JPH0235088Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0235088Y2
JPH0235088Y2 JP1984148602U JP14860284U JPH0235088Y2 JP H0235088 Y2 JPH0235088 Y2 JP H0235088Y2 JP 1984148602 U JP1984148602 U JP 1984148602U JP 14860284 U JP14860284 U JP 14860284U JP H0235088 Y2 JPH0235088 Y2 JP H0235088Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
diameter
cut
cylinder
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984148602U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6164567U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984148602U priority Critical patent/JPH0235088Y2/ja
Publication of JPS6164567U publication Critical patent/JPS6164567U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0235088Y2 publication Critical patent/JPH0235088Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシールリングに関し、特に詳述すれ
ば、切断部を重ね合せている合成樹脂製シールリ
ングに関する。
シールリングは、ピストンや回転軸又は往復動
軸等のリング溝に、その切断部を拡げながら装着
し、次いで、シールリングに収縮力を印加しなが
らボアに挿入させ、シールリングのすべり面をボ
ア内周面に接触させるようにして用いる。シール
リングに収縮力を印加しながらボアにピストンを
挿入する際、シールリングがボアの開口縁に当接
し易い。ところで、軟質な四フツ化エチレン樹脂
等の合成樹脂からなるシールリングを用いる場
合、前記した当接によりシールリング機能低下の
恐れがあり、この機能低下を向上させる手段とし
て、リング溝にグリースやワセリンを満たし、シ
ールリングの径を小さくさせるようにして一時的
にシールリングをリング溝に固定保持するとか、
或いは、シールリングにパラフインを塗付し、リ
ング溝にシールリングを一時的に固定保持させる
手段を用いる。
しかし、これらの手段は、実際の作業が悪く、
煩しいものとなつている。
この考案は、前述した不具合を解消させること
を解決すべき課題とするもので、基本的には、シ
ールリングの切断部の当接状態におけるシールリ
ングの外径よりも小径となるよう切断部を重ねた
癖付けされ、流体圧が作用することでシールリン
グ外周面がシリンダ内周面に摺接することを可能
とさせる。より具体的には、本考案は、リング溝
を有する部材と前記部材を内嵌するシリンダ内に
配設されるシールリングにおいて、該シールリン
グが切断部を有する軟質性の合成樹脂製であり、
切断部が当接状態におけるシールリングの径より
も小径となるよう切断部が重なり合うよう交差た
癖づけされ、シールリング溝へ装着することによ
り切断部を当接状態となし且つその外径がシリン
ダ内径より小さく、シールリング溝への流体の印
加により切断部が当接してない状態となり且つシ
ールリングの外周面がシリンダ内周面に摺接する
ことを特徴とするシールリングを提供する。
リング溝に装着された本考案によるシールリン
グは、流体圧を受けない初期状態では、その外径
がシリンダボアの内径より小さくなつているか
ら、リング外周面とボア内周面との間には僅かな
〓間が存在している。この状態で加圧流体を流す
と、〓間が一種の絞り作用をなし、シールリング
の加圧側と流出側で圧力差を作る。このため、リ
ング溝内の上側面及びリング背面側の流体圧は上
昇し、この上昇圧がシールリングをリング溝側壁
面及びシリンダ壁面へ押し付けるが、シールリン
グ内周面に作用した圧力はシールリングを拡大さ
せ、シールリング外周面のボア内壁面へのシール
圧を確保する。
かくして、本考案によるシールリングは、シリ
ンダボアへの挿入が容易でシールリングのかじり
やその外周面の損傷はなく、しかも流体圧が作用
すると、必要な接触圧(シール圧)を容易に確保
できる。シールリングの癖付けは、簡単な加熱治
具で行なうことができるので、シールリング自身
の製造工程の変更を必要としない。
この考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
四フツ化エチレン樹脂材からなるシールリング
1は、第1図に示すように切断部2を有す。第1
図に示すシールリング1は常法に応じて製作す
る。シールリング1は、次いで、加熱器3に入れ
られ、第3図および第4図に示す如く、切断部2
が重なり合うよう熱加工により癖付けさせる。加
熱治具3は、電気ヒータ4を組込んだ円筒状のも
ので、その内径は、加熱されようとするシールリ
ング1の呼び径より約4〜7%小さい径とさせ
る。加熱温度は80−120℃とすることが望ましい。
癖付けが大き過ぎると、リング溝底へのシールリ
ングの締付力が大となり、流体圧によつてもシー
ル圧が確保されず、シール性が良くない。
実施例 呼び径50mmの四フツ化エチレン樹脂製のシール
リングを、内径48mmの加熱治具内に入れ100℃で
15分間加熱して、切断部が重なるように癖付けさ
せた。該癖付けシールリングの切断部を約18mm押
し拡げて、軸のリング溝に装着した。他方、癖付
けしていない従来リングも、同様に、軸のリング
溝に装着し、両シールのシール性を、油圧を1−
20Kg/cm2へと変化させて測定した。その結果、を
第5図に示す。矢印Aで示すものが、癖付けされ
たシールリングのシール性で、矢印Bで示すもの
が、癖付けされていない従来のシールリングのシ
ール性を示す。第5図から明らかなように、シー
ル性は、本案の実施例の方が良好であつた。又、
ボアへの挿入時シールリングを傷付けることはな
く、装着がさわめて容易に成されることが確認さ
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は癖付前のシールリングの斜視図、第2
図は癖付け作業の状態を示す加熱治具の断面図、
第3図および第4図の切断部の重なつた癖付けリ
ングを示す斜視図、第5図はシール特性を示すす
グラフ図である。 図中:1……シールリング、2……切断部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リング溝を有する部材と前記部材を内嵌するシ
    リンダ内に配設されるシールリングにおいて、該
    シールリングが切断部を有する軟質性の合成樹脂
    製であり、切断部が当接状態におけるシールリン
    グの径よりも小径となるよう切断部が重なり合う
    よう交差した癖づけされ、シールリング溝へ装着
    することにより切断部を当接状態となし且つその
    外径がシリンダ内径より小さく、シールリング溝
    への流体の印加により切断部が当接してない状態
    となり且つシールリングの外周面がシリンダ内周
    面に摺接することを特徴とするシールリング。
JP1984148602U 1984-10-02 1984-10-02 Expired JPH0235088Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984148602U JPH0235088Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984148602U JPH0235088Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6164567U JPS6164567U (ja) 1986-05-01
JPH0235088Y2 true JPH0235088Y2 (ja) 1990-09-21

Family

ID=30706808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984148602U Expired JPH0235088Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0235088Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372153A (ja) * 2001-06-18 2002-12-26 Nok Corp シールリングの製造方法
JP5359381B2 (ja) * 2009-03-04 2013-12-04 Nok株式会社 シールリングの癖付け方法、シールリングの癖付け装置及びシールリング
JP6707614B2 (ja) * 2018-12-04 2020-06-10 Tpr株式会社 シールリングおよびシールリングの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52170907U (ja) * 1976-06-19 1977-12-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6164567U (ja) 1986-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4171561A (en) Molded lip seal with polytetrafluoroethylene liner and method for making the same
US4844485A (en) Lip seal assembly for a rotatable shaft
ES2177991T3 (es) Procedimiento para el ensamblado de un elemento cilindrico entre elementos planares.
US3948533A (en) Composite ring made of press fitted parts and method of assembling
US20040094903A1 (en) Self-lubricating sealing ring
GB2038961A (en) Ring seal
JP4279250B2 (ja) 複合シールの製造方法
JPH0235088Y2 (ja)
US2889163A (en) Oil seals
US2345515A (en) Power transmission
USRE23613E (en) Butterfly valve
JP3819085B2 (ja) 金属製パイプの端部を閉塞する方法
JPS62231725A (ja) ピストンリングの製造方法
US4165079A (en) Fluid seal ring
JP2002531797A (ja) ピストンまたはプランジャおよびこれらの製造方法
JP2557336Y2 (ja) ロ−タリ−バルブ用油圧パッキン
US2565313A (en) Construction of hot-water tanks
US3314683A (en) Sealing ring unit
US2301097A (en) Power transmission
JPS6013523Y2 (ja) 流体圧膨脹スリ−ブ付き圧延ロ−ル
US2019523A (en) Packing
JPS6224865Y2 (ja)
GB2095348A (en) Sealing rings
JP2677009B2 (ja) 薄肉チューブと金属チューブとの接続構造
SU988518A1 (ru) Способ соединени деталей с нат гом