JPH02292703A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ．発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体
に記録・再生を行う磁気ヘッドに関するものである。

〔従来の技術〕

高密度磁気記録では、磁気ヘッドと記録媒体の相対的移
動方向の磁化によって記録する長手記録方式よりも、記
録媒体の厚み方向の磁化によって記録する垂直記録方式
が原理的に有利である。これは長手記録の記録密度限界
の要因である自己減磁作用が、垂直記録では記録密度が
高まるほど小さくなるためである。しかし、メタル磁性
体を使用した高保磁力記録媒体の開発や磁気ギャップ部
に高飽和磁束密度金７／４層を設けたメタルインギャッ
プヘッドの開発が進んで長手記録方式の記録密度が高ま
り、従来の膨大なソフトウエア資産が継承できるという
利点と相俟って長子磁気記録方式も依然として継続使用
されている。

一方、垂直磁気記録においてもいくつかの形式が存在し
、各々一長−短あるが、高感度であること、片側アクセ
スタイプであること等の利点から第３図に示すリング型
磁気ヘッド（以下リングヘッド）とＢａフェライト等の
塗布型媒体かＣｏＣｒ等の単層媒体の組合せ、或いは第
４図に示す主磁極励磁型単磁極ヘッド《以下ＳＰヘッド
と云う》とＣｏＣｒ等の記録層及びＮｉＦｅ等の軟磁性
裏打ち層からなる二層膜媒体の組合せ、の２通りが多く
用いられて１Ｘる。

〔発明が解決しようとする課題〕

リングヘッドは元来長手記録に用いられてきた素子であ
るが、垂直記録媒体へ書き込む場合は磁気ギャップ部か
らの漏洩磁束の垂直方向成分を利用する。従って漏洩磁
束の長子方向成分も多く存在するために準垂直記録的な
磁化転移となり、記録媒体の本来有する高記録密度限界
を活かしきれない欠点がある． ＳＰヘッドと二層膜媒体の組合せは媒体記録層に急峻な
磁化転移が生じ，理想的な垂直記録を行うことができる
反面，磁気ヘッド性能が主磁極膜の磁気特性によって左
右されるために高飽和磁束密度と高透磁率を両立する材
料の開発が重要となる。

また、長手記録された記録媒体からのデータ読み取り困
難なため、従来方式との互換性に問題がある。

本発明は、同一の磁気ヘッドで長手記録媒体と垂直記録
媒体の両方の記録・再生を効率良く行うことができる磁
気ヘッド及びその製造方法を提！（するものである。

口．発朗の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、第１図に示すような軟磁性フェライトからな
る２つの磁気ヘッドコアチップより成る磁気ヘッド磁気
回路の一方のヘッドコアチップの一部に、該軟磁性フェ
ライト材よりもキュリー温度の低いフェライトを用いて
リングヘッド用コアチップの一方を形成し、他方のコア
にＳＰヘッドの主磁極膜に相当する高飽和磁束密度・高
透磁率の軟磁性薄膜とリングヘッドの磁気ギヤップスペ
ーザに相当する非磁性薄膜を形成して■形コアとし，も
う一方のコアに巻線溝を加工してＣ形コアとし、双方を
対向させて接合一体化した後、記録再生用のコイル巻線
と低キュリー温度フェライト部過熱用のヒータ部材を設
けるよう構成し、ヘッドコアを加熱し、低キュリー温度
フェライトの磁気特性の変化により磁気回路を切り換え
，リングヘッドとＳＰヘッドの両方の動作を可能とする
ものである。

即ち本発明は、キュリー温度がＴｅ＋で、閉磁路を形成
する軟磁性コアの途中に磁気ギャップを設け、該磁気ギ
ャップ部を中心とする外周面を媒体摺動面とするリング
状磁気ヘッドにおいて、前記媒体摺動面部分を含むコア
の一部を、前記軟磁性コアより低いキュリー温度Ｔｃ２
（但しＴｃ２＜Ｔ自）を有する第２の軟磁性コアで構成
した構造とすることにより、磁気ギャップ部の温度がＴ
ｃ２より低い温度では長手記録・再生用の磁気ヘッド動
作をし、Ｔｃ２より高い温度では垂直磁気記録・再生用
の磁気ヘッド動作を有することを特徴とした磁気ヘッド
、及び前記磁気ヘッドの製造において、軟磁性フェライ
トよりなる２つのブロックの一部に、該フェライトより
もキュリー温度の低いフエライｌ・を接合し、一方のブ
ロックに高飽和磁束密度・高透磁率の軟磁性薄膜と非磁
性薄膜を形成してＩ形コアとし、もう一方のブロックに
巻線溝加工を施してＣ形コアとし、２つのブロックを対
向させて接合一体化し、所定幅に切断した磁気ヘッドコ
アチップを作成し、該磁気ヘッドコアチップに記録再生
用コイル巻線と低キュリー温度フェライト部過熱用のヒ
ータ用部材を設けることを特徴とする磁気ヘッドの製造
方法を提供するものである。

〔作用〕

本発明による磁気ヘッドは、加熱しない時には第３図の
リングヘッドと等価であり、長手記録媒体や垂直記録用
の塗布媒体及び（１′Ｌ層媒体の記録・再生が行える。

また、磁気ヘッドを加熱し、低キュリー温度フェライ１
・を非磁性にすると、第４図のＳＰヘッドと等価な磁気
ヘッドとなり、垂直記録用二層膜媒体へ効率的な記録・
再生が可能となる。

〔実施例〕

本発明による実施例について図面を参＋＋＜ｔ　シて説
明する。

第１図は本発明の一実施例による磁気ヘッドの構成を示
す外観斜視図である。軟磁性フェライトコア１はＭｎ−
Ｚｎ系フェライトを用い、低キュリー温度フェライト２
は「感温フェライト」と呼ばれるＭｎ−Ｚｎ系フェライ
トを用いた。感温フェライトは磁気特性の温度依存性が
高く、組成を変えることで任意のキュリー温度を有する
拐料が精度良く製作できる等の特徴があり、本発明の磁
気ヘッド用材料として適している。キュリー温度の設定
は、使用される記録媒体の耐熱温度や磁気ヘッドとの相
対速度、動摩擦係数，押付圧力等によって決まる条件に
より決められる。

また第１図に示す構造はＳＰヘッドとして動作する場合
に、補助磁極となる軟磁性フェライトコアの一部が記録
媒体と接するため、高い記録再生効率が得られる反面、
低キュリー温度フェライトとの接合部がリングヘッド動
作時に疑似ギャップとして作用し、再生波形に悪い影響
を与える場合がある。第２図に示すように接合部が媒体
慴動而１４に存在しない構造とすることで、疑似ギャッ
プ的挙動を防止する。しかし、ＳＰヘッド動作時の効率
が低下するので、ガラス等の非磁性介在物を用いない拡
散接合等の形成手段が望ましい。

本発明による磁気ヘッドの製造方法について、一実施例
を図面を用いて説明する。

第５図及び第７図に示すように軟磁性フェライトコア２
７、３１のブロックと低キュリー温度フェライト２８、
３２を接合した後、第５図のブロック側面を鏡面研摩し
、センダス１・、ＣｏＺｒＮｂ．　ＦｅＳｉ，　ＦｅＣ
ｏ等の軟磁性薄膜を蒸着やスパソタリングで形成する。

この時に軟磁性薄膜を特定の幅にエッチングすると、リ
ングヘッド動作時とＳＰヘッド動作時のトラック幅を変
えることが可能になる。軟磁性薄膜上に磁気ギャップス
ペーサと主磁極保護膜を兼ねるＳｉ０２、ＡＩ２０１、
ｚｒＯ２等の非磁性薄膜を形成し、■形コアとする。一
方第７図のブロックは第８図のように巻線溝とガラス補
強部を加工し、突合せ面を鏡面加工してＣ形コアとする
。第９図のように双方の軟磁性フェライトコアのブロッ
クを対向させ、ガラス接合で一体化した後、所定幅に切
断して磁気ヘッドコアチップとする。媒体慴動面の成形
加工をした後、記録再生用コイル巻線とヒータ部材を付
け，本発明の磁気ヘッドが出来上がる。

ハ．発明の効果 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば磁気回路の切り換え
によって同一ヘッドでリングヘッドとＳＰヘッドの機能
を兼ねることが可能となり、長手記録媒体、垂直記録用
塗布・単層膜・多層膜媒体の記録・再生を行うことがで
きる経済的な磁気ヘッド及びその製造方法の提供が可能
となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による磁気ヘッドを示す外観
斜視図。 第２図は本発明の他の一実施例を示し、磁気ヘッドの構
成において、軟磁性フェライトと低キュリー温度フェラ
イトをガラス等の非磁性膜で接合した場合の疑似ギャッ
プ的挙動を防止するための構造を示す外観斜視図。 第３図は従来のリングヘッドと塗布又は単層膜媒体を組
み合せた構成を示す側面図。 第４図はＳＰヘッド《主磁極励磁型単磁極ヘッド》と二
層膜媒体を組み合せた構成を示す側面図。 第５図から第９図は本発明の磁気ヘッドの組立て工程を
示す斜視図。 第５図は■形コアの外観斜視図。 第６図は工形コアに軟磁性薄膜と非磁性薄膜を形成した
ことを示す外観斜視図，、 第７図は軟磁性フェライ１・コアと低キュリー温度フェ
ライトを接合したＣ形コアの外観斜視図。 第８図は巻線溝とガラス補強部を加工したＣ形コアの外
観斜視図，， 第９図はＣ形コアとＩ形コアを突合せて接合用のガラス
を配置したことを示す外観斜視図（第６図、第８図に対
し天地を逆転して示す）。 １。９，　１５，　２０，　２７，　３１．　３３・・
・軟磁性フェライトコア、２，　１０，　２８，　３２
．　３４・・・低キュリー温度フェライ１・、３，　１
１，　２１．　２９−・・軟磁性薄膜、４，１２。３０
・・非磁−ｒｌ曾’ｌ’７膜、５，　１３．　１７・・
・ガラス補強部、６。１６。２３・・・コイル巻線、７
・・・ヒーター線、８，１４・・・媒体摺動面、１８．
　２４・・・記録層、１９．　２６・・・非磁性基体、
２２・・非磁性スライダ、２５・・・軟磁性裏打ち層、
３５・・ガラス捧。 特許出願人　　株式会社ｌ・−キン 第３ 図 ／ｑ 第４ 図 第２図 ＼／３ 第６図 ２ｑ．．，

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、キュリー温度がＴｃ＿１で、閉磁路を形成する軟磁
   性コアの途中に磁気ギャップを設け、該磁気ギャップ部
   を中心とする外周面を媒体摺動面とするリング状磁気ヘ
   ッドにおいて、前記媒体摺動面部分を含むコアの一部を
   、前記軟磁性コアより低いキュリー温度Ｔｃ＿２（但し
   Ｔｃ＿２＜Ｔｃ＿１）を有する第２の軟磁性コアで構成
   した構造とすることにより、磁気ギャップ部の温度がＴ
   ｃ＿２より低い温度では長手記録・再生用の磁気ヘッド
   動作をし、Ｔｃ＿２より高い温度では垂直磁気記録・再
   生用の磁気ヘッド動作を有することを特徴とした磁気ヘ
   ッド。 ２、第１請求項記載の磁気ヘッドの製造において、軟磁
   性フェライトよりなる２つのブロックの一部に、該フェ
   ライトよりもキュリー温度の低いフェライトを接合し、
   一方のブロックに高飽和磁束密度・高透磁率の軟磁性薄
   膜と非磁性薄膜を形成してＩ形コアとし、もう一方のブ
   ロックに巻線溝加工を施してＣ形コアとし、２つのブロ
   ックを対向させて接合一体化し、所定幅に切断した磁気
   ヘッドコアチップを作成し、該磁気ヘッドコアチップに
   記録再生用コイル巻線と低キュリー温度フェライト部加
   熱用のヒータ用部材を設けることを特徴とする磁気ヘッ
   ドの製造方法。