JPH0233875B2 - Denwaishikiekiatsuhatsuseisochi - Google Patents

Denwaishikiekiatsuhatsuseisochi

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JPH0233875B2
JPH0233875B2 JP12773683A JP12773683A JPH0233875B2 JP H0233875 B2 JPH0233875 B2 JP H0233875B2 JP 12773683 A JP12773683 A JP 12773683A JP 12773683 A JP12773683 A JP 12773683A JP H0233875 B2 JPH0233875 B2 JP H0233875B2
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JP
Japan
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electrostrictive
casing
support member
hydraulic pressure
electrostrictive element
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JP12773683A
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JPS6019968A (ja
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Masayuki Abe
Toshihiko Ito
Hitoshi Kamimura
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH0233875B2 publication Critical patent/JPH0233875B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B9/00Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は電歪素子を用いた液圧発生装置に関す
る。
〔背景技術〕
柱状の電歪素子にピストンを連結し、電歪素子
に生じる機械的歪みによりピストンを変化させる
ようにした液圧発生装置は発明者らによつて既に
出願されている。電圧を印加した時には電歪素子
には殆んど同時に歪みが発生し、そのタイムラグ
は極めて短い。従つて、かかる液圧発生装置は高
速応答性に優れ、入力電圧信号に応じて正確に発
生液体を制御することができる。
一般に、電歪素子は電歪性材料から成る薄い円
板を複数枚積層して柱状に構成されている。この
ため、個々の電歪性円板に局部荷重が作用した場
合には破壊しやすいという問題がある。さらに、
電歪素子およびピストンを収容するケーシングの
軸心に対して電歪素子が偏心した状態で取り付け
られたり、電歪素子の支承面に対して電歪素子端
面が平行になつていない場合には、個々の電歪性
円板の周辺部に亀裂が発生したり、電歪素子の歪
量ひいてはピストン変位量が不安定となるという
問題がある。
〔発明の概要〕
本発明は従来技術の叙上の問題点に鑑み案出さ
れたもので、常に正確な位置に電歪素子を位置せ
しめることができ、安定した歪量が得られるよう
な電歪式液圧発生装置を提供することを目的とす
るものである。
本発明の電歪式液圧発生装置は、軸方向ボアを
有し上端部および下端部を有するケーシング本体
と、上端部を閉鎖する上部ケーシング側板と、下
端部に固着された液体吸込口と吐出口を備えた下
部ケーシング側板、とから成るケーシングと、前
記ケーシング内に軸方向伸縮可能にかつケーシン
グに抵触することなく共軸的に収蔵された柱状の
電歪素子と、前記電歪素子の上下端に夫々固定さ
れ絶縁材料から成る上部支持部材および下部支持
部材と、前記電歪素子に電圧を供給する回路と、
前記下部支持部材を介して電歪素子下端に作動時
に連結されると共にケーシングボア内に液密にか
つ摺動自在に装着されてケーシングボアと下部ケ
ーシング側板との間に液体加圧室を形成するピス
トンと、前記電歪素子に初期圧縮荷重を印加する
ための手段とを備えて成る。そして、本発明の特
徴とするところは、上部ケーシング側板と下部支
持部材との間ならびに下部支持部材とピストンと
の間に少なくとも一方には、電歪素子の軸心をケ
ーシング軸心に整列させるための自動調心機構を
設けたことである。
本発明の一実施態様においては、自動調心機構
は、上部ケーシング側板の下面に形成した円錐形
のくぼみと、上部支持部材の上面に形成した円錐
形のくぼみと、前記2つのくぼみの間に配置され
た剛性の球体で構成し、前記2つのくぼみはケー
シング軸心に整列配置されている。
他の事施態様では、下記支持部材とピストンと
の間にも自動調心機構を設けることが可能であ
り、この自動調心機構は、下部支持部材の下面に
形成した円錐形のくぼみと、ピストン上面に形成
した円錐形のくぼみと、これら2つのくぼみの間
に配置された剛性の球体で構成され、これらのく
ぼみもケーシング軸心に整列されている。
このような方法で電歪素子を支持すれば、球体
と円錐形くぼみとの協働作用により電歪素子はケ
ーシングに対して偏心して取付けられることが無
くなり、電歪素子の破損を防止し得ると共に安定
した歪量を得ることができる。
自動調心機構は、上部ケーシング側板の下面お
よびピストン上面に夫々形成した円錐形のくぼみ
と、上部支持部材の上面および下部支持部材の下
面に夫々形成した部分的球面で構成し、これらの
くぼみと部分的球面はケーシング軸線に整列配置
することがきる。
更に他の実施態様では、上部ケーシング側板に
は電歪素子の初期圧縮荷重を調節するための調節
手段を軸方向移動可能に装着し、自動調心機構は
上部支持部材の上面に形成した円錐形のくぼみ
と、初期圧縮荷重調節手段の下端に形成した部分
的球面で構成することができ、このくぼみと調節
手段はケーシング軸心に整列されている。
好ましくは、初期圧縮荷重調節手段は軸方向透
孔を有し、上部支持部材と電歪素子との間には上
部電極板が夾持してあり、上部支持部材と電歪素
子との間には下部電極板が夾持してあつてこの下
部電極板の一部はピストンまで延長しており、電
圧供給回路は、初期圧縮荷重調節手段の軸方向透
孔内を延長して上部電極に接続されたリード線
と、上部電極板と、電歪素子と、下部電極板と、
ピストンと、接地されたケーシングを含んで成
る。
球体と円錐形くぼみとで自動調心機構を構成す
る場合には、上部支持部材と電歪素子と下部支持
部材にはケーシング軸心に沿つて互いに整列した
軸方向透孔を夫々設け、これら透孔内には引張り
ばねを配置してその一端は球体にかつその他端は
下部支持部材に連結することができる。このよう
に構成すれば、この引張りばねは球体と上下支持
部材と電歪素子とを互いに一体に保持すると共
に、電歪素子に加えられる初期圧縮荷重を調節す
ることができる。
また、他の実施態様では、ケーシング本体には
その上端部近傍において冷却油入口を設け、ケー
シング側板にはその中央に冷却油出口を設け、ピ
ストンには電歪素子の透孔とケーシング内部空間
を連通する冷却油通路を設け、球体には電歪素子
の透孔と冷却油出口とを連通する冷却油通路を設
ける。このようにすれば、電歪素子を効果的に冷
却することができ、温度上昇による電歪効果の低
減を回避することができる。
更に、好ましい実施態様においては、球体は導
電性材料から成り、上部ケーシング側板のうちく
ぼみを形成する部分は絶縁性材料から成り、球体
には電気端子の一端が接続してあつてその他端は
ケーシング外部に延長しており、上部支持部材と
電歪素子との間には上部電極板が夾持してあつて
この上部電極板の一部は上部支持部材のくぼみま
で延長して球体に接触しており、下部支持部材と
電歪素子との間には下部電極板が夾持してあつて
この下部電極板の一部はピストンまで延長してお
り、電圧供給回路はこの電気端子と導電性球体と
上部電極板と電歪素子と下部電極板とピストンと
接地されたケーシングとを含んで成る。この実施
態様ではプラス側のみに電気端子が存在し、マイ
ナス側は接地されているので、装置を小型化する
ことができると共に組付が容易となる。
本発明の他の特徴および利点は以下の記載にお
いて更に明らかにする。
〔実施例〕
以下、添附図面を参照して本発明の各種実施例
を説明する。図面において各実施例に共通する同
一又は類似の部材は類似の参照番号で表し、重複
する説明は省略することとする。
第1図は本発明の第1実施例を示すもので、こ
の電歪式液圧発生装置100はこの実施例では燃
料噴射弁として構成されている。この装置100
はケーシング102を有する。ケーシング102
は軸方向ボア104を有する円筒形のケーシング
本体106と、本体106と一体形成された上部
ケーシング側板108と、本体106の下端に本
体下縁110をかみしめることにより固着された
下部ケーシング側板112から成る。ケーシング
本体106にはケーシング内部空間に冷却油を循
環させるための冷却油入口114と出口116が
設けてある。ケーシングの下部側板112には液
体吸込口118と吐出口120が形成してある。
吸込口118は逆止弁121を介して燃料タンク
122に接続可能である。下部側板112にはば
ね付勢された弁体123を備えたノズル124が
設けてある。
ケーシング102内にはケーシングに対して共
軸的にかつ該ケーシングに抵触することなく柱状
の電歪素子126が収容されている。柱状電歪素
子126はチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする
電歪性材料から成る0.5〜1mmの厚さの円板(図
示せず)を多数枚積層することにより構成するこ
とができ、個々の円板の両端に数百ボルトの電圧
を加えた時には約50μm程度の軸方向変位を生ず
るものである。周知のように、電歪性円板の間に
はプラス側電極箔とマイナス側電極箔(図示せ
ず)が交互に夾持されており、プラス側電極箔群
はプラスリード線128に、かつ、マイナス側電
極箔群はマイナスリード線130に接続されてい
る。
電歪素子126はその上下端部に夫々配置した
絶縁性材料から成る上部支持部材132と下部支
持部材134によつて支持されている。上部支持
部材132の上面と上部側板108の下面にはケ
ーシング軸心に沿つて相対峙した円錐形のくぼみ
136,138が夫々形成してあり、これらのく
ぼみ136,138の間には鋼球140が配置し
てある。
下部支持部材134はケーシング本体106の
ボア104内に摺動自在に嵌合されたピストン1
42に当接している。ピストン142の外周には
シール用Oリング144が設けてあり、ピストン
142とボア104と下部側板112との間には
加圧室146が形成されている。
ピストン142と下部側板112との間には皿
ばね148が圧縮状態で挿入されており、電歪素
子126に初期圧縮荷重を印加している。ピスト
ン142には環状突起150が設けてあり、下部
支持部材134をピストンに対して芯出しし得る
ようになつている。
リード線128,130は上部側板108に装
着された絶縁ピース152,154によつてケー
シングから絶縁されている。
作動に当たり、リード線128と130の間に
所定の電圧を印加した時には、電歪素子126が
軸方向に伸長してピストン142を皿ばね148
の作用に抗して下方に変位させる。このため、加
圧室146内の燃料はノズル124から噴射され
る。電圧は低下させると電歪素子は収縮し、ピス
トンは皿ばね148の作用により上方に退却する
ので、燃料は逆止弁121を介して吸込口118
から吸入される。
この実施例では、電歪素子126の下端は下部
支持部材134によつて芯出しされており、他
方、下部支持部材134はピストンの環状突起1
50によつて芯出しされている。従つて、電歪素
子の下端はケーシングに対して芯出しされてい
る。電歪素子の上端はくぼみ136,138と鋼
球140により構成される自動調心機構によつて
ケーシングに対して芯出しされる。即ち、何らか
の理由により電歪素子上端に中心がケーシング軸
心から偏心している場合でも、くぼみ136,1
38のテーパ面にならつて鋼球140が移動して
くぼみ136,138を互いに整列させるので、
上部支持部材132の中心はケーシング軸心に整
列せられる。従つて、電歪素子に局部的応力が作
用することがなく、また安定した歪量を確保する
ことができる。
第2図は本発明の第2実施例に係る液圧発生装
置200を示す。第1実施例と異なるのは、更
に、下部支持部材234の下面およびピストン2
42の上面に円錐形のくぼみ260,261を
夫々設け、これらのくぼみ260,261間に鋼
球262を配置したことである。くぼみ236,
238と鋼球240が一方の自動調心機構を構成
し、くぼみ260,261と鋼球262が他方の
自動調心機構を構成する。
第3図は本発明の第3実施例300を示す。第
2実施例と異なるのは、鋼球を用いず、電歪素子
326の上下に設けた支持部材332,334の
うち電歪素子326と接する面とは反対側の面を
部分的球面365,366とし、ケーシング30
2の上部側板308の円錐形くぼみ338および
ピストン342の円錐形くぼみ361と接する様
に構成したことである。作用、効果は第2実施例
と同様である。
第4図は本発明の第4実施例に係る液圧発生装
置400を示す。ケーシング402の上部側板4
08に設けた内ねじ付孔には電歪素子426の初
期圧縮荷重を調節するための調節ねじ470が螺
合され、ロツクナツト471により固定されてい
る。調節ねじ470の先端472は半球面状に成
形してあり、上部支持部材432の円錐形くぼみ
436に係合している。この実施例では、調節ね
じ470の半球形先端部472と上部支持部材4
32のくぼみ436により自動調心機構が構成さ
れる。
この実施例の利点は、皿ばね448によつて電
歪素子426に加えられる初期荷重を調節ねじ4
70により調整できることである。一般に、電歪
素子は薄い円板を多数枚積層して構成されるた
め、介在する電極箔等の存在により荷重に対して
歪量が変化する。従つて、初期荷重を変化させる
ことにより、歪量を調整することが可能となる。
調節ねじ470は、同時に、自動調心機構の一部
としての機能を果す。
第5図および第6図は本発明の第5実施例に係
る液圧発生装置500を示す。この実施例は第1
図の実施例を変形したもので、上部支持部材53
2と電歪素子526と下部支持部材534には互
いに整列した貫通孔575,576,577が
夫々設けてある。上部支持部材532の貫通孔5
75はくぼみ536につながつている。第6図か
らよく分るように、球体540には突出部578
を設け、この突出部578に穴579が設けてあ
る。支持部材532,534の貫通孔575,5
77および電歪素子526の貫通孔576を挿通
するように引張りコイルばね580が設置され、
ばね580の一端は穴579に鉤掛けされ、他端
はストツパ581を介して下部支持部材534に
固定される。かくして、球体540、上部支持部
材532、電歪素子526、下部整列534、ば
ね580、ストツパ581は一体のユニツトとな
る。球体540はケーシング502の上部側板5
08のくぼみ538に接する。
この実施例の作用は次のとおりである。球体5
40とくぼみ536,538の協働により第1実
施例と同様に電歪素子は自動調心される。加え
て、球体540、支持部材532,534、電歪
素子526はばね580により一体的に保持され
ているので、組付が容易である。更に、ばね58
0の引張り力を適宜選択することにより、電歪素
子に適正な初期荷重を与えることができる。
第7図は本発明の第6実施例に係る液圧発生装
置600を示す。この装置600は第5図および
第6図の実施例に類似したもので、球体640、
上部支持部材632、電歪素子626、下部支持
部材634、ストツパ681は引張りばね680
によつて互いに一体的に保持されている。ケーシ
ング602の本体606の上部には冷却油入口6
14を設ける。冷却油出口616は上部側板60
8に設けてあり、くぼみ638に開口している。
ピストン642にはケーシング602の内部空間
682と電歪素子626の貫通孔676を連通す
る冷却油通路683が設けてあり、球体640に
は冷却油出口616と貫通孔676を連通する冷
却油通路684が設けてある。かくして、冷却油
は入口614、内部空間682、通路683、貫
通孔676、通路684、出口616の順に流れ
ることができる。
この実施例の作用について述べるに、球体64
0とくぼみ636,638の協働により自動調心
効果が得られる。更に、引張りばね680の作用
により第5図および第6図の実施例と同様な効果
が得られる。
加えて、電歪素子を効果的に冷却することがで
きる。一般に、電歪素子を駆動すると温度が上昇
するが、素子の温度がキユリー点に達すると電歪
効果は消滅する。そこで、苛酷な使用条件では電
歪素子を冷却するのが望ましい。この実施例では
冷却油が電歪素子の中央円板を通過するように構
成したので冷却効果は大である。
第8図および第9図は本発明の第7実施例の液
圧発生装置700を示す。上部支持部材732と
電歪素子726の間には上部電極板785が夾持
してあり、下部支持部材734と素子726間に
は下部電極板786が夾持してある。これらの部
材と球体740は素子726の中央貫通孔776
内に延びる引張りばね780により一体的に保持
されている。下部電極板785は平板部785a
と、上方に延びた筒部785bと、末広がりに折
り曲げた突起785cから成る。平板部785a
は電歪素子726と上部支持部材732の間に夾
まれ、突起785cは球体740と上部支持部材
732のくぼみ736の間に夾み込まれる。下部
電極板786は平板部786aと下方に延びた矩
形突起786bから成る。平板部786aは電歪
素子726と下部支持部材734の間に夾まれ、
突起786bは下部支持部材734のスリツト7
34aに挿通した後内側に折り曲げられてピスト
ン742と下部支持部材734の間に夾み込まれ
る。
球体740は金属のようなコイル導電性材料か
ら成り、下方にはばね取付用突起778が延び、
上方にはリード線接続用の端子部787が延びて
いる。ケーシング702との電気絶縁を確保する
ため、上部側板708には樹脂またはセラミツク
で形成したシート788が固定してあり、弾性材
料から成るカバー789を端子部787の周りに
嵌合してある。シート788にはくぼみ738が
設けてある。端子部787にはプラス側リード線
が接続される。かくして、電圧を印加すると、端
子部787、球体740、上部電極板785、電
歪素子726、下部電極板786、ピストン74
2、ケーシング702、接地の順に電流が流れ
る。
この実施例では、球体740の存在による自動
調心機能、ばね780による初期荷重の調整およ
び構成部材の一体化の機能に加え、通電回路が簡
素化されるという利点が得られる。即ち、回路の
マイナス側はボデーアスとし、プラス側のみ端子
が存在するようにしたからである。このため組付
が容易で、装置の外径も細くでき、小型化が可能
となる。
第10図および第11図は本発明の第8実施例
の液圧発生装置800を示す。第4図の実施例と
同様に、ケーシング802の上部側板808のね
じ穴には、丸味をもつた下端部872を備えた初
期圧縮荷重調節ねじ870が螺合され、ロツクナ
ツト871で固定されているが、この実施例で
は、調節ねじ870は中空である。電歪素子82
6の上下端には上下電極板885,886を設
け、上下支持部材833,834ではさむ。上部
電極板885は平板部885aと突起885bか
ら成り、突起885bはプラス側リード線828
に接続される。下部電極板886は平板部886
aと、下方に延びた筒部886bと、末広がりに
折り曲げられた突起886cから成る。上部電極
板885の平板部885aは電歪素子826と上
部支持部材832の間にはさまれ、下部電極板8
86の平板部886aは電歪素子と下部支持部材
834の間にはさまれる。
電歪素子826の上端側においては、自動調心
機構は調節ねじ870が丸味のある下端部872
と上部支持部材832のくぼみ836により構成
される。電歪素子826の下端側においては、自
動調心機構は下部支持部材834の下面に設けた
くぼみ860と、ピストン842の上面に設けた
くぼみ861と、金属製球体862により構成さ
れる。中空の調節ねじ870にはプラスリード線
828を貫通させた電気絶縁部材890が挿入し
てある。下部電極板886の筒部886bは下部
支持部材834の貫通孔877内を延び、突起8
86cは球体862に接触している。かくして、
電圧を印加すると、リード線828、上部電極板
885、電歪素子826、下部電極板886、球
体862、ピストン842、皿ばね848、ケー
シング802、接地の順に電流が流れる。
この実施例においては、自動調心機能に加え
て、電歪素子の初期荷重を調整できると共に、通
電回路のマイナス側端子をボデーアースとしプラ
ス側リード線のみが存在するようにしたので装置
外径を細くでき小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は夫々本発明の第1、第2、
第3、第4実施例の縦断面図、第5図は第5実施
例の縦断面図、第6図は第5図の一部拡大断面
図、第7図は第6実施例の縦断面図、第8図は第
7実施例の縦断面図、第9図は第7実施例の一部
の部材の分解斜視図、第10図は第8実施例の縦
断面図、第11図は第8実施例の一部の部材の分
解斜視図である。 100,200,300,400,500,6
00,700,800…電歪式液圧発生装置、1
02,302,402,602,702,802
…ケーシング、104…軸方向ボア、106…ケ
ーシング本体、108,308,408,50
8,608,808…上部ケーシング側板、11
0…下部ケーシング側板、118…吸込口、12
0…吐出口、126,326,426,526,
626,726,826…電歪素子、132,3
32,432,532,632,732,832
…上部支持部材、134,234,334,53
4,634,734,834…下部支持部材、1
36,236,436,536,636,73
6,836…上部支持部材のくぼみ、138,2
38,338,538,638,738…上部ケ
ーシング側板のくぼみ、140,240,54
0,640,740…球体、142,342,6
42,742,842…ピストン、144…Oリ
ング、146…加圧室、148…皿ばね、26
0,860…下部支持部材のくぼみ、261,8
61…ピストンのくぼみ、262,862…球
体、470,870…調節ねじ、580,68
0,780…引張りばね、785,885…上部
電極板、786,886…下部電極板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軸方向ボアを有し上端部および下端部を有す
    るケーシング本体と、該上端部を閉鎖する上部ケ
    ーシング側板と、該下端部に固着され液体吸込口
    と液体吐出口を備えた下部ケーシング側板、とか
    ら成るケーシングと、 前記ケーシング内に軸方向伸縮可能にかつケー
    シングに抵触することなく共軸的に収蔵された柱
    状の電歪素子と、 前記電歪素子の上下端に夫々固定され絶縁材料
    から成る上部支持部材および下部支持部材と、 前記電歪素子に電圧を供給する回路と、 前記下部支持部材を介して電歪素子下端に作動
    的に連結されると共にケーシングボア内に液密に
    かつ摺動自在に装着されてケーシングボアと下部
    ケーシング側板との間に液体加圧室を画成するピ
    ストンと、 前記電歪素子に初期圧縮荷重を印加するための
    付勢手段、とを備えて成る電歪式液圧発生装置に
    おいて、 前記上部ケーシング側板と上部支持部材との間
    ならびに下部支持部材とピストンとの間の少なく
    とも一方には、電歪素子の軸心をケーシング軸心
    に整列させるための自動調心機構を設けたことを
    特徴とする電歪式液圧発生装置。 2 前記自動調心機構は、上部ケーシング側板の
    下面に形成した円錐形のくぼみと、上部支持部材
    の上面に形成した円錐形のくぼみと、前記2つの
    くぼみ間に配置された剛性の球体から成り、前記
    2つのくぼみはケーシング軸心に整列して配置さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電歪式液圧発生装置。 3 前記自動調心機構は、下部支持部材の下面に
    形成した円錐形のくぼみと、ピストン上面に形成
    した円錐形のくぼみと、前記2つのくぼみの間に
    配置された剛性の球体とを含んで成り、前記2つ
    のくぼみはケーシング軸心に整列して配置されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の電歪式液圧発生装置。 4 前記自動調心機構は、上部ケーシング側板の
    下面およびピストン上面に夫々形成した円錐形の
    くぼみと、上部支持部材の上面および下部支持部
    材の下面に夫々形成した部分的球面から成り、前
    記くぼみならびに部分的球面はケーシング軸心に
    整列配置されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の電歪式液圧発生装置。 5 前記電歪式液圧発生装置は上部ケーシング側
    板に軸方向移動可能に装着され電歪素子の初期圧
    縮荷重を調節する調節手段を備えて成り、前記自
    動調心機構は上部支持部材の上面に形成した円錐
    形のくぼみと初期圧縮荷重調節手段の下端に形成
    した部分的球面から成り、前記くぼみと初期圧縮
    荷重調節手段はケーシング軸心に整列配置されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の電歪式液圧発生装置。 6 特許請求の範囲第2項記載の電歪式液圧発生
    装置であつて、前記上部支持部材と電歪素子と下
    部支持部材にはケーシング軸心に沿つて互いに整
    列した軸方向透孔が夫々設けてあり、前記透孔内
    には引張りばねが配設してあつてその一端は前記
    球体にかつその他端は下部支持部材に連結してあ
    り、前記引張りばねは球体と上下支持部材と電歪
    素子を互いに一体に保持すると共に該電歪素子に
    所定の初期圧縮荷重を印加していることを特徴と
    する電歪式液圧発生装置。 7 特許請求の範囲第6項記載の電歪式液圧発生
    装置であつて、前記ケーシング本体には上端部近
    傍において冷却油入口が設けてあり、上部ケーシ
    ング側板にはその中央に冷却油出口が設けてあ
    り、前記ピストンには電歪素子の透孔とケーシン
    グ内部空間を連通する冷却油通路が設けてあり、
    前記球体には電歪素子の透孔と冷却油出口を連通
    する冷却油通路が設けてあることを特徴とする電
    歪式液圧発生装置。 8 特許請求の範囲第6項記載の電歪式液圧発生
    装置であつて、前記球体は導電性材料から成り、
    上部ケーシング側板のうちそのくぼみを形成する
    部分は絶縁性材料から成り、球体には電気端子の
    一端が接続してあつてその他端はケーシング外部
    に延長しており、上部支持部材と電歪素子の間に
    は上部電極板が夾持してあつて該上部電極板の一
    部は上部支持部材のくぼみまで延長して球体に接
    触しており、下部支持部材と電歪素子との間には
    下部電極板が夾持してあつて該下部電極板の一部
    はピストンまで延長しており、前記電圧供給回路
    は前記電気端子と導電性球体と上記電極板と電歪
    素子と下部電極板とピストンと接地されたケーシ
    ングを含んで成ることを特徴とする電歪式液圧発
    生装置。 9 特許請求の範囲第5項記載の電歪式液圧発生
    装置であつて、前記初期圧縮荷重調節手段は軸方
    向透孔を有し、前記上部支持部材と電歪素子との
    間には上部電極板が夾持してあり、前記下部支持
    部材と電歪素子との間には下部電極板が夾持して
    あつて該下部電極板の一部はピストンまで延長し
    ており、前記電圧供給回路は、初期圧縮荷重調節
    手段の軸方向透孔内を延長して上部電極板に接続
    されるリード線と、上部電極板と、電歪素子と、
    下部電極板と、ピストンと、接地されたケーシン
    グを含んで成ることを特徴とする電歪式液圧発生
    装置。 10 特許請求の範囲第9項記載の電歪式液圧発
    生装置であつて、前記自動調心機構は、下部支持
    部材の下面に形成した円錐形のくぼみと、ピスト
    ン上面に形成した円錐形のくぼみと、前記2つの
    くぼみの間に配置された剛性の導電性球体とを含
    んで成り、前記下部電極板の一部は導電性極体に
    接触していることを特徴とする電歪式液圧発生装
    置。 11 特許請求の範囲第1項から第10項までの
    いずれかに記載の電歪式液圧発生装置であつて、
    前記柱状電歪素子は電歪性材料の複数の円板を積
    層して成ることを特徴とする電歪式液圧発生装
    置。 12 特許請求の範囲第1項から第6項までのい
    ずれかに記載の電歪式液圧発生装置であつて、前
    記ケーシングには冷却油入口と冷却油出口が設け
    てあり、もつて、ケーシング内部空間に冷却油を
    導入して電歪素子を冷却しうるようになつている
    ことを特徴とする電歪式液圧発生装置。
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