JPH02296780A

JPH02296780A - 軽量化石膏製品の製造方法

Info

Publication number: JPH02296780A
Application number: JP11909989A
Authority: JP
Inventors: Kazuaki Yamaguchi; 和昭山口; Satoko Ishida; 石田　聡子; Kohei Sakuma; 佐久間　孝平
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1989-05-12
Filing date: 1989-05-12
Publication date: 1990-12-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産　土の本発明は１発泡剤を用いて軽量化石膏製品を製造する方
法に関する。

灸來勿技権石膏製品、例えば石膏ボードは、その防水性、吸音性、
保温性、不燃性などの特性を利用して、天井材、壁材な
どの建築用内装材などとして汎く用いられている。

このような石膏製品においては、構造材料としての強度
を要求されないことから、軽量化により工事の労力を軽
減したり、自重による脱落を防止することが望まれてい
る。

従来、石膏製品の軽量化方法としては、発泡剤として界
面活性剤を用い、その発泡特性を利用して石膏スラリー
中に気泡を混入せしめ、硬化して石膏製品とすることが
知られている。

発泡剤として用いられる界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩（ＬＡＳ）の他、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩（特公昭４５−７１９７号
公報）、第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤（
特公昭４７−５１０８６号公報）、α−オレフィンスル
ホン酸塩（特公昭５２−３２７６３号公報）などが報告
されている。

これら従来の界面活性剤は、それ自体では優れた起泡力
を示すものであるが、実際に軽量化石膏製品の製造にお
ける発泡剤として使用してみると１石膏スラリー中での
泡の状態が粗大であったり、破泡しやすかったり、泡の
持続性が短かったりして、十分に満足のいく石膏製品が
必ずしも得られないのが現状である。

が　　しよ゛と　る本発明は、石膏スラリー中に均一で安定した細かな気泡
を混入し、比重が小さく優れた特性の石膏製品を製造す
ることを目的とする。

凡吋夏１双本発明の軽量化石膏製品の製造方法は、石膏スラリーに
気泡を混入し硬化せしめて石膏製品を軽量化する方法に
おいて、発泡剤として脂肪酸残基の炭素数が１０〜１６
の脂肪酸アルキルエステルのスルホン酸塩を用いること
を特徴とする。

以下、本発明についてさらに詳細に説明する。

脂肪酸アルキルエステルのスルホン酸塩は、典型的には
下記一般式（１）で表され、これはα−スルホ脂肪酸エ
ステル塩とも呼ばれている。

Ｓｏ、Ｍ（Ｒ１：アルキル基Ｒ”：Ｃ工〜Ｃ１程度の低級アルキル基間：対イオン）脂肪酸残基（Ｒ”−ＣＨＣ○○−）の炭素数は、ｌＯ〜
１６、好ましくは１０〜１４、特に好ましくは１２であ
る。炭素数が上記範囲を逸脱すると、得られる石膏スラ
リー中の気泡が粗大化したり、比重が増加して軽量化が
不十分となる。

対イオン（Ｍ）としては、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属；マグネシウム等のアルカリ土類金属；アン
モニウム（ＮＨ４）；モノエタノールアミン、ジェタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアミン塩などの
水溶性塩が用いられる。

飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸塩は、エ
ステル交換または脂肪酸のエステル化により所定炭素数
の脂肪酸低級アルキルエステルを得たのち、通常のスル
ホン化装置を用いて無水硫酸等のスルホン化剤と反応さ
せ、必要に応じて熟成、漂白を行ったのち、中和するこ
とにより得られる。また、脂肪酸のスルホン化物を低級
アルキルエステル化することによっても得られる。

また、不飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン化
物も用いられ、所定炭素数の不飽和脂肪酸を出発原料と
して、上記と同様に製造される。

気泡混入石膏スラリーの調製方法としては、■脂肪酸ア
ルキルエステルのスルホン酸塩またはその水溶液と石膏
または石膏スラリーとを混合して機械的に発泡させる方
法、■予め脂肪酸アルキルエステルのスルホン酸塩水溶
液を機械的に撹拌して泡を作り、この泡と石膏スラリー
とを混合する方法など、いずれもが採用できる。

本漬に従って調製した気泡混入石膏スラリーは、均一で
安定した細かな気泡がスラリー中に多数存在し、成形時
の流動性が良好で取扱いやすく、また、強度を大きく損
ねることなく比重の小さな軽量化製品が得られる。

脂肪酸アルキルエステルのスルホン酸塩の添加量は、石
膏１００重量部に対してｏ、ｏｏｓ〜０．１重量部、好
ましくは０．０２〜０．０６重量部である。添加量が少
なすぎると、発泡が不十分で比重が大きくなり十分に軽
量化できない。一方、添加量が多くなると、比重が低下
して軽量化されるが。

強度の低下をきたし、また、建材としての消防法の不燃
規格により有機物量（＜０．５％）の制限がある。

ついで、気泡混入石膏スラリーを型に流し込むなどして
成形し、熟成し、乾燥して石膏ボードなどの石膏製品と
する。なお、気泡混入石膏スラリー中には、気泡混入石
膏スラリーの流動時間を延長して作業をやりやすくする
目的で、クエン酸三ナトリウム塩、トリポリリン酸ナト
リウムなどの遅延剤を添加することもできる。

得られた石膏製品は、比重が小さく、強度的にも優れた
ものであ。

見匪夙処来本発明によれば、軽量化石膏製品の製造に際して、発泡
剤として脂肪酸残基の炭素数が１０〜１６の脂肪酸アル
キルエステルのスルホン酸塩を用いることにより、均一
で安定した微細な気泡が得られ、比重の小さい軽量化製
品を製造できる。

以下、実施例により本発明の効果を具体的に説明するが
、これに先立って実施例で用いた評価方法を示す。

［発泡性の測定］ＩＱのメスシリンダーに試験液として後記表−１の各種
界面活性剤の０．２％水溶液を入れた。

ここで、水としては硬度２０″のものを用いた。

この水溶液中に、ガラスフィルター（木下式Ｎα２）を
用いて底部より空気を一定流量で３分間吹き込み、この
気泡高さを測定して、起泡性（ｍｍ）とする。

その後、空気の吹き込みを停止して２０分間後の泡の高
さを測定して破泡性（ＩＩｍ）とする。

［スラリー比重の測定コ直径１００ｍ＋＋＋φ、高さ８０ｍｍの塩ビ樹脂製円筒
容器に、一定量の気泡混入石膏スラリーを入れて。

下記式よりスラリー比重を求める。

［練込み後の泡の状態コ気泡混入石膏スラリーの泡の状態を目視で判定する。

［石膏ボードの比重測定］長辺１３０ｍ＋＊、短辺Ｌｏｏｍｍ、高さ１５ｍｍのホ
ーロー製容器に一定量のスラリーを流し込み、室温で６
０分間熟成した後、１２０℃の乾燥器で６０分間乾燥し
、さらに４５℃で恒量となるまで乾燥して石膏ボードを
製造し、この比重を測定する。

失−施一舅後記表−１に示した各種界面活性剤を用いて、発泡性を
測定した。

発泡剤として後記表−１に示した各種界面活性剤０．０
５重量部、遅延剤としてクエン酸３ナトリウム塩２水和
物０．３重量部、水道水７５重量部を３０℃で混合して
界面活性剤水溶液を調製した。

この水溶液に焼石膏１００重量部を加え、ジュースミキ
サーを用いて３０℃で３０秒間撹拌してスラリー化し、
気泡混入石膏スラリーを得た。

このスラリーの一部を採取し、スラリー比重および気泡
の状態を測定した。

残部の気泡混入石膏スラリーを室温で６０分間熟成し、
１２０℃で６０分間乾燥し、さらに、４５℃で恒量とな
るまで乾燥して石膏ボードを得、この比重を測定した。

なお、上述の記載から明らかなように、本実施例で用い
た界面活性剤量は、石膏１００重量部に対して０．０５
重量部である。

以上の結果を表−１にまとめた。

（以下余白）実施例２後記衣−２に示した各種の界面活性剤について、石膏に
対する使用量を変化させて、実施例１と同様にして気泡
混入スラリーを調製した。

このスラリーの比重の測定結果を表−２に示す。

（以下余白）

Claims

【特許請求の範囲】

１、石膏スラリーに気泡を混入し硬化せしめて石膏製品
を軽量化する方法において、発泡剤として脂肪酸残基の
炭素数が１０〜１６の脂肪酸アルキルエステルのスルホ
ン酸塩を用いることを特徴とする軽量化石膏製品の製造
方法。