JPH0229518Y2

JPH0229518Y2 -

Info

Publication number: JPH0229518Y2
Application number: JP11788383U
Authority: JP
Priority date: 1983-07-27
Filing date: 1983-07-27
Publication date: 1990-08-08
Also published as: JPS6025097U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、特に道路上での作業者に対し、交
通規制を無視した車が接近したことを知らせるの
に適したワイヤレス警報装置に関する。

（従来の技術）従来、道路上で例えば２車線を１車線に規制し
て、保守作業などを行なう場合、円錐状標示体を
設置したり、通過車輛の誘導、監視員を配置する
など、事故の防止や作業者の安全を計るようにし
ていた。

（考案が解決しようとする課題）にもかかわらず、わき見、居眠り運転等ドライ
バーの不注意による事故に巻き込まれて作業者が
犠牲になるという事故が後を断たなかつた。

この考案は、上述の難点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、交通規制を無視して接近する車
を検出して、無線で作業現場の拡声装置に伝え、
作業者に対して警報を発することによつて、作業
者の安全を確保することが可能な無線式警報装置
を提供することにある。

（課題を解決するための手段）前記目的を達成するための本考案の要旨は、円錐状標示体１と、無線送信機２と、拡声装置
１７とから成る無線式警報装置であつて、無線送信機２は、転倒検出スイツチ１１を有
し、トーン信号を含む変調波を送信し、転倒検出
スイツチ１１で転倒を検出して、この送信を中止
するものであり、拡声装置１７は、無線受信機１９と、スピーカ
２２と、警報信号発生器２１とを有し、無線受信
機１９が前記変調波を受信して、復調し、トーン
信号の検出が中止されたとき、警報信号発生器２
１の出力をスピーカ２２を介して出力するもので
あり、円錐状標示体１は、無線送信機２を収納して拡
声装置１７とは別の場所に配置される無線式警報
装置にある。

（作用）上記のように構成されており、無線送信機２か
ら変調波が送信されている間、すなわち、円錐状
標示体１が起立状態にあるときは、拡声装置１７
から警報は発せられない。

ところが、円錐状標示体１が転倒すると、これ
を転倒検出スイツチ１１が検出し、無線送信機２
から変調波が送信されなくなる結果、スピーカ２
２から警報が発せられる。

この警報を聞いた作業者などは、安全な場所に
避難する等の行動を開始する。

（実施例）次に、図面に示した実施例に基づいて、本考案
を詳細に説明する。

第１図は道路上に設置される円錐状標示体１の
一部切欠断面図であり、この内部に無線送信機２
が収容され支持具を兼ねた送信用の外部アンテナ
３と内部アンテナ４およびフツク５によつて支持
されている。

無線送信機２は、第２図の回路ブロツク図に示
すように、水晶制御式の発振変調部６、この発振
変調部６に接続された例えば3KHzのトーン信号
発振器７、送信部８、内蔵電源９、電源スイツチ
１０、この電源スイツチ１０に直列接続され転倒
したときに、“閉”から“開”状態に切替わる転
倒検出スイツチ１１、表示灯１２などをそなえて
いる。

転倒検出スイツチ１１は、例えば第３〜４図に
示すように、半球状の凹所１３に球体１４を位置
させて、発光素子１５ａと受光素子１６ｂの組合
わせによる光の反射を利用したり、マイクロスイ
ツチ１６により直接機械的に転倒状態を検出する
よう構成されている。

第５図は、作業現場に設置される拡声装置１７
の回路ブロツク図を示し、受信アンテナ１８、無
線受信機１９、この受信機１９出力信号の中から
トーン信号を検出し増幅するフイルタ増幅器２
０、警報信号発生器２１、スピーカ２２、このス
ピーカ２２を駆動する電力増幅器２３、この電力
増幅器２３と警報信号発生器２１との間に接続さ
れフイルタ増幅器２０の出力信号の有無によつて
開閉制御される電子スイツチ２４、この電子スイ
ツチ２４と電力増幅器２３との間に接続された警
報音スイツチ２５をそなえている。

さらにこの拡声装置は、マイクロホン２６、音
量調整器２７，２８、内部電源２９、外部電源供
給端子３０、電源スイツチ３１、トーン信号の受
信表示灯３２などをそなえている。

この警報装置は、例えば、第６図の配置図に示
すように、片側２車線の道路上で１車線を規制し
て作業などをする場合、作業者３３のいる作業場
所３４、またはこの近くの作業車３５に拡声装置
１７が設置され、作業場所３４の前方に、無線送
信機２を内蔵した円錐状標示体１が設置される。

この警報装置は待機状態において、電源スイツ
チ１０，３１、転倒検出スイツチ１１、警報音ス
イツチ２５は閉じられており、送信機２から送信
されたトーン信号が受信機１９で受信されてフイ
ルタ増幅器２０で検出され、この検出信号によつ
て電子スイツチ２４は開状態に保たれていて、警
報音は拡声されない。

ところが、進行してきた車にぶつかつて標示体
１が倒されると、転倒検出スイツチ１１が開状態
になつて、送信機２が動作を停止し、拡声装置１
７のフイルタ増幅器２０で検出されていたトーン
信号が出力されなくなり、電子スイツチ２４が閉
状態になつて、警報信号発生器２１の出力信号が
電力増幅器２３に伝えられ、スピーカ２２から警
報音が出力される。

この警報音を聞いた作業者は、直ちに安全な場
所への避難行動をとつて事故に巻き込まれること
を回避する。

（考案の効果）上述のようにこの考案によれば、道路上での作
業者に対し、事故の可能性を事前に検知して直ち
に無線で作業現場に警報を発することができ、作
業者の安全を確保することができるという実用上
優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施例を示し、第１図は円錐状標
示体の部分断面図、第２図は無線送信機の回路ブ
ロツク図、第３〜４図は転倒検出スイツチの構造
図、第５図は拡声装置の回路ブロツク図、第６図
は使用状態における配置図である。１……円錐状標示体、２……無線送信機、３，
４……アンテナ、６……発振変調部、７……トー
ン信号発振器、８……送信部、１１……転倒検出
スイツチ、１７……拡声装置、１８……受信アン
テナ、１９……無線受信機、２０……フイルタ増
幅器、２１……警報信号発生器、２２……スピー
カ、２３……電力増幅器、２４……電子スイツ
チ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】円錐状標示体１と、無線送信機２と、拡声装置
１７とから成る無線式警報装置であつて、無線送信機２は、転倒検出スイツチ１１を有
し、トーン信号を含む変調波を送信し、転倒検出
スイツチ１１で転倒を検出して、この送信を中止
するものであり、拡声装置１７は、無線受信機１９と、スピーカ
２２と、警報信号発生器２１とを有し、無線受信
機１９が前記変調波を受信して、復調し、トーン
信号の検出が中止されたとき、警報信号発生器２
１の出力をスピーカ２２を介して出力するもので
あり、円錐状標示体１は、無線送信機２を収納して拡
声装置１７とは別の場所に配置される無線式警報
装置。