JPH0234184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、贈答に適した包装用容器に関するも
のである。

従来の技術 従来の贈答用の包装用容器に於いては、上部が
細く下部が太い異形物品等もそのまま角箱内に収
容するので、内部にガタツキが生じてパツキング
等を必要とし、又リボン掛け等は別個にしなけれ
ばならない等の不便があつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、異形物や上部が小さく下部が大きい
物品等を収容するのに、ケースの上部を絞り込む
ことによりガタツキを防ぎ、同時にリボンを掛け
た形状に形成するので別個にリボンを掛ける必要
の無い上部絞り込みケースをその目的として開発
したものである。

問題を解決するための手段 本考案の構成を上述の目的に従い説明すると、
正面版１の一側縁に折り筋２を介して糊付け片３
を設け、上縁に折り筋４と切り込み５に依つて蓋
版６を連設し、その中央に設けたＶ型切り欠き７
の先端より折り筋８を上縁切り込み５迄斜設し、
一側に折り筋９で糊付け片１０を設け、下縁には
折り筋１１に依つて底版１２を連設し、更に正面
版１の他側縁には折り筋１３，１４を介して側面
版１５及蓋版１６を設け、中央のＶ型切欠き１７
より斜設する折り筋１８を上縁の折り筋１９から
下方に垂下する折り筋２０に連結し、先端を中途
で側縁折り筋１３に斜設し、上縁の一部切り込み
２１の端部より下方に垂下する折り筋２２の先端
を中途で他側の側縁折り筋２３に斜設し、下縁の
折り筋２４で底版２５を設け、折り筋２６で連設
した蓋版２７の中央に設けたＶ型切り欠き２８の
先端より、折り筋２９を切込２１と上縁折り筋３
０の接点に斜設し、側縁折り筋２３で背面版３１
を設け、下縁には折り筋３２で底版３２を連設
し、他側縁には折り筋３４，３５を介して側面版
３６及蓋版３７を設け、中央のＶ型切り欠き３８
から折り筋３９を斜設し、上縁の折り筋４０より
下方に垂下した折り筋４１に連結して先端を中途
で側縁折り筋３４に斜設し、同じく上縁切り込み
４２の端部より下方に折り筋４３を垂下させ中途
より先端を他側縁に斜設し、下縁に折り筋４４で
底版４５を連設し、組立に際しては、糊付け片
３，１０に糊置し、折り筋１３，１４で正面版１
を正折りし、次に折り筋３４，３５を正折りして
側面版３６を折り重ねて糊付けし、折り筋２，２
３を折り起し、折り筋１１，２４，３２，４４で
各底版１２，２５，３３，４５を折り込み、折り
筋２０，２２，４１，４３を逆折りしながら、各
蓋版に斜設した折り筋８，１８，２９，３９を逆
折りし、上縁折り筋４，１９，３０，４０をつず
けて正折りして組立てた上部絞り込みケースの構
成である。

作 用 本考案は上述の如く構成した結果上部が細く下
部が太い異形物を収容し、折り筋２０，２２，４
１，４３を逆折りしながら、斜設した折り筋８，
１８，２９，３９と４６，４７を逆折りし、４，
１９，３０，４０をつずけて正折りすると各々Ｖ
型の切り欠き７，１７，３８が一部切り込み５，
２１，４２に助けられて相互に引掛かり花びらの
様に開き、リボンが掛かつたように開口部は閉塞
する。

実施例 本考案の一実施例を図面に就いて説明すると第
１図は一枚の塩ビ版又は紙版等を打ちぬく等した
展開図で、正面版１の一側縁に折り筋２を介して
糊付け片３を設け、上縁に折り筋４と切り込み５
に依つて蓋版６を連設し、その中央に設けたＶ型
切り欠き７の先端より折り筋８を上縁切り込み５
迄斜設し、一側に折り筋９で糊付け片１０を設
け、下縁には折り筋１１に依つて底版１２を連設
し、更に正面版１の他側縁には折り筋１３，１４
を介して側面版１５及蓋版１６を設け、中央のＶ
型切欠き１７より斜設する折り筋１８を上縁の折
り筋１９から下方に垂下する折り筋２０に連結
し、先端を中途で側縁折り筋１３に斜設し、上縁
の一部切り込み２１の端部より下方に垂下する折
り筋２２の先端を中途で他側の側縁折り筋２３に
斜設し、下縁の折り筋２４で底版２５を設け、折
り筋２６で連設した蓋版２７の中央に設けたＶ型
切り欠き２８の先端より、折り筋２９を切込２１
と上縁折り筋３０の接点に斜設し、側縁折り筋２
３で背面版３１を設け、下縁には折り筋３２で底
版３３を連設し、他側縁には折り筋３４，３５を
介して側面版３６及蓋版３７を設け、中央のＶ型
切り欠き３８から折り筋３９を斜設し、上縁の折
り筋４０より下方に垂下した折り筋４１に連結し
て先端を中途で側縁折り筋３４に斜設し、同じく
上縁切り込み４２の端部より下方に折り筋４３を
垂下させ中途より先端を他側縁に斜設し、下縁に
折り筋４４で底版４５を連設したものである。

次に第２図に示すように糊付け片３，１０に糊
置きし、折り筋１３，１４で正面版１を正折り
し、第３図に示す如く折り筋３４，３５で側面版
３６を正折りして折り重ね糊付けを完了する。

更に第４図に示す如く立ち上げ、次いで第５図
の如く折り筋２，２３を折り起して折り筋１１，
２４，３２，４４を折り込み底版１２，２５，３
３，４５を組んで底部を形成する。

次に第６図に示すように折り筋２０，２２，４
１，４３を逆折りしながら斜設した折り筋８，１
８，２９，３０を逆折りし、切り込み５，４２と
２１に助けられ、各Ｖ型切り欠き７，１７，２
８，３８相互に引き掛けると花びらのように開口
部は閉塞される。

考案の効果 本考案は上述の実施例の如く構成した結果次の
効果が生じる、上部が細く下部が太い異形物を収
容した際に上部を細く絞り、収容物のガタツキを
防ぎ、容器開口部が花びらのように各Ｖ型切り欠
きで噛み合つて、リボンを掛けたように閉塞され
贈答用ケースとして極めて美麗となる実用的な考
案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の展開図、第２図乃至第４図は組立手順
を示し、第５図乃至第６図は完成図を示すもので
ある。 １……正面版、２……折り筋、３……糊付け
片、４……折り筋、５……切り込み、６……蓋
版、７……Ｖ型切り欠き、８，９……折り筋、１
０……糊付け片、１１……折り筋、１２……底
版、１３，１４……折り筋、１５……側面版、１
６……蓋版、１７……Ｖ型切欠き、１８，１９，
２０……折り筋、２１……切り込み、２２，２
３，２４……折り筋、２５……底版、２６……折
り筋、２７……蓋版、２８……Ｖ型切り欠き、２
９，３０……折り筋、３１……背面版、３２……
折り筋、３３……底版、３４，３５……折り筋、
３６……側面版、３７……蓋版、３８……Ｖ型切
り欠き、３９，４０，４１……折り筋、４２……
切り込み、４３，４４……折り筋、４５……底
版。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面版１の一側縁に折り筋２を介して糊付け片
   ３を設け、上縁に折り筋４と切り込み５に依つて
   蓋版６を連設し、その中央に設けたＶ型切り欠き
   ７の先端より折り筋８を上縁切り込み５迄斜設
   し、一側に折り筋９で糊付け片１０を設け、下縁
   には折り筋１１に依つて底版１２を連設し、更に
   正面版１の他側縁には折り筋１３，１４を介して
   側面版１５及蓋版１６を設け、中央のＶ型切欠き
   １７より斜設する折り筋１８を上縁の折り筋１９
   から下方に垂下する折り筋２０に連結し、先端を
   中途で側縁折り筋１３に斜設し、上縁の一部切り
   込み２１の端部より下方に垂下する折り筋２２の
   先端を中途で他側の側縁折り筋２３に斜設し、下
   縁の折り筋２４で底版２５を設け、折り筋２６で
   連設した蓋版２７の中央に設けたＶ型切り欠き２
   ８の先端より、折り筋２９を切込２１と上縁折り
   筋３０の接点に斜設し、側縁折り筋２３で背面版
   ３１を設け、下縁には折り筋３２で底版３３を連
   設し、他側縁には折り筋３４，３５を介して側面
   版３６及蓋版３７を設け、中央のＶ型切り欠き３
   ８から折り筋３９を斜設し、上縁の折り筋４０よ
   り下方に垂下した折り筋４１に連結して先端を中
   途で側縁折り筋３４に斜設し、同じく上縁切り込
   み４２の端部より下方に折り筋４３を垂下させ中
   途より先端を他側縁に斜設し、下縁に折り筋４４
   で底版４５を連設し、組立に際しては、糊付け片
   ３，１０に糊置し、折り筋１３，１４で正面版１
   を正折りし、次に折り筋３４，３５を正折りして
   側面版３６を折り重ねて糊付けし、折り筋２，２
   ３を折り起し、折り筋１１，２４，３２，４４で
   各底版１２，２５，３３，４５を折り込み、折り
   筋２０，２２，４１，４３を逆折りしながら、各
   蓋版に斜設した折り筋８，１８，２９，３９を逆
   折りし、上縁折り筋４，１９，３０，４０をつず
   けて正折りして組立てた上部絞り込みケース。