JPH023223Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH023223Y2 JPH023223Y2 JP1980183870U JP18387080U JPH023223Y2 JP H023223 Y2 JPH023223 Y2 JP H023223Y2 JP 1980183870 U JP1980183870 U JP 1980183870U JP 18387080 U JP18387080 U JP 18387080U JP H023223 Y2 JPH023223 Y2 JP H023223Y2
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- conductor
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- resin
- insulating layer
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- Expired
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
本考案は耐熱性に優れた自己融着性絶縁電線に
関する。 従来から、電気機器や通信機器のコイル成形工
程における省力および簡略化のために、或いは含
浸処理工程の際の安全衛生および環境汚染に対す
る対策の見地から、導体上に絶縁層を介して、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール
樹脂、ポリアミド樹脂、フエノキシ樹脂のような
熱可塑性樹脂からなる熱融着層を設けてなる電線
が使用されている。 このような自己融着性絶縁電線は、コイル成形
後加熱するだけで最外層が軟化融着して一体とな
るため、ワニス含浸処理が不要であるという利点
を有するが、その反面熱軟化温度が低くて耐熱性
に乏しく、従つてコイルに過負荷電流が流れた場
合や高温雰囲気中に置かれた場合など、融着強度
が著るしく低下してしまうという難点があつた。 本考案はこれらの難点を解消するためになされ
たもので、導体上に直接或いは他の絶縁層を介し
て、ポリエーテルスルフオン樹脂の融着層を設け
て成る自己融着性絶縁電線に関する。 以下、図面に基づいて本考案を説明する。 本考案の自己融着性絶縁電線は、第１図に示す
ように、導体１と、その上に設けられたポリエー
テルスルフオン樹脂からなる熱融着性の被膜２と
から構成されるが、第２図に示すように、導体１
上に通常の絶縁層３を設け、その上に熱融着性被
膜２を設けた構造とすることもできる。 而して、このような熱融着性の被膜を設けるに
は、VICTREX（住友化学工業株式会社の商品名）
のようなポリエーテルスルフオン樹脂を、クレゾ
ールのような有機溶剤に溶剤させてなる塗料を、
導体上、或いは他の絶縁層上に塗布焼付ける方法
が採られる。 次に実施例について記載する。 実施例 VICTREXをクレゾールに溶解し、固形分23.5
重量％、粘度30.8ポイズ（30℃）の塗料を得た。 この塗料を0.32φの銅導体上に直接塗布し、炉
温350℃、線速22ｍ／分の条件で焼付けて仕上り
外径がJIS規格２種の電線を得た。こうして得ら
れた電線の融着特性を以下の方法で測定した。 すなわち、電線を4φのマンドレルに巻き付け
て75mmのヘリカルコイルを作り、これを125ｇの
荷重をかけながら250℃で30分間加熱接着したも
のを、支点間距離44mmで曲げ試験を行ない、曲げ
破断抗力を測定し、常温における融着力とした。 また、種々の温度雰囲気中で融着力を測定し、
融着力（接着力）の半減する温度を求めた。結果
を次表に示す。 尚、表中比較例１として挙げたものは、
PKHH（UCC社製フエノキシ樹脂の商品名）をソ
ルベントナフサとクレゾールの１：１混合溶剤に
溶解させた、固形分22.7重量％、粘度24ポイズ
（30℃）の塗料を、実施例と同様にして塗布焼付
けて得られた電線の融着特性を示し、また比較例
２は、SBH−25（オート化学株式会社製ポリアミ
ド樹脂ワニスの商品名）を実施例と同様に塗布焼
付けて得られた電線の融着特性を示す。
関する。 従来から、電気機器や通信機器のコイル成形工
程における省力および簡略化のために、或いは含
浸処理工程の際の安全衛生および環境汚染に対す
る対策の見地から、導体上に絶縁層を介して、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール
樹脂、ポリアミド樹脂、フエノキシ樹脂のような
熱可塑性樹脂からなる熱融着層を設けてなる電線
が使用されている。 このような自己融着性絶縁電線は、コイル成形
後加熱するだけで最外層が軟化融着して一体とな
るため、ワニス含浸処理が不要であるという利点
を有するが、その反面熱軟化温度が低くて耐熱性
に乏しく、従つてコイルに過負荷電流が流れた場
合や高温雰囲気中に置かれた場合など、融着強度
が著るしく低下してしまうという難点があつた。 本考案はこれらの難点を解消するためになされ
たもので、導体上に直接或いは他の絶縁層を介し
て、ポリエーテルスルフオン樹脂の融着層を設け
て成る自己融着性絶縁電線に関する。 以下、図面に基づいて本考案を説明する。 本考案の自己融着性絶縁電線は、第１図に示す
ように、導体１と、その上に設けられたポリエー
テルスルフオン樹脂からなる熱融着性の被膜２と
から構成されるが、第２図に示すように、導体１
上に通常の絶縁層３を設け、その上に熱融着性被
膜２を設けた構造とすることもできる。 而して、このような熱融着性の被膜を設けるに
は、VICTREX（住友化学工業株式会社の商品名）
のようなポリエーテルスルフオン樹脂を、クレゾ
ールのような有機溶剤に溶剤させてなる塗料を、
導体上、或いは他の絶縁層上に塗布焼付ける方法
が採られる。 次に実施例について記載する。 実施例 VICTREXをクレゾールに溶解し、固形分23.5
重量％、粘度30.8ポイズ（30℃）の塗料を得た。 この塗料を0.32φの銅導体上に直接塗布し、炉
温350℃、線速22ｍ／分の条件で焼付けて仕上り
外径がJIS規格２種の電線を得た。こうして得ら
れた電線の融着特性を以下の方法で測定した。 すなわち、電線を4φのマンドレルに巻き付け
て75mmのヘリカルコイルを作り、これを125ｇの
荷重をかけながら250℃で30分間加熱接着したも
のを、支点間距離44mmで曲げ試験を行ない、曲げ
破断抗力を測定し、常温における融着力とした。 また、種々の温度雰囲気中で融着力を測定し、
融着力（接着力）の半減する温度を求めた。結果
を次表に示す。 尚、表中比較例１として挙げたものは、
PKHH（UCC社製フエノキシ樹脂の商品名）をソ
ルベントナフサとクレゾールの１：１混合溶剤に
溶解させた、固形分22.7重量％、粘度24ポイズ
（30℃）の塗料を、実施例と同様にして塗布焼付
けて得られた電線の融着特性を示し、また比較例
２は、SBH−25（オート化学株式会社製ポリアミ
ド樹脂ワニスの商品名）を実施例と同様に塗布焼
付けて得られた電線の融着特性を示す。
【表】
以上の実施例からも明らかなように、本考案の
自己融着性絶縁電線は、接着力（融着力）の半減
する温度が200℃以上と高く、耐熱性に極めて優
れているので、高温雰囲気において安心して使用
することできる。
自己融着性絶縁電線は、接着力（融着力）の半減
する温度が200℃以上と高く、耐熱性に極めて優
れているので、高温雰囲気において安心して使用
することできる。
第１図および第２図は本考案の自己融着性絶縁
電線の横断面図である。 １……導体、２……ポリエーテルスルフオン樹
脂の熱融着性被膜、３……絶縁層。
電線の横断面図である。 １……導体、２……ポリエーテルスルフオン樹
脂の熱融着性被膜、３……絶縁層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 導体上に直接或いは他の絶縁層を介して、一般
式； で表わされるポリエーテルスルフオン樹脂の被膜
を設けて成ることを特徴とする自己融着性絶縁電
線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980183870U JPH023223Y2 (ja) | 1980-12-19 | 1980-12-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980183870U JPH023223Y2 (ja) | 1980-12-19 | 1980-12-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57106124U JPS57106124U (ja) | 1982-06-30 |
| JPH023223Y2 true JPH023223Y2 (ja) | 1990-01-25 |
Family
ID=29983516
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1980183870U Expired JPH023223Y2 (ja) | 1980-12-19 | 1980-12-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH023223Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-12-19 JP JP1980183870U patent/JPH023223Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57106124U (ja) | 1982-06-30 |
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