JPH0232447B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0232447B2
JPH0232447B2 JP58029187A JP2918783A JPH0232447B2 JP H0232447 B2 JPH0232447 B2 JP H0232447B2 JP 58029187 A JP58029187 A JP 58029187A JP 2918783 A JP2918783 A JP 2918783A JP H0232447 B2 JPH0232447 B2 JP H0232447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
valve
camshaft
load
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58029187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59153910A (ja
Inventor
Toshiharu Masuda
Yasuyuki Morita
Hiroyuki Oda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2918783A priority Critical patent/JPS59153910A/ja
Publication of JPS59153910A publication Critical patent/JPS59153910A/ja
Publication of JPH0232447B2 publication Critical patent/JPH0232447B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンのバルブタイミング制御装
置に関し、特に吸、排気弁を開閉制御する動弁系
においてエンジンの運転状態に応じてバルブタイ
ミングを可変制御するための可変機構に関するも
のである。
(従来の技術) 一般に、エンジンにおける吸、排気弁のバルブ
タイミングは、エンジンの運転状態に応じて可変
制御することがエンジンの運転性能上好ましい。
例えば、エンジンの低負荷運転時には吸、排気弁
のオーバラツプ期間を短くすることが残留排気量
を少なく抑えて燃焼安定性を向上させるので好ま
しい。また、エンジンの高負荷低回転運転時には
吸、排気弁のオーバラツプ期間を短くすると、吸
気の吹き返しを防止して充填効率を向上できる。
一方、エンジンの高負荷高回転運転時には吸気弁
の開弁期間を長く設定することが充填効率を上げ
てエンジン出力を向上できるので好ましい。
このため、従来、エンジンの動弁系においてバ
ルブタイミングを可変制御するための可変機構が
種々提案されている。例えば、特公昭52−35819
号公報に開示されているようにエンジンの出力軸
とカムシヤフトとの間に遠心カバナを有する遊星
歯車を介在させてエンジンの出力軸とカムシヤフ
トとの相対位置を変化させるようにしたもの、あ
るいはカムシヤフトを立体カムシヤフトとし該立
体カムシヤフトをスライドさせるようにしたもの
等がある。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、上記従来のものは何れも、構造が複
雑で大がかりなものとなるとともに、可変制御の
応答性、信頼性が悪く、また大きな騒音を発生し
やすいなど、実用性に欠けるものであつた。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、既
存の動弁機構を有効に利用して、カムシヤフトの
特定角度位置に対するカム面とバルブステムに当
接するタペツトの受圧部との接触位置をエンジン
の運転状態に応じて変化させるようにすることに
より、構造が簡単で、応答性、信頼性良く可変制
御でき、また騒音の発生の少ないなど、実用性に
優れた可変機構を備えたバルブタイミング制御装
置の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本発明のエンジンの
バルブタイミング制御装置の構成は、隣接する気
筒のバルブとそれに対応するカムシヤフトのカム
面との間の動力伝達系路中にそれぞれ介装され、
上記カム面から力を受ける受圧部および上記カム
面からの力をバルブステムに伝達する押圧部を有
する複数のタペツトと、該各タペツトが摺動自在
に嵌挿される嵌挿孔を有し、かつ各嵌挿孔の配列
方向における略中央部に上記カムシヤフトに相互
に回転を許すように支承される支承部を有し、該
支承部にて上下に分割され締結部材で一体に結合
されてなる回動部材と、該回動部材をエンジンの
運転状態に応じて上記カムシヤフトの特定角度位
置に対する各カム面と各タペツト面の受圧部との
接触位置が変化するようにカムシヤフトの回りに
回動させる操作装置とを備えてなるものである。
(作用) このことにより、本発明では、操作装置により
回動部材をカムシヤフト回りに回動させることに
よつて、エンジンの運転状態に応じてカムシヤフ
トの特定角度位置に対するカム面とタペツトの受
圧部との接触位置をカムシヤフト回りに変化させ
てバルブタイミングを可変制御することができ
る。
この回動部材を回動可能に支持する場合エンジ
ン本体に設けた円弧状のガイド面との摺接によつ
て行うことも考えられるが、該ガイド面および回
動部材側の摺動面に精度良い加工及び精度良に組
付けが必要となるという問題がある。本発明で
は、回動部材がその支承部でカムシヤフトのみに
相互に回転を許すように支承される構成であるた
め、上述の如き他の摺動機構(回動部材の摺動面
及びエンジン本体のガイド面)を設けることなく
回動部材をカムシヤフト回りに回動できるので、
加工性や組付け性をさほど考慮する必要がない。
また、隣接する気筒のバルブに対応する複数の
タペツトが嵌挿された回動部材を、その略中央部
に設けた1つの支承部で支承する構成であるた
め、回動部材の支持構造が簡単化できる。しか
も、この支承部は上下分割式であるため、回動部
材のカムシヤフトへの組付けを容易に行うことが
できる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
第1図および第2図は、1つの気筒に対して低
負荷用および高負荷用の1対の吸気ポートと1対
の排気ポートとが設けられたデユアルインダクシ
ヨン方式の4気筒エンジンに本発明を適用した実
施例を示す。エンジン本体1には、その中心線l
に沿つて直列状に第1〜第4気筒2a〜2dが形
成されており、各気筒2a〜2dには各々、低負
荷用および高負荷用の1対の吸気ポート3a,3
bと、第1および第2の1対の排気ポート4a,
4bとがそれぞれ気筒列方向と略平行な方向に並
列して開口するように設けられている。第1気筒
2aと第2気筒2bの各高負荷用吸気ポート3
b,3b同士、および各第2排気ポート4b,4
b同士はそれぞれ互いに背中合せ状態に隣接する
ように配置され、同様に第3気筒2cと第4気筒
2dの各高負荷用吸気ポート3b,3b同士、お
よび各第2排気ポート4b,4b同士も互いに隣
接するように配置されている。
各気筒2a〜2dの低負荷用および高負荷用吸
気ポート3a,3bの気筒への開口部には該各吸
気ポート3a,3bをそれぞれ所定のタイミング
で開閉する低負荷用および高負荷用の吸気弁5
a,5bが配設されている。一方、各気筒2a〜
2dの第1および第2排気ポート4a,4bの気
筒への開口部には該各排気ポート4a,4bをそ
れぞれ所定のタイミングで開閉する第1および第
2の排気弁6a,6bが配設されている。また、
各気筒2a〜2dの高負荷用吸気ポート3bに接
続される吸気マニホールドの高負荷用吸気通路7
bには、エンジンの高負荷運転時に開かれる開閉
弁7が配設されており、エンジンの低負荷運転時
には低負荷用吸気通路7aに連通する低負荷用吸
気ポート3aのみから各気筒2a〜2dに吸気を
供給する一方、エンジンの高負荷運転時には低負
荷用および高負荷用吸気ポート3a,3bの両方
から吸気を供給するようにしている。一方、各気
筒2a〜2dの第1、第2排気ポート4a,4b
はそれぞれ、第1、第2排気通路7c,7dに連
通されている。
エンジン本体1上部には、各気筒2a〜2dに
おける低負荷用および高負荷用吸気弁5a,5b
を開閉制御する吸気側動弁機構8aと、第1およ
び第2排気弁6a,6bを開閉制御する排気側動
弁機構8bとが設けられている。
吸気側動弁機構8aは、エンジン本体1の吸気
側にエンジン本体中心線lと平行に配されタイミ
ングベルト110を介してエンジンのクランクシ
ヤフト(図示せず)によつて回動駆動される吸気
側カムシヤフト9を有し、該吸気側カムシヤフト
9には各気筒2a〜2dの低負荷用および高負荷
用吸気弁5a,5bに対応するカム面9a,9b
が同形状に形成されており、この吸気側カムシヤ
フト9の回転により低負荷用吸気弁5aと高負荷
用吸気弁5bが開閉されるようになつている。一
方、排気側動弁機構8bは、エンジン本体1の排
気側にエンジン本体中心線lと平行に配され同じ
くタイミングベルト110により回動駆動される
排気側カムシヤフト10を有し、該排気側カムシ
ヤフト10には各気筒2a〜2dの第1、第2排
気弁6a,6bに対応するカム面10a,10b
が同形状に形成されており、この排気側カムシヤ
フト10の回転により第1排気弁6aと第2排気
弁6bが開閉されるようになつている。
上記吸気側動弁機構8aには、第1気筒2aと
第2気筒2bとの互いに隣接する両高負荷用吸気
弁5b,5b、および第3気筒2cと第4気筒2
dとの互いに隣接する両高負荷用吸気弁5b,5
bのバルブタイミングをそれぞれ可変制御する、
本発明に係る2つの第1可変機構11,11が設
けられている。また、排気側動弁機構8bにも、
互いに隣接する第1、第2気筒2a,2bの第2
排気弁6b,6bと、第3、第4気筒2c,2d
の第2排気弁6b,6bとのバルブタイミングを
それぞれ可変制御する、本発明に係る2つの第2
可変機構12,12が設けられている。
これら第1および第2可変機構11,12は、
第3図に拡大図示するように同じ構成によつてな
る。すなわち、第1可変機構11は、一端(上
端)が吸気側カムシヤフト9のカム面9b,9b
と当接する受圧部(受圧面)13aとその反対側
で高負荷用吸気弁5b,5bのバルブステム5
s,5sと当接する押圧部(押圧面)13bと両
者の間を連結する円筒状の摺動部13cとを有す
るタペツト13,13と、該タペツト13,13
が上下方向に摺動自在に嵌挿保持される2つの嵌
挿孔14a,14aを有するとともに上記エンジ
ン本体1の円弧状面1aに対応して円弧状に形成
された下面14bを有し、上記吸気側カムシヤフ
ト9に相互に回転を許すように回動自在に支承さ
れて該吸気側カムシヤフト9の回りを回動しうる
回動部材14と、該回動部材14をエンジンの運
転状態に応じて上記吸気側カムシヤフト9の回転
軸回りに回動させる操作装置15とを備えてなる
(尚、第2可変機構12は第1可変機構11の構
成要素に「′」(ダツシユ)を付して表わし、6s
は第2排気弁6bのバルブステムである)。
タペツト13の押圧面13bは球面状に形成さ
れており、該球面の中心は、タペツト13がカム
9bの基準円部分に当接しているとき、カムシヤ
フト9の回転軸にバルブステム5sの軸線が交わ
る点に設定されている。押圧面13bをこのよう
に球面の一部で形成することはタペツト13の回
転を考慮したためで、回転を規制する場合には、
カムシヤフト9の回転軸を中心とする円弧面とす
ればよい。
回動部材14は、上記嵌挿孔14a,14aの
配列方向における中央部に吸気側カムシヤフト9
に支承される支承部を有し、該支承部において上
下に分割されており、締結部材としてのボルト1
6,16で一体に結合されている。操作装置15
は、エンジン本体中心線lに平行に配され2つの
第1可変機構11,11の各回動部材14,14
の上端部を連結する揺動軸17と、この揺動軸1
7に対して直角に配され該揺動軸17の中央部に
係合するとともに第2図中左右方向に往復動自在
に形成された往復動軸18と、例えばモータの回
転運動を往復運動に変換して上記往復動軸18を
上記方向に往復動させ、揺動軸17を介して回動
部材14を前記のように回動させる駆動装置19
とを備えてなる。この駆動装置19には、エンジ
ンの回転数を検出する回転数センサ20が出力す
る回転数信号S1と、エンジン負荷を検出する負荷
センサ21が出力する負荷信号S2が入力され、エ
ンジンの特定運転時としての高負荷高回転運転時
に該駆動装置19は、前記往復動軸18を第2図
中右方向に移動させるように駆動される。この往
復動軸18の移動により、揺動軸17は吸気側カ
ムシヤフト9の回転方向Xと同方向(第2図中時
計方向)に回動し、回動部材14,14が吸気側
カムシヤフト9を中心に上記X方向に回動され
る。
高負荷用吸気弁5bは通常の吸、排気弁と同様
に、バルブガイド32に摺動自在に支承されバル
ブスプリング31によつて上方すなわち閉弁方向
に付勢されているが、吸気側カムシヤフト9が上
記X方向に回転してそのカム面9bがタペツト1
3の受圧部13aを押圧し、該タペツト13が嵌
挿孔14a内を押し下げられると、上記バルブス
プリング31の付勢力に抗して該タペツト13の
押圧部13bによつて押し下げられ、高負荷用吸
気ポート3bを開く(勿論低負荷用吸気弁5aも
同様にして開かれる)。一方、回動部材14,1
4が上述のようにX方向に回動されると、タペツ
ト13,13も回動部材14,14とともに移動
し、吸気側カムシヤフト9の特定角度位置に対す
るカム面9b,9bとタペツト受圧部13a,1
3aの接触位置が吸気側カムシヤフト9の回転方
向Xに対して遅れ側に変化して、各高負荷用吸気
弁5b,5bのバルブタイミングが遅れ側にずら
される。以上の動作は第2可変機構12により、
同様に第2排気バルブ6bに対しても行なわれ
る。
尚、上記吸気側カムシヤフト9の中心部には、
通常のカムシヤフトに設けられているものと同様
のオイル通路9cが形成され、オイルポンプ(図
示せず)に連通されている。該オイル通路9cに
は、半径方向に延びてカム面9bに開口するオイ
ル通路9dが連通されており、該オイル通路9d
によつてカム面9bとタペツト13の受圧部13
aとの間に潤滑用オイルが導かれて潤滑する。ま
た、図示していない別のオイル通路によつてカム
シヤフト9の回動部材支承部9eやカムシヤフト
軸受部30等に潤滑用オイルを導いて潤滑するよ
うにしている。上記タペツト13の受圧部13a
にはタペツト13の内部空洞部13dに連通する
オイル通路13eが、またタペツト13の押圧部
13bには該内部空洞部13dに連通するオイル
通路13f,13fがそれぞれ形成されており、
上記カム面9bとタペツト受圧部13aとの間を
潤滑した潤滑用オイルが上記オイル通路13eか
らタペツト13の内部空洞部13dに流入したの
ち、オイル通路13f,13fからタペツト押圧
部13b(押圧面)に導かれて、該押圧部13b
と高負荷用吸気弁5bのバルブステム5sとの間
を潤滑するようにしている。上記排気側のタペツ
ト13′への潤滑用オイル供給系統も吸気側と同
様に構成されており、排気側カムシヤフト10に
は吸気側カムシヤフト9の各オイル通路に対応す
るオイル通路10c,10dが設けられ、また排
気側タペツト13′には吸気側タペツト13の各
オイル通路に対応するオイル通路13′e,1
3′fが設けられている。
また、第4図は上記タペツト13,13′の代
わりに油圧タペツト13Aを用いた場合の構造を
詳しく示す断面図である。この第4図に示される
ように油圧タペツト13Aは、前述した受圧部1
3aと摺動部13cとを有する有底円筒状の第1
部材23と、連通孔24aが設けられた仕切板を
中央部に有する第2部材24と、この第2部材2
4と第1部材23に対して液密に摺動可能で底板
が前記押圧部13bとされた有底円筒状の第3部
材25とからなる。第2部材24と第3部材25
との間にはスプリング26が縮装され、該スプリ
グ26により第2部材23は押圧部13aの裏面
に押圧当接されている。また第2部材24の仕切
板下方(すなわち第3部材25側)には、連通孔
24aに対向する位置にチエツクボール27とチ
エツクボール27を連通孔24a側に付勢するス
プリング27aが配されている。第1部材23の
摺動部13cを形成する周壁には、前記オイル通
路9cに連通し嵌挿孔14aに開口するオイル通
路22と対向する位置において第1連通孔23a
が設けられ、また受圧部13aの裏面の、第2部
材24に当接する部分の一部には第2連通孔23
bが設けられている。したがつて第2部材24の
内部と第1部材23の受圧部13a裏面によつて
画成された油溜り室28は、上記第2連通孔23
b、第2部材24と第1部材23周壁との間の空
間24b、それに第1連通孔23aを介して回動
部材14に削設されたオイル通路22に連通す
る。
オイルポンプによりオイル通路9cに圧送され
る潤滑用オイルは、前述の如くカム面9bと油圧
タペツト13Aの受圧部13aとの間を潤滑し、
またカムシヤフト軸受部30を潤滑するととも
に、上記オイル通路9cからオイル通路22を介
して、上記油溜り室28に圧送される。バルブク
リアランスが生じると、油溜り室28のオイルが
連通孔24aとチエツクボール27とスプリング
27aとにより構成されるチエツクバルブを通過
して、第2部材24と第3部材25とにより画成
された油圧室29に流入し、第3部材25は第1
部材23から離れるように摺動する。それによつ
て油圧タペツト13Aが全体的に伸長し、第3部
材25の押圧部13bが吸気弁5bのバルブステ
ム5s上端に当接し、他方第1部材23の受圧部
13aがカム面9bに当接すると油圧室29の圧
力が上昇して該油圧室29へのオイル流入が停止
する。油圧室29内に流入したオイルは、油圧タ
ペツト13Aがカム面9bと吸気弁5bのバルブ
ステム5sとによつて上下から押圧されても、チ
エツクボール27の作用により油溜り室28に逆
流しないから油圧タペツト13Aが縮化すること
なく、該油圧タペツト13Aはカムシヤフト9の
運動を確実に吸気弁5bに伝達する。
次に上記実施例の装置の作用について説明す
る。エンジンの低負荷運転時には、第1および第
2可変機構11,12が非作動状態にあり、各気
筒2a〜2dにおける低負荷用、高負荷用吸気弁
5a,5bおよび第1、第2排気弁6a,6bは
それぞれ吸気側および排気側動弁機構8a,8b
によつて各々所定のバルブタイミングで開閉制御
される。すなわち第5図実線で示すように第1お
よび第2排気弁6a,6bのバルブタイミングは
共に、ピストンの下死点付近で開いたのち上死点
付近で閉じるように制御され、また低負荷用およ
び高負荷用吸気弁5a,5bのバルブタイミング
は共に排気弁6a,6bとのオーバーラツプ期間
を短くしてピストン上死点付近で開いたのち下死
点付近で閉じるように制御される。また、各気筒
2a〜2dにおける高負荷用吸気通路7bは開閉
弁7の開作動によつて閉塞されており、低負荷用
吸気ポート3aのみから吸気がなされる。
一方、エンジンの高負荷低回転運転時には、高
負荷用吸気通路7bの開閉弁7が開かれ、低負荷
用吸気ポート3aに加えて高負荷用吸気ポート3
bからも吸気が行なわれるが、第1および第2可
変機構11,12は共に非作動の状態に設定さ
れ、吸、排気弁5a,5bと6a,6bのオーバ
ーラツプ期間を短くし吸気の吹き返しを防止して
充填効率が高められる。しかもこの場合、各気筒
2a〜2dの排気行程において第1および第2の
排気ポート4a,4bをそれぞれ排気弁6a,6
bで開閉するので、排気のための有効開口面積が
単一排気ポートのエンジンに比べて増大して掃気
効率が向上し、ひいては上記充填効率の向上を一
層図ることができる。
エンジンの高負荷高回転運転時には、第1およ
び第2可変機構11,12が共に作動し、第5図
仮想線で示すように、各気筒2a〜2dにおける
1対の排気弁6a,6bのうち第2排気弁6bの
バルブタイミングが第2可変機構12によつて遅
れ側に、また1対の吸気弁5a,5bのうち高負
荷用吸気弁5bのバルブタイミングが第1可変機
構11によつて遅れ側にずれるように制御され
る。また各気筒2a〜2dの高負荷用吸気通路7
bは開閉弁7の開作動により開かれており、前述
した高負荷低回転運転時と同様に高負荷用吸気ポ
ート3bからも吸気がなされる。
このように両吸気弁5a,5bの全体としての
総開弁期間を長くし、しかも吸気の慣性作用の大
きい遅れ側に開弁期間を延ばしたことにより、吸
気の充填効率が著しく向上し、高負荷高回転時の
出力性能が大巾に向上する。また両排気弁6a,
6bの全体としての総開弁期間を長くしたことに
より、掃気効率が著しく向上し、上記充填効率が
さらに向上する。
上記各可変機構11,12は、一般の動弁機構
(直接駆動方式オーバーヘツドカム機構)に、タ
ペツト13,13′を嵌挿保持する回動部材14,
14′および該回動部材14,14′をカムシヤフ
ト9,10まわりに回動させる操作装置15,1
5′を設けるだけで形成されるので、構造が簡単
であり、製造容易かつ安価なものとなる。
しかも、上記可変機構11,12の可変制御
は、カムシヤフト9,10の特定角度位置に対す
るカム面9b,10bとタペツト受圧部13a,
13′aとの接触位置をカムシヤフト9,10ま
わりに変化させて行なうので、可変制御を応答性
良くかつ信頼性良く安定して行うことができる。
さらにまた、上記各タペツト13,13′は回
動部材14,14′の嵌挿孔14a,14′a内に
嵌挿保持されて上下に摺動するので、カム力の伝
達時、回動部材14,14′に僅かなスラスト荷
重が作用するのみで、その他の部分には何かの力
やモーメントが作用しないため、ガタ付きを生じ
ることがなく、よつて直接駆動方式オーバヘツド
カム機構の持つ特徴と相俟つて上記信頼性、安定
性の一層の向上を図ると共に、耐久性に優れ、ま
た騒音の発生を可及的に抑制することができる。
そして、この回動部材14,14′はその支承
部でカムシヤフト9,10に相互に回転を許すよ
うに直接支承されており、該支承部材であるカム
シヤフト9,10の回転軸を中心として回動する
ものであり、かつ、タペツト押圧部13b,1
3′bを前述のように形成することにより回動部
材14,14′が回動してもバルブクリアランス
の変化を生じない構造となつている。したがつ
て、タペツトとして、第1図から第3図に示すタ
ペツト13,13′を用いた場合にはバルブクリ
アランスを回動体の位置にかかわらず小さな値に
抑えることができるとともに、第4図のようなタ
ペツト13Aを用いた場合にも伸長する距離が短
いため、常に安定したクリアランス吸収機能を得
ることができ、バルブクリアランスの増大に起因
するバルブ駆動騒音の発生が抑えられ、またバル
ブ駆動性能も良好に維持される。
さらに、回動部材14,14′がその支承部で
カムシヤフト9,10のみに相互に回転を許すよ
うに支承される構成であるため、上述の如き他の
摺動機構(回動部材の摺動面及びエンジン本体の
ガイド面)を設けることなく回動部材14,1
4′をカムシヤフト9,10回りに回動できるの
で、加工性や組付け性をさほど考慮する必要がな
い。
また、隣接する気筒のバルブに対応する複数の
タペツト13が嵌挿された回動部材14,14′
を、その略中央部に設けた1つの支承部で支承す
る構成であるため、回動部材の支持構造が簡単化
できる。しかも、この支承部は上下分割式である
ため、回動部材14,14′のカムシヤフト9,
10への組付けを容易に行うことができる。
尚、上記実施例は、低負荷用と高負荷用の吸気
ポートを有するデユアルインダクシヨン方式の4
バルブエンジンに本発明が適用されたものである
が、本発明はその他のエンジンに対しても勿論適
用可能である。例えば本発明は第6図に示すよう
に、1つの気筒102a〜102dに対して単一
の吸気ポート103と単一の排気ポート104と
を有する通常の4気筒エンジンに対しても適用で
き、この場合、互いに隣り合う第1気筒102a
と第2気筒102b、および第3気筒102cと
第4気筒102dにおいて吸気ポート103,1
03(または排気ポート104,104)を隣接
配置し、動弁系のカムシヤフト中心sにおいてそ
の吸気弁同士(または排気弁同士)間に跨つて前
述の可変機構11,12と同様の可変機構11
1,112を配設すればよい。このようにして吸
気弁のバルブタイミングを可変とした場合にはバ
ルブタイミングは第7図に示されるように設定さ
れる。すなわちエンジンの高負荷高回転運転時に
は、第7図仮想線で示すように吸気弁のバルブタ
イミングが遅れ側にずらされる。このように吸気
の慣性作用の大きい遅れ側に開弁期間を設定する
ことにより吸気の充填効率が向上し、出力性能の
向上が図られる。
また、前記第1図の実施例においては、吸、排
気弁5b,6bのバルブタイミングを可変制御す
るエンジンの特定運転時をエンジンの高負荷高回
転時としたが、その他の運転時においても必要に
応じてバルブタイミングを可変制御してもよい。
さらにまた、前記第1図の実施例においては、
各気筒の2a〜2dにおける1対の吸気ポート3
a,3bおよび1対の吸気弁5a,5bと、1対
の排気ポート4a,4bおよび1対の排気弁6
a,6bとを、それぞれエンジン本体1の吸気側
と排気側とに分けて中心線l方向に平行に配置
し、かつ高負荷用吸気弁5a,5b同士および第
2排気弁6b,6b同士を隣接配置したが、その
他の配置構成にしてもよいことは勿論である。し
かし前記第1図の実施例におけるような配置構成
は、各カムシヤフト9,10の軸受部30,30
の配置を簡素化し、隣り合う気筒2aと2b,2
cと2d間の高負荷用吸気弁5b,5b同士およ
び第2排気弁6b,6b同士をそれぞれ1つの可
変機構11,12で制御できるので有利である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り、本発明のエンジンの
バルブタイミング制御装置は、簡単な構造でもつ
て、エンジンのバルブタイミングを応答性、信頼
性良く確実に可変制御できるものであり、バルブ
タイミングの可変制御の容易実施化に大いに寄与
するものとなる。特に、回動部材がその支承部で
カムシヤフトのみに相互に回転を許すように支承
される構成であるため、他の摺動機構を設けるこ
となく回動部材をカムシヤフト回りに回動でき、
加工性や組付け性をさほど考慮する必要がない。
また、隣接する気筒のバルブに対応する複数のタ
ペツトが嵌挿された回動部材を、その略中央部に
設けた1つの支承部で支承するため、回動部材の
支持構造が簡単化でき、しかも、この支承部は上
下分割式であるため、回動部材のカムシヤフトへ
の組付けを容易に行うことができる。よつて、回
動部材を簡単な構造で組付け良く確実に回転可能
に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をデユアルインダクシヨン方式
の4気筒のエンジンに適用した実施例を示す一部
破断平面図、第2図は第1図の実施例の縦断面
図、第3図は第1図の実施例の可変機構部分の拡
大斜視図、第4図は第1図の変形例としての油圧
タペツトまわりを示す縦断面図、第5図は第1図
の実施例における吸、排気弁のバルブタイミング
を示す説明図、第6図は本発明を通常の4気筒エ
ンジンに適用した実施例を示す概略図、第7図は
第6図の実施例における吸、排気弁のバルブタイ
ミングを示す説明図である。 5a,5b……吸気弁、5s……バルブステ
ム、6a,6b……排気弁、9,10……カムシ
ヤフト、9a,9b,10a,10b……カム
面、11……第1可変機構、12……第2可変機
構、13,13′……タペツト、13a,13′a
……タペツト受圧部、13b,13′b……タペ
ツト押圧部、14,14′……回動部材、14a,
14′a……嵌挿孔、15,15′……操作装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 隣接する気筒のバルブとそれに対応するカム
    シヤフトのカム面との間の動力伝達系路中にそれ
    ぞれ介装され、上記カム面から力を受ける受圧部
    および上記カム面からの力をバルブステムに伝達
    する押圧部を有する複数のタペツトと、 該各タペツトが摺動自在に嵌挿される嵌挿孔を
    有し、かつ各嵌挿孔の配列方向における略中央部
    に上記カムシヤフトに相互に回転を許すように支
    承される支承部を有し、該支承部にて上下に分割
    され締結部材で一体に結合されてなる回動部材
    と、 該回動部材をエンジンの運転状態に応じて上記
    カムシヤフトの特定角度位置に対する各カム面と
    各タペツト面の受圧部との接触位置が変化するよ
    うにカムシヤフトの回りに回動させる操作装置と
    を備えてなることを特徴とするエンジンのバルブ
    タイミング制御装置。
JP2918783A 1983-02-22 1983-02-22 エンジンのバルブタイミング制御装置 Granted JPS59153910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2918783A JPS59153910A (ja) 1983-02-22 1983-02-22 エンジンのバルブタイミング制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2918783A JPS59153910A (ja) 1983-02-22 1983-02-22 エンジンのバルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59153910A JPS59153910A (ja) 1984-09-01
JPH0232447B2 true JPH0232447B2 (ja) 1990-07-20

Family

ID=12269195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2918783A Granted JPS59153910A (ja) 1983-02-22 1983-02-22 エンジンのバルブタイミング制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59153910A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4709988B2 (ja) 2009-02-26 2011-06-29 伊東電機株式会社 移載装置、並びに、コンベア装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS633125A (ja) * 1986-06-20 1988-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼安全装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS633125A (ja) * 1986-06-20 1988-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼安全装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59153910A (ja) 1984-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4651684A (en) Valve timing control system for internal combustion engine
JPH0953427A (ja) Sohc型エンジンの動弁装置
JPH09170449A (ja) 複式圧縮および複式膨張エンジン
US8127739B2 (en) Variable stroke engine
US5529032A (en) Valve-operation control system for internal combustion engine
US4582029A (en) Valve timing control system for internal combustion engine
JP2003201814A (ja) 4サイクルエンジンの動弁装置
JP2005315183A (ja) 内燃機関の動弁装置
US6644254B2 (en) Valve train for internal combustion engine
JPH0232447B2 (ja)
JPH0125881B2 (ja)
JPS59188007A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置
JP4201617B2 (ja) 内燃機関
JPS59188008A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置
JPH0355644B2 (ja)
JPH0417706A (ja) エンジンの弁作動装置
JPH0472967B2 (ja)
JPH0355643B2 (ja)
JPS5965510A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置
JP2733097B2 (ja) 内燃機関の吸排気装置
JPS59160016A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置
JP3383988B2 (ja) 可変リフト弁
JPH0160650B2 (ja)
JPS59153911A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置
JPS6069224A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置