JPH023221Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は照明器具装置に関する。

（従来の技術） 照明器具装置を、両端が遮蔽されてある筒体に
収納して使用することがある。たとえば階段用の
手すりの内部に照明器具を収納し、これからの光
によつて階段面を照光することがあり、このよう
な場合手すりといつた筒体内に照明器具を収納し
て使用する必要がでてくる。このように手すりの
内部に照明器具を収納した場合、問題になるのは
ランプの交換である。

ランプを交換するためにはランプを回転または
スライドさせてソケツトから外すのであるが、こ
のためにはランプを指でつまむ必要がある。しか
し手すりのような巾のせまい筒体では、内部のラ
ンプを指でつまむことができるほど、余裕のある
巾の窓を筒体に設けることは困難である。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は手すりのような筒体内に収納された
照明器具のランプを交換する場合、筒体に設けた
窓を通して照明器具を引出し自在とすることによ
つて、ランブ交換を容易にすることを目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） この考案は照明器具にランプの両端にまたがる
支持具を用意し、前記支持具の一端を、両端が遮
蔽されてある筒体に対して回動自在に支持し、前
記支持具が通過可能な程度の大きさの窓を前記筒
体に形成し、前記支持具の回動によつて前記窓を
通して前記支持具を前記ランプとともに筒体の外
部に導出せしめるようにしたことを特徴とする。

（実施例） この考案の実施例を図によつて説明する。１は
両端が遮蔽されてある筒体たとえばアルミニユム
製の手すりで、内部は中空とされてある。実際は
その一端は開口されてあつて、その開口端はカバ
ー２によつて着脱自在に閉塞され、側面たとえば
下面には照明器具からの光を外部に放出する窓３
が形成されてある。窓３は後記する照明器具が通
過可能な程度の大きさに形成されてある。４はカ
バー２に設けられた点灯用スイツチ、５は窓３を
覆う透光性のパネルである。

６は安定器ならびにランプ点灯に必要な回路、
７は照明器具で、支持具８と、これに支持されて
いるランプ９とから主として構成されている。具
体的には前記支持具８はランプ９にまたがる程度
の長さとされ、その一対の側壁１０Ａ，１０Ｂに
ソケツト１１が取り付けてある。１２は安定器６
などとソケツト１１とを接続する電線である。

支持具８は手すり１に対して、その一方の端部
を中心として回動自在とされる。そのため図の実
施例では回動基端側の側壁１０Ａに耳部１３を形
成し、その耳部１３を通る軸１４が、前記安定器
６などを支持しているケース１５に挿通されてい
る。これによつて支持具８は軸１４を中心として
回動自在となる。

支持具８の他方の端部側は自由端となるが、こ
の端部は通常の状態では、手すり１に取はずし自
在に固定されている。そのために図の例では先端
が窓３に臨む支持片１６を手すり１の内面に固定
する。支持片１６の先端は支持具８の自由端側の
側壁１０Ｂの下端に向い合う。また側壁１０Ａの
下端を屈曲させて、この屈曲部１７にパネル５の
一端を嵌合させておく。更にパネル５の他方の端
部は側壁１０Ｂの下端とともに、支持片１６のビ
ス１７によつて取はずし自在に固定される。

通常の状態では第２図、第３図に示すように、
支持具８の一端は軸１４を介してケース１５に支
持され、また他端はビス１７によつて支持片１６
を介して手すり１の内部に固定支持されている。
そしてこのように支持具８を支持すれば、そのま
まパネル５も手すり１に支持されるようになる。

ランプ９を交換するような場合は、最初にビス
１７を支持片１６から取りはずす。これによつて
パネル５は支持具８から離脱されるとともに、支
持具８も軸１４を中心として回動自在となる。し
たがつてこれを回動させれば、支持具８はランプ
９とともに、すなわち照明器具７は、パネル５を
取り除いた窓３を通つて手すり１の外側に、第４
図に示すように導出されてくる。

なおこの照明器具７の回動にあたり、安定器６
と側壁１０Ａ，１０Ｂとの間の距離は僅かに長く
なる程度であつて、ほとんど変化することがな
い。したがつて安定器６と各ソケツト１１との間
にまたがる電源線１２として長いものを必要とし
ない。

前記したような回動状態となればランプ９の交
換は可能である。ランプ交換のあと支持具８をラ
ンプ９とともに前回とは逆の方向に回動させて、
当初の位置に戻し、パネル５を嵌合してからビス
１７を支持片１６にねじこんで固定すればよい。

（考案の効果） 以上詳述したようにこの考案によれば、狭い筒
体に収納された照明器具であつても、筒体から簡
単に引出し、あるいは収納することができ、した
がつてランプ交換が容易化されるといつた効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す斜視図、第２
図は一部を切開した斜視図、第３図は断面図、第
４図は支持具の回動状態の断面図である。 １……筒体、３……窓、５……パネル、７……
照明器具、８……支持具、９……ランプ、１４…
…軸、１６……支持片、１７……ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプと、前記ランプを支持する支持具とから
   なる照明器具を、両端が遮蔽されてある筒体の内
   部に収納してなる照明器具装置において、前記支
   持具をその一端を中心として前記筒体に対して回
   動自在に支持せしめ、また前記筒体の側面に、前
   記支持具が通過可能な程度の大きさの窓を形成す
   るとともに、前記支持具の他端を、前記窓に臨む
   ように取り付けた支持片の先端に取りはずし自在
   に固定し、前記ランプの交換の際、前記支持具の
   回動によつて前記支持具が前記窓を通過して、前
   記ランプとともに前記筒体の外部に導出自在とし
   てなる照明器具装置。