JPH022997Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH022997Y2
JPH022997Y2 JP2956885U JP2956885U JPH022997Y2 JP H022997 Y2 JPH022997 Y2 JP H022997Y2 JP 2956885 U JP2956885 U JP 2956885U JP 2956885 U JP2956885 U JP 2956885U JP H022997 Y2 JPH022997 Y2 JP H022997Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
tooth groove
groove
toothed belt
root
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2956885U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61145147U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2956885U priority Critical patent/JPH022997Y2/ja
Publication of JPS61145147U publication Critical patent/JPS61145147U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH022997Y2 publication Critical patent/JPH022997Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、歯付ベルトによる巻掛伝動装置に
関し詳しくは、精密同期伝動に用いられる歯付ベ
ルトによる巻掛伝動装置に関する。
従来の技術 従来、同期伝動装置として、歯付ベルトを用い
た巻掛伝動装置が広く知られている。
一般に、この種伝動装置は、第6図に示すよう
に歯付プーリAの歯溝巾Dが歯付ベルトVの歯厚
dより大とされ、従つて、噛み合わせ巻掛けた場
合、上記の差△d(=D−d)の隙間が生じてい
た。
この隙間は、ベルト歯先がプーリ歯に噛み合う
際の干渉防止のため、必然的に用いられるもので
歯車と同様バツクラツシと呼称される。
ところで、このバツクラツシがあると、同一方
向の同期伝動には支障無いが、正逆両方向の回転
伝動を行なう場合、歯付ベルトと歯付プーリ間の
動力伝動の際に上記△d分だけの同期ずれが生
じ、かつ、逆転伝動毎にこのずれが生じるため、
例えばロボツト装置など精密かつ自在な動作の要
求される装置類については、上記伝動装置は不向
きである問題があつた。
もつとも、このような問題を解決するため、例
えば実公昭50−32663号公報に示されるように歯
付ベルトと歯付プーリの相互の歯条を隙間なく噛
み合わせるように構成した巻掛伝動装置の採用も
考えられるが、この場合の噛み合い関係は第7図
に示すように、歯条側面T1、T1、T2、T2及び歯
付ベルトVの歯底面Vbと歯付プーリpの歯先面
ptとが夫々密に接触するため、歯付ベルトV内に
埋入された抗張力体Cが歯付プーリpの歯先面pt
との接触により摩耗されやすく、さらに、歯付ベ
ルトVが歯付プーリpに巻き付く際、歯付プーリ
pの歯先面ptを頂点として歯付ベルトVが多角形
状に折曲され、両者相俟つて抗張力体が損傷され
やすく、耐用寿命も損なわれる問題があつた。
また、断面三角形状をなす歯形の場合、相互の
干渉を防止するための歯形形状の決定が非常に困
難であり、歯付ベルトの弾性変形性により上記干
渉を吸収させようとしても、噛み合い毎にベルト
歯はプーリ歯を強くするか、又は、プーリ歯によ
り変形力を受けることとなり、異音発生の原因と
なるほか、耐用寿命も犠性とせざるを得ない欠点
があつた。
さらに他の従来例として、例えば米国特許第
2987932号により開示されているように、歯溝に
対し噛み合う歯条の相関形状を第8図に示すよう
に、歯条Tに対し歯溝PGの拡がり角を大きくし、
歯条Tの歯先の肩T3,T3が歯溝に接するよう構
成したものがあるが、この場合、バツクラツシを
無くすことは可能であつても、噛み合い毎に歯条
Tの肩部T3,T3に強大な応力が集中し、これが
原因となつて歯条の損耗、ひいては歯条の欠け落
ち事故を生じるといつた欠点があつた。
この考案の解決する問題点 この考案は上記問題点を鑑み、バツクラツシが
無いにもかかわらず干渉を全く生じず、さらに耐
用強度も著るしく向上し得る歯付ベルトを提供す
ることを目的としてなされたものである。
問題点を解決するに至つた技術 この考案の歯付ベルトは、断面逆台形状をなす
歯溝に噛み合う歯条を有した歯付ベルトであつ
て、前記歯溝側面のビツチ円に対する法線となす
角をθ、及び歯溝の開口巾をAとし、かつ、該歯
溝に噛み合う歯条の歯たけをHとしたとき、 H≦Acosθ√1−2 とされ、かつ、該歯条の歯先側側面のみが前記歯
溝側面と密接に沿う面とされ、歯元側側面は歯元
方向へ行くに従い前記歯溝側面と離れる傾斜面と
されており、前記歯先側面と歯元側面との傾斜転
向点の歯元面よりの高さをhとしたとき、h/H
=0.1〜0.5とされて成ることを特徴とするもので
ある。
実施例 次にこの考案を実施例により説明する。
第1図はこの考案の実施例の断面図である。
この考案の歯付ベルト1は、断面逆台形状をな
す歯溝2に噛み合う歯条1Aを有した歯付ベルト
であつて、前記歯溝2側面2Aのピツチ円(歯付
プーリのピツチ円)に対する法線N、Nとなす角
をθ、及び歯溝2の開口巾をAとし、かつ、該歯
溝2に噛み合う前記歯条1Aの歯たけをHとした
とき、 H≦Acosθ√1−2 とされ、かつ、この歯条1の歯先側側面1Bのみ
が前記歯溝側面2Aと密接に沿う面とされ、歯元
側側面1Cは歯元方向へ行くに従い前記歯溝側面
2Aと離れる傾斜面とされており、前記歯先側面
1Bと歯元側面1Cとの傾斜転向点1Dの歯元面
よりの高さをhとしたとき、h/H=0.1〜0.5と
されて構成されている。
上記において、歯条1の歯たけHは歯溝2の一
方の開口端をG、他方をF、Gより他側の歯溝側
面へ下した垂線の足をLとしたとき、このLを通
る歯溝2の開口面2Bと平行な面が歯条1の歯先
面1Eとされる。
従つて、第1図において、歯溝2の側面の傾斜
角θ、∠FLG=∠R、及び∠NFG=∠Rより∠
FGL=θ 従つて、=Acosθまた、H=FL/――/cosθ
△GLFに ついて、A222従つて、A2=A2cos2θ+
H2/cos2θ 上式を変形すれば、 H=Acosθ√1−2 が得られる。
また、歯条1の歯側面の傾斜転向点1Dよりの
歯先側の斜面1Bの法線N,Nに対する傾斜角を
θ1、歯元側の斜面1C傾斜角をθ2としてとき、θ
=θ1>θ2>0とされている。
上記歯条1側面の傾斜転向点1Dの高さhを
h/H=0.1〜0.5とする理由は0.1より少ないと、
傾斜角θ2によつて出来る歯条側面1Cと歯溝側面
2Aとの間の空隙Sが小さすぎ、後述の作用のよ
うに排気及び緩衝が行なわれず、また、0.5より
大きいと、歯条1の弾性変形量が大きくなりす
ぎ、同期伝動作用に支障が生じるからである。
作 用 一般に、歯付ベルト1は歯付プーリの歯溝2に
噛み合う際第2図に示すように、歯溝2の一方の
開口端Gを中心として、矢印X方向へ回転しなが
ら噛み合う。本願考案において、歯条1の高さH
を歯溝の2の一方の開口端Gより他方側側面2A
に下した垂線の足により定めているから、歯条1
の断面形状における対角線が回転半径に相当
し、従つて歯条1の歯先側側面1Bが歯溝2の側
面2Aと密接するまで全く干渉することなしに相
対回転し噛み合う。
また、このとき、歯元側側面1Cと歯溝側面2
Aとの間には、θ−θ2により出来る隙間Sが形成
され、この隙間を通じ、歯先側面1Bが接する際
の排出空気が流出されるので、異音発生が防止さ
れる。
このようにして噛み合つた歯条1と歯溝2と
は、歯先側面1Bと歯溝側面2Aとの間に全く隙
間がないため、バツクラツシは全く無く、従つて
正逆いずれの方向に回転しても同期ずれは生じな
い。
また、巻掛伝動系に負荷が加わつた場合、第3
図に示すように歯条1は負荷Wにより変形され、
隙間Sが無くなる結果歯条1側面1B,1C全体
が歯溝側面2Aに接することとなり、歯条加わる
応力分散が図られる。
なお、上記隙間Sの大きさを決定するh/Hに
つき、本考案者らが試験を行なつたところ、第4
図に示すグラフのような結果が得られ、これよ
り、h/H=0.1〜0.5、望ましくはh/H=0.1〜
0.3が好適であることが判明した。
上記試験結果を得るために用いた装置は第5図
に示すように、駆動プーリ(20歯)3と従動プー
リ(20歯)4に本願考案の歯付ベルト1を巻掛
け、従動プーリ4にセツトウエイト40Kgをかけ、
4800rpmで回転駆動し、歯付ベルトの歯条の欠け
落ちが生じたときを寿命時間とし、そのときの寿
命時間/通常の歯付ベルトの寿命時間の値を摩耗
化寿命率として得たものである。
効 果 この考案は以上説明したように、歯付プーリの
歯条に噛み合わせた場合、歯条先端側面が歯溝側
面と無理なく接するから、歯条歯先面に無理な応
力が加わることなく、バツクラツシを全く無くす
ることが出来、正逆いずれの回転伝動にも同期ず
れを生じることがない。また、歯条の歯元側面に
は歯溝側面との間に隙間が形成されるので、噛み
合い時この隙間が排気通路となり、高速回転伝動
時の異音発生が防止出来、静粛性が発揮され、さ
らに、負荷が加わつた場合は、上記隙間を埋めて
歯条側面全面が歯溝側面に接するため、歯条に加
わる応力の分散が図られ、この結果、歯付ベルト
の破壊パターンの典形的と言える歯条の歯元部の
亀裂の発生、成長等が防止出来、ベルト寿命も長
期化し得るといつた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の断面図、第2図は
実施例の作用説明図、第3図は、さらに他の実施
例の作用説明図、第4図はこの考案の実施例の試
験結果を示すグラフ、第5図は同試験装置の説明
図、第6図〜第8図は従来例の説明図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断面逆台形状をなす歯溝に、噛み合う歯条を有
    した歯付ベルトであつて、前記歯溝側面のピツチ
    円に対する法線となす角をθ、また歯溝の開口巾
    をAとし、かつ、該歯溝に噛み合う歯条の歯たけ
    をHとしたとき、 H≦Acosθ√1−2 とされ、かつ、該歯条の歯先側側面のみが前記歯
    溝側面と密接に沿う面とされ、歯元側側面は歯元
    方向へ行くに従い前記歯溝側面と離れる傾斜面と
    されており、前記歯先側面と歯元側面との傾斜転
    向点の歯元面よりの高さをhとしたとき、h/H
    =0.1〜0.5とされて成ることを特徴とする歯付ベ
    ルト。
JP2956885U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH022997Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2956885U JPH022997Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2956885U JPH022997Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61145147U JPS61145147U (ja) 1986-09-08
JPH022997Y2 true JPH022997Y2 (ja) 1990-01-24

Family

ID=30528494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2956885U Expired JPH022997Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH022997Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61145147U (ja) 1986-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920007996B1 (ko) 파형식 맞물림변형기어장치
US6761657B2 (en) Roller chain sprocket with added chordal pitch reduction
JP4107683B2 (ja) ローラチェーン及びスプロケット駆動システム
US7128673B2 (en) Sprocket for chain
US5876295A (en) Roller chain drive system having improved noise characteristics
GB2153960A (en) A toothed pulley for a toothed-belt and toothed-pulleys transmission
KR20110014621A (ko) 동기 벨트 스프라켓
JP2002243002A (ja) 動力伝達駆動装置
US4840608A (en) Toothed belt
JPH0637922B2 (ja) 歯付ベルトとスプロケツト
JPH0621604B2 (ja) 歯付ベルトおよびそのベルトを使用する動力伝達装置
US4850237A (en) Tooth profile in meshing mechanism
EP1293704B1 (en) Link plate for a silent chain
US4140026A (en) Conformal gearing
JPS6022216B2 (ja) 歯つき動力伝達ベルト
JPH022997Y2 (ja)
US6247376B1 (en) Rollable enveloped worm with two curve profile
JPH0248772B2 (ja)
JPS6256376B2 (ja)
JPH01288664A (ja) 歯車のバックラッシ除去構造
US4024609A (en) Worm drive hose clips
US20080092684A1 (en) Resin double helical gear pair
JPH0215743B2 (ja)
JP3148780B2 (ja) 歯付ベルト及びそれを用いた伝動機構
EP0870131A1 (en) Roller chain drive system having improved noise characteristics