JPH0235661Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案はカセツトテープ等を収納するための収
納ケースに関するものである。

（従来の技術） 最近、カセツトテープ等を収納するケースは、
コンパクトに折り畳んで持ち運ぶ事のできるもの
が多くなつてきている。

（考案が解決しようとする課題） しかし、従来の収納ケースは、折り畳んだ時に
縦側板等が底板あるいは蓋板の端部からはみ出
し、十分にコンパクト化することはできなかつ
た。

また、コンパクト化されたものもあつたが、組
立後は型くずれが生じ易いものであつた。

本考案は従来のカセツトテープ等の収納ケース
の欠点を解決するためになされたものであり、折
り畳んだときに十分にコンパクト化でき、組立後
は型くずれが生じない収納ケースを提供すること
を目的としている。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） そこで本考では、背板と、一端が前記背板の両
端部夫々に折り曲げ自在に連設された１対の縦側
板と、両端が前記縦側板夫々の他端に折り曲げ自
在に連設された横側板と、一側部が前記背板の一
側部に折り曲げ自在に連設された折曲板と、一側
部が前記折曲板の他側部に折り曲げ自在に連設さ
れた蓋板と、一側部が前記背板の他側部に折り曲
げ自在に連設された底板と、一側部が前記蓋板の
他側部に折り曲げ自在に連設された第１の係止板
と、一側部が前記底板の他側部に折り曲げ自在に
連設された第２の係止板とを有し、前記横側板は
前記縦側板夫々の前記他端から所定長さ部分を除
く部分がフレキシブルであり、前記横側板の前記
所定長さ部分の外面と前記第２の係止板の内面、
前記第２の係止板の外面と前記第１の係止板の内
面には夫々相互に隣接した状態に係止する係止具
が設けられており、前記背板、折曲板、蓋板及び
底板は１の平面上に展開されたときに全体で１の
矩形を成し、前記縦側板の側部の長さと前記所定
長さとの和は前記背板の側部の長さよりも短い収
納ケースとなつている。

（作用） 本考案の収納ケースは横側板の所定長さ部分が
第２の係止板に係止されるので、横側板にフレキ
シルな部分があつても組立後は強固な構造とな
る。また本考案の収納ケースは蓋板が開けられた
状態では折曲板が背板の一側部から外側に折れ曲
つた状態となる。このためカセツトケースが取り
出し易い状態となる。

更に、本考案の収納ケースは１対の縦側板を共
に背板の内側に折り畳み、横側板のフレキシブル
な部分を複数箇所で折り曲げるならば縦側板が背
板及び蓋板の端部からはみ出さない状態にして背
板、縦側板、横側板及び蓋板を重量させ密接させ
た状態にすることができる。

（実施例） 以下図面を参照しながら本考案の一実施例を説
明する。第１図〜第６図に於て１は硬質芯板１１
の両面に熱可塑性軟質合成樹脂シート１２ａ，１
２ｂを縫着し両側に折り曲げ線を有する背板であ
る。この背板１には両側の折り曲げ線を介して、
前記同様に硬質芯板１１の両面に熱可塑性軟質合
成樹脂シート１２ａ，１２ｂを縫着させて折曲板
４，蓋板５，底板６，係止板７ａ（第１の係止板）
及び係止板７ｂ（第２の係止板）が連結されてい
る。２ａ，２ｂは前記背板１に折曲板４を加えた
幅に相当する縦側板であり（特にこれに限定され
ないが）、硬質芯板１３の両面に熱可塑性軟質合
成樹脂シート１４ａ，１４ｂを縫着させて成る。
この縦側板２ａ，２ｂの一端は第４図のＸ部分に
示すように前記背板１の両端縁に溶着させる。縦
側板２ａ，２ｂの他端は横側板３の折り曲げ部３
ａ，３ｂに連結されている。この横側板３の折り
曲げ部３ａ，３ｂを除く部分は前記背板１と同じ
幅にて形成されその材質はフレキシブルな熱可塑
性軟質合成樹脂シート１４ａから成る、折り曲げ
部３ａ，３ｂは前記横側板３の他の部分と同じ幅
から成り、硬質芯板１３の両面に熱可塑性軟質合
成樹脂シート１４ａ，１４ｂを縫着させて、その
外面には係止具１５ａ，１５ｂが取り付けられて
いる。前記縦側板２ａ，２ｂと横側板３を第４図
に示すようにコの字形状に折り曲げることによつ
て手指挿入凹部１６ａ，１６ｂが形成される。１
７ａ，１７ｂは、前記横側板３の折り曲げ部３
ａ，３ｂの外面に取り付けられた係止具１５ａ，
１５ｂに係合する係止具であり、この係止具１７
ａ，１７ｂは前記係止板７ｂの内面に取り付けら
れている。係止板７ｂの外面には係止具１８ａ，
１８ｂが取り付けられており、係止板７ａの内面
には前記係止具１８ａ，１８ｂに係合する係止具
１９ａ，１９ｂが取り付けられている。これら係
止具１５ａ，１５ｂ，１７ａ，１７ｂ，１８ａ，
１８ｂ，１９ａ，１９ｂを相互に係止すると第第
１図に示すような箱状となる。前記係止板７ｂの
外面中央には起状自在の把手２０が取り付けられ
ている。前記係止板７ａには係止具１８ａ，１８
ｂと１９ａ，１９ｂを相互に係止した時に係止板
７ａが前記把手２０に覆い被さらないように切り
込み部２１が設けられている。

本考案は以上のような構成であるが、次にその
使用方法を例えばカセツトテープを収納する場合
について説明する。まず係止板７ｂの内面に取り
付けられた係止具１７ａ，１７ｂを横側板３の折
り曲げ部３ａ，３ｂの外面に取り付けられた係止
具１５ａ，１５ｂに係止させて、カセツトテープ
２２を第４図に示すように多数並べて収納する。
次に係止板７ａの内面に取り付けられた係止具１
９ａ，１９ｂを係止板７ｂの外面に取り付けられ
た係止具１８ａ，１８ｂに係止させて、把手２０
を把持すれば携帯用としてカセツトテープ２２は
簡単に持ち運ぶ事ができる。また前記係止具１９
ａ，１９ｂを係止具１８ａ，１８ｂより外し、蓋
板５及び折曲板４を外方に開放することによつ
て、収納されたカセツトテープ２２の両肩に手指
をかけて、カセツトテープの出し入れを自由に行
うことができる。さらにカセツトテープ２２を収
納する必要のない時は第６図に示すように横側板
３のフレキシブルな部分を折り曲げて縦側板２
ａ，２ｂを背板１側に倒す。次に係止板７ｂを底
板６側に倒し重ね合わせ係止具１８ａ，１８ｂの
外側を露出させる。そして蓋板５を縦側板２ａ，
２ｂ上に第５図の如く覆いかぶせ係止具１９ａ，
１９ｂと係止具１８ａ，１８ｂを係止させて完了
する。

第５図，第６図に示す如く折り曲げ部３ａ（ま
たは３ｂ）の側部の長さと縦側板２ａ（または２
ｂ）の側部の長さの和は、背板１の側部の長さよ
りも短い。このため、縦側板２ａ，２ｂと横側板
３を蓋板５及び背板１の各々両端からはみ出すこ
となく折り畳むことができる。

〔考案の効果〕

以上のように本考案の収納ケースは、カセツト
テープ等の収納及び携帯に非常に便利であるとと
もに不使用時にはコンパクトに折り畳むことがで
きる。特に折り畳み後は嵩張らず、縦側板及び横
側板が蓋板の両端よりはみ出すことがない。しか
も組立後においては横側板の所定長さ部分が第２
の係止板に係止されるので型くずれが生じること
はない。更に本考案の収納ケースは、製造が容易
で組立て、折畳みの操作が簡単である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は全体の斜視図、第２図は第１図Ａ−Ａ線に
沿う断面図、第３図は第１図A′−A′線に沿う一
部切欠断面図、第４図は蓋板を開放した状態を示
す斜視図、第５図は折り畳んだ状態を示し、一部
を切り開いた斜視図、第６図は要部を示す斜視図
である。 １……背板、２ａ，２ｂ……縦側板、３……横
側板、３ａ，３ｂ……折り曲げ部、４……折曲
板、５……蓋板、６……底板、７ａ，７ｂ……係
止板、１１，１３……硬質芯板、１２ａ，１２
ｂ，１４ａ，１４ｂ……合成樹脂シート、１５
ａ，１５ｂ，１７ａ，１７ｂ，１８ａ，１８ｂ，
１９ａ，１９ｂ……係止具、１６ａ，１６ｂ……
手指挿入凹部、２０……把手、２１……切り込み
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背板と、一端が前記背板の両端部夫々に折り曲
   げ自在に連設された１対の縦側板と、両端が前記
   縦側板夫々の他端に折り曲げ自在に連設された横
   側板と、一側部が前記背板の一側部に折り曲げ自
   在に連設された折曲板と、一側部が前記折曲板の
   他側部に折り曲げ自在に連設された蓋板と、一側
   部が前記背板の他側部に折り曲げ自在に連設され
   た底板と、一側部が前記蓋板の他側部に折り曲げ
   自在に連設された第１の係止板と、一側部が前記
   底板の他側部に折り曲げ自在に連設された第２の
   係止板とを有し、前記横側板は前記縦側板夫々の
   前記他端から所定長さ部分を除く部分がフレキシ
   ブルであり、前記横側板の前記所定長さ部分の外
   面と前記第２の係止板の内面、前記第２の係止板
   の外面と前記第１の係止板の内面には夫々相互に
   隣接した状態に係止する係止具が設けられてお
   り、前記背板、折曲板、蓋板及び底板は１の平面
   上に展開されたときに全体で１の矩形を成し、前
   記縦側板の側部の長さと前記所定長さとの和は前
   記背板の側部の長さよりも短い収納ケース。