JPH0229215B2 - Genzosochi - Google Patents

Genzosochi

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JPH0229215B2
JPH0229215B2 JP8010283A JP8010283A JPH0229215B2 JP H0229215 B2 JPH0229215 B2 JP H0229215B2 JP 8010283 A JP8010283 A JP 8010283A JP 8010283 A JP8010283 A JP 8010283A JP H0229215 B2 JPH0229215 B2 JP H0229215B2
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Atsushi Hosoi
Kimio Nakahata
Hatsuo Tajima
Hidemi Egami
Fumitaka Kan
Toshiharu Nakamura
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/09Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は乾式現像剤で静電潜像を現像する現像
装置に関する。
従来技術 従来、乾式現像方式としては各種装置が提案さ
れ又実用化されている。しかし、いずれの現像方
式においても乾式現像剤の薄層を形成することは
極めて難かしくこのため比較的厚い層の形成で現
像装置を構成していた。しかるに現像画像の鮮明
度、解像力、等の向上が求められている現在、乾
式現像剤の薄層形成方法及びその装置に関する開
発は必須となつている。
従来知られている乾式現像剤の薄層を形成する
方式としては特開昭54−43037が提案されており、
且つ実用化されている。しかし、これは磁性現像
剤の薄層形成に関するものであつた。磁性現像剤
は磁性を持たせるため現像剤内に磁性体を内添し
なければならず、これは転写紙に転写した現像像
を熱定着する際の定着性の悪さ、現像剤自身に磁
性体を内添するため(磁性体は通常黒色である)
そのカラー再現の際の色彩の悪さ等の問題点があ
る。
このため非磁性現像剤の薄層形成方式としてビ
ーバーの毛のような柔い毛を円筒状のブラシにし
て、これに現像剤を付着塗布する方法や、表面が
ベルベツト等の繊維で作られた現像ローラにドク
ターブレード等により塗布する方式が提案されて
いる。
しかしながら上記繊維ブラシにドクターブレー
ドとして弾性体ブレードを使用した場合、現像剤
量の規制は可能であるが、均一な塗布は行われ
ず、現像ローラ上の繊維ブラシを摺擦するだけ
で、ブラシの繊維間に存在する現像剤への摩擦帯
電電荷賦与は行われないため、ゴースト等の発生
しやすい問題点があつた。
発明の目的 本件出願人は別途出願において、磁界により拘
束された磁性粒子を使用して、現像剤保持部材上
に非磁性現像剤の薄層を形成する方法および装置
を提案したが、この方法および装置を実施するに
あつたつて、この磁性粒子が現像剤供給容器内を
適当に循環することが好ましい。
本発明はこの種の方法および装置において、磁
性粒子の循環を良好ならしめることを目的とす
る。
発明の構成 本発明の装置は、現像剤供給容器と、この容器
の開口に、この容器の内部と外部に臨むように、
かつ現像部に於いて像担持体に対向するように設
けられた現像剤保持用非磁性回転部材と、この回
転部材内部に設けられた固定磁界発生手段と、上
記回転部材に対向配置されたブレード部材と、を
備え、上記容器内で、磁性粒子を含む基層であつ
て、上記回転部材の回転により回転部材の周囲に
沿つて上昇移動し、そして上記ブレード部材及び
固定磁界発生手段の磁力によつて通過を阻止され
た磁性粒子が上記上昇移動部の外側を重力により
下降移動する基層が回転部材上に、そしてこの基
層上に現像剤を含み、かつ磁性粒子は含まない
か、含んでも上記基層よりも少ない割合でしか含
まない外層が夫々形成され、上記基層の磁性粒子
の上記下降移動によつてこの外層から現像剤を取
り込み、この取り込まれた現像剤を回転部材によ
り現像部に搬送して静電潜像を現像するものであ
り、上記ブレード部材とともに磁性粒子の通過を
阻止する磁極は回転部材の表面で磁束密度が300
〜800ガウスで、かつ、半値幅が前記回転部材の
回転軸を中心として50度〜120度である磁界を発
生させることを特徴とする現像装置であるので、
循環が確実に発生し、しかも、これが強すぎない
ので、適当な循環が確保できるとともに、磁性粒
子の漏出の可能性を最小とする。
実施例 以下本発明の実施例を図面とともに説明する。
第1図は本発明の非磁性現像剤薄層形成方法およ
び装置の説明図である。
第1図において、11は円筒状電子写真感光体
であり矢印方向aに移動する。この感光体11に
対して間隙を介して現像剤を保持する非磁性の保
持部材12が設けられ、本実施例においてはこの
保持部材12は円筒状であるが、無端移動するウ
エブ状としても良い。電子写真感光体11につい
ても同様である。この感光体11の移動とともに
現像剤保持部材12を矢印b方向に回転移動させ
る。この現像剤保持部材12に現像剤を供給する
ために現像剤供給容器13が設けられている。現
像剤供給容器13はその下部近傍に開口を有し、
該開口部に現像剤保持部材12が設けられてい
る。現像剤保持部材は開口から一部が外部に露出
しているので、その表面は現像剤供給容器の内部
から同外部へ移動し、つづいて同内部へ戻る。現
像剤供給容器13の下部は現像剤保持部材12の
下方を包うように包囲体が形成されており現像剤
が外部に漏れないようになつている。現像剤保持
部材12の内部には固定磁界を発生する固定磁界
発生手段、すなわち、磁石14が固定的に設けら
れている。磁石14は固定されているので、現像
剤保持部材12のみが回転する。この磁石14は
磁性粒子拘束磁極14―1(N)および磁性粒子
くみ上げ磁極14―2(S)を有する。この磁性
粒子くみ上げ磁極14―2に対向する容器13の
内側壁部には磁性材料からなる鉄片18が設けら
れている。鉄片18は、鉄等の金属以外にも磁性
粒子くみ上げ磁極とは逆極性の関係に対向する磁
石であつても良い。これら磁性部材は磁性粒子く
み上げ磁極14―2に対向する容器に壁に取付け
ても良いし、又は容器自体を鉄等の磁性体で構成
し、磁性粒子くみ上げ磁極14―2に対向する容
器の壁を現像剤保持部材12に近付けて構成して
も良い。
現像剤供給容器13の開口の上部近傍には磁性
体よりなる磁性粒子拘束部材としての磁性ブレー
ド15が配置されている。この磁性ブレード15
に対して現像剤保持部材12を介した反対側には
磁石14の磁性粒子拘束磁極14―1があるが、
この磁極Nの位置は磁性ブレード15の対向する
位置より現像剤保持部材12の回転方向上流側位
置にある角度θ(5〜50度)ずれて配置されてい
る。磁性粒子拘束部材15としては、鉄等の磁性
体やアルミニウム、銅、樹脂等の非磁性体による
ブレード板や壁を用い得る。
かかる構成の装置の現像剤供給容器13に磁性
粒子あるいは磁性粒子と非磁性現像剤とを含む混
合体を供給することにより、基層16を形成させ
る。この基層を形成する混合体は磁性粒子に対し
て約5〜70%(重量)の非磁性現像剤を含むこと
が好ましいが、磁性粒子のみとしても良い。そし
て、磁性体粒子としては、鉄粉、フエライト、こ
れらを樹脂で結着したものを用い得る。磁性粒子
の粒径は30〜200好ましくは70〜150ミクロンであ
る。各磁性粒子は磁性材料のみから成るもので
も、磁性材料と非磁性材料との結合体でもよい。
基層16中の磁性粒子は磁石14の発生する磁界
により磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシは後
述の循環作用を行う。磁性粒子拘束磁極14―1
と磁性ブレード15間にも磁気ブラシが形成され
これは基層16の磁性粒子を現像剤供給容器13
の内部に拘束する。
この基層16の上に非磁性現像剤を供給するこ
とによりほぼ上下方向、すなわち、現像剤保持部
材12外周上およびその外側に、2層が形成され
る。この非磁性現像剤に少量の磁性粒子を加えた
ものを用いて現像剤層を形成しても良いが、この
場合でも、現像剤層の磁性粒子含有量は前記の基
層16よりも小さい。非磁性現像剤としては、樹
脂に顔料又は染料を、混練し、これを粉砕したも
のやカプセル化したものを用い得る。この非磁性
現像剤に、流動性を高めるためにシリカ粒子を、
および、感光体11の研磨のために研磨剤粒子を
外添してもよい。
2層の形成方法はこのように2段階に分けて供
給するものに限らず、例えば、基層16と現像剤
層17の全量分の磁性粒子と非磁性現像剤をほぼ
均一に混合したものを供給して、その後、現像剤
供給容器13に振動を与えて、磁性粒子と非磁性
現像剤の比重の差および磁石14の磁界により2
層を形成させてもよい。
このように特に2層を形成させずに、磁性粒子
と非磁性現像剤をほぼ均一に混合したものを供給
した場合でも、十分な磁気ブラシを形成できる量
の磁性粒子を含んでいれば、実施可能であるが、
磁気ブラシの長期的な安定性維持のためには2層
とすることが好ましい。
このように磁性粒子と非磁性現像剤を与えた状
態で、現像剤保持部材12を回転させると磁性粒
子は、各磁極による磁界および重力の作用によ
り、第1図に矢印cで示すように循環運動を行な
う。すなわち、現像剤保持部材12の外表面近傍
では現像剤供給容器13の下部の磁性粒子は磁石
14による磁界と現像剤保持部材12の回転の相
互作用により現像剤保持部材12の外周にそつて
上昇し、このときに、非磁性現像剤と現像剤保持
部材12の表面は接触して基層中の非磁性現像剤
は静電的に現像剤保持部材12上に塗布される。
本実施例において、非磁性現像剤は磁性粒子乃
至は現像剤保持部材12との摩擦により帯電する
が、好ましくは磁性粒子表面に酸化膜または非磁
性現像剤と静電的に同準位にある樹脂などの絶縁
処理を施し、磁性粒子からのトリボ付与を少なく
し、必要な帯電を現像剤保持部材12から受ける
ようにすれば磁性粒子の劣化の影響を防ぐことが
できるとともに現像剤保持部材12への現像剤塗
布が安定する。
磁性粒子は現像剤保持部材12の回転により上
昇して行くが、磁性ブレード15と磁性粒子拘束
磁極14―1との間に形成される磁界により、現
像剤保持部材12表面と磁性ブレード15の先端
の間隙を通過することをさまたげられる。したが
つて、この部分の磁性粒子は、あとからつぎつぎ
に送られてくる磁性粒子に押されて、第1図に矢
印cで示すごとく旋回して、その後、重力により
ゆつくりと落下する。この落下の間に現像剤層1
7の下部の非磁性現像剤を取込んで現像剤供給容
器13の下部に戻り磁性粒子くみ上げ磁極14―
2の作用と現像剤保持部材12の回転により、再
び上昇し、これを繰返す。
一方、摩擦帯電された現像剤は非磁性であるた
め磁性ブレード15先端と現像剤保持部材12表
面の間隙に存在する磁界で拘束されず通過でき、
磁性ブレード部に形成された磁気ブラシ部で現像
剤保持部材表面に鏡映力による作用とともに均一
に薄くコーテイングされて現像剤保持部材12の
表面に載つて現像剤供給容器13のが外部に出て
感光体11の表面に対面して現像に供される。
ここで、磁性粒子拘束磁極14―1の幅のよる
現像剤保持部材12上の磁性粒子の動きついて説
明する。
第2図は、現像剤保持部材12の回転中心軸か
ら見た角度で、磁性粒子拘束磁極14―1の半値
幅を30度の設定した場合、第3図は同半値幅を30
度に設定したままで、磁性粒子拘束磁極14―1
と磁性粒子くみ上げ磁極14―2の間に磁極を加
えた場合を示す。第2図の半値幅および配置では
磁性粒子拘束磁極14―1による磁気ブラシと磁
性粒子くみ上げ磁極14―2による磁気ブラシと
が分離して、磁性粒子は各々の磁極で拘束される
ので、循環が極めて弱くなり、現像作用により消
費される現像剤を現像剤層17から磁気ブラシ中
に十分に取込むことができず、現像を続けると、
現像濃度が低下することになる。
つぎに、第3図のごとく、磁極を追加して3極
構成とした場合でも、磁性粒子拘束磁極14―1
の半値幅が30度程度であると、磁界は現像剤保持
部材12表面で磁束密度が急激に変化するため、
搬送力が強く、磁性粒子くみ上げ磁極14―2に
よつて現像剤保持部材12に拘束された磁性粒子
が強く搬送されるので、磁気ブラシの運動は早
く、現像剤を過剰に取込むことになつて、現像剤
保持部材12上への現像剤塗布が不安定になると
ともに、現像剤粒子と現像剤保持部材12表面と
の接触度が減るために現像剤へのトリボ付与が不
十分となり、現像運転を行なつた場合、濃度ムラ
やかぶりが発生する。さらに、磁性粒子が急速に
運動することから、磁性粒子拘束磁極14―1に
よる磁性粒子の拘束力が相対的に弱まつて、磁性
粒子がブレード15と現像剤保持部材12との間
隙から容器13外へ漏出する可能性がある。
第4図は、磁性粒子拘束磁極14―1の半値幅
を50度〜120度と、大きく設定し、磁束密度の分
布を広くした場合を示す。このように、広くする
と、磁性粒子の運動が適度に抑制されて磁気ブラ
シによる磁性粒子の循環が適度になり、磁気ブラ
シによる現像剤の取込み量も過剰となることはな
く現像剤保持部材12上には均一で、かつ、十分
にトリボ帯電された非磁性現像剤薄層が得られ
る。さらに、磁性粒子の運動は比較的遅いので、
磁性粒子拘束磁極14―1による磁性粒子の拘束
が確実に行われ、現像剤保持部材12へ磁性粒子
が漏出しにくい。特に、半値幅を約90度にした場
合に、濃度ムラ、かぶり、濃度低下のない良好な
画像を得ることができる。磁性粒子拘束磁極14
―1の半値幅が120度を越えると、磁性粒子の循
環が著しく低下するため、磁気ブラシへの現像剤
の供給が不足し、濃度低下をおこす。
つぎに、磁界の強さについて説明すると、磁性
粒子拘束磁極14―1の強さが300ガウス未満で
は磁性粒子の拘束力が弱まり、磁性粒子が現像剤
保持部材12上に漏出して現像部へ至ることにな
る。逆に800ガウス以上にすると、磁性粒子が強
く現像剤保持部材12上に圧着状態で拘束される
ために、形成される非磁性現像剤層が筋状にな
り、良好な画像を得ることができない。磁性粒子
拘束磁極14―1としては、300ガウス〜800ガウ
ス、好ましくは500ガウス〜600ガウスがよい。
以上説明した如く、本発明によれば、磁性粒子
拘束磁極14―1が半値幅の広い磁界を形成する
ので、磁性粒子の適当な循環および非磁性現像剤
の確実、適量の取込みが確保され、しかも磁性粒
子の漏出の可能性を減じ、良好な現像が達成でき
る。
ここで使用する現像方法としては特開昭55−
18656に記載の方法が好ましい。電子写真感光体
11と現像剤保持部材12との間にはバイアス電
源19により電圧が印加される。バイアス電源1
9は交流でも直流でもよいが、交流に直流を重畳
したものが好ましい。現像により供される現像剤
は基層16から現像剤保持部材12に供給され、
基層16における不足分は、前述の循環運動によ
り現像剤層17から供給される。
2層構成とした場合、基層16は最初から現像
剤保持部材12の外表面近傍に形成されており、
また、現像剤層17は磁性粒子を全く含有しない
か、あるいは装置の使用とともに不可避的に発生
する磁性粒子の喪失を補う程度の僅かの量である
ため、基層16内の磁気ブラシの状態は運転を長
期間続行してもほぼ一定に維持され、変化しな
い。この意味において、基層16内の磁性粒子は
現像剤またはその一部ではなく現像装置の一部で
ある。
また、現像剤保持部材12は基層16とのみ接
触し、現像剤層17とは直接接触しないことがこ
好ましく、この場合、現像剤保持部材12による
現像剤層17にたいする搬送力が発生しないの
で、現像剤層17の多寡にかかわらず基層16の
現像剤含有量の変動は発生しない。
基層16の厚さは磁性粒子の循環運動および非
磁性現像剤の取込みとの関係において考慮するこ
とが望ましい。すなわち、基層16の上部は非磁
性現像剤をとりこむ機能を行うものであるから、
該上部は第2図に矢印で示すように移動している
ことが望ましい。基層16の厚さが大き過ぎると
基層16の上部すなわち現像剤層17の下部との
接触部が移動しなくなつて現像剤層17から非磁
性現像剤を十分に取込めなくなるからである。
つぎに、本発明の一具体例について説明する。
具体例装置において感光体11は矢印a方向に60
ミリ/秒の周速度で回転する。現像剤保持部材1
2は矢印b方向に66ミリ/秒の周速度で回転し、
外径32ミリ、厚さ0.8ミリのステンレス
(SUS304)製である。その表面は#600のアラン
ダム砥粒を用いて不定型サンドブラストを施し、
周方向表面の粗面度を0.8ミクロン(RZ=0.8S)
にした。
一方、回転する現像剤保持部材12内にはフエ
ライト焼結タイプの磁石14を固定して配設し、
その磁性粒子拘束磁極14―1であるN極は磁性
ブレード15に対して、現像剤保持部材12の中
心Oと磁性ブレード15先端を結ぶ線から30度
(図示θ)傾けて設定してある。そしてこの半値
幅は現像剤保持部材12の回転軸を中心角として
90度に設定して第6図の如くにした。磁性粒子く
み上げ磁極14―2であるS極は、現像剤供給容
器13の現像剤保持部材12入口側に設けた磁性
部材である鉄片18に対向して位置する。この磁
性粒子くみ上げ磁極14―2の現像剤保持部材1
2表面での磁束密度は、鉄片18の存在下でその
ピーク値が650ガウスであり、鉄片18を外した
状態では400ガウスであつた。このとき磁性粒子
くみ上げ磁極14―2と鉄片18との位置関係
は、鉄片18の現像剤保持部材12回転方向への
幅は0.5mmで、且つ現像剤保持部材12と鉄片1
8間の距離は1.0mmに設定した。
磁性ブレード15は鉄製であり表面にさび止め
のためニツケルメツキを施した。この磁性ブレー
ド15は現像剤保持部材12の表面に対して間隔
を100ミクロンに設定した。
磁性粒子としては粒径70〜100ミクロン、最大
60emu/gの球形フエライト(TDK社製)を
100g用いた。一方、非磁性現像剤としてはポリ
エステル系樹脂100部に対し、銅フタロシアニン
系顔料3部、負性荷電制御剤5部(アルキルサル
チル酸金属鎖体)を内添し、シリカ0.5%を外添
した平均粒径12ミクロンの負(−)極性に帯電す
るシアン色の粒体を200g用意した。そして、上
記非磁性現像剤と磁性粒子とをよく混合した後、
現像剤供給容器13内に入れた。上記現像剤供給
容器13内における非磁性現像剤と磁性粒子との
混合体、特にこの磁性粒子が磁界の下で現像剤保
持部材12により搬送されることで循環運動する
様子が、現像剤が少なくなつた状態で観察でき
た。
この構成の現像装置においては、現像剤保持部
材12の回転にともない現像剤保持部材12の表
面には、約60ミクロン厚の非磁性現像剤のみによ
る薄層が形成できた。この現像剤薄層をブローオ
フ法により帯電電位を測定したところ、−7マイ
クロクーロン/gの電位で均一に帯電しているこ
とを確認した。
この現像剤保持部材12に対向する感光体11
表面には、静電潜像として暗部+600Vで明部+
150Vの電荷模様を形成し、現像剤保持部材12
表面との距離を300ミクロンに設定した。そして、
上記現像剤保持部材12に対し電源19により周
波数800Hz、ピーク対ピーク値が1.4kVで、中心
値が+300Vの電圧を印加したところ、現像むら
やゴースト像、更にはかぶりのない商品質の現像
像を得ることができた。
また、現像剤供給容器13内の混合体に関して
は、磁性粒子はほとんど消耗されずに非磁性現像
剤のみが現像のために消費された。また、現像機
能は現像剤がほとんど消費されるまで変わらずに
安定していた。
ところで、磁性粒子拘束磁極14―1としてN
極を用いた場合を例示したが、勿論、S極でも良
い。
なお、上記具体例では規制部材に鉄等の磁性体
よりなる磁性ブレードを用いているが、アルミニ
ウム・銅・樹脂等の非磁性体よりなる非磁性ブレ
ード又は容器を構成する樹脂やアルミニウム等の
非磁性体の壁を、この規制部材として用いること
もできる。しかし、この場合、磁性粒子の流出を
防止するため、スリーブと規制部材との間隙を磁
性ブレードを用いるときよりも更に小さくする必
要がある。また、磁性ブレードを用いる場合は、
ブレードと磁極間の磁界により現像剤の出口部に
安定して磁気ブラシが形成できる点で好ましい。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、磁界に
より拘束された磁性粒子を使用して、現像剤保持
部材12上に非磁性現像剤の薄層を形成する装置
において、磁性粒子を容器内で適切に循環させる
ことができるので、良好な現像が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を使用した現像装置の断面
図、第2図および第3図は、、本発明によらない
装置における磁束密度の分布を極座標で表した説
明図、第4図は本発明による装置における磁束密
度分布を極座標で表した説明図で、第5図は、本
発明を実施した一具体例の磁束密度分布を極座標
で表わした説明図である。 符号の説明 11:電子写真感光体、12:現
像剤保持部材、13:現像剤供給容器、14:固
定磁界発生手段、14―1:磁性粒子拘束磁極、
14―2:磁性粒子くみ上げ磁極、15:磁性粒
子拘束部材、16:基層、17:現像剤層、1
9:バイアス電源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 現像剤供給容器と、この容器の開口に、この
    容器の内部と外部に臨むように、かつ現像部に於
    いて像担持体に対向するように設けられた現像剤
    保持用非磁性回転部材と、この回転部材内部に設
    けられた固定磁界発生手段と、上記回転部材に対
    向配置されたブレード部材と、を備え、上記容器
    内で、磁性粒子を含む基層であつて、上記回転部
    材の回転により回転部材の周囲に沿つて上昇移動
    し、そして上記ブレード部材及び固定磁界発生手
    段の磁力によつて通過を阻止された磁性粒子が上
    記上昇移動部の外側を重力により下降移動する基
    層が回転部材上に、そしてこの基層上に現像剤を
    含み、かつ磁性粒子は含まないか、含んでも上記
    基層よりも少ない割合でしか含まない外層が夫々
    形成され、上記基層の磁性粒子の上記下降移動に
    よつてこの外層から現像剤を取り込み、この取り
    込まれた現像剤を回転部材により現像部に搬送し
    て静電潜像を現像するものであり、上記ブレード
    部材とともに磁性粒子の通過を阻止する磁極は回
    転部材の表面で磁束密度が300〜800ガウスで、か
    つ、半値幅が前記回転部材の回転軸を中心として
    50度〜120度である磁界を発生させることを特徴
    とする現像装置。 2 前記回転部材には交流又は直流バイアス電圧
    が印加される特許請求の範囲第1項記載の現像装
    置。
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