JPH0232497A - 火災検出方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、火災又はその前兆現象を感知するセンサから
の検出信号に基づいて火災かどうかを判定する火災検出
の方法及び装置に関する。

［従来の技術］ オフィスビル等の建物に使用される火災警報装置は、ビ
ル内の各所に配置した火災センサと７報出力部とを有し
、センサで火災発生又はその前兆を示す煙濃度や温度等
を検出し、それらの検出信号へ１報出力部に送る。７報
出力部では、センサからの検出信号が一定のレベルを越
えると火災と判定し、７報を発生する。或は、警報発生
と共に防排煙機器や消火設備の始動、センター装置その
他への移報等も行なう。

このような火災警報装置としては、煙の濃度等をアナロ
グ的に検出するセンサが接続できる自動火災報知盤（Ｒ
型受信機）が使用されている。この種の装置は、火災か
どうかを判定するレベルを任意に設定できるようになっ
ている。更に、誤報や７報もれを防止する目的で、火災
センサの設置場所が有人であるか無人であるかによって
火災判定レベルを切り換えることが、実開昭５９−６３
７８７号で提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のように有人か無人かによって火災
判定レベルを切り換えるとしても、−旦切り換えてしま
うと、判定レベルは固定され、実際の状況（その場所に
人がいるかいないか）に合わなくなることがある。更に
、センサの設置場所に人がいるかいないかという情報は
不正確なことが多く、火災判定レベルを変える条件とし
て適切でないという問題点があった。

従って５本発明の目的は、火災センサを設置した場所が
有人であるか無人であるかという条件によらず、実際の
状況に応じて火災判定レベルを的確に変化させることに
より誤報や１報もれを防止できる火災検出の方法、及び
それを実施する装置を提供することである８ ［課題を解決するための手段］ 本発明は、一般に火災の発生場所では煙濃度や温度が急
激に変化する傾向があることに着目し、実際に検出され
た煙濃度や温度等の変化に応じて火災判定レベルを変え
るようにしたものである。

すなわち、本発明は、火災又はその前兆現象を感知する
センサからの検出信号に基づいて火災かどうかを判定す
る火災検出方法において、火災判定レベルを一定の範囲
内で可変とし、センサからの出力で示される煙濃度等の
検出値から勾配な求め、勾配が相対的に小さいときは火
災判定レベルを高くし、勾配が相対的に大きいときは火
災判定レベルを低くすることを特徴とする。

また、本発明は、火災又はその前兆現象を感知するセン
サと、該センサからの検出信号↓こ基づいて火災かどう
かを判定する判定手段とを有する火災検出装置において
、前記判定手段が火災と判定するレベルを一定の範囲内
で任意に設定可能であり、センサから送られる煙濃度等
の検出値から勾配を演算し、勾配が相対的に小さいとき
は火災判定レベルを高く設定し、勾配が相対的に大きい
ときは火災判定レベルを低く設定することを特徴とする
。

［作用］ 本発明によれば、火災判定の際には、センサから送られ
た煙濃度等の検出値の変化率を示すものとして勾配、す
なわち単位時間当りの検出信号の変化量を求める。そし
て、火災判定レベルを一定の範囲内で、勾配が小さいと
きは高くし、勾配が大きいときは低くする。従って、室
内での喫煙、調理場での煙発生等のように煙濃度が比較
的緩慢に変化する状況では、火災判定レベルが高く、火
災と誤報する可能性が低減する。一方、実際に火災が発
生した場合には、煙濃度や温度が急激に変化して火災判
定レベルが低くなり、迅速に火災を検出し、７報発生そ
の他の必要な措置をとることができる。

また、本発明の装置においては、センサからの検出信号
に基づいて火災かどうかを判定する判定手段が、センサ
から送られた煙濃度等の検出値の勾配から、所定の演算
式に従って最新の火災判定レベルを演算し、その演算結
果と検出値を比較することにより火災判定を行なう。

［実施例］ 第１図は、本発明により火災判定レベルを変化させる機
能を備えた自動火災報知盤を示す、自動火災報知盤１は
、Ｒ型受信機と称するもので、１以上の伝送ライン２を
介して火災又はその前兆を検出する複数のセンサ３と接
続し、各センサ３からの検出信号に応じて警報発生、他
の装置（例えばビル管理装置）への移報等の動作を行な
う。センサ３は、ビル内に発生した煙や局所的な温度上
昇を検出する。これらのセンサ３は、伝送ライン２に直
接又は中継器４を介して接続される。

次に第２図のフローチャートに従って、実施例の自動火
災報知盤ｌによる火災検出方法を説明する。この場合、
自動火災報知盤ｌは、センサ３から送られた検出信号（
煙濃度等の検出値）に応じて火災判定レベルを変化させ
る判定手段として、ＣＰＬＩと記憶装置を有する。

まず、次式に従って今回（最新）の火災判定レベルＡＬ
を演算する。

・・・・（１） ここで、第３図に示すように、ＡＬＯは火災判定レベル
（例えば煙濃度）の上限値、ＤＬは火災判定レベルの設
定可能な範囲（上限と下限の差）、Ｋは修正係数である
。また、ΔＩ２１は時刻ｔ、の検出値！、とその前の時
刻ｔ、−１の検出値２．−１との差、Δｔ、は時刻ｔｔ
−１からｔｌまでの時間、従ってΔβ、／Δｔ、は検出
値の勾配である。更に、ｎは検出値の数、ｊは時刻ｔ０
以前に遡って演算する検出値の数である。

（１）式によれば、時刻ｔｏまでのｊ個の検出値につい
て勾配の和を計算し、修正係数Ｋを掛けて求めた値が負
にならない限り、その値とＯＬを比較し、小さい方の値
の分だけ火災判定レベルを引き下げる８従って、検出値
の勾配が大きくなるにつれて、火災判定レベルは上限か
ら低下することになる。

或は、（１）式に代えて、次のように平滑化した火災判
定レベル演算式を用いてもよい。

ＡＬ＝　ＡＬ、−にｄｎ・−１２１ 上式で、ｄｌは火災判定レベルの今回の修正量、αは更
新係数（０〈α≦１）である。

（２）及び（３）式によれば、時刻ｔ　ａｉ、：おける
検出値の勾配が負にならない限り、これと前回の修正ｆ
ｆ１ｄ、、の和と、　ＯＬとを比較し、小さい方の値の
分だけ火災判定レベルを引き下げる。従って、この場合
にも、検出値の勾配が大きくなるにつれて火災判定レベ
ルが上限から低下することになる。

再び第２図において、前述のようにセンサから送られた
最新の検出値！、がブレアラーム（予備７報）を発生す
るレベル以上であるか否かを判断し、”Ｎｏ“の場合は
、７報を発生することなく終了となり、次の検出信号を
待つ、しかしながら、検出値２゜がブレアラームレベル
以上の場合には、それが第１Ｎか否か、すなわちブレア
ラームレベル以上になった最初の信号か否かを判断する
。

その結果、第１報ならば、検出値！２、が上記のように
演算して得られた今回の火災判定レベルＡＬ以上か否か
を判断し、“Ｎｏ”であれば火災と判定せず、警報を発
生することな（終了となるが、”Ｙｅｓのときは、火災
と判定し、７報発生その他の必要な動作を実行する。

一方、第１報でない場合で且つ第１報の発生後一定時間
以上経過した場合には、その検出値が火災判定レベルの
下限（ＡＬｏ−ＤＬ）以上か否かを判定し、”Ｎｏ”で
あれば警報を発生することなく終了となり、“Ｙｅｓ”
であれば火災と判定し、警報発生その他の必要な動作を
実行する。第１報の発生後一定時間以上経過しなければ
、第１報と同様に、検出値Ｉ２、が火災判定レベルＡＬ
以上か否かを判断し、その結果に応じた処理を行なう。

要約すると、火災判定レベルは、一定範囲すなわち予め
定めた上限と下限の間で、センサから送られる煙濃度等
の検出値の変化率を示す勾配に応じて変化する。そして
、予備警報の発生レベル以上になった最初の検出信号（
第１報）については、勾配が緩いときは高い火災判定レ
ベルで、勾配が急のときは低い火災判定レベルで判定す
る。従って、火災発生時には火災判定レベルが上限から
大きく低下し、火災発生状況が早期に検出される。

また、第１報の発生後一定時間以上経過した場合には、
火災判定レベルを下限とし、それだけ早（火災と判定し
て、煙の拡散等による状況を迅速に通報できるようにし
ている。

以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限ら
ない１例えば、上記の火災検出方法を実施する装置の具
体的構成、その装置から出力する警報等は、防災設備の
構成等に応じて適宜定められる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明の方法及び装置は、実際に検出さ
れた煙濃度や温度等の変化率を示す勾配に応じて火災判
定レベルを変化させるようにしたので、室内での喫煙等
のように煙濃度が比較的緩慢に変化する状況では、火災
判定レベルが高（、火災と誤報する可能性が低くなる。

一方、実際に火災が発生した場合には、煙濃度や温度の
急激な変化によって火災判定レベルか低くなり、迅速に
火災を検出して警報発生その他の必要な措置をとること
ができる。か（して、誤報や警報漏れを防止し、火災を
的確に検出できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は複数のセンサを接続した火災検出装置の一例を
示す図、第２図は実施例の火災検出方法を示すフローチ
ャート、第３図はセンサによる検出値と火災判定レベル
の例を示すグラフである。 ■・・・・自動火災報知盤、２・・・・伝送ライン、３
・・・・センサ、４・・・・中継器。 特許出願人　山武ハネウェル株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）火災又はその前兆現象を感知するセンサからの出
   力信号に基づいて火災かどうかを判定する火災検出方法
   において、火災と判定するレベルを一定の範囲内で可変
   とし、前記センサからの出力信号で示される煙濃度等の
   検出値の勾配が相対的に小さいときは火災判定レベルを
   高くし、該勾配が相対的に大きいときは火災判定レベル
   を低くすることを特徴とする火災検出方法。
2. （２）前記センサから出力された検出値が、予備警報を
   発生させるレベル以上になった最初の信号である場合に
   は、その検出値が前記の勾配に応じて変化する火災判定
   レベル以上か否かを判断し、最初の信号でない場合で且
   つ第１報から一定時間以上経過している時には、その検
   出値が予め定めた火災判定レベルの下限値以上か否かを
   判断し、いずれの場合も、検出値が当該火災判定レベル
   以上のとき火災と判定して警報発生その他の必要な動作
   を行なう請求項（１）記載の火災検出方法。
3. （３）火災又はその前兆現象を感知するセンサと、該セ
   ンサからの検出信号に基づいて火災かどうかを判定する
   判定手段とを有する火災検出装置において、前記判定手
   段は、火災と判定するレベルを一定の範囲内で任意に設
   定可能であり、前記センサからの出力信号で示される煙
   濃度等の検出値から勾配を演算し、該勾配が相対的に小
   さいときは火災判定レベルを高く設定し、該勾配が相対
   的に大きいときは火災判定レベルを低く設定することを
   特徴とする火災検出装置。