JPH02310394A - 高耐食性合金電気めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents
高耐食性合金電気めっき鋼板およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、耐食性を向上したZn−Ni −Cr合金電
気めっき鋼板およびその製造方法に関するものである。
気めっき鋼板およびその製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉゛
Zn−Ni合金めっき鋼板は、優れた耐食性を示すため
種々の用途に使用されている。しかしZn−Niめっき
の耐食性は、めっき中の旧含有率に依存しており、その
耐食性が層高になるのはNi含有率lO〜tsniit
%で、これ以上Ml含有率を増加しても耐食性が改善さ
れないばかりか劣化の傾向があり、高価なNiの含有率
のこれ以上の増加は無意味というより有害視されている
。
種々の用途に使用されている。しかしZn−Niめっき
の耐食性は、めっき中の旧含有率に依存しており、その
耐食性が層高になるのはNi含有率lO〜tsniit
%で、これ以上Ml含有率を増加しても耐食性が改善さ
れないばかりか劣化の傾向があり、高価なNiの含有率
のこれ以上の増加は無意味というより有害視されている
。
Zn−Niめっきの耐食性を改善するために、特公昭5
9−38313号公報には、Zn−Xl−Cr合金めっ
き鋼板において、硫酸浴を用いてZn−Niめっき中に
C「を0.O1〜!、0重量%含有せしめることが提案
されている。
9−38313号公報には、Zn−Xl−Cr合金めっ
き鋼板において、硫酸浴を用いてZn−Niめっき中に
C「を0.O1〜!、0重量%含有せしめることが提案
されている。
ところがC「を3111%以上含有させると、めっきの
外観が劣化したり電流効率が低下し、工業的に好ましく
ない。
外観が劣化したり電流効率が低下し、工業的に好ましく
ない。
〈発明が解決しようとする課題〉
本発明は、上記の限界を打破することを目的とするもの
であり、Zn−Ni系合金めっきにおいて、電流密度の
低下なしに、工業的に多量のCrをZn −Niに共析
させることに成功し、耐食性を飛躍的に向上させたもの
である。
であり、Zn−Ni系合金めっきにおいて、電流密度の
低下なしに、工業的に多量のCrをZn −Niに共析
させることに成功し、耐食性を飛躍的に向上させたもの
である。
〈課題を解決するための手段〉
本発明の高耐食性合金めっき鋼板は、鋼板の少なくとも
片面にNi : 10〜16重量%、Cr: 1.0
重量%以上、残部が実質的にZnよりなるZn−Xl
−Cr合金電気めっき層を形成してなるものであり、ま
た、Zn−Ni−Cr合金電気めっき層中の鉛が不純物
として2.5ppm以下であることを特徴とするもので
ある。
片面にNi : 10〜16重量%、Cr: 1.0
重量%以上、残部が実質的にZnよりなるZn−Xl
−Cr合金電気めっき層を形成してなるものであり、ま
た、Zn−Ni−Cr合金電気めっき層中の鉛が不純物
として2.5ppm以下であることを特徴とするもので
ある。
本発明の高耐食性合金めっき鋼板の製造方法は、Zn3
+をZnC1tとして1007300 g / l 、
Ni3+をNitJgとして15〜200 g /
l 、 Cr3+を0.015m#!以上含む塩化浴を
用いて鋼板の表面にZn−Ni −Cr合金電気めっき
を施すことを特徴とする。
+をZnC1tとして1007300 g / l 、
Ni3+をNitJgとして15〜200 g /
l 、 Cr3+を0.015m#!以上含む塩化浴を
用いて鋼板の表面にZn−Ni −Cr合金電気めっき
を施すことを特徴とする。
く作 川〉
本発明は、以下に述べる知見に基づいてなされたもので
ある。
ある。
■ 腐食環境によっては、Znより貴な旧やCrの元°
素をめっき層中に含有さ仕ることにより、Znめっきの
活性が軽減される。
素をめっき層中に含有さ仕ることにより、Znめっきの
活性が軽減される。
■ Znめっきは、腐食生成物として導電性ZnOを生
成しやすいが、Niを添加することにより、非導電性の
Zn (Off) zを安定化させ、めっき保護作用が
与えられる。
成しやすいが、Niを添加することにより、非導電性の
Zn (Off) zを安定化させ、めっき保護作用が
与えられる。
■ 一般にクロメート処理が耐食性を向上させるように
、Crは耐食性向上に大きな役割を果たす。
、Crは耐食性向上に大きな役割を果たす。
特に腐食初期に不働態皮膜が形成され、めっきの溶出を
防ぐと共に、酸化還元反応を防ぎ耐食性に太き(貢献す
る。
防ぐと共に、酸化還元反応を防ぎ耐食性に太き(貢献す
る。
■ めっき層に均一にNiやC「を析出させることによ
り、一旦できた不働態の皮膜が破れても、破れた部分は
■の作用により、めっきの溶出速度は遅く、しかもめっ
きが溶出しても■、■の効果により、非導電性のZn
(011) !が生成されると共に、再び不働態皮膜が
形成される(自己修復作用)。
り、一旦できた不働態の皮膜が破れても、破れた部分は
■の作用により、めっきの溶出速度は遅く、しかもめっ
きが溶出しても■、■の効果により、非導電性のZn
(011) !が生成されると共に、再び不働態皮膜が
形成される(自己修復作用)。
以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において、鋼板の用途に応じて片側または両側の
表面にZn−Ni−Crの合金電気めっき層を形成する
ことにより耐食性が著しく向上する。
表面にZn−Ni−Crの合金電気めっき層を形成する
ことにより耐食性が著しく向上する。
前記合金電気めっき層中のNiは、10−16重量%(
以下%と記す)とする、NIが10%未満では、Crが
適正量共析していても、大きな耐食性の向上が見られず
、また、16%を超えでも、耐食性の向上が見られない
ばかりか劣化するIIJI向がある。なお第1図は、J
I S Z 2371−1955の塩水噴霧試験(
SST)を行って、1200時間後の赤錆発生面積を示
したものである。Niが10〜16%の範囲では赤錆が
発生していないが、10%未満および16%を趙えるめ
っき鋼板では、赤錆が発生している。
以下%と記す)とする、NIが10%未満では、Crが
適正量共析していても、大きな耐食性の向上が見られず
、また、16%を超えでも、耐食性の向上が見られない
ばかりか劣化するIIJI向がある。なお第1図は、J
I S Z 2371−1955の塩水噴霧試験(
SST)を行って、1200時間後の赤錆発生面積を示
したものである。Niが10〜16%の範囲では赤錆が
発生していないが、10%未満および16%を趙えるめ
っき鋼板では、赤錆が発生している。
合金電気めっき層中のC「は、1%以上とする。
C「が1%未満であると、第2図に示すようにやはりS
STによる赤錆発生が1200時間以下で発生し、耐食
性の劣化が見られる。1%以上で明らかに効果があるが
、さらにSST時間を長くした場合には、Cr%が多く
なるとさらに耐食性が向上し、2%以上が好ましい、上
限は特に規定しないが、自動車用鋼板としてリン酸亜鉛
処理を行うような用途に用いる場合、C「が10%以上
となると不活性となり、緻密なリン酸亜鉛結晶が成長し
に(くなる場合がある。
STによる赤錆発生が1200時間以下で発生し、耐食
性の劣化が見られる。1%以上で明らかに効果があるが
、さらにSST時間を長くした場合には、Cr%が多く
なるとさらに耐食性が向上し、2%以上が好ましい、上
限は特に規定しないが、自動車用鋼板としてリン酸亜鉛
処理を行うような用途に用いる場合、C「が10%以上
となると不活性となり、緻密なリン酸亜鉛結晶が成長し
に(くなる場合がある。
なおこのZn−Ni−Cr合金電気めっきは、めっき層
中の不純物の影響を受けやすく、特にめっき層中に鉛が
存在する場合には、C「の自己修復作用、不動態化作用
を1貝なうため、耐食性が劣化する。
中の不純物の影響を受けやすく、特にめっき層中に鉛が
存在する場合には、C「の自己修復作用、不動態化作用
を1貝なうため、耐食性が劣化する。
したがって不純物としての鉛の濃度を管理する必要が生
じ、鉛の同を2.5P以下にする必要がある。
じ、鉛の同を2.5P以下にする必要がある。
次に、本発明の高耐食性合金電気めっき鋼板の製造方法
について説明する。
について説明する。
本発明において用いるめっき浴の組成は、Zn”はZn
C1z として100〜300 g/j!とする。 Z
nC11が100g/j!未満では、めっき効率が低下
し、めっき焼けが発生する問題が起き、300 g、
/ lを超えるとZnCl2が液中に飽和する。
C1z として100〜300 g/j!とする。 Z
nC11が100g/j!未満では、めっき効率が低下
し、めっき焼けが発生する問題が起き、300 g、
/ lを超えるとZnCl2が液中に飽和する。
めっき浴中のNi”は、NiCZgとして15〜200
g/2添加するIINICZよが15g/1未満では
、めっき層中へ〇N+共析量が少なく十分な耐食性が得
られない、また200 g / ffiを超えると、め
っき中Ni%が高くなり過ぎ耐食性が劣化する。
g/2添加するIINICZよが15g/1未満では
、めっき層中へ〇N+共析量が少なく十分な耐食性が得
られない、また200 g / ffiを超えると、め
っき中Ni%が高くなり過ぎ耐食性が劣化する。
めっき液中のCSoはCrC1y 、Crx(Son)
s 、KCr(SO4)x等をCr”イオンで0.01
m/ ffi以上添加する。
s 、KCr(SO4)x等をCr”イオンで0.01
m/ ffi以上添加する。
0.01m/ I!、未満では、めっき中のCr共析量
が少なく十分な耐食性が得られない。
が少なく十分な耐食性が得られない。
本発明の方法により、鋼板の片側または両側の表面にX
iが10−16%、C「が1.0%以上のZn−Ni−
Cr合金電気めっきを施すことができる。
iが10−16%、C「が1.0%以上のZn−Ni−
Cr合金電気めっきを施すことができる。
このように製造されたZn−Ni−Cr合金電気めっ
゛き鋼板は、必要に応じてリン酸塩処理性、塗装性を改
善する目的で、表層にFeめっき、Fe −Znめっき
、re−Pめっきを行い使用することができる。
゛き鋼板は、必要に応じてリン酸塩処理性、塗装性を改
善する目的で、表層にFeめっき、Fe −Znめっき
、re−Pめっきを行い使用することができる。
また、さらに耐食性を向上させる方法として、必要に応
じてクロメート、有機樹脂被覆を行うこともできる。
じてクロメート、有機樹脂被覆を行うこともできる。
〈実施例〉
以下、本発明を実施例および比較例を挙げて具体的に説
明する。
明する。
実施例および比較例に用いためっき用鋼板は、すべて同
一の板厚0.7mの冷延鋼板とし、脱脂、酸洗のめっき
111処理後めっきを行った。
一の板厚0.7mの冷延鋼板とし、脱脂、酸洗のめっき
111処理後めっきを行った。
表1に、めっき浴組成、めっき層組成、めっき効率、め
っき外観、耐食性を示す。
っき外観、耐食性を示す。
なお、その他のめっき条件として、
めっき浴温 50°C
めっき浴pH3,0±0.1
めっき電流密度 100A/dシ
通電電気ffi 700C/ddアノード
亜鉛板 でめっきを行った。
亜鉛板 でめっきを行った。
また、比較例(6)の硫酸浴でめっきした場合の条件は
、 めっき浴温 50℃ めっき浴pH2,0±0.1 めっき電流密度 100A/cud 通電電気It 700C/dj アノード 亜鉛板 である。
、 めっき浴温 50℃ めっき浴pH2,0±0.1 めっき電流密度 100A/cud 通電電気It 700C/dj アノード 亜鉛板 である。
めっきの耐食性評価は、J I S Z 2371−
1955に定める塩水噴霧試験における1200時間後
の赤錆発生面積で評価した。
1955に定める塩水噴霧試験における1200時間後
の赤錆発生面積で評価した。
表1から、本発明はめっき効率が高(、めっき外観に優
れ、耐食性が大幅に向上したことが分か〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、工業的に安定し
てしかも多量にCrをZn−Niめっき中に共析させて
、Zn−Niめっきの耐食性を向上させることができ、
さらに、めっき効率が90%以上で、Zn−Niめっき
と同等で、外観が均一な商品価値の高いZn−Ni−C
rめっき鋼板を製造することができる。
れ、耐食性が大幅に向上したことが分か〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、工業的に安定し
てしかも多量にCrをZn−Niめっき中に共析させて
、Zn−Niめっきの耐食性を向上させることができ、
さらに、めっき効率が90%以上で、Zn−Niめっき
と同等で、外観が均一な商品価値の高いZn−Ni−C
rめっき鋼板を製造することができる。
特に本発明は、薄目付のめっきにて鋼板の耐食性を著し
く向上させることができ、自動車をはじめとする運輸車
輌材料ならびに建築用材料、電気機器用材料等に適用す
ることによって工業的に優れた効果が得られる。
く向上させることができ、自動車をはじめとする運輸車
輌材料ならびに建築用材料、電気機器用材料等に適用す
ることによって工業的に優れた効果が得られる。
第1図はめっき層中のMl含有率と耐食性との関係を示
すグラフである。第2図はめっき層中のCr含有率と耐
食性との関係を示すグラフである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 第 1 図 第 2 図
すグラフである。第2図はめっき層中のCr含有率と耐
食性との関係を示すグラフである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 第 1 図 第 2 図
Claims (3)
- (1)鋼板の少なくとも片面にNi:10〜16重量%
、Cr:1.0重量%以上、残部が実質的にZnよりな
るZn−Ni−Cr合金電気めっき層を形成してなる高
耐食性合金電気めっき鋼板。 - (2)Zn−Ni−Cr合金電気めっき層中の鉛が不純
物として2.5ppm以下であることを特徴とする請求
項(1)記載の高耐食性合金電気めっき鋼板。 - (3)Zn^2^+をZnCl_2として100〜30
0g/l、Ni^2^+をNiCl_2として15〜2
00g/l、Cr^3^+を0.01mol/l以上含
む塩化浴を用いて鋼板の表面にZn−Ni−Cr合金電
気めっきを施すことを特徴とする高耐食性合金めっき鋼
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12888889A JPH02310394A (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 高耐食性合金電気めっき鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12888889A JPH02310394A (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 高耐食性合金電気めっき鋼板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02310394A true JPH02310394A (ja) | 1990-12-26 |
Family
ID=14995836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12888889A Pending JPH02310394A (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 高耐食性合金電気めっき鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02310394A (ja) |
-
1989
- 1989-05-24 JP JP12888889A patent/JPH02310394A/ja active Pending
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