JPH02292250A - サイモペンチン類似体 - Google Patents

サイモペンチン類似体

Info

Publication number
JPH02292250A
JPH02292250A JP2103269A JP10326990A JPH02292250A JP H02292250 A JPH02292250 A JP H02292250A JP 2103269 A JP2103269 A JP 2103269A JP 10326990 A JP10326990 A JP 10326990A JP H02292250 A JPH02292250 A JP H02292250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
formulas
tables
chemical formulas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2103269A
Other languages
English (en)
Inventor
Sabina Mariotti
サビーナ・マリオッチ
Alessandro Sisto
アレサンドロ・シスト
Luciano Nencioni
ルチアーノ・ネンチオーニ
Luigi Villa
ルイジ ビラ
Antonio Silvio Verdini
アントニオ・シルビオ・ベルディーニ
Antonello Pessi
アントネーロ・ペッシ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sclavo SpA
Original Assignee
Sclavo SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sclavo SpA filed Critical Sclavo SpA
Publication of JPH02292250A publication Critical patent/JPH02292250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/02Linear peptides containing at least one abnormal peptide link
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/02Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
    • C07K5/0212Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -N-C-N-C(=0)-, e.g. retro-inverso peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベブチド鎖に1又は2のレトロ逆転結合を有
するサイモペンチン(TP5)の新規な類似体、これら
新規化合物の製法及び医薬組成における使用に係る。
さらに詳述すれば、本発明の第1の目的は、下記一般式
(N、(n)又は(III)のいずれかで表されるサイ
モペンチン類似体及び相当する薬学上許容される酸又は
塩基付加塩を提供することにある。
一般式(I) 一般式(IT) 及び一般式(III) 〔式中、Rは水素又はアシル基であり:R1は−OR2
人((ここで、R′は水素原子又はC,−6直鎖状又は
分技状アルキル基、C.−6直鎖状又は分枝状アルケニ
ル基又はアルキニル基、又はC1−1@アリールーアル
キル基又はアルキルーアリール基である)である。]上
述の化学構造式によって定義される本発明の新規化合物
は、ペブチドに関して国際的に認められているシンボル
を使用する場合、下記のように簡明に表示される。
R−H−gArg−mLys−Asp−gVal−mT
yr−R’   ( I )R−H−Arg−Lys−
gAsp−mVal−Tyr−R’    ( II 
)R−H−Arg−Lys−Asp−gVal−mTy
r−R’    ( m )(式中、R及びR1は前記
と同意義である。)かかる式において、gArgはカル
ボキシル基をアミノ基で交換することによってアルギニ
ン酸から誘導されるジェムージアミノ残基を示し、mL
ysは2位においてリジンの側鎖で置換されたマロニル
残基を示す。
同様に、gAsp及びgVa lはカルボキシル基をア
ミノ基で交換することによってそれぞれアスパラギン酸
及びバリンから誘導されるジエムージアミノ残基を示し
、mVa 1及びmTyrは2位においてそれぞれバリ
ン及びチロシンの側鎖で置換されたマロニル残基を示す
本発明の目的に関し、「アシル基Jとは、C,−6直鎖
状又は分枝状アルカノン酸から誘導されるアシル基(た
とえばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、スク
シノイル基等)、及び安息香酸又は置換安息香酸から誘
導される芳香族アシル基(たとえばベンゾイル基、4−
ニトロベンゾイル基、234−トリメトキシベンゾイル
基等)を意味する。
ここで使用する用語[薬学上許容される塩」とは、化合
物が付加塩の形で治療上有効な用量で投与される際、そ
れぞれ陰イオン又は陽イオンが比較的非毒性及び無毒性
であり、陰イオン又は陽イオンによる副作用が活性物質
の有益な効果を無効にしてしまうことのない酸又は塩基
の付加塩をいう。
一般式(I)、(II)及び(II1)の化合物と共に
薬学上許容される酸付加塩を生成する各種の酸としては
、たとえば、塩酸、臭酸、リン酸、硫酸等の如き無機酸
、ギ酸、酢酸、プロビオン酸、乳酸、マロン酸、コハク
酸等の如き有機カルボン酸、たとえばメタンスルホン酸
及びナフタレンスルホン酸の如き有機スルホン酸がある
一般式(I)、(II)及び(III)の化合物と共に
薬学上許容される塩を生成しうる塩基としては、たとえ
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニ
ウム等の如き無機塩基、及びトリエチルアミン、トリエ
タノールアミン等の如き有機塩基がある。
これらの付加塩は、新規レトロ逆転ペブチド合成を介し
て直接に、又は;I!離塩基又は酸の形の一般式(I)
、(II)及び(II[)で表される化合物を原料とし
て常法に従い、1以上の当量の酸又は塩基での処理によ
って調製される。必要であれば、生成した酸付加塩を適
当なイオン交換樹脂と処理することにより[たとえばR
J.3(+issonasら[ヘルベチ力・シミー・ア
クタ(Helv.Chim.Acta.)J 43,1
349(I960)]、他の形状に変換される。
本発明の好適な一群の化合物は、一般式(I)、(II
)及び(II!)におけるRが水素原子、又は代謝系で
活性なアシル基、又は生成物の代謝過程の初期段階にお
いてアミノ基との結合が速かに開裂され、しかも一般式
(士)、(II)及び(Itl)の化合物が所望の薬理
学的効果を発揮する濃度で使用される際、治療上毒性又
は禁忌を示さないアシル基であり、R1が前記と同意義
であり、R2が水素である化合物である。
より好適な化合物は、Rが水素原子であり、R1が前記
と同意義であり、R2が水素である一般式(I)、(U
)及び(m)で表される化合物である。
本発明の化合物は、免疫系においてかなりの活性を発揮
する。
過去15年の間に、G.Goldstein及びそのグ
ループは、胸腺の上皮細胞によって分泌されるポリペブ
チドホルモン(すなわちサイモポイエチン:その一次配
列はアミノ酸49個でなる)の生理活性及び可能な薬理
学的利用に関し詳細に研究を行っている(G.Gold
stein rネーチャー (Nature月工,11
(I974); D.}l.schlesingerら
「セル(Cell)J ”4, 361(I975);
 T.Audhyaら「バイオケミストリー(Bio−
chemistryN 20, 6195 (I981
))。
サイモボイエチンは、身体の各種の調節作用、神経筋伝
達(G.Goldstein rランセット(Lanc
et)J2, 119 (I968))、Tリンパ球と
Bリンパ球との分別(M.P.Scheid らrJ.
Exp.Med.J 147, 4727 (I978
))、及び免疫応答(C.Y.Lauら[ジャーナル・
オブ・イミュノロジ−(J.Immunol.)J 1
25, 1634. 1980))を行う。
構造一活性の関連性についての研究では、生理活性には
、サイモボイエチンの49個のアミノ酸配列のすべてが
必要ではなく、アミノ酸配列32−36に相当するペン
タペブチド H − Arg − Lys − Asp − Val
 − Tyr − OH(サイモペンチン,TP5)が
、インビボ及びインビトロにおいて天然ホルモンの完全
な生理活性を発揮することが示されている(G.Gol
dsteinら「サイエンス(Science)J 2
04, 1309 (I979))。
サイモペンチンは、自己免疫系の疾患(たとえば慢性関
節リウマチ)の治療、及びたとえば一次免疫不全症(胸
腺の不存在又は不完全な発達、これによるTリンパ球の
成熟における変調による)及び急性又は再発性ウイルス
疾患の治療における身体の防御系の刺激剤として、又は
ワクチンにおける助剤として、すでに臨床の分野で導入
されている。
しかしながら、治療上のプロトコールを定めることは、
薬理効果が投与方法及び投与期間によってかなり変動す
るため、有効用量の決定が困難であり、非常に問題であ
る(T. AudhyaらrsurvImmunol.
Resl 4th. sg32j=, 1. 17 (
I985): T.Audhyaらrlnt.J.Pe
ptide Protein Res.J 22,  
568(I983))。このような例としては、Bol
laらによっテrlnt.J.CIin.Pharm.
Res.J rV(6). 431 (I984)に開
示された例があり、これによれば、皮下注射した場合の
TP5による抗体の生産に対する促進効果も、同じ用量
を静脈内に投与した場合には完全に抑制される。この理
由は、血漿中におけるTP5の半減期が短いことにある
。事実、TP5は各種のプロテアーゼの作用により血漿
中で迅速に劣化される(t.,.= 1.5分) (T
.P.Tischioら rent. JPeptid
e Protein Res.J 14, 479 (
I979))。
最近では、プロテアーゼに対する抵抗性が増大されたT
P5類似体を得ることを目的として研究が行われている
。たとえば,ヨーロッパ特許公開第135,722号及
び米国特許第4,505,853号には、ベブチド配列
内の各アミノ酸を適当に変化させることによって得られ
たサイモペンチン類似体が開示されている。
この目的に関し、最近では、ペブチド鎖における最も反
応活性な結合部、すなわちアルギニン残基とリシン残基
の間の結合部にレトロ逆転を有するサイモペンチン類似
体が合成されている(J.PTischioらrlnt
.J.Peptide Protein Res.J 
 14(I979). pp 479−484特に第4
図参照)。このようにして得られた化合物は、サイモペ
ンチンの免疫調節活性を維持又は改善するものであり、
ベブチダーゼに対して相当する非レトロ逆転化合物より
もかなり安定であることが証明されている。特に、たと
えばヘバリン処理したヒト血漿中におけるサイモペンチ
ンの半減期は15分であるが、Arg−Lys結合部で
レトロ逆転された類似体の半減期は同じ実験条件下で2
2分である。
これはかなりの改善ではあるが、サイモペンチンの薬理
作用性を有するが、さらに長い半減期を有する化合物を
使用することが可能であれば、サイモペンチンの治療分
野での使用は最大限度まで合理化される。
発明者らは、一般式(I)の化合物のように、アルギニ
ンとりシンとの間の結合に加えて、ハリンとチロシンと
の間の結合を逆転させることにより、サイモペンチンの
免疫促進活性スペクトルは維持されたままであるが、酵
素破壊に対する抵抗性を有する生成物が得られることを
見出し、本発明に至った。さらに、発明者らは、アルギ
ニンとリンンとの間の結合の代りに、構造式(II)に
おけるようにアスパラギン酸とバリンとの間の結合、又
は構造式(III)におけるようにバリンとチロシンと
の間の結合を逆転させることによって、半減期が長い点
でサイモペンチンとは異なるサイモペンチン類似体が得
られるとの知見を得た。特にたとえば、Arg − L
ys及びVat − Tyr結合の2つがレトロ逆転さ
れたサイモペンチン類似体(実施例1の化合物)は、サ
イモペンチンと並行して、ヘバリン処理したヒト血漿中
において酵素加水分解に対する安定性についてテストす
る際、6時間以上の半減期を示す。
同じテストにおいて、Asp−Val結合部でレトロ逆
転されたサイモペンチン類似体(実施例2)及びVal
−T’!r結合部でレトロ逆転されたサイモペンチン類
似体(実施例3)は、サイモペンチンの約7倍及び約2
倍の半減期を示す。
本発明の化合物は、一般式(ra) 一般式(■a) 及び一般式(Ha) (式中、R1はR又はα−アミノ官能基の保護基であり
,PGはグアニジン官能基の保護基であり,PLは側鎖
のアミノ官能基の保護基でありPはカルボキシル官能基
の保護基であり,PIはチロンンのヒドロキシル官能基
の保謹基であり,Rlは前記と同意義である)で表され
るそれぞれ相当する化合物から保護基を除去することに
よって容易に調製される。
このような保護基の除去は、当分野で公知の方法に従っ
て実施される。一般に、チロシンのカルボキシル基及び
ヒドロキシル基に関して第3級ブチル基又は第3級アミ
ル基、リシンのアミノ基に関して第3級ブトキシカルボ
ニル基又はペンジルオキシ力ルボニル基、及びアルギニ
ンのグアニジノ基に関してベンゼンスルホニル基の如き
一般的な保護基を使用する場合、酸性溶媒中、少量のエ
タンジチオール、アニソール、チオアニソール又はレゾ
ルンノール(生成するカルボカチオンを捕集するスカベ
ンジャーとして使用される)の存在下、酢酸中に希釈し
た塩酸、トリフルオロ酢酸又はトリフルオロ酢酸一トリ
フルオロメタンスルホン酸混合物による酸分解によって
簡単に除去される。
反応終了後、一般式(I)、(Al>又は(I1)に相
当する所望の生成物をそのままで又は付加塩として回収
し、常法に従って精製する。
このようにして得られた化合物の均一性についてはTL
C又はl{PLCによってテストし、純度に関してはア
ミノ酸分析及びNMRによって測定する。
一般式(Ia)(R3かRである)の原料化合物は、般
式(IV) の相当する末端アミドを1.1−ビスートリフルオロア
セトキシーヨードベンゼン(TIB)で処理し、ついで
形成された末端アミノ官能基をアシル化することによっ
て゛得られる。一方、この一般式(IV)で表される中
間体自体は、一般式(V)に相当する部分を、一般式(
Vl) に相当する部分と縮合させることによって調製される(
式中、p’, pLSpSp’及びR1は前記と同意義
である)。このような縮合は、ペプチド合成に関する技
術文献において公知の方法の1つに従って実施される。
得られる生成物の収率及び純度に関して最良の結果は、
いずれの場合においても、カルボジイミド(たとえばジ
シクロへキシルカルボジイミド又はジイソブ口ピルカル
ボジイミド及びl−ヒドロキシベンゾトリアゾール)の
使用によって達成される。詳述すれば、低温に維持した
一般式(V)の酸溶液に、わずかに過剰量の1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾールを添加し、つづいて上述のジシ
クロへキシルー又はジイソプ口ビル力ルポジイミドを添
加し、ついで一般式(Vl)の反応パートナーを添加す
ることによって行われる。
この縮合反応(室温において有利に行われる)に関し、
反応体を溶解させかつ反応の進行にマイナスの影響を及
ぼさない一般的な非プロトン性、極性の有機溶媒を使用
する。使用できる溶媒としてはジメチルホルムアミド、
アセトニトリル及びジメチルスルホキシドがあり、たと
えばハロゲン化脂肪族炭化水素(塩化メチレン、ジクロ
口エタン等)の如き極性の劣る溶媒を混合することも可
能である。
この合成において有利に使用される保護基は、文献にお
いて公知であり、従来のべブチド合成で一般的に使用さ
れている基である。特にPLは、好ましくは第3級ブト
キシカルボニル基又はペンジルオキシ力ルボニル基(ニ
トロー又はハロー置換されていてもよい)であり,PC
は、好ましくは各種置換されたベンゼンスルホニル基[
アルキルベンゼンスルホニル基(たとえばトルエンスル
ホニル基)、又はアルキルアルコキシベンゼンスルホニ
ル基(たとえば4−メトキシー2.3.6−トリメチル
ベンゼンスルホニル基)]であり.P1は、好ましくは
、第3級ブチル基又は第3級アミル基(これらの基はT
IBの作用に対して安定であることが証明されている)
であり:Pは末端力ルボキシル官能基の各種保護基[ア
ルキル基(たとえば第3級ブチル基又は第3級アミル基
)、又はアリールアルキル基(たとえばベンジル基又は
置換ベンジル基)コである。縮合反応(進行はTLCに
よって容易に追跡される)の完了後、一般式(IV)に
相当する得られた生成物を常法によって回収する。
特に、好適な態様によれば、カップリング剤としてカル
ボジイミドを使用する場合、回収法は、生成する尿素の
濾去による分離、溶媒の留去、残渣又は該残渣の有機溶
媒溶液の弱塩基性又は弱酸性溶液での洗浄を包含するも
のであり、最後に晶出又はクロマトグラフィーを介して
精製を行う。
このようにして得られた生成物を、特開昭581465
38号に従ってTIBと反応させる。すなわち、ジメチ
ルホルムアルデヒド、アセトニトリル等の如き不活性溶
媒の水性混合物中において、アミド物質をわずかに過剰
量のTIBと反応させる。該反応は、不活性ガス(代表
的には窒素)を反応混合物中に吹込み、その進行をTL
Cによって監視して行われる。アミドのアミンへの変換
の完了を確認した後、有機溶媒を除去し、凍結乾燥によ
って生成物を回収する。
一般式(■)(ここでRはアシル基である)の化合物か
要求される場合、上述の如くして得られた一般式(Ia
)(ここでR3は水素である)に相当する中間体を、酸
(R−OH)の活性エステル(たとえばpニトローフエ
ニルエステル、2,4.5−トリクロロフェニルエステ
ル等)を使用してアシル化する。
これに対して、一般式(Ila)及び(lIIa)の化
合物は、一般式(■) 及び一般式(Vl) (これらの式において、P, P’及びR1は前記と同
意義である)で表される相当する部分又はフラグメント
を原料として、ペブチド合成の分野で公知の一般的な方
法に従い、適切な方法で保護したりシン残基及びアルギ
ニン残基と縮合させ、これにより、それぞれ一般式(■
) 一般式(IX) (これらの式において、P, P’, PL, P’及
びR】は前記と同意義であり、R“は水素、又は他の保
護基の除去を生じない条件下で容易に除去されるα−ア
ミノ基の保護基である)で表される中間体を生成する。
さらに、一般式(V)及び(Vl)の原料化合物は、い
ずれも、市販の化合物、又は有機合成及びベブチド合成
の分野で公知の方法によって目的に応じて調製される化
合物を原料として容易に合成される。
詳述すれば、一般式(V)に相当するフラグメントは、
特願昭63− 63716号における開示に従って簡単
に調製され、一方、一般式(Vl)に相当するフラグメ
ントは、好適に保護した一般式(X)(ここでPはカル
ボキシル官能基の保護基であり、P′はα位のアミノ基
の保護基である)で表されるジベプチドと、一般式(X
I) {αH升《艶Rl (ここでR1及びP′は前記と同意義である)で表され
る化合物とを縮合させ、つづいてアスパラギン酸残基の
第1級アミノ官能基を除去することによって調製される
。最後の化合物(XI)は、マロン酸エステルのアルキ
ル化及びつづく該エステルの半ケン化を行うこと又は一
般式(Xll) に相当する5位で好適に置換されたメルドラム酸(Me
ldrum acid)の半アルコール分解を行うこと
に関して技術文献で公知の方法に従って調製される。
一般式(X)の中間体は、それ自体、側鎖のα一アミノ
官能基部及びカルボキシル基部で好適に保護されたアス
パラギン酸残基とバリンアミドとの縮合、及びっづ<T
rBでの処理による中間体アミドの第1級アミンへの変
換によって調製される。
一方、一般式(■)のフラグメントは、一般式(Xll
l) で表されるメルドラム酸を、一般式(XVI)で表され
るアミドを一般式(Xm で表される化合物と縮合させ、つづいてTII3で処理
してアミド基を第1級アミン基に変換することによって
調製される。一般式(XIV)で表される化合物自体は
、シラン化剤の存在下、5位においてバリンの側鎖で好
適に置換された一般式(XV)に相当する好適に保護し
た千ロシンと縮合させることによって調製される。
一般式(II)及び(III)で表される化合物の調製
においても、Rがアシル基である化合物が望まれる場合
、これらの化合物は、相当する中間体(Ila)及び(
II[a)(ここでRsは、Rについて定義したものと
同じアシル基である)の保護基を除去することによって
容易に得られる。これら中間体自体は、相当する中間体
化合物(Ila)及び(Illa)(ここでR3は水素
である)のアシル化によって得られる。
従って、本発明の他の目的は、新規化合物の合成法及び
この方法において得られる一般式( r a)、(Il
a)、(I[[a)、(rV)、(Vl)、(■)、(
■)、(IX)、(X)及び(XIV)で表される新規
の中間体にある。
本発明の化合物は各種の異性体の形で存在しうる。
実際、構造式(I)、(II)及び(III)では少な
くとも5つの不斉炭素原子が存在し、レトロ逆転に関与
しない他のアミノ酸の絶対配置はL一配置である(この
ような予め確立された配置は、合成に当たり好適なし−
アミノ酸誘導体を使用することにより簡単に得られる)
が、ジエムージアミノ炭素原子の絶対配置も、ジエムー
ジアミノフラグメントが相当するD−アミノ酸アミドを
原料として得られるため一定であり、一方、マロニル残
基の炭素原子はR一又はS一配置をとりうる。この結果
、本発明の化合物はジアステレオ異性体く特に一般式(
I)の化合物については4種、一般式(■)及び(II
I)の化合物については各2種)の混合物として得られ
、必要であれば、これら混合物は公知の分割法によって
各異性体に分割される。一般式(I)、(■)及び(I
II)の化合物は、いずれにしても、光学活性形として
、又は異性体の混合物として使用される。
本発明の化合物は、サイモペンチンと比べて血漿ペプチ
ダーゼの作用に対してより安定であることが証明された
特に,酵素加水分解に対する[gArg’ , (R,
S)mLys”goal’ ,(R.S)mTyr’l
TP5、 [gAsp” ,(R,S)mVal’コT
P5及び[gVal’ , (R,S)mTyr’lT
P5のレイビリティ−(lability)のテストを
、TP5と並行して、ヘパリン処理したヒト血漿を使用
し、これらのべブチドを濃度約30ナノモル/−(血漿
)で別々にインキユベートすることにより行った。イン
キュベーションを37℃で行い、各時間毎に血漿混合物
のサンプル各100μQを抽出し、トリフルオロ酢酸を
lO%程度で添加して反応を停止させ、10000gで
5分遠心分離した。上澄液の一定量について、各時間毎
のべブチド濃度の変化を示すに好適な条件下でクロマト
グラフィー処理した。このようにして得られる酵素反応
速度から、半減期(すなわち、被テストペプチドの50
%を減成させるために必要な37゜Cにおけるインキュ
ベーションの時間)を算定し、結果を第1表に示す。
m一表一 ヒト血漿中での酵素加水分解に対する安定性”    
      h■立L TP5 l5 [gAsp”,(R,S)mVal’コTP5    
            10[gVal’ , (R
,S)mTyr’lTP5         2.5T
P5と比較してレトロ逆転類似体の安定性の増大は、単
離した酵素(ロイシンアミノペブチダーゼ及びカルボキ
シベプチダーゼ)を使用する場合にも認められた。
このような新規な類似体の免疫刺激活性を、上記TP5
と比較してインビボでテストした。
詳しくは、テストに当たって溶血反応プレート法(PF
C)を使用し、Jerne及びNordinによって開
示された方法によって実施した。
生後10− 12週、体重約259のC3H/ HeN
CrlBr近親交配雄マウス(Calco − 1ta
lia)にヒツジ赤血球(SRBC) l− 2 X 
to’を含有する無発熱原性塩溶液(0.2mQ)を静
脈注射することによってテストを行った。2時間後、マ
ウス3匹からなる各群に、塩溶液0.2mQ(コントロ
ール)、被検ベブチド100ngを含有する塩溶液0.
2−を経口投与した。4日後、マウスを殺し、牌臓を摘
出し、機械的に破壊してリンパ球を分離した。このよう
にして単離したリンパ球を、Earle塩を含有する最
小必須培地(MEM)(3X 15mo)で洗浄し、最
終濃度150,000(細胞)で同じ培地(I−)に懸
濁化させた。ついで、各細胞懸濁液(0.1mQ)をM
EMにより1・100で希釈し、各希釈液100μQを
、MEM25μQ110%SRBC抗原溶液25μQ及
びモルモット補体25μlを収容するマイクロプレート
の穴に、穴2つを1組として最終希釈l:64で充填し
た。全懸濁液を直ちに毛管現象によって各穴から積層さ
れたガラスホルダースライドに移動させた。スライドの
縁をパラフィンで閉止し、37℃に制御したチャンバー
で1時間インキュベートした。
この時間の経過後、抗体(PFC)を分泌したリンパ球
の数を示す直接溶血反応ブラークを光コントラストビュ
ーアーによって計数した。発現された抗体はIgMクラ
ス、すなわち一次抗体応答である。
結果(コントロールに対する%で表示)を第2表に示す
」1−」L一五− 化 合 物     プラーク形成 コントロールに 、   るO TP5                   137
(I.2−4.5)r.i.−TP5        
 196(3  4)r.i.−TP5       
       132(4.5)r.i.−TP5  
           190第2表において、rr.
i.Jは「レトロ逆転」を意味する(本明細書の他の部
位においても同じ)。従って、r(3.4)r.i.−
TP5Jは3−4ペプチド結合rL/トロ逆転されたT
P5類似体を示し、r(I.2−4.5)−TP5Jは
1−2結合及び4−5結合の両方でレトロ逆転されたサ
イモペンチン類似体を示す。
これらの生理学的特性のため、本発明のべブチドは、身
体の免疫応答を妨げ、不充分な場合にlet、これを刺
激する。従って、本発明の化合物は、免疫不全に関連す
る一連の異常状態の治療に有用である。これらの異常状
態としては、たとえば胸腺の先天的欠損、又は慢性又は
長期間のウイルス感染、真菌感染、又はマイクロプラズ
マ感染によるDiGeorge症候群が含まれる。
従って、本発明の他の目的は、一般式(I)、(II)
及び(Iff)の化合物の1以上を治療上有効な債で含
有する医薬組成物を提供することにある。
免疫刺激剤又は免疫調節剤としての治療分野での使用に
関して、本発明の化合物は非経口、経口又は舌下投与さ
れる。
新規な化合物を含有する処方は、常法に従い、活性物質
を不活性ビヒクル及び必要により適当に選択される添加
剤と配合することによって調製される。
経口又は舌下投与に関しては、本発明の化合物は、ビヒ
クル/添加剤(たとえばデンブン、砂糖、水、アルコー
ル等)を使用して調製され、香料、安定剤、保存料、滑
沢剤等を含有しうる錠剤、カプセル剤、滴剤、エリキシ
ル剤として投与される。
非経口投与に関しては、選ばれるビヒクルは注射用の滅
菌水である。公知のように添加剤を添加できる。治療上
有効な1日当たりの用量は、処置の対象(体重、年令及
び容体)及び投与方法に応じて変動する。しかしながら
、本発明の化合物は、般に2ないし200ng/kgの
1日当たりの用量で投与される際に有効である。従って
、本発明の医薬処方は、上述の範囲の1日当たりの用量
が達成される量で一般式(I)、(II)又は(III
)の化合物を含有する。
下記の実施例は、本発明を代表するいくつかの化合物及
びこれらの合成法を詳述するものである。
実施例1 窒素雰囲気下でー18℃に冷却したN−メチルーモルホ
リン(NMM: 2.2m0, 20ミリモル)を含有
するテトラヒド口フラン(THF; 40mQ)にZ−
Asp(OBu’ )OH(6.83g、20ミリモル
)を溶解した溶液に、温度を−15℃以下に保ちながら
、イソブチルーク口口ホルメート(2.76mQ、21
ミリモル)を少量ずつ添加した。
ついで、NMM(2.4mQ、22ミリモル)を含有す
る10mQ THFにH  Val  NHz・HCQ
 (3.36 ’;J、22ミリモル)を溶解した溶液
を加え、温度を室温まで上昇させた。反応混合物を5%
濃度(重量/容積)のNaHCOs水溶液(50r+t
))で処理し、得られた沈殿物を濾過し、同じ水溶液(
30−で2回)、H.O(30−で3回)、O.lNH
GI! (30−で3回)、再度水(30−で3回)で
洗浄した。ついで、沈殿物をオーブンで乾燥させた。融
点193−4℃を有する精製物3.8gを得た(収率4
5%)。
’ }INMR分折でその構造を確認した。
クロマトグラフィー分析では不純物は見られなかった。
Tie(クロロホルム/メタノール/酢酸=85/10
/5)(CMA) Rf=0.7HPLC力ラム: H
fbar, LichrosorbR RP−18(I
0μ)溶離剤 最初の20分間はA溶液中B溶液か0か
ら40%へ、次の10分間はA溶液中B溶液が40から
80%へ、さらに5分間はB溶液が80%を維持するグ
ラディエント(ここでB=0.l%TFAのCH8CN
溶液.A=10%水性CH.CN中に01%TFAを含
む溶液)。
流f!k: l.5mo/分 検出: U.V. 230nm シングルビークTR・2285分 2) Z−As  OBu’ − Val−H−CF 
COOHCHaCN(I5mQ )中に[ビス(トリフ
ルオルアセトキシ)ヨード]ベンゼン(TIB)(3g
、6.98ミリモル)を含有する溶液を、}l20/C
l,CN(2/ 1)混合物(45mQ)中に前記工程
1)で得られた化合物(2.94g、698ミリモル)
を含有する懸濁液に、攪拌しながら、窒素雰囲気下、少
量ずつ添加した。室温にーで3時間反応させた後、溶媒
を除去し、残渣をジエチルエーテル(Et,0)から晶
出させた。融点104−5℃をもつ白色の結晶生成物を
得た(3.11g;収率85%)。
’ }INMR分析で得られた生成物の構造を確認し、
前述の工程と同様の条件下で行ったHPLC分析ではT
,=20.I2分にシングルピークを示した。
Tic(CIjA) Rf=0.5 3 ) HO−mT r Bu’ OBu’t−ブチル
アルコール(tBuOH) (566μQ , 6ミリ
モル)を、トルエン(2.4mll))中に2.2−ジ
メチル−5−(p一第3級ブトキシ)ベンジルー1.3
−ジオキサン−4.6−ジオン[(M)Tyr(Bu′
)](918mg, 3ミリモル)(イタリ−国特許出
願第23098A/ 88号に開示された方法によって
調製)を含有する溶液に添加した。反応混合物を70℃
まで加熱し、18時間維持した。ついで混合物を乾燥さ
せ、得られた油状残渣を酢酸エチル(AcOEt)(3
0+nQ )で採取した。有機相を5%NaHCO.水
溶液(20mQで2回)、pH4.5のクエン酸(20
−で2回)、最後に水(20−で2回)で中性になるま
で洗浄した。混合物をMgSO<で乾燥させ、溶媒を除
去した。薄い黄色の浦状生成物を得た(630mg,収
率65%)。質量分光測定及び’HNMRで、その構造
を確認した。
工程1)と同様の条件下で行ったHPLC分析では,T
.=27.79分にシングルピークを示した(ロV. 
254nmによる検出)。
Tic(CMA)Rf=0.59 4)Z−As  OBu’  −  Val−  R 
 S  mT  r  Bu’  OBu’N,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF) ( 2 m(I )中
に1=ヒト口キシベンゾトリアゾール(HOBt) (
30 1■、2.1ミリモル)を含有する溶液及びDM
F(3rtl)中にN.N゛−ジシクロへキシル力ルポ
ジイミド(DCC) (397mg, 1.925ミリ
モル)を含有する溶液を、DMF(5mll))中に前
述の工程で得られた化合物(620+ng, 1.92
ミリモル)を含有する溶液に、0℃に冷却し、窒素雰囲
気下で攪拌しながら添加した。60分後水浴を除去し、
さらに60分間攪拌を続けた。ついで、トリエチルアミ
ン(TEA) (246μI:),1.75ミリモル)
を含有するDMF(5mQ)中に工程2)で得られた化
合物(888■、1.75ミリモル)を溶解した溶液を
添加した。
室温にて20分間攪拌した後、生成したN,N’−ジシ
クロヘキシル尿素(CCU)を濾去し、濾液を乾燥させ
た。得られた残渣をAcOEt 70mQで抽出し、5
%NaHCO,水溶液(50mQ )で20分間室温に
て処理した。
ついで有機相を分離し、さらに同じ水溶液( 5 0 
m(Iで2回)、NaCQ飽和水溶液(50−で3回)
、O.lNH印(50−で3回)、最後に再度Na印飽
和水溶液(50−で3回)で洗浄した。
有機相をJSO4で乾燥させ、乾固させたところ、薄い
黄色固形物が残った(690mg、収率5l%)。
質量分光測定及び” HNMR分析で、得られた構造を
確認した。
工程1)と同様の条件下にて行ったHPLC分析では、
7++= 32.35分及び3253分に1組のジアス
テレオ異性体によるダブルビークを示した。
Tie(CIA) Rf=0.37 5) H−As  OBu’ − Val − R S
 rnT r Bu’並虱 CHsOH/ ClbCN (I/ l)混合物(50
mQ ’)中に前記工程で得られた化合物(690■、
0.89ミリモル)を含有する溶液に、CHaOH/H
IO(6/ 1)(3.5nyQ)中にギ酸アンモニウ
ム(I12mg, 1.78ミリモル)を含有する溶液
、及び10重量%活性炭担持パラジウム(350mg)
少量ずつを添加した。反応混合物を室温に維持し、窒素
雰囲気下で30分間攪拌した。ついでシーライト上で濾
過した。濾液を乾燥させ、得られた残渣を水(70mQ
 )で抽出し、5%Na.CO,水溶液を加えてpH9
とした。ついで水相をAcOEt (70mQで3回)
で抽出し、合わせた有機相をMgSO4で乾燥させ、乾
固させた。所望の生成物500mgを定量的収率にて得
た。
クロマトグラフィー分析では不純物は見られなかった。
工程1)と同様の条件下で行ったI{PLC分析では、
TR= 27.59分にシングルピークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.31 6) Fmoc−D−Ar  Mtr −NHDMF 
10一中に1−ヒドロキシベンゾトリアゾールアンモニ
ウム塩CHOBt−NHm)<3.O Q、1645ミ
リモル)を含有する溶液及びDMF(I0mf))中に
DCC(3.38g、1645ミリモル)を含有する溶
液を、DIJF(50mQ)中にFmoc−D−Arg
(Mtr)−OH(I0g、16.45ミリモル)を含
有する溶液に、温度を0℃に維持し、攪拌しながら添加
した。約1時間後温度を室温まで−L昇させ、さらに1
時間攪拌を続けた。
ついで、得られたDCUを濾去し、溶媒を留去した。得
られた油状の残渣をAcOEt 70mQで抽出し、つ
いで5%NaHCOs水溶液(50−で3回)、NaC
Q飽和水溶液(50mOで3回)で洗浄した。有機溶液
をMgSO 4で乾燥させ、乾固させた。得られた固形
残渣をEt20(lOOrrm )で粉砕し、無色の粉
末を得た(9.2g;収率93%)。
融点 168− 172℃ 工程1)と同様の条件下で行ったHPLC分析では、T
R=26.19分にシングルピークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.44。
7) H−D−Ar  Mtr −NH −}ICI;
!DMF/ジエチルアミン(80/20)混合物(I0
0ml))中に前記工程で得られた化合物(9g、15
.5ミリモル)を含む懸濁液を1時間攪拌し続けた。つ
いで溶媒を減圧下、蒸発させて除去し、残渣をAcOE
t(’100mQ)で抽出した。有機溶液を0.lNH
ω水溶液(50−で3回)で抽出した。合わせた水抽出
液をAcOEt(50mO)で洗浄し、数回凍結乾固さ
せ、フレーク状生成物を得た(4.5g、収率80%)
生成物は正確な融点を有していない。
’ }INMR分析にて、得られた構造を確認した。工
程1)と同様の条件下で行ったHPLC分析ではTR=
1269分にシングルビークを示した。
丁1c[ブタノール/水/酢酸: 4/ 1/ l (
BWA)]Rf= 0.36 8 ) HO − R S mL s Boa −OE
t題紀化合物を、N一第3級ブトキシー力ルボニル−4
−クロロープチルアミン及びホルムジエチルマロネート
を原料とし、ヨーロッパ特許第253,190号に開示
された実施例1の工程C)の方法に従って調製した。
工程1)と同様の条件下で行ったHPLC分析では、T
II= 19.58分にシングルビークを示した。
Tie(CMA) Rf=0.58 9) H N−D−Ar  Mtr − R S mL
 s Boc −OEtDMF(I0mQ)中にHOB
t (0 . 76 g、6.3ミリモル)を含有する
゜溶液及びDMF 5一中にDCC(I g、485ミ
リモル)を含有する溶液を、DMF l 5一中に前記
工程で得られた化合物(I.47g、485ミリモル)
を含有する溶液に、0℃に冷却し、窒素雰囲気下で攪1
・しながら添加した。1時間後、温度を室温まで上yイ
させ、さらに1時間攪拌を続けた。ついでTEA(0.
612ml)、4.4ミリモル)含有のDMF(I5m
ll))中に工程7)で得られた化合物(I.86g、
44ミリモル)を溶解した溶液を添加した。反応混合物
を室温にて20時間攪拌した。ついで過剰量のDCC(
0.2g、097ミリモル)を加え、さらに4時間攪拌
を続けた。生成したDCUを濾去し、溶媒を減圧下で蒸
発させ、残渣をTHF(20mO)で抽出した。混合物
をー15℃に冷却し、同温度にて一夜放置し、再度濾過
し、THFを濾液から留去した。得られた油状の残渣を
AcOEt(70mlll)で抽出し、有機溶液を、5
%NaHCO!溶液(50−で3回)、NaCQ飽和水
溶液(50−で3回)、0.1N HOII(50mQ
で3回)、最後に再びNaCQ飽和水溶液(50ITI
Oで3回)で順次洗浄した。洗浄した有機相をMgSO
aで乾燥させ、蒸発乾固させた。油状の残渣をヘキサン
で粉砕し、白色の微粉状の粉末を得た(2.26g:収
率76%)。
融点:  148−9°C ’ HNMR分折及び質量分光測定にて、得られた生成
物の構造を確認した。
工程1)と同様の条件下で行ったHPLC分析では、T
R=23.38分にシングルピークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.4 10) H N−D−Ar  Mtr − R S m
L s Boc −01{無水エチルアルコール(Et
O}1) (5+nQ )中にKOH(0.204 g
、363ミリモル)を含有する溶液を、無水EtOH 
20mQ中に工程9)で得られた化合物(2.209,
3.3ミリモル)を含有する溶液に、温度をO℃に冷却
し、窒素雰囲気下に維持しながら、90分間かけて滴加
した。
16時間後、反応混合物を水50−で希釈し、小容量に
濃縮し、Et,Oで抽出した(50mQで3回)。水相
を0.1N HCII)で酸性化してpH3とし、再度
AcOEtで抽出した(50−で3回)。有機抽出物を
合わせ、MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。油状の残
渣が得られた(I.97g、収率93%)。その構造を
’ HNMR分析及び質量分光測定にて確認した。工程
1)と同様の条件下で行ったHPLC分析では、TR=
 20.02分及び20.52分に一対のジアステレオ
異性体によるダブルピークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.13及び0.19DMF
(2mQ)中にHOBt(I57+ngS1.1ミリモ
ル)を含有する溶液及びDMF(I.8mQ)中にDC
C(206mg, 1ミリモル)を含有する溶液を、前
以って0℃に冷却し、窒素雰囲気下に維持しながら、D
)JF(3.2mQ)中に前記工程で得た化合物(64
3mg, 1 ミリモル)を含有する溶液に添加した。
1時間後、温度を室温に上昇させ、さらに1時間撹拌し
た。ついで、DMF(I0+d)中に工程5)で得られ
た化合物(500mg, 0.89ミリモル)を含有す
る溶液を加え、20時間撹拌した。生成したCCUを濾
去し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をTHF(I5
mQ)で抽出し、15℃に冷却して一夜置いた後、再び
濾過した。THF除去後、AcOEt(I50mQ)で
抽出し、5%NaHCOs水溶液(50mO)で20分
間室温にて処理した。有機相を分離し、同じ水溶液(5
 0 mQで2回)、NaCQ飽相水溶液(50−で3
回)、0.1N RCB溶液(50mQで3回)、最後
に水(50d)で3回)で洗浄した。
ついで、有機相をMg SO 4で乾燥させ、乾固させ
た。残渣をEt20で粉砕した。融点171−4℃を有
するオフホワイトの粉末を得た(574mg;収率54
%)。
’l{MNR分析及び質■分光S(lt定にて、得られ
た生成物の構造を確認した。
工程1)と同様の条件下で行ったHPLC分折では、T
.=31.36分にシングルピークを示した。
Tie(CMA) Rf=0.54 前記工程で得られた化合物(574mg, 0.48ミ
リモル)を、室温にて窒素雰囲気下、CH,CN( 3
 mQ )、DMF(lmfll)及び水(2.5mQ
)を含有する混合物に溶解した。ついでCH,CN(I
 mQ)中にTIB(245+ng, 0.57ミリモ
ル)を含有する溶液を添加した。3時間後、TIBを容
量が20%(49mg, 0.11ミリモル)になるま
で加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物を乾
燥させ、残渣をCH.OH(20mQ )で抽出して、
再度数回乾固させた。得られた残渣は85%以上の純度
の所望化合物を含有していた。工程1)と同様の条件下
で行ったHPLC分折では、TR=31.78分及び3
1.99分にダブルビークを示した。
さらに精製することなく、生成されたままの生成物を、
つづく脱保護化工程に使用する。
前記工程で得られた生成物400mg(約0.25 ミ
リモル)を、20分間室温にて窒素雰囲気下、トリフル
オ口酢酸、トリフルオロメタンースルホン酸及び1.2
−エタンジチオールCTHA/TFMSA/EDT :
 89/1/101(20milll)を含有する新た
に調製した混合物で処理した。20分後、反応混合物を
O℃に冷却し、TEA (0 . 3m9、■.44ミ
リモル)を滴加した。ついで溶液を窒素流下乾固させた
。残渣を水(?Omfl))で抽出し、水溶液をEt,
O(5Q+nO)で抽出し、逆にエチルエーテル相を水
(30mQ )で洗浄した。2つの水相を合わせ、Et
20(50m(’で3回)で洗浄した。ついで減圧下水
を蒸発させた。得られた油状の残渣を、CM−Seph
adex C − 25( 2 g)を充填したしたカ
ラムを使用し、流fiO.8mo/分、8時間で酢酸ア
ンモニウム(pH5)中0.15Mから0.6Mまでの
直線状グラディエントによって展開するイオン交換クロ
マトグラフィーによって精製した。
所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、小容量
に濃縮し、数回凍結乾燥させた。
このようにして生成物74■を得た(収率40%)。
質量及び’ HNMR分折にて、得られた生成物の構造
を確認した。一方工程1)と同様の条件下で行ったHP
LC分析で生成物が純粋であることを確認した。T.=
8.65分及び9.44分に1対のジアステレオ異性体
によるダブルピークのみを示した。
実施例2 ピリジン(0.5mQ、5 ミリモル)及び氷酢酸(0
.3m(’,5ミリモル)を含有する2.2−ジメチル
−1.3−ジオキサン−4.6−ジオン(メルドラム酸
)(I4.49、100 ミリモル)のアセトン(50
m(I)溶液を室温で6時間攪拌し、ついで乾固させた
。CHsOH(I50mo)で抽出した残渣にNaBH
4(4 . 16 ’;J、110ミリモル)を添加し
た。15分後、CH.OHの容量を約5 0 mQに減
少させ、ついでH,0(50mQ)を添加し、3N H
印を添加することによって溶液をpH3とした。このよ
うにして白色の沈殿物が生成し、該沈殿物を濾過によっ
て回収し、オーブン内で乾燥させた (ll.6g;収率63%)。
融点:98−99°C ’ HNMRによって題記の構造を確認した。実施例1
の工程1)に示したものと同じ条件下で実施したクロマ
トグラフ分析では、T.=18.27分にシングルビー
クを示した。
Tic(CMA) Rf=0.34 2) Fmoc−D−As  OBu’ NHO℃に冷
却し、窒素雰囲気下で攪拌しながら、HOBt−MHI
(3.21g、20ミリモル)及びDCC(4.13g
、20ミリモル)のDMF溶液をFmoc − D −
 Asp(OBu’ )OH(8.23 1;l、20
ミリモル)のDMF(60mO)溶液に添加した。約6
0分後、水浴を取去り、溶液を室温でさらに60分間攪
拌し、生成したCCUを濾去し、減圧下で溶媒を留去し
た。粗製反応生成物をAcOEt(I50−)で採取し
、5%NaHCOs水溶液(3 X l00mQ)で抽
出し、ついで飽和Naω溶液(3 X 50mQ)で抽
出した。
有機相をMgSO.で乾燥させ、ついで蒸発乾固させて
白色のゼラチン状物質を得た。これをI{.0で採取し
、オーブン内で乾燥させた(7.8%;収率95%)融
点・134− 136℃ 上述の構造を’ HNMR分析によって確認した。実施
例1の工程1)に示したものと同じ条件下で実施したク
ロマトグラフ分析では、T.= 27.03分にシング
ルピークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.62 3) H−D−As  OBu’ NH前記工程で得ら
れた生成物(7.5g、18ミリモル)を、窒素雰囲気
下、室温において60分間DMF/ジエチルアミン混合
物(80/ 20) 100−で処理した。
1時間後、反応混合物を蒸発乾固させ、残渣をAcOE
t (I00mO )で採取し、0.IN H印(3x
70m(’)で抽出した。水相を合わせ、容量を1 0
 0 mQに減少させた後、10%Na.co.水溶液
でp}19に調整し、AcOEt(4X50mO)で再
度抽出した。
有機相を合わせ、MgSO 4で乾燥させ、減圧下で蒸
発させて油状残渣を得た。この残渣をンリカ上でのフラ
ッシュクロマトグラフィーに供し, AcOEt及ヒつ
いでCH.OHで溶出することによって精製した。この
ようにして、黄色がかった油状物1.45g(収率44
%)を得た。
質量分析及び’ HNMR分折によって上述の構造を確
認した。
実施例1の工程1)の条件下で行ったHPLC分析では
、T.=6.52分にシングルピークを示した。
Tic(BWA) Rf=0.48 4)H−ユL』匣ユ邸虱 Z−Tyr(Bu’)OBu’(rNew Aspec
ts in Physiological Antit
umor SubstancesJ Karger B
asal(I985), p 33に記載された方法に
従って調製したもの)(6.921;l、16ミリモル
)のCHsOH(60mQ)溶液に、ギ酸アンモニウム
(2.52g、40ミリモル)のCHIOH(40ml
ll)溶液及びlO%Pd/C(3.59 )を添加し
た。得られた懸濁液を、窒素雰囲気下、室温において3
0分間攪拌し、ついでシーライト上で濾過し、溶媒を減
圧下で留去した。得られた油状残渣を10%Na2CO
s水溶液(50mQ ’Iで採取し、AcOEt ( 
4 X 50ml) )で抽出した。有機相を合わせ、
MgSOaで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。このよ
うにして、無色の浦状生成物36g(収率77%)を得
た。
上述の構造を’ HNMR分折で確認した。実施例1の
工程1)に示したものと同じ条件下で実施したHPLC
分折では、TR= 20.90分にシングルピークを示
した。
Tic(CMA) Rf=0.44 5 ) HO − R S mVal−T r Bu’
 OBu’H−Tyr(Bu’)OBu’(I.467
g、5ミリモル)のTHF(25mO)溶液に、連続し
て、(M)Val(I.012 L;J、55ミリモル
)、N,0−ビス−(トリメチルシリル)アセトアミド
(BSA) (Z . 4 5nd、lOミリモル)及
びトリメチルシリルクロリド(TMSC) (0.63
4mll+、5ミリモル)を添加した。
窒素雰囲気下、室温で20時間反応を行い、ついでH2
0(50mQ)を添加し、クエン酸でpH値を4とした
。ついで、溶液を塩化メチレン(3X50mQ)で抽出
し、有機相を集め、水(50mQ)で洗浄し、MgSO
,で乾燥し、減圧下で蒸発させた。無色の油状物2.0
2g(収率96%)を得た。
上述の構造を質量分析及び’ HNMR分析で確認した
実施例1の工程1)に示したものと同じ条件下で実施し
たHPLC分析では、TR=27.80分にシングルピ
ークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.6 6 ) H N−D−As  OBu’ − R S 
mVal−T r Bu’)川度. 0℃に冷却し、窒素雰囲気下で攪拌しながら、前記工程
5)で得られた生成物(I.49g、353ミリモル)
のCHtCfl 2 (20mQ )溶液に、HOBt
(0.567 g .3.96ミリモル)のl)MF(
3d)溶液及びDCC(0.73g.3.53ミリモル
)のCl{2ω!(5mO)溶液を添加した。60分後
、水浴を取去り、溶液をさらに60分間攬拌した。
ついで、H− D− Asp(OBul)NHt(鎖中
のカルボキシル基が第3級ブチルエステルの形で保護さ
れたD一アスパラギン酸アミド)(0.62g、3.3
ミリモル)のCH2CQ 2( 7 mQ)溶液を添加
し、室温で20時間反応させた。
生成したCCUを濾去し、減圧下で蒸留して溶媒を除去
し、粗製反応生成物をTHF(30mQ )で抽出した
。ついで、混合物を−15℃に2時間冷却し、CCUの
沈殿物を濾去し、減圧下で溶媒を留去し、残渣をAcO
Et (75mQ )で採取した。溶液を5%NaHC
O,水溶液(3X50mQ)、飽和NaCQ溶液(3X
50mO)、0. 1N HCQ (3 X 50m(
I )及び最後にH20(3 x 50mQ)で洗浄し
た。ついで、有機相をMgSOaで乾燥し、溶媒を留去
し、残渣をn−ヘキサン(50mQ)で採取した。融点
113−5℃を有する白色の固状物(I.28g収率6
5%)を得た。
上述の構造を質量分析及び’ HNMR分析で確認した
実施例lの工程l)に示したものと同じ条件下で実施し
たHPLC分析では、TR=29.21分にシングルピ
ークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.62 7) TFA−H − As  OBu’ − R S
 mVal−T r Bu川虱 前記工程で得られた化合物(I.01g、1.706ミ
リモル)のCH.CN/H.O混合物(2/ 1) (
I5mD”)溶液に、窒素雰囲気下で攪拌しながら、T
IB(0.807 g. 1.88ミリモル)のCH8
CN(5 mQ)溶液を少量ずつ添加した。
室温において3.5時間反応させた後、溶媒を除去し、
残渣をエチルエーテル/n−へキサン混合物(I/ 1
)20−で採取した。このようにして、融点143− 
145℃を有する白色の生成物(0.815g ;収率
70%)を得た。
上述の構造を質量分析及び’ HNMR分析によって確
認した。
実施例1の工程1)に示したものと同じ条件下で実施し
たHPLC分析では、T.=28.03分にシングルピ
ークを示した。
Tie(CMA)Rf=0.48 窒素雰囲気下で、O℃で攪拌しながら、Z−Lys(B
oc)−0H(470mg, 1.23ミリモル)のD
MF(4mQ)溶液に、HOBt(I93mg, 1.
34ミリモル)のDMF(2m(I)溶液及びDCC(
254mg, 1.23ミリモル)のDMF(2+nQ
)溶液を添加した。
30分後、温度を室温まで上昇させ、溶液をさらに30
分間攪拌した。
ついで、前記工程で得た化合物(770mg, 1.1
2ミリモル)のDMF(5 mQ)(TEA(I23μ
Q,1.12ミリモル)を含有する)溶液を添加した。
反応を室温で20時間行い、生成したCCUを濾去し、
溶媒を減圧下で留去して残渣を得た後、この残渣をTH
F(I0mQ)で抽出した。得られた溶液を−15℃に
一夜冷却し、再度濾過し、乾固させた。残渣をAcOE
t (70m(I )で抽出し、得られた有機溶液を、
初めに5%炭酸水素ナトリウム水溶液(3 8 50m
Q)、ついでNaω飽和水溶液(3 x 50mQ)、
0.1N HG2水溶液(3X50mQ)及び最後に再
びNaω飽和水溶液(3X50mQ)で洗浄した。
有機相をMgSO4で乾燥し、蒸発乾固させた。得られ
たゼラチン状の残渣をEtgOで採取して、融点190
−3℃で特徴づけられるオフホワイトの固状物(735
mg .収率7l%)を得た。
上述の構造を質量分析及び’ }INMR分折で確認し
た。
実施例1の工程1)に示したものと同じ条件下で実施し
たHPLC分析では、TR= 33.90分にシングル
ピークを示した。
Tic(CMA) Rf=0.73 前記工程で得られた化合物(700mg、0.76 ミ
リモル)のCJlsOH/ DMF混合物(7/1)(
21+nQ)溶液に、CHnOH(3.5mQ )及び
H.O(0.2mQ)に溶解したギ酸アンモニウム(9
5mgS1.52ミリモル)及び少量ずつ活性炭担持パ
ラジウム(I0%)(350mg)を添加した。窒素雰
囲気下、室温で反応を行った。30分後、シーライト上
で反応混合物を濾過し、減圧下で蒸留して溶媒を除去し
た。このようにして白色の固状物(518mg;収率9
l%)を得た。この生成物について実施例1の工程1)
に示したものと同じ条件下で実施したH P L C分
析では、不純物が不存しないこと(すなわちTll=2
9.95分にシングルビークが存在すること)を示した
Tic(CMA) Rf= 0.39 窒素雰囲気下、O℃で攪拌しながら、Boc−Arg(
Mtr)−OH(375mg, 0.77ミリモル)の
DMF(I0mQ)溶液に、HOBt(I20mg, 
0.84ミリモル)のDMF(3mll))溶液及びD
CC(I59mg, 0.77ミリモル)のDMF(2
rnQ)溶液を添加した。30分後、温度を室温に上昇
させ、溶液をさらに30分間攪拌した。ついで、前記工
程9)の化合物(pH約9においてNa2COs(50
mQ)で処理し、AcOEt( 3 X 30mQ )
で抽出することによって予め脱塩したもの)(518m
g, 0.69ミリモル)のDMF(I0−)溶液を添
加した。
反応を室温で20時間行い、ついで生成したCCUを濾
去し、DMFを減圧下で留去し、残渣を前記工程8)に
開示の如くして処理した。有機相を蒸発させることによ
り、融点179− 182℃を有する生成物約490m
g(収率60%)を得た。
実施例1の工程1)に示したものと同じ条件下で実施し
たHPLC分析では、TR=34.10分にシングルピ
ークを示した。
Tie(CMA) Rf=0.77 特に精製処理を行うことなく、生成したままの化合物を
つづく脱保護化工程に使用する。
前記工程で得られた生成物(I70■、0.15ミlJ
モル)を、窒素雰囲気下、室温において、新たに調製し
たトリフルオル酢酸(TFA)、トリフルオルメタンス
ルホン酸(TFMSA)及び1.2−エタンジチオール
(EDT)を含有する溶液(89/ 1/ 10) (
20mO )で20分間処理した。20分後、反応混合
物をO℃に冷却し、TEA(0.3mQ、1.44ミリ
モル)を滴加し、ついで混合物を窒素流下で乾固させた
残渣を8.0(50mll+)で採取し、Et.O(3
0dll ”)で抽出し、逆にエチルエーテル相をH.
0(2On+Q )で洗浄した。2つの水相を合わせ、
EhO(3 x 30mO )で抽出し、ついで減圧下
で蒸発させた。得られた油状残渣を、CM − Sep
hadex C − 25(2 g)を充填したカラム
(I5X0.9cm)を使用し、流量08−/分、8時
間で、酢酸アンモニウム(p}14.4)中0.15M
から0.6Mまでの直線状グラディエントによって展開
するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。
所望生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で
小容量に濃縮し、数回凍結乾燥を行った。
生成物60.5mg(収率56%)を得た。
生成物の構造を’ HNMR及び質量スペクトル分析で
確認すると共に、実施例1の工程1)に記載の標準条件
下におけるHPLC分折によって、該生成物が純粋であ
ることを確認した(TI=8.21分にシングルピーク
を示す)。
実施例3 Vat’  R S mT r’ TP5C末端トリペ
ブチド H − Asp(OBul)− gVal − (R.
S)mTyr(Bu’)OBu’(実施例1の工程1 
)− 5 )に記載の如くして得られたもの)を原料と
する当該化合物(一般式(III)において、R=H,
 R’=}I)の合成を下記の如くして実施した。
1 )Z − Lys(Boc) − OHの残基との
縮合、2)α−NH.の保護基を脱保護化するための接
触水素化; 3 )Boc − Arg(Mtr) − OHとの縮
合:4)末端酸の脱保護化及びイオン交換クロマトグラ
フィーによる精製 これら工程1 )− 4 )で利用する方法は、実施例
2の工程8 )− 11)で説明したものと同様である
このようにして所望の生成物(構造を質旧分析及び’H
NMR分折で確認した)を得た。
実施例1の工程1)の標準条件下で行ったHPLC分析
では、T.=7.79分及び8.00分に、1対のジア
ステレオ異性体による2つのピークを示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式( I )、(II)又は(III)のいずれか
    で表されるサイモペンチン類似体及び相当する薬学上許
    容される酸又は塩基付加塩。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼ 及び一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Rは水素又はアシル基であり;R^1は−OR
    ^2基(ここで、R^2は水素原子又はC_1_−_6
    直鎖状又は分枝状アルキル基、C_3_−_6直鎖状又
    は分枝状アルケニル基又はアルキニル基、又はC_7_
    −_1_2アリール−アルキル基又はアルキル−アリー
    ル基である)である。] 2 請求項1記載のものにおいて、Rが水素又は代謝系
    で活性なアシル基であり、R^1が前記のものであり、
    R^2が水素である、サイモペンチン類似体。 3 請求項2記載のものにおいて、Rが水素である、サ
    イモペンチン類似体。 4 請求項3記載のものにおいて、[gArg^1,(
    R,S)mLys^2,gVal^4,(R,S)mT
    yr^5]TP5、[gAsp^3,(R,S)mVa
    l^4]TP5、[(R,S)mVa1^4,gTyr
    ^5]TP5及びこれらの付加塩の中から選ばれる、サ
    イモペンチン類似体。 5 請求項4記載のものにおいて、[gArg^1,(
    R,S)mLys^2,gVal^4,(R,S)mT
    yr^5]TP5及びその付加塩の中から選ばれる、サ
    イモペンチン類似体。 6 請求項1記載の化合物を有効成分として含有する、
    医薬組成物。 7 医薬品として使用される請求項1記載の化合物。 8 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼ 及び一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Rは水素又はアシル基であり;R^1は−OR
    ^2基(ここで、R^2は水素原子又はC_1_−_6
    直鎖状又は分枝状アルキル基、C_3_−_6直鎖状又
    は分枝状アルケニル基又はアルキニル基、又はC_7_
    −_1_2アリール−アルキル基又はアルキル−アリー
    ル基である)である]で表されるサイモペンチン類似体
    の製法において、一般式( I a) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(IIa) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^3はR又はα−アミノ官能基の保護基であ
    り;P^Gはグアニジン官能基の保護基であり;P^L
    は側鎖のアミノ官能基の保護基であり;Pはカルボキシ
    ル官能基の保護基であり;P^1はチロシンのヒドロキ
    シル官能基の保護基であり;R^1は前記と同意義であ
    る)で表されるそれぞれ相当する化合物から保護基を除
    去することを特徴とする、サイモペンチン類似体の製法
    。 9 下記一般式で表される中間体化合物。 一般式( I a) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(IIa) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(IIIa) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(VII) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(VIII) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(IX) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(X) ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式(X I V) ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、P″は水素又はα−アミノ官能基の保護基であ
    り;P^Gはグアニジン官能基の保護基であり;P^L
    は側鎖のアミノ官能基の保護基であり;Pはカルボキシ
    ル官能基の保護基であり;R^1は−OR(ここでR^
    2は前記と同意義である)であり;P^1はチロシンの
    ヒドロキシル官能基の保護基である。] 10 請求項9記載のものにおいて、P^Lが第3級プ
    トキシカルボニル基又は第3級アミロキシカルボニル基
    であり、P^Gがベンゼンスルホニル基(置換されてい
    てもよい)であり、Pが第3級ブチル基、第3級アミル
    基、ベンジル基又は置換ベンジル基であり、P^1が第
    3級ブチル基又は第3級アミル基である、中間体化合物
JP2103269A 1989-04-21 1990-04-20 サイモペンチン類似体 Pending JPH02292250A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT8920257A IT1229658B (it) 1989-04-21 1989-04-21 Analoghi della timopentina retro-inversi ad uno o piu' legami, il metodo per la loro sintesi ed il loro impiego per la preparazione di composizioni farmaceutiche.
IT20257A/89 1989-04-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02292250A true JPH02292250A (ja) 1990-12-03

Family

ID=11165208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2103269A Pending JPH02292250A (ja) 1989-04-21 1990-04-20 サイモペンチン類似体

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0393786B1 (ja)
JP (1) JPH02292250A (ja)
AT (1) ATE133180T1 (ja)
CA (1) CA2015053A1 (ja)
DE (1) DE69024839T2 (ja)
ES (1) ES2084647T3 (ja)
IT (1) IT1229658B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993004080A1 (en) * 1991-08-26 1993-03-04 Japan Tobacco Inc. Pseudopentapeptides with immunomodulating activity
RU2508295C2 (ru) 2012-03-22 2014-02-27 Общество с ограниченной ответственностью "Биофармокс" Синтетические пептиды с ненаркотическим типом анальгетического действия

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63221842A (ja) * 1987-03-11 1988-09-14 Nippon Steel Corp 金属粉体、金属化合物粉体およびセラミツクス粉体の製造方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0393786B1 (en) 1996-01-17
CA2015053A1 (en) 1990-10-21
DE69024839T2 (de) 1996-05-30
ATE133180T1 (de) 1996-02-15
IT1229658B (it) 1991-09-06
EP0393786A1 (en) 1990-10-24
DE69024839D1 (de) 1996-02-29
ES2084647T3 (es) 1996-05-16
IT8920257A0 (it) 1989-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4927809A (en) Oligopeptidyl nitrile derivatives, agents containing them and their use
HU185263B (en) Process for producing peptides effective on the immuncontroll analogous with the tp5
JPH02221294A (ja) ペプチド合成法
KR20070015537A (ko) 엡티피바타이드 및 관련 중간체 화합물의 제조 방법
JPH01151600A (ja) シクロスポリン
US4298523A (en) Methods and compositions for preparation of H-ARG-X-Z-Y-TYR-R
JPH0146507B2 (ja)
JPH0832720B2 (ja) タフトシン類似体、その製法及び医薬組成物
CA1315472C (en) Thymopentin retro-inverso analogs and fragments thereof, a process of preparation of the new compounds and the intermediates obtained therein
US5218089A (en) Retro-inverso analogues of thymopentin and the method for their synthesis
US6184345B1 (en) Branched building units for synthesizing cyclic peptides
JPH0745460B2 (ja) 新規なスパガリン関連化合物およびその製造法
US4018912A (en) Tripeptide derivatives with central nervous system activity and preparation thereof
JPH02292250A (ja) サイモペンチン類似体
US4369137A (en) N-Protected pentapeptides useful as intermediates in the preparation of thymopoietin pentapeptide
EP0406931B1 (en) New analogues of all-bond retroinverted thymopentin, the method for the synthesis of the same and their employment for the preparation of pharmaceutical compositions
EP0375058B1 (en) New retro-inverso analogues of trymopentin, the method for their synthesis and their use in the preparation of pharmaceutical compositions
US4637997A (en) Hexapeptide, process for obtaining II and the pharmaceutical compositions containing II
EP0018793B1 (en) Peptides and process for their preparation
US5200506A (en) Process for preparing new thymopentin retro-inverso analogs and fragments thereof and the intermediates obtained therein
CA1336738C (en) Intermediates produced during the preparation of new thymopentin retroinverso analogs
EP0217804A1 (en) ANALOGS OF SUBSTANCES P.
USRE30496E (en) Tripeptide derivatives with central nervous system activity and preparation thereof
US20240067599A1 (en) Iodotyrosine derivatives and process for preparing iodotyrosine derivatives
JPH07505640A (ja) C反応性タンパク断片の部分修飾及び逆転置テトラペプチド類似体