JPH0231019A - 球面摺動型継手装置 - Google Patents
球面摺動型継手装置Info
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- JPH0231019A JPH0231019A JP17880088A JP17880088A JPH0231019A JP H0231019 A JPH0231019 A JP H0231019A JP 17880088 A JP17880088 A JP 17880088A JP 17880088 A JP17880088 A JP 17880088A JP H0231019 A JPH0231019 A JP H0231019A
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Landscapes
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は球面摺動型継手装置に係り、特に車両サスペン
ションにおけるピロボールブツシュやボールシロインド
付ロッド等に好適に用いられ得る、インナ金具を球面摺
動可能に保持するアウタ部材が合成樹脂材料にて形成さ
れた球面摺動型継手装置に関するものである。
ションにおけるピロボールブツシュやボールシロインド
付ロッド等に好適に用いられ得る、インナ金具を球面摺
動可能に保持するアウタ部材が合成樹脂材料にて形成さ
れた球面摺動型継手装置に関するものである。
(背景技術)
従来から、車両サスペンション等に用いられる継手装置
の一種として、インナ金具に設けられた球状外周面を有
する嵌合部を、アウタ部材のソケット内に収容、保持せ
しめて、かかる嵌合部にて球面摺動を行なわせるように
することにより、該インナ金具をアウタ部材に対して球
面摺動可能に連結せしめた、所謂球面摺動型継手装置が
知られている。例えば、自動車のサスペンションを構成
するアーム、リンク、ロッドなど(以下、ロッドと総称
する)の部材においては、該ロッドを所定の支持部材に
対して球面摺動可能に連結するために、上記のような球
面摺動機構を、その一端に又は両端に設けた構造のもの
が用いられている。
の一種として、インナ金具に設けられた球状外周面を有
する嵌合部を、アウタ部材のソケット内に収容、保持せ
しめて、かかる嵌合部にて球面摺動を行なわせるように
することにより、該インナ金具をアウタ部材に対して球
面摺動可能に連結せしめた、所謂球面摺動型継手装置が
知られている。例えば、自動車のサスペンションを構成
するアーム、リンク、ロッドなど(以下、ロッドと総称
する)の部材においては、該ロッドを所定の支持部材に
対して球面摺動可能に連結するために、上記のような球
面摺動機構を、その一端に又は両端に設けた構造のもの
が用いられている。
そして、このような球面摺動型継手装置にあっては、従
来、実開昭55−84312号公報等に示されている如
く、アウタ部材が金属製材料にて形成されてなる構造と
されていたが、近年、車両の軽量化や耐腐食性の向上環
を図る上に、かかるアウタ部材を含むロッドを樹脂製の
ものに転換することが考えられてきており、本願出願人
は、先に、特開昭61−35109号公報や特開昭63
−13912号公報等において、そのような球面摺動機
構を備えた樹脂製ロッドを有利に実現し得る技術を明ら
かにした。
来、実開昭55−84312号公報等に示されている如
く、アウタ部材が金属製材料にて形成されてなる構造と
されていたが、近年、車両の軽量化や耐腐食性の向上環
を図る上に、かかるアウタ部材を含むロッドを樹脂製の
ものに転換することが考えられてきており、本願出願人
は、先に、特開昭61−35109号公報や特開昭63
−13912号公報等において、そのような球面摺動機
構を備えた樹脂製ロッドを有利に実現し得る技術を明ら
かにした。
ところで、このような球面摺動型継手装置では、その摺
動性能が、摺動面への塵や泥等の侵入によって阻害され
易いために、通常、環状乃至は筒状のダストカバーが、
その内周縁部においてインナ部材に、外周縁部において
アウタ部材に、それぞれ取り付けられて、該アウタ部材
におけるソケットの開口部を閉塞し、摺動面を外部空間
からシールするように配されることとなる。
動性能が、摺動面への塵や泥等の侵入によって阻害され
易いために、通常、環状乃至は筒状のダストカバーが、
その内周縁部においてインナ部材に、外周縁部において
アウタ部材に、それぞれ取り付けられて、該アウタ部材
におけるソケットの開口部を閉塞し、摺動面を外部空間
からシールするように配されることとなる。
ところが、かかるダストカバーのアウタ部材に対する取
付けは、従来の金属製のものにおいては、スナップリン
グによる圧着や、或いは該ダストカバーに加硫接着され
た金属リングをアウタ部材の取付穴内に圧入すること等
によって、比較的容易に行なうことが可能であるが、上
述の如き、アウタ部材が合成樹脂製のものにあっては、
成形時の樹脂の収縮等によって成形品寸法にばらつきが
生じ易いこと、及び樹脂の特性上、強度が小さく、クリ
ープが発生し易いことから、そのような取付方法では、
充分な保持力(固定力)を安定して得ることが困難で、
且つその保持力が経時的に低下し易いために、目的とす
るシール性及び保持力が得られ難いといった問題を有し
ていたのである。
付けは、従来の金属製のものにおいては、スナップリン
グによる圧着や、或いは該ダストカバーに加硫接着され
た金属リングをアウタ部材の取付穴内に圧入すること等
によって、比較的容易に行なうことが可能であるが、上
述の如き、アウタ部材が合成樹脂製のものにあっては、
成形時の樹脂の収縮等によって成形品寸法にばらつきが
生じ易いこと、及び樹脂の特性上、強度が小さく、クリ
ープが発生し易いことから、そのような取付方法では、
充分な保持力(固定力)を安定して得ることが困難で、
且つその保持力が経時的に低下し易いために、目的とす
るシール性及び保持力が得られ難いといった問題を有し
ていたのである。
また、かかるダストカバーの取付けに際して、通常の樹
脂製品の接合に用いられている接着剤を使用することも
考えられるが、接着剤の使用は、その塗布に工数がかか
り、量産に適していないことに加えて、接着強度を安定
して得難いために、満足できるシール性及び保持力を得
ることは、困難であるのである。
脂製品の接合に用いられている接着剤を使用することも
考えられるが、接着剤の使用は、その塗布に工数がかか
り、量産に適していないことに加えて、接着強度を安定
して得難いために、満足できるシール性及び保持力を得
ることは、困難であるのである。
(解決課題)
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであり、その解決課題とするところは、イ
ンナ金具を球面摺動可能に保持するアウタ部材が合成樹
脂材料にて形成された球面摺動型継手装置であって、か
かる球面摺動部位の外部空間からのシールが、製作性の
低下を伴うことなく、有利に且つ低コストにて実現され
得るシール機構を備えた球面摺動型継手装置を提供する
ことにある。
為されたものであり、その解決課題とするところは、イ
ンナ金具を球面摺動可能に保持するアウタ部材が合成樹
脂材料にて形成された球面摺動型継手装置であって、か
かる球面摺動部位の外部空間からのシールが、製作性の
低下を伴うことなく、有利に且つ低コストにて実現され
得るシール機構を備えた球面摺動型継手装置を提供する
ことにある。
(解決手段)
そして、かかる課題を解決すべく、本発明にあっては、
インナ金具に設けられた球状外周面を有する嵌合部を、
合成樹脂材料にて形成されたアウタ部材のソケット内に
収容、保持せしめて、それらインナ金具とアウタ部材を
接続すると共に、かかる嵌合部にて該インナ金具の前記
アウタ部材に対する相対的な球面摺動を行なわせるよう
にした球面摺動型継手装置において、前記インナ金具と
前記アウタ部材との間に、それらの摺動境界部分を覆う
ように、環状乃至は筒状のダストカバーを配し、該ダス
トカバーの内周縁部を、前記インナ金具の外周面に装着
せしめる一方、前記アウタ部材におけるソケット開口部
の周りに、外方に向って拡大するテーパ状内壁面を周方
向に連続して設けて、かかるダストカバーの外周縁部を
、その径方向内方への移動が規制された状態で、該内壁
面の内側に所定距離を隔てて対向位置せしめると共に、
該内壁面に対応したテーパ状外周面を有する環状の合成
樹脂製固定部材を、それらダストカバーと内壁面との間
に嵌入配置せしめて、該固定部材のテーパ状外周面を前
記アウタ部材のテーパ状内壁面に対して、溶接にて接合
、一体化することにより、該固定部材にて該ダストカバ
ーの外周縁部を、前記アウタ部材のソケット開口部の周
りに固定せしめたことを、その特徴とするものである。
インナ金具に設けられた球状外周面を有する嵌合部を、
合成樹脂材料にて形成されたアウタ部材のソケット内に
収容、保持せしめて、それらインナ金具とアウタ部材を
接続すると共に、かかる嵌合部にて該インナ金具の前記
アウタ部材に対する相対的な球面摺動を行なわせるよう
にした球面摺動型継手装置において、前記インナ金具と
前記アウタ部材との間に、それらの摺動境界部分を覆う
ように、環状乃至は筒状のダストカバーを配し、該ダス
トカバーの内周縁部を、前記インナ金具の外周面に装着
せしめる一方、前記アウタ部材におけるソケット開口部
の周りに、外方に向って拡大するテーパ状内壁面を周方
向に連続して設けて、かかるダストカバーの外周縁部を
、その径方向内方への移動が規制された状態で、該内壁
面の内側に所定距離を隔てて対向位置せしめると共に、
該内壁面に対応したテーパ状外周面を有する環状の合成
樹脂製固定部材を、それらダストカバーと内壁面との間
に嵌入配置せしめて、該固定部材のテーパ状外周面を前
記アウタ部材のテーパ状内壁面に対して、溶接にて接合
、一体化することにより、該固定部材にて該ダストカバ
ーの外周縁部を、前記アウタ部材のソケット開口部の周
りに固定せしめたことを、その特徴とするものである。
(実施例)
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図には、本発明に従う構造とされた球面摺動
型継手装置の一具体例における縦断面図が示されている
。かかる図において、10は、所定の合成樹脂材料にて
形成された、アウタ部材としてのロッドであり、その長
手方向の一端部において、中央部内周面が球状凹面12
とされたソケット孔14が、ロッド10の厚さ方向に貫
通して設けられている一方、長手方向の他端部には、ロ
ッド10の厚さ方向に設けられた貫通孔の一開口部が、
支持体13にて閉塞されることにより、その内周面が球
状凹面16とされたソケット大工8が設けられている。
型継手装置の一具体例における縦断面図が示されている
。かかる図において、10は、所定の合成樹脂材料にて
形成された、アウタ部材としてのロッドであり、その長
手方向の一端部において、中央部内周面が球状凹面12
とされたソケット孔14が、ロッド10の厚さ方向に貫
通して設けられている一方、長手方向の他端部には、ロ
ッド10の厚さ方向に設けられた貫通孔の一開口部が、
支持体13にて閉塞されることにより、その内周面が球
状凹面16とされたソケット大工8が設けられている。
そして、かかるロッド10のソケット孔14内には、該
ロッド10に連結されるべき部材が挿通固定される内孔
20を備えた円筒形状のピロボール金具22が、挿通配
置せしめられている。また、このピロボール金具22は
、軸方向中央部において、前記ソケット孔14の球状凹
面12に略対応した球状外周面を有するボール部24を
有しており、そしてこのボール部24が、前記ソケット
孔14内の球状凹面12部分に収容、位置せしめられて
いる。
ロッド10に連結されるべき部材が挿通固定される内孔
20を備えた円筒形状のピロボール金具22が、挿通配
置せしめられている。また、このピロボール金具22は
、軸方向中央部において、前記ソケット孔14の球状凹
面12に略対応した球状外周面を有するボール部24を
有しており、そしてこのボール部24が、前記ソケット
孔14内の球状凹面12部分に収容、位置せしめられて
いる。
また、これらロッド10のソケット孔14における球状
凹面12と、そこに収容されたピロボール金具22のボ
ール部24との間には、略円筒形状の弾性摺接体26が
介装せしめられており、それによってかかるピロボール
金具22が、該弾性摺接体26を介して、ロッド10に
対して球面摺動可能に接続されているのである。
凹面12と、そこに収容されたピロボール金具22のボ
ール部24との間には、略円筒形状の弾性摺接体26が
介装せしめられており、それによってかかるピロボール
金具22が、該弾性摺接体26を介して、ロッド10に
対して球面摺動可能に接続されているのである。
また一方、前記ロッド10のソケット穴18内には、そ
の基部28において、該ロッド10に連結されるべき部
材に対して一体的に連結されるボール金具30が、その
先端部において、挿入配置せしめられている。また、か
かるロッド10のソケット穴18内に収容されるボール
金具30の先端部は、前記ソケット穴18の球状凹面1
6に略対応した球状外周面を有するボール部32とされ
ている。
の基部28において、該ロッド10に連結されるべき部
材に対して一体的に連結されるボール金具30が、その
先端部において、挿入配置せしめられている。また、か
かるロッド10のソケット穴18内に収容されるボール
金具30の先端部は、前記ソケット穴18の球状凹面1
6に略対応した球状外周面を有するボール部32とされ
ている。
さらに、これらロッド10のソケット穴18における球
状凹面16と、そこに収容されたボール金具30のボー
ル部32との間には、略円筒形状の弾性摺接体34が介
装せしめられており、それによってかかるボール金具3
0が、該弾性摺接体34を介して、ロッド10に対して
球面摺動可能に接続されている。
状凹面16と、そこに収容されたボール金具30のボー
ル部32との間には、略円筒形状の弾性摺接体34が介
装せしめられており、それによってかかるボール金具3
0が、該弾性摺接体34を介して、ロッド10に対して
球面摺動可能に接続されている。
すなわち、本実施例における球面摺動型継手装置にあっ
ては、アウタ部材たるロッド10の両端部に、それぞれ
、インナ部材たるピロボール金具22及びボール金具3
0が、球面摺動可能に接続せしめられた球面摺動型継手
機構を備えているのである。
ては、アウタ部材たるロッド10の両端部に、それぞれ
、インナ部材たるピロボール金具22及びボール金具3
0が、球面摺動可能に接続せしめられた球面摺動型継手
機構を備えているのである。
なお、このような継手装置にあっては、例えば、前記特
開昭63−13912号公報等に示されている如き製造
手法に従って製造されることとなる。
開昭63−13912号公報等に示されている如き製造
手法に従って製造されることとなる。
すなわち、かかる継手装置の製造に際しては、先ず、予
め形成されたピロボール金具22及びボール金具30に
対して、弾性摺接体26.34を嵌め込み、外装せしめ
た後、それらピロボール金具22及びボール金具30を
、それぞれ、ロッド10を成形するための所定の金型内
にセットせしめ、更にその後、かかる射出成形用金型内
に対して、所定の樹脂材料を射出せしめて、ロッド10
を成形することにより、目的とする継手装置が形成され
ることとなるのである。なお、上記ボール金具30の金
型内へのセットは、該ボール金具30を、別途形成され
た支持体13にて支持せしめた状態下に為されることと
なる。
め形成されたピロボール金具22及びボール金具30に
対して、弾性摺接体26.34を嵌め込み、外装せしめ
た後、それらピロボール金具22及びボール金具30を
、それぞれ、ロッド10を成形するための所定の金型内
にセットせしめ、更にその後、かかる射出成形用金型内
に対して、所定の樹脂材料を射出せしめて、ロッド10
を成形することにより、目的とする継手装置が形成され
ることとなるのである。なお、上記ボール金具30の金
型内へのセットは、該ボール金具30を、別途形成され
た支持体13にて支持せしめた状態下に為されることと
なる。
そして、かかる樹脂材料の射出成形によって、その流動
化した射出樹脂の固化に伴い、弾性摺接体26.34と
ロッド10の樹脂との接合が行なわれると共に、支持体
13がロッド10内に一体的に埋設せしめられ、形状効
果及び樹脂の収縮によって一体化が図られ得ることとな
る。また、かかる射出樹脂の射出圧によって、弾性摺接
体26.34に対して絞り効果が加えられて、その接合
が更に確実なものと為されることとなるのであり、それ
によってピロボール金具22及びボール金具30におけ
るボール部24.32の、ソケット孔14及びソケット
穴18内への収容、保持が、かかる射出成形と同時に為
され得るのである。
化した射出樹脂の固化に伴い、弾性摺接体26.34と
ロッド10の樹脂との接合が行なわれると共に、支持体
13がロッド10内に一体的に埋設せしめられ、形状効
果及び樹脂の収縮によって一体化が図られ得ることとな
る。また、かかる射出樹脂の射出圧によって、弾性摺接
体26.34に対して絞り効果が加えられて、その接合
が更に確実なものと為されることとなるのであり、それ
によってピロボール金具22及びボール金具30におけ
るボール部24.32の、ソケット孔14及びソケット
穴18内への収容、保持が、かかる射出成形と同時に為
され得るのである。
なお、ここにおいて、前記ロッド10を形成する樹脂材
料としては、通常、製品たる継手装置の使用条件等に応
じて、ナイロンやポリプロピレン、アセタール等の各種
の熱可塑性樹脂、或いはそのような樹脂に対してガラス
繊維やカーボン繊維、ウィスカー等を加えて強度を向上
せしめた強化材配合樹脂等が好適に用いられることとな
る。
料としては、通常、製品たる継手装置の使用条件等に応
じて、ナイロンやポリプロピレン、アセタール等の各種
の熱可塑性樹脂、或いはそのような樹脂に対してガラス
繊維やカーボン繊維、ウィスカー等を加えて強度を向上
せしめた強化材配合樹脂等が好適に用いられることとな
る。
また、弾性摺接体26.34の形成材料としては、NR
,5BRXNBR,EPDM、ウレタンゴム等が、その
使用条件(荷重や摺動トルク)等に合わせて選択、採用
されることとなるが、特にピロボール金具22及びボー
ル金具30に対する充分な摺動性を確保する上に、摺動
性能に優れたものが望ましく、そのために、必要に応じ
て、内周面上に、フッ素樹脂繊維等の低摩擦性繊維を用
いて織成された摺動布等が配設せしめられることとなる
。
,5BRXNBR,EPDM、ウレタンゴム等が、その
使用条件(荷重や摺動トルク)等に合わせて選択、採用
されることとなるが、特にピロボール金具22及びボー
ル金具30に対する充分な摺動性を確保する上に、摺動
性能に優れたものが望ましく、そのために、必要に応じ
て、内周面上に、フッ素樹脂繊維等の低摩擦性繊維を用
いて織成された摺動布等が配設せしめられることとなる
。
更にまた、支持体13の形成材料としては、樹脂材料や
金属材料等を採用することが可能であるが、その凹陥部
36によって、ボール金具30のボール部32に対する
摺接面が構成されていることから、ナイロンやポリアセ
タール樹脂、フッ素樹脂等の摺動樹脂、或いは含油樹脂
等が好適に用いられることとなる。
金属材料等を採用することが可能であるが、その凹陥部
36によって、ボール金具30のボール部32に対する
摺接面が構成されていることから、ナイロンやポリアセ
タール樹脂、フッ素樹脂等の摺動樹脂、或いは含油樹脂
等が好適に用いられることとなる。
ところで、このような構造とされた球面摺動型継手装置
にあっては、ピロボール金具22及びボール金具30の
ボール部24.32と、弾性摺接体26.34乃至は支
持体13との間に形成された摺動面間に対する、塵や泥
水等の異物の侵入によって、その摺動性能が阻害され易
い。そこで、かかる球面摺動型継手装置においては、そ
の摺動面間を外部からシールするべく、摺動面が外部に
露呈することとなる各摺動境界部分38を覆うように、
ピロボール金具22の軸方向両側端部及びボール金具3
0の基部28側部分と、ロッド10におけるソケット孔
14及びソケット穴18の開口部の周りとの間に、それ
ぞれ、ゴム弾性体にて形成されたダストカバー40が配
設されている。
にあっては、ピロボール金具22及びボール金具30の
ボール部24.32と、弾性摺接体26.34乃至は支
持体13との間に形成された摺動面間に対する、塵や泥
水等の異物の侵入によって、その摺動性能が阻害され易
い。そこで、かかる球面摺動型継手装置においては、そ
の摺動面間を外部からシールするべく、摺動面が外部に
露呈することとなる各摺動境界部分38を覆うように、
ピロボール金具22の軸方向両側端部及びボール金具3
0の基部28側部分と、ロッド10におけるソケット孔
14及びソケット穴18の開口部の周りとの間に、それ
ぞれ、ゴム弾性体にて形成されたダストカバー40が配
設されている。
かかるダストカバー40は、第2図に示されているよう
に、その径方向中央部において、湾曲したたるみ部42
を有する、略円環板形状を呈している。また、その内周
縁部は、僅かに厚肉とされ、且つ周方向に連続して延び
る2状のシールリップ44.44を内周面に備えた嵌着
部46とされている一方、その外周縁部は、径方向外方
に延び、且つその端縁部において軸方向に延びる環状の
挟持片48を備えた取付部50とされている。
に、その径方向中央部において、湾曲したたるみ部42
を有する、略円環板形状を呈している。また、その内周
縁部は、僅かに厚肉とされ、且つ周方向に連続して延び
る2状のシールリップ44.44を内周面に備えた嵌着
部46とされている一方、その外周縁部は、径方向外方
に延び、且つその端縁部において軸方向に延びる環状の
挟持片48を備えた取付部50とされている。
また、第1図及び第3図に示されているように、前記ピ
ロボール金具22及びボール金具30における、ロッド
10のソケット孔14乃至はソケット穴18から外部に
突出された部分の外周面上には、それぞれ、周方向全周
に亘って延びる嵌合溝52が設けられており、そしてか
かる嵌合溝52内に対して、前記ダストカバー40の嵌
着部46が嵌め込まれることにより、該ダストカバー4
0がピロボール金具22(ボール金具30)に外挿され
、その内周面においてピロボール金具22(ボール金具
30)の外周面に圧着された状態で固定されているので
ある。なお、かかる嵌合溝52は、外周面上に開口する
略台形状断面にて形成されており、そこに嵌め込まれる
ダストカバー40の嵌着部46との嵌着面間におけるシ
ール性の向上が図られている。
ロボール金具22及びボール金具30における、ロッド
10のソケット孔14乃至はソケット穴18から外部に
突出された部分の外周面上には、それぞれ、周方向全周
に亘って延びる嵌合溝52が設けられており、そしてか
かる嵌合溝52内に対して、前記ダストカバー40の嵌
着部46が嵌め込まれることにより、該ダストカバー4
0がピロボール金具22(ボール金具30)に外挿され
、その内周面においてピロボール金具22(ボール金具
30)の外周面に圧着された状態で固定されているので
ある。なお、かかる嵌合溝52は、外周面上に開口する
略台形状断面にて形成されており、そこに嵌め込まれる
ダストカバー40の嵌着部46との嵌着面間におけるシ
ール性の向上が図られている。
また一方、前記ロッド10におけるソケット孔14及び
ソケット穴18の開口部の周りには、それぞれ、該開口
部から径方向に所定距離を隔てた位置に、周方向全周に
亘って延びる凹溝54が形成されている。かかる凹溝5
4にあっては、第3図に示されているように、径方向内
側壁部56が、径方向外側壁部58よりも所定寸法低く
されていると共に、該径方向外側壁部58の内壁面60
が、外方に向って拡大するテーパ状面をもって形成され
ている。
ソケット穴18の開口部の周りには、それぞれ、該開口
部から径方向に所定距離を隔てた位置に、周方向全周に
亘って延びる凹溝54が形成されている。かかる凹溝5
4にあっては、第3図に示されているように、径方向内
側壁部56が、径方向外側壁部58よりも所定寸法低く
されていると共に、該径方向外側壁部58の内壁面60
が、外方に向って拡大するテーパ状面をもって形成され
ている。
そして、前記ダストカバー40は、その取付部50が、
かかる凹溝54の内側壁部56上に位置せしめられて、
且つその挟持片48が、該凹溝54内に入り込んだ状態
で、配されることとなる。
かかる凹溝54の内側壁部56上に位置せしめられて、
且つその挟持片48が、該凹溝54内に入り込んだ状態
で、配されることとなる。
なお、特に、該ダストカバー40の挟持片48は、かか
る凹溝54内への配設によって、該凹溝54の内側壁部
56にて、その径方向内方への移動が規制されると共に
、該凹溝54の外側壁部58(内壁面60)に対して、
径方向に所定距離を隔てて対向位置する状態で、位置せ
しめられている。
る凹溝54内への配設によって、該凹溝54の内側壁部
56にて、その径方向内方への移動が規制されると共に
、該凹溝54の外側壁部58(内壁面60)に対して、
径方向に所定距離を隔てて対向位置する状態で、位置せ
しめられている。
更にまた、かかるダストカバー40の取付部50(挟持
片48)が配された凹溝54内には、第4図に示されて
いる如き、全体として略環状を呈する固定リング62が
、その内壁面60とダストカバー40の挟持片48との
対向面間に対して嵌め込まれることとなる。
片48)が配された凹溝54内には、第4図に示されて
いる如き、全体として略環状を呈する固定リング62が
、その内壁面60とダストカバー40の挟持片48との
対向面間に対して嵌め込まれることとなる。
ここにおいて、この固定リング62は、前記凹溝54の
内壁面60に付されたテーパに対応したテーパ状の外周
面64を有し、軸方向に厚さが変化せしめられた略喫状
断面をもって形成されている。また、この固定リング6
2は、適当な熱可塑性樹脂にて形成されており、そして
、第5図に示されている如く、凹溝54の内壁面60と
、該凹溝54内に配されたダストカバー40の挟持片4
8との間に嵌め込まれた状態で、そのテーパ状の外周面
64と、凹溝54の内壁面60とを、公知の超音波溶着
等の摩擦溶接にて接合せしめることにより、第6図に示
されているように、かかる凹溝54内に対する圧入状態
下に接合、一体化されている。即ち、かかる固定リング
62を凹溝54内に嵌め込み、その子−パ状外周面64
と、凹溝54の内壁面60とを当接せしめた状態下に、
所定の超音波溶着装置にセントせしめ、それら固定リン
グ62及び凹溝54(ロッド10)の何れか一方、或い
は両方に対して、超音波発信器と超音波振動子(ホーン
)66をもって加圧しつつ超音波振動を与えて相対運動
を与えることによって、該固定リング62を凹溝54内
に圧入せしめつつ、それらの接触領域に摩擦熱を発生さ
せ、加熱溶融させることにより、該固定リング62の凹
溝54内への超音波溶接が施されているのである。
内壁面60に付されたテーパに対応したテーパ状の外周
面64を有し、軸方向に厚さが変化せしめられた略喫状
断面をもって形成されている。また、この固定リング6
2は、適当な熱可塑性樹脂にて形成されており、そして
、第5図に示されている如く、凹溝54の内壁面60と
、該凹溝54内に配されたダストカバー40の挟持片4
8との間に嵌め込まれた状態で、そのテーパ状の外周面
64と、凹溝54の内壁面60とを、公知の超音波溶着
等の摩擦溶接にて接合せしめることにより、第6図に示
されているように、かかる凹溝54内に対する圧入状態
下に接合、一体化されている。即ち、かかる固定リング
62を凹溝54内に嵌め込み、その子−パ状外周面64
と、凹溝54の内壁面60とを当接せしめた状態下に、
所定の超音波溶着装置にセントせしめ、それら固定リン
グ62及び凹溝54(ロッド10)の何れか一方、或い
は両方に対して、超音波発信器と超音波振動子(ホーン
)66をもって加圧しつつ超音波振動を与えて相対運動
を与えることによって、該固定リング62を凹溝54内
に圧入せしめつつ、それらの接触領域に摩擦熱を発生さ
せ、加熱溶融させることにより、該固定リング62の凹
溝54内への超音波溶接が施されているのである。
また、そこにおいて、かかる固定リング62における外
周面64のテーパ径は、凹溝54における内壁面60の
テーパ径よりも大きくされ、かかる凹溝54内へのセッ
ト状態下における、上述の如き超音波溶接に際して、該
固定リング62が、更に内方に圧入されることにより、
その外周面64と凹溝54の内壁面60との圧接力がを
利に確保され、以てその接合力が良好に得られるように
なっているのである。また、かかる固定リング62にあ
っては、溶接時における圧入に際し、発生ずる摩擦熱に
よる軟化およびその外周面64の内壁面60に対する当
接にて、径方向内方への変形が生ぜしめらることとなり
、それによって前記ダストカバー40の挟持片48の外
周面に対して圧接され、該挟持片48を、凹溝54の内
側壁部56との間で挟持するようになっている。
周面64のテーパ径は、凹溝54における内壁面60の
テーパ径よりも大きくされ、かかる凹溝54内へのセッ
ト状態下における、上述の如き超音波溶接に際して、該
固定リング62が、更に内方に圧入されることにより、
その外周面64と凹溝54の内壁面60との圧接力がを
利に確保され、以てその接合力が良好に得られるように
なっているのである。また、かかる固定リング62にあ
っては、溶接時における圧入に際し、発生ずる摩擦熱に
よる軟化およびその外周面64の内壁面60に対する当
接にて、径方向内方への変形が生ぜしめらることとなり
、それによって前記ダストカバー40の挟持片48の外
周面に対して圧接され、該挟持片48を、凹溝54の内
側壁部56との間で挟持するようになっている。
さらに、この固定リング62にあっては、外部に露出さ
れる側の軸方向端部において、径方向外方に外フランジ
状に延びる環状カバ一部74を一体的に有しており、そ
して、上述の如き、固定リング62の凹溝54内への圧
入、溶着に際して、該環状カバ一部74が、ロッド10
における凹溝54の外側壁部5Bに対して当接されるこ
とによって、その圧入端が規定され得ることにより、か
かる固定リング62の溶着状態及び溶着強度の安定化が
有利に図られ得るようになっている。
れる側の軸方向端部において、径方向外方に外フランジ
状に延びる環状カバ一部74を一体的に有しており、そ
して、上述の如き、固定リング62の凹溝54内への圧
入、溶着に際して、該環状カバ一部74が、ロッド10
における凹溝54の外側壁部5Bに対して当接されるこ
とによって、その圧入端が規定され得ることにより、か
かる固定リング62の溶着状態及び溶着強度の安定化が
有利に図られ得るようになっている。
なお、かかる環状カバ一部74にて規定される固定リン
グ62の、溶着時における凹溝54内への入り込み量、
即ち第5図中、tl の値は、一般に、0.2〜0.7
m++n程度に設定されることとなる。
グ62の、溶着時における凹溝54内への入り込み量、
即ち第5図中、tl の値は、一般に、0.2〜0.7
m++n程度に設定されることとなる。
また、かかる環状カバ一部74による効果を得る上に、
通常、固定リング62の先端面と凹溝54の底面・との
間の間隙(第5図中、tz)は、上記し1と路間−かそ
れよりも大きく設定されることとなる。尤も、本実施例
においては、tl嬌t2とされて、固定リング62が、
その外周面64のみならず、その底面においても、凹溝
54内に固着されており、更にまた、前記環状カバ一部
74の外側壁部58に対する対向面も、凹溝54の開口
部分(外側壁部58端面)に対して溶着されていること
により、その溶着面積が有利に確保され得るようになっ
ている。
通常、固定リング62の先端面と凹溝54の底面・との
間の間隙(第5図中、tz)は、上記し1と路間−かそ
れよりも大きく設定されることとなる。尤も、本実施例
においては、tl嬌t2とされて、固定リング62が、
その外周面64のみならず、その底面においても、凹溝
54内に固着されており、更にまた、前記環状カバ一部
74の外側壁部58に対する対向面も、凹溝54の開口
部分(外側壁部58端面)に対して溶着されていること
により、その溶着面積が有利に確保され得るようになっ
ている。
更にまた、かかる固定リング62にあっては、外部に露
出される側の軸方向端部において、径方向内方に内フラ
ンジ状に延びる環状係止片68を備えている。そして、
該固定リング62の、上述の如き、凹溝54内への溶着
によって、第6図に示されているように、かかる環状係
止片68が、ダストカバー40の取付部50に対して軸
方向に圧接されることにより、該取付部50における挟
圧片48の凹溝54からの抜は出しを阻止し得るように
なっているのである。
出される側の軸方向端部において、径方向内方に内フラ
ンジ状に延びる環状係止片68を備えている。そして、
該固定リング62の、上述の如き、凹溝54内への溶着
によって、第6図に示されているように、かかる環状係
止片68が、ダストカバー40の取付部50に対して軸
方向に圧接されることにより、該取付部50における挟
圧片48の凹溝54からの抜は出しを阻止し得るように
なっているのである。
なお、特゛に、本実施例においては、第5図及び第6図
に示されているように、かかる固定リング62における
環状係止片68のダストカバー40に対する圧接面に、
周方向に延びる係合溝70が設けられている一方、°ダ
ストカバー40における取付部50の被圧接面には、か
かる係合溝70に係止される環状の係合突起72が設け
られており、そして上述の如き、固定リング62の凹溝
54内への圧入、溶着によって、該係合突起72が係合
溝70内に係合されることにより、かかるダストカバー
40に対する係止がより強固に為され得るようになって
いるのである。
に示されているように、かかる固定リング62における
環状係止片68のダストカバー40に対する圧接面に、
周方向に延びる係合溝70が設けられている一方、°ダ
ストカバー40における取付部50の被圧接面には、か
かる係合溝70に係止される環状の係合突起72が設け
られており、そして上述の如き、固定リング62の凹溝
54内への圧入、溶着によって、該係合突起72が係合
溝70内に係合されることにより、かかるダストカバー
40に対する係止がより強固に為され得るようになって
いるのである。
従って、上述の如き構造とされた球面摺動型継手装置に
あっては、ダストカバー40の外周縁部が、ロッド10
におけるソケット孔14及びソケット穴18の周りに設
けられた凹溝54内において、その内側壁部56と固定
リング62との間および該凹溝54の底面と固定リング
62の環状係止片68との間で挟圧された状態下に取り
付けられているところから、該ダストカバー40の取付
部位においても、充分なシール性が発揮され得るのであ
り、以て前記球面摺動部位への塵や泥水の侵入が極めて
良好に防止され得ることとなるのである。
あっては、ダストカバー40の外周縁部が、ロッド10
におけるソケット孔14及びソケット穴18の周りに設
けられた凹溝54内において、その内側壁部56と固定
リング62との間および該凹溝54の底面と固定リング
62の環状係止片68との間で挟圧された状態下に取り
付けられているところから、該ダストカバー40の取付
部位においても、充分なシール性が発揮され得るのであ
り、以て前記球面摺動部位への塵や泥水の侵入が極めて
良好に防止され得ることとなるのである。
また、かかるダストカバー40の外周縁部を保持する固
定リング62は、ロッド10の凹溝54内に対して、超
音波溶接にて強固に接合されており、そしてダストカバ
ー40の外周縁部が、該固定リング62と凹溝54の内
面との間で、径方向に挟持され、且つ軸方向に係止され
た状態で取り付けられていることから、高い保持力が有
効に発揮され得るのである。
定リング62は、ロッド10の凹溝54内に対して、超
音波溶接にて強固に接合されており、そしてダストカバ
ー40の外周縁部が、該固定リング62と凹溝54の内
面との間で、径方向に挟持され、且つ軸方向に係止され
た状態で取り付けられていることから、高い保持力が有
効に発揮され得るのである。
因みに、本発明者が、ロッド10に取り付けられたダス
トカバー40の取付部における保持力(抜き力)を測定
したところ、本実施例構造のものにあっては、151〜
178kgの保持力が安定して得られた。それに対して
、従来構造のものについて、同様な保持力の測定を行っ
たところ、ダストカバー(40)の外周縁部に金属リン
グを加硫接着し、該金属リングをロッド(10)に対し
て圧入固定したものにあっては、その保持力が3゜8〜
7.2 kgであり、またダストカバー(40)の外周
縁部に金属リングを加硫接着し、該金属リングをロッド
(10)に対して圧入した後、かかるロッドを熱かしめ
して固定したものにあっては、その保持力が10.8〜
30.0 kgであり、更にダストカバー(40)の外
周縁部をロッド(10)に設けた凹溝内に接着剤を用い
て固定したものにあっては、その保持力が16〜30k
gであり、それらの何れも、充分な保持力を得られるも
のではなかった。
トカバー40の取付部における保持力(抜き力)を測定
したところ、本実施例構造のものにあっては、151〜
178kgの保持力が安定して得られた。それに対して
、従来構造のものについて、同様な保持力の測定を行っ
たところ、ダストカバー(40)の外周縁部に金属リン
グを加硫接着し、該金属リングをロッド(10)に対し
て圧入固定したものにあっては、その保持力が3゜8〜
7.2 kgであり、またダストカバー(40)の外周
縁部に金属リングを加硫接着し、該金属リングをロッド
(10)に対して圧入した後、かかるロッドを熱かしめ
して固定したものにあっては、その保持力が10.8〜
30.0 kgであり、更にダストカバー(40)の外
周縁部をロッド(10)に設けた凹溝内に接着剤を用い
て固定したものにあっては、その保持力が16〜30k
gであり、それらの何れも、充分な保持力を得られるも
のではなかった。
すなわち、この測定結果からも、本実施例の継手装置に
おけるダストカバーによるシール機能及び取付保持力の
優位性が明らかなところである。
おけるダストカバーによるシール機能及び取付保持力の
優位性が明らかなところである。
また、このような構造とされた球面摺動型継手装置にあ
っては、固定リング62のロッド10に対する固定が溶
融接合にて為されることから、金属リングの圧入の如き
、必要な保持力(圧入代)を寸法精度によって確保する
手法とは異なり、製造誤差等による寸法のばらつきが有
利に吸収され得ることとなるのであり、それ故充分な保
持力が安定して得られ、その信頼性を有利に確保するこ
とができるといった利点を有しているのである。
っては、固定リング62のロッド10に対する固定が溶
融接合にて為されることから、金属リングの圧入の如き
、必要な保持力(圧入代)を寸法精度によって確保する
手法とは異なり、製造誤差等による寸法のばらつきが有
利に吸収され得ることとなるのであり、それ故充分な保
持力が安定して得られ、その信頼性を有利に確保するこ
とができるといった利点を有しているのである。
さらに、かかる球面摺動型継手装置においては、ダスト
カバー40に対して金属リング等を加硫接着する必要が
なく、また手作業による接着剤の塗布工程等も不要であ
ることから、その製造工程の簡略化及び製造の低コスト
化が図られ得ると共に、特に例示の如き超音波溶接手法
を採用することによって、固定リング62の溶着による
ダストカバー40の取付けが、機械によって瞬時に為さ
れ得ることから、量産性にも優れているといった特徴を
有しているのである。
カバー40に対して金属リング等を加硫接着する必要が
なく、また手作業による接着剤の塗布工程等も不要であ
ることから、その製造工程の簡略化及び製造の低コスト
化が図られ得ると共に、特に例示の如き超音波溶接手法
を採用することによって、固定リング62の溶着による
ダストカバー40の取付けが、機械によって瞬時に為さ
れ得ることから、量産性にも優れているといった特徴を
有しているのである。
以上、本発明の一実施例について詳述してきたが、これ
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
例えば、ダストカバー40の内周縁部の、ピロボール金
具22乃至はポール金具30に対する取付構造は、前述
の如き構造に限定されるものではなく、外挿にて取付可
能であることから、そのシール性の確保が比較的容易で
あり、また被取付面が金属であることから、従来から公
知の、スナップリングによる嵌着手法や金属リングを用
いた圧入手法などによって、固着或いは摺動可能に取り
付けるようにすることも可能である。
具22乃至はポール金具30に対する取付構造は、前述
の如き構造に限定されるものではなく、外挿にて取付可
能であることから、そのシール性の確保が比較的容易で
あり、また被取付面が金属であることから、従来から公
知の、スナップリングによる嵌着手法や金属リングを用
いた圧入手法などによって、固着或いは摺動可能に取り
付けるようにすることも可能である。
また、前記実施例においては、ダストカバー40の外周
縁部における径方向内方への移動規制が、凹溝54の内
側壁部56にて為されていたが、かかる凹溝54を設け
ることなく、該ダストカバー40の外周縁部の径方向内
側に、硬質リング等を配置乃至は接着せしめて、該リン
グにて移動規制を行なうようにすることも可能である。
縁部における径方向内方への移動規制が、凹溝54の内
側壁部56にて為されていたが、かかる凹溝54を設け
ることなく、該ダストカバー40の外周縁部の径方向内
側に、硬質リング等を配置乃至は接着せしめて、該リン
グにて移動規制を行なうようにすることも可能である。
さらに、前記実施例においては、固定リング62による
ダストカバー40の軸方向の固定が、該固定リング62
の環状係止片68による圧接にて為されていたが、その
他、例えばダストカバー40の挟持片48先端部を径方
向外方に屈曲させ、該屈曲部を、固定リング62の圧入
側先端面にて押さえることにより、或いはダストカバー
40の先端面を径方向内方に屈曲させる一方、該屈曲部
が嵌め込まれる係止溝を、凹溝54の内周面に設けるこ
とによって、軸方向に固定すること等も可能である。
ダストカバー40の軸方向の固定が、該固定リング62
の環状係止片68による圧接にて為されていたが、その
他、例えばダストカバー40の挟持片48先端部を径方
向外方に屈曲させ、該屈曲部を、固定リング62の圧入
側先端面にて押さえることにより、或いはダストカバー
40の先端面を径方向内方に屈曲させる一方、該屈曲部
が嵌め込まれる係止溝を、凹溝54の内周面に設けるこ
とによって、軸方向に固定すること等も可能である。
また、前記実施例では、固定リング62の溶着時におけ
る凹溝54内への入り込み量が、環状カバ一部74の外
側壁部58の端面に対する当接によって規定され得るよ
うになっていたが、かかる固定リング62の凹溝54内
への入り込み量の規定を、該固定リング62の先端面の
凹溝54の底面に対する当接によって行なわしめること
も可能である。なお、そのような場合には、環状カバー
部74は必ずしも必要ではなく、また該環状カバ一部7
4を設ける場合には、第5図中、L2≦tとなるように
設定されることとなる。
る凹溝54内への入り込み量が、環状カバ一部74の外
側壁部58の端面に対する当接によって規定され得るよ
うになっていたが、かかる固定リング62の凹溝54内
への入り込み量の規定を、該固定リング62の先端面の
凹溝54の底面に対する当接によって行なわしめること
も可能である。なお、そのような場合には、環状カバー
部74は必ずしも必要ではなく、また該環状カバ一部7
4を設ける場合には、第5図中、L2≦tとなるように
設定されることとなる。
更にまた、かかる固定リング62のロッド10に対する
溶接法としても、例示の如き超音波溶接の他、熱溶接や
高周波溶接等の公知の各種の溶接手法が適宜採用され得
るものである。
溶接法としても、例示の如き超音波溶接の他、熱溶接や
高周波溶接等の公知の各種の溶接手法が適宜採用され得
るものである。
また、それら互いに溶着されるロッド10と固定リング
62とは、高い溶着強度を得る上に、その両方が熱可塑
性樹脂であることが望ましいが、製品に要求される材質
、強度等に応じて、その何れか一方が熱可塑性樹脂のも
のであれば、本発明は、有効に適用され得るものである
。
62とは、高い溶着強度を得る上に、その両方が熱可塑
性樹脂であることが望ましいが、製品に要求される材質
、強度等に応じて、その何れか一方が熱可塑性樹脂のも
のであれば、本発明は、有効に適用され得るものである
。
加えて、本発明は、上述の如き、軸方向両端部に球面摺
動機構を備えたロッド部材の他にも各種の球面摺動型継
手装置に対して適用されることは勿論であり、例えば、
ソケット孔を構成する部位のみが樹脂材料にて形成され
たアウタ部材を備えた継手装置等にも、良好に適用され
得るものである。
動機構を備えたロッド部材の他にも各種の球面摺動型継
手装置に対して適用されることは勿論であり、例えば、
ソケット孔を構成する部位のみが樹脂材料にて形成され
たアウタ部材を備えた継手装置等にも、良好に適用され
得るものである。
その他、−々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明の範
囲内に含まれるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明の範
囲内に含まれるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
(発明の効果)
上述の説明から明らかなように、本発明に従えば、球面
摺動型継手装置において、インナ金具とアウタ部材との
間に配されて、それらの摺動面に対する塵や泥水等の異
物の侵入を阻止するダストカバーのアウタ部材に対する
取付固定が、かかるアウタ部材に溶融接合される固定部
材にて挟圧乃至は係止せしめることにより為されること
から、かかるアウタ部材が合成樹脂製のものにおいても
、充分な取付保持力が発揮され得て、優れたシール性が
得られることとなるのである。
摺動型継手装置において、インナ金具とアウタ部材との
間に配されて、それらの摺動面に対する塵や泥水等の異
物の侵入を阻止するダストカバーのアウタ部材に対する
取付固定が、かかるアウタ部材に溶融接合される固定部
材にて挟圧乃至は係止せしめることにより為されること
から、かかるアウタ部材が合成樹脂製のものにおいても
、充分な取付保持力が発揮され得て、優れたシール性が
得られることとなるのである。
また、かかる継手装置にあっては、固定部材のアウタ部
材に対する接合が、溶着にて為されることから、強固な
接合力が安定して発揮され、特に製造誤差等に起因する
寸法のばらつきも有利に吸収され得て、その優れたシー
ル性が高い信頼性のもとに安定して発揮され得ると共に
、機械化による低コストでの量産が有利に実現され得る
のである。
材に対する接合が、溶着にて為されることから、強固な
接合力が安定して発揮され、特に製造誤差等に起因する
寸法のばらつきも有利に吸収され得て、その優れたシー
ル性が高い信頼性のもとに安定して発揮され得ると共に
、機械化による低コストでの量産が有利に実現され得る
のである。
第1図は、本発明の一実施例たる球面摺動型継手装置を
示す縦断面図であり、第2図は、かかる球面摺動型継手
装置を構成するダストカバーを取り出して示す断面図で
ある。また、第3図は、かかるダストカバーのロッドに
対する取付状態を説明するための要部拡大断面図であり
、第4図は、かかるダストカバーをロッドに対して固定
する固定リングを取り出して示す断面図であり、第5図
は・かかる固定リングの口・ンドに対する取付操作を説
明するための要部拡大断面図である。更に、第6図は、
第1図に示されている球面摺動型継手装置の要部を拡大
して示す断面説明図である。 :ロッド(アウタ部材) :球状凹面 14:ソケット孔 :球状凹面 1日:ソケット穴 ピロボール金具 24:ボール部 :ボール金具 32:ボール部 :摺動境界部分 40:ダストカバー:嵌着部
50;取付部 :凹溝 56:内側壁部 :外側壁部 60:内壁面 :固定リング 66:超音波振動子:環状係止片 d 第5図
示す縦断面図であり、第2図は、かかる球面摺動型継手
装置を構成するダストカバーを取り出して示す断面図で
ある。また、第3図は、かかるダストカバーのロッドに
対する取付状態を説明するための要部拡大断面図であり
、第4図は、かかるダストカバーをロッドに対して固定
する固定リングを取り出して示す断面図であり、第5図
は・かかる固定リングの口・ンドに対する取付操作を説
明するための要部拡大断面図である。更に、第6図は、
第1図に示されている球面摺動型継手装置の要部を拡大
して示す断面説明図である。 :ロッド(アウタ部材) :球状凹面 14:ソケット孔 :球状凹面 1日:ソケット穴 ピロボール金具 24:ボール部 :ボール金具 32:ボール部 :摺動境界部分 40:ダストカバー:嵌着部
50;取付部 :凹溝 56:内側壁部 :外側壁部 60:内壁面 :固定リング 66:超音波振動子:環状係止片 d 第5図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 インナ金具に設けられた球状外周面を有する嵌合部を、
合成樹脂材料にて形成されたアウタ部材のソケット内に
収容、保持せしめて、それらインナ金具とアウタ部材を
接続すると共に、かかる嵌合部にて該インナ金具の前記
アウタ部材に対する相対的な球面摺動を行なわせるよう
にした球面摺動型継手装置において、 前記インナ金具と前記アウタ部材との間に、それらの摺
動境界部分を覆うように、環状乃至は筒状のダストカバ
ーを配し、該ダストカバーの内周縁部を、前記インナ金
具の外周面に装着せしめる一方、前記アウタ部材におけ
るソケット開口部の周りに、外方に向って拡大するテー
パ状内壁面を周方向に連続して設けて、かかるダストカ
バーの外周縁部を、その径方向内方への移動が規制され
た状態で、該内壁面の内側に所定距離を隔てて対向位置
せしめると共に、該内壁面に対応したテーパ状外周面を
有する環状の合成樹脂製固定部材を、それらダストカバ
ーと内壁面との間に嵌入配置せしめて、該固定部材のテ
ーパ状外周面を前記アウタ部材のテーパ状内壁面に対し
て、溶接にて接合、一体化することにより、該固定部材
にて該ダストカバーの外周縁部を、前記アウタ部材のソ
ケット開口部の周りに固定せしめたことを特徴とする球
面摺動型継手装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17880088A JPH0231019A (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 球面摺動型継手装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17880088A JPH0231019A (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 球面摺動型継手装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0231019A true JPH0231019A (ja) | 1990-02-01 |
JPH0517963B2 JPH0517963B2 (ja) | 1993-03-10 |
Family
ID=16054868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17880088A Granted JPH0231019A (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 球面摺動型継手装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0231019A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100499891B1 (ko) * | 2002-10-14 | 2005-07-05 | 주식회사 현양 | 볼조인트 제조방법 |
DE102006038451A1 (de) * | 2006-08-16 | 2008-02-21 | Zf Friedrichshafen Ag | Pendelstütze |
JP2009255200A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Murata Mach Ltd | パラレルメカニズム |
-
1988
- 1988-07-18 JP JP17880088A patent/JPH0231019A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100499891B1 (ko) * | 2002-10-14 | 2005-07-05 | 주식회사 현양 | 볼조인트 제조방법 |
DE102006038451A1 (de) * | 2006-08-16 | 2008-02-21 | Zf Friedrichshafen Ag | Pendelstütze |
JP2009255200A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Murata Mach Ltd | パラレルメカニズム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0517963B2 (ja) | 1993-03-10 |
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