JPH0229439B2 - - Google Patents
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- JPH0229439B2 JPH0229439B2 JP57004668A JP466882A JPH0229439B2 JP H0229439 B2 JPH0229439 B2 JP H0229439B2 JP 57004668 A JP57004668 A JP 57004668A JP 466882 A JP466882 A JP 466882A JP H0229439 B2 JPH0229439 B2 JP H0229439B2
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- reduction
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D—WORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D3/00—Straightening or restoring form of metal rods, metal tubes, metal profiles, or specific articles made therefrom, whether or not in combination with sheet metal parts
- B21D3/14—Recontouring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、帯鋼を素材として熱間で溶接するこ
とにより鋼管を製造するときにおけるビード除去
方法と、該ビード除去方法の実施に用いるビード
除去装置に関する。
とにより鋼管を製造するときにおけるビード除去
方法と、該ビード除去方法の実施に用いるビード
除去装置に関する。
(従来技術とその解決課題)
熱間において溶接鋼管を製造する場合には、管
全体が熱間で仕上げられるために、溶接部に硬化
組織をとどめず、周方向の金属組織が均一化され
るという利点がある。しかも、熱間での柔軟性が
利用されるから、管の成形も容易である。このた
め、従来にあつても、熱間において溶接鋼管を製
造するプロセスが提案されてきた。ところが、従
来のプロセスにあつては、内面ビード処理の点に
最大の問題があり、熱間溶接鋼管の製造プロセス
は実用に供する段階に至つていないというのが実
状である。
全体が熱間で仕上げられるために、溶接部に硬化
組織をとどめず、周方向の金属組織が均一化され
るという利点がある。しかも、熱間での柔軟性が
利用されるから、管の成形も容易である。このた
め、従来にあつても、熱間において溶接鋼管を製
造するプロセスが提案されてきた。ところが、従
来のプロセスにあつては、内面ビード処理の点に
最大の問題があり、熱間溶接鋼管の製造プロセス
は実用に供する段階に至つていないというのが実
状である。
このことを更に詳しく説明すると次の如くであ
る。即ち、従来提案されているプロセスにあつて
は、熱間で溶接された鋼管内にマンドレル機構に
よつて支持された内面ローラ又はプラグ等を配置
し、これによつて内面ビードを管の内面側から圧
延するという方法が採られていた。しかしこの場
合には、圧延荷重が内面ローラ又はプラグ等を介
してマンドレル機構の支持軸に作用するので、該
支持軸が折れ曲がつたりすることがあつた。特
に、小径管を製造するときには、支持軸も当然に
小径のものが必要になるが、小径の支持軸では前
記圧延荷重の作用に耐えることができず、結局、
小径管についてこの方法を適用することができな
いという問題があつた。また別な方法として、管
内にマンドレル機構で支持された内面ローラ又は
プラグ等を配置し、管の外面側にスクイズロール
の孔型周長と同一周長の真円孔型を形成した外面
ローラを配置し、該外面ローラで溶接鋼管の外面
側から圧延荷重を加え、外面ローラと前記内面ロ
ーラ又はプラグ等との間でビードを圧潰する方法
も考えられている。しかしながらこの場合には、
前記外面ローラの孔型が真円弧状であるため、圧
延荷重を加えたときに、溶接鋼管全体の肉が外面
ローラの孔型面と接しない極く一部の部分に押し
やられて偏肉ができるという問題があり、実用に
適しなかつた。しかも圧延荷重は、内面ローラ又
はプラグ等を介してマンドレル機構の支持軸に作
用するので、前述の場合と同様の欠点があつた。
る。即ち、従来提案されているプロセスにあつて
は、熱間で溶接された鋼管内にマンドレル機構に
よつて支持された内面ローラ又はプラグ等を配置
し、これによつて内面ビードを管の内面側から圧
延するという方法が採られていた。しかしこの場
合には、圧延荷重が内面ローラ又はプラグ等を介
してマンドレル機構の支持軸に作用するので、該
支持軸が折れ曲がつたりすることがあつた。特
に、小径管を製造するときには、支持軸も当然に
小径のものが必要になるが、小径の支持軸では前
記圧延荷重の作用に耐えることができず、結局、
小径管についてこの方法を適用することができな
いという問題があつた。また別な方法として、管
内にマンドレル機構で支持された内面ローラ又は
プラグ等を配置し、管の外面側にスクイズロール
の孔型周長と同一周長の真円孔型を形成した外面
ローラを配置し、該外面ローラで溶接鋼管の外面
側から圧延荷重を加え、外面ローラと前記内面ロ
ーラ又はプラグ等との間でビードを圧潰する方法
も考えられている。しかしながらこの場合には、
前記外面ローラの孔型が真円弧状であるため、圧
延荷重を加えたときに、溶接鋼管全体の肉が外面
ローラの孔型面と接しない極く一部の部分に押し
やられて偏肉ができるという問題があり、実用に
適しなかつた。しかも圧延荷重は、内面ローラ又
はプラグ等を介してマンドレル機構の支持軸に作
用するので、前述の場合と同様の欠点があつた。
熱間における溶接鋼管の内面ビード除去には、
また別の問題があつた。即ち、内面ビードを除去
するために管内に配置される内面ローラ又はプラ
グ等は、耐熱性や耐磨耗性に優れた高価な材質の
ものでなければならないということである。もし
耐熱性や耐磨耗性に優れていないようなものであ
れば、頻繁に取り替えねばならない。言うまでも
なく管内に配置された内面ローラ又はプラグ等の
取り替えは極めて困難であるので、取替作業には
多くの時間を必要とし、それだけ製管能率が低下
する。
また別の問題があつた。即ち、内面ビードを除去
するために管内に配置される内面ローラ又はプラ
グ等は、耐熱性や耐磨耗性に優れた高価な材質の
ものでなければならないということである。もし
耐熱性や耐磨耗性に優れていないようなものであ
れば、頻繁に取り替えねばならない。言うまでも
なく管内に配置された内面ローラ又はプラグ等の
取り替えは極めて困難であるので、取替作業には
多くの時間を必要とし、それだけ製管能率が低下
する。
(課題を解決するための手段)
本発明は、従来技術が有する前記の欠点を解決
する目的のもとに創作されたものであつて、第一
番目の発明で採用した手段は、帯鋼を素材とする
熱間での溶接鋼管の製造において、楕円孔型が形
成された一対の外面圧下ローラと該外面圧下ロー
ラの楕円孔型内でその短径線上に位置する二段自
由回転式の内面バツクアツプローラとを備えたビ
ード除去装置をスクイズロールの下流側に設置
し、スクイズロールを通過して外面ビードを除去
した後における真円状の溶接母管をそのシーム部
が前記楕円孔型の短径線上に位置する如く前記ビ
ード除去装置へ送り込み、前記外面圧下ローラを
圧下することにより真円状の母管を周長不変のま
ま楕円状に変形すると同時に、母管のシーム部を
前記外面圧下ローラと前記内面バツクアツプロー
ラとで挾圧することにより内面ビードを圧潰する
ところにある。
する目的のもとに創作されたものであつて、第一
番目の発明で採用した手段は、帯鋼を素材とする
熱間での溶接鋼管の製造において、楕円孔型が形
成された一対の外面圧下ローラと該外面圧下ロー
ラの楕円孔型内でその短径線上に位置する二段自
由回転式の内面バツクアツプローラとを備えたビ
ード除去装置をスクイズロールの下流側に設置
し、スクイズロールを通過して外面ビードを除去
した後における真円状の溶接母管をそのシーム部
が前記楕円孔型の短径線上に位置する如く前記ビ
ード除去装置へ送り込み、前記外面圧下ローラを
圧下することにより真円状の母管を周長不変のま
ま楕円状に変形すると同時に、母管のシーム部を
前記外面圧下ローラと前記内面バツクアツプロー
ラとで挾圧することにより内面ビードを圧潰する
ところにある。
また、第二番目の発明で採用した手段は、帯鋼
を素材とする熱間溶接鋼管の製造ラインにおける
スクイズロールと管絞り圧延装置との間に設けら
れた溶接母管のビード除去装置において、楕円孔
型が形成され且つ圧下量が調整可能な一対の外面
圧下ローラと、該外面圧下ローラの楕円孔型内で
その短径線上に位置して揺動可能な二段自由回転
式の内面バツクアツプローラと、該内面バツクア
ツプローラを保持する水冷ホルダーと、該水冷ホ
ルダーを支持するマンドレル機構とを備えしめた
ところにある。
を素材とする熱間溶接鋼管の製造ラインにおける
スクイズロールと管絞り圧延装置との間に設けら
れた溶接母管のビード除去装置において、楕円孔
型が形成され且つ圧下量が調整可能な一対の外面
圧下ローラと、該外面圧下ローラの楕円孔型内で
その短径線上に位置して揺動可能な二段自由回転
式の内面バツクアツプローラと、該内面バツクア
ツプローラを保持する水冷ホルダーと、該水冷ホ
ルダーを支持するマンドレル機構とを備えしめた
ところにある。
(作用)
本発明は熱間における溶接鋼管の製造に係るも
のであるから、冷間で行われる電縫鋼管の製造と
の対比においては、シーム部に硬化組織をとどめ
ず、周方向の金属組織が均一化された良品質の鋼
管が得られる。しかも、帯鋼をオープンパイプに
成形するときの変形抵抗が小さいので、ブレーク
ダウンロール、サイドロール、フインロールのス
タンド数をそれぞれ低減することができる。
のであるから、冷間で行われる電縫鋼管の製造と
の対比においては、シーム部に硬化組織をとどめ
ず、周方向の金属組織が均一化された良品質の鋼
管が得られる。しかも、帯鋼をオープンパイプに
成形するときの変形抵抗が小さいので、ブレーク
ダウンロール、サイドロール、フインロールのス
タンド数をそれぞれ低減することができる。
尚、冷間で行われる電縫鋼管の製造にあつて、
成品管の肉厚を変更する必要があるときには、素
材たる帯鋼自体の厚みを変更する段取替えを行わ
なければならないが、本発明の熱間溶接鋼管の製
造にあつては、ビード除去工程の下流側に管絞り
圧延工程を設けるのが原則であるから、ビード圧
潰時の母管の楕円変形量を調整するだけで、成品
管の肉厚変更に対処することができる。
成品管の肉厚を変更する必要があるときには、素
材たる帯鋼自体の厚みを変更する段取替えを行わ
なければならないが、本発明の熱間溶接鋼管の製
造にあつては、ビード除去工程の下流側に管絞り
圧延工程を設けるのが原則であるから、ビード圧
潰時の母管の楕円変形量を調整するだけで、成品
管の肉厚変更に対処することができる。
また、熱間での溶接鋼管の製造における従来の
内面ビード除去手段との対比においては、楕円孔
型が形成された外面圧下ローラで、スクイズロー
ルを通過し外面ビード除去後の母管を圧下し、内
面バツクアツプローラとの間でビードのあるシー
ム部を挾圧するから、母管は形状変化するだけで
周長にも周方向の肉厚にも変化はなく、偏肉のな
い鋼管が得られる。しかも外面圧下ローラは圧下
量が調整可能であるから、ビードの肉盛高さの変
動に対処することが容易である。
内面ビード除去手段との対比においては、楕円孔
型が形成された外面圧下ローラで、スクイズロー
ルを通過し外面ビード除去後の母管を圧下し、内
面バツクアツプローラとの間でビードのあるシー
ム部を挾圧するから、母管は形状変化するだけで
周長にも周方向の肉厚にも変化はなく、偏肉のな
い鋼管が得られる。しかも外面圧下ローラは圧下
量が調整可能であるから、ビードの肉盛高さの変
動に対処することが容易である。
内面バツクアツプローラは、水冷ホルダーで保
持されているから、高熱の管内においても常時冷
却され、耐熱性、耐磨耗性とも優れており、長時
間の連続使用が可能となつて取り替え回数が減少
し、高能率製管を維持する。そのうえ、内面バツ
クアツプローラは自由回転するので、マンドレル
機構の支持軸に強大な力が作用することはなく、
小型化可能であるから、小径管の製造にも適用で
きる。
持されているから、高熱の管内においても常時冷
却され、耐熱性、耐磨耗性とも優れており、長時
間の連続使用が可能となつて取り替え回数が減少
し、高能率製管を維持する。そのうえ、内面バツ
クアツプローラは自由回転するので、マンドレル
機構の支持軸に強大な力が作用することはなく、
小型化可能であるから、小径管の製造にも適用で
きる。
更に、熱間溶接後の母管は、一旦楕円状に変形
された後に管絞り圧延装置によつて連続的に縮径
される工程中で真円加工が行われるから、曲げ応
力が極力均一となり、管の内部割れや表面疵の防
止にも役立つようになる。
された後に管絞り圧延装置によつて連続的に縮径
される工程中で真円加工が行われるから、曲げ応
力が極力均一となり、管の内部割れや表面疵の防
止にも役立つようになる。
(実施例)
以下に本発明の方法並びに装置を図面に示す実
施例に基づいて説明すると次の通りである。
施例に基づいて説明すると次の通りである。
第1図は本発明を適用してなる実施例装置の全
体を示すシステム図である。同図において、1は
エントリー部であつて、移送されつつある帯鋼2
の後端と次に準備されているコイル状帯鋼の先端
とを接続するバツトウエルダーや当該接続部のビ
ードを切削するバイト、その他コイルルーパー若
しくはコイルゲージ等よりなる。3はエツジシエ
バーであつて、帯鋼2の幅を管の外形寸法に合わ
せて正しく仕上げるためのものである。4はエツ
ジフオーミングであつて、帯鋼2のエツジ部を所
定形状に仕上げて、溶接時のビード形状をビード
除去が行い易いようにするためのものである。本
実施例では、このエツジフオーミング4にも、内
面ビード除去に有利な措置が講じられている。こ
の事については、後で詳細に説明する。また、5
は帯鋼2の予備加熱炉であり、6は加熱炉であ
り、7は帯鋼2をオープンパイプ8に造形するフ
オーミングロールである。尚、フオーミングロー
ル7は図示しないブレークダウンロール、複数個
のサイドロールよりなり、これらが連続して配置
されている。9はフインロールであり、10はオ
ープンパイプ8の開口部で向い合う両エツジ部を
高周波誘導加熱するためのワークコイルであり、
11はスクイズロールである。尚、スクイズロー
ル11の孔型は真円形状を成している。そして、
12は溶接後における母管13の外面ビードを切
削する外面ビード除去装置であり、14は本発明
のビード除去装置である。
体を示すシステム図である。同図において、1は
エントリー部であつて、移送されつつある帯鋼2
の後端と次に準備されているコイル状帯鋼の先端
とを接続するバツトウエルダーや当該接続部のビ
ードを切削するバイト、その他コイルルーパー若
しくはコイルゲージ等よりなる。3はエツジシエ
バーであつて、帯鋼2の幅を管の外形寸法に合わ
せて正しく仕上げるためのものである。4はエツ
ジフオーミングであつて、帯鋼2のエツジ部を所
定形状に仕上げて、溶接時のビード形状をビード
除去が行い易いようにするためのものである。本
実施例では、このエツジフオーミング4にも、内
面ビード除去に有利な措置が講じられている。こ
の事については、後で詳細に説明する。また、5
は帯鋼2の予備加熱炉であり、6は加熱炉であ
り、7は帯鋼2をオープンパイプ8に造形するフ
オーミングロールである。尚、フオーミングロー
ル7は図示しないブレークダウンロール、複数個
のサイドロールよりなり、これらが連続して配置
されている。9はフインロールであり、10はオ
ープンパイプ8の開口部で向い合う両エツジ部を
高周波誘導加熱するためのワークコイルであり、
11はスクイズロールである。尚、スクイズロー
ル11の孔型は真円形状を成している。そして、
12は溶接後における母管13の外面ビードを切
削する外面ビード除去装置であり、14は本発明
のビード除去装置である。
このビード除去装置14は、第2図及び第3図
に示すように、楕円形状の孔型22が形成された
上下一対の外面圧下ローラ15,16と、該楕円
孔型22内でその短径線上に位置する上下二段の
内面バツクアツプローラ17,18と、これらの
内面バツクアツプローラ17,18を楕円孔型2
2の短径線上で揺動可能に保持する水冷ホルダー
19及び該ホルダー19を支持するマンドレル機
構20とで構成されている。上記外面圧下ローラ
15,16における楕円孔型22の周長は、スク
イズロール11の孔型周長と同一の周長に設定さ
れている。而して、この外面圧下ローラ15,1
6が設けられているスタンドは、ロードセルを内
蔵した電動又は油圧式のスタンドである。マンド
レル機構20は、フオーミングロール7の直前の
位置からオープンパイプ8内に挿入された支持軸
21を有し、該支持軸21の先端に水冷ホルダー
19が設置されている。内面バツクアツプローラ
17,18は相互が外接し、前述の外面圧下ロー
ラ15,16における楕円孔型22の短径線上で
揺動可能であり、しかも各ローラ17,18の上
下面は水冷ホルダー19の上下に突出するよう保
持されている。また内面バツクアツプローラ1
7,18は管軸方向には不動である。内面バツク
アツプローラ17,18が楕円孔型22の短径線
上で揺動可能な保持形態は、第2図及び第3図に
示すように、各ローラ17,18のローラ軸2
3,24と水冷ホルダー19に設けられた軸端挿
嵌用凹部25,26との関係を参照すれば明らか
である。尚、27,28は内面バツクアツプロー
ラ17,18とローラ軸23,24間に配された
メタルベアリングである。冷却水は支持軸21の
内部を通つて、水冷ホルダー19の水冷水貯溜室
29に流入し、開口30より流れ出る。熱間溶接
鋼管の製造にあつては、鍛接鋼管の製造と同様
に、ビードが生成したシーム部(鍛接鋼管におけ
る圧着部に相当)を下方に向かせるのが普通であ
る。従つて、水冷ホルダー19の開口から流出し
た水は、楕円変形した母管13の内面ビード34
aがある弧状内低部位に溜りやすいので、高熱の
シーム部34を冷却して母管全体を均熱化するの
に役立つ。
に示すように、楕円形状の孔型22が形成された
上下一対の外面圧下ローラ15,16と、該楕円
孔型22内でその短径線上に位置する上下二段の
内面バツクアツプローラ17,18と、これらの
内面バツクアツプローラ17,18を楕円孔型2
2の短径線上で揺動可能に保持する水冷ホルダー
19及び該ホルダー19を支持するマンドレル機
構20とで構成されている。上記外面圧下ローラ
15,16における楕円孔型22の周長は、スク
イズロール11の孔型周長と同一の周長に設定さ
れている。而して、この外面圧下ローラ15,1
6が設けられているスタンドは、ロードセルを内
蔵した電動又は油圧式のスタンドである。マンド
レル機構20は、フオーミングロール7の直前の
位置からオープンパイプ8内に挿入された支持軸
21を有し、該支持軸21の先端に水冷ホルダー
19が設置されている。内面バツクアツプローラ
17,18は相互が外接し、前述の外面圧下ロー
ラ15,16における楕円孔型22の短径線上で
揺動可能であり、しかも各ローラ17,18の上
下面は水冷ホルダー19の上下に突出するよう保
持されている。また内面バツクアツプローラ1
7,18は管軸方向には不動である。内面バツク
アツプローラ17,18が楕円孔型22の短径線
上で揺動可能な保持形態は、第2図及び第3図に
示すように、各ローラ17,18のローラ軸2
3,24と水冷ホルダー19に設けられた軸端挿
嵌用凹部25,26との関係を参照すれば明らか
である。尚、27,28は内面バツクアツプロー
ラ17,18とローラ軸23,24間に配された
メタルベアリングである。冷却水は支持軸21の
内部を通つて、水冷ホルダー19の水冷水貯溜室
29に流入し、開口30より流れ出る。熱間溶接
鋼管の製造にあつては、鍛接鋼管の製造と同様
に、ビードが生成したシーム部(鍛接鋼管におけ
る圧着部に相当)を下方に向かせるのが普通であ
る。従つて、水冷ホルダー19の開口から流出し
た水は、楕円変形した母管13の内面ビード34
aがある弧状内低部位に溜りやすいので、高熱の
シーム部34を冷却して母管全体を均熱化するの
に役立つ。
上述の如く構成されたビード除去装置14の下
流側には、母管13のシーム部を冷却して管全体
の温度を均一に保つためのシーム冷却装置31が
配され、更にその下流側には、母管13を所定の
寸法形状に縮径するための管絞り圧延装置32が
配置されている。管絞り圧延装置32は、10数ス
タンド乃至20数スタンドを連続設置したロールス
タンド群より成り立つている。尚、好ましくはシ
ーム冷却装置31と管絞り圧延装置32との間に
鋼管加熱炉(図示せず)を設置して、管全体の温
度をより均一に保つ方がよい。33は成品管であ
る。
流側には、母管13のシーム部を冷却して管全体
の温度を均一に保つためのシーム冷却装置31が
配され、更にその下流側には、母管13を所定の
寸法形状に縮径するための管絞り圧延装置32が
配置されている。管絞り圧延装置32は、10数ス
タンド乃至20数スタンドを連続設置したロールス
タンド群より成り立つている。尚、好ましくはシ
ーム冷却装置31と管絞り圧延装置32との間に
鋼管加熱炉(図示せず)を設置して、管全体の温
度をより均一に保つ方がよい。33は成品管であ
る。
次に以上のように構成された本発明実施例装置
の動作要領と本発明の方法を説明する。
の動作要領と本発明の方法を説明する。
準備されたコイル状の帯鋼2は、巻きもどされ
てエントリー部1を経、続いてエツジシエバー3
で所定の外形寸法の溶接母管13を得べく所定幅
に整えられる。そして、次のエツジフオーミング
4で帯鋼2の両エツジ部2a,2aを第4図の図
a及びbに示す所定形状に仕上げることにより、
後述する溶接時のビード形状が、ビード除去作業
を行い易い状態になるようにする。更に詳しく説
明すると、溶接工程に入る以前において、帯鋼2
の両エツジ部2a,2aに所定形状のプリ成形を
加えておく、後工程で溶接した時に第5図の図b
に示す如く内面ビード34aがなだらかな隆起状
となり、内面ビード34の圧潰除去が容易にな
る。尚、同図のaはプリ成形を加えないでした通
常溶接時の内面ビード34aの形状を示し、同図
の図cは図bに示す内面ビード34aを圧潰除去
した後のものである。プリ成形の形状は、第4図
の図a及びbに示すように、エツジフオーミング
4,4間に帯鋼2を通して両エツジ部2a,2a
の開先角度を10゜〜20゜とし、両エツジ部2a,2
a近くの内面側にわずかの膨らみ2b,2bを設
ければよい。
てエントリー部1を経、続いてエツジシエバー3
で所定の外形寸法の溶接母管13を得べく所定幅
に整えられる。そして、次のエツジフオーミング
4で帯鋼2の両エツジ部2a,2aを第4図の図
a及びbに示す所定形状に仕上げることにより、
後述する溶接時のビード形状が、ビード除去作業
を行い易い状態になるようにする。更に詳しく説
明すると、溶接工程に入る以前において、帯鋼2
の両エツジ部2a,2aに所定形状のプリ成形を
加えておく、後工程で溶接した時に第5図の図b
に示す如く内面ビード34aがなだらかな隆起状
となり、内面ビード34の圧潰除去が容易にな
る。尚、同図のaはプリ成形を加えないでした通
常溶接時の内面ビード34aの形状を示し、同図
の図cは図bに示す内面ビード34aを圧潰除去
した後のものである。プリ成形の形状は、第4図
の図a及びbに示すように、エツジフオーミング
4,4間に帯鋼2を通して両エツジ部2a,2a
の開先角度を10゜〜20゜とし、両エツジ部2a,2
a近くの内面側にわずかの膨らみ2b,2bを設
ければよい。
このようにして両エツジ部2a,2aにプリ成
形が加えられた帯鋼2は、予熱炉5と加熱炉6を
順次通過することにより所定温度に加熱される。
そして、帯鋼2は図示しないブレークダウンロー
ル、サイドロールよりなるフオーミングロール7
を通過するに従つて幅方向の湾曲形成が次第に進
み、フインロール9を経た時点でオープンパイプ
状となる。フインロール9は、その時の両エツジ
部2a,2a間の間隔を一定に保つためのもの
で、該フインロール9での両エツジ部2a,2a
の開先角度は6゜〜12゜になつている。また該フイ
ンロール9では両エツジ部2a,2aがおよそ3
%縮められる。従来の電気抵抗溶接製管法(電縫
鋼管の製造法)では、帯鋼は冷間においてオープ
ンパイプに成形されるから、変形抵抗の高いこと
を考慮して、成形のためのブレークダウンロー
ル、サイドロール、フインロール9共に、それぞ
れ3〜4スタンドを必要としていたが、本発明の
場合は熱間での成形であるので帯鋼2の変形抵抗
が低く、それぞれ1〜2スタンドでよく、多くて
も3スタンドで充分である。要するに設備費を格
段に低減することが可能である。
形が加えられた帯鋼2は、予熱炉5と加熱炉6を
順次通過することにより所定温度に加熱される。
そして、帯鋼2は図示しないブレークダウンロー
ル、サイドロールよりなるフオーミングロール7
を通過するに従つて幅方向の湾曲形成が次第に進
み、フインロール9を経た時点でオープンパイプ
状となる。フインロール9は、その時の両エツジ
部2a,2a間の間隔を一定に保つためのもの
で、該フインロール9での両エツジ部2a,2a
の開先角度は6゜〜12゜になつている。また該フイ
ンロール9では両エツジ部2a,2aがおよそ3
%縮められる。従来の電気抵抗溶接製管法(電縫
鋼管の製造法)では、帯鋼は冷間においてオープ
ンパイプに成形されるから、変形抵抗の高いこと
を考慮して、成形のためのブレークダウンロー
ル、サイドロール、フインロール9共に、それぞ
れ3〜4スタンドを必要としていたが、本発明の
場合は熱間での成形であるので帯鋼2の変形抵抗
が低く、それぞれ1〜2スタンドでよく、多くて
も3スタンドで充分である。要するに設備費を格
段に低減することが可能である。
オープンパイプ8に形成された帯鋼2は、ワー
クコイル10を通過するときに、高周波電流によ
る表皮効果や近傍効果によつて両エツジ部2a,
2aが集中加熱される。両エツジ部2a,2aが
鍛接温度に達したオープンパイプ8は、ワークコ
イル10の直後に設置されたスクイズロール11
で加圧され、両エツジ部2a,2aが接合されて
母管13となる。ここにおいて、該両エツジ部2
a,2aには前述したプリ成形が施されているた
め、両エツジ部2a,2aの接合は、オープンパ
イプ8の外面よりアツプセツトが先行し、母管1
3内には第5図の図bに示すなだらかな隆起状の
内面ビード34aが形成される。
クコイル10を通過するときに、高周波電流によ
る表皮効果や近傍効果によつて両エツジ部2a,
2aが集中加熱される。両エツジ部2a,2aが
鍛接温度に達したオープンパイプ8は、ワークコ
イル10の直後に設置されたスクイズロール11
で加圧され、両エツジ部2a,2aが接合されて
母管13となる。ここにおいて、該両エツジ部2
a,2aには前述したプリ成形が施されているた
め、両エツジ部2a,2aの接合は、オープンパ
イプ8の外面よりアツプセツトが先行し、母管1
3内には第5図の図bに示すなだらかな隆起状の
内面ビード34aが形成される。
而して外面ビードは次の外面ビード除去装置1
2によつて切削除去され、内面ビード34aは更
に次のビード除去装置14によつて圧潰除去され
る。内面ビード34aの除去に先だつて外面ビー
ドを切削除去する理由は、内面ビード34aの除
去時に、外面圧下ローラで母管13を正確且つ安
定した状態に拘束する必要上から、母管13の外
面を正確な曲面にしておかなければならないから
である。ビード除去装置14による内面ビード3
4aの圧潰除去は、外面圧下ローラ15,16の
楕円孔型22に母管13を通過させ、外面圧下ロ
ーラ15又は16のどちらか一方側からロードセ
ル等の圧下測定手段に基づく制御によつて圧下量
を調整しつつ行なう。尚、一般に、赤熱状態の楕
円管を真円化するときには、必然的に管の肉厚が
増加する。従つて母管13に対する外面圧下ロー
ラ15,16の圧下量調整による楕円変形量の調
整は、下流側における管絞り圧延度との相関にお
いて、成品管33の肉厚変更にも容易に対処する
ことができる。当然のことながら、母管13は、
第3図に示すように、ビードの生成するシーム部
34が楕円孔型22の短径線上に位置するように
通過させることが必要である。内面ビード34a
の圧潰は外面圧下ローラ15,16と楕円孔型2
2の短径線上に位置する上下二段の内面バツクア
ツプローラ17,18との間で挾圧して行われ
る。この実施例の場合、内面ビード34aは内面
バツクアツプローラ17によつて圧潰され、よつ
て第5図の図cに示すようになる。この時、内面
バツクアツプローラ17,18はお互いが外接
し、しかもそれぞれ短径線上で母管内面と接して
いる。従つて、母管13が進行すると内面バツク
アツプローラ17,18は回転し、水冷ホルダー
19にはローラ軸23,24を介して回転摩擦力
のみが伝達される。このため、内面ビード圧潰時
にホルダー19及びマンドレル機構20が受ける
荷重は非常に小さく、支持軸21が折損するよう
な事故等の虞れはない。また内面ビード34aは
プリ成形の効果によりなだらかな隆起状となつて
おり、その圧潰が容易である。更に楕円孔型22
の周長は、真円形状のスクイズロール11の孔型
周長と同一であるため、母管13は上記内面ビー
ド圧潰時に周方向のリダクシヨンがかからず、従
来のように外外面圧下ローラ15,16と接触し
ない部分において偏肉となることがない。このよ
うにして本発明の装置は内面ビード34aを除去
するわけであるが、内面バツクアツプローラ1
7,18は高温の母管13と常時接しているの
で、従来の場合は内面ビード34aの圧潰が進行
するに連れて磨耗が激しくなる。ところが、本発
明の内面バツクアツプローラ17,18は、水冷
ホルダー19の冷却貯溜室29にその大部分が没
しており、該冷却水によつて冷却されるので、そ
の磨耗を著しく低減することができる。すなわ
ち、本発明の装置は内面バツクアツプローラ1
7,18の耐熱、耐摩耗性においても優れた構造
である。更にまた、上記内面ビード34aの圧潰
は、外面圧下ローラ15又は16の圧下力測定に
基づく制御によつて、その圧下量を容易に調整す
ることができ、しかも内面ビード34aの肉盛高
さの変動に容易に対処可能である。
2によつて切削除去され、内面ビード34aは更
に次のビード除去装置14によつて圧潰除去され
る。内面ビード34aの除去に先だつて外面ビー
ドを切削除去する理由は、内面ビード34aの除
去時に、外面圧下ローラで母管13を正確且つ安
定した状態に拘束する必要上から、母管13の外
面を正確な曲面にしておかなければならないから
である。ビード除去装置14による内面ビード3
4aの圧潰除去は、外面圧下ローラ15,16の
楕円孔型22に母管13を通過させ、外面圧下ロ
ーラ15又は16のどちらか一方側からロードセ
ル等の圧下測定手段に基づく制御によつて圧下量
を調整しつつ行なう。尚、一般に、赤熱状態の楕
円管を真円化するときには、必然的に管の肉厚が
増加する。従つて母管13に対する外面圧下ロー
ラ15,16の圧下量調整による楕円変形量の調
整は、下流側における管絞り圧延度との相関にお
いて、成品管33の肉厚変更にも容易に対処する
ことができる。当然のことながら、母管13は、
第3図に示すように、ビードの生成するシーム部
34が楕円孔型22の短径線上に位置するように
通過させることが必要である。内面ビード34a
の圧潰は外面圧下ローラ15,16と楕円孔型2
2の短径線上に位置する上下二段の内面バツクア
ツプローラ17,18との間で挾圧して行われ
る。この実施例の場合、内面ビード34aは内面
バツクアツプローラ17によつて圧潰され、よつ
て第5図の図cに示すようになる。この時、内面
バツクアツプローラ17,18はお互いが外接
し、しかもそれぞれ短径線上で母管内面と接して
いる。従つて、母管13が進行すると内面バツク
アツプローラ17,18は回転し、水冷ホルダー
19にはローラ軸23,24を介して回転摩擦力
のみが伝達される。このため、内面ビード圧潰時
にホルダー19及びマンドレル機構20が受ける
荷重は非常に小さく、支持軸21が折損するよう
な事故等の虞れはない。また内面ビード34aは
プリ成形の効果によりなだらかな隆起状となつて
おり、その圧潰が容易である。更に楕円孔型22
の周長は、真円形状のスクイズロール11の孔型
周長と同一であるため、母管13は上記内面ビー
ド圧潰時に周方向のリダクシヨンがかからず、従
来のように外外面圧下ローラ15,16と接触し
ない部分において偏肉となることがない。このよ
うにして本発明の装置は内面ビード34aを除去
するわけであるが、内面バツクアツプローラ1
7,18は高温の母管13と常時接しているの
で、従来の場合は内面ビード34aの圧潰が進行
するに連れて磨耗が激しくなる。ところが、本発
明の内面バツクアツプローラ17,18は、水冷
ホルダー19の冷却貯溜室29にその大部分が没
しており、該冷却水によつて冷却されるので、そ
の磨耗を著しく低減することができる。すなわ
ち、本発明の装置は内面バツクアツプローラ1
7,18の耐熱、耐摩耗性においても優れた構造
である。更にまた、上記内面ビード34aの圧潰
は、外面圧下ローラ15又は16の圧下力測定に
基づく制御によつて、その圧下量を容易に調整す
ることができ、しかも内面ビード34aの肉盛高
さの変動に容易に対処可能である。
かくして内外面のビードが除去された母管13
は、シーム冷却装置13によつてシーム部34が
冷却され、管全体の均熱が図られ、続いて複数の
レデユーサーロール群よりなる管絞り圧延装置3
2によつて、所定の径に絞られ、成品管33とな
る。
は、シーム冷却装置13によつてシーム部34が
冷却され、管全体の均熱が図られ、続いて複数の
レデユーサーロール群よりなる管絞り圧延装置3
2によつて、所定の径に絞られ、成品管33とな
る。
(発明の効果)
本発明は以上説明の如くであつて、次に列挙す
る効果を奏するものである。
る効果を奏するものである。
冷間で行われる電縫鋼管の製造と対比する
と、シーム部に硬化組織をとどめないため、管
の周方向における金属組織が均一化され、且つ
ビードの余盛りも見られないので、継目無鋼管
に近い良品質の鋼管が得られる。しかも帯鋼を
オープンパイプに成形するときの変形抵抗が小
さいから、ブレークダウンロール、サイドロー
ル、フインロール等のスタンド数を大幅に低減
でき、且つその成形も極めて容易である。
と、シーム部に硬化組織をとどめないため、管
の周方向における金属組織が均一化され、且つ
ビードの余盛りも見られないので、継目無鋼管
に近い良品質の鋼管が得られる。しかも帯鋼を
オープンパイプに成形するときの変形抵抗が小
さいから、ブレークダウンロール、サイドロー
ル、フインロール等のスタンド数を大幅に低減
でき、且つその成形も極めて容易である。
冷間で行われる電縫鋼管の製造にあつては、
成形品の肉厚変更を行うときには、素材たる帯
鋼自体の厚みを変更し、製造設備についてもそ
れに見合つた段取替えが必要であるが、本発明
の場合は、ビード除去工程の下流側に設けられ
る管絞り圧延工程との相関から、ビード圧潰時
の母管の楕円変形量を調整するだけで、成品管
の肉厚変更に対処することができる。
成形品の肉厚変更を行うときには、素材たる帯
鋼自体の厚みを変更し、製造設備についてもそ
れに見合つた段取替えが必要であるが、本発明
の場合は、ビード除去工程の下流側に設けられ
る管絞り圧延工程との相関から、ビード圧潰時
の母管の楕円変形量を調整するだけで、成品管
の肉厚変更に対処することができる。
熱間で行われる溶接鋼管の製造において提案
された従来の内面ビード除去手段と対比する
と、本発明の場合は、楕円孔型が形成された外
面圧下バツクアツプローラとで、スクイズロー
ル通過後における真円状母管の内面ビードを挾
圧するから、母管は楕円状に変形するだけで周
長にも周方向の肉厚にも変化はなく、偏如のな
い鋼管が得られる。しかも外面圧ローラは圧下
量が調整可能であるから、ビードの肉盛高の変
動に対処することが容易である。
された従来の内面ビード除去手段と対比する
と、本発明の場合は、楕円孔型が形成された外
面圧下バツクアツプローラとで、スクイズロー
ル通過後における真円状母管の内面ビードを挾
圧するから、母管は楕円状に変形するだけで周
長にも周方向の肉厚にも変化はなく、偏如のな
い鋼管が得られる。しかも外面圧ローラは圧下
量が調整可能であるから、ビードの肉盛高の変
動に対処することが容易である。
本発明における内面バツクアツプローラは、
水冷ホルダーで保持されているから、高熱の管
内におかれても常時冷却され、長時間の連続使
用によく耐える。従つて、その取替回数が減少
するため高能率製管を維持できると共に、ロー
ラも比較的低廉な材質のものから選択できる。
水冷ホルダーで保持されているから、高熱の管
内におかれても常時冷却され、長時間の連続使
用によく耐える。従つて、その取替回数が減少
するため高能率製管を維持できると共に、ロー
ラも比較的低廉な材質のものから選択できる。
本発明における内面バツクアツプローラはま
た、進行する母管の内面に接触して自由回転可
能であるから、マンドレル機構の支持軸に強大
な力が作用することはなく、小型化が可能であ
り、従つて小径管の製造にも適用できる。
た、進行する母管の内面に接触して自由回転可
能であるから、マンドレル機構の支持軸に強大
な力が作用することはなく、小型化が可能であ
り、従つて小径管の製造にも適用できる。
熱間溶接後の母管は、一旦楕円状に変形され
た後に、管絞り圧延装置によつて連続的に縮径
されると同時に真円加工が行われるから、成品
管の曲げ応力が極力均一化され、管の内部割れ
や表面疵の防止にも役立つ。
た後に、管絞り圧延装置によつて連続的に縮径
されると同時に真円加工が行われるから、成品
管の曲げ応力が極力均一化され、管の内部割れ
や表面疵の防止にも役立つ。
第1図は本発明に係る溶接管製造設備の全体を
示すシステム図、第2図は本発明装置の要部を示
す縦断面図、第3図は第2図のA−A線断面図、
第4図の図aはエツジフオーミングを示す正面図
で、図bはエツジフオーミング後の帯鋼のエツジ
部を示す部分拡大断面図、第5図の図aは従来に
おける溶接後のビード形状を示す母管の部分断面
図で、図bは同じく本発明の場合のビード形状を
示す母管の部分断面図、図cは本発明の場合のビ
ード圧潰後の状態を示す母管の部分断面図であ
る。 2……帯鋼、4……エツジフオーミング、11
……スクイズロール、13……母管、14……ビ
ード除去装置、15,16……外面圧下ローラ、
17,18……内面バツクアツプローラ、19…
…水冷ホルダー、20……マンドレル機構、22
……楕円孔型、32……管絞り圧延装置、33…
…成品管、34……シーム部、34a……内面ビ
ード。
示すシステム図、第2図は本発明装置の要部を示
す縦断面図、第3図は第2図のA−A線断面図、
第4図の図aはエツジフオーミングを示す正面図
で、図bはエツジフオーミング後の帯鋼のエツジ
部を示す部分拡大断面図、第5図の図aは従来に
おける溶接後のビード形状を示す母管の部分断面
図で、図bは同じく本発明の場合のビード形状を
示す母管の部分断面図、図cは本発明の場合のビ
ード圧潰後の状態を示す母管の部分断面図であ
る。 2……帯鋼、4……エツジフオーミング、11
……スクイズロール、13……母管、14……ビ
ード除去装置、15,16……外面圧下ローラ、
17,18……内面バツクアツプローラ、19…
…水冷ホルダー、20……マンドレル機構、22
……楕円孔型、32……管絞り圧延装置、33…
…成品管、34……シーム部、34a……内面ビ
ード。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 帯鋼を素材とする熱間での溶接鋼管の製造に
おいて、楕円孔型が形成された一対の外面圧下ロ
ーラと該外面圧下ローラの楕円孔型内でその短径
線上に位置する二段自由回転式の内面バツクアツ
プローラとを備えたビード除去装置をスクイズロ
ールの下流側に設置し、スクイズロールを通過し
て外面ビードを除去した後における真円状の溶接
母管をそのシーム部が前記楕円孔型の短径線上に
位置する如く前記ビード除去装置へ送り込み、前
記外面圧下ローラを圧下することにより真円状の
母管を周長不変のまま楕円状に変形すると同時
に、母管のシーム部を前記外面圧下ローラと前記
内面バツクアツプローラとで挾圧することにより
内面ビードを圧潰することを特徴とする熱間溶接
管のビード除去方法。 2 帯鋼を素材とする熱間溶接鋼管の製造ライン
におけるスクイズロールと管絞り圧延装置との間
に設けられた溶接母管のビード除去装置におい
て、楕円孔型が形成され且つ圧下量が調整可能な
一対の外面圧下ローラと、該外面圧下ローラの楕
円孔型内でその短径線上に位置して揺動可能な二
段自由回転式の内面バツクアツプローラと、該内
面バツクアツプローラを保持する水冷ホルダー
と、該水冷ホルダーを支持するマンドレル機構と
を備えていることを特徴とする熱間溶接管のビー
ド除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP466882A JPS58122121A (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 熱間溶接管のビ−ド除去方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP466882A JPS58122121A (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 熱間溶接管のビ−ド除去方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58122121A JPS58122121A (ja) | 1983-07-20 |
JPH0229439B2 true JPH0229439B2 (ja) | 1990-06-29 |
Family
ID=11590285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP466882A Granted JPS58122121A (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 熱間溶接管のビ−ド除去方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58122121A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10906125B2 (en) | 2017-02-13 | 2021-02-02 | Nippon Steel Nisshin Co., Ltd. | Method for manufacturing electroseamed metal tube, and electroseamed metal tube |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52106421U (ja) * | 1976-02-09 | 1977-08-13 |
-
1982
- 1982-01-14 JP JP466882A patent/JPS58122121A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58122121A (ja) | 1983-07-20 |
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