JPH0229477A - 有機ルテニウムインク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、セラミック製品やガラス製品の表面に装飾用
や電子工業用等に使用される有機ルテニウムインクに関
する。

（従来技術とその問題点） 従来の有機ルテニウムインクは樹脂酸のルテニウム塩と
ガラスフリット又は樹脂酸のルテニウム塩と他の樹脂酸
の金属塩で構成されたものにバインダとしてエチルセル
ロース等の熱可塑性樹脂が用いられており、その問題点
として電子工業用では抵抗体への利用上でシート抵抗値
１００Ω／口〜１０にΩ／口の範囲を調製するのが困難
であり、室温にて放置しておくと短期間に固体分と液体
分が分離するという欠点もあり、また、微細構造の印刷
性に欠けるなどの問題がある。

（発明の目的） 本発明はこれら従来の問題点を考慮し、シート抵抗値を
１００Ω／口〜ＩＯＫΩ／口の範囲で自由に調製でき数
ケ月室温にて放置しても固体分と液体分に分離しない均
一性の高い安定したもので、しかも微細構造への印刷性
にも浸れた有機ルテニウムインクを提供することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、樹脂酸のルテニウム塩と他の金属成分とバイ
ンダとしてのアルキッド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂
、ロジン誘導体樹脂及びテルペン樹脂から成る群から選
択される１種又は２種以上の樹脂及び溶剤を含有するこ
とを特徴とする有機ルテニウムインクである。

以下本発明をより詳細に説明する。

金属成分としてロジウム、鉛、ケイ素、ホウ素、アルミ
ニウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、
ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、カリウム、
ランタンから成る群から選択される１種又は２種以上の
金属の樹脂酸及び／又は金属微粉末を含有するのは、基
体の種類と膜厚や線幅の変化にも対応した密着性の高い
ものが得られしかも耐久性のある安定した膜が形成でき
るからである。またバインダとしてアルキッド樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、ロジン誘導体樹脂及びテルペン
樹脂から成る群から選択される１種又は２種以上の樹脂
を含有させるのは、微細構造の印刷等の時におけるイン
クのダレを防止させる程度の粘度を持ち樹脂酸の金属塩
及び／又は金属粉末を混合させ安定した分散状態を保つ
ためである。

さらに、少ない含有ｌで求める粘度を得ることができ印
刷焼付作業等が効率よくできる。

溶剤は前記物質を溶解し、かつ該物質を含むインクが印
刷された場合比較的短時間で乾くような揮発性物質であ
ることが好ましく、メタノール、テルピネオール、プチ
ルカルヒ゛トール、メチルエチルケトン、プロピレング
リコール、エチレングリコール、シクロヘキサノン、酢
酸エチル、酢酸ベンジル、アミルアセラード、セルソル
ブ、ブチルセルソルブ、ブタノール、シトロベンゼン、
トルエン、キシレン、石油エーテル、クロロホルム、四
塩化炭素、ピネン、ジペンテン、ジペンテンオキサイド
、精油のいずれか１種又は２種以上の物質から成る溶剤
を用いることで該有機ルテニウムインクの特徴を得るこ
とができる。

本発明の有機ルテニウムインクは安定な均−溶液状のた
め、スクリーン印刷の他、スタンプ、スプレ、ディッピ
ング、スピンコーティング、筆塗りなどにより微細部に
まで塗布が可能で、乾燥、焼成工程を経て得られた膜厚
は０．１〜１μｍと薄い膜を施すことができシート抵抗
値として１００Ω／口〜ＩＯＫΩ／口の範囲で自由に調
製が可能である。また含有するバインダの選択により直
接スクリーン印刷で線幅１００μｍの塗布が可能である
。

さらに従来の有機ルテニウムインクやルテニウムペース
トでは困難とされていた１〜１０μｍのピンホールや凹
凸の生じたりしない安定した膜厚をも形成することがで
きる。

以下本発明に係わる有機ルテニウムインクの実施例を記
載するが、該実施例は本発明を限定するものではない。

（実施例１） 下記の成分を混合して有機ルテニウムインクとした。

樹脂酸ルテニウム（Ｒｕ２０％）　　　　４重量％樹脂
酸ロジウム　（Ｒｈ２７％）　　　　５重量％樹脂酸鉛
　　　　（Ｐｂ３０％）　　　２５重量％樹脂酸ケイ素
　　（Ｓｉ１４％）　　　１１重量％樹脂酸ホウ素　　
（８７％）　　　　５重量％アルキッド樹脂　　　　　
　　　　　６重量％尿素樹脂　　　　　　　　　　　　
　２重量％メンタノール　　　　　　　　　　２０重量
％変性ガムロジン　　　　　　　　　１０重壜％テルペ
ン樹脂　　　　　　　　　　１２重重潰このインクは適
度の粘性を有した均一な溶液状であり、スクリーン印刷
により基板上に印刷塗布し、室温にて１０分間放置後、
２００℃にて１０分間乾燥し、８５０℃にて１０分間焼
成させた。得られた抵抗体膜は０．２〜０．６μｍの膜
厚であり７５０〜９５０Ω／口のシート抵抗値を有して
いた。

（実施例２） 下記の成分を混合し有機ルテニウムインクとした。

樹脂酸ルテニウム（Ｒｕ２０％）　　　　８重重％樹脂
酸ホウ素　　（８２，２％）　　　２２重量％樹脂酸ケ
イ素　　（Ｓｉ１０％）　　　１３重量％樹脂酸鉛　　
　　（Ｐｂ３０％）　　　２５重量％アルキッド樹脂　
　　　　　　　　　６重量％尿素樹脂　　　　　　　　
　　　　　３重量％メンタノール　　　　　　　　　　
　２３重】％このインクは三本ロールミルにて分散性の
よい有機ルテニウムインクとし、スクリーン印刷により
基板上に塗布し室温にて約１時間放置し、２００℃にて
１０分間乾慢後、８５０℃にて１０分間焼成した。

得られた抵抗体膜は膜厚３〜８μｍ、シート抵抗７００
Ω／口であった。

（発明の効果） 本発明は、従来の有機ルテニウムインクやルテニウムペ
ーストでは得られなかったシート抵抗値を１００Ω／口
〜ＩＯＫΩ／口の範囲で自由に調製でき、数ケ月室温に
放置しても固体分と液体分に分離しない均一性の高い安
定したものでしかも微細構造への印刷性にも優れ膜厚０
．１〜１０μｍと広範囲の厚みを自由に調製でき線幅も
１００μｍという細い幅がスクリーン印刷で可能となり
工業用とし広く応用できる価値の高いものと言える。

（実施態様） なお、本発明は特許請求の範囲に記載した特徴を有する
ものであるが、その実施態様を例示すると次のとおりで
ある。

（１）金属成分としてロジウム、鉛、ケイ素、ホウ素、
アルミニウム、カルシウム、マグネジ゛ウム、マンガン
、亜鉛、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、カ
リウム、ランタンから成る群から選択される１種又は２
種以上の金属の樹脂酸及び／又は金属微粉末である請求
項１記載の有機ルテニウムインク。

（２）アルキッド樹脂がアマニ油及び／又はロジン変性
アルキッド樹脂であり、尿素樹脂がｎ−ブチルエーテル
型ブチル化尿素樹脂及び／又はイソブチルエーテル型ブ
チル尿素樹脂であり、メラミン樹脂がｎ−ブチル−エー
テル型ブチル化メラミン樹脂及び／又はイソブチルエー
テル型ブチルメラミン樹脂であり、ロジン誘導体樹脂が
ロジンのグリセリンエステル、ロジンのペンタエリスリ
トールエステル、水素添加したロジンのメチルエステル
、水素添加したロジンのトリエチレングリコールエステ
ル、水素添加したロジンのグリセリンエステル、水素添
加したロジンのペンタエリスリトールエステル、重合し
たロジン、重合したロジンのグリセリンエステル、重合
したロジンのペンタエリスリトールエステル、マレイン
酸変性したロジンエステル、マレイン酸変性したロジン
のペンタエリスリトールエステル及びマレイン酸変性し
たロジンのグリセリンリスチルから成る群から選択され
る１種又は２種以上の混合物から成るものであり、テル
ペン樹脂がテルペン重合体、α−ピネン重合体、β−ピ
ネン重合体、ｄ−リモネン重合体、ジテルペン樹脂、芳
香族変性テルペン重合体、変性テルペン重合体及びテル
ペンフェノール共重合体から成る群から選択されるもの
である請求項１又は実施態様（１）に記載の有機ルテニ
ウムインク。

（３）溶剤としてメンタノール、テルピネオール、ブチ
ルカルピトール、メチルエチルケトン、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、シクロヘキサノン、酢酸
エチル、酢酸ベンジル、アミルアセラード、セルソルブ
、ブチルセルソルブ、ブタノール、ニトロベンゼン、ト
ルエン、キシレン、石油エーテル、クロロホルム、四塩
化炭素、ピネン、ジペンテン、ジペンテンオキサイド、
精油のいずれか１種又は２種以上の物質から成る請求項
１から実施態様（２）に記載の有機ルテニウムインク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．樹脂酸のルテニウム塩と他の金属成分とバインダと
   してのアルキッド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ロジ
   ン誘導体樹脂及びテルペン樹脂から成る群から選択され
   る１種又は２種以上の樹脂及び溶剤を含有することを特
   徴とする有機ルテニウムインク。