JPH023437Y2

JPH023437Y2 -

Info

Publication number: JPH023437Y2
Application number: JP1982196471U
Authority: JP
Priority date: 1982-12-30
Filing date: 1982-12-30
Publication date: 1990-01-26
Also published as: JPS59104716U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はコルゲートマシンに応用できるロータ
リシヤに関するものである。

第１図および第２図は従来のコルゲートマシン
用ロータリシヤの概要を示し、第１図は同マシン
の側面図、第２図は第１図のＡ矢視図を表わして
いる。ナイフシリンダ１にはのこ刃のナイフ２
が、ナイフシリンダ１の全幅に渡つて取付けら
れ、その両端の軸に嵌合されたベアリング５がフ
レーム３，４へ回転自在に取付けられている。そ
して軸端の一方には歯車６、電磁クラツチ７、Ｖ
プーリ８が取付けられ、駆動源となるラインシヤ
フト９よりＶプーリ１０とＶベルト１１でナイフ
シリンダ１が回転されるようになつている。

ナイフシリンダ１の下側には、対向して表面に
ウレタンゴムを巻いたアンビルシリンダ１２が取
付けられており、同シリンダ１２はその両端の軸
に嵌合されたベアリング５を介してフレーム３，
４に回転自在に取付けられている。またアンビル
シリンダ１２の一方の軸端には、歯車１３が歯車
６と噛合うよう設けられ、アンビルシリンダ１２
もナイフシリンダ１と共に回転する。

連続して流れる段ボールシート１４は、図示の
ごとくナイフシリンダ１とアンビルシリンダ１２
の間を通る。ここでロータリシヤは後工程のスリ
ツタとカツトオフで段ボールシートの幅方向の罫
線とスリツタの寸法替え、および流れ方向の切断
寸法替えを行なうオーダチエンジのため、段ボー
ルシート１４を切断して切離す機能を持つ。段ボ
ールシート１４の切断は電磁クラツチ７がオンと
なり、ラインシヤフト９の駆動がナイフシリンダ
１とアンビルシリンダ１２を回転させて、ナイフ
２がアンビルシリンダ１２に接触して段ボールシ
ート１４が切断される。そして電磁クラツチ７は
オフとなり、ナイフシリンダ１とアンビルシリン
ダ１２の回転が止まる。

なお、第２図には図示されていないが、電磁ク
ラツチ７が切れると同時に、電磁ブレーキまたは
エアブレーキ装置により、ナイフシリンダ１とア
ンビルシリンダ１２を適当な位置まで制動をか
け、回転を止める。

しかしながら前記従来装置では、ナイフ２が通
紙される段ボールシート１４より幅広く取付けら
れているため、必らず段ボールシート１４の全幅
を切断するという１つの機能しか持つていなかつ
た。

本考案は前記従来の欠点を解消するために提案
されたもので、ロータリシヤに段ボールシートの
全幅切断に加え、両端のみも切断できる機能を持
たせて、後工程のスリツタスコアラのオーダ替え
の際に端部のスリツタナイフ刃合せ時に、シート
の喰込み防止を図ると同時に段ボールシートを切
離さないことにより、カツトオフでの切断寸法精
度の維持を可能にさせるようにしたロータリシヤ
を提供せんとするものである。

以下本考案の実施例を図面について説明する
と、第３図〜第９図は本考案の実施例を示し、第
３図はロータリシヤの側面図、第４図は第３図の
Ｂ矢視図、第５図は第４図のＣ〜Ｃ断面を表わ
し、第６図〜第９図は段ボールシート切断時の働
きを表わしている。なお、第３図及び第４図にお
いて第１図及び第２図と同一部分は同一の符号で
示してある。ここでは従来との相違点を示すこと
にし、ナイフシリンダ２１には全幅のナイフ２と
ナイフシリンダ２１の中央に寸法ｌをあけて設け
たナイフ１５がそれぞれ反対方向に取付けてあ
る。

またナイフシリンダ２１は、その両端に嵌合さ
れたベアリング５に支持されてフレーム３，４へ
回転自在に取付けられている。そして軸端の一方
には歯車６、電磁クラツチ７、Ｖプーリ８が取付
けられ、駆動源となるラインシヤフト９、Ｖプー
リ１０とＶベルト１１がＶプーリ８に掛けられて
いる。

更にナイフシリンダ２１の下側には、表面にウ
レタンゴムを巻いたアンビルシリンダ２２が設け
てあり、同アンビルシリンダ２２の両端の軸は、
フレーム３，４の切欠穴から外側へ貫通し、ベア
リング１７を介して、ハウジング１６，１６に回
転自在に取付けられている。またフレーム３，４
の切欠穴は、第５図に示すように、アンビルシリ
ンダ２２の軸が上下方向に動くようガイドの機能
を持たせるために、アンビルシリンダ２２の軸径
よりわずかに大きい幅で長穴にしてある。ハウジ
ング１６，１６は、昇降シリンダ１８，１８のピ
ストンロツドとそれぞれ連結されている。

また昇降シリンダ１８のクレビスが、フレーム
３，４に強固に取付けられたブラケツト１９と連
結されて、昇降シリンダ１８がフレーム３，４に
それぞれ取付けられている。従つて昇降シリンダ
１８によつてアンビルシリンダ２２が昇降できる
構造となつている。

またアンビルシリンダ２２の一方の軸端には、
ユニバーサルジヨイント２０と歯車１３が取付け
てあり、歯車１３はナイフシリンダ２１の軸端に
取付けた歯車６と噛合つている。歯車１３はその
両端の軸にベアリング２５を嵌合させて、フレー
ム２６へ支持されている。

次に作用を説明すると、段ボールシート１４は
ナイフシリンダ２１とアンビルシリンダ２２の間
を流れ、通常ロータリシヤで切断されない場合
は、第３図及び第４図に示すように、アンビルシ
リンダ２２が昇降シリンダ１８により下降の位置
に下つており、ナイフ２，１５と段ボールシート
１４が離れ、かつアンビルシリンダ２２とも接触
せずに、整然と段ボールシート１４が流れてい
く。

次に段ボールシートを全幅切断する場合につい
て説明すると、この場合には先ず電磁クラツチ７
がオンとなり、駆動源となるラインシヤフト９か
らの回転をＶプーリ１０、Ｖベルト１１、Ｖプー
リ８によつてナイフシリンダ２１へ伝え、ナイフ
シリンダ２１が回り始める。そして歯車６が歯車
１３へ回転を伝えると共に、ユニバーサルジヨイ
ント２０を介して、アンビルシリンダ２２も回り
始める。

次に全幅のナイフ２が真下へ来る前に、アンビ
ルシリンダ２２が昇降シリンダ１８によつて持上
げられ、全幅のナイフ２と接触できる位置まで上
がる。そして全幅のナイフ２がアンビルシリンダ
２２と接触することにより、第６図及び第７図に
示すように段ボールシート１４が全幅切断され
る。

切断完了と同時に電磁クラツチ７がオフとな
り、ナイフシリンダ２１とアンビルシリンダ２２
はラインシヤフト９からの回転が断たれ、停止す
る。そしてアンビルシリンダ２２は昇降シリンダ
１８の下降と共に通常の位置にもどり、段ボール
シート１４が流れていく。なお、第４図には図示
されていないが、電磁クラツチ７が切れると同時
に、電磁ブレーキまたはエアブレーキ装置により
ナイフシリンダ２１とアンビルシリンダ２２を適
当な位置で停止させるようになつている。

次に段ボールシートの両端のみを切る場合につ
いて説明すると、全幅切断と同様に電磁クラツチ
７がオンとなり、ナイフシリンダ２１とアンビル
シリンダ２２が回り始める。次いでナイフシリン
ダ２１の両端に設けたナイフ１５が真下に来る前
に、アンビルシリンダ２２が昇降シリンダ１８に
よつて持上げられ、ナイフ１５と接触する位置ま
で上がる。そしてナイフ１５がアンビルシリンダ
２２と接触して、第８図及び第９図に示すように
段ボールシート１４の両端のみ切断することがで
きる。

切断完了と同時に電磁クラツチ７がオフとな
り、ナイフシリンダ２１、アンビルシリンダ２２
の回転が止まり、アンビルシリンダ２２が昇降シ
リンダ１８により下降して通常の位置へ戻る。な
お、ナイフシリンダ２１とアンビルシリンダ２２
の停止は前述と同じく図示されていない電磁ブレ
ーキ、またはエアブレーキ装置によつて適当な位
置に止められる。そして以上３つの機能によつ
て、全幅切断および両端のみの切断が、昇降シリ
ンダ１８を任意に操作することにより得られる。

以上詳細に説明した如く本考案は構成されてお
り、アンビルシリンダに、同アンビルシリンダを
３枚のナイフと夫々係合する位置と係合しない位
置の間で昇降させる昇降機構を連結したので、同
昇降機構の昇降をコントロールすることにより、
任意の間隔での全幅切断と両端切断、或は両端の
みの切断が得られ、また両端のみの切断で下記２
項の利点が得られる。

(a) 段ボールシートを切離さないため、後工程に
あるDDS制御方式のカツトオフで、切断寸法
精度の維持ができる。

(b) 後工程にあるスリツタスコアラの段ボールシ
ートを切離さないオーダ替えの際、第１０図に
示すとおり両端にある上下スリツタナイフ２
３，２４が刃合せするときに、段ボールシート
の耳部の切断代が少ないと、その耳部が上下ス
リツタナイフ２３，２４の側面に喰い込んで刃
合せが不完全となる。

しかし、本考案によると、段ボールシートの
両端切断により、第１１図に示すように両端の
切れ込みがスリツタナイフへ到達すると、耳部
の食い込みが、この部分で解消されることにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコルゲートマシン用ロータリシ
ヤの側断面図、第２図は第１図のＡ矢視図、第３
図は本考案の実施例を示すロータリシヤの側断面
図、第４図は第３図のＢ矢視図、第５図は第３図
のＣ〜Ｃ断面図、第６図は第３図に示すナイフで
段ボールシートの全幅を切断する状態の説明図、
第７図は第６図の切断された段ボールシートの斜
視図、第８図は段ボールシートの両端のみ切断す
る場合の説明図、第９図は第８図において切断さ
れた段ボールシートの斜視図、第１０図は上下ス
リツタナイフの側面に段ボールシートの耳部が食
い込んだ状態を示す正面断面図、第１１図は本考
案の実施例を示すロータリシヤによる効果を説明
するための斜視図である。図の主要部分の説明、２……全幅にわたるナイ
フ、１４……段ボールシート、１５……両端部に
のみ切刃のあるナイフ、２１……ナイフシリン
ダ、２２……アンビルシリンダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

コルゲートマシンで製造された段ボールシート
の走行経路に対向して配置されたナイフシリンダ
とアンビルシリンダとからなるロータリシヤにお
いて、前記ナイフシリンダに全幅にわたるナイフ
と、中央部に隙間を設け両端部にのみ切刃のある
ナイフとの３枚のナイフを取付けると共に、前記
アンビルシリンダに、同アンビルシリンダを前記
ナイフと係合する位置と係合しない位置の間で昇
降させる昇降機構を連結してなることを特徴とす
るロータリシヤ。