JPH02291849A - 中空器官吻合用器具 - Google Patents

中空器官吻合用器具

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JPH02291849A
JPH02291849A JP1113368A JP11336889A JPH02291849A JP H02291849 A JPH02291849 A JP H02291849A JP 1113368 A JP1113368 A JP 1113368A JP 11336889 A JP11336889 A JP 11336889A JP H02291849 A JPH02291849 A JP H02291849A
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anastomosis
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porous
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Tatsuya Kawai
達也 川合
Takashi Matsuda
貴志 松田
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Nippon Medical Supply Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、血管や腸管などの中空器官を吻合する際に中
空器官の内部または外部に装着して器官を支持するため
に使用する器具に関する。
〔従来の技術〕
血管や腸管などの中空器官同士を吻合する方法としては
、単に縫合糸で吻合部を縫合するだけの方法が古くから
行われてきたが、器官が柔らかいので縫合を行いにくく
、特に小口径の血管に対しては多《の困難を伴うもので
あった。したがって手術には経験と熟練が必要で、時間
も長くかかるという問題があった。そこでこのような点
を改良するために、特開昭61−217170号公報や
実開昭61− 29720号公報には、吻合掻作を補助
するための器具が開示されている。これらの器具は生体
吸収性材料から形成されており、手術後一定期間が経過
すると消失するので、生体内に異物として残る心配がな
く、優れた利点を有している。
また本発明者らも、このような吻合用の器具をさらに改
良したものについて、特開昭64− 72737号公報
.特開昭64− 72738号公報および特開昭64−
 72739号公報に提案している。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の吻合用の器具は、単なる高分子材料の成形物であ
ったので、表面が平滑で硬いものであった.したがって
、吻合時に生体器官が滑りやすく吻合部に位置させにく
いという問題があった。すなわち、吻合中に位置がずれ
て何度もやりなおす必要があったり、中空器官と器具と
を同定するために縫合糸で周囲から縛っても、器具が吻
合部から移動してしまうという問題があった。
(課題を解決するための手段〕 本発明においては、器具の外表面を多孔質構造にするご
とによって上記の目的を達成した。すなわち本発明は、
吻合しようとする中空器官の内部または外部に装着して
吻合操作を補助するために使用する円筒状の器具であっ
て、該器具は生体吸収性材料からなり、外表面層が多孔
質構造で且つその内側に硬質な非多孔質層を有すること
を特徴とする中空器官吻合用器具である。
〔作  用〕
本発明の器具を用いて血管や腸管等の中空器官を吻合す
る方法としては、2種類の方法がある。
1つは前述した特開昭61−217170号公報に開示
されている方法であり、第2図に示すように、一方の中
空器官4の外側であって端部から少し入った位置に本発
明の器具lを位置させて端部を反転し、器具を中空器官
の外表面で挟んだ状態にしてもう一方の中空器官5をそ
の上に被せて、その周囲を縫合糸6などで縛る方法であ
る。また第2の方法は器具を中空器官の内側に位置させ
る方法であり、第3図に示すように中空器官の端部内側
に本発明の器具1を位置させて中空器官4,5の内表面
同士を密着させ、端部同士を縫合糸6で縫合する。
本発明の器具は、外表面が多孔質構造であるので外表面
に適度の凹凸があり、生体組織との間に適度の摩擦が発
生して吻合部への固定が容易になる。
また、第2図に示す吻合方法の場合には、周囲から縫合
糸で縛ると多孔質部に糸が食い込むので確実に固定でき
るようになる。
〔実施例〕
本発明の器具の実施例を第1図に示す。図に示すように
、器具1は外表面に多孔質層2を有し、その内側に硬質
な非多孔質層3を有している。多孔質層と非多孔質層の
厚さについてはとくに制限はないが、非多孔質層は器具
全体に充分な剛性を与えるだけの厚さを有することが必
要である。また、多孔質層と非多孔質層はそれぞれ1層
ずつである必要はなく、外表面が多孔質層であれば3N
以上の積層構造でもよい. 本発明の器具を構成する生体喋収性材料としては、各種
の脂肪族ポリエステル,キチン.コラーゲンおよびポリ
アミノ酸などをあげることができる。脂肪族ポリエステ
ルについてさらに具体的に言うならば、グリコール酸.
乳酸.β−ヒドロキシブチルカルボン酸,β−ヒドロキ
シバリレート,β−プロピオラクトン,T−プチロラク
トン.T−バレロラクトン,δ−バレロラクトン.δ一
カブロラクトン.ε一カブロラクトン,メチルーε一カ
ブロラクトン,ρ−ジオキサノン,メチルーp−ジオキ
サノン,ジメチル−P−ジオキサノンなどを重合して得
られるホモボリマーまたはコボリマーをあげることがで
きる。
本発明の器具を製造するには、まず生体吸収性材料で非
多孔質の円筒を作成し、これに多孔質層を積層する方法
が好適である。非多孔質層を製造するには、溶融した材
料を円筒状に押し出すが金型中に射出して冷却固化する
溶融成形法を利用することができる。また、より箇便な
方法としては、生体吸収性材料を溶媒に溶解した溶液を
円筒状の型の表面に塗布し、これを常温または加熱下に
乾燥して脱型する溶液成形法も利用することができる。
多孔質層を形成するには、得られた非多孔質の円筒体の
外表面に生体吸収性材料の溶液を塗布し、これを凍結乾
燥する方法が好適である。凍結乾燥については、特開昭
51−116079号公報や特開昭61−149160
号公報に製造手順,条件等が詳細に記載されている。
以下、具体的実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例1 乳酸単位80モル%とグリコール酸単位20モル%から
なる乳酸−グリコール酸共重合体の10%クロロホルム
溶液を調製し、これに外径5−のシリコーン・チューブ
を浸漬して引き上げ、6o゜Cで3時間乾燥する操作を
15回繰り返して行い、最後に一昼夜乾燥してシリコー
ン・チ1−ブの外表面に厚さ0.4論の非多孔質重合体
層を形成した。このシリコーン・チューブを一端を閉塞
させた内径8.81Mのガラス管の中心に位置させ、こ
れに上記の重合体の3%ベンゼン溶液を注入して凍結さ
せた。そして、凍結した溶液と一緒にガラス管からシリ
コーン・チューブを引き抜き、凍結した状態で真空乾燥
を6時間行った。最後に60℃で一昼夜送風乾燥してシ
リコーン・チューブから重合体を引き扱き、外径約8m
m,内径約51I11の千1−ブを得た。
得られたチューブは、外側から厚さ約lmにわたって多
孔質構造を有しており、内側約0.3++aが非多孔質
構造であった.このチェーブを使用して第2図に示す方
法で動物の血管吻合実験を行ったところ、吻合が容易で
周囲からh1合糸で縛ることにより確実に固定すること
ができた。
〔発明の効果] 本発明の吻合用器具は表面が多孔質構造であるので生体
組繊と接触したときに滑りにくく、面管や腸管など中空
器官の吻合を容易に行うことができる。また、本発明の
器具を中空器官に挿入した状態で周囲から縫合糸などを
用いて縛ると、多孔質部分は柔らかいので糸が食い込ん
で確実に固定される。したがって、吻合を容易にかつ確
実に実施できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の吻合用器具の実施例を示す断面図で
ある。また第2図および第3図は、中空器官を吻合する
方法を説明する断面図である。 l.吻合用器具   2.多孔質層 3.非多孔質層   4,5.中空器官6.縫合糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  吻合しようとする中空器官の内部または外部に装着し
    て吻合操作を補助するために使用する円筒状の器具であ
    って、該器具は生体吸収性材料からなり、外表面層が多
    孔質構造で且つその内側に硬質な非多孔質層を有するこ
    とを特徴とする中空器官吻合用器具。
JP1113368A 1989-05-02 1989-05-02 中空器官吻合用器具 Expired - Fee Related JP2611833B2 (ja)

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