JPH0232883Y2 - - Google Patents

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JPH0232883Y2
JPH0232883Y2 JP7932180U JP7932180U JPH0232883Y2 JP H0232883 Y2 JPH0232883 Y2 JP H0232883Y2 JP 7932180 U JP7932180 U JP 7932180U JP 7932180 U JP7932180 U JP 7932180U JP H0232883 Y2 JPH0232883 Y2 JP H0232883Y2
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pressure
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、空気圧を利用する産業機械に使用す
るアクチユエータの駆動装置に関する。
[従来の技術] 空気圧によつて駆動する従来のシリンダ駆動系
においては、高圧空気源からの圧縮空気を方向切
換弁を介してシリンダに送給することによつてそ
れを駆動し、該駆動または復帰に伴つてシリンダ
から排気される空気は、上記方向切換弁を介して
大気に放出している。
上記従来のシリンダ駆動系において、シリンダ
の駆動、復帰に伴つて該シリンダから排気される
空気は、圧力即ち多量のエネルギーを持つている
ため、そのまま大気に放出するのは省エネルギー
の観点から問題がある。
また、駆動側圧力室及び復帰側圧力室から排出
される高圧空気をシリンダに回収するために、両
圧力室の流路にそれぞれ排気弁を設け、上記各排
気弁は、各圧力室からの流路を切換弁に連通させ
る導通位置と大気に開放する排気位置とに切換可
能にすることが考えられるが、この場合排気弁の
作動を適確に行わないと、回収効率が低下した
り、アキユムレータに回収した空気圧がシリンダ
の駆動及び復帰の際の負荷となつて、シリンダの
駆動及び復帰の速度が遅くなる恐れがある。
本考案は、複動アクチユエータからその駆動及
び復帰に伴つて排出される排気の一部をアクチユ
エータに回収畜積してそのエネルギーを有効利用
するにあたり、切換弁の切換え時における排気弁
の作動遅れに伴うリークを防止して回収効率の低
下を防止すると共に、アクチユエータの駆動及び
復帰の際の負荷を減少させて、アクチユエータの
駆動及び復帰の速度を速くすることを、解決すべ
き問題点とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、複動アクチユエータの駆動側圧力室
と復帰側圧力室に、各別の流路を介して上記各圧
力室を駆動用の高圧空気源及び排気回収用のアキ
ユムレータに切換連通させる共通の4ポート切換
弁を接続し、上記各流路にそれぞれ排気弁を設
け、上記各排気弁は、上記流路の4ポート切換弁
と排気弁との間から分岐したパイロツト流路から
のパイロツト空気圧による作用力とセツト装置の
設定作用力との大小によつて、パイロツト空気圧
による作用力が大きいときは上記圧力室からの流
路を上記切換弁に連通させる導通位置に、パイロ
ツト空気圧による作用力が小さいときは大気に開
放する排気位置とに切換可能に構成することによ
つて、上記問題点を解決した。
[作用] 切換弁を、高圧空気源からの高圧空気を駆動側
圧力室に連通させると共に復帰側圧力室をアキユ
ムレータに連通させる第1切換位置に切換える
と、駆動側圧力室に接続した排気弁のパイロツト
室に高圧空気が導入されて、その作用力がセツト
装置の設定作用力よりも大となるから、該排気弁
は導通位置をとる。一方、復帰側圧力室に接続し
た排気弁は、切換弁の上記切換え直後には該排気
弁のパイロツト室にも復帰側圧力室の高圧空気が
導入されているので、該排気弁も導通位置にあ
る。
従つて、高圧空気源からの高圧空気が駆動側圧
力室に流入すると共に、復帰側圧力室の排気は、
排気弁及び切換弁を通つてアキユムレータに流入
回収されて、複動アクチユエータが駆動する。
上記複動アクチユエータが駆動行程の終端近く
になると、復帰側圧力室の排気の圧力が低下して
パイロツト室の作用力がセツト装置の設定作用力
よりも小になるので、その設定作用力によつて排
気位置に切換わり、復帰側圧力室の残存排気は大
気に放出されて復帰側圧力室の排気の圧力が急速
に低下し、複動アクチユエータは駆動行程を完了
する。
次いで、切換弁が高圧空気源からの高圧空気を
復帰側圧力室に連通させると共に駆動側圧力室を
アキユムレータに連通させる第2切換位置に切換
わると、復帰側圧力室に接続した排気弁はそのパ
イロツト室に高圧空気が導入されるので、パイロ
ツト室側の作用力がセツト装置の設定作用力より
も大となり、パイロツト室側の作用力によつて導
通位置に切換わつて、高圧空気が復帰側圧力室に
流入し、一方、駆動側圧力室に接続した排気弁
は、駆動側圧力室内の高圧空気によつて導通位置
を保つているので、複動アクチユエータは復帰行
程を開始し、駆動側圧力室内の空気はアキユムレ
ータに回収される。
上記複動アクチユエータが復帰行程の終端近く
になつて、駆動側圧力室の圧力が低下すると、駆
動行程と同様にして、駆動側圧力室に接続した排
気弁が排気位置に切換わるので、駆動側圧力室の
残存排気は大気に放出され、駆動側圧力室の圧力
が急速に減少して複動アクチユエータは復帰行程
を完了し、以下この作動を繰返す。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明するに、第1図において、1は複動シリンダ
装置で、ピストン2の左右に駆動側圧力室3及び
復帰側圧力室4を備え、これら両圧力室3及び4
には、それらをヘツド側流路6a,6b及びロツ
ド側流路7a,7bを介して駆動用の高圧空気源
8と排気回収用のアキユムレータ9とに交互に切
換連通せしめる共通の切換弁5を接続すると共
に、各流路6a,6b及び7a,7b中にそれぞ
れ排気弁10及び11を挿入せしめている。
上記切換弁5は、4ポート形の電磁弁構造をな
し、ソレノイドへの通電により高圧空気源8とヘ
ツド側流路6aとが連通し且つアキユムレータ9
とロツド側流路7aとが連通する第1切換位置
と、非通電により高圧空気源8とロツド側流路7
aとが連通し且つアキユムレータ9とヘツド側流
路6aとが連通する図示の第2切換位置とに切換
わように構成されており、また、排気弁10,1
1は、流路6a,7a及び6b,7bに接続され
たメインポート10a,11a及び出力ポート1
0b,11bと、大気に開放された排出ポート1
0c,11cとを有する3ポート弁として構成さ
れ、パイロツト室12,13に導入されるパイロ
ツ空気圧による作用力と、セツト装置14,15
における設定作用力との大小関係によつて、パイ
ロツト室12,13の作用力がセツト装置14,
15の設定作用力よりも大であると、メインポー
ト10a,11aと出力ポート10b,11bと
が連通し且つ排出ポート10c,10cが遮断さ
れる導通位置となり、パイロツト室12,13の
作用力がセツト装置14,15の設定作用力より
も小になると、出力ポート10b,11bと排出
ポート10c,11cとが連通し且つメインポー
ト10a,11aが遮断される排気位置に切換わ
るもので、上記パイロツト室12,13にパイロ
ツト空気圧を導入するためのパイロツト流路1
6,17を上記流路6a,7aから分岐せしめて
いる。
上記セツト装置14,15としては、例えばス
プリングの付勢力または空気圧と受圧面積との積
である作用力を、パイロツト室12,13におけ
るパイロツト空気圧と受圧面積との積であるパイ
ロツト作用力に対抗させる機構のものを採用する
ことできる。
また、上記アキユムレータ9は、シリンダ駆動
系の規模、回収した排気の用途等に応じてその容
積や形態を選定し、必要に応じて可変容積タイプ
等の調整機構を付設することができる。
次に、上記構成を有するアクチユエータ駆動装
置の動作について説明するに、その動作の概要
は、ピストン2の駆動(左行)ストローク及び復
帰(右行)ストロークをいずれも高圧空気源8か
らの圧縮空気によつて行い、それぞれのストロー
クにおいて各圧力室3,4から排出される排気を
アキユムレータ9に回収するものであつて、ピス
トンの往復ストロークにいずれも大出力を要する
場合に適している。
さらに具体的に説明すると、第1図は切換弁5
の非通電状態であつて、高圧空気源8と復帰側圧
力室4とが連通し、駆動側圧力室3は大気に開放
しており、ピストンは復帰側圧力室4内の空気圧
の作用により復帰ストローク端にある。このと
き、排気弁11においては、パイロツト室13に
高圧のパイロツト空気圧が導入されているためそ
れによる作用力がセツト装置15における作用力
に勝り、従つて該排気弁11は図示の導通位置を
保持しており、一方、排気弁10においては、逆
にセツト装置14の作用力が勝つているため排気
位置を保持している。
ここで切換弁5に通電してそれを第1切換位置
に切換えると、高圧空気源8とヘツド側流路6a
とが連通すると共にアキユムレータ9とロツド側
流路7aが連通し、ヘツド側流路6a,6bにお
いては、パイロツト流路16を通じてパイロツト
室12に流入する高圧空気源からの高圧空気によ
る作用力が、セツト装置14の設定作用力よりも
大になつて、排気弁10が図示の排気位置から導
通位置へ切換わるため、それらの流路6a,6b
が互いに連通し、従つて、高圧の空気は該流路を
経て駆動側圧力室3へと流入し、ピストン2を左
方へ駆動する。一方、ロツド側流路7a,7bに
おいては、復帰側圧力室4から排出される高圧の
排気がパイロツト室13に流入するため排気弁1
1は引き続いて図示の導通位置を保持しており、
従つて復帰圧力室4からの排気はアキユムレータ
9に流入して回収される。
而して、ピストン2の駆動ストローク端近傍に
おいて復帰側圧力室4の内圧が低下してアキユム
レータ9の内圧に近づくと、それに伴つて排気弁
11におけるパイロツト空気圧も低下するため、
該排気弁11はセツト装置15の作用力が勝るこ
とになつて排気位置に切換わり、復帰側圧力室4
内の残存空気は大気に放出される。
再び切換弁5を非通電として図示の第2切換位
置に切換えると、二つの排気弁10,11が前記
駆動ストロークの場合と対称的に動作し、復帰側
圧力室4への圧縮空気の流入と駆動側圧力室3か
らの排気の回収とを伴うピストンの復帰ストロー
クが行われる。
上記ピストンの各ストローク中における空気の
消費量は、ストロークの後半において内圧の低下
した各圧力室3,4から排気弁10,11を介し
て大気へ排出される量である。而して、このスト
ロークにおける排気動作は、シリンダの作動速度
を高め得るという点で非常に有効であり、特に本
考案の場合には、排気弁を切換弁とシリンダ装置
1との間に介在せしめることにより該シリンダ装
置1に近づけたので、排気時における管路抵抗が
小さくなつて高速化を一層有利に実現することが
できる。
このようにしてアキユムレータに回収蓄積した
圧力空気は、低圧空気源として他の用途に使用す
ることができ、あるいは昇圧して高圧空気源に戻
すこともできる。
なお、ここでは一般的な複動シリンダ装置の場
合について説明したが、本考案は、高圧空気源か
らの圧縮空気で駆動される複動アクチユエータに
ついて適用できるものである。
前記排気弁10,11としては各種構造のもの
を採用することができるが、第2図ないし第4図
にその構造例を示す。なお、両排気弁10,11
は全く同一構造をなすものであるが、説明を簡略
化するため排気弁10について代表的に説明す
る。
第2図に示す排気弁10は、弁スプール18内
に設けたパイロツト流路16を通じてメインポー
ト10aからパイロツト室12内へパイロツト空
気圧を導入し、この空気圧による作用力をセツト
装置14における受圧室19内へ導入される空気
圧による作用力とを対抗させることによつて、上
記弁スプール18を切換えるようにしたもので、
これによつてメインポート10a、出力ポート1
0b、排出ポート10c間の流路を切換えるもの
である。
また、第3図に示すものは、メインポート10
aからの空気圧をそのままパイロツト空気圧とし
て弁体20に作用させ、これにセツト装置におけ
るスプリング21の付勢力を対抗させたもので、
該スプリング21の付勢力が勝つたときには同図
Aに示すように出力ポート10bと排出ポート1
0cとが連通する排気位置をとり、空気圧が勝つ
たときには同図Bに示すようにメインポート10
aと出力ポート10bとが連通する導通位置をと
るようになつている。
さらに、第4図に示す排気弁は、パイロツト空
気圧による作用力に対してスプリング22の付勢
力をセツト装置14の作用力として対抗させたも
のである。
[考案の効果] 本考案は、複動アクチユエータの駆動側圧力室
に加えて、復帰側圧力室から排出される排気の一
部をもアキユムレータに回収蓄積し、この排気を
他に利用できるので、排気のエネルギーを一層有
効利用できる効果を奏する。
また、本考案は、各排気弁のパイロツト流路を
共通の4ポート切換弁と排気弁の間の流路から分
岐したことにより、複動アクチユエータの圧力室
に高圧空気が導入されているときは、該圧力室に
接続された排気弁が導通位置にあつて、切換弁の
切換えによつて各圧力室の高圧空気がアキユムレ
ータに回収されるときに排気弁の作動遅れがない
ので、作動遅れに伴うリークによる回収効率の低
下を防止できる。
さらに、本考案は、パイロツト流路の空気圧に
よる作用力とセツト装置の設定作用力の大小によ
つて各排気弁の切換えを行うため、各圧力室の高
圧空気がアキユムレータへの回収によつて低圧と
なつて、パイロツト空気圧による作用力がセツト
装置の設定作用力よりも小になると、各排気弁が
導通位置から排気位置に切換わり、それにより各
圧力室の残存空気が複動アクチユエータの駆動及
び復帰の際の負荷となつてアクチユエータの駆動
及び復帰の速度が遅くなることを防止できるのみ
ならず、排気弁から排出される残存排気は、各圧
力室側にある排気弁から直ちに大気に放出され
て、切換弁を通ることがないので、その管路抵抗
が大幅に減少し、複動アクチユエータの駆動及び
復帰の速度が一層速くなると共に、切換弁として
4ポートの簡単な切換弁を使用することができる
という効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2
図〜第4図は排気弁の好適な構成例を示す断面図
である。 3……駆動側圧力室、4……復帰側圧力室、5
……4ポート切換弁、6a,6b……ヘツド側流
路、7a,7b……ロツド側流路、8……高圧空
気源、9……アキユムレータ、10,11……排
気弁、14,15……セツト装置、16,17…
…パイロツト流路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複動アクチユエータの駆動側圧力室と復帰側圧
    力室に、各別の流路を介して上記各圧力室を駆動
    用の高圧空気源及び排気回収用のアキユムレータ
    に切換連通させる共通の4ポート切換弁を接続
    し、上記各流路にそれぞれ排気弁を設け、上記各
    排気弁は、上記流路の4ポート切換弁と排気弁と
    の間から分岐したパイロツト流路からのパイロツ
    ト空気圧による作用力とセツト装置の設定作用力
    との大小によつて、パイロツト空気圧による作用
    力が大きいときは上記圧力室からの流路を上記切
    換弁に連通させる導通位置に、パイロツト空気圧
    による作用力が小さいときは大気に開放する排気
    位置とに切換可能に構成したことを特徴とするア
    クチユエータ駆動装置。
JP7932180U 1980-06-06 1980-06-06 Expired JPH0232883Y2 (ja)

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JP7932180U JPH0232883Y2 (ja) 1980-06-06 1980-06-06

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JP7932180U JPH0232883Y2 (ja) 1980-06-06 1980-06-06

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Publication Number Publication Date
JPS573105U JPS573105U (ja) 1982-01-08
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