JPH0230255Y2 - - Google Patents

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JPH0230255Y2
JPH0230255Y2 JP1985203869U JP20386985U JPH0230255Y2 JP H0230255 Y2 JPH0230255 Y2 JP H0230255Y2 JP 1985203869 U JP1985203869 U JP 1985203869U JP 20386985 U JP20386985 U JP 20386985U JP H0230255 Y2 JPH0230255 Y2 JP H0230255Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は円筒状のベースの先端面に複数のチツ
プを固着してなるコンクリート用コアドリルの改
良に関する。
〔従来技術及びその問題点〕
一般に、コンクリート、アスフアルト、煉瓦、
石材等の孔あけにはコンクリート用コアドリルを
用いている。この種のコンクリート用コアドリル
は通常円筒状のベースを備え、このベースの先端
面全周に複数のチツプを一定間隔ごとに固着して
構成し、このコアドリルを駆動装置へ取り付ける
ことにより回転させて使用する。
従来、このようなコンクリート用コアドリルに
おいて、ベースに対するチツプの取り付けはベー
スの先端部をベースの軸方向に対し垂直な平面で
切断した平坦面に形成し、この平坦面上に例えば
直方体ブロツク状に形成したチツプをろう付け等
により固着せしめていた。
ところで、コアドリル自体はいわば消耗品であ
る。つまり、使用とともにチツプは摩耗して消耗
する。ところが従来のコンクリート用コアドリル
は第3図のようにチツプの消耗末期においてもチ
ツプ51の一部51aがベース52の厚さに対応
した一定の高さを有する弧状に残つてしまい、チ
ツプの無駄を生じていた。
また、チツプとチツプの間に切粉が詰まり易く
時々清掃を要する等、そのメンテナンスがたいへ
んであるとともに、切削効率が低下する問題があ
つた。
なお、第4図に示すようにベース52の先端部
にチツプ載せ台53を突出させ、この載せ台53
の上にチツプ51を固着することも考えられる
が、使用時に矢印H方向に高速で回転するため、
チツプ載せ台53の立上部分(コーナー)にかな
りの応力が集中するとともに、ベース52の厚さ
が薄いために、チツプ載せ台53の立上部分にク
ラツク(ひび割れ)が発生し、採用できない。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述した従来の問題点を解決したコン
クリート用コアドリルを提供するもので、以下に
示すコンクリート用コアドリルによつて達成でき
る。
即ち、本発明に係るコンクリート用コアドリル
1(第1図)は円筒状のベース2を備え、当該ベ
ース2の先端面2a全周に複数のチツプ3……を
一定間隔ごとに固着したものにおいて、相隣るチ
ツプ3とチツプ3の間におけるベース2の先端面
2aに、軸方向へ切り欠いた底部が湾曲するU形
の凹部4を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
次に、本考案の作用について説明する。
本考案に係るコンクリート用コアドリルにおい
ては凹部4を設けることにより、ベース2の内部
と外部が凹部4を介して連通する。したがつて、
当該凹部4を通して切粉の排出作用、さらには切
削時における冷却水の排出作用を行う。
また、凹部4により、ベース2における先端部
2aの一部、つまり凹部4と凹部4の間における
凸部5がチツプ3の一部として機能し、消耗末期
においてチツプ3の先端がベース2の固着面近傍
まで消耗し、残部がほとんど無くなるように作用
する。
さらにまた、凹部4は底部が湾曲するU形形状
に形成したため、使用時に周方向への応力が作用
しても応力分散が効果的に図られ、クラツクの発
生を防止する作用を呈するとともに、同時に、凹
部4の深さを可吸的に大きくできるため、排水効
率を高める作用を呈する。
〔実施例〕
以下には本考案に係る好適な実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。第1図は本考案に係るコ
ンクリート用コアドリルの縦断正面図、第2図は
第1図中二点鎖線円A部の斜視図である。
まず、実施例を理解しやすくするため、例示す
るコンクリート用コアドリルの全体的概略構成に
ついて説明する。
第1図から明らかなように符号1で示したコン
クリート用コアドリルは図面の上側からアダプタ
10、チユーブ11、Tシヤンク12をそれぞれ
ねじ結合部13,14を介して同軸的に連結して
ある。なお、アダプタ10、チユーブ11、チツ
プを除くTシヤンク12は前記ベース2を構成す
る。また、ねじは断面矩形である。
アダプタ10はチユーブ11に結合する筒部1
0aと、筒部10aに一体の端面部10bと、端
面部10bの中心に一体に取り付けた取付部10
cからなる。この取付部10cは仮想線で示す回
転駆動装置Pの回転出力軸P0に着脱する。なお、
同装置Pは駆動モータ、前後進送り機構、冷却水
をドリル側へ送る冷却装置等を備えている。
チユーブ11は実施例では一つであるが、あけ
る孔の深さによつて複数のチユーブ11……を順
次連結できる。
Tシヤンク12は先端面2aに複数のチツプ3
……を一定間隔ごとに固着して構成する。チツプ
3の固着手段としては一般的なろう付け法や熔接
法をはじめレーザ等の高密度熱源による熔接法等
を利用できる。なお、チツプ3は例えばダイヤモ
ンド粒子をバインダと混合して焼結した直方体状
の小ブロツクである。
これら各アダプタ10、チユーブ11、Tシヤ
ンク12は炭素鋼鋼管(例えば(JIS)STKM−
S45C,STKM−13C等)を所定長さに切断して
用いる。
次に、要部の構成について説明する。
第2図から明らかなように、Tシヤンク12の
先端面2aはベース2の軸方向に対し垂直な平面
で切断した平坦面15に形成し、上述したように
この平坦面15の上にチツプ3を一定間隔ごとに
全周にわたつて固着する。したがつて相隣るチツ
プ3とチツプ3の間には平坦面15の一部が露出
するが、この露出した平坦面15からTシヤンク
12に底部が湾曲したU形の凹部4を軸方向へ切
り欠いて形成する。この場合、凹部4は先端面2
aの一部に設けることにより、凹部4の端部4s
とチツプ3の端部3sを所定の幅だけ離間させ
る。これにより、第4図に示すように、使用とと
もにチツプ接合部Nが切削され、ロー付面積減少
によつてチツプが離脱するいわゆる「チツプ飛
び」を無くすことができる。即ち、チツプ3には
通常ダイヤモンド粉末を混入するため、耐摩耗性
はベース2よりも優れ、ボーリング現場において
実際に作業を行つた場合にはコンクリートの切
粉、鉄筋の切粉、石の切粉等によつてベース2の
方が先に減耗し、第4図に示すように接合部Nに
切込状の凹部を生ずる。一方、コアドリル1の回
転によつて応力はチツプの先端に加わるため、チ
ツプはテコの原理によつて飛ばされ易くなる。し
かし、本考案に係るコアドリル1によれば、第2
図に示す仮想線Rのようにベース2が減耗して
も、このような現象は生ぜず、チツプ飛びを大幅
に減少できる。
次に、コンクリート用コアドリル1の他の細部
構造について説明する。まず、全体の外径寸法に
ついて述べる。本実施例ではTシヤンク12の先
端面2aから軸方向へ沿つた所定幅の部分12a
と、これより後部となる残部12bの肉厚を異な
らせ、残部12bを薄肉化するとともに、小径化
した。
一方、チユーブ11及びアダプタ10の肉厚は
前記残部12bの肉厚と略同じに形成する。しか
し、本実施例ではさらに軽量化を図るため、チユ
ーブ11の軸方向中間部分11aの外径を小径化
し、かつ薄肉化した。
このような、外径条件によつてコンクリート等
の切削時においてはドリル1の外周面とあけた孔
の内周面間には一定のクリアランスが生じ、接触
摩擦抵抗が著しく低下するとともに、この効果は
長期の使用においても常に維持される。また、大
幅な軽量化を図ることができる。
なお、実施例ではベース2をアダプタ10、チ
ユーブ11、Tシヤンク12の三つに分割構成し
たタイプを例示したが、勿論これら三者が連続的
に一体成形されたものであつてもよい。
次に、コンクリート用コアドリル1の特にベー
スを構成するTシヤンク12の製造方法について
順を追つて説明する。
(a) 鋼管の切断工程:鋼管を必要な長さに切断す
る。
(b) 焼鈍工程:切断した鋼管を温度600℃〜650℃
の電気炉内で約2時間放置し、その後炉冷す
る。この工程は加工中に鋼管が極薄になるため
素材の歪みが加工歪みとなりTシヤンクの変形
となつて現れるのを防止する。
(c) NC加工工程:鋼管の片端面、内面及び外面
を仕上げる。また、全長を決定し、端部のねじ
を切るとともに、鋼管の外面中間部を切削して
小径化する。
(d) 凹部形成工程:Tシヤンクの先端部に凹部4
を切削して形成する。
(e) 軟窒化工程:電気炉としてユニゾフ炉(ピツ
ト型)を用い、NC加工の終了したチユーブを
温度570℃の中に2時間放置した後、炉冷する。
この場合炉の中には、尿素を入れる。尿素は炉
の中で熱分解し、窒素、一酸化炭素、水素とな
り、このうち窒素が鋼の表面と化合し、8〜12
ミクロメートルの化合物層を形成する。また、
その下には一酸化炭素の炭素が化合し、拡散層
(0.2〜0.3)を形成する。この二つの層が耐摩
耗性及び疲労強度を高める等、物理的強度を高
める。
なお、この種のコンクリート用コアドリルは回
転ツールのためベース2は可及的に真円に近い精
度が要求されるが、単なる一般的な焼入れでは精
度を出せず、実用化が困難であつたが、上記各工
程を経ることによつて精度を落とすことなく、む
しろ高めることができた。
また、必要によりアダプタ10の端面部10b
には複数の孔を形成するとともに、内側からプラ
スチツクカバーを取り付けて当該孔を閉塞する。
これにより冷却水の漏れを防止すると同時に更な
る軽量化を図ることができる。
以上、実施例について詳細に説明したが本考案
はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば凹部は各チツプ間の全部に設けてもよい
し、その一部であつてもよい。その他構成、形
状、寸法、素材等において本考案の精神を逸脱し
ない範囲において任意に変更実施できる。
〔考案の効果〕
このように、本考案に係るコンクリート用コア
ドリルは相隣るチツプとチツプ間におけるベース
の先端部に軸方向へ切り欠いた底部が湾曲するU
形の凹部を設けたため、次のような著効を得る。
凹部によりベース側にチツプの一部と見なす
ことができる凸部を形成でき、この結果チツプ
の消耗末期においてもチツプをほとんど残すこ
となく使い切ることができ、チツプの無駄をな
くすことができる。
凹部によりベースの内部と外部が連通し、切
粉や冷却水の排出性が飛躍的に向上する。この
結果、切粉による目詰まりを防止でき、清掃等
の労力を著しく低減できるとともに、切削効率
も格段と向上させることができる。
以上の基本的効果に加え、凹部にかかる応力
を効果的に分散させ、クラツクの発生を防止す
ることによるドリルの長寿命化を図れるととも
に、凹部の深さを可吸的に大きくできるため、
排水効率を高めることができる。
好適な実施形態により、凹部を先端面の一部
に設けることにより、凹部の端部とチツプの端
部を所定の幅だけ離間させれば、ベースの減耗
に基づくいわゆる「チツプ飛び」現象を大幅に
減少でき、更なる長寿命化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案に係るコンクリート用コアドリ
ルの縦断正面図、第2図:第1図中二点鎖線円A
部の斜視図、第3図:従来例を説明するチツプ付
近の断面図、第4図:他の従来例を説明するチツ
プ付近の正面図。 尚図面中、1:コンクリート用コアドリル、
2:ベース、2a:先端面、3:チツプ、4:凹
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円筒状のベースを備え、当該ベースの先端面
    全周に複数のチツプを一定間隔ごとに固着して
    なるコンクリート用コアドリルにおいて、相隣
    るチツプ3とチツプ3の間における前記ベース
    2の先端面2aに、軸方向へ切り欠いた底部が
    湾曲するU形の凹部4を設けたことを特徴とす
    るコンクリート用コアドリル。 (2) 前記凹部4は前記先端面2aの一部に設ける
    ことにより、凹部4の端部4sとチツプ3の端
    部3sを所定の幅だけ離間させたことを特徴と
    する請求項1記載のコンクリート用コアドリ
    ル。
JP1985203869U 1985-12-30 1985-12-30 Expired JPH0230255Y2 (ja)

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