JPH02305706A - コンベアの駆動制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、工場や倉庫内において荷物を搬送するために
コンベアを複数組み合わせた場合の駆動制御方法に関し
、特にコンベアの駆動において立ち上がり、立下がりの
加速度を調整するための方法に関する。

（従来の技術） コンベア駆動において、立ち上がり、立下がりの加速度
を調整することにより、搬送のトップスピードを上げる
ことができる。すなわち、コンベアの定常走行のスピー
ドが大きい時、コンベアの起動時及び制動時において、
コンベアの停止状態と走行状態との切り替えを急激に行
なうとすると、コンベア上の荷が崩れたり、落下したり
するおそれがある。従って起動時には停止状態から緩や
かにトップスピードに上げて行き、制動時にはトップス
ピードから徐々に停止させることにより、大きいトップ
スピードで、荷崩れなどを起こすことな′くコンベアを
運転することができる。

このような加速度の調整にはインバータが利用されてい
る。すなわち、インバータによって電源から送られてく
る電力の周波数を調節することにより、コンベアの駆動
モータの回転速度を調整していた。インバータは各コン
ベアの駆動モータごとに一対になって設置されていた。

（発明が解決しようとする課題） 従来のような駆動制御方法によれば、インバータは各駆
動モータごとに設置されているから、モータと同じ数だ
けインバータが必要であった。

インバータは設置するスペースをとり、かつ高価である
。また、加速度調整の必要のない定常運転時にも常にイ
ンバータを通じて給電するので、インバータにより電力
が無駄に消費されていた。

本発明の目的は、コンベアのトップスピードを維持する
とともに、インバータの数が最小で済むようなコンベア
の駆動制御方法を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、単一の電源から給
電されるそれぞれ個別の駆動モータによって駆動される
複数のコンベアの駆動制御方法であって、前記コンベア
の立上がり及び立下がり時には前記電源に近接して設け
られた単一のインバータを経由して前記各駆動モータに
給電することによって加速度を調整し、定常運転時には
前記電源から直接各駆動モータに給電するようにコンベ
アの駆動制御方法を構成した。

（作用） 本発明は上記の構成としたので、次のような作用を奏す
る。

本発明によれば、各コンベアの駆動モータは、常にイン
バータを介して給電されるのではなく、加速度調整の必
要な立上がり及び立下がりの時に限り、インバータを経
由して給電され、定常運転時には直接給電される。

したがって、コンベアの立上がり及び立下がり時には荷
崩れ等を生ずることなくコンベアのトップスピードを太
き（とることができる。

（実施例） 以下図示の実施例について説明する。

第１図は本発明に係るコンベアの駆動方法を具体化した
回路の一例を示す概略図である。

同図において、商用周波数の電力源である三相交流電源
１は、ｎ台のコンベアの各駆動モータＭｌ、Ｍ２・・・
Ｍｎに電力を供給している。電力はａ、ｂのいずれかの
経路により供給される。

ａの経路は直接各モータＭに給電する経路であり、ｂの
経路にはインバータ２を介している。インバータ２は、
電源周波数同期機能を備えている。

ａ、ｂからの給電は、各モータＭ毎に設けられた無瞬断
切替可能な電源切替装置Ｓｌ。

Ｓ２・・・Ｓｎを介して各モータＭに供給される。この
電源切替装置Ｓにより、各モータＭｌ、Ｍ２・・・Ｍｎ
は、個々に電力の経路ａ、ｂのいずれかを選択して切り
替え、かつＯＦＦにすることができる。

３はインバータ２および各電源切替装置Ｓを制御する制
御装置である。

次に本実施例の作用について説明する。

１つの搬送システムを構成する各コンベアを起動する際
には、先述のように立ち上がりの加速度を調整し、徐々
に速度を上げてい（必要がある。そのために、起動時に
は三相交流電源１からの電力はｂの経路よりインバータ
２を通じて供給される。すなわち、各電源切替装置Ｓは
起動時には経路すに切り替えられ、インバータ２により
加速度を調整される。

なお、本実施例ではすべてのコンベアを同時に起動させ
ず、１台づつ順番に起動させるようにしている。すなわ
ち、最初にモータＭ１を起動させ、次にＭ２．　　・・
・最後にＭｎを起動させる。制動する際も同様に１台づ
つ行なうようにする。このような方式によれば、インバ
ータ２の定格は小さくて済み、設置のためのスペースや
価格を節約することができる。また各コンベアを同時に
起動させなければならないという事情もない。

まず、Ｍｌの起動において、電源切替装置Ｓ１は経路す
かもの電力を供給され、この詩仙の電源切替装置Ｓ２・
・・ＳｎはＯＦＦにされ、他の各モータＭ２・・・Ｍｎ
に電力は供給されないように制御されている。

インバータ２は、最初は低い周波数の電力を出力し、段
々高い周波数に変えてい（。これに従って、モータＭ１
の回転数も、低い回転数から徐々に高い回転数に上がり
、コンベアの速度も上がっていく。この加速の程度は、
モータやコンベアのタイプ、搬送される荷の種類などに
より適切に決定される。周波数が三相交流電源１の商用
周波数と同期すると、制御装置３により電源切替装置Ｓ
１が経路ａからの電力に切り替え、定常運転に移る。こ
の切り替えの際には、回転ムラが生じないように、電源
切替装置Ｓは無瞬断切り替えができるようになっている
。

次に電源切替装置Ｓ２が経路すに切り替えられ、上述の
手順で定常運転に移行される。

この手順がＳｎまで繰り返され、すべてのコンベアが定
常運転状態になる。

各コンベアを定常運転から停止させる手順もこれと同様
に、１台づつなされる。すなわち、モータＭ１から順に
電源切替装置が経路すに切り替え、インバータ２が商用
周波数から低い周波数まで徐々に周波数を落とし、ショ
ックを与えないように停止させる。

以上のように、本実施例によれば単一のインバータを使
用することにより立上がり、立下がりの加速度を調整し
、搬送のトップスピードを上げることができる。また定
常運転時にはインバータを介さずに電力供給を行なうの
で、インバータにより電力が消費されることがない。

また、本実施例においてはインバータ２は各モータＭを
１台づつ起動または停止させるので、周波数変換すべき
電力が小さくて済み、従って小型で安価なもので足りる
。

以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではな（、例えば、各コンベア
に荷検出装置を設けて、該装置により物品検出したコン
ベアのみインバータ経由で駆動モータに給電し、上記コ
ンベア以外のコンベアには各駆動モータに給電し、同時
に全コンベアを起動させる如く、本発明の要旨の範囲内
において適宜変形実施可能であることは言うまでもない
。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明のコンベアの駆動制御方法
によると、従来各コンベアのモータ毎に必要であったイ
ンバータを１台で〆斉むようにすることにより、インバ
ータの設置スペースと費用とを節約することができる。

また定常運転時にインバータに電力を消費されず、経済
的利益が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるコンベアの駆動制御方法を具体化
した回路を示す概略図である。 １・・・三相交流電源、２・・・インバータ、３・・・
制御装置、Ｓ・・・電源切替装置、Ｍ・・・モータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 単一の電源から給電されるそれぞれ個別の駆動モータに
   よって駆動される複数のコンベアの駆動制御方法であっ
   て、前記コンベアの立上がり及び立下がり時には前記電
   源に近接して設けられた単一のインバータを経由して前
   記各駆動モータに給電することによって加速度を調整し
   、定常運転時には前記電源から直接各駆動モータに給電
   するように構成したことを特徴とするコンベアの駆動制
   御方法。