JPH02298255A - 窒化薄膜形成方法 - Google Patents

窒化薄膜形成方法

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JPH02298255A
JPH02298255A JP11945689A JP11945689A JPH02298255A JP H02298255 A JPH02298255 A JP H02298255A JP 11945689 A JP11945689 A JP 11945689A JP 11945689 A JP11945689 A JP 11945689A JP H02298255 A JPH02298255 A JP H02298255A
Authority
JP
Japan
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argon
nitrogen
hollow cathode
film
electron beam
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Application number
JP11945689A
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English (en)
Inventor
Osamu Machida
治 町田
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はホロカソード電子銃を用いて密着性の良い窒化
薄膜を形成する窒化薄膜形成方法に関するものである。
〔発明の背景〕
TiN、ZrN等の金属あるいはセラミックスの窒化膜
は、高融点、高硬度及び光学的特性に優れるなど様々な
特徴を有しており5機能性薄膜として数多く利用されて
いる。これらの薄膜の作成には、一般的にCVD (化
学蒸着)法やイオンブレーティング法等が利用されてい
る。特にイオンブレーティング法、成膜の際の処理温度
が。
500℃以下であり、密着性も良いことから、TiNの
切削工具への利用等既に工業化されているものも多い。
イオンブレーティング法は、蒸発粒子を雰囲気ガス中で
気体放電等によりイオン化させて基板」二に堆積させる
ものであり、イオン化あるいは蒸発の方法によって、い
くつかの方法が開発されている。
イオンブレーティング法の一種であるホロカソード法は
、低電圧、大電流の電子ビームの放出が可能なホロカソ
ード型電子銃を用いて、物質を蒸発かつイオン化させる
方法で、堆積速度が速く。
イオン化率が大きい等の特徴を持っている。ホロカソー
ド電子銃は、大量の電子ビームを発生させるために、中
空陰極からチャンバー内に、アルゴンなどの不活性ガス
を大量に導入する必要がある。蒸発粒子は、電子ビーム
及び加熱された蒸発源から放出された熱電子によって2
0〜30%がイオン化され、負のバイアス電位が印加さ
れた基板に、エネルギーを持って入射する。また、真空
容器内に存在するアルゴンや窒素等の導入ガスも同時に
イオン化され、加速し基板に入射する。このため、基板
に高いバイアス電位を印加すると、アルゴンイオンによ
る膜の損傷やエツチングが発生し、密着性が悪くなるこ
とがあり、基板バイアスと膜の密着性の関係に注意しな
ければならない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、ホ
ロカソード電子銃を用いた成膜装置において、放電ガス
にアルゴンと窒素の混合ガスを用い、基板に高いバイア
ス電位を印加しても密着性の良い窒化薄膜を形成できる
ようにする事である【発明の概要〕 本発明は、ホロカソード電子銃を用いた成膜装置におい
て、電子ビームをアルゴンと窒素の混合ガスを用いて発
生させ、真空容器内のアルゴン分圧を小さくし、基板に
加速人封するアルゴンイオンの量を減らすことにより、
損傷の少ない密着性の良い窒化薄膜が得られるようにし
たものである〔発明の実施例〕 本発明の実施例を第1図で説明する。コーティング用真
空容器には、ホロカソード電子銃1.金属を蒸発させる
ためのルツボ2、及びイオン化した蒸発粒子が、加速さ
れ入射する様に負のバイアス電位が印加された基板ホル
ダ3が設置されている。
窒化薄膜を形成するには、酸素などの不純物の混入を減
らすために、真空容器内を10−’[Pa]台まで排気
し、その後ガス導入口4からアルゴンと窒素の混合ガス
を電子銃1に導入する。アルゴンは、放電を安定させる
ために導入するものであり、窒素流量は10〜508 
CCM、アルゴンは、窒素に対して5〜50%導入する
。ルツボ2には、Ti、Zrなどの金属5を8置してお
き、電子銃1から引き出された電子ビームは、1置磁石
7によって軌道を制御され、金属5に照射される。
電子ビーム6を照射された金属5は、加熱されて蒸発し
、途中電子と衝突しイオン化しながら、上方の基板ホル
ダ3に設置された基板10に堆積する。一方、真空容器
内に導入されたアルゴン及び窒素ガスも、71!子ビー
ムによってイオン化し、加速されて基板10に衝突する
。このうち、窒素イオンに関しては、基板10上の金属
と反応して密着性の良い窒化薄膜を生成するが、アルゴ
ンイオンは質量が大きいので膜に損傷を与える場合があ
る。電子銃1を通して真空容器内に導入されるアルゴン
と窒素の流量比と、生成したTiN膜の表面の様子を表
1に示す0表より、導入するアルゴンガス量が多い場合
には、膜の剥離が激しいが、窒素ガス量が多い時には、
高いバイアス電位を印加しても膜の剥離は見られない。
また、アルゴンと窒素の流量比A r / N 2 =
 O、lとした場合の、バイアス電位とスクラッチ試験
機によるv!!着性の関係を第2図に示す。表1及び第
2図がら2A r / N 2 =0−1とした場合に
は、バイアス電位を一200Vとしても膜の剥離は見ら
れず、窒素イオンの注入効果により密着性の良い膜が生
成していることが分かる。この様に、成膜の際にアルゴ
ンを少量混合した窒素によって電子ビーム6の引き出し
を行い、真空容器内のアルゴン分圧を低下させて、基板
10に高いバイアス電位を印加することにより、密着性
の良い窒化薄膜がホロカソード銃を用いた成膜装置によ
って得られる。
なお第2図において臨界荷重とは、膜を引っかいた時に
基板からはがれ始める荷重を表わすものである。
表  1 注) O:剥離なし ×:剥離 〔発明の効果〕 本発明によれば、ホロカソード型電子銃を用いた成膜装
置において、真空容器内のアルゴン分圧が低い状態で成
膜を行い、基板に負のバイアス電位を印加することによ
り、基板への窒素イオンの注入効果により、密着性の良
い窒化薄膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明形成方法に使用されるホロカソード型イオ
ンブレーティング装置の一実施例を示す縦断面図、第2
図は本発明実施例で形成されたTiN膜の密着性を示す
グラフである。 図において、1はホロカソード電子銃、2はルツボ、3
は基板ホルダ、4はガス導入口、5は金属、6は電子ビ
ーム、7は電磁石、8は真空ポンプ、9はシャッタであ
る。 特許出願人の名称 日立工機株式会社 茅j図 萼 2図 臨界端t  (N)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 真空容器内に置かれた、1個または複数個の金属等から
    なる蒸発物質を設置できるルツボに、陽極と中空陰極の
    間でアーク放電を生じさせ電子を引き出すように構成さ
    れたホロカソード型電子銃によって、電子ビームを照射
    し、蒸発源を蒸発させて被膜を形成させる成膜装置にお
    いて、 中空陰極内へ、アルゴンと窒素の混合ガスを導入して電
    子ビームを発生させ、真空容器内の窒素に対するアルゴ
    ン分圧を小さくし、基板に対するアルゴンイオンの衝撃
    を減少させることを特徴とした窒化薄膜形成方法。
JP11945689A 1989-05-12 1989-05-12 窒化薄膜形成方法 Pending JPH02298255A (ja)

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