JPH02296772A - 進行波管支持体 - Google Patents

進行波管支持体

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JPH02296772A
JPH02296772A JP1116334A JP11633489A JPH02296772A JP H02296772 A JPH02296772 A JP H02296772A JP 1116334 A JP1116334 A JP 1116334A JP 11633489 A JP11633489 A JP 11633489A JP H02296772 A JPH02296772 A JP H02296772A
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JP
Japan
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boron nitride
purity
support
thermal conductivity
sintered body
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Application number
JP1116334A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kurokawa
泰弘 黒川
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高純度窒化ホウ素焼結体製の進行波管支持体に
関するものである。
(従来の技術) エレクトロニクスにおける構造体としての用途である進
行波管におけるWやMoの金属らせんの支持体(サポー
トロッド)としては従来の技術として石英、ステアタイ
ト、サファイヤ、ベリリアが検討されてきた(丸首(株
)出版の日本電信電話公社電気通信研究所用で小山次部
著[進行波管]207ページ)。
一方、近年では通信衛星や放送衛星用の進行波管におい
て高周波数化のため支持体に対しで従来材料よりも優れ
た高周波特性としての低誘電率が重要になってきた。さ
らに電子ビームの流入や高周波損失による加熱による高
周波損失を防ぐためには支持体には熱放散のために高熱
伝導性も要求される。従来の支持体材料である石英、ス
テアタイト、サファイヤ、ベリリアでは各々の室温の誘
電率は4.3.6.0.9.6.6.9であり、また各
々の熱伝導率は7、3.40.260 w/mKのよう
に低誘電率を実現しながら高熱伝導性を保持することが
困難であった。一方最近では六方晶窒化ホウ素(hBN
)が低誘電率と高熱伝送率を兼ね備えた材料として注目
されつつある。
(発明が解決しようとする問題点) 六方晶窒化ホウ素(hBN)は黒鉛と同じく六角網面の
積層構造を有し、層内のa軸方向が共有結合性であり、
積層面に垂直なC軸方向はファンデエアワールス結合に
よる結晶構造のため誘電率や熱伝導率に顕著な異方性を
示す。すなわち、hBNのa軸方向の誘電率と熱伝導率
は各々5.1と62w/mKであり、C軸方向では3.
5と2w/mKとの報告がある。現在、進性液管支持体
材料として例えば気相成長法による熱分解窒化ホウ素(
PBN)であるUnion Carbide社の商品名
BORALLOYが検討され、一部実用もされている。
しかしながらBORALLOYは黒鉛などの基板上に気
相法により成膜するため配向性が高く、材料の面内方向
と厚み方向では前述したように誘電率や熱伝導率が顕著
に異なる高異方性を示すため、低誘電率と高熱伝導率を
同時に発揮できない。すなわち、低誘電率(3,5)を
利用するためにC軸方向を支持体の使用方向とした場合
には熱伝導率は約2w/mKと従来の石英、ステアタイ
ト、サファイヤ、ベリリアよりもかなり小さく、放熱性
に問題があった。また熱放散のため熱伝導性の良いa軸
方向(62w/mK)を支持体の使用方向とした場合に
は誘電率が5.1と高周波化のための低誘電率の要求と
しては十分ではなかった。またBORALLOYは六方
晶窒化ホウ素の本質的な性質である積層構造に基づいた
a軸とC軸の異方性を有する配向構造のため層間でしば
しば剥離および亀裂を生ずるなど構造体としての信頼性
にも問題が多くあった。さらに気相成長法による製造方
法で熱分解窒化ホウ素は作られているため、大型で厚い
製品が多量に生産できないうえコストが高いなどの工業
的問題点も存在していた。
本発明者はこのような点に対処して鋭意研究を進めた結
果、高純度窒化ホウ素焼結体が低誘電率と高熱伝導率を
兼ね備え、構造上の信頼性にも優れるため進行波管の支
持体として最適であることを見出し、本発明を完成する
に至った。
(問題点を解決するための手段) 本発明は窒化ホウ素粉末を焼結することによる望ましく
は純度が98〜99.9重量%であることを特徴とする
高純度窒化ホウ素焼結体製の進行波管支持体である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
窒化ホウ素原料粉末は六方晶窒化ホウ素粉末であり、純
度としては98%以上のものが好ましいが、96〜98
%程度のものも使用可能である。平均粒径は30pm以
下、好ましくは10pm以下のものが適している。不純
物としては酸素、炭素、 Ca、 Mg、 AI、 S
i、 Fe。
Cr、 Cu、 Znが通常の市販の窒化ホウ素粉末に
は多く含まれるが、これらのうち酸素以外の不純物の合
計が1重量%以下であることが重要である。また酸化ホ
ウ素(B203)としての不純物は3重量%まで含むこ
とが本発明の技術に利用可能である。本発明の進行波管
支持体は上述の窒化ホウ素粉末を焼結助剤無添加もしく
は助剤として酸化ホウ素(B203)や酸化ケイ素(S
i02)を微量添加して成形後、非酸化雰囲気で高温焼
成して得られる。成形法としてはスリップキャスティン
グ、テープキャスティング、金型プレス、冷間等方加圧
成形法などが利用可能である。非酸化性雰囲気としては
窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、真空中等が使
用できるが、中でも窒素ガス雰囲気や真空中が便利で好
ましい。焼結は1700〜2200°Cで行なわれ、特
に1800〜2000°Cが便利で有効である。焼結方
法としては常圧焼結でも良いし、加圧焼結法によっても
良い。加圧焼結法としてはホットプレス法(−軸加工焼
結法)とHIP法(熱間静水加圧焼結法)のどちらでも
可能である。特にホットプレス法により焼結した場合、
高密度で高熱伝導性窒化ホウ素焼結体が得られる。焼結
後の窒化ホウ素焼結体は純度が99重量%以上になるよ
うに高純度化処理する工程も必要に応じて行なわれる。
高純度化処理の一例としては酸化ホウ素(B203)を
除くため真空雰囲気中で1000〜2000°Cで加熱
する方法が簡便で有効である。
上述の本発明の製造方法で得られる高純度窒化ホウ素焼
結体製の進行波管支持体は六方晶窒化ホウ素を主成分と
した高純度多結晶焼結体である。
窒化ホウ素焼結体の純度が98〜99.9重量%である
ことが重要であり、高純度化処理を行っても純度を99
.9重量%以上に増大することは困難である。またB2
O3を多量に含んで純度が98重量%未満になると進行
波管支持体の前処理および使用環境である300〜90
0’Cの高温真空雰囲気下においてガス放出が生じて、
安定性や信頼性に問題が生じる。高純度窒化ホウ素焼結
体は相対密度として50〜90%(密度として1.1〜
2.0g/am3)であり、気孔を多く含む多孔質体で
ある。相対密度が50%以下では熱伝導率が著しく低下
し、しかも機械的強度も不十分である。
また相対密度が90%以上の窒化ホウ素焼結体は本発明
の方法では製造が困難である。本発明の高純度窒化ホウ
素焼結体は前述の気相法による熱分解窒化ホウ素のよう
に配向性は無く、誘電率や熱伝導率などの特性の異方性
は無く、しかも剥離および亀裂を生ずるなどの問題も生
じない。さらに常圧焼結法で製造した場合、大型で厚い
製品を低コストで製造できるなどの数多くの利点がある
本発明を更に具体的に説明するため次に実施例を挙げて
説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
(実施例) 平均粒径211m、純度99.5%のhBN粉末を常圧
窒素ガス雰囲気下で1900°C1100kg/cm2
.1時間の条件でホットプレスして、高純度窒化ホウ素
焼結体を作製した。焼結体は相対密度85%(密度1.
9g/cm3)であり、純度99.7重量%であった。
ホットプレス軸に平行方向と垂直方向のIMHzでの誘
電率は各々、3.5と3.7であり、熱伝導率は60w
/mKと65w/mKであつた。このため熱分解窒化ホ
ウ素のような物性の異方性はほとんど無く、しかも低誘
電率と高熱伝導率が実現された。この高純度窒化ホウ素
焼結体を切断加工後、0.25 X O,5X 100
mmの長い直方体状の進行波支持体を作製して進行波管
に実装した状態を第1図(a)、 (b)に示す。
タングステンコイル2は3本の支持体1で3方向から保
護管5により圧縮保持されている。3はカソード、4は
コレクターである。支持体1はタングステンコイル2と
ステンレス保護管5の内壁の3点から圧縮およびせん断
の応力を受けているが、熱分解窒化ホウ素で生じる剥離
や亀裂は発生しなかった。
次に平均粒径1pm、純度98.0%(不純物としてB
2O3を1重量%含む)のhBN粉末を2000kg/
cm2の圧力で冷間等方加圧成形した後、常圧窒素ガス
雰囲気下で1850°C14時間の条件で焼結して高純
度窒化ホウ素焼結体を作製した。焼結体は相対密度62
%(密度1.4g/cm3)であり、純度99.0重量
%であった。焼結体の厚み方向と面内方向のIMHzで
の誘電率は各々、3.2と3.3であり、熱伝導率は3
5w/mKと38w/mKであった。このため熱分解窒
化ホウ素のような物性の異方性はほとんど無く、しかも
低誘電率と高熱伝導率が実現された。
さらに平均粒径1μm、純度99重量%(不純物として
B2O3を0.8重量%含む)のhBN粉末を第1表に
示す条件の焼結したところ第1表に示す低誘電率と高熱
伝導率(焼結体の厚み方向測定値)が実現された。これ
らの特性は進行波管の支持体として良好な値である。
(以下余白) (発明の効果) 以上説明したように、本発明の高純度窒化ホウ素焼結体
製の進行波管支持体は従来の支持体材料である石英、ス
テアタイト、サファイヤ、ベリリア、熱分解窒化ホウ素
より優れた低誘電率と高熱伝導率を兼ね備えた材料であ
り、熱分解窒化ホウ素での特性の異方性も少なく、しか
も剥離や亀裂などの発生の問題もない。さらに熱分解窒
化ホウ素では困難な大型で厚い製品を多量に低コストで
製造可能なと工業的に多くの利点を有するものである。
また本発明の高純度窒化ホウ素焼結体は進行波の支持体
以外の用途である電子部品、絶縁板、高温シールド、高
温炉治具などにも利用できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、 (b)は進行波管の断面図(a)と正
面図(b)である。 1・・・支持体 2・・・タングステンコイル 3・・・カソード 4・・・コレクター 5・・・ステンレス保護管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.窒化ホウ素焼結体からなることを特徴とする進行波
    管支持体。
JP1116334A 1989-05-09 1989-05-09 進行波管支持体 Pending JPH02296772A (ja)

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JP1116334A JPH02296772A (ja) 1989-05-09 1989-05-09 進行波管支持体

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