JPH023478B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明は原子炉設備を初期に組立てる際、ジ
エツト・ポンプ集成体のジエツト・ポンプばりを
固定する為に、成る種の原子炉の圧力容器に使わ
れるジエツト・ポンプばりのボルト押えを水中で
切削して部分的に取外すことに関する。こういう
押えは、ジエツト・ポンプばり及びはりボルトを
別々に取外すのを妨げる。即ち、ジエツト・ポン
プ集成体の他の重要な部品を同時に取外さずには
取外すことが出来ない様にする。

多くの種類の原子炉、特に沸騰水形原子炉は、
原子炉の圧力容器の中の炉心に冷却水又は減速材
の流体を循環させる為にジエツト・ポンプを用い
ている。原子炉を点検する為に運転を停止する
間、必要以上の部材を取外さずに、装置のジエツ
ト・ポンプばり並びにそれに関連した或る部品を
取外して交換するのが望ましい場合がある。これ
は例えば、ジエツト・ポンプばりにひゞ割れが検
出された時である。

ジエツト・ポンプ集成体の上側部分を固定する
際のジエツト・ポンプばりの役割については、下
記の特許出願に記載されている。即ち、1980年12
月29日に出願された係属中の米国特許出願通し番
号第220431号（対応特許出願公開昭57−168156
号）である。

沸騰水形原子炉は、原子炉の圧力容器の炉心の
中に水を循環させる為に、20個もの多くの下向き
のジエツト・ポンプを用いることがある。ジエツ
ト・ポンプが入口立ち管からの水を受取り、この
水をパイプ・エルボ又はミキサを介してジエツ
ト・ポンプ・ノズルに送る。これは例えば米国特
許第3378456号及び同第3389055号に記載されてい
る。各々のパイプ・エルボ又はミキサはジエツ
ト・ポンプばりによつて位置が保持されるが、こ
れは後で詳しく説明する。

発明の目的 従つて、この発明の目的は、例えばジエツト・
ポンプ集成体の入口ミキサの様なジエツト・ポン
プ集成体の他の主要な部品を必要もなく取外さず
に、ジエツト・ポンプばりを取外すことが出来る
様にすることによつて、原子炉の点検を改善する
ことである。

この発明の別の目的は、ジエツト・ポンプばり
と、原子炉設備を最初に組立てる際、ジエツト・
ポンプばりのボルトの円周方向フランジにわたつ
て伸びる保持部材（リテーナ）を用いて、このは
りが結合される入口ミキサとを便宜よく分離する
ことである。

この発明の別の目的は、ジエツト・ポンプばり
及びはりボルトを入口ミキサに固定するジエツ
ト・ポンプ集成体の保持部材に対する水中の保
持、切削及び取外し作業を行なうことである。こ
の作業は保持部材を幾つかの部分に切断し、その
１つは入口ミキサに取付けたまゝに残し、その他
方はジエツト・ポンプばり並びにこの発明の切削
装置と共に取外すことを含む。

別の目的は、ジエツト・ポンプ集成体の入力立
ち管から水を受取る移行部材及び入口ミキサを好
便に取付けることが出来る工具を用いて、ジエツ
ト・ポンプばり及びその保持部材に対する切削、
保持及び取外し作業を行なうことである。

この発明の別の目的は、他の原子炉装置との多
少の衝突、揺れ動き又はぶつかり合いを含む惧れ
のある配管又はワイヤの端に吊して所定位置に操
作される切削装置を用いて、ジエツト・ポンプば
りの保持部材に対する水中の切削作業を行なうこ
とである。

この発明の別の目的は、ジエツト・ポンプばり
に対する保持部材を切断するのに十分な切削用移
動範囲を持つ可動部分並びに固定して坐着し得る
部分を持つていて、空気を動力とする回転軸、該
軸を駆動するモータ及び円形切削ブレードを用い
た、遠隔操作によつて調節並びに制御可能な水中
切削装置を提供することである。

発明の概要 この発明は、圧力容器内にある炉心に水又は減
速材の流体を循環させる為にジエツト・ポンプを
用いる原子炉のジエツト・ポンプ集成体の入口ミ
キサ及び移行部材に装着される切削装置を提供す
る。この発明の切削装置は、ジエツト・ポンプ集
成体に装着し得る他に、ジエツト・ポンプ集成体
のジエツト・ポンプばりを入口ミキサと接続す
る、ジエツト・ポンプばりに対する保持部材に隣
接して、切削ブレード又はホイールを位置ぎめす
ることが出来る。この接続により、原子炉の最初
の組立てが容易になる。それと言うのも、この接
続によつて、ミキサを原子炉の圧力容器内の所定
位置に下げる前に、ジエツト・ポンプばりを入口
ミキサに取付けることが出来るからであるが、こ
れは後で、原子炉の運転停止並びに点検の際、場
合によつて、入口ミキサをも外に取出さずに、ジ
エツト・ポンプばり並びにそれに関連した要素を
原子炉の圧力容器から取外すのが望ましい時は、
不利となる。そこで、ミキサに装着された保持部
材のジエツト・ポンプばりに対する保持作用を取
除く切削装置を提供するのがよいことになる。こ
の発明は、この目的を達成する為に、保持部材を
幾つかの部分に切断すると同時に、保持部材の切
断された部分を保持して、それがばらばらに圧力
容器の底に落下して、原子炉の運転に何等かの形
で妨げとなることがない様にする。

保持部材の切削作用は、最初に切削装置を入口
ミキサ及び移行部材に取付け、その後切削ブレー
ドの高さ又は垂直方向の位置を調節することによ
つて行なわれる。更に、保持部材の切削作用が出
来る様に、はりを切削工具に対して正しい向きに
する為に、ジエツト・ポンプばりの向きを90゜回
転しなければならない。切削ブレードは限られた
掃引範囲の初めに最初に位置決めされ、この掃引
範囲により、ブレードが保持部材の幅を完全に通
抜け、それを２つの部分に切断する。

切削装置は、入口ミキサ及び移行部材の頂部に
装着される様にはまる固着し得る基板を持つてい
る。この基板が水平方向に可動の台を持ち、切削
ブレードがこの台の取付けられている。この可動
の台はあり溝結合等により、基板に摺動自在に装
着されている。この可動の台に装着された切削装
置に対する空気駆動のモータが、切削ブレードを
支持する。切削ブレードの高さを変え又は調節す
る為に歯車装置が設けられている。

ポール・ソケツト工具又は装置を遠隔位置から
操作し、それを圧力容器の中に入り込ませること
により、切削ブレードの高さが決まりきつた作業
によつて設定し得る。ポール／ソケツト装置は下
端又はソケツトを持ち、これが切削装置に設けら
れた回転自在のボルト頭部にはまる。このボルト
頭部はブレードの高さを設定する為に回転するこ
とが出来る。同様な又は同じポール／ソケツト装
置を用いて、保持部材に対するブレードの切削用
の動きを制御することが出来る。これは、歯車を
介してラツクに作用する様に接続された別のボル
ト頭部を回し、可動の台を前に述べた摺動台上で
前向きに又は逆方向に実効的に輸送することによ
つて行なわれる。切削作用が完了した後、切削装
置は、ジエツト・ポンプばりにまだクランプした
まゝで且つこのはりと保持部材の切断した部分を
保持しながら、原子炉の圧力容器から引出すこと
が出来る。

次にこの発明を図面について説明する。

好ましい実施例の記載 第１Ａ図には、入口立ち管１１を含むジエツ
ト・ポンプ装置又は配管装置が示されている。こ
の立ち管が移行部材１３及び対応する入口ミキサ
又はエルボ１４を介して、１対のジエツト・ポン
プ・ノズル１２の各々に駆動用の水を個別に供給
する。端で取付けられたジエツト・ポンプばり１
５が、移行部材１３から伸びる２つのアーム１６
の夫々の対の間に位置ぎめされ、対応する１つの
入口ミキサ１４を所定位置に保持する。

ジエツト・ポンプばり１５、アーム１６、入口
ミキサ１４及び移行部材１３は何れも第１Ａ図に
示したジエツト・ポンプ集成体の部品である。こ
の様なジエツト・ポンプの構成並びに作用の詳細
については、前に引用した米国特許第3378456号
同第3389055号を参照されたい。

第２図に示す様に、ジエツト・ポンプばり１５
ははりボルト２６、固定又は押えスリーブ２７、
及びはり１５に適当に固着された溶接板２８を含
む。はり１５が盛上がつた中心部分及びトラニオ
ン３２を持つている。はり１５の両端は移行部材
１３のアーム１６に設けられた切欠き３３に支持
される。ボルト２６は多数の側面を持つ頭部、ね
じ山を設けた側面２６′、及び下側支承面又は係
合面２７′を含む突合せ端を含んでおり、この係
合面２７′がジエツト・ポンプ集成体の入口ミキ
サ１４（第１図）の肩３０に接する。

はりボルト２６が固定又は押えスリーブ２７と
溶接板２８の両方を通抜ける。溶接板２８はボル
ト２６を回すのを妨げないが、固定又は押えスリ
ーブ２７ははりボルト２６の多数の側面を持つ頭
部にぴつたりと摺動してはまり、（はり２６を締
付けた後は）溶接板２８に仮付け溶接され、ボル
ト２６がゆるまない様にする。ボルトははり１５
の開口１５′に垂直に螺合し、はり１５に対して
上向きの力を加える。第２図に示す溶接板２８は
平担であり、はり１５の頂部に適当に固定され
る。

原子炉設備を最初に組立てる時、ジエツト・ポ
ンプばり１５を入口ミキサ１４に取付け又は結合
した状態で、ジエツト・ポンプ集成体を組立て
る。所要の接続が、第１Ｂ図及び第２図に示し
た、入口ミキサ１４に装着される保持部材５１に
よつて行なわれる。

保持部材５１は受入れベイ５１′並びにベイの
両側を構成する様に伸びるフインガ５２を持つ金
属片である。保持部材５１がジエツト・ポンプば
りのボルト２６の下縁に水平方向に係合する。こ
の下縁が幅を広くした部分又は円周方向フランジ
２６″又は横方向のフランジつきの下側周縁を持
つていて、保持部材５１の下側と協働して保持作
用を持つ。保持部材５１は、第１Ｂ図に示す様に
水平支承面となる入口ミキサ１４の肩３０に、そ
の垂直部分によつて適当に取付けられる。保持部
材５１を取付ける１つの方法は、ボルト５５を用
いることである。

第３図及び第４図はこの発明の好ましい実施例
の切削装置又はカツタ６１を上から見た図であ
る。このカツタの動作には、はり１５をアーム１
６の溝孔３３を係合した取付けた時の普通の位置
から、そのボルト２６の軸線の周りに90゜回すこ
とが必要である。第３図及び第４図は切削作用を
受けない露出したはり１５を示すと共に、切削装
置６１の真下にある別のはり１５の端１５″を示
している。切削しようとする保持部材５１は切削
装置６１がある為に直接的に見えないが、この保
持部材は、後で説明する様に、第５図及び第６図
に示されている。はりの端１５″は、切削作用が
出来る様に回転している。

こゝで第４図で、入口ミキサ１４の耳１４′が
上向きに伸びて、カツタ６１の基板７５（第３図
参照）にボルト７１″等によつて適当に取付けら
れた整合用延長部７１により、カツタ６１を１つ
の耳と整合させることが出来る様にしていること
に注意されたい。基板７５が上向き延長部７６を
持ち、これが水平方向に可動のモータ台８２をあ
り溝摺動体８３に沿つて支持する。このモータ台
８２には吸込み管８５、空気出口又は排気口及び
入口部材９０（１）及び９０（２）（第３図並び
に第４図を適切に参照されたい）と、モータ台８
２を摺動体８３に沿つて動かすと共に、後で説明
する様に、カツタ６１の回転ブレード又は回転切
削ブレード又はホイール１２５をモータ台８２に
対して上下に動かす夫々の歯車１０１，１０２が
取付けられている。基板７５には流体圧シリンダ
９１、並びに夫々ポート９２（１）及び９２
（２）と呼ぶ流体圧カツプラ又は接続部部又は出
口及び入口部材も取付けられることが示されてい
る。

基板７５には上向きに伸びる構造１７５も取付
けられており、これは、圧力容器内の所定の位置
にカツタ６１を上げ下げする為の配管、ワイヤ・
ロープ又は他の種類の支持手段１７６に接続され
る。第３図はカツタ６１の釣合いをとる為の釣合
錘１８０を示している。

第３図に示す様に、移行部材１３のアーム１６
の間ではり２０３の下に掛金又はてこ２０１を挿
入することが出来る。てこ２０１は軸２０１′の
周りに回転する。この軸は、流体圧旋回クランプ
及びシリンダ装置２１０（例えばエナーパツク社
の＃RWR−11型）の一部分として上向きに締付
けることが出来る。装置２１０が、やはりエナー
パツク社によつて製造されるPES3042型の流体圧
動力ポンプ（図に示していない）によつて作動さ
れる。流体圧の供給を調整する為にポンプには２
つの流体圧ゲージ及び２つの流体圧制御弁が取付
けられているが、その何れも図面には示してな
い。これらの弁は流体圧ポート９２（１）及び９
２（２）を介して流体圧旋回シリンダに供給され
る圧力を調整する為に使われるが、この圧力は
3000psi以下に制限されている。

第３図には空気モータ２６３も示されている。
これは標準的な棚卸しの空気モータであり、この
場合はアロ・コーポレーシヨンによつて製造され
た7806−1B型の可逆空気モータであることが好
ましい。このモータに対する空気の流れが空気入
口部材９０（２）及び排気口９０（１）を通り、
C.A.ノーグレン・カンパニによつて製造される
空気フイルタ・調整器／潤滑装置の組合せ（図面
に示してない）によつて調整される。この装置の
形式番号はP48−420−83NAである。モータ２６
３は支持体２６３′に適当に取付けられる。この
支持体は、例えば第５図に示すのと同様なポー
ル／ソケツト装置８０１により、回転するボルト
頭部３１１及び歯車１０２に応答して、水平方向
に可動の台８２に対して垂直方向に可動である。

更に第３図はカツタ６１の切削ブレード又はホ
イール１２５を示している。これは切削がし易い
様に、ダイヤモンド含浸であることが好ましい。
ホイール１２５はキーン・カツト・プロダクツ社
によつて製造される601100MP型である。その寸
法は外径2.5吋、内径3/8吋であり、厚さが0.035
吋である。切削装置６１によつて切取ろうとする
保持部材５１は第３図では見えない。この為には
第５図を参照されたい。第５図は、はり１５及び
保持部材５１に締付けられたカツタ６１の下側を
示している。

第５図には切削装置６１の基板７５が示されて
いる。吸込み管８５がモータ台８２の取付けられ
ている。側面支持体７６を溶接によつて取付けた
基板７５が大きく示されている。この側面支持体
がボルト４０″等により、あり溝摺動体８３を支
える。摺動体８３の片側が示されている。モータ
台８２の下側の一部分も示さており、ラツク３１
２が歯車１０１と係合して、台８２を水平方向に
動かす様になつている。前に述べた様に、基板７
５の延長部７１が、動作中、入口ミキサ１４の耳
１４′に取付けられる。延長部７１′はカツタ６１
を移行部材１３のアーム１６に坐着させる様に作
用する。モータ台８に適当に取付けられた吸込み
管８２が切削ブレード１２５の領域まで伸びて、
切削作用によつて生じた粒子並びにその他の材料
を切削場所から吸込む。吸込み管８５は切削ホイ
ール１２５から隔たつた状態に保たれているが、
これは切削作業の間、こういう材料を有効に吸込
む為に必要である。適当なホース６２０又はその
他の適当な吸込み源を吸込み管８５の上端に接続
して、流体の所要の循環を行なわせる。吸込み管
８５と切削ホイール１２５の間の間隔は、それら
がモータ台８２に取付けられていて、互いに固定
されていることによつて保たれている。基板７５
の下側にあるベイ７５′が吸込み管を切削用の出
発位置に受入れる。

基板７５に設けられた対応する溝孔６０３が、
切削ホイール１２５及び軸１２５′の出発位置か
ら、水平方向に最大に伸出した位置まで伸びてお
り、こうして溝孔６０３が切削用の掃引範囲を定
める。延長部６０１が切削ホイール１２５に対す
る防護部分として作用する。

第５図のジエツト・ポンプばり１５が移行部材
１３及びミキサ１４を含むジエツト・ポンプ集成
体上に取付けた普通の位置から90゜ずれていて、
従つて移行部材５１の切削を妨げないことに注意
されたい。保持部材５１の切取られた部分５２′
は、切取られた部分５２′を入口ミキサ１４の肩
３０に取付けたまゝに保つボルト５５と共に鎖線
で示してある。

保持部材５１は、第６図に示す様に、溝孔７０
１′を通抜ける係止部材７０１によつて、切削装
置６１の下側に係止される。係止部材７０１は膨
脹し得るリンク機能又はボルト／棒集成体７０２
を含み、これは回転するボルト頭部７３１によつ
て作動することが出来る。これによつてねじ軸７
２１が、ボルト頭部７３１を廻す向きに応じて、
斜め上又は斜め下に引張られる。係止部材７０１
は基板７５の延長部７５″に枢軸７２５の所で枢
着されていて、延長部材又は枢着された垂直板７
０３が基板７５に於けるそれ自身の枢軸７２０の
周りに動くのに対処出来る様にしている。図面に
簡単に示した適当なポール／ソケツト装置８０１
により、ボルト頭部７３１を廻すことが出来る。
延長部材７０３が垂直方向に相隔たつたベイ７０
３′及び７０３″を構成していて、これらのベイが
はり１５のトラニオン３２及び保持部材５１と係
止作用をもつて係合して、保持部材を保持し、切
削し且つ取出すことが出来るようにする。延長部
７０３はトラニオン３２及び保持部材５１を別の
延長部９０１に押付けて、横方向に支持する。

この発明に従つてカツタ６１を使う為には、切
断しようとする保持部材５１に関連したはり１５
は、取付けた時の普通の位置から90゜回転し、カ
ツタ６１を水中で、配管又はワイヤ・ロープ１７
６によつて圧力容器の中に下げ、ジエツト・ポン
プ集成体、特に移行部材１３及び入口ミキサ１４
の上に取付ける。入口ミキサ１４の耳１４′が整
合用延長部７１に係合し、移行部材１３のアーム
１６が、好ましくは第５図に示す延長部７１を介
してカツタ６１を支持する。第３図及び第５図に
示す掛金２０１が、切削作用を開始する前に、ア
ーム１６の間ではり２０３の下に締付けられる。
この後、同様なポール／ソケツト装置８０１によ
り、ボルト頭部７３１と係合させて回転させ、延
長部７０３をトラニオン３２に締付けると共に保
持部材５１を切削作用の為に固定する。切削ホイ
ール１２５は、水平方向の切削作用の為、第５図
に示す位置まで一杯に引込め、その高さは、第５
図に示したポール／ソケツト装置８０１を用い
て、ボルト頭部３１１及び歯車１０２を回転させ
ることにより、遠隔操作によつて調節する。

一旦垂直方向の調節が完了したら、第５図に示
す線９９９に沿つて保持部材５１の垂直部分を切
断する為に、切削ホイールを水平方向に並進させ
ることが出来る。これは切削ホイール１２５の軸
１２５′を溝孔６０３によつて定められた通路に
沿つて移動させることを伴い、これによつて保持
部材５１が部分に切断され、その１つの部分はボ
ルト５５によつて、入口ミキサ１４に取付けられ
た部分として所定位置に固定されたまゝでおり、
他方の部分は、掛金２０１の係止作用を解除した
後、はり１５及びカツタ６１自体を取出すのに伴
つて、好便に取外すことが出来る。カツタ６１を
圧力容器から取出す際、保持部材５１の切断され
た部分がはりボルト２６の円周方向フランジ２
６″と協働して、カツタ６１の下側にはり１５を
保持する。カツタ６１は延長部７０３により、引
続いて保持部材５１を保持する。

以上説明したことは、当業者に考えられる様な
いろいろな妥当な変更が出来る。然し、この発明
は以上図示し且つ説明した実施例に制約されるも
のではない。この発明の考えは特許請求の範囲に
記載されており、これはこゝで説明したこの発明
の範囲内に属する全ての変更を包括するものと承
知されたい。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図は多くの原子炉の圧力容器内に見られ
る様なジエツト・ポンプ集成体の上側部分の等長
図、第１Ｂ図は第１Ａ図の一部分を更にはつきり
と理解される様に取出して示すものであり、保持
部材がジエツト・ポンプばりをジエツト・ポンプ
集成体の残りの部分に保持すると共に、原子炉の
運転停止及び点検の間、ジエツト・ポンプ集成体
の残りの部分からジエツト・ポンプばりを独立に
取出せる様にする為に切断するのはこの取付け部
材であるので、取付け部材の構造をかなり詳しく
示している。取付け部材を入口ミキサ上の所定位
置に保持するボルトは引出した位置で示してあ
る。第２図は移行部材のアームの間で入口ミキサ
に装着されたジエツト・ポンプばりを示してお
り、保持部材はやはり入口ミキサに取付けた状態
を示してある。第３図は原子炉のジエツト・ポン
プ集成体に装着された切削装置を斜め上から見た
斜視図、第４図はジエツト・ポンプ集成体に装着
された切削装置の別の上から見た斜視図、第５図
は圧力容器の外部の場所から作業員によつて遠隔
操作によつて位置ぎめし得る、配管に吊下げた切
削装置の下側を示す図であり、切削装置はジエツ
ト・ポンプばり及び保持部材の切取られる部分に
結合された状態を示してあり、保持部材の残り部
分が鎖線で示してある。第６図は切削装置の断面
図であり、ジエツト・ポンプばりのトラニオンに
保持され且つ保持部材の切取られた部分を切削装
置に固定する係止機構を示している。 主な符号の説明、１１：入口立ち管、１３：移
行部材、１４：入口ミキサ、１４′：耳、１５：
ジエツト・ポンプばり、１６：アーム、２６：は
りボルト、２６″：下側周縁、３０：ミキサの肩、
３２：トラニオン、５１：保持部材、５２：フイ
ンガ、７１，７１′：取付け延長部、７５：基板、
８２：モータ台、８３：あり溝摺動体、９１：流
体圧シリンダ、１２５：切削ホイール、２０１：
掛金、２０３：はり、２１０：流体圧旋回クラン
プ及びシリンダ装置、２６３：空気モータ、７０
１：係止部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 移行部材１３並びに入口ミキサ１４を持つて
   いて、 該移行部材が入口立ち管１１からの水を受取
   り、該水の少なくとも一部分を当該ジエツト・ポ
   ンプ集成体の１個の入口ミキサに送る様に作用
   し、 前記入口ミキサは、トラニオン３２、並びに前
   記入口ミキサを固定する様に作用する横方向のフ
   ランジ状の下側周縁２６″を構成するはりボルト
   ２６を含むジエツト・ポンプばり１５に係合する
   様になつており、 前記移行部材はアーム１６を持ち、該アーム上
   端が該アームを結合するはり手段２０３によつて
   結合され、且つ前記ジエツト・ポンプばりの端と
   保持作用をもつて係合する切欠き３３を構成して
   おり、 前記入口ミキサは、前記はりボルトがその下側
   周面の近くで接することが出来る面３０を持つと
   共に該面にまたがる様に隣接する垂直側面を持
   ち、 最初に組立てる時、前記入口ミキサは垂直及び
   水平部分を含む保持部材５１と結合され、前記保
   持部材は１つの垂直部分が前記入口ミキサの一方
   の垂直側面に固着されると共に前記はりボルトと
   保持係合する別のアーム５２を含んでいる様な原
   子炉装置のジエツト・ポンプ集成体に取付けられ
   る様になつていて、 切削作用が出来る様に、通常の取付けた位置か
   ら90゜ジエツト・ポンプばりが回転された状態で、
   前記入口ミキサ及び移行部材に坐着し得る様にし
   た切削装置６１に於て、 前記入口ミキサの上に支持され且つ前記移行部
   材のアームによつて支持される様に夫々配置され
   た取付け延長部７１を含む基板７５と、 該基板に取付けられていて、切削装置をジエツ
   ト・ポンプばり並びに移行部材に固定する第１の
   係止手段７０１と、 前記基板上で水平方向に並進すると共に、水平
   線に沿つて前記保持部材を切削するホイール手段
   １２５を含む切削手段を有する水平方向手段８
   ３，１０１，３１２と、 前記切削手段を垂直方向に前記水平線の所に位
   置ぎめする垂直方向手段１０２とを有し、 前記水平方向手段は前記保持部材を切削する為
   に前記水平線に沿つて前記ホイール手段を水平方
   向に並進させる様に作用し、この為、前記保持部
   材の内、前記入口ミキサに固着された部分がその
   残りの部分から分離される様にした切削装置。 ２ 特許請求の範囲１に記載した切削装置に於
   て、 切削装置を前記移行部材に結合する第２の係止
   手段２０１を有する切削装置。 ３ 特許請求の範囲１に記載した切削装置に於
   て、 前記第１の係止手段７０１が、前記基板の溝孔
   ７０１′を通抜ける枢着された基板の延長部７０
   ３を有し、 該枢着された延長部は前記基板の支承延長部の
   方を向いた垂直方向に相隔たるベイを構成し、 １つのベイ７０３′は前記ジエツト・ポンプば
   りのトラニオンを捕捉する様に作用し、別のベイ
   ７０３″は前記保持部材５１を捕捉すると共に前
   記ジエツト・ポンプばり及び保持部材を切削する
   為に相隔てた状態に保持する様に作用し、 前記枢着された延長部は前記基板に枢着されて
   いて、該枢着された延長部に対して斜めに作用す
   る、基板に装着されたボルト／棒集成体７０２に
   よつて遠隔操作によつて位置ぎめされることによ
   り、前記枢着された延長部が捕捉する為に、前記
   支承延長部に向つて前記トラニオン並びに保持部
   材に接する様にした切削装置。 ４ 特許請求の範囲１に記載した切削装置に於
   て、 前記ホイール手段１２５が前記水平方向手段に
   取付けられた空気駆動モータ２６３に結合された
   軸の端に装着された回転ブレードであり、 前記水平方向手段８３，１０１，３１２は前記
   基板にあり溝によつて摺動自在に装着され、 前記空気駆動モータの回転軸が前記基板に形成
   された溝孔６０３を通抜ける切削装置。 ５ 特許請求の範囲４に記載した切削装置に於
   て、 前記基板が前記ホイール手段を保護する防護延
   長部６０１を含んでいる切削装置。 ６ 特許請求の範囲１に記載した切削装置に於
   て、 前記水平方向手段の水平方向の位置がポール／
   ソケツト装置８０１の作用によつて遠隔操作で制
   御することが可能であり、前記水平方向手段の位
   置は、該水平方向手段の位置を前進させる為に前
   記ポール／ソケツト装置と係合し得るボルト頭部
   を含むラツク３１２及びピニオン歯車装置１０１
   によつて設定し得る様にした切削装置。