JPH0231226Y2 - - Google Patents

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JPH0231226Y2
JPH0231226Y2 JP5606486U JP5606486U JPH0231226Y2 JP H0231226 Y2 JPH0231226 Y2 JP H0231226Y2 JP 5606486 U JP5606486 U JP 5606486U JP 5606486 U JP5606486 U JP 5606486U JP H0231226 Y2 JPH0231226 Y2 JP H0231226Y2
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cavity
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rim
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は竪型射出成形装置におけるデイスクホ
イルの成形用金型に関するものである。
〔従来の技術〕
例えばアルミニウム製の自動車用デイスクホイ
ルの鋳造は、溶湯射出時におけるガスの巻込みが
少ないことなどにより竪型ダイカストマシンによ
ることが多い。第6図は従来においてこの種ダイ
カストマシンの金型と射出装置との概略縦断面図
であつてこれを同図に基いて説明すると、マシン
ベース上に固定された固定プラテン1には、中心
部に円筒状の凸部を有する固定金型2が装着され
ており、また、図示しない型締シリンダに支持さ
れて上下動する可動プラテン3には、中心部に低
い凸部を有する可動金型4が装着されている。5
は両金型2,4間へ円周方向を複等分する位置か
ら水平方向へ移動自在に挿入された複数個の中子
であつて、可動プラテン3側に支持されたシリン
ダ6のピストンロツド7に固定されており、油圧
によるピストンロツド7の進退により水平方向へ
進退するように構成されている。そして、両方の
金型2,4と、閉じられた中子5とによつてキヤ
ビテイ8が形成されている。固定プラテン1と固
定金型2とに形成されたスリーブ孔には、射出ス
リーブ9が下方から挿抜自在に挿入されており、
この射出スリーブ9には、図示しない射出シリン
ダによつて進退するプランジヤチツプ10が進退
自在に嵌合されている。11は射出スリーブ9を
スリーブ孔から抜いた状態でこれに注入された溶
湯である。
以上のように構成されていることにより、射出
スリーブ9に溶湯11を入れてスリーブ孔に挿入
したのちプランジヤチツプ10を前進させると、
溶湯11がキヤビテイ8内へ射出されるので、こ
の溶湯11が固化して冷却されたのち、可動プラ
テン3を上昇させて型開を行なうとともに、中子
5を側方へ開き、キヤビテイ8内で固化した製品
を図示しない製品押出装置で押出して機外へ取出
す。
このような射出動作におけるキヤビテイ8内の
溶湯11の流れを説明するために第6図における
デイスクホイルのデイスク相当部であるキヤビテ
イ8のデイスク部8aを近似形状で表わすと、第
7図に示すように円板状であり、またリム相当部
であるキヤビテイ8のリム部8bを近似形状で表
わすと、第8図に示すように円筒状である。そし
て、プランジヤチツプ10で押上げられた溶湯1
1は、第7図に矢印で示すようにデイスク部8a
を放射状に流れたのち、第8図に矢印で示すよう
にリム部8bを自重で垂下する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のデイスクホイ
ル成形用金型においては、第9図にキヤビテイ内
の溶湯の流れを針視図で示すように、プランジヤ
チツプ10で押上げられてデイスク部8aを放射
状に拡がつた溶湯11がリム部8bを垂下すると
きに、金型2,4の温度むらや、離型剤の付着む
ら、金型2,4表面の微細なきず、キヤビテイ8
の肉厚のうねり等により湯流れ性に疎密が生じる
ことになり、第9図に符号12で示すようにガス
が溶湯11で封じ込められることがあるので、こ
のまゝ充填を終ると、溶湯11がガスを巻込んで
成形品に巣ができることになる。このような問題
点を解消するために金型にエアベントやガス抜き
装置を設けたり、あるいはプランジヤチツプ10
による充填速度を制御したりしているが、必ずし
も満足した効果を期待することができなかつた。
また、第10図に金型と射出装置との概略縦断
面図を第6図に対応して示すように、キヤビテイ
8をデイスク部8aが下になるように倒置するこ
とにより、溶湯11が自重によることなくプラン
ジヤチツプ10の押上げ力でリム部8bを上昇す
るようにしてガスの巻込みを少なくすることが行
なわれているが、この場合には図に符号8gで示
すリム下端部にガスが封じ込められて抜けないと
いう問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本考案では
垂直型軸方向へ下方から溶融物が射出されるキヤ
ビテイを備えたデイスクホイル成形用金型におい
て、キヤビテイのデイスクホイルリム相当部とデ
イスクホイルデイスク相当部との少なくとも一方
に、円周方向にほゞ等間隔で並列する複数個の凹
溝を設けた。
〔作用〕
デイスク部が上側にある金型の場合には、プラ
ンジヤチツプでキヤビテイ中心部を押上げられて
デイスク部を放射方向に流れた溶融物は、キヤビ
テイに設けた複数個の凹溝へ均一に分かれて流入
し垂下したのちリム部に充満するので、溶融物内
にガスが封じ込められることがない。
また、デイスク部が下側にある金型の場合に
も、プランジヤチツプキヤビテイ中心部を押上げ
られてデイスク部を放射方向に流れた溶融物は、
リム部を押上げられるが、このときデイスク部か
らリム部に向う溶融物の一部が凹溝に流入してリ
ム下端部に向うので、リム下端部にガスが封じ込
められることがない。
〔実施例〕
第1図および第2図は本考案に係るデイスクホ
イル成形用金型の実施例を示し、第1図は金型と
射出装置との一部展開概略縦断面図、第2図は固
定金型凸部の斜視図である。なお、第1図は右半
分と左半分とを円周方向へ45゜位相をずらした状
態で破断して示している。図において第5図に示
す従来のものと同構成の部材にはこれと同符号を
付してその詳しい説明を省略し、以下これを簡単
に説明する。図において、固定プラテン1に装着
された固定金型2と、可動プラテン3に装着され
た可動金型4と、シリンダ6によつて水平方向へ
進退する複数個(本実施例では円周方向へ90゜ず
つ位相を違えた4個)の中子5とを接合すること
により、キヤビテイ8が形成されている。このキ
ヤビテイ8は、成形品としてのデイスクホイルの
相当部として、デイスク部8aと、リム部8bと
で形成されている。そして、金型2,4には、全
体を符号20で示すガス抜装置が、例えば固定金
型2側に支持され、シリンダ6とは円周方向へ
45゜位相を違えて付設されている。このガス抜き
装置は、例えば特公昭58−46386号公報、特公昭
59−309号公報、特公昭59−310号公報などの公知
のものであつて、キヤビテイ8との間をガス抜き
溝21で連通された弁室を開閉する排気弁を備え
たものであつて、この排気弁は、溶湯11の射出
中、開いていてキヤビテイ8内のガスを機外へ排
出するように通過させ、溶湯11が排気弁に達し
たときには、この溶湯11の慣性力で閉じるよう
に構成されている。
そして、キヤビテイ8のデイスク部8aを形成
する固定金型2の凸部上面には、リム部8bへ向
うにしたがつて次第に深くなる複数個の凹溝8c
が円周方向をほヾ複数等分する位置に設けられて
おり、またキヤビテイ8のリム部8bを形成する
固定金型2の凸部周面には、凹溝8cと連通し下
方へ向うにしたがつて次第に浅くなる複数個の凹
溝8dが設けられている。
以上のように構成された射出装置によるデイス
クホイルの成形動作を説明する。溶湯11を供給
した射出スリーブ9を固定金型2のスリーブ孔に
挿入し、ガス抜き装置20の排気弁を開いたのち
プランジヤチツプ10を前進させると、溶湯11
は射出スリーブ9内を押上げられてデイスク部8
aに達し、デイスク部8aを放射方向に分かれて
流れたのち、リム部8bを自重で垂下する。この
場合互に連通する複数個の凹溝8c,8dを設け
たことにより、溶湯11は各組の凹溝8c,8d
に平均して分かれ、凹溝8c,8dによつて流路
を特定されて流れる。さらに溶湯11の射出を続
けると、凹溝8dの下端に達した溶湯11は、凹
溝8dからリム部8bの下端へあふれ、リム部8
bの下端から上端へ向つて次第に充填されてい
く。したがつて第8図に符号12で示すような空
間部が形成されることがなく、リム部8b内のガ
スは封じ込められることなく押上げられる。そし
て、押上げられたガスは、リム部8b上端の環状
部8eとガス抜き溝21とを経てガス抜き装置2
0の排気弁から大気へ放出されるか、あるいはガ
ス抜き装置20に設けた真空装置によつて吸引さ
れる。溶湯11がキヤビテイ8内に充填され終つ
てガス抜き装置20に達すると、溶湯11の慣性
力によつて排気弁が閉じ、溶湯11の流出が遮断
される。このようにして射出を終つたのちは、溶
湯11の固化、冷却を待つて型開と中子5の開放
とを行ない製品を取出す。
第3図および第4図は本考案の他の実施例を示
し、第3図は金型と射出装置との一部展開縦断面
図、第4図は固定金型凸部の平面図である。図に
おいて第1図と同符号を付した部材はこれと同構
成であるからその説明を省略する。本実施例にお
いては、第1図に示すものと比較してキヤビテイ
8が倒置されており、デイスク部8aが下側にさ
れてその上にリム部8bが立上がつている。そし
て、キヤビテイ8のデイスク部8aを形成する固
定金型2の凸部上面には、デイスク部8aからリ
ム部8bの下端へ向つて次第に低くなる複数個の
凹溝8fが円周方向をほヾ複数等分する位置に設
けられている。
このように構成されていることにより、プラン
ジヤチツプ10で押上げられた溶湯11はデイス
ク部8aを放射方向へ流れるときに各凹溝8fへ
均一に分かれて流入し、リム部8b下端の環状部
8gへ向う。そして溶湯11はこの環状部8gへ
溜つたのちリム部8bを押上げられるので、環状
部8gの空気は自然に上方へ追いやられて排気さ
れ第9図において説明したように環状部8gにガ
スが封じ込められるというようなことがない。
さらに第5図は本考案の他の実施例を示す金型
と射出装置との一部展開概略縦断面図であつて、
本実施例においてはガス抜き装置12に真空装置
を付設した。その他は第1図に示すものと同構成
であるから同符号を付してその説明を省略する。
すなわち前記実施例において大気へ開放していた
ガス抜き装置の排気孔には、切替弁30を備えた
配管31が接続されており、この配管31には、
真空タンク32が接続されている。また真空タン
ク32には、真空ポンプ33が接続されている。
そして配管31には、切替弁30が開いたときに
閉じ切替弁30が閉じたときに開く大気開放の排
気孔が設けられている。こうすることにより、射
出中に切替弁30を開いてガス抜き装置12の排
気孔と真空タンク32とを連通させると、キヤビ
テイ8内が減圧されるので、溶湯11へのガスの
巻込みが少なくなり、成形品の品質がさらに向上
する。
なお、第1図に示す実施例においては、凹溝8
c,8dをデイスク部8aとリム部8bとの両方
に設けた例を示したが、リム部8bの凹溝8dの
みを設けてもよい。また、前記各実施例は本考案
を竪型ダイカストマシンに実施した例を示した
が、プラスチック用の射出成形機にも同様に実施
することができる。また、凹溝8c,8dかある
いは凹溝8fの一方のみを設けることもできる
し、さらに第1図に示す状態の金型に凹溝8fを
設けたり、第3図に示す状態の金型に凹溝8c,
8dを設けたりすることもできる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば垂直型軸方向へ下方から溶融物が射出される
キヤビテイを備えたデイスクホイル成形用金型に
おいて、キヤビテイのデイスクホイルリム相当部
とデイスクホイルデイスク相当部との少なくとも
一方に、円周方向へほヾ等間隔で並列する複数個
の凹溝を設けたことにより、プランジヤチツプで
押上げられてキヤビテイ内を流れる溶融物は、各
凹溝へ均一に分かれて流入し、流路を特定されて
リム相当部の下端へ導かれるので、このあと射出
が続けられて溶融物が移動しても、ガスがリム相
当部の下端等に封じ込められて残るというような
ことがなく、溶融物へのガスの巻込みによつて発
生する成形品の巣などが減少し成形品の品質が大
幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案に係るデイスクホ
イル成形用金型の実施例を示し、第1図は金型と
射出装置との一部展開概略縦断面図、第2図は固
定金型凸部の斜視図、第3図は本考案の他の実施
例を示す金型と射出装置との一部展開概略縦断面
図、第4図は同じく固定金型凸部の平面図、第5
図は本考案の他の実施例を示す金型と射出装置と
の一部展開概要縦断面図、第6図ないし第10図
は従来のデイスクホイル成形用金型を示し、第6
図は金型と射出装置との概略縦断面図、第7図は
キヤビテイのデイスク相当部の近似形状を示す斜
視図、第8図はキヤビテイのリム相当部の近似形
状を示す斜視図、第9図はキヤビテイ内の溶融物
の流れを示す斜視図、第10図はキヤビテイのデ
イスク相当部が下側にある金型と射出装置との概
略縦断面図である。 2……固定金型、4……可動金型、8……キヤ
ビテイ、8a……デイスク部、8b……リム部、
8c,8d,8f……凹溝、8e,8g……環状
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイスクホイルの回転軸に相当する型軸方向が
    垂直であつてこの型軸方向へ下方から溶融物が射
    出されるキヤビテイを備えたデイスクホイル成形
    用金型において、前記キヤビテイのデイスクホイ
    ルリム相当部とデイスクホイルデイスク相当部と
    の少なくとも一方に、円周方向にほゞ等間隔で並
    列する複数個の凹溝を設けたことを特徴とするデ
    イスクホイル成形用金型。
JP5606486U 1986-04-16 1986-04-16 Expired JPH0231226Y2 (ja)

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JP5606486U JPH0231226Y2 (ja) 1986-04-16 1986-04-16

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JP5606486U JPH0231226Y2 (ja) 1986-04-16 1986-04-16

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JPS62174764U JPS62174764U (ja) 1987-11-06
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