JPH0230709Y2 - - Google Patents

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JPH0230709Y2
JPH0230709Y2 JP8787784U JP8787784U JPH0230709Y2 JP H0230709 Y2 JPH0230709 Y2 JP H0230709Y2 JP 8787784 U JP8787784 U JP 8787784U JP 8787784 U JP8787784 U JP 8787784U JP H0230709 Y2 JPH0230709 Y2 JP H0230709Y2
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circulation path
cooler
air circulation
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、冷凍飲食品等を収納して展示販売す
る冷凍冷蔵シヨーケースに関し、特に、冷凍機及
び冷却フアンの負荷を低減できるとともに冷却効
率を高めることができ、しかも、据付作業及びメ
ンテナンス作業を容易にできるようにした冷凍冷
蔵シヨーケースに関する。
本考案が適用できる冷凍冷蔵シヨーケースに
は、前面が常時開放されている、いわゆる、オー
プンシヨーケース、前面がガラス扉、ガラス引き
戸等によつて開閉される、いわゆる、リーチイン
型シヨーケース等が含まれる。
〈従来の技術〉 従来、冷凍冷蔵シヨーケースは、例えば第9図
に示すように、前面を開放した断熱筐体として形
成されたケース筐体1′と基台2とを備え、ケー
ス筐体1′内に商品陳列用の庫内室3が形成され
ている。また、ケース筐体1′内には庫内室3の
前面下側から、庫内室3の下側、後側及び上側を
通り庫内室3の前面上側まで続く冷気循環路4が
形成される。この冷気循環路4は庫内室3の前面
下側と上側で庫内室に連通され、冷気循環路4内
に配置した冷却器5で冷却した空気を送風フアン
9で矢印Bの方向に循環させることにより、庫内
室3の前面にその上側から下側に吹き流れるエア
カーテンを形成するとともに、庫内室3の前面上
側から庫内室3に冷気を供給し、庫内室3内で昇
温した空気を庫内室3の前面下側から冷気循環路
4に吸引するように構成されている。上記冷却器
5は、基台2内に設けたコンプレツサ6とコンデ
ンサ7とに接続され、コンプレツサ6で圧縮し、
コンデンサ7で冷却液化した冷媒を膨張器で断熱
膨張させて低温ガス化させ、この低温ガス化した
冷媒を受けた冷却器5が冷気循環路4内の空気の
熱を奪つて冷却するようになつている。また、コ
ンデンサ7は冷却フアン8により基台2内にその
前方から後方に空気を流すことにより空冷され
る。
そして、冷却器5が庫内室3の後側あるいは下
側の冷気循環路4の部分に配置される一方、上記
ケース筐体1′は一体に形成され、その後面に蓋
で開閉される点検口が設けられる。
この従来の冷凍冷蔵シヨーケースでは、冷却運
転を続けるうちに冷却器5に霜が付着し、表面の
熱交換効率が低下したり、フインの目詰まりが生
じて冷却効率が低下するという問題がある。
このため、例えば4時間程度ごとに冷却運転を
中断して除霜が行われる。除霜には、冷却運転の
中断期間をできるだけ短くするため、電気ヒー
タ、ホツトガス等を使用して冷却器5を加温する
方式が採用される。
しかしながら、この除霜方式では、冷却中断期
間中の庫内温度の上昇を避けることができず、ま
た、除霜終了直後には、冷気循環路4を循環する
空気が加温された冷却器5によつて加熱されて庫
内室3に導入されるため、庫内温度が一層高めら
れるという問題を伴う。
そこで、例えば特開昭57−23768号公報、特開
昭57−23768号公報、特開昭57−23773号公報、特
開昭57−26376号公報等に開示するように、2台
の冷却器を冷気循環路に配置し、2台の冷却器を
交互に冷却運転し、一方の冷却器を冷却運転する
間に他方の冷却器の除霜を行うようにしたものが
提案されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、これらの従来例では2台の冷却
器が共に冷気循環路内に固定設置されているた
め、除霜中の冷却器に加えられる熱が冷気循環路
内の空気に伝達されることを防止できず、また、
2台の冷却器を設けるために冷気循環路の容積を
大きくする必要があり、冷凍装置の負担(負荷)
が大きくなるので冷却効率を高める上で不利にな
る。
また、これらの従来例では、冷却器の故障時
等、冷却器をケース筐体の外側に取り出して点検
する必要がある場合には、ケース筐体を設置場所
から前方に移動させ、ケース筐体の背面の点検口
を覆う蓋をケース筐体から分解してケース筐体の
背後に冷却器を取り出すという面倒な手順が必要
で、メンテナンスの作業性が悪いという問題もあ
る。
そこで、本考案者は、本考案に先行して、2台
の冷却器を交互に運転し、一方の冷却器が冷却運
転する間に他方の冷却器の除霜が行われるように
構成された冷凍冷蔵シヨーケースにおいて、各冷
却器を冷気循環路とその外側の大気中とに移動可
能に設け、一方の冷却器を冷気循環路内に移動さ
せて冷却運転する間に他方の冷却器を大気中に移
動させて除霜するように構成した冷凍冷蔵シヨー
ケースを考案した。
この先行考案に係る冷凍冷蔵シヨーケースによ
れば、大気中に移動された冷却器を大気温度によ
つて加熱することによつて自然に除霜することが
でき、また、大気中に移動させた冷却器を加熱し
て除霜した場合にも、除霜終了後冷却器を大気温
度まで自然冷却する時間がある。更に、除霜済の
冷却器を大気中で冷気循環路内の温度と同じ温度
まで冷却してから冷気循環路に移動させ、除霜の
際に冷却器に加えられた熱が冷気循環路内の空気
に全く影響しないようにすることが可能になる。
また、冷気循環路内の冷却器を収納するスペース
は冷却器1台分の大きさで済む。したがつて、冷
凍装置の負荷を冷却器が1台だけの冷凍冷蔵シヨ
ーケースと同様に小さくすることができる。
しかしながら、この先行考案に係る冷凍冷蔵シ
ヨーケースでは、上記の各従来例と同様に、冷却
器が冷気循環路のうちの庫内室の下側あるいは後
側に配置されているので、自然対流に逆らつて冷
却器から庫内室の上側に冷気を送る必要があり、
冷却フアンの負荷がその分大きくなるという問題
がある。
また、故障時のメンテナンス作業の作業性の悪
さは従来例に比べて何等改善されていないという
問題もある。
更に、ケース筐体が一体に形成されているの
で、重量及び体積が大きく、設置現場への搬入作
業及び設置作業に種々の困難が伴うという問題も
ある。
本考案は、上記の事情を考慮してなされたもの
であつて、冷凍機及び冷却フアンの負荷を低減で
きるとともに冷却効率を高めることができ、しか
も、据付作業及びメンテナンス作業を容易にでき
るようにした冷凍冷蔵シヨーケースを提供するこ
とを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る冷凍冷蔵シヨーケースは、例えば
第1図に示すように、ケース筐体1内に前面12
が開放された庫内室11と、前面12の下縁で庫
内室11に連通し、庫内室11の下側、後側及び
上側を経て前面の上縁にわたつて形成され、前面
12の上縁で庫内室11に連通する冷気循環路D
と、該冷気循環路D内に配置された送気フアン2
5と、冷気循環路D外の大気中から冷気循環路D
内に交互に出し入れされ、冷気循環路D内では冷
気循環路D内の空気を冷却し、大気中では除霜さ
れる2台の冷却器22a及び22bとを備える冷
凍冷蔵シヨーケースを前提とし、上記の目的を達
成するため、次のような手段を講じている。
すなわち、例えば第1図に示すように、ケース
筐体1がケース本体10とこれの上側に脱着可能
に連結されるユニツトケース本体31とで構成さ
れ、ケース本体10内には庫内室11と、冷気循
環路Dのうちの前面12の下縁から庫内室11の
下側及び後側にわたつて設けられる部分13とが
形成され、ユニツトケース本体31は、冷気循環
路Dのうちの庫内室11の上側に設けられる部分
21の四分の横側と上側とを覆う函状に形成さ
れ、上記送気フアン25が冷気循環路Dのうちの
庫内室11の上側に設けられる部分21に配置さ
れ、上記2台の冷却器22a及び22bがユニツ
トケース本体31に支持され、冷気循環路Dのう
ちの庫内室11の上側に設けられる部分21に出
し入れされるように構成される。
〈作用〉 本考案の冷凍冷蔵シヨーケースにおいては、大
気中に移動された冷却器22aまたは22bを大
気温度によつて加熱することによつて自然に除霜
することができ、また、大気中に移動させた冷却
器22aまたは22bを加熱して除霜した場合に
も、除霜終了後冷却器を大気温度まで自然冷却す
る時間がある。更に、除霜済の冷却器22aまた
は22bを大気中で冷気循環路内の温度と同じ温
度まで冷却してから冷気循環路Dに移動させ、除
霜の際に冷却器22aまたは22bに加えられた
熱が冷気循環路D内の空気に全く影響しないよう
にすることが可能になる。また、冷気循環路4内
の冷却器を収納するスペースは冷却器22aまた
は22b1台分の大きさで済む。
また、冷却器22a及び22bがユニツトケー
ス本体31に支持され、冷気循環路Dのうちの庫
内室11の上側に設けられる部分21に出し入れ
されるので、冷気を自然対流に逆らつて庫内室1
1の下側から庫内室11の上側に移動させる必要
がなく、送気フアン25で庫内室11の上側の冷
気循環路Dの部分21の空気を後側から前方に移
動させるだけで自然対流を利用して冷気を循環さ
せることができる。
更に、ケース筐体1がケース本体10とこれの
上側に脱着可能に連結されるユニツトケース本体
31とで構成され、ユニツトケース本体31内に
送気フアン25が配置されるとともに、両冷却機
22a,22bをユニツトケース本体31に支持
させてあるので、ユニツトケース本体31、送気
フアン25及び両冷却機22a,22bを一体の
ユニツト部品20としてケース本体10から脱着
することができる。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案の冷凍冷蔵シヨーケース
によれば、冷却器の除霜の際に冷却器が大気温度
よりも高温に加熱された冷気循環路に戻されるこ
とがなく、場合によつては冷却器が冷気循環路内
の気温まで冷却されて冷気循環路に戻されるの
で、冷気循環路内の空気に対する除霜熱の影響を
小さくできるとともに、冷気循環路内の冷却器を
収納するスペースを冷却器1台分の大きさに抑え
ることができるので、冷凍装置の負荷を冷却器1
台だけの冷凍冷蔵シヨーケースと同様に小さくす
ることができる。
また、送気フアンで庫内室の上側の冷気循環路
の部分の空気を後側から前方に移動させるだけで
自然対流を利用して冷気を循環させることができ
るので、送気フアンの負荷も小さくできる。
更に、ユニツトケース本体、送気フアン及び両
冷却機を一体のユニツト部品としてケース本体か
ら脱着することができるので、設置現場への輸送
時、設置現場への搬入時及び据付時には、ケース
本体とそのユニツト部品とに分解して荷扱いする
ことができ、輸送及び据付作業の作業性を高める
ことができる。
加えて、メンテナンス時にはそのユニツト部品
をケース本体から一体的に取り外してケース本体
の前方その他適当な場所に下ろして点検し、整備
することができるので、メンテナンスの作業性を
高めることができる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例に係るオープンシヨーケ
ースを第1図ないし第4図に基づき説明する。
このオープンシヨーケースは、ケース本体10
と上部ユニツト20とを備え、ケース本体10内
には、前面12が開放された庫内室11と、庫内
室11の前下側に連通され、庫内室11の下側と
後側とに連続して設けられる冷気循環路Dの一部
分13とが区画形成される。また、庫内室11に
は必要に応じて商品陳列用の棚17が設けられ
る。
上部ユニツト20は、ケース本体10の上側に
分離可能に連結される殻構造のユニツトケース本
体31を備え、このユニツトケース本体31内に
冷気循環路Dの庫内室11の上側に設けられる部
分としての冷気室21が形成される。この冷気室
21は後側で冷気循環路Dの一部分13と連通さ
れ、前側で冷気出口29′を介して庫内室11の
前上側部に連通される。
上記庫内室11の上部には、分風室28が区画
形成され、上記冷気室21の冷気出口29′はこ
の分風室28の前上側に開口している。そして、
分風室28の下面の前側には下方に向かつて開口
された冷気吹出口26が開口され、分風室28の
下面の冷気吹出口26よりもう後方には、適当に
分散して下方に向かつて開口された複数の送風口
29を開口させてある。また、分風室28内に
は、冷気吹出口26と送風口29とに分配される
風量を制御する風量分配板27が設けられる。こ
の風量分配板27は、庫内室11に設けた温度セ
ンサ18で検出する庫内温度に対応して制御回路
19によつて図示しないモータを作動させ、この
モータで揺動駆動することにより冷気吹出口26
と送風口29とに分配される風量を制御するよう
に構成される。更に、庫内室11の背壁15には
庫内室11を冷気循環路Dの一部分13に連通さ
せる吸引孔16が多数開口されている。
上部ユニツト20には、冷気室21内の冷気を
後方から前方に移動させる送気フアン25が設け
られるとともに、次の要領で交互にユニツトケー
ス本体31の上側の大気中から冷気室21内に出
し入れされる2台の冷却器22a及び22bが設
けられる。
すなわち、ユニツトケース本体31の上壁23
は後方に下降傾斜する傾斜壁に形成され、この上
壁23の中央部が冷気室21の内外に回転する回
転板24で構成される。この回転板24の両面に
それぞれ1台の冷却器22aあるいは22bが固
定され、回転板24を上壁23の他の部分と面一
状に傾斜する位置で停止する位置から180゜回転さ
せることにより、2台の冷却器22a及び22b
が交互にユニツトケース本体31の上側の大気中
から冷気室21内に出し入れされるようになつて
いる。
第2図に示すように、回転板24は、その回転
中心軸上の両端部に配置され、軸体32を有する
1対の保持部材33を介してユニツトケース本体
31の左右両側板34に設けた1対の軸受35に
回転可能に保持される(第3図参照)。そして、
一方の軸体32に固定されたピニオン41をこれ
に噛み合うラツク42を介して電動ピストン44
で矢印cの方向に往復駆動することにより、上壁
23の他の部分と面一状に傾斜する位置とこれか
ら180゜回転した位置との間で往復駆動されるよう
になつている。なお、ピニオン41とラツク42
の噛み合いを確実にするため、ラツク42は背面
からローラ43でピニオン41側に押さえるよう
にしてある。
上記回転板24の一端には、側板34の内側に
配置され、回転板24の回転中心を中心とする円
板36が固定され、この円板36に各冷却器22
a及び22bに冷媒を循環させるパイプ37,3
7a,37b,37cが固定される。これらのパ
イプ37は回転板24の回転に連動して回転板2
4の回転中心を中心とする円軌跡上を移動できる
ように、側板34に形成された優円弧状の溝38
を貫通し、可撓性を有するパイプあるいはホース
によつて外部冷凍回路50に接続される。
外部冷凍回路50は第2図に示すように、コン
プレツサ51と、コンデンサ53と、コンデンサ
53を強制空冷する送風フアン52とを備え、両
冷却器22a及び22bとの間で配管接続するこ
とにより冷媒回路が構成される。そして、両冷却
器22a及び22bと外部冷凍回路50とを接続
する配管には、冷気室21内に位置する冷却器2
2aまたは22bに冷媒を循環させ、他方の冷却
器22bまたは22aへの冷媒の循環を停止させ
る方向制御弁装置54が設けられる。方向制御弁
装置54は単一の三方弁で構成することも可能で
あるが、ここでは、大気中に位置する冷却器22
bまたは22aに除霜終了後冷気室21に移動さ
せるまでの間に冷媒を循環できるように、方向制
御弁装置54を1対の電磁弁54a及び54bで
構成してある。
なお、回転板24の上下両端縁と上壁23の他
の部分との間には、第4図に示すように、回転板
24の端部に固定された山型の封止部材39で封
止され、また、この封止部材39には内外面より
弾性板40が貼着される。この弾性板40は、回
転板24の回転に際して回転板24の周囲の上壁
23の部分に当接したときに折れ曲がりながらも
その先端部を回転板24の周囲の上壁23の部分
に当接して冷気室21の冷気が外部に漏れること
を最小限度に抑えるようになつている。また、回
転板24が上壁3の他の部分と面一状に位置する
時に、回転板24の上側に固着された弾性板40
と上壁3の他の部分との間に隙間40aを設ける
ことにより、回転板24の上側で除霜に際して冷
却器22aあるいは22bから流下する解霜水が
弾性板40と上壁3の他の部分との間を毛細管現
象で遡り、回転板24と上壁3の他の部分との間
の隙間に溜まつたり、この隙間から冷気室21内
に浸入することを防止してある。
上記の構成において、冷気室21内に位置する
冷却器22aまたは22bに冷媒を循環させた冷
却運転するとともに、送気フアン25によつて冷
気を矢印Aのように循環通風させることにより、
ケース本体10の前面12に冷気吹出口26から
冷気が吹き出し、前面12にエアカーテン14が
形成される。これにより、庫内室11の冷却及び
庫内室11の冷気と外気との遮断が行われる。ま
た、冷気室21の冷気出口29′から吹き出され
る冷気の一部分は分風室28内で分風され、冷気
出口29から庫内室11に放出される。庫内室1
1内では冷気は対流作用により次第に下方に沈降
し、背面の吸引孔と庫内室11の前下側から冷気
循環路Dに吸引される。冷気循環路Dに吸引され
た冷気は庫内室11内で展示商品から熱を奪つて
昇温しており、冷気循環路D内では対流作用によ
つて自然に上昇しようとする。
冷気室21内の空気は冷却器22aまたは22
bで冷却されることにより下方に沈降しようとす
るが、これを送気フアン25によつて後方から前
方に移動させると、この移動に伴つて冷気循環路
Dの一部分13から昇温した空気が吸引され、冷
気出口29′から冷気が排出される。冷気循環路
Dの一部分13内の昇温した空気は自然対流で上
昇しようとし、冷気出口29′から排出される冷
気は自然対流で下降しようとするので、送気フア
ン25は循環する冷気の自然対流に逆らうことな
く冷気を後方から前方に移動させることになり、
その負荷が大きく軽減されることになる。
ここで、送気フアン25を第1図に示すよう
に、冷気室21の冷気出口29′の近傍で冷却器
22aまたは22bに対向して配設すると、冷気
が正圧となる冷気循環路Dの経路長さが短くな
り、冷気の漏れが発生する機会が少なくなるので
冷凍冷蔵の効率が冷気漏れによつて低下すること
を防止できる。
冷気室21内の冷却器22aまたは22bに一
定量の霜が付着すると冷却効率が低下するので、
所定の周期、例えば4時間毎に回転板24を回転
させて冷気室21内の冷却器22aまたは22b
を冷気室21外に出し、これに代わつて冷気室2
1内に入れられた冷却器22bまたは22bによ
つて冷気室21内の空気を冷却する一方、冷気室
21外に出した冷却器22aまたは22bの除霜
が行われる。
冷気室21外に移動された冷却器22bまたは
22aに付着した霜は、公知の加熱除霜方法によ
つて急速に除霜してもよいが、ここでは、電磁弁
45bを閉弁して冷媒の循環を停止するだけで、
外気の気温によつて自然に開凍されて除霜され
る。したがつて、冷却器22bまたは22aが大
気温度よりも高温に加熱されて冷気循環路に戻さ
れることはない。この実施例では、冷気室21内
に位置する冷却器22aまたは22bを除霜のた
めに冷気室21外に出す前に、電磁弁45bを開
弁して冷媒を冷気室21外の冷却器22bまたは
22aに循環させ、この冷却器22bまたは22
aを冷気室21の温度と同じ温度に冷却してから
冷気室21に移動させることにより、冷気室21
内の空気に対する外気熱の影響を完全になくすよ
うにしてある。また、冷気室21内で冷却器22
aあるいは22bが占めるスペースは1台の冷却
器22aあるいは22bの大きさにすればよいの
で、冷気室21の容積を小さくすることができ
る。したがつて、冷却器22aあるいは22bの
冷却効率を高めることができる上、その負荷も小
さくできる。
更に、ケース筐体1がケース本体10とこれの
上側に脱着可能に連結されるユニツトケース本体
31とで構成され、ユニツトケース本体31内に
送気フアン25が配置されるとともに、両冷却機
22a,22bをユニツトケース本体31に支持
させてあるので、ユニツトケース本体31、送気
フアン25及び両冷却機22a,22bを一体の
上部ユニツト20としてケース本体10から脱着
することができる。したがつて、設置現場への輸
送時、設置現場への搬入時及び据付時には、ケー
ス本体10と上部ユニツト20とに分解して荷扱
いすることができ、輸送及び据付作業の作業性を
高めることができる。また、メンテナンス時には
上部ユニツト20をケース本体10から一体的に
取り外してケース本体10の前方その他適当な場
所に下ろして点検し、整備することができるの
で、メンテナンスの作業性を高めることができ
る。
第5図は本考案の他の実施例に係るオープンシ
ヨウケースの要部の縦断正面図である。この実施
例では、ユニツトケース本体31の端壁45に円
形の旋回板46が回転自在に枢支され、この旋回
板46にはこれと同心状にロータリ式の冷媒切換
弁55が設けられる。この冷媒切換弁55はユニ
ツトケース本体31の端壁45に固定支持される
固定部57と、これに回転自在に結合された旋回
部47とを備え、旋回部47は上記旋回板46に
固定される。旋回部47の外端面には2条の円環
溝48,49が同軸状に凹節され、第6ずに示す
ように、内側の円環溝48に互いに周方向に180゜
置きに1対の冷媒通路55a及び55bの各一端
が開口させてある。また、外側の円環溝49には
内側の円環溝48の冷媒通路55a及び55bか
らそれぞれ90゜ずれた箇所に別の1対の冷媒通路
56a及び56bの各一端を開口させてある。こ
れら冷媒通路55a,55b,56a及び56b
の各他端は旋回部47の内端面に開口される。そ
して、第6図の下半の各冷媒通路55a及び56
aの間に第5図の下側の冷却器22aが接続さ
れ、上半の各冷媒通路55b及び56bのあいだ
に第5図の上側の冷却器22bが接続される。固
定部57の内端面には、旋回部47の各円環溝4
8及び49に対応する円環突条58及び59が形
成され、内側の円環突条58の端面には旋回部4
7の冷媒通路55aまたは55bに択一的に接続
される冷媒通路60aの一端が、外側の円環突条
59の端面には旋回部47の冷媒通路56aまた
は55bに択一的に接続される冷媒通路61aの
一端がそれぞれ開口され、これら冷媒通路60a
及び61aの各他端の間に外部冷凍回路50が接
続される。そして、回転板24の下側に位置する
冷却器22aまたは22bに接続された旋回部4
7の各冷媒通路55a及び56aまたは55b及
び56bが固定部57の各冷媒通路60a及び6
1aにそれぞれ気密状に連通され、回転板24の
上側に位置する冷却器22bまたは22aに接続
された旋回部47の各冷媒通路55b及び56b
または55a及び56aは固定部57の円環突条
58及び59の端面でそれぞれ閉塞される。な
お、第5図中の符号62と63はそれぞれOリン
グからなる封止部材、65は旋回部47と固定部
57との相対回転を容易にするためのボールベア
リング、66は固定部57と旋回部47とを相対
回転可能に連結する連結ナツトである。
また、この実施例では、回転板24を駆動する
手段が減速機付電動モータ67と、その出力軸に
取付けた小歯車68と、旋回板46の周縁部に固
定した大歯車69とで構成されている。この大歯
車69のリム部分71は端壁45に嵌め込んだベ
アリング72に可回転に内嵌される。このベアリ
ング72にはメタル、耐摩レンジ等の耐摩耗性に
優れたものが好ましいが、表面滑性に富んだプラ
スチツクなどを用いてもよい。
なお、回転板24の他端はユニツトケース本体
20の他側端壁に可回転に枢支されておればよ
い。
この実施例では、冷媒切換え用の供給側部分と
還流側部分とが回転板46の一側にまとめられる
ので、点検整備等が簡単になる。また、冷却器2
2a及び22bへの冷媒の給排用配管37が回転
板46の一端に纏めて配管されることになり、回
転板46の両側に供給用配管と排出用配管を分け
て配管するものに比べて配管全長を短くできる。
第8図は本考案のまた他の実施例に係るオープ
ンシヨーケースの要部の縦断正面図であり、この
実施例は第1図に示した実施例と上部ユニツト2
0の冷却運転切換手段の構造が異なつている。
すなわち、回転板24の一端がユニツトケース
本体31の端壁45に旋回板45bを介して回転
可能に枢支され、端屁45の外側にロータリージ
ヨイント80が取着されている。
ロータリージヨイント80の回転軸81は筒体
で形成され、胴部82の内部端面83に接して遊
動する遊動シーリング84によつて、フランジ8
5が支持され、かつ、カーボン軸受86によつて
回転軸81が支持され、スプリング87により回
転軸81のフランジ85が圧接され、内部の気密
を保ちつつ、回転軸81を回転可能に枢支する。
胴部82外の回転軸81は旋回板46bに軸心
を整合して連結され、その端部は三方弁55bを
介してそれぞれ冷却器22aあるいは22bに連
通連結される。
冷媒は供給管88より供給され、ロータリージ
ヨイント80及び三方弁55bを経て、冷気室2
1内に配置された冷却器22aに送り込まれ、同
様に設けられた反対側のロータリージヨイント8
0(図示せず)より外部冷凍回路50へと循環さ
れる。
なお、回転板24を回転駆動する手段は図示し
ないが、同様に前述のラツクピニオン方式や電動
モータ方式を採用することができる。
なお、上述の各実施例においては、外部冷却冷
凍回路50を配置してあるが、この外部冷凍回路
50を上部ユニツト20に一体的に組みつけるこ
とは可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るオープンシヨ
ーケースの縦断側面図、第2図は第3図の−
線断面図に相当する要部の縦断側面図、第3図は
第2図の−線断面図、第4図は第2図の部
の拡大縦断側面図、第5図は本考案の他の実施例
に係るオープンシヨーケースの要部の縦断正面
図、第6図は第5図の−線縦断面図、第7図
は第5図の−線縦断面図、第8図は本考案の
また他の実施例に係るオープンシヨーケースの要
部の縦断正面図、第9図は従来技術に係る冷凍冷
蔵シヨーケースの縦断側面図である。 D……冷気循環路、1……ケース筐体、10…
…ケース本体、11……庫内室、12……前面、
13……冷気循環路Dの部分、21……冷気室、
22a……冷却器、22b……冷却器、25……
送気フアン、31……ユニツトケース本体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース筐体1内に前面12が開放された庫内室
    11と、前面12の下縁で庫内室11に連通し、
    庫内室11の下側、後側及び上側を経て前面の上
    縁にわたつて形成され、前面12の上縁で庫内室
    11に連通する冷気循環路Dと、冷気循環路D内
    に配置された送気フアン25と、冷気循環路D外
    の大気中から冷気循環路Dに交互に出し入れさ
    れ、冷気循環路D内では冷気循環路D内の空気を
    冷却し、大気中では除霜される2台の冷却器22
    a及び22bとを備える冷凍冷蔵シヨーケースで
    あつて、 ケース筐体1がケース本体10とこれの上側に
    脱着可能に連結されるユニツトケース本体31と
    で構成され、 ケース本体10内には庫内室11と、冷気循環
    路Dのうちの前面12の下縁から庫内室11の下
    側及び後側にわたつて設けられる部分13とが形
    成され、 ユニツトケース本体31は、冷気循環路Dのう
    ちの庫内室11の上側に設けられる部分21の四
    方の横側と上側とを覆う函状に形成され、 上記送気フアン25が冷気循環路Dのうちの庫
    内室11の上側に設けられる部分21に配置さ
    れ、 上記2台の冷却器22a及び22bがユニツト
    ケース本体31に支持され、冷気循環路Dのうち
    の庫内室11の上側に設けられる部分21に出し
    入れされるように構成したことを特徴とする冷凍
    冷蔵シヨーケース。
JP8787784U 1984-06-13 1984-06-13 冷凍冷蔵シヨ−ケ−ス Granted JPS613377U (ja)

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