JPH0236372Y2 - - Google Patents

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JPH0236372Y2
JPH0236372Y2 JP1983012813U JP1281383U JPH0236372Y2 JP H0236372 Y2 JPH0236372 Y2 JP H0236372Y2 JP 1983012813 U JP1983012813 U JP 1983012813U JP 1281383 U JP1281383 U JP 1281383U JP H0236372 Y2 JPH0236372 Y2 JP H0236372Y2
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JP
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hydroponic
cultivation
plastic sheet
cultivation bed
solution
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JP1983012813U
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JPS59119150U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、水耕栽培の培床の構成に用いられ
る水耕栽培用装置に関し、特に、培養液薄膜法
(以下、NFTという)による水耕栽培に有用な水
耕栽培用装置に関するものである。
花芋類・果菜類・葉菜類等の作物の水耕栽培方
式においては、土壌の影響を受けることなしに高
い収量が得られる利点がある反面で、設備費に金
がかかり過ぎるほか、培養液としての水耕液の管
理が難しいという問題点がある。
ところで、このような問題点を解決させた水耕
栽培方式として、最NFTが知られている。この
方法では、長手方向に1〜5%のわずかな勾配が
付けられた地面あるいは高床面に、作動の栽倍床
列線ごとに、薄肉の硬質プラスチツクシートを敷
いて栽培床を構成し、その栽培床上に定間隔で作
物の根を載置させると共に、そのシート面上に厚
み2〜3mmの膜液状に水耕液を循環させて流し、
これにより作物を生育させるものである。この場
合、各作物の根は、からみ合つてマツト状の塊り
(以下、根塊という)となり、根塊の上部は、水
耕液流の上面に出て空気に触れている。
このようなNFTにおいては、プラスチツクシ
ートが安価であることから、設備費が安くて済む
ほか、栽培床の低端部に設置された落水タンクか
ら、水耕液をポンプによつて栽培床の高端部に戻
すことにより水耕液の循環流が得られるので、そ
の間における水耕液の管理が簡単であり、かつ管
理の自動化が容易に行える等の利点がある。
〔従来の技術〕
しかし、このようなNFTの実施に用いられる
従来のプラスチツクシートには、単なるシート材
が使われるか、もしくはあらかじめガゼツト状に
折込まれてロール状に梱包されたシートが使われ
ていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
このため、上記従来の構造では、水耕液の表面
張力により根塊がシート面に密着し易く、しかし
て根塊とシート面との間が密着した場合には、栽
培床底面に水耕液流が停滞して作物の根に酸素不
足が生じることにより作物の生育を害し、また、
シート面の左右の傾斜および波打ちにより、均一
な厚さの水耕液の薄膜流を得るのが困難であり、
そのため栽培植物の根部に水耕液が均一に供給さ
れないという不具合があつた。かつこの不具合
は、プラスチツクシートに薄いシート材を用いた
場合にその傾向が強かつた。
従つて、従来のプラスチツクシートを使つた水
耕栽培装置では、NFTの利点を十分活かすこと
ができなかつた。
本考案は、このような不具合を解消するために
なされたものであつて、すなわち、本考案の目的
は、シート面上に水耕液流の停滞を生じさせず、
かつ水耕液を均一な厚さの薄膜状に流すことがで
きるようにした水耕栽培用プラスチツクシート材
よりなる水耕栽培用装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
その目的を達成する手段として、本考案の水耕
栽培用装置は、 長手方向にわずかな勾配が付けられた栽培床部
分の床面9の上面に敷設された可撓性プラスチツ
クシートの上面に、水耕栽培植物の根塊が載置さ
れるとともに、該プラスチツクシートの上面には
水耕液13が流されている培養液薄膜法による水
耕栽培用装置において、 前記栽培床部分の床面9は平坦面となつてお
り、前記水耕栽培植物の根塊が直接接するプラス
チツクシートの上面には、長手方向に平行として
前記水耕液13の上面よりも低い高さの多数の小
突条8が30mm程度以下の間隔で一体に成形されて
いることを特徴としている。
〔実施例〕
以上、本考案の実施例を添附の図面を参照して
説明する。
実施例の装置をなすプラスチツクシート材は、
第1図および第2図に示すように、例えば厚み
0.2mmの硬質塩ビ板など、薄肉の硬質あるいは半
硬質のプラスチツクシートの長材(第1図の左右
方向に長手)より成り、かつその幅線(第1図の
上下方向線)上には、培養作物が並び置きされる
栽培床列線をなす栽培床部分1と、各栽培床部分
1の両側に隣接して、後述するように敷設時にお
いて断面3角状に起立される仕切板部分2とが、
複列(普通には5列ないし10列、図示では、6
列)に連成されていて、このシート材が実際に使
用される際には、培土の広さに応じて長手方向の
寸法が20m〜50mに裁断された上で敷設される。
なお、隣接する仕切板部分2と仕切板部分2と
の間には、鋲止め部分3が適宜置かれており、ま
た、端部にある仕切板部分2の側縁には、鋲止め
部分4が連成されている。
しかして、栽培床部分1の幅寸は、作物の種類
に応じて10cm〜30cmの長さが採られ、また、仕切
板部分2の幅寸は、2〜10cm前後の長さが採られ
ると共に、鋲止め部分3,4の幅寸は、1cm〜2
cmの長さが採られるのが普通である。
ところで、シート材の板面には、仕切板部分2
の両側縁の上面に、折込み用の切込線5が穿設さ
れると共に、仕切板部分2の中央線上の下面に
は、折込み用の切込線6が穿設されており、ま
た、チヤンネル部分1の上面には、長手方向に溝
7を形成させる多数の突条8が、30mm程度以下の
間隔すなわち概ね5〜20mmの間隔で、水耕液の上
面よりも低い高さすなわち高さ1〜5mmに突出成
形されている。
このように構成された実施例のプラスチツクシ
ート材が使用される際には、第3図に示すよう
に、長手方向すなわち図面に直交する方向に1〜
5%の勾配が付けられた栽培床部分の平坦面とた
れた高床面9に、各仕切板部分2の中央線を3角
状に起立させた状態でプラスチツクシートを敷設
し、かつ各鋲止め部分3,4に適当な間隔で鋲1
0を打込んでシートを培土に固定する。
更に、プラスチツクシートの上には、作物の根
や水耕液の過熱を防止するために、アルミ粉末含
有のプラスチツクシートより成る断熱性、遮光性
のカバー11が覆せられていて、このカバー11
には、作物の茎が上方に伸び出す為の逃げ孔11
aが、多数箇所に空けられている。
しかして栽培時の状態では、多数の作物12
は、その根塊12aが各栽培床部分1の中央線付
に適当な間隔を置いて長手方向に並べられて突条
8の上面に置かれると共に、茎から上の部分は、
カバー11の上方に伸び出して太陽光に当つてお
り、かつ根塊12aの下半部分は、各栽培床部分
1を長手方向に流れる水耕液13に浸漬されてい
る。
ところで、上述構成においては、プラスチツク
シート材の栽培床部分1の上面に、突条8によつ
て溝7を形成させたが、これに替え、第4図に示
すように、シート材の栽培床部分14を波板状に
成形させることにより小突条と溝15を交互に平
行に形成させても良い。
このように構成された実施例のプラスチツクシ
ート材を用いて形成された栽培床によつて水耕栽
培を行つた場合には、各作物の根塊12aとシー
ト上面との間に多列の通水溝7,15が水流方向
に空いていることから、水耕液流が停滞する虞れ
がなく、これによりNFTを有効に実施すること
ができる。
そのほか、実施例のシートを用いた場合には、
次のような利点がある。
(a) 栽培床部分1,14の溝7,15成形と各切
込線5,6の成形は、1回の押出成形で加工し
得ることから、シート材のコストは極めて安
い。
(b) 栽培床部分1の突条8、あるいは栽培床部分
14の波形成形による突条により、シート材の
形状剛性が補強されるので、地面の凹凸に拘ら
ずシート面の勾配が確実かつ均斉に保たれ、こ
れにより水耕液の液流が安定化されるととも
に、根塊が完全に冠水するおそれがない。
(c) シート材の状態では、シートが平坦であるこ
とから、ロール梱包により取扱性が良く、ま
た、あらかじめ切込線5,6が入られているの
で、現場におけるシートの敷設作業が容易であ
る。
〔作用効果〕
以上述べたように、本考案に係る培養液薄膜法
(NFT)による水耕栽培用装置によれば、水深の
深い水耕栽培とは異なり水耕液の溶存酸素量を常
に大きく保つ必要があるが、水耕栽培床部分の平
坦な床面9の上面に敷設されるプラスチツクシー
トの、水耕液13が流され且つ水耕栽培植物の根
塊が直接接する上面に、長手方向に平行として上
記水耕液13の上面よりも低い高さの多数の小突
条8を30mm程度以下の間隔で一体に成形したの
で、上記多数の比較的小間隔の小突条の上に、植
物の根塊の一部が乗り上げて、空気中において発
達した湿気中根が空気中の酸素を直接とり入れ、
従つて水耕液溶存酸素量の調節を必要としないと
いう効果があり、また根塊がシート上面に密着す
ることがなく水耕液が小突条間をスムーズに流れ
るところから、水耕液の滞留も生ぜず、根塊が腐
るということがない。
また、プラスチツクシートの幅方向に多少の傾
斜があつても、突条間が30mm程度以上と比較的狭
いので、各突条間の溝部分の一側が完全に乾くと
いうことがなく上記構底に常にほぼ均一な水耕液
の流れがあり植物が枯れたりすることがない。
また、プラスチツクシートは上記多数の小突条
により長手方向に一体に補強されているところか
ら、その長手中間部が上方にふくれ上つて水耕液
の流れを止める等の虞れもなく、さらに、プラス
チツクシートは、水耕液の流れを良好とし且つ風
等によりめくれ上る等の事故を防止するため長手
方向の端部が押えられて多少のテンシヨンがかけ
られているが、これは平坦な床面上に敷設されて
いることから、上記長手方向のテンシヨンによつ
ても上記小突条が消えるということがなく、植物
の生育は常に良好となる。
これにより、水耕液流の停滞に基づく溶存酸素
不足からくる作物生育の不具合が防止されて、培
養液薄膜法(NFT)による水耕栽培方式の生育
効果を十分発揮させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す水耕栽培用
装置の平面図、第2図は、第1図の−線にお
ける正断図、第3図は、使用状態における実施例
の装置の正断面図、第4図は、別の実施例を示す
装置の栽培床部分の正断面図である。 1,14……栽培床部分、2……仕切板部分、
7,15……溝、8……突条、9……床面、12
……作物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 長手方向にわずかな勾配が付けられた栽培床部
    分の床面9の上面に敷設された可撓性プラスチツ
    クシートの上面に、水耕栽培植物の根塊が載置さ
    れるとともに、該プラスチツクシートの上面には
    水耕液13が流されている培養液薄膜法による水
    耕栽培用装置において、 前記栽培床部分の床面9は平坦面となつてお
    り、前記水耕栽培植物の根塊が直接接するプラス
    チツクシートの上面には、長手方向に平行として
    前記水耕液13の上面よりも低い高さの多数の小
    突条8が30mm程度以下の間隔で一体に形成されて
    いることを特徴とする水耕栽培用装置。
JP1983012813U 1983-02-02 1983-02-02 水耕栽培用装置 Granted JPS59119150U (ja)

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JP1983012813U JPS59119150U (ja) 1983-02-02 1983-02-02 水耕栽培用装置

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JP1983012813U JPS59119150U (ja) 1983-02-02 1983-02-02 水耕栽培用装置

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Publication Number Publication Date
JPS59119150U JPS59119150U (ja) 1984-08-11
JPH0236372Y2 true JPH0236372Y2 (ja) 1990-10-03

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