JPH0229980Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機における変動セーフ玉受
口器の開動装置に関するもので、その目的とする
ところは取付基板に変動セーフ玉受口器を開作動
させる動作連動部材と、この動作連動部材と対応
するスイツチを設け、該動作連動部材の動作に応
じてスイツチを作動させるようにして、例えば動
作連動部材の動作状態を遊技盤面に速みやかに表
示して遊戯客に知らしめたり、或いは動作連動部
材の動作に関連させて効果音を発生させる如く、
従来の開動装置のように単に変動セーフ玉受口器
を開作動させるけでなく興趣に富んだ使用が可能
な変動セーフ玉受口器の開動装置を提供すること
である。

以下本考案の一実施例を図面について説明す
る。

本考案は、本出願人による特公昭56−50988号
公報に記載された開動装置に応用した場合を示
す。しかし、本考案をこの開動装置に応用して示
したのは単に例示しただけであり、他の種々形式
の開動装置にも同様に利用できることは勿論であ
る。

前記特許公報に記載された開動装置は変動セー
フ玉受口器ａの後端を臨ませる切欠部１とセーフ
玉通路２が形成された取付基板３を有する。該取
付基板３には軸４により回転可能に枢支されかつ
等間隔に10本のピン５を突設したたピン歯車６
と、軸７により揺動可能に枢支され前記ピン歯車
６に回転運動を与える揺動アーム８と、軸９によ
り揺動可能に枢支され前記揺動アーム８に接触す
る押動部１０及びセーフ玉通路２に突入する玉受
部１１を備えた作動レバー１２と、軸１３により
回動可能に枢支され前記ピン歯車６の回転によつ
て回動せしめられる開作動アーム１４からなる一
連の動作連動部材ｂが設けられている。

前記ピン歯車６は10本のピン５のうちの１つ５
ａが低く形成してある。揺動アーム８は重錘１５
の付勢により常時はピン歯車６のピン５，５間に
突入する過回動防止片１６と、揺動によりピン５
の１つに係合してピンの１ピツチの角度だけピン
歯車６を回転させる回動可能な送り爪１７を備え
ている。開作動アーム１４は下方に延出する係合
突部１８がピン歯車６のピン間に臨むように常時
重錘１９により下向きに付勢されており、さらに
その先端部に押下杆２０を備えている。前記係合
突部１８はピン歯車６の低くしたピン５ａより前
方に位置してこれに接触しないようになつてい
る。

前記変動セーフ玉受口器ａは、第４図及び第５
図に示すように取付板２１の前面に一対の開閉片
２２，２２を有し、取付板２１の後面に固設した
案内箱２３内にシーソー動作の玉導板２４を軸支
して第５図実線のようにこれが先端部を下げた略
水平位置で開閉片２２，２２間に係合して打玉が
入り難い起立位置に保持し、また同図鎖線のよう
に後端部を下げ先端をばね上げて開閉片２２，２
２を打玉が入り易い拡開状態にさす周知構造のも
のとして示される。そして玉導板２４の後端に案
内箱２３の外方へ突出する係合ピン２５を一体に
設け、この係合ピン２５を前記開作動アーム１４
の押下杆２０の下方に位置させている。

したがつて、傾動した開閉片２２，２２の間に
セーフ玉が入ると、これがセーフ玉通路２を流れ
て作動レバー１２の玉受部１１に乗り、その玉重
量で該作動レバー１２を第３図のように回動させ
押動部１０で揺動アーム８を押す。揺動アーム８
が押されるとその送り爪１７がピン歯車６の１つ
のピン５と係合してピンの１ピツチの角度だけピ
ン歯車６を矢示方向に回転さす。このとき、開作
動アーム１４の係合突部１８が他の１つのピン５
に当接して該開作動アーム１４を重錘１９に抗し
て第３図のように揺動させ、これの押下杆２０で
変動セーフ玉受口器ａの係合ピン２５を押下げて
開閉片２２，２２を起立させることなく再度打玉
が入り易い拡開状態にする。上述の動作の操り返
えしによつて開閉片２２，２２は起立状態に戻る
ことなく拡開した状態を連続して続け遊戯客に有
利をもたらす。そしてピン歯車６が１回転して低
くしたピン５ａが開作動アーム１４の係合突部１
８に接触することなく通過することによつて開閉
片２２，２２は拡開されずに起立状態に戻る。こ
の開動装置のさらに詳しい説明は前記した本出願
人の特許公報に記載してある。

しかして、第１図ないし第３図に示すように本
考案によれば前記開動装置のピン歯車６に磁石２
６が固設され、取付基板３にリードスイツチ２７
が設けてある。磁石２６はピン歯車６の短かくし
たピン５ａの次のピン５が開作動アーム１４の係
合突部１８を通過する位置にあるととき、リード
スイツチ２７に接近して該リードスイツチ２７が
オンされるようにしてある。したがつて、この実
施例の場合例えば図示しないがリードスイツチ２
７に表示灯を接続しておけば、リードスイツチ２
７のオンにより表示灯が点灯され、変動セーフ玉
受口器ａの開閉片２２，２２の拡開状態を連続さ
せることができる旨を遊戯客に知らしめることが
できる。或いはリードスイツチ２７に効果音発生
装置を接続しておけば、リードスイツチ２７のオ
ンにより効果音を発生させて遊戯の興趣を高める
ことができる。そして、これらの動作は開動装置
の動作連動部材ｂたるピン歯車６の回転に関連し
て容易に行なわれる。

従来パチンコ機において、上述のような表示灯
を点灯させたり、効果音を発生させたりすること
は行われているが、これらはすべて開動装置とは
別に遊技盤に形成されたセーフ玉通路にスイツチ
を臨ませ、該通路を通過するセーフ玉によつてス
イツチを作動させるようにしたものである。した
がつて、この場合開動装置と別にスイツチを取付
ける手間が必要とされ、また開動装置の設置場所
によつては当該スイツチを設置することが困難な
場合も起り得る。さらに動作連動部材ｂの動作状
態を検出して遊戯客に知らしめることは容易でな
い。

以上の説明で明らかなように本考案の開動装置
によれば、取付基板に変動セーフ玉受口器を開作
動させる動作連動部材と、この動作連動部材の動
作に応じて作動するスイツチを設けたものである
から、開動装置をスイツチとを別々に設置する手
間が省け、またスイツチを設置するための格別の
場所も不要となり、さらに動作連動部材の動作状
態を容易に検出し得て興趣に富んだ使用が可能と
なる等、従来のものに見られない実用の効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
分解斜視図、第２図は一使用例を示す正面図、第
３図は作用状態を示す正面図、第４図は変動セー
フ玉受口器の斜視図、第５図は同縦断側面図であ
る ３……取付基板、６……ピン歯車、２６……磁
石、２７……リードスイツチ、ａ……変動セーフ
玉受口器、ｂ……動作連動部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付基板に、遊技盤の表面に設けられた変動セ
   ーフ玉受口器を開作動させる動作連動部材と、こ
   の動作連動部材と対応するスイツチを設け、該動
   作連動部材の動作に応じて前記スイツチを作動さ
   せるようにしたことを特徴とするパチンコ機にお
   ける変動セーフ玉受口器の開動装置。