JPH0235896B2 - - Google Patents

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JPH0235896B2
JPH0235896B2 JP60002199A JP219985A JPH0235896B2 JP H0235896 B2 JPH0235896 B2 JP H0235896B2 JP 60002199 A JP60002199 A JP 60002199A JP 219985 A JP219985 A JP 219985A JP H0235896 B2 JPH0235896 B2 JP H0235896B2
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JP
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inner cylinder
air
damper
combustion
combustion gas
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Kunio Tominaga
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Niigata Engineering Co Ltd
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Niigata Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0235896B2 publication Critical patent/JPH0235896B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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  • Air Supply (AREA)
  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炉又は燃焼用機器の空気予熱器に関
し、特にダンパ位置設定方法に関する。
昨今の省資源化,燃料費用の大幅な上昇に伴
い、各種の工業炉等の燃焼用機器はその熱効率を
限界まで向上させることが要求される。
一般に、工業炉等の燃焼用機器の熱効率を向上
させる手段の一つとして、従来より熱回収用の熱
交換器即ち空気予熱器の使用が知られている。
この空気予熱器は、工業炉等の燃焼用機器から
排出される高温の燃焼ガスと炉に送る燃焼用空気
を熱交換即ち燃焼ガスの余熱を利用して燃焼用空
気を予熱するもので、伝熱面の形状等によりユン
グストローム形,シエルアンドチユーブ形,プレ
ート形等種々の形式がある。
このような空気予熱器を使用すれば、燃焼ガス
の熱損失を減少させると共に、燃焼用空気温度を
高めて燃焼効率を増加し、過剰空気量を少なくさ
せ工業炉全体の熱効率を向上させることができ
る。
しかしながら、このような従来の空気予熱器に
おいては、燃焼ガスが伝熱部を流通する時に流通
抵抗を受けて大きな圧力損失を生じる欠点があ
る。
このため、通風フアンを設けて燃焼ガスを強制
的に吸引する必要がある。このような通風フアン
の取付に伴つて、通常地上に設置される空気予熱
器と工業炉及び該通風フアンとを接続するダクト
工事が必要となり、空気予熱器付設に係わる工事
が複雑なものとなり、これらの工事費用だけでも
通常工業炉システム全体の価格のかなりの部分を
占める。又、上記燃焼ガスの吸引通風フアンの駆
動用費用も無視できないものである。
更に、従来の空気予熱器では、燃焼ガスの全量
が管形,板形等の伝熱部を流れるため、工業炉の
最大負荷時に合わせてその設計をせざるを得なか
つた。この結果、通常極めて短い最大負荷以外の
大部分の通常運転時においては、燃焼ガス吸引用
及び燃焼用空気押込用の通風フアンと共に不当に
大きな能力を持つことになり、極めて不経済であ
つた。
このような実情に鑑み、従来燃焼用機器の負荷
に応じて環状空間からなる空気予熱室の伝熱部へ
の燃焼ガス流量を調節し得る空気予熱部と燃焼用
機器本体とを有機的に結合し、燃焼用機器システ
ムの燃焼用空気―燃焼―燃焼ガス系の圧力損失を
小さく抑え得ると共に、熱応力の発生が少ない該
空気予熱部を燃焼用機器の通常の煙導ダクト又は
煙突の一部として使用し、燃焼ガスの吸引通路フ
アン並びにこれに付帯するダクト工事等を不要と
すると共に、動力の節減を図つた空気予熱器が案
出されている。(実公昭58―55333号公報参照)。
この空気予熱器は、燃焼用機器の燃焼ガスが流
通する内筒と、該内筒外周に配設され、前記燃焼
用機器に供給する燃焼用空気の導入口と送出口と
を有する外筒と、の間に該燃焼用空気が流通する
環状空間からなる空気予熱室を形成する一方、前
記内筒内にガス流量調節用のダンパを設けると共
に前記空気予熱室内に、前記内筒の外周縦方向に
沿つてこれを取り巻くように列状に複数配設さ
れ、かつ前記ダンパをバイパスして該内筒内のダ
ンパの上流部と下流部とを連通する外周面に多数
のフアンを備えた伝熱パイプを設けた構成であ
る。
かかる構成によると、環状空間からなる空気予
熱室の伝熱部への燃焼ガス流量を内筒部に設けら
れたダンパの回動によつて調節することで、燃焼
システム全体の圧力損失を小さく抑えることがで
き、吸引フアンとこれに接続される大型ダクトの
工事が不要となり、小型でコンパクトな設備で済
み、しかも、負荷変動に広範囲に効率良く順応す
るという性能を発揮する。
ところで、かかる従来の空気予熱器における前
記ダンパは、これの弁体部外周端の相対向する2
位置から延び内筒及び外筒の外壁を貫通して突出
する支軸を介して外筒外壁に固設されたブラケツ
トに回転可能に支持される構成であつた。
このようなダンパ取付構造では、内筒及び外筒
とダンパの支軸との貫通状態が遊嵌状態となるた
めに、燃焼用空気が燃焼ガスに混入し、又、燃焼
用空気が外筒から外部に流出する恐れがある。
更に、ダンパを閉じると、ダンパの上流側に局
部的な正圧が生じる結果、前記支軸と内筒との貫
通部分を介して空気予熱室内に燃焼ガスが流入す
る場合がある。又、これ以外の特別な条件下でも
空気予熱室内に燃焼ガスが流入する場合がある。
例えば、このようにして燃焼ガスが空気予熱室
内に流入すると、該燃焼ガス中に含まれている硫
黄酸化物が凝縮して、支軸に付着し、これが空気
予熱室内の伝熱パイプに滴下して付着し、該支軸
あるいは該伝熱パイプの腐食という事態を生じ
る。
これを防止するには、空気に接するダンパ支軸
と内筒との貫通部分のシールを行えば良いが、ダ
ンパの支軸は回転するものであるため、該支軸と
内筒との貫通部分のシールを行うのが困難であ
り、シールができても、シール構造が極めて複雑
なものとなる。この結果、シール構造の補修のた
めに、炉等の燃焼機器を全面停止するというよう
な重大な問題点が派生する。
本発明は以上のような従来技術の実情に鑑み、
ダンパの位置設定方法を提案し、支軸と内筒との
貫通部のシールの簡略化を可能にしつつ、燃焼ガ
スが内筒外側に流出することにより生じる支軸等
の腐食を防止することを目的とする。
このため、本発明は、燃焼ガスが流通する内筒
と、該内筒外周に配設され、燃焼用機器に供給す
る燃焼用空気の導入口と導出口とを外周壁に有す
る外筒と、の間に該燃焼用空気が流通する環状空
間からなる空気予熱室を形成する一方、前記内筒
内に、両端部が該内筒及び前記外筒に貫通する支
軸を備えるダンパを設けると共に、前記空気予熱
室内に、前記ダンパをバイパスしてダンパの上流
部とを連通する複数の伝熱パイプを設けた空気予
熱器ににおいて、前記空気予熱室内即ち、環状空
間内の燃焼用空気が流通する空間部の燃焼用空気
温度が内筒内の燃焼ガスの露点温度を越える部位
に前記ダンパ位置を設定し、内筒内の燃焼ガスが
前記内筒の支軸貫通部を介して内筒外側に流出し
た際に該燃焼ガスが凝縮するのを防止した。
そして、このように、ダンパの位置を、空気予
熱室内の燃焼用空気温度が内筒内の燃焼ガスの露
点温度を越える部位に設定すれば、内筒と支軸間
のシールを簡略化することで、内筒内の燃焼ガス
が該内筒の支軸貫通部を介して内筒外側に流出す
るような事態が生じても、燃焼ガスはそれ自身の
露点以下には冷却されることがなく、あるいはま
た露点温度より高い温度の空気と混合され該空気
と共に更に加熱されて常に露点温度より高い温度
を維持したまま空気予熱室内から出ていくことに
なるため、空気予熱室内に流入した燃焼ガス中に
含まれている硫黄酸化物が凝縮することがなく、
ダンパの支軸、伝熱パイプ等の腐食という事態を
防止することができる。
この結果、前記シール構造の簡略化を促進で
き、シール構造の補修のために、炉等の燃焼機器
を全面停止するというような重大な問題点の派生
を防止することができる。
以下、本発明の実施例を第1図〜第6図に基づ
いて説明する。
第1図A,B,Cにおいて、1は図示しない炉
本体からの燃焼ガスが流通する煙道を構成する図
示しない炉本体の煙道ダクト部又は煙突に取り付
けられた空気予熱器である。そして、この空気予
熱器1は、これの外円筒9両端の接続フランジ9
fを介して煙道ダクト部又は煙突に接続されてい
る。5は空気予熱器1の内円筒で、この内円筒5
の内側は燃焼ガスが流通する煙道5Aを構成す
る。この内円筒5の煙道5Aの下部側には、ガス
流量調節用のダンパ6が配設されている。
このダンパ6は適宜回動することにより、煙道
5Aを絞ることができるようになつており、水平
位置に位置させた時には、煙道5Aを塞ぐ。
又、上記外円筒9内周と内円筒5外周との間に
は、列本体の燃焼部に至る燃焼用空気が流通され
る環状空間からなる空気予熱室9Aが形成される
と共に、この空気予熱室9A内には、ダンパ6を
バイパスして該ダンパ6の上流と下流を連通する
外周面にスパイラルフイン13を備えてなる伝熱
パイプ8が内円筒5外周に配設されている。
該外円筒9は、図の上端及び下端外周部に夫々
空気導入口9a及び空気送出口9bを備え、燃焼
用空気が空気予熱室9A内を煙道5Aの燃焼ガス
流と逆方向に流通し得るようになつている。10
は外円筒9外周面に固着された保温材である。
そして、外円筒9の空気導入口9aには、外部
空気を吸込む図示しない通風フアンからの送風ダ
クトを接続し、空気送出口9bには図示しない空
気送出用ダクトを接続して、該ダクトを炉本体の
燃焼用空気供給部に接続する。
11は空気予熱室9A内の略軸直角な面に軸方
向に所定間隔をもつて2以上配設されて、該空気
予熱室9A内を軸方向に3以上の室に区画するバ
ツフルプレートで、本実施例においては3つ用意
され、4つの室12A〜12Dに区画している。
そして、バツフルプレート11夫々には、上下に
隣接するバツフルプレート11毎交互に相反する
位置に位置するように切欠かれた切欠部分からな
り、空気予熱室9A内の該切欠部分をいずれも除
く部位のバツフルプレート11の外周部分の周方
向に沿う伝熱パイプ配列可能領域の長さが、内周
部分におけるそれよりも長くなるような形状の開
口部14が設けられている。この開口部14は、
本実施例においては、前記内円筒5外周上の一点
から該点を通る法線を対称線として外円筒9内周
にV字形に延びる一対の切欠線に基づいて切欠か
れて扇形状に形成されている。そして、かかる開
口部14は、上下に隣接するバツフルプレート1
1毎交互に相反する位置に位置するように設けら
れている。
ここで、前記伝熱パイプ8は、空気予熱室9A
内のバツフルプレート開口部14をいずれも通ら
ない部位に、内円筒5の外周縦方向に沿つてこれ
を取り巻くように、かつ内円筒5外周面から外円
筒9内周面に行くに従つて徐々に数が増大するよ
うに複数同心状に配列されている。
次に、上述した各空気予熱器構成体の詳細構造
について説明する。
即ち、外円筒9の上端部と下端部には、上部管
板15と下部管板16が夫々設けられている。こ
れら、上部管板15及び下部管板16には、内円
筒5及び各伝熱パイプ8の貫通固定孔17,18
が開設され、これら内円筒5上端部と各伝熱パイ
プ8の両端部が夫々貫通されて溶接により固定さ
れている。
そして、上部管板15は、外円筒9上端の接続
フランジ9f面に重置され、該接続フランジ9f
とこれに接続される煙道ダクト部又は煙突の接続
フランジとによつて挾持され、通しボルトをもつ
て固定取付される。一方、下部管板16は、熱に
よる伝熱パイプ8の伸びと外円筒9の伸びの差を
吸収するため、外円筒9とは固定せず、該外円筒
9との間をパツキングによりシールして浮動する
ようになつている。これを第2図に示すと、図
中、19は下部管板16外周部下面にネジ等の固
定具によつて固定された環状のパツキングケース
で、外円筒9内周面との間に環状の空間20を画
成する。21はこの環状空間20に充填されたパ
ツキングである。
ダンパ6の支軸22は、第3図A,Bに示すよ
うに、該ダンパ6の直径方向に設けられたパイプ
体23に嵌挿されて、該パイプ体23にネジ等の
固定具により固定取付される。又、支軸22の両
側部分は内円筒5及び外円筒9に貫通されている
本発明に係わる管としてのスリーブチユーブ24
に回転自由に嵌挿されており、このスリーブチユ
ーブ24は、外円筒9外周壁においてスリーブサ
ポートラグ25によつて固定される。
これを第4図A〜Dに示すと、スリーブサポー
トラグ25は所定の間隔をもつて離間する一対の
フランジ板26,27相互を4つのリブ28で固
定した構成である。そして、スリーブチユーブ2
4は、両フランジ板26,27に設けられたスリ
ーブチユーブ支持孔26A,27Aに嵌入されて
溶接若しくはボルトにより固定されるか、前記支
持孔26A,27Aの一方又は両方とスリーブチ
ユーブ24とに設けたねじ構造により固定される
と共に、一方のフランジ板26をもつて外円筒9
外周壁にネジ等の固定具並びに溶接により固定さ
れる。
尚、上記リブは放熱板及び補強材として作用
し、軸受31の熱影響を防止する。
又、スリーブチユーブ24と内円筒5との貫通
状態は遊嵌状態になるように、第4図Dに示すよ
うに内円筒5に設けた貫通孔29を長孔に形成し
てあり、この貫通孔29とスリーブチユーブ24
との間には、石綿30が介装されている。更に、
スリーブサポートラグ25の外側フランジ板27
には、軸受31がネジ等の固定具により固定支持
され、この軸受31に、スリーブチユーブ24を
挿通してきた支軸22端部が支持されるようにな
つている。
又、第3図A,Bに示すように、ダンパ6のパ
イプ体23を間に挟んだ各半円周部には、ダンパ
6によつて内円筒5内の煙道5Aを閉じた時、確
実なシールを行うためのリング部材を2分した形
状の一対のシール板32が夫々装備される。
このシール板32は、第3図Bに示すように、
ダンパ6の半円周部夫々の相反する端面に溶接に
より固定され、ダンパ6を閉状態にした時内円筒
5内周壁の相対向する位置に張に出すように固定
された弁座33に当接される。
次に、バツフルプレート11は第5図に示すよ
うに、中心に内円筒5に嵌挿される開口部34を
有すると共に、伝熱パイプ8が貫通される貫通孔
35を有しており、本実施例においては、この貫
通孔35は該伝熱パイプ8のスパイラルフイン1
3を含む外径寸法よりやや大径に形成され、伝熱
パイプ8が遊嵌状態となる。そして、このバツフ
ルプレート11は内円筒5に嵌挿されて溶接によ
り固定され、外円筒9とは遊嵌状態となる。
伝熱パイプ8のスパイラルフイン13は、該伝
熱パイプ8外周面に高周波溶接によつて固着され
るが、本実施例においては、伝熱パイプ8を流れ
る燃焼ガス中に含まれる硫黄酸化物による低温腐
食を防ぐため、伝熱パイプ8上部即ち最上位置の
バツフルプレート11より上方の部分には設けて
いない。このことは、言い換えれば、内円筒5お
よび伝熱パイプ8から燃焼ガスが該ガスの露点温
度を越える温度で流出することを明らかにしてい
る。尚、このスパイラルフイン13を設けていな
い部分の長さは、燃焼ガス中の硫黄酸化物含有量
によつて適宜決定される。
次に、かかる空気予熱器構成体の組立手順につ
いて説明する。
(1) 内円筒5、上・下部管板15,16、伝熱パ
イプ8及びバツフルプレート11を全て溶接固
定して一体の構成体に組み立てる。
(2) 予め第1図CのC―C線で示すように、縦方
向に2分割した外円筒9を(1)で組み立てた構造
体の両側から被せて、外円筒9の2分割体9
B,9C夫々に形成されたフランジ9c,9d
相互をボルトをもつて固定する。
(3) ダンパ6用のスリーブチユーブ24とパイプ
体23とを一体にした単一のパイプ体を内円筒
5及び外円筒9に差し込み、スリーブサポート
ラグ25を前記パイプ体の外円筒9外周壁から
の突出端部に嵌挿し、該スリーブサポートラグ
25の内側フランジ板26を外円筒9外周壁に
固定具又は溶接によつて固定する。
(4) パイプ体とスリーブサポートラグ25とを固
定具若しくは溶接又は、パイプ体とスリーブサ
ポートラグ25のねじ構造により固定する。
(5) 内円筒5の内部からダンパ6の直径長さ分だ
けパイプ体23を切断し、パイプ体23とスリ
ーブチユーブ24とを分割して形成する。
(6) (5)のパイプ体23を構成部品の一つとして予
め形成したダンパ6を内円筒5内に入れ、外円
筒9の外側から支軸22をスリーブチユーブ2
4とパイプ体23に挿入する。
(7) ダンパ6をパイプ体23をもつて支軸22に
固定具によつて固定し、該支軸22の端部に軸
受31を取り付ける。
(8) 支軸22がスリーブチユーブ24に当たらな
い位置で、軸受31をスリーブサポートラグ2
5の外側フランジ板27に固定具によつて固定
する。
ここで、かかる構成の空気予熱器の作用につい
て説明する。
炉本体の煙道ダクトから供給される燃焼ガス
(略400℃)の一部は、伝熱パイプ8に流入し、他
はダンパ6に向けて流れ、夫々伝熱パイプ8内及
び煙道5Aを通つて伝熱パイプ8と内円筒5の上
端部に至り、ここで合流し、煙突を介して外部に
排出される。
一方、通風フアンを作動すると、外部空気は送
風ダクトを介して外円筒9の空気導入口9aから
空気予熱室9A内の最上部の室12Aに強制的に
導入される。該室12A内に導入された空気は伝
熱パイプ8を横切つて流れ、最上部のバツフルプ
レート11の開口部14を通つて2段目の室12
Bに導入され、同様に3段目の室12C及び最下
部の室12Dに各開口部14を通つて流れてい
き、この間に空気と伝熱パイプ8内並びに煙道5
Aを流れる燃焼ガスとの間に伝熱パイプ8及び内
円筒5の外壁を介して熱交換が行われる。従つ
て、空気予熱室9Aを流通した空気は加熱され最
適な温度の燃焼用空気となつて、空気送出口9b
から炉本体の燃焼用空気供給部に供給され、バー
ナ等に導かれて燃焼用に供される。その結果、発
生した燃焼ガスは、炉の目的に供せられた後、炉
本体から排出され、前記空気予熱器に導入される
わけである。
ここで、ダンパ6の作用・効果について説明す
る。
ダンパを操作し、その回転角度を変化させるこ
とにより煙道5Aにおける燃焼ガス流通面積を変
化させれば、煙道5A及び伝熱パイプ8を夫々流
れる燃焼ガス流量の割合が変化する。そして、特
に、ダンパ6を前述したように、水平位置に位置
させれば、煙道5Aが塞がれ燃焼ガスの全量が伝
熱パイプ8内を流れるわけである。従つて、炉の
極めて短い最大負荷時には、ダンパ6を操作して
煙道5Aを通過するようにして、伝熱パイプ8内
を流通する燃焼ガス量を減らせば、当該空気予熱
器における燃焼ガスの圧力損失を小さく抑えるこ
とができる。
又、炉の最大負荷時以外の大部分の通常運転時
においては、ダンパ6を操作して煙道5Aを絞
り、該煙道5Aを流れる燃焼ガス量を少なく抑え
て伝熱パイプ8内を流れる燃焼ガス量を増大させ
ることにより、効果的な熱回収を図ることが可能
になる。
かかる構成の空気予熱器において、本発明で
は、空気予熱室9A内の燃焼用空気温度が内円筒
5内の燃焼ガスの露点温度を越える部位に前記ダ
ンパ6の位置を設定し、内円筒5内の燃焼ガスが
該内円筒5の支軸22の貫通部を介して内円筒5
外側に流出した際に該燃焼ガスが凝縮するのを防
止した。
従つて、本実施例では、空気予熱室9Aの燃焼
用空気下流側即ち内円筒5の下部側に、ダンパ6
を設ける。
尚、燃焼ガスの露点温度は、該燃焼ガス中の水
分、硫黄酸化物の濃度等により異なり、通常50℃
〜150℃の範囲で変化する。
ここで、ダンパ6を閉じると、該ダンパ6の上
流側(第1図においては、ダンパ6の下側)に局
部的な正圧が生じる。
この結果、パイプ体23とスリーブチユーブ2
4の間隙から該スリーブチユーブ24内に即ち、
内筒の支軸貫通部を介して燃焼ガスが流出する内
筒外側に燃焼ガスが流入する。この流入した燃焼
ガスは、スリーブチユーブ24の外側を流れる空
気予熱室9A内空気により冷却される。しかし、
以上のダンパ位置設定方法によれば、空気予熱室
9A内の燃焼用空気温度が内筒5内の燃焼ガスの
露点温度を越える部位にダンパ6が設けられてい
るため、内円筒5内の燃焼ガスが該内円筒5の支
軸22の貫通部であるところのパイプ体23とス
リーブチユーブ24の間隙を介して内円筒5外側
の部分に流出されることがあつても、この燃焼ガ
スはそれ自身の露点以下には冷却されることがな
いため、燃焼ガス中に含まれている硫黄酸化物が
凝縮して凝縮物が生じることがない。
従つて、スリーブチユーブ24,支軸22が凝
縮物の影響で腐食することがない。この結果、内
筒の支軸貫通部の貫通孔29のシール構造は、例
えば石綿等のシール部材を支軸と内筒壁の支軸の
貫通部の隙間に介装した程度の簡単なもので良
く、或いはシール部材を特に介装させなくとも済
む等、シール構造の簡略化を図ることができる。
この結果、シール構造の補修のために、炉等の燃
焼機器を全面停止するというような重大な問題点
を解消できる。
尚、本実施例においては、内円筒5および伝熱
パイプ8から燃焼ガスが該ガスの露点温度を越え
る温度で流出するので、燃焼ガスの露点以下とな
る箇所は燃焼ガスの流通側には存在せず、燃焼ガ
スの流通側の部材には腐食が発生することがな
い。
又、実公昭58―55333号公報に示されるものの
ように、ダンパ支軸が内筒及び外筒とに直接貫通
する構成において、ダンパ支軸と内筒の貫通部分
を介して空気予熱室内に燃焼ガスが流入するよう
なことがあつても、空気予熱室内の燃焼用空気温
度が内筒内の燃焼ガスの露点温度を越える部位に
ダンパが設けられているため、上述の理由から、
燃焼ガス中に含まれている硫黄酸化物がダンパの
支軸において、凝縮して付着することがなく、支
軸等の凝縮物による腐食を防止できるのは勿論の
こと、従来のように、支軸に付着した凝縮物が空
気予熱室内の伝熱パイプに滴下して付着し、該伝
熱パイプの腐食という事態を生じることがない。
尚、本実施例によれば、バツフルプレート11
に扇形状の開口部14を形成すると共に、空気予
熱室9A内のいずれの開口部を通らない部位に、
内円筒5の外周縦方向に沿つてこれを取り巻くよ
うに、かつ内円筒5外周面から外円筒9内周面に
行くに従つて数が増大するように複数同心状に配
列される外周面にスパイラルフイン13を備えた
伝熱パイプ8を設けた構成により、次のような利
点を有する。
(1) 空気予熱室9A内の外周部分に内周部分より
も多くの伝熱パイプ8を配列できる結果、遠心
力により外円筒9に押し付けられて外周部分を
高速で流れようとする空気に多くの抵抗を与え
ることができ、外周部分と内周部分で略同一の
空気速度とすることができるから、配列されて
いる伝熱パイプ8を全て最も効果的に伝熱に関
与させることができる。
この場合、伝熱パイプ8の配列円周数が多い
程、この効果は大きくなる。
(2) 第1図Bに示した直線状の切欠からなる開口
部を設けたものと比較して、扇形状開口部では
同一の開口面積に対して、より多くの伝熱パイ
プ8を配列することができ、空気側の圧力損失
を小さなものにしながら伝熱パイプ8の配列数
量を多く採れる利点がある。
又、本実施例によれば、ダンパ6の支軸22両
側部分を、内円筒5及び外円筒9に貫通支持され
ているスリーブチユーブ24に回転自由に嵌挿す
るようにしたから、燃焼用空気の燃焼ガスへの混
入及び燃焼用空気の外円筒9外部への流出を防止
するのに必要なシール機構は、内円筒5及び外円
筒9の、回転する構造ではないスリーブチユーブ
24の貫通支持部に施せば良い。
即ち、前記シール機構は、例えば上記実施例に
示したように、貫通孔29とスリーブチユーブ2
4との間に石綿30を介装すれば良い等、簡単に
実施することができる。
尚、上記実施例においては、ダンパ6の支軸2
2両側部分を回転自由に嵌挿する管として、内円
筒5から外円筒9に延びる部分の他に、該内円筒
5内面から突出する部分及び外円筒9外面から突
出する部分を備えたスリーブチユーブ24を採用
するようにしたが、前記管は少なくとも内円筒5
から外円筒9に至る全長に設ければ良い。
この実施例を第6図に示す。
即ち、図において、スリーブチユーブ36の両
端部には、夫々フランジ部36A,36Bが設け
られている。
そして、このスリーブチユーブ36は、内円筒
5から外円筒9に至る全長に配設され、前記フラ
ンジ部36A,36Bをもつてボルト37A,3
7B等の締付具により、夫々内円筒5と外円筒9
とに固定される。
ここで、内円筒5とフランジ部36Aとを固定
するボルト37Aと該内円筒5のボルト挿通孔3
8との貫通状態は、遊嵌状態となるように、図に
示すように該ボルト挿通孔38を長孔に形成して
ある。
尚、ボルト37Aの先端ねじ部には、ワツシヤ
付のナツト39を嵌合し、内円筒5の熱膨脹によ
る変形を許容できるような、ボルト37Aによる
締付力に設定する。
又、内円筒5の熱膨脹を吸収する手段として
は、前記スリーブチユーブ36を、内円筒5と外
円筒9とに完全に固定し、該スリーブチユーブ3
6をじやばら状に形成したものであつても良い。
以上説明したように本発明によれば、燃焼ガス
が流通する内筒と、該内筒外周に配設される外筒
と、の間に燃焼用空気が流通する環状空間からな
る空気予熱室を形成する一方、前記内筒内に、ダ
ンパを設けると共に前記空気予熱室内に前記ダン
パをバイパスしてダンパの上流部と下流部とを連
通する複数の伝熱パイプを設けた空気予熱器にお
いて、前記空気予熱室内の燃焼用空気温度が内筒
内の燃焼ガスの露点温度を越える部位に前記ダン
パの位置を設定し、内筒内の燃焼ガスが前記内筒
の支軸貫通部を介して内筒外側に流出した際に該
燃焼ガスが凝縮するのを防止したから、ダンパの
支軸、伝熱パイプ等が燃焼ガスの凝縮物の影響を
受けるのを効果的に防止できる等燃焼ガスの凝縮
物による腐食が空気予熱器全体に渡つて全く発生
しないという利点を発揮し、これにより、内筒の
支軸貫通部のシール構造を簡略化でき、機器がメ
ンテナンスフリーとなり、補修のため機器の運転
の停止の必要がなくなるという多大な効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Cは本発明に係わる空気予熱器の一
実施例を示す図で、Aは正面縦断面図、Bは平面
図、CはA中A―A矢視断面図、第2図Aは第1
図AにおけるB部拡大図、同図Bは同図A中C矢
視図、第3図Aはダンパの構造を示す平面図、同
図Bは側面図、第4図Aはスリーブチユーブ構造
を示す平面図、同図Bは正面断面図、同図Cは同
図Bの右側面図、同図Dは左側面図、第5図はバ
ツフルプレートの平面図、第6図は他の実施例の
スリーブチユーブ構造を示す正面断面図である。 1…空気予熱器、5…内円筒、5A…煙道、6
…ダンパ、8…伝熱パイプ、9…外円筒、9A…
空気予熱室、22…支軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 燃焼ガスが流通する内筒と、該内筒外周に配
    設され、燃焼用機器に供給する燃焼用空気の導入
    口と導出口とを外周壁に有する外筒と、の間に該
    燃焼用空気が流通する環状空間からなる空気予熱
    室を形成する一方、前記内筒内に、両端部が該内
    筒及び前記外筒に貫通する支軸を備えるダンパを
    設けると共に、前記空気予熱室内に、前記ダンパ
    をバイパスしてダンパの上流部と下流部とを連通
    する複数の伝熱パイプを設けた空気予熱器におい
    て、前記空気予熱室内の燃焼用空気温度が前記内
    筒内の燃焼ガスの露点温度を越える部位に前記ダ
    ンパの位置を設定し、内筒内の燃焼ガスが該内筒
    の支軸貫通部を介して内筒外側に流出した際に該
    燃焼ガスが凝縮するのを防止したことを特徴とす
    る空気予熱器におけるダンパ位置設定方法。
JP60002199A 1985-01-11 1985-01-11 空気予熱器におけるダンパ位置設定方法 Granted JPS61161334A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5855333U (ja) * 1981-10-12 1983-04-14 株式会社日立製作所 ガス絶縁開閉装置の手動断路部の構造
JPS59197728A (ja) * 1983-04-25 1984-11-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ボイラ排ガスの廃熱回収装置

Patent Citations (2)

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JPS59197728A (ja) * 1983-04-25 1984-11-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ボイラ排ガスの廃熱回収装置

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