JPH0236390B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0236390B2 JPH0236390B2 JP54007205A JP720579A JPH0236390B2 JP H0236390 B2 JPH0236390 B2 JP H0236390B2 JP 54007205 A JP54007205 A JP 54007205A JP 720579 A JP720579 A JP 720579A JP H0236390 B2 JPH0236390 B2 JP H0236390B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- water
- oil
- parts
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Printing Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は輪転式平版印刷開始時の損紙量を低減
する方法に関する。
する方法に関する。
現在、印刷の主流の一つである平版印刷は、水
と油性インキの相反撥する性質を利用し、親水性
の非画線部領域と親油性の画線部領域とよりなる
平版に水と油性インキとを交互に接触させること
によつて印刷されている。この平版印刷法は水と
油性インキの量のバランスをうまくとらねばなら
ず高度の技術を要し、また高度の技術をもつてし
ても印刷時の環境あるいは印刷条件が変化しやす
いため、常に一定の印刷物を得ることがむずかし
く、インキの乳化、印刷物の汚れなどのトラブル
が発生しやすい。
と油性インキの相反撥する性質を利用し、親水性
の非画線部領域と親油性の画線部領域とよりなる
平版に水と油性インキとを交互に接触させること
によつて印刷されている。この平版印刷法は水と
油性インキの量のバランスをうまくとらねばなら
ず高度の技術を要し、また高度の技術をもつてし
ても印刷時の環境あるいは印刷条件が変化しやす
いため、常に一定の印刷物を得ることがむずかし
く、インキの乳化、印刷物の汚れなどのトラブル
が発生しやすい。
上記の問題を解決すべく、印刷業者が水のコン
トロールを必要としないエマルジヨンインキが
種々提案されている(例えば、特公昭49−26844
号公報)。これらのエマルジヨンインキはそれな
りに所期の効果を上げているものもあるがかかる
エマルジヨンインキを用いる平版印刷法であつて
も、印刷開始時において水と油性インキとのバラ
ンスはとりにくく、そのバランスが実現するため
には多量の損紙が不可欠であると考えられてい
た。しかしこの損紙は、紙のムダ以外に、印刷イ
ンキのムダあるいは作業能率上も問題であり是非
とも解決されるべき問題であつた。
トロールを必要としないエマルジヨンインキが
種々提案されている(例えば、特公昭49−26844
号公報)。これらのエマルジヨンインキはそれな
りに所期の効果を上げているものもあるがかかる
エマルジヨンインキを用いる平版印刷法であつて
も、印刷開始時において水と油性インキとのバラ
ンスはとりにくく、そのバランスが実現するため
には多量の損紙が不可欠であると考えられてい
た。しかしこの損紙は、紙のムダ以外に、印刷イ
ンキのムダあるいは作業能率上も問題であり是非
とも解決されるべき問題であつた。
本発明者は上記の損紙の低減法について鋭意研
究の結果、印刷開始時に練りローラ表面上に水も
しくはアルコール類を供給するという極めて簡単
な方法によつて、損紙量を従来よりも数分の1か
ら数十分の1に低減できるという知見を得、本発
明を完成させたものである。
究の結果、印刷開始時に練りローラ表面上に水も
しくはアルコール類を供給するという極めて簡単
な方法によつて、損紙量を従来よりも数分の1か
ら数十分の1に低減できるという知見を得、本発
明を完成させたものである。
すなわち本発明はエマルジヨンインキにより湿
し水供給装置を用いない輪転式平版印刷法におい
て、印刷開始時に練りローラ表面上に水もしくは
アルコール類を供給することによつて印刷開始時
の損紙量を低減する方法を提案するものである。
し水供給装置を用いない輪転式平版印刷法におい
て、印刷開始時に練りローラ表面上に水もしくは
アルコール類を供給することによつて印刷開始時
の損紙量を低減する方法を提案するものである。
本発明においてエマルジヨンインキとしては、
組成、製法などにおいて特に制限されることな
く、例えば植物性乾性油、天然あるいは合成樹脂
ワニス、高沸点溶剤および顔料などからなる油性
インキ成分と水、アルコール類などの水性成分と
を必須成分とし目的に応じて種々の添加剤成分と
共に均一なエマルジヨンとなつているものであ
り、このエマルジヨンインキは、貯蔵安定である
が、少なくとも平版の上では油性インキ成分と水
性成分とにエマルジヨン破壊されることが必要で
ある。
組成、製法などにおいて特に制限されることな
く、例えば植物性乾性油、天然あるいは合成樹脂
ワニス、高沸点溶剤および顔料などからなる油性
インキ成分と水、アルコール類などの水性成分と
を必須成分とし目的に応じて種々の添加剤成分と
共に均一なエマルジヨンとなつているものであ
り、このエマルジヨンインキは、貯蔵安定である
が、少なくとも平版の上では油性インキ成分と水
性成分とにエマルジヨン破壊されることが必要で
ある。
本発明において輪転式平版印刷装置としては、
枚葉印刷装置およびウエブ印刷装置のどちらにも
適用され、また方式としてはオフセツトリングラ
フイー方式でもダイレクトリングラフイー方式で
もよい。また、最近、特開昭53−36308号公報に
発表されているように、練りローラ部分に冷却手
段を設けた装置を用いてもよい。
枚葉印刷装置およびウエブ印刷装置のどちらにも
適用され、また方式としてはオフセツトリングラ
フイー方式でもダイレクトリングラフイー方式で
もよい。また、最近、特開昭53−36308号公報に
発表されているように、練りローラ部分に冷却手
段を設けた装置を用いてもよい。
本発明において、印刷開始時に供給するのは水
もしくはエチレングリコール、グリセリンなどの
アルコールの単独またはそれらの混合物である
が、目的に応じて界面活性剤などの添加剤を含ん
でもよい。しかしコストおよび効果などを考慮す
れば水単独で十分である。この水などの供給段と
しては工学的にはスプレーによる方法が最も簡便
であり、練りローラ表面上に1個もしくは複数個
のスプレーノズルから水を供給すればよい。
もしくはエチレングリコール、グリセリンなどの
アルコールの単独またはそれらの混合物である
が、目的に応じて界面活性剤などの添加剤を含ん
でもよい。しかしコストおよび効果などを考慮す
れば水単独で十分である。この水などの供給段と
しては工学的にはスプレーによる方法が最も簡便
であり、練りローラ表面上に1個もしくは複数個
のスプレーノズルから水を供給すればよい。
水の供給量は印刷機、印刷版の大きさなどに左
右されるが、大略数c.c.から500c.c.程度でよく、ま
た水の供給は印刷機の運転開始に同期させるとよ
い。
右されるが、大略数c.c.から500c.c.程度でよく、ま
た水の供給は印刷機の運転開始に同期させるとよ
い。
本発明において、前記のように印刷開始時に練
りローラ表面上に水もしくはアルコール類を供給
することによつて、油性インキ成分と水性成分と
が速やかにバランスよく版に供給される理由は明
白ではないが、第1に、版には通常非画線部の保
水性保護のためにアラビアゴムなどの薄層(ゴム
引き)が設けられており、このゴムを溶解除去す
るためにエマルジヨンインキ中の水性成分が消費
され油性インキ成分と水性成分とのバランスがと
れるまでかなりの時間を要すること、第2に印刷
再開時においても、機上の水性成分の蒸発によつ
て油性成分と水性成分のバランスがくずれている
ことなどにより、印刷始時には水性成分の補給を
必要とするものと推定される。
りローラ表面上に水もしくはアルコール類を供給
することによつて、油性インキ成分と水性成分と
が速やかにバランスよく版に供給される理由は明
白ではないが、第1に、版には通常非画線部の保
水性保護のためにアラビアゴムなどの薄層(ゴム
引き)が設けられており、このゴムを溶解除去す
るためにエマルジヨンインキ中の水性成分が消費
され油性インキ成分と水性成分とのバランスがと
れるまでかなりの時間を要すること、第2に印刷
再開時においても、機上の水性成分の蒸発によつ
て油性成分と水性成分のバランスがくずれている
ことなどにより、印刷始時には水性成分の補給を
必要とするものと推定される。
また、本発明においては、練りローラ表面上に
水性成分が補給されるため、エマルジヨンインキ
の特性上練りローラ部で十分に相溶し、水性成分
の多いエマルジヨンインキとして版面に供給され
るために印刷機上でも何等特別の支障がないもの
と思われる。水性成分を版面に直接スプレーによ
り供給すると印刷ムラが生じ、かえつて損紙量を
増加させることになる。
水性成分が補給されるため、エマルジヨンインキ
の特性上練りローラ部で十分に相溶し、水性成分
の多いエマルジヨンインキとして版面に供給され
るために印刷機上でも何等特別の支障がないもの
と思われる。水性成分を版面に直接スプレーによ
り供給すると印刷ムラが生じ、かえつて損紙量を
増加させることになる。
以下実施例および比較例によつて本発明を具体
的に説明する。例中部とは特にことわりがなけれ
ば重量部を示す。
的に説明する。例中部とは特にことわりがなけれ
ば重量部を示す。
実施例 1
ワニス処方
ワニスA:マレイン化石油樹脂(日本石油(株)製
ネオポリマー120) 47部 スピンドル油 53部 ゲルワニスB:ロジン変性フエノール樹脂(荒川
化学工業(株)製 タマノール354) 34部 マシン油 31部 スピンドル油 31部 アルミニウムステアレート 4部 ワニスC:ギルソナイト 25部 マシン油 75部 油性インキ処方 カーボンブラツク 14部 白艶華DD(白石工業(株)製 炭酸カルシウム)
5部 ワニスA 27部 ゲルワニスB 7部 ワニスC 11部 アマニ油 4部 マシン油 6部 スピンドル油 24部 フタロシアニンブルー 1部 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル系
活性剤(ライオン油脂(株)製 リポノツクス
NCEHLB 10.0) 1部 水性成分処方 水 84部 グリセリン 16部 以上の処方による油性インキ(非イオン系活性
剤含有)100部に水性成分90部を撹拌混合しW/
O型エマルジヨンインキを作製した。
ネオポリマー120) 47部 スピンドル油 53部 ゲルワニスB:ロジン変性フエノール樹脂(荒川
化学工業(株)製 タマノール354) 34部 マシン油 31部 スピンドル油 31部 アルミニウムステアレート 4部 ワニスC:ギルソナイト 25部 マシン油 75部 油性インキ処方 カーボンブラツク 14部 白艶華DD(白石工業(株)製 炭酸カルシウム)
5部 ワニスA 27部 ゲルワニスB 7部 ワニスC 11部 アマニ油 4部 マシン油 6部 スピンドル油 24部 フタロシアニンブルー 1部 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル系
活性剤(ライオン油脂(株)製 リポノツクス
NCEHLB 10.0) 1部 水性成分処方 水 84部 グリセリン 16部 以上の処方による油性インキ(非イオン系活性
剤含有)100部に水性成分90部を撹拌混合しW/
O型エマルジヨンインキを作製した。
アーチ型凸版新聞輪転印刷機の凸版部分をPS
版に替えた装置で上記エマルジヨンインキにより
新聞を直刷印刷する際、印刷開時と同時に片方の
練りローラ表面上に、印刷機の印刷部分のカバー
内側に取り付けた8本のスプレーノイズから均一
に約50c.c.の水をスプレーにより供給し、他方は水
の供給なしに印刷した。なお、版にもつとも近い
練りローラの内部に冷水を通し、表面が15℃以下
となるように冷却した。
版に替えた装置で上記エマルジヨンインキにより
新聞を直刷印刷する際、印刷開時と同時に片方の
練りローラ表面上に、印刷機の印刷部分のカバー
内側に取り付けた8本のスプレーノイズから均一
に約50c.c.の水をスプレーにより供給し、他方は水
の供給なしに印刷した。なお、版にもつとも近い
練りローラの内部に冷水を通し、表面が15℃以下
となるように冷却した。
水を供給した面は新聞15から20部程度で満足す
べき印刷がされているが、水の供給のない地面は
150から200部にならないと印刷物が安定しなかつ
た。
べき印刷がされているが、水の供給のない地面は
150から200部にならないと印刷物が安定しなかつ
た。
また、1時間印刷をした後、30分間休み、印刷
を再開する際にも同様にして、水を供給した面で
は10から15部、水を供給しない面では50から80部
で印刷が安定するとの結果を得た。
を再開する際にも同様にして、水を供給した面で
は10から15部、水を供給しない面では50から80部
で印刷が安定するとの結果を得た。
Claims (1)
- 1 エマルジヨンインキにより、湿し水供給装置
を用いない輪転式平版印刷法において、印刷開始
時に練りローラ表面上に水もしくはアルコール類
を供給することによつて印刷開始時の損紙量を低
減する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP720579A JPS55100188A (en) | 1979-01-26 | 1979-01-26 | Decreasing method for spoilage |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP720579A JPS55100188A (en) | 1979-01-26 | 1979-01-26 | Decreasing method for spoilage |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55100188A JPS55100188A (en) | 1980-07-30 |
JPH0236390B2 true JPH0236390B2 (ja) | 1990-08-16 |
Family
ID=11659510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP720579A Granted JPS55100188A (en) | 1979-01-26 | 1979-01-26 | Decreasing method for spoilage |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55100188A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58211484A (ja) * | 1982-06-04 | 1983-12-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 平版印刷法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5336307A (en) * | 1976-09-13 | 1978-04-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Lithographic printing method |
-
1979
- 1979-01-26 JP JP720579A patent/JPS55100188A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55100188A (en) | 1980-07-30 |
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