JPH0229005Y2 - - Google Patents

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JPH0229005Y2
JPH0229005Y2 JP6889083U JP6889083U JPH0229005Y2 JP H0229005 Y2 JPH0229005 Y2 JP H0229005Y2 JP 6889083 U JP6889083 U JP 6889083U JP 6889083 U JP6889083 U JP 6889083U JP H0229005 Y2 JPH0229005 Y2 JP H0229005Y2
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plate
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は車両緊急時の乗員保護用シートベルト
装置に関する。
〔背景技術〕
一般的なシートベルト装置では、乗員が着座後
に拘束用ウエビングの端部へ取付けられたタング
プレートをバツクル装置へ係合させることにより
ウエビングの装着状態となる。
ところがこのタングプレートは車内へ取付けら
れる他の乗員用のウエビングに装着状態となる。
ところがこのタングプレートは車内へ取付けら
れる他の乗員用のシートベルト装置に用いるバツ
クル装置へも係合可能であるため、誤つて隣席の
バツクル装置へタングプレートを装着する可能性
がある。これは特に後席の外側乗員に3点式シー
トベルト装置が、後席中央の乗員に2点式シート
ベルト装置が装着された車両において生じやす
い。
この誤装着を防止するには、バツクル装置及び
タングプレートの形状を後席の外側乗員用と中央
乗員用とで異なるものを用い、誤装着が不可能と
なるようにすればよい。
しかし部品種類の増加はコストアツプの原因と
なり、またデザインの統一もとれない。
〔考案の目的〕
本考案は上記事実を考慮し、車室内に同一のバ
ツクル装置を複数個装備しても乗員が自己のウエ
ビングを誤つて隣席の乗員用のバツクル装置へ装
着することがないシートベルト装置を得ることが
目的である。
〔考案の構成〕
本考案に係るシートベルト装置は、それぞれ異
なる被検出部が形成されたタングプレートと、タ
ングプレートが各々挿入されるバツクルと、で構
成される複数のバツクル装置を備えたシートベル
ト装置であつて、各バツクル内に設けられ前記被
検出部を検出して各タングプレートの挿入により
異なる信号を出力するセンサと、複数のバツクル
装置毎に設けられ前記センサの出力信号の一つに
それぞれ対応する信号の入力で前記タングプレー
トとバツクルとの組み合わせが正しいことを判定
する論理回路と、この論理回路からの信号により
作動されるアクチユエータと、このアクチユエー
タによつて作動され挿入されたタングプレートを
係止するロツク手段と、を有している。
タングプレートがバツクルへ挿入されると、セ
ンサは被検出部を検出して信号を論理回路へ供給
する。論理回路では前記タングプレートとバツク
ルとの組み合わせが正しいか否かが判定され、正
しい場合のみアクチユエータを作動させる。この
アクチユエータの作動によりロツク手段でタング
プレートとバツクルとを係合する。前記タングプ
レートとバツクルとの組み合わせが誤りである場
合はアクチユエータが作動しないので、このタン
グプレートとバツクルとは係合状態とはならず、
操作者はタングプレートとバツクルとの組み合わ
せが誤りであることを認識することができる。こ
のため、乗員は誤つて隣席乗員用のウエビングを
装着するようなことを防止することができる。
〔考案の実施例〕
第1図乃至第3図は本実施例に係るシートベル
ト装置に用いられるバツクル装置10が示されて
おり、乗員拘束用ウエビング11の端部へ取付け
られるタングプレート14A(第4図A参照)の
係合用となつている。このバツクル装置は後席3
人掛シートにおける3組のシートベルト装置につ
いて同一構造となつている。
このバツクル装置10ではストラツプ12の両
面に板状ベース16,18の一端を重ねてリベツ
ト20によりこれらを固定し、ベース16,18
の間へタングプレートの挿入空間15を形成して
いる。
ストラツプ12の図示しない他端が車体に取付
けられることによりバツクル装置10は車体から
立設できるようになつている。
ベース16,18のリベツト20と反対側の端
部には第3図に示すように互いに平行な3対の穴
22が貫通されており、これらの穴の軸心を通る
面はタングプレート14Aの挿入方向と直角とな
つている。ベース18に穿設される3個の穴22
にはそれぞれセンサの一部を構成する発光ダイオ
ード24A,24B,24Cが、ベース16の穴
22にはそれぞれ前記発光ダイオード24A,2
4B,24Cと共にセンサを構成するフオトトラ
ンジスタ26A,26B,26Cが挿入されてい
る。
従つて発光ダイオード24A,24B,24C
から発した光をそれぞれ直接フオトトランジスタ
26A,26B,26Cで受光することができる
ようになつている。
このフオトトランジスタ26A,26B,26
Cはベース16を第1図下側から覆うロアカバー
28に固着されベース16下側からの光侵入が遮
断されている。発光ダイオード24A,24B,
24Cはベース18の第1図上側から重なつて一
体となつているミドルカバー30に固着され、ベ
ース18の上側からの光侵入が遮断されている。
第4図に示されるようにタングプレート14A
には被検出部である検知穴32A,34が形成さ
れており、タングプレート14Aをバツクル装置
10の挿入空間15に所定量挿入したときに、発
光ダイオード24A,24Bから発した光が検知
穴32A,34を通つてそれぞれフオトトランジ
スタ26A,26Bによつて受光されるようにな
つている。このとき発光ダイオード24Cから発
した光はタングプレートにより防害され、フオト
トランジスタ26Cは受光することができない。
このタングプレート14Aは一例として後席中
央乗員用のウエビングへ取付けられ、第4図Bに
示されるタングプレート14Bが後席外側乗員用
のウエビングへ取付けられる。このタングプレー
ト14Bでは、バツクル装置10内のフオトトラ
ンジスタ26A,26Cのみが受光可能なように
検知穴32B,36が形成されており、中央部に
は検知穴はない。
これらのフオトトランジスタ26A,26B,
26Cからの信号が入力される論理回路38を第
5図に従い説明する。
この論理回路38は、該入力信号によりバツク
ル装置とタングプレートの組合せの正誤を判定
し、その組合せが正しい場合にはロツク信号を
ONにして出力し、ソレノイド駆動回路39を介
してソレノイド40を励磁するようになつてい
る。
この論理回路38は三組の同一構造のバツクル
装置との間で入出力を行つており、論理回路との
接続は三組とも同様になつているので第5図はそ
の一組のみについて示し、他の二組については省
略している。
バツクル装置10の内部にはソレノイド40が
ベース18上に固定されており、板ばね42によ
りベース18の垂直方向に押圧されるT字形ロツ
クプレート44の制御用となつている。この板ば
ね42及びロツクプレート44とによりロツク手
段を構成している。
ソレノイド40はベース18上にその軸を該ベ
ースに平行にして固定されており、該ソレノイド
の筒内には棒状の鉄芯46の一部が挿入されてい
る。この鉄芯46の他端にはアクチユエータとし
てのロツクピン48が固着されており、ロツクプ
レート44に形成された穴49と対応している。
このT字形のロツクプレート44は板ばね42の
付勢力で先端部がベース16,18方向へ付勢さ
れている。しかしロツクピン48がこの開口49
へ挿入されると移動が停止されるようになつてい
る。
ベース18上にはロツクプレート44と対応し
て押上片58が移動可能となつている。第7図に
示される如くこの押上片58の両側からは一対の
アーム59が突出してベース16,18の両側面
を把持しており、ベース16,18に沿つてタン
グプレート挿入方向へ移動できるようになつてい
る。
この押上片58には傾斜面58Aが形成されて
ロツクプレート44の下面と対応している。
従つて押上片58をタングプレート挿入方向に
移動させると、ロツクプレート44の頭部が上方
向に徐々に押上げられタングプレートの係止が解
除されるようになつている。
押上片58は、ベース18に沿つてスライド可
能なレリーズノブ60に固着されており、乗員は
このレリーズノブ60をスライドさせることによ
りタングプレートの抜出し操作を行なうようにな
つている。
このレリーズノブ60の上面に接近してアツパ
カバー62がロアカバー28へ連結されており、
内部のロツク手段を覆つて保護している。アツパ
カバー62の内側とこれに対向するレリーズノブ
60の一端には突設片64,66が突出されてお
り、この間に圧縮コイルばね68が介在されてレ
リーズノブ60の復帰力を付与している。
ベース16,18にはタングプレート挿入方向
に長手方向とされるガイド溝70が穿設されてお
り、エジエクトピース72及びこれとストラツプ
12の一端との間に圧縮コイルバネ74が挿入さ
れている。従つてタングプレート14Aは挿入時
にこのエジエクトピース44を圧縮コイルばね7
4に抗して押込んだ後に開口49をロツクプレー
ト44と対応させてロツクプレート44の係合が
可能となり、この係合が解除されるとエジエクト
ピース72によつてバツクル装置10から押し出
されるようになつている。
なお論理回路38はタングプレート14Aを裏
返してバツクル装置10に挿入しても、その組合
せが正しいものとして判定するようになつてい
る。
次に本実施例の作用を説明する。
後席中央の乗員はシートベルト装着に際して、
自席のウエビング先端に設けられたタングプレー
ト14Aを自席のバツクル装置10へ挿入した場
合にのみウエビングを装着することができる。
すなわち、タングプレート14Aの挿入により
検知穴32A,34が発光ダイオード24A,2
4Bと対応し、この発光をフオトトランジスタ2
6A,26Bが検知し、フオトトランジスタ26
Cはタングプレート14Aでさえぎられて発光ダ
イオード24Cからの光を受けないので、論理回
路38はこのタングプレート14Aが正規のタン
グプレートであると判定する。これによつてソレ
ノイド40が励磁され、ロツクピン48が引張ら
れてロツクプレート44は板ばね42の付勢力で
タングプレート14Aの開口49へ係合する。こ
の結果乗員はウエビング装着状態となる。
乗員のウエビング装着解除時には、レリーズノ
ブ60の押込によりロツクプレート44が押上げ
られるのでタングプレート14Aはバツクル装置
から押出され、論理回路38がその組合せが正し
くないものとして判定するためソレノイド40は
消磁されロツクピン48は圧縮コイルばね50に
より押戻される。従つてロツクプレート44は上
昇した状態が保持され再度タングプレート14A
を挿入できる状態になつている。
このバツクル装置10に隣席のタングプレート
14Bを挿入した場合、検知穴の位置がタングプ
レート14Aの場合と異なるので論理回路38は
バツクル装置とタングプレートの組合せが正しく
ないと判断する。したがつてタングプレートロツ
ク信号はOFFのままであり、ソレノイド40は
励磁されないのでロツクプレート44は下降でき
ず、タングプレート14Bはエジエクトピース7
2で押し出される。そこで乗員は誤つたウエビン
グ装着動作を行つたことが容易に判断できる。
本実施例では特に論理回路をバツクル装置の外
部に配設しているので、後席3個のバツクル装置
は完全に同一のものとすることができる。
またタングプレートを係止する場合、ロツクプ
レート44がタングプレートの穴49を貫通する
ので、タングプレートの係止は完全になり、ハー
フラツチ状態となることはない。
発光ダイオードからの光はタングプレート挿入
口から少し漏れるようになつており、車室内が暗
くても容易にタングプレートをバツクル装置に装
着可能となつている。またこの光は乗員にシート
ベルトを装着させるための注意信号にもなつてい
る。
なお上記実施例における発光ダイオードとフオ
トトランジスタの位置は図面に示した位置に限ら
ず、タングプレートの被検出部分と対応する位置
であればよい。したがつて被検出部分は図面に示
すような検知穴ではなく、タングプレートの側面
に発光ダイオードからの光が通過できる切込みを
形成したものであつてもよい。またタングプレー
トに共通に複数の検知穴を予め形成しておき、不
必要な検知穴をビス等で塞ぐようにしてもよい。
発光ダイオードとフオトトランジスタの数は3
組に限らず2組以上であればよい。
フオトトランジスタの受光方式は本実施例の様
な透過方式に限らずタングプレートで発光ダイオ
ードからの光を反射する反射方式であつてもよ
い。この場合、タングプレートに小さな丸形の黒
紙等を貼付し又は穴を穿設する等して光を反射す
る部分と反射しない部分を設けて本実施例におけ
る検知穴に対応するようにしてもよい。
センサとしては発光ダイオードとフオトトラン
ジスタの組合せによるものに限らず、検出信号を
電気信号として論理回路に入力できるものであれ
ばよい。例えばイメージセンサや磁気センサ等を
用いてもよい。この場合タングプレートにはこれ
に適応した被検出部分を設ければよい。
また、論理回路の具体的なものは説明しなかつ
たが、バツクル装置とタングプレートの組合せの
正誤を判別しロツク信号を出力することが可能で
あればよく、例えばマイクロプロセツサを用いて
もよい。論理回路はバツクル装置の外部に配設さ
れるものに限らず、バツクル内に配設されるもの
であつてもよい。この場合、全バツクル装置に共
通な論理回路を用いるには、各センサからのリー
ド線と論理回路の入力端子からのリード線の接続
を切替スイツチで容易に変更できるようにしてお
けばよい。
更に、タングプレートのロツク手段としては図
面に示すものに限らず、論理回路からのタングプ
レートロツク信号によりタングプレートを係止す
るものであればよい。したがつて例えばソレノイ
ドの軸をベースに垂直に配設してソレノイドの筒
内に挿入される鉄芯により直接タングプレートを
係止又は係止を解除することができるものであつ
てもよい。この場合本実施例における板ばね、ロ
ツクプレートは不要になる。またアクチユエータ
はソレノイド40の鉄芯46によつて軸移動され
るロツクピン48に限らず例えば鉄芯入の電磁石
を用いてもよくこれでロツクプレートを吸引もし
くは解放してタングプレートを係止もしくは解除
する構造のものであつてもよい。
更に、センサとしてバツクル装置内にマイクロ
スイツチを配設し、エジエクトピースを該スイツ
チのストライカーとして使用し、タングプレート
をバツクル装置に挿入した場合のみ該スイツチの
接点が論理回路及び駆動回路の電源を入にするよ
うにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明した如く本考案に係るシートベルト装
置はバツクル装置とタングプレートの組合せの正
誤を論理回路を用いて判定するようになつている
ので、車空内に同一のバツクル装置を装備しても
乗員が隣席のシートベルト装置を誤装着すること
がないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシートベルト装置に用い
るバツクル装置の実施例を示す縦断面図、第2図
は第1図のバツクル装置にタングプレートを係止
させた状態を示す縦断面図、第3図は第1図の発
光ダイオードとフオトダイオードの3組の配置を
示す横断面図、第4図はタングプレートの平面
図、第5図は第1図のバツクル装置を作動させる
ための回路図、第6図は第1図のバツクル装置の
A−A横断面図、第7図は第1図のロツクプレー
トと押上片の関係を示す斜視図である。 10……バツクル装置、14A,14B……タ
ングプレート、24A,24B,24C……発光
ダイオード、26A,26B,26C……フオト
ダイオード、38……論理回路、40……ソレノ
イド、42……板ばね、44……ロツクプレー
ト、46……鉄芯、48……ロツクピン、58…
…押上片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. それぞれ異なる被検出部が形成されたタングプ
    レートと、タングプレートが各々挿入されるバツ
    クルと、で構成される複数のバツクル装置を備え
    たシートベルト装置であつて、各バツクル内に設
    けられ前記被検出部を検出して各タングプレート
    の挿入により異なる信号を出力するセンサと、複
    数のバツクル装置毎に設けられ前記センサの出力
    信号の一つにそれぞれ対応する信号の入力で前記
    タングプレートとバツクルとの組み合わせが正し
    いことを判定する論理回路と、この論理回路から
    の信号により作動されるアクチユエータと、この
    アクチユエータによつて作動され挿入されたタン
    グプレートを係止するロツク手段と、を有するシ
    ートベルト装置。
JP6889083U 1983-05-09 1983-05-09 シ−トベルト装置 Granted JPS59172655U (ja)

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JP6889083U JPS59172655U (ja) 1983-05-09 1983-05-09 シ−トベルト装置

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JP6889083U JPS59172655U (ja) 1983-05-09 1983-05-09 シ−トベルト装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005085018A1 (ja) * 2004-03-09 2005-09-15 Ashimori Industry Co., Ltd シートベルト装置

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