JPH02291953A - 溶融金属用燐センサ - Google Patents

溶融金属用燐センサ

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JPH02291953A
JPH02291953A JP1112631A JP11263189A JPH02291953A JP H02291953 A JPH02291953 A JP H02291953A JP 1112631 A JP1112631 A JP 1112631A JP 11263189 A JP11263189 A JP 11263189A JP H02291953 A JPH02291953 A JP H02291953A
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phosphorus
concentration
electrolyte
electrode
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JP1112631A
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Masanori Iwase
正則 岩瀬
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  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融金属中の燐濃度を迅速に測定するガルバ
ニ電池センサに関するものである。
(従来の技術) 鉄鋼業を例にとって説明する。高炉から出てくる溶銑中
には、通常、0.05〜0.2重量バーセントの燐が含
有されている。上記溶銑を転炉で製錬する前には、通例
、予備M.燐処理が施される。予備脱燐には種々のフラ
ックスが用いられるが、フラックスの必要量は溶銑中の
燗濃度によって変化する。従って、フラックスの必要量
を決定するためには、溶銑中の燐濃度を知る必要がある
。通常は、溶銑をサンプリングし、これをカントバック
等の手法で分析して燗濃度を決定している。ところが、
このような方法では、分析結果が得られるまでに3ない
し10分間を要する。
一方、高炉からは毎分10トン以上の速度で出銑される
。従って、分析結果を待ってがら脱燗処理を行なってい
たのでは、脱燗処理を効率的に行なう事は出来ない。そ
こで、現状では、溶銑中の燗濃度が不明のまま、脱燐用
フラックスを溶銑へ添加して予備Jlを行なっている。
このような方法では、当然、フラックスの使用量が、あ
る場合には通犬になり、ある場合には過小になる、とい
った事態が生じる。従って、脱燗後の溶銑中の燐濃度も
安定しない。
(本発明が解決しようとする問題点) かかる事情下に鑑み、本発明者は、溶融金属中の烟濃度
を迅速に測定出来る電気化学ガルバニセンサを開発する
ことを目的とし、本発明を完成するに至った。
(問題点を解決するための手G) すなわち、本発明者は、3MO.P2O5と書くことの
出来る三12塩と、これと平衡する他のj:4rJi塩
を共存させることにより、P2O5の活量が温度のみに
よって定まるようにした電解質を用い、この電解質の一
方の電極には燐または酸素の化学ポテンシャルが既知の
物質を使用し、他方の電極は爛鴻度未知の溶融金属とし
て燐濡淡電池を形成し、上記雨電極間の電位差を測定す
れば溶融金属中のgA濃度を測定できることを見出した
のである。
以下本発明を詳細に説明する。3BaO.P2Osを例
にとって説明する。本発明者は、3BaO.P2Osの
電気電導度を測定した。その結果、高温では10−′Ω
′″1C!lI−1ないし1Ω−10『1程度の電気電
導度を持った固体電解質になることがわかった。この3
BaO.P2O5の電導機構はBa2+イオンの移動に
よるものである。
3BaO.P2O5と平衡する固体の燐酸塩には、10
BaCl.3P2O5と2BaO.P2O,の2つがあ
る。以下, 3 BaO . P2O5と10Ba0.
3P2Osとが平衡する場合について説明する。
3BaO.P2Osと10BaO . 3P2O5とが
平衡する場合、その熱力学的自由度は、ギブスの相律に
より次式で与えられる。
f  =  c  +  1 −  p  .....
..........(1)f : 熱力学的自由度 C : 成分の数。
p ; 相の数。
3BaO.P2O,と10BaO.3P2Osとが平衡
する場合には成分はBaOとP2O,の2つであるから
、f=2である。また相は、3BaO.P2O5と10
BaO.3P2Osとの2つであるからp=2である。
したがって、自由度はf  =  2  +  1  
−  2  =  1......(2)となり、3B
aO.P2Osと10BaO.3P2Osとが平衡する
系のP2O5の活量は温度のみによって定まる。言換え
ると、温度が決れば、P2O5の活量は一定値をとる。
いま、3EaO.P2O5と10BaO. 3P2O5
を混合して焼結し、これを固体電解貿として以下のガル
バニ電池を組む。
基l!.電極//3BaQ.P2Os + 10Ba0
.3P2Os//測定電極..,..........
.電池(1)上の電池式中で、測定電極は燐撮度あるい
は燐の活量が未知の溶融金属を示し、基準電極は、燐濃
度あるいは燐の活量が既知の物質を示す。なお、後述す
るように、基準電極は酸素の活量が既知の物質テもよい
。以下、3BaO.P2Osと10BaO.3PJsと
の混合物から成る電解質と基準電極との界面をr界面1
」と言い、3BaO.P2Osと10BaO.3P2O
sとの混合物から成る電解質と測定電極との界面を「界
面2」と言う。
3EaO .P2O5はBa2+イオン電導体であるか
ら、電池(1)が示す起電力はネルンストの式により、
2FE  =  μ(Ba)” − μ(Ba)”  
...........(3)で与えられる。ただし F:ファラディ一定数 E:起電力 μ:化学ポテンシャル である。また(3)式中の上付き添え字のI,IIはそ
れぞれ界面1、2を表わす。
一方、界面1、および界面2における平衡反応は次式で
表される。
3 Ba + 2 P + 4 02 = 38aO.
P2Os  ...−......(4)(4)式の標
準自由エネルギー変化,ΔQ o,は次式で与えられる
ΔG0 =μ(3BaO.PzOs)” − 4μ(02)” 
− 2μ(P)”−3μ(Ba)x.........
..........(5)=μ(3BaO.P2Os
)” − 4 μ(02) ” − 2μ(P)”− 
3 μ(Ba)”  ....−.........−
.−(.6”)したがって、(5) , (6)式を(
3)式へ代入すれば、次式を得る。
2FE ” (1/3)μ(3BaO.P2O5)” − (1
/3)μ(38aO.P2Os戸− (2/3) μ(
P)”   + (2/3)μ(P)”− (4/3)
μ((h)”  + (4/3)μ((h)”・・・・
・・・・・・・・・・・・・・(7)ここで、3BaO
.P2Osの化学ポテンシャルは、界面1と界面2とで
等しいから μ(3BaO.P2O5)”= μ(3BaO.P2O
s)”  .−......(8)である。したがって
(7)式は 2FE = − (2/3)μ(P)”  + (2/3)μ(
P)”− (4/3)μ(02)”  + (4/3)
μ(02)”となる。
一方、界面1、2における燐と酸素の化学ポテンシャル
は次式の関係にある。
2μ(P)”  + (5/2)μ(02)”  =μ
(P2O!)”2μ(P)”  + (5/2)μ(0
2)” ”  μ(P2Os)”...,,,,,.,
,,.,,,....(11)さきに述べたように界面
1、界面2ともに、3BaO.P2O5とlOBao 
. 3P2O5が平衡しており、熱力学的自由度は1で
あり、従って μ(P2O5)”  ” μ(P2O5)”.....
...........(12)であるから、(10)
 . (11)式より2μ(P)”  + (5/2)
μ(02) ”= 2μ(P)”  + (5/2)μ
((h)”となる。(l3)式を(9)式へ代入すれば
、2FE = (2/5)iμ(P)”  − μ(P
)”l.......(14)となる。燐の化学ポテン
シャル,μ(P),と燐の活量,a(F’),の関係は μ(P) =R T In a(P) .......
..............(15)であるから、(
15)式を(14)式へ代入することにより E  : (R丁/5F)  lnia(P)”/a(
P)”l  ........(16)となる。(l6
)式は、界面1における燐の活量が既知であれば、電池
(1)の起電力と温度を測定することにより。界面2に
おける燐の活量がわかることを示している。つまり電池
(1)は燐漬淡電池となっている 以上は3BaO.P2Osと10BaO.3P2Osと
が共存する場合について説明したが、3BaO.I’2
O5と2BaO.P2Osが共存する場合にも、熱力学
的自由度は1となり、(16)式が得られる。また、3
BaO.P2O,と共存する10Ba0.3P2Osあ
るいは2BaO.P2Osが液体状態になっても、同じ
式が得られる。
本発明者は、さらに、3BaO.P2O5以外の他の三
燐酸塩も貰温では高い電気電導度を示すことを見出した
のである。すなわち、以上の説明では三燐酸塩として:
FBaO.P2O5の場合について述べたが、他の三g
4&!2塩の場合にも同じ原理により燐撮淡電池を組む
ことができる。3BaO.P2Os以外の他の三燐酸塩
およびそれと共存させるべき燐酸塩を挙げると表1のよ
うになる。なお3MgO.P2Osの場合には、燐酸塩
だけでなく酸化物であるMgOと共存させてもよい。
表1 三#A酸塩と共存する燐酸塩 (実施例) 以下に本発明の実施例を説明する。第一図は、電気化学
センサの主要部であるガルバニ電池の構造を示す。まず
、′rM.解質lは、三燐酸塩と他の燐酸塩を混合して
1400°Cで焼結し、固体電解質としたものである。
この固体電解貢には表1に示した三燐酸塩と他の燐酸塩
の組合せのうちのいずれを用いてもよい。また38gO
.P2Osの場合には、MgOと共存させてもよい。
この電解質は熱力学的には2相共存の状態となっている
。従って、熱力学的自由度は1であり、一定温度の下で
は、P2O5の活量を一定に保つことが出来る。第一図
では、電解質はベツレト状になっているが、一端閉管状
にしてもよい。この固体電屏質は保持管2の内側に固定
してある。なおこの保持管の材質は耐火性の絶縁物でさ
えあれば、いかようなものでもよい。例としてアルミナ
、マグネシア、シリカなどがあげられる。
保持管2(第一図)の内部には、燐の化学ポテンシャル
が既知である′aIM3 (すなわち基準電極)を充填
する。なおこの基準電極は、供の化学ポテンシャルが既
知でありさえすればよく、気体、液体、固体を問わない
州の化学ポテンシャルが既知の物質の代わりに、酸素の
化学ポテンシャルを既知としf:物質を使用することも
出来る。例えば、空気を使用することも出来る。空気を
使用した場合には、 2 P + (5/2) 02 (空気) =  P2
O5(電解質)の反応が電極と電解質の間で平衡に達す
る。先に述べたように、電解質中のP2O5の化学ポテ
ンシャルは一定に保たれるので、酸素の化学ポテンシャ
ルが既知であれば、結果的には供の化学ポテンシャルが
既知であるのと同じである。従って、酸素の化学ポテン
シャルが既知の物質として公知である金属クロムと酸化
クロムの混合物、あるいは、金属モリブデンと酸化モリ
ブデンの混合物等も使用できる。
この基準電極のリード線4としては、モリブデン、白金
等の金属が使用出来る。保持管の端部は耐火セメント5
で固定する。
以上でガルバニ電池の組み立てを終了する。このように
して組み立てたガルバニ電池センサを燐を含有した溶銑
6の中へ浸漬し、溶銑側リード綜7と基準電極側リード
線4の間の起電力を測定した。なお溶銑側リード線7と
しては、モリブデン、白金、鉄等が使用出来る。
起電力測定結果を第二図に示すが、起電力と溶銑中の燐
の濃度の対数との間には良好な直線関係が認められる。
したがって、燐センサの起電力と温度を測定すれば、溶
銑をサンプリングすることなく、溶銑中のm?M度を知
ることができる。なお一回の起電力測定に要した時間は
5−60秒であり、迅速にM ’lFg度が測定できる
。また、ここでは、溶銑中の燐濃度測定を例にとって説
明したが、他の溶融金属の場合にも同じ方法が使用でき
る。
(効果) 以上のように、本発明によれば、溶融金属中の3:4濃
度が迅速に測定できるので、その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第一図二本発明の実施例 1;固体電解質     2;保持管 3;基準電極       4;リード線5:耐火セメ
ント    6:溶銑 7:溶銑側リード線 第二図z本発明にょる燐センサの起電力と溶銑中のM?
M度の対数との関係

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 一般式で3MO.P_2O_5と書くことの出来る三燐
    酸塩(以下、「M」は元素のMg、Ca、Sr、Baを
    言う)と、これと平衡する他の燐酸塩を共存させること
    により、P_2O_5の活量が温度のみによって定まる
    ようにした電解質を用い、この電解質の一方の電極には
    燐または酸素の化学ポテンシャルが既知の物質を使用し
    、他方の電極は燐濃度未知の溶融金属として燐濃淡電池
    を形成し、上記両電極間の電位差を測定することにより
    溶融金属中の燐濃度を測定することを特徴とする溶融金
    属中の燐濃度測定法。
JP1112631A 1989-05-01 1989-05-01 溶融金属用燐センサ Pending JPH02291953A (ja)

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