JPH0231592Y2 - - Google Patents

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JPH0231592Y2
JPH0231592Y2 JP3631180U JP3631180U JPH0231592Y2 JP H0231592 Y2 JPH0231592 Y2 JP H0231592Y2 JP 3631180 U JP3631180 U JP 3631180U JP 3631180 U JP3631180 U JP 3631180U JP H0231592 Y2 JPH0231592 Y2 JP H0231592Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、冷蔵庫、冷凍機等のコンプレツサモ
ータの制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、冷蔵庫、冷凍機等はコンプレツサモータ
の起動時及び運転中の何らかの故障又は過負荷か
らコンプレツサモータを保護する必要がある。
そして、実開昭51−80708号公報には、運転停
止直後の再起動に基くコンプレツサモータの過負
荷を防止するため、タイマ、リレーを用いたスイ
ツチ回路、感熱抵抗素子、感熱スイツチを用いた
スイツチ回路により、モータの給電を制御して過
電流を防止することが記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記公報に記載の機械的リレー、感熱スイツチ
は接点故障が生じ易く、これらの機械的素子を用
いると、コンプレツサモータの高い信頼性で制御
することができない問題点がある。
しかも、前記公報に記載の装置は、再起動時に
のみ有効な制御を行うため、運転中等の故障又は
過負荷に対する保護が行えない問題点がある。
本考案は、故障の極めて少ない信頼性の高い構
成によりコンプレツサモータの起動時及び運転時
における何らかの故障、過負荷からコンプレツサ
モータを保護して運転制御するコンプレツサモー
タの制御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案のコンプレツ
サモータの制御装置においては、電源端子にコン
プレツサモータの主巻線、半導体第1開閉素子を
直列接続するとともに、前記主巻線に並列に前記
コンプレツサの補助巻線、半導体第2開閉素子の
直列回路を接続し、前記主巻線、前記第1開閉素
子の直列回路内に前記主巻線を流れる主巻線電流
の検出用の電流検出器を挿入し、 前記両開閉素子の制御用のマイクロコンピユー
タに、 前記第1開閉素子のオン、オフ制御用の第1制
御信号を出力する第1出力端子と、 前記電流検出器の検出信号が入力される入力端
子と、 前記第2開閉素子のオン、オフ制御用の第2制
御信号を出力する第2出力端子と、 温度情報に基く前記コンプレツサモータの起
動、停止の制御によりオンレベル、オフレベルに
反転する前記第1制御信号を形成するコントロー
ルユニツトと、 オンレベルの前記第1制御信号に基く起動開始
により前記主巻線電流が増加して前記検出信号が
第1のレベル以上に増加したときに前記第2制御
信号をオンレベルにし前記第2開閉素子をオンし
て前記補助巻線を通電する手段と、 前記検出信号が第2のレベル以下に減少したと
きに前記第2制御信号をローレベルに反転し前記
第2開閉素子をオフして定常運転に移行する手段
と、 前記第1開閉素子がオンする起動開始から第1
の期間及び該期間より長い第2の期間を計時し、
前記第1の期間内に前記検出信号が前記第1のレ
ベルに増加しないとき、前記第2の期間内に前記
検出信号が第2のレベル以下に減少しないとき、
前記定常運転中に前記検出信号が過大に増加した
ときに一定期間前記両制御信号を強制的にローレ
ベルに保持し前記両開閉素子をオフして運転休止
状態に制御する手段を備える。
〔作用〕
前記のように構成された本考案の制御装置の場
合、コンプレツサモータの主巻線、補助巻線の通
電が半導体第1、第2開閉素子の半導体スイツチ
回路とマイクロコンピユータとで制御される。
そして、主巻線の通電が開始される起動初期
に、何らかの原因により主巻線電流が第1の期間
内に補助巻線を通電する電流まで増加しなけれ
ば、故障として直ちに両開閉素子が一定期間オフ
して運転が止められる。
また、前記起動初期に主巻線電流が増加して補
助巻線の通電に移行した後、この移行により第2
の期間以内に両巻線の並列給電で起動が完了しな
ければ、故障又は過負荷として直ちに両開閉素子
が前記一定期間オフして運転が止められる。
さらに、起動の完了により補助巻線の通電が止
められて定常運転に移行した後は、主巻線電流の
過大な増加に基く過負荷の発生時、直ちに両開閉
素子が前記一定期間オフして運転が止められる。
そのため、機械的なスイツチ回路の代わりに半
導体スイツチ回路を用いるとともにコンピユータ
の制御により、高い信頼性で起動時及び運転中の
コンプレツサモータの保護が行える。
〔実施例〕
1実施例について、第1図ないし第5図を参照
して説明する。
第1図に示すように、交流電源端子1,2間に
単相誘導電動機からなる冷蔵庫等のコンプレツサ
モータMの主巻線Maとトライアツクからなりコ
ンプレツサの電源のオンオフ及び温度コントロー
ル兼モータMの保護用の半導体第1交流開閉素子
TRC1を直列接続するとともに、主巻線Maと第
1交流開閉素子TRC1と接続ライン、すなわち
主巻線電流の通流ラインに主巻線電流検出用の電
流検出器CTを設ける。
また、電源端子1、第1交流開閉素子TRC1
の接続点と、この開閉素子TRC1、電源端子2
の接続点との間に、コンプレツサモータMの補助
巻線Mb、起動用の第1コンデンサC1及びトラ
イアツクからなるモータMの起動用の第2交流開
閉素子TRC2の直列回路を接続する。
そして、コンプレツサモータMの起動時は、両
開閉素子TRC1,TRC2の制御用のマイクロコ
ンピユータCPUの第1出力端子O1から起動用
のハイレベルの第1制御信号が出力され、この信
号が第1、第2抵抗R1,R2を介してスイツチ
ング用の第1トランジスタQ1のベースに供給さ
れ、このトランジスタQ1がオンする。
このトランジスタQ1のオンにより、直流電源
+Bから第1トランジスタQ1、電流制限用の第
3抵抗R3を介して第1フオトカプラPC1の第
1発光ダイオードLD1に電流が流れ、第1発光
ダイオードLD1の発光により第1CdS,CS1の
抵抗値が変化して第1交流開閉素子TRC1のゲ
ートに電流が流れ、この交流開閉素子TRC1が
オンして主巻線Maに電流が流れ始める。
そして、主巻線Maに流れる主巻線電流によ
り、電流検出器CTに起電力が誘起し、この電流
検出器CTの誘起電圧に基く検出信号が、整流用
の第1ダイオードD1で整流されたのち充電用の
第2コンデンサC2に充電され、このコンデンサ
C2の端子電圧が第4、第5抵抗R4,R5で分
圧されるとともに、第8、第9抵抗R8,R9で
分圧される。
さらに、第4、第5抵抗R4,R5の接続点の
電圧がレベル調整用の第1可変抵抗VR1及び第
6、第7抵抗R6,R7、第1、第2インバータ
INV1,INV2からなる起動異常検出用の第1
エツヂデイテクタ回路ED1を介してマイクロコ
ンピユータCPUの第1入力端子I1に入力され
る。
また、第8、第9抵抗R8,R9の接続点の電
圧がレベル調整用の第2可変抵抗VR2及び第
10、第11抵抗R10,R11、第3、第4インバ
ータINV3,INV4からなる運転異常検出用の
第2エツヂデイテクタ回路ED2を介してマイク
ロコンピユータCPUの第2入力端子I2に入力
される。
そして、起動に伴つて主巻線Maに所定値以上
の電流が流れると、前記検出信号が第1のレベル
以上になつて第1入力端子I1がハイレベルに反
転する。
このレベル反転は、故障等の異常がない場合、
主巻線Maの通電開始から2秒以内に発生する。
そして、前記2秒以内に第1入力端子I1がハ
イレベルになると、コンピユータCPUの第2出
力端子O2からハイレベルの第2制御信号も出力
され、この制御信号が第12、第13抵抗R12,R
13を介してスイツチング用の第2トランジスタ
Q2のベースに供給され、このトランジスタQ2
がオンする。
このトランジスタQ2のオンにより、直流電源
+Bから第2トランジスタQ2、電流制限用の第
14抵抗R14を介して第2フオトカプラPC2の
第2発光ダイオードLD2に電流が流れ、第2発
光ダイオードLD2の発光により第2CdS,CS2
の抵抗値が変化して第2交流開閉素子TRC2の
ゲートに電流が流れ、この交流開閉素子TRC2
がオンして補助巻線Mbにも電流が流れ、大きな
トルクが発生してコンプレツサモータMのロータ
が実際に回転し始める。
そして、ロータが回転し始めて起動が完了する
と、主巻線電流が減少し、故障等の異常がない場
合、主巻線Maの通電開始から5秒以内に主巻線
電流が所定の値まで減少し、前記検出信号が第2
のレベル以下になつてマイクロコンピユータ
CPUの第1入力端子I1がローレベルに反転す
る。
このとき、第1入力端子I1のレベル反転に基
き第2出力端子O2の第2制御信号がローレベル
に反転し、第2交流開閉素子TRC2がオフして
補助巻線Mbの通電が停止する。
そして、コンプレツサモータMが主巻線Maの
みの通電の定常運転動作に移行する。
さらに、定常運転中にコンプレツサモータMが
過負荷状態になり、主巻線電流が過大に増加して
前記検出信号が第2のレベルより大きくなると、
主巻線電流の増加に基き第2入力端子I2がハイ
レベルになり、一定期間、第1制御信号がローレ
ベルに反転されてコンプレツサモータMの運転が
強制的に禁止(休止)される。
そして、前記の起動制御及び定常運転中の制御
を行うため、マイクロコンピユータCPUは第2
図に示すように、コントロールユニツト3及び2
秒、5秒、5分タイマT1,T2,T3、第1,
第2自己保持回路4,5等で構成される。
そして、コントロールユニツト3は、冷蔵庫の
庫内温度と設定温度とをチエツクしてコンプレツ
サモータMを運転、停止に制御し、庫内温度をコ
ントロールするために設けられ、第4図に示す周
辺回路3′により温度情報を得る。
すなわち、周辺回路3′において、第23抵抗R
23を介して直流電源+Bに接続された庫内温度
センサSEの電圧、第24抵抗R24を介して直流
電源+Bに接続されたコントロール温度設定用可
変抵抗VR3の電圧が、コントロールユニツト3
の第1、第2制御端子S1,S2の信号で制御さ
れる第1、第2アナログスイツチAS1,AS2を
介して第25抵抗R25、オペアンプOP、第4コ
ンデンサC4からなる衆知の積分回路で交互に積
分される。
さらに、前記積分回路の出力信号がコンパレー
タCPにより電圧に比例したパルス幅のパルスに
変換されてコントロールユニツト3の入力端子I
に供給される。
なお、第4図のR26,R27は直流電源+B
を分圧して基準電圧を設定する第26,第27抵抗、
AS3はコンプレツサコントロールユニツト3の
第3制御端子S3の信号により制御される第3ア
ナログスイツチであり、第25、第26抵抗R25,
R26で分圧形成された基準電圧を積分回路に供
給する。
そして、コントロールユニツト3は第5図に示
すように構成され、入力端子Iに入力されたパル
スのパルス幅が時間測定回路6により測定されて
温度変換回路7で温度のデータに変換され、庫内
温度センサSEの電圧に基く庫内温度、可変抵抗
VR3の電圧に基く設定温度のデータが得られ
る。
さらに、庫内温度センサSEの庫内温度のデー
タは庫内温度用メモリ8に保持され、可変抵抗
VR3の設定温度のデータは設定温度用メモリ9
に保持される。
また、設定温度用メモリ9の温度データに3℃
が加、減算され、設定温度より3℃高いオン温度
のデータがオン温度用メモリ10に格納されると
ともに、設定温度より3℃低いオフ温度のデータ
がオフ温度用メモリ11に格納される。
そして両温度メモリ10,11の温度と庫内温
度用メモリ8の庫内温度とが第1、第2データ比
較回路12,13で比較される。
この比較に基き、庫内温度がオン温度より高く
なるときは、第1データ比較回路12から運転指
令用のハイレベルの信号が出力され、この信号が
逆流防止用の第5ダイオードD5を介して第10,
第11インバータINV10,INV11、第28,第
29抵抗R28,R29からなる第3自己保持回路
14のE点に入力され、E点がハイレベルになつ
てハイレベルの第1制御信号が形成される。
また、庫内温度がオフ温度より低くなるとき
は、第2データ比較回路13から停止指令用のハ
イレベルの信号が出力され、この信号が逆流防止
用の第6ダイオードD6を介して第3自己保持回
路14のF点に入力され、F点がハイレベルにな
つてE点がローレベルに反転し、ローレベルの第
1制御信号が形成される。
さらに、E点の第1制御信号が第4アンドゲー
トA4に入力されるとともに、第2図の5分タイ
マT3の出力端子O1の出力信号がコントロール
ユニツト3の入力端子I′、第12インバータINV1
2を介して第4アンドゲートA4に入力される。
そして、5分タイマT3の出力端子O1の出力
信号は、後述の運転禁止のときのみローレベルに
反転して第4アンドゲートA4をオフし、通常は
前記出力端子O1の出力信号がハイレベルに保持
されてE点の第1制御信号がそのままコントロー
ルユニツト3の出力端子Oから出力される。
この出力端子Oの第1制御信号が第2図に示す
ように第1出力端子O1から出力され、温度情報
に基くコンプレツサモータMの運転、停止が行わ
れる。
ところで、マイクロコンピユータCPU内にお
いては、第2図に示すように、第1制御信号が第
1アンドゲートA1、第9インバータINV9に
供給されるとともに、第3コンデンサC3、第1
7抵抗R17の積分回路を介して2秒タイマT
1、5秒タイマT2のセツト端子Sに供給され
る。
また、第1入力端子I1の入力信号が第1アン
ドゲートA1に供給されるとともに、第6インバ
ータINV6で反転されて第2アンドゲートA2
に供給され、第2入力端子I2の信号が第3アン
ドゲートA3に供給される。
さらに、第2出力端子O2の第2制御信号は第
1自己保持回路4で形成され、第2アンドゲート
A2に供給される。
そして、第3図aに示すようにt1時にコント
ロールユニツト3の出力信号がローレベルからハ
イレベルに反転すると、同図dに示すように第1
出力端子O1の第1制御信号がハイレベルにな
り、前述のように第1交流開閉素子TRC1がオ
ンし、同図fに示すように主巻線電流が増加す
る。
このとき、第4、第5インバータINV4,
INV5及び第15,第16抵抗R15,R16から
なる第1自己保持回路4は、初期セツトによりA
点がローレベル、B点がハイレベルになつてい
る。
そのため、A点のローレベルに基き、第2出力
端子O2の第2制御信号は第3図eに示すように
ローレベルに保持され、第2交流開閉素子TRC
2はオフに保持される。
一方、ハイレベルの第1制御信号が第3コンデ
ンサC3、第17抵抗R17の積分回路を介して2
秒タイマT1、5秒タイマT2のセツト端子Sに
供給されて両タイマT1,T2が動作する。
そして、t1時から2秒以内のt3時に、第3
図fに示すように主巻線電流が第1のレベルに相
当する電流ixに増加し、電流検出器CTの検出信
号に基く第4、第5抵抗R4,R5の分圧が第1
のレベルに達すると、同図bに示すように、第1
入力端子I1がハイレベルになり、このハイレベ
ルの入力信号がハイレベルの第1制御信号でオン
している第1アンドゲートA1を介して2秒タイ
マT1のリセツト端子Rに供給されるとともに、
逆流防止用の第2ダイオードD2を介して第1自
己保持回路4のA点に供給される。
そのため、コンプレツサモータMの主巻線電流
が正常に増加すると、起動開始から2秒以内に、
2秒タイマT2がリセツトされて動作を停止し、
第1自己保持回路4はセツトされてA点がハイレ
ベルになるとともにB点がローレベルになり、第
3図eに示すように第2出力端子O2からハイレ
ベルの第2制御信号が出力される。
そして、第2出力端子O2のハイレベルの第2
制御信号により、前述のように第2交流開閉素子
TRC2がオンして補助巻線Mbに電流が流れる
と、コンプレツサモータMのロータが回転し始め
る。
この回転により第3図fに示すように、t4時
から主巻線電流が減少し始め、t1時から5秒以
内のt5時に主巻線電流が第2のレベルに相当す
る電流iyまで減少し、電流検出器CTの検出信号
に基く第4、第5抵抗R4,R5の分圧が第2の
レベルまで低下すると、入力端子I1がハイレベ
ルからローレベルに反転する。
この反転により第6インバータINV6の出力
信号がハイレベルに反転し、このハイレベルの信
号が第2アンドゲートA2の一方の入力端に供給
される。
このとき、第2アンドゲートA2の他方の入力
端に第1自己保持回路4のA点の自己保持された
ハイレベルが印加されているため、第2アンドゲ
ートA2の出力信号がハイレベルになる。
そして、第2アンドゲートA2のハイレベルの
出力信号が、モータ起動完了信号として逆流防止
用の第3ダイオードD3を介して5秒タイマT2
のリセツト端子Rに供給されるとともに、第18、
第19抵抗R18,R19を介してスイツチング用
の第3トランジスタQ3のベースに印加される。
そのため、補助巻線Mbが通電されて主巻線電
流が正常に減少すると、起動初期から5秒以内
に、5秒タイマT2がリセツトされて動作を停止
するとともに、第3トランジスタQ3がオンして
直流電源+Bが第3トランジスタQ3及び第20抵
抗R20を通じて第1自己保持回路4のA点に印
加され、第1自己保持回路4が強制的に初期化さ
れ、B点がハイレベルになつてA点がローレベル
になる。
このローレベルにより、第2出力端子O2の第
2制御信号がローレベルに反転し、第2交流開閉
素子TRC2がオフして補助巻線Mbの通電が停止
され、コンプレツサモータMの起動が完了し、以
降は過負荷等の異常が発生しない限り、第1制御
信号がハイレベルに保持される運転期間、主巻線
Maのみが通電されてコンプレツサモータMが定
常運転される。
また、第2アンドゲートA2のハイレベルの出
力信号が第4ダイオードD4を介して、第7、第
8インバータINV7,INV8及び第21,第22抵
抗R21,R22からなる第2自己保持回路5の
C点に印加され、この自己保持回路5のC点がハ
イレベルになるとともにD点がローレベルにな
る。
ところで、第2自己保持回路5は、コントロー
ルユニツト3の出力信号がローレベルになる停止
時に、このローレベルの信号が第9インバータ
INV9、及び逆流防止用の第5ダイオードD5
を介してD点に印加されてリセツトされ、D点が
ハイレベルになるとともにC点がローレベルにな
る。
さらに、コンプレツサモータMの起動が完了し
た時に、前述のようにC点がハイレベルに、D点
がローレベルに変化し、コンプレツサモータMの
過負荷の検出にセツトされる。
そして、定常運転中のt6時に何らかの原因に
より、コンプレツサモータMが過負荷状態になつ
て主巻線電流が過大になり始め、第3図fに示す
ようにt7時に主巻線電流が第2のレベルまで増
加し、電流検出器CTの検出信号に基く第8、第
9抵抗R8,R9の分圧が前記の第2のレベルに
達すると、第2入力端子I2が同図cに示すよう
にハイレベルになる。
このとき、第2自己保持回路5のC点のハイレ
ベルで第3アンドゲートA3がオンしているた
め、第2入力端子I2のハイレベルに基き、第3
アンドゲートA3を介して5分タイマT3のセツ
ト端子Sに入力され、このタイマT3が起動され
る。
なお、第2入力端子I2は主巻線電流が電流iy
より少し低下したときにローレベルに反転する。
そして、5分タイマT3は起動されると、5分
間、第1、第2出力端子O1,O2からハイレベ
ルの信号を出力し、第1出力端子O1のハイレベ
ルの信号がコントロールユニツト3の第12インバ
ータINV12で反転されて第4アンドゲートA
4に供給され、このアンドゲートA4がオフす
る。
このオフにより第4アンドゲートA4の出力信
号がローレベルに反転し、コントロールユニツト
3の出力端子Oがローレベルになり、第3図dに
示すように第1制御信号の出力が強制的にt7〜
t8時の5分間停止される。
そして、第1制御信号のローレベルにより、第
1交流開閉素子TRC1が5分間だけ強制的にオ
フし、主巻線Maの通電が停止されてコンプレツ
サモータMの駆動が5分間だけ停止し、定常運転
中の過負荷からモータMが保護される。
つぎに、第1制御信号がハイレベルに反転した
後、主巻線電流が2秒以内に第1のレベルに相当
する電流ixに増加しない場合について説明する。
例えば前記t8時の5分タイマT3の動作停止
により、第3図aに示すようにコントロールユニ
ツト3の出力端子Oがハイレベルに反転し、同図
dに示すように第1制御信号がハイレベルになつ
てコンプレツサモータMが再び起動され、同図f
に示すように主巻線電流が増加し始めたとする。
このとき、何らかの原因で2秒以内に主巻線電
流が電流ixに達しなければ、t8時から2秒後の
t9時に何らかの故障が発生したものと判定され
て2秒タイマT1が出力端子Oからハイレベルの
パルス信号を出力する。
このパルス信号が5分タイマT3のセツト端子
Sに入力され、このタイマT3が駆動され、第3
図dに示すように第1制御信号がt9時〜t10
時の5分間強制的にローレベルになり、コンプレ
ツサモータMは運転が停止されて保護される。
つぎに、補助巻線Mbの通電後、5秒以内に主
巻線電流が第2のレベルに相当する電流iyまで低
下しない場合について説明する。
例えば前記t10時の5分タイマT3の動作停
止により、第3図a,dに示すようにコントロー
ルユニツト3の出力端子、第1制御信号がハイレ
ベルになり、コンプレツサモータMが再び起動さ
れ、同図fに示すように主巻線電流が2秒以内の
t12時に電流ixに達して補助巻線Mbも通電さ
れた後、5秒後のt14時に達しても主巻線電流
が電流iyまで低下しないとする。
このとき、コンプレツサモータMの過負荷又は
何らかの故障が発生しものと判定され、t14時
に5秒タイマT2が出力端子Oからハイレベルの
パルス信号を出力する。
このパルス信号が5分タイマT3のセツト端子
Sに入力され、このタイマT3の起動により、第
3図a,dに示すようにコントロールユニツト3
の出力端子O、第1制御信号が5分間ローレベル
になる。
また、5分タイマT3が動作するときは、この
タイマT3の出力端子O2のハイレベルの信号が
第3トランジスタQ3のベースに供給され、この
トランジスタQ3がオンして第1自己保持回路4
が初期化され、第2制御信号もローレベルにな
る。
そして、両制御信号が共にローレベルになるた
め、第1、第2交流開閉素子TRC1,TRC2が
オフして主巻線Ma、補助巻線Mbの通電が5分
間停止され、コンプレツサモータMは運転が停止
されて保護される。
したがつて、庫内温度の上昇に基きコントロー
ルユニツト3からコンプレツサモータMの運転が
指令され、ハイレベルの第1制御信号に基く第1
交流開閉素子TRC1のオンによつて主巻線Maが
通電され、コンプレツサモータMが起動される場
合、主巻線電流が2秒以内に補助巻線Mbを通電
する電流ixに増加しないとき及び主巻線Maの通
電開始から5秒以内に主巻線電流が補助巻線Mb
の通電を停止する電流iyに低下しないときに、自
動的に第1、第2交流開閉素子TRC1,TRC2
が共にオフしてコンプレツサモータMが停止さ
れ、起動時の故障、過負荷からモータMが保護さ
れる。
また、定常運転中にコンプレツサモータMが過
負荷になつても、自動的に両交流開閉素子TRC
1,TRC2が共にオフしてコンプレツサモータ
Mが停止され、定常運転中の過負荷からモータM
が保護される。
そして、マイクロコンピユータCPUと第1、
第2交流開閉素子TRC1,TRC2の導体スイツ
チ回路とにより、機械的なスイツチ回路を用いる
ことなく、起動時及び運転中の故障、過負荷から
コンプレツサモータMが確実に保護される。
そのため、コンプレツサモータMの制御の信頼
性が向上し、モータMに従来より余有容量の少な
い小型のモータを用いることができ、冷蔵庫、冷
凍機等の小型化を図ることもできる。
なお、前記の2秒、5秒、5分及び第1、第2
のレベル等はコンプレツサモータMの特性等に応
じて設定され、実施例と異なる時間、レベルに設
定してもよい。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されている
ため、以下に記載する効果を奏する。
コンプレツサモータの主巻線、補助巻線の通電
を半導体第1、第2開閉素子の半導体スイツチ回
路とマイクロコンピユータとで制御し、主巻線の
通電が開始される起動初期に、何らかの原因によ
り主巻線電流が第1の期間内に補助巻線を通電す
る電流まで増加しなければ、故障として直ちに両
開閉素子が一定期間オフしてモータの運転を停止
する。
また、前記起動初期に主巻線電流が増加して補
助巻線の通電に移行した後、この移行により第2
の期間以内に両巻線の並列給電で主巻線電流が減
少して起動が完了しなければ、故障又は過負荷と
して直ちに両開閉素子が前記一定期間オフしてモ
ータの運転を停止する。
さらに、起動の完了により補助巻線の通電が止
められて定常運転に移行した後は、主巻線電流の
増加に基く過負荷の発生時、直ちに両開閉素子を
前記一定期間オフしてモータの運転を停止する。
そのため、機械的なスイツチ回路の代わりに半
導体スイツチ回路を用いるとともにコンピユータ
の制御により、起動時及び運転中の故障、過負荷
等の異常の発生時、主巻線電流から検知して一定
時間の間コンプレツサモータを停止ささせて再起
動させることができ、高い信頼性でコンプレツサ
モータを保護しつつ運転制御することができ、制
御の信頼性が著しく向上するとともに小さなコン
プレツサモータで冷蔵庫等の運転を行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案のコンプレツサモータの制御装
置の1実施例を示し、第1図は結線図、第2図は
マイクロコンピユータの要部の結線図、第3図a
〜fは動作説明用のタイミングチヤート、第4図
は第1図のコントロールユニツトの周辺回路の結
線図、第5図はコントロールユニツトの詳細なブ
ロツク図である。 1,2……電源端子、M……コンプレツサモー
タ、Ma……主巻線、Mb……補助巻線、TRC1,
TRC2……第1、第2交流開閉素子、CT……電
流検出器、CPU……マイクロコンピユータ、I
1,I2……入力端子、O1,O2……第1、第
2出力端子、3……コントロールユニツト、4,
5……第1、第2自己保持回路、T1,T2,T
3……タイマ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 電源端子にコンプレツサモータの主巻線、半導
    体第1開閉素子を直列接続するとともに、前記主
    巻線に並列に前記コンプレツサの補助巻線、半導
    体第2開閉素子の直列回路を接続し、前記主巻
    線、前記第1開閉素子の直列回路内に前記主巻線
    を流れる主巻線電流の検出用の電流検出器を挿入
    し、 前記両開閉素子の制御用のマイクロコンピユー
    タに、 前記第1開閉素子のオン、オフ制御用の第1制
    御信号を出力する第1出力端子と、 前記電流検出器の検出信号が入力される入力端
    子と、 前記第2開閉素子のオン、オフ制御用の第2制
    御信号を出力する第2出力端子と、 温度情報に基く前記コンプレツサモータの起
    動、停止の制御によりオンレベル、オフレベルに
    反転する前記第1制御信号を形成するコントロー
    ルユニツトと、 オンレベルの前記第1制御信号に基く起動開始
    により前記主巻線電流が増加して前記検出信号が
    第1のレベル以上に増加したときに前記第2制御
    信号をオンレベルにし前記第2開閉素子をオンし
    て前記補助巻線を通電する手段と、 前記検出信号が第2のレベル以下に減少したと
    きに前記第2制御信号をローレベルに反転し前記
    第2開閉素子をオフして定常運転に移行する手段
    と、 前記第1開閉素子がオンする起動開始から第1
    の期間及び該期間より長い第2の期間を計時し、
    前記第1の期間内に前記検出信号が前記第1のレ
    ベルに増加しないとき、前記第2の期間内に前記
    検出信号が第2のレベル以下に減少しないとき、
    前記定常運転中に前記検出信号が過大に増加した
    ときに一定期間前記両制御信号を強制的にローレ
    ベルに保持し前記両開閉素子をオフして運転休止
    状態に制御する手段を備えた コンプレツサモータの制御装置。
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