JPH02299886A - 感熱転写材用熱スティック防止剤 - Google Patents

感熱転写材用熱スティック防止剤

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JPH02299886A
JPH02299886A JP1118548A JP11854889A JPH02299886A JP H02299886 A JPH02299886 A JP H02299886A JP 1118548 A JP1118548 A JP 1118548A JP 11854889 A JP11854889 A JP 11854889A JP H02299886 A JPH02299886 A JP H02299886A
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JP
Japan
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weight
thermal
heat
thermal transfer
polysiloxane
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JP1118548A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tanimori
谷森 滋
Kiyoshi Kawamura
清 川村
Sadanori Sano
佐野 禎則
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な感熱転写材用熱スティック防止剤に関す
る。さらに詳しくは、ベースフィルムおよび該フィルム
の一方の面に設けられた熱転写性インキ層からなる感熱
転写材において、前記ベースフィルムの他方の面に熱ス
ティック防止層を設けることにより、加熱ヘッドから加
えられる熱パルスによってベースフィルムの一部が溶融
し加熱ヘッドに融着するのを防止し、さらに滑性を与え
て加熱ヘッドの移動や紙送りを円滑に行うようにする感
熱転写材用熱スティック防止剤に関する。
(従来の技術) 近年ファクシミリやプリンターに、加熱時に発色するよ
うな2成分を分散した感熱発色層を基材上に設けた感熱
記録方式が多用されている。しかしながら、この方式は
保存性が悪い、記録後改ざんされやすい、耐溶剤性が悪
いなどの欠点を有するものである。これらの欠点を改良
するものとして転写型の感熱記録方式が知られている。
この方式は受容シート(例えば普通紙)に感熱転写材を
通して加熱ヘッドの熱パルスにより印字を行うものであ
り、感熱転写材は受容シートに接する側の面に熱溶融性
インキ層や熱昇華性染料含有層などの熱転写性インキ層
を設けたものが一般に用いられている。
感熱転写材のベースフィルムとしては、膜厚、強度、耐
湿性の点からプラスチックフィルムが好適であり、ポリ
エステルフィルムなどが用いられている。
(発明が解決しようとする問題点) 最近は、転写型の感熱記録方式において印字性能及び印
字速度の向上が望まれ、ベースフィルムの膜厚を薄くし
たり、加熱ヘッドにかける熱量を多(したりする工夫が
なされているが、これらの方法ではベースフィルムにか
かる熱負荷が大きくなり、ベースフィルムが溶融され、
加熱ヘッドの走行に支障をきたす問題点を生ずる。この
様な現象を一般に熱スティック現象とよんでいる。
従来この熱スティック現象を改善するために種々の試み
が提案されている0例えば特開昭55−7467号では
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ニトロセルロース等の
耐熱性樹脂をベースフィルムの一方の面に塗布する方法
が提案されているが、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂は
100℃以上で数時間の加熱硬化処理を必要とし、ニト
ロセルロースは加熱硬化処理は必要としないが加熱ヘッ
ドの発熱によってニトロセルロースの分解な生じ酸化痩
−のガスを発生する問題を有するものである。また、特
開昭56−155794号では微細シリカやタルク等の
無機粉末と耐熱性ポリマーとからなる組成物が示されて
いるが、加熱硬化処理に長時間を要する欠点があり、ま
た無機粉末による表面の粗面化が起りやすく加熱ヘッド
の走行性に問題が残るものであった。さらに特開昭60
−15193号ではシリカ、アルミナのコロイダル粒子
とポリビニルアルコール等の有機バインダーからなる組
成物が示され、表面の平滑化がはかられているが、組成
物自体の耐熱性、塗膜表面の滑り性についてはなお不十
分さを残すものである。
本発明は上記のような従来の問題点を解消するものであ
り、その目的はすぐれた感熱転写材用熱スティック防止
剤を提供することにある。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明者ら
は、熱スティック防止剤について鋭意研究を行った結果
、特定のポリシロキサングラフトポリマーとアル゛キル
シリケートからなる組成物または該組成物に更にポリエ
ステルイミド樹脂を配合した組成物が従来の問題点を解
決することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン
(A)1〜20重量%存在下に、重合性シラン化合物(
B)0.05〜10重量%、不飽和有機酸(C)0.5
〜10重量%及びこれらと共重合可能な他の重合性単量
体(D)60〜98.45重量%(但し、(A) 、 
(B) 、(C)及び(D)成分の合計は100重量%
とする。)を重合させて得られるポリシロキサングラフ
トポリマー(I)及びア ・ルキルシリケート(II)
からなる感熱転写材用熱スティック防止剤に関するもの
である。
また、本発明は末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン
(A)1〜20重量%存在下に、重合性シラン化合物化
合物(B)0.05〜10重量%、不飽和有様#(C)
0.5〜lO重量%及びこれらと共重合可能な他の重合
性単量体(D)60〜98゜45重量%(但し、(A)
 、(B) 、(C)及び(D)成分の合計は100重
量%とする。)を重合させて得られるポリシロキサング
ラフトポリマー(I)、アルキルシリケート(II)及
びポリエステルイミド樹脂(III)からなる感熱転写
材用熱スティック防止剤に関するものである。
本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤の一適用例を
図示すると、第1図の通りであり、ベースフィルム1の
一方の面に熱転写性インキ層2を設け、ベースフィルム
1の他方の面に本発明の熱スティック防止剤を主成分と
してなる熱スティック防止層3を設けた感熱転写材を挙
げることができる。
本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤を主成分とし
てなる熱スティック防止層は、耐熱性で滑り性が良く、
熱スティック防止能が太き(、且つベースフィルムへの
密着性が良好であり、通常の塗工機や印刷機などにより
容易にベースフィルムに適用できるものである。
本発明で使用されるポリシロキサングラフトポリマー(
I)を構成する成分として用いられる末端ヒドロキシル
基含有ポリシロキサン(A)としては、末端の少な(と
も1つがヒドロキシル基である直鎖状もしくは一部技分
れした分岐状ポリシロキサンであれば制限なく使用でき
、現在各種のものが容易に入手でき、目的に応じて使用
できる。
この様な末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)
としては5例えば、一般式 %式% (但し、R1及びR8はそれぞれ独立にハロゲン置換さ
れていてもよい一価の炭化水素基、R8は水素又はハロ
ゲン置換されていてもよい一価の炭化水素基、nは1以
上の整数である。)で示される直鎮状ポリシロキサンに
より代表されるが、一部が枝分れした分岐状ポリシロキ
サンも好適に使用できる。
より具体的に言うならば、例えば、ジメチルポリシロキ
サン、メチルエチルポリシロキサン等のジアルキルポリ
シロキサン類、メチルフェニルポリシロキサン等のアル
キルアリールポリシロキサン類、ジフェニルポリシロキ
サン等のジアリールポリシロキサン類などを挙げること
ができ、これらの群から選ばれる1種又は2種以上の混
合物を使用することができる。なかでも、末端に少なく
とも1個のヒドロキシル基を有する直鎖状もしくは一部
技分れした分岐状ジメチルポリシロキサンが安価に入手
でき、しかも性能に優れたポリシロキサングラフトポリ
マーが得られるので好ましい。
用いられるポリシロキサン(A)の平均分子量としては
500〜150万の範囲、好ましくは5000〜150
万の範囲、さらに好ましくは2万〜150万の範囲のも
のが望ましい、平均分子量が500未満では、得られる
熱スティック防止剤は所望の表面特性が充分発揮されな
い場合があり、また、平均分子量が150万を超えると
高粘度となり、取り扱いおよび重合操作が難しくなる場
合がある。
末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)の使用量
は、表面特性の程度に応じて、1〜20重量%の範囲内
で適宜法めることができる。1重量%未滴の使用量では
表面特性が充分ではなく、また20重量%を超える範囲
では基材への密着性が低下するので望ましくない。
本発明に用いられる重合性シラン化合物(B)は、分子
中に少な(とも1個の重合性不飽和基と少なくとも1個
の前記ポリシロキサンと縮合反応し得る基とを有する化
合物であり、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニ
ルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリ
エトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルメチルエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシプロピルトリス(β−メトキシニドキシ)シラン、
2−スチリルエチルトリメトキシシラン、(メタ)アク
リロキジエチルジメチル(3−トリメトキシシリルプロ
ピル)アンモニウムクロライド、ビニルトリアセトキシ
シラン、ビニルトリクロルシランなどを挙げることがで
き、これらの群から選ばれる1種または2種以上の混合
物を使用することができる。
重合性シラン化合物(B)の使用量は0.05〜10重
量%の範囲内で適宜法めることができる。
0.05重量%未満の使用量では、ポリシロキサン(A
)と(B) 、(C)及び(D)成分からなる重合物と
の結合が不充分で有効量のグラフト反応が起こらず、ポ
リシロキサングラフトポリマー(I)が層分離を起こす
傾向がある。また、10重量%を超えろ範囲では、重合
時のゲル化が起こりやす(ポリシロキサングラフトポリ
マー(I)の安定性が不良となる。
本発明に用いられる不飽和有機酸(C)は、ポリシロキ
サン(A)と前記重合物との結合を惹起してグラフト反
応を円滑に進める作用を有すると共に、得られる熱ステ
ィック防止剤の密着性を高めるものであり、例えばアク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不
飽和カルボン酸やビニルスルホン酸、スルホエチルメタ
クリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸等の不飽和スルホン酸などを挙げることがで
き、これらの1種または2種以上の混合物を使用するこ
とができる。
不飽和有機酸(C)の使用量は、0.5〜10重量%の
範囲内で適宜法めることができる。0.5重量%未滴の
使用量では、有効量のグラフト反応を起こすのが難しく
、また、10重量%を超える範囲では、重合反応とグラ
フト反応のバランスのを損なうことになる。
本発明に用いられる重合性単量体(D)としては、例え
ばアクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等
のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ブチル等のメタクリル酸ブチル類= (メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シアルキルエステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等のビニルエステル類;スチレン、ビニルトルエン等
の芳香族ビニル類;アクリロニトリル、メタクリレート
リル等の不飽和ニトリル類;アクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド等の不飽和アミド類;エチレン、
プロピレン、イソブチレン等のα−オレフィン類;メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、t−ブチル
ビニルエーテル等のビニルエーテル類;塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等の含
ハロゲンα、β−不飽和単量体類; (メタ)アクリル
酸トリフルオロエチル、2.2.3.3−テトラフルオ
ロプロピルアクリレート、1)1. IH,2)1.2
)1−へブタデカフルオロデシルアクリレート、IH,
IH,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート等の
含フッ素(メタ)アクリル酸エステル類; 2,3,5
.6−チトラフルオロフエニルアクリル酸エステル、2
,3゜4、5.6−ペンタフルオロフェニルメタクリル
酸エステル等の芳香族フッ素含有(メタ)アクリル酸エ
ステル^が挙げられ、これらの1種または2種以上の混
合物を使用することができる。
重合性単量体(D)の使用量は、60〜98.45重、
量%の範囲内で適宜法めることができる。60重量%未
満あるいは98.45重量%を超えた使用量では、前記
のポリシロキサン(A) 、f!合性シラン化合物(B
)または不飽和有機酸(C)の使用量が前記した範囲よ
り過多あるいは過少となり、前記した如き欠点が発現す
るので望ましくない。
本発明に用いられるポリシロキサングラフトポリマー(
I)は、末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)
存在下に、重合性シラン化合物(B)、不飽和有機酸(
(:) ’及びこれらと共重合可能な他の重合性単量体
(D)を従来公知の重合法によって重合して製造するこ
とができる0例えば溶液重合法を採用する際に使用でき
る溶剤としては、トルエン、ヘキサン、メチルエチルケ
トン、エチルセロソルブ、酢酸エチル、イソプロピルア
ルコール等の溶剤を挙げることができ、これらの1種ま
たは2種以上の混合物を使用することが出来る。また、
重合開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリル、ベン
ゾイルパーオキシド等通常のラジカル重合開始剤を挙げ
ることができる。
反応温度は室温から200℃、好ましくは40〜120
℃の範囲である。
本発明で用いられるアルキルシリケート(II)とは、
下記一般式で示されるオルトシリケートあるいはその部
分縮合物である。
一般式 (但し、式中Rは炭素数1〜8のアルキル基を表し、ま
たnは0−11の整数を表す、)この様なアルキルシリ
ケートとしては、メチルオルトシリケート、エチルオル
トシリケート、プロピルオルトシリケート、ブチルオル
トシリケート、アミルオルトシリケート等や、これらの
部分縮合物を挙げることができ、これらの1種または2
種以上の混合物を使用することができる。その中でも5
本発明ではメチルオルトシリケート、エチルオルトシリ
ケート及びそれらの部分縮合物が工業的に安価で入手し
やすいので特に有用である。
ポリシロキサングラフトポリマー(I)とアルキルシリ
ケート(II)との混合比率は、得ようとする熱スティ
ック防止剤の滑り性や耐熱性に応じて適宜決定すれば良
いが、一般に(I):  (II)=100:1〜10
0:100(固形分比)の範囲が好適である。アルキル
シリケート(■)が100:1より少ないと耐熱性向上
効果が顕著でなく、100:100より多量の場合は滑
り性が低下する場合がある。
本発明に用いられるポリエステルイミド樹脂(III)
は熱スティック防止剤のベースフィルムの密着性をより
向上させるためのものであり、極めて平滑なベースフィ
ルムにも良好な密着性を示す、このようなポリエステル
イミド樹脂(Ilff)としては、従来から公知のポリ
エステル樹脂や一般にイミド変性ポリエステルと称され
る樹脂が含まれるが、特に二塩基酸、多価アルコ−”s
rsよびイミド酸から合成されたものが好ましい、この
際使用する二塩基酸としては、テレフタール酸、イソフ
タール酸、ベンゾフェノン4.4゛−ジカルボン酸等が
例示できる。これらの中でもテレフタール酸が耐熱性の
点から特に好ましいものである。多価アルコールとして
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート等を挙げることができ、
これらの1種又は2種以上を必要に応じて使用するが、
耐熱性の点からは、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ンシアヌレートを必ず使用するのが好ましい。
イミド酸としては、無水トリメリット酸、無水ヘミメリ
ット酸等の無水玉塩基酸とフェニレンジアミン、メチレ
ンジアニリン、オキシジアニリン等の芳香族ジアミンと
を2:1の比率で反応して得られるもので、予め合成し
ておいたイミド酸を樹脂を得る際の一成分として用いて
も良く、樹脂を合成する途上で生成されたものであって
も良い。
これらの原料からポリエステルイミド樹脂f合成するに
際し、触媒を用いることは差し支えなく、触媒として、
例えばリサージ、チタン化合物等が用いられる。
この様なポリエステルイミド樹脂は通常、硬化型樹脂と
して用いられ、その重量平均分子量は1.000〜10
0,000程度であり、OH価は150〜500程度の
ものが好適に使用される。
ポリエステルイミド樹脂(DI)の使用量は得ようとす
る熱スティック防止剤の滑り性や基材への密着性に応じ
て適宜決定すれば良いが、一般にポリシロキサングラフ
トポリマー(I)とアルキルシリケート(II)の合計
に対して固形分で100重量%以下、好ましくは1〜5
0重量%である。
100重量%より多く配合すると滑り性が低下する場合
がある。
熱スティック防止層の厚さは0.1〜5μが好適である
。熱スティック防止層は、本発明の熱スティック防止剤
を用いて従来公知の方法で塗工または印刷によって形成
でき、その形成に際し、ボリシロキチウグラフトポリマ
□−(I)に倉荷されている反応基に応じて架橋剤及び
/又は硬化触媒を適宜選択して使用してもよい、特に低
温でも硬化が進行するポリアジリジン、スズ化合物、ポ
リイソシアネート化合物等が好適である。また、熱ステ
ィック防止層の形成に際し、界面活性剤や溶剤を適宜用
いて作業性を改善することも自由である。
ベースフィルムは従来使用されているものが使用でき、
例えばポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、セルロースアセテートフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、セロハン等である。
熱転写性インキ層は従来使用されている熱溶融性インキ
層や熱昇華性染料含有層などであり、従来公知の方法で
塗工又は印刷によって形成される。
(発明の効果) 本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤は、ベースフ
ィルムへの処理15容易で且つ良好な密着性を示すもの
であり、耐熱性、滑り性及び熱スティック防止能のすぐ
れた熱スティック防止層を形成し、印字性能の良好な感
熱転写材を提供するものである。
(実施例) 以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、こ
れらにより本発明は何ら限定を受けるものではない、尚
、例中の部はすべて重量部を示すものとする。
参考例 1 温度計、還流冷却器、滴下漏斗、窒素導入管および攪拌
機を備えた四つロフラスコに末端ヒドロキシル基含有ポ
リシロキサンとして、末端ヒドロキシル基を平均4個有
し、平均分子量が260000の一部技別れした分岐状
ジメチルポリシロキサンの30重量%トルエン溶液10
部およびトルエン100部を仕込み、窒素雰囲気下、8
0℃に昇温した。これにメタクリル酸メチル70部、ア
クリル酸ブチル20部、アクリル酸5部、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン5部およびアゾビス
イソブチロニトリル2部からなる単量体均一溶液の20
重量%を加えて、80℃で30分間、初期重合を行った
0次いで同温度で残りの単量体均一溶液を2時間かけて
滴下し、滴下終了後2時間30分間重合を継続した時、
イソプロピルアルコール10部を加えて希釈した。引続
き温度を80℃に保持しながら1時間30分間撹拌を続
けて重合反応を継続したのちイソプロピルアルコール1
21部添加後冷却して、ポリシロキサングラフトポリマ
ーの溶液(以下、ポリマー溶液(I)という、)を得た
参考例 2 参考例1で用いたのと同様の四つロフラスコに参考例1
で用いたのと同様の末端ヒドロキシル基含有ポリシロキ
サンの30重量%トルエン溶液33.3部およびトルエ
ン100部を仕込み、窒素雰囲気下、80℃に昇温した
。これにメタクリル酸メチル50部、アクリル駿ブチル
20部、アクリロニトリル20部、アクリル酸5部、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン5部およ
びアゾビスイソブチロニトリル2部からなる単量体均一
溶液を用いて参考例1と同様の初期重合操作および単量
体均一溶液の滴下操作を行った。単量体均一溶液の滴下
終了後2時間重合を継続した時、エチルアルコール13
2部を加えて希釈した。さらに80℃で2時間重合反応
を継続したのち後冷却して、ポリシロキサングラフトポ
リマーの溶液(以下、ポリマー溶液(2)という。)を
得た。
参考例3 (ポリエステルイミド樹脂の製造) 撹拌機、温度計および分留冷却管を備えた四つロフラス
コにエチレングリコール(EG)150部、トリス(2
−ヒドロキシエチル)インシアヌレ−) (THEIC
)450部、テレフタル酸(TPA)300部、メチレ
ンジアニリン(MDA)150部、トリメリット酸無水
物(TMA)292部を触媒であるテトラブチルチタネ
ート(TBT)1部を仕込み、撹拌しながらマントルヒ
ーターで220℃まで加熱した。エステル化反応、イミ
ド化反応が進むにつれて内温は上がり、最高250℃ま
で上昇した1反応により生成する水を反応系外に留去し
、反応系が完全透明となり、反応水を116g(97%
回酸回収収した時点で反応を停止し、ポリエステルイミ
ド樹脂(以下イミド樹脂(I)という、)を得た。
実施例1 参考例1で得たポリマー溶液(I)100部、エチルオ
ルトシリケートの部分縮合物(平均4量体)7部、ジブ
チル錫ジラウレート2部およびトルエン219部を混合
し、本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤(以下、
熱スティック防止剤(I) という、)を調製した。こ
の熱スティック防止剤(I)を、厚さ6μのポリエチレ
ンテレフタレートのベースフィルムの片面にバーコータ
ーで塗布したのち加熱乾燥して、厚さ1.5μの熱ステ
ィック防止層を形成した0次いで、ベースフィルムのも
う一方の面に厚さ2μの熱転写性インキ層を設け、感熱
転写材(I)を得た。
実施例2 参考例2で得たポリマー溶液(2)100部、メチルオ
ルトシリケート4部およびトルエン212部を混合し、
本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤(以下、熱ス
ティック防止剤(2)という、)を調製した。この熱ス
ティック防止剤(2)を、厚さ6μのポリエチレンテレ
フタレートのベースフィルムの片面にバーコーターで塗
布したのち加熱乾燥して、厚さ1.5μの熱スティック
防止層を形成した0次いで、ベースフィルムのもう一方
の面に厚さ2μの熱転写性インキ層を設け、感熱転写材
(2)を得た。
実施例3 参考例1で得たポリマー溶液(I)100部、エチルオ
ルトシリケートの部分縮合物(平均4量体)10部、参
考例3で得たイミド樹脂(I)1゜4部、ジオクチル錫
ビスーエチルマレエート2部およびジオキサン241部
を混合し、本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤(
以下、熱スティック防止剤(3)という、)を調製した
。この熱スティック防止剤(3)を、厚さ6μのポリエ
チレンテレフタレートのベースフィルムの片面にバーコ
ーターで塗布したのち加熱乾燥して、厚さ1.5μの熱
スティック防止層を形成した0次いで、ベースフィルム
のもう一方の面に厚さ2μの熱転写性インキ層を設け、
感熱転写材(3)を得た。
比較例1 実施例1におけるエチルオルトシリケートの部分縮合物
を使用しない以外は実施例1と同様にして、比較用の感
熱転写材用熱スティック防止剤(以下、比較熱スティッ
ク防止剤(I)という、)を調製した。この比較熱ステ
ィック防止剤(I)を用いて、実施例1と同様にして熱
スティック防止層を形成し、次いで熱転写性インキ層を
設け、比較感熱転写材(I)を得た。
比較例2 参考例1で使用したジメチルポリシロキサンの30重量
%トルエン溶液100部、ジブチル錫ジラウレート4.
8部、トルエン100部およびイソプロピルアルコール
40部を混合し、比較用の感熱転写材用熱スティック防
止剤(以下、比較熱スティック防止剤(2)という、)
を調製した。
この比較熱スティック防止剤(2)を用いて、実施例1
と同様にして熱スティック防止層を形成し、次いで熱転
写性インキ層を設け、比較感熱転写材(2)を得た。
比較例3 実施例1において、熱スティック防止層を形成しなかつ
た以外は実施例1と同様にして、比較感熱転写材(3)
を得た。
実施例4〜6および比較例4〜6 実施例1〜3および比較例1〜3で得られた感熱転写材
(I)〜(3)および比較感熱転写材(I)〜(3)の
それぞれについて、サーマルヘッド印字試験装置(松下
電子部品■製)を使用して、記録紙に熱転写試験した。
なお、試験条件は、印加電圧は20V、印字速度は2ミ
リ秒であった。
熱転写試験時の熱スティック現象の有無を感熱転写材の
走行状態を観察することにより評価した。また、熱転写
試験後のサーマルヘッドの汚染状態及び試験前の厚さ6
μのポリエチレンテレフタレートのベースフィルムに対
する熱スティック防止層の密着性も調べた。密着性はセ
ロテープハクリで評価を行なった。
第  1  表 (注1) 剥離した熱スティック防止層が付着(注2)
 溶融したポリスチルフィルムが付着(注3) o: 
まつたくへクリなし 0: はとんどハクリなし Δ: へクリあり ×: かなりへクリあり
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の感熱転写材用熱スティック防止剤の
一適用例を示すIg(感熱転写材の断面図)である。 1、ベースフィルム 2、熱転写性インキ層 3、熱スティック防止層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)1〜
    20重量%存在下に、重合性シラン化合物(B)0.0
    5〜10重量%、不飽和有機酸(C)0.5〜10重量
    %及びこれらと共重合可能な他の重合性単量体(D)6
    0〜98.45重量%(但し、(A)、(B)、(C)
    及び(D)成分の合計は100重量%とする。)を重合
    させて得られるポリシロキサングラフトポリマー( I
    )及びアルキルシリケート(II)からなる感熱転写材用
    熱スティック防止剤。 2、末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)1〜
    20重量%存在下に、重合性シラン化合物(B)0.0
    5〜10重量%、不飽和有機酸(C)0.5〜10重量
    %及びこれらと共重合可能な他の重合性単量体(D)6
    0〜98.45重量%(但し、(A)、(B)、(C)
    及び(D)成分の合計は100重量%とする。)を重合
    させて得られるポリシロキサングラフトポリマー( I
    )、アルキルシリケート(II)及びポリエステルイミド
    樹脂(III)からなる感熱転写材用熱スティック防止剤
    。 3、アルキルシリケートがメチルオルトシリケート、エ
    チルオルトシリケート及びそれらの部分縮合物からなる
    群から選ばれた1種又は2種以上である請求項1又は2
    記載の感熱転写材用熱スティック防止剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995009211A1 (fr) * 1993-09-29 1995-04-06 Nippon Shokubai Co., Ltd. Composition de traitement de surface et moulage en resine a surface traitee

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WO1995009211A1 (fr) * 1993-09-29 1995-04-06 Nippon Shokubai Co., Ltd. Composition de traitement de surface et moulage en resine a surface traitee

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