JPH02289370A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH02289370A JPH02289370A JP33531689A JP33531689A JPH02289370A JP H02289370 A JPH02289370 A JP H02289370A JP 33531689 A JP33531689 A JP 33531689A JP 33531689 A JP33531689 A JP 33531689A JP H02289370 A JPH02289370 A JP H02289370A
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- recording
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- ink sheet
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、複数の記録ヘッドと、互いに色の異なるイン
ク層がその送り方向に順次形成されたインクシートとに
よって、記録紙に多色画像を形成する記録装置に関する
。
ク層がその送り方向に順次形成されたインクシートとに
よって、記録紙に多色画像を形成する記録装置に関する
。
サーマルヘッドや通電記録ヘッドなどの記録ヘッドによ
って、インクシートのインクを選択的に溶融又は昇華さ
せて記録紙上に記録画像を形成する記録装置は従来より
周知である。
って、インクシートのインクを選択的に溶融又は昇華さ
せて記録紙上に記録画像を形成する記録装置は従来より
周知である。
またこの形式の記録装置において、インクシートの送り
速さを記録紙の搬送速度よりも遅くし、インクシートの
同一部分を複数回使用してその使用密度を高め、ランニ
ングコストの低減を図った記録装置も提案されている(
特公昭62−58917号公報)。この記録装置によれ
ば、インクシートを効率よく利用できるので、インクシ
ートの使用量を低減でき、経済性を高めることができる
。
速さを記録紙の搬送速度よりも遅くし、インクシートの
同一部分を複数回使用してその使用密度を高め、ランニ
ングコストの低減を図った記録装置も提案されている(
特公昭62−58917号公報)。この記録装置によれ
ば、インクシートを効率よく利用できるので、インクシ
ートの使用量を低減でき、経済性を高めることができる
。
ところがこの公報に開示された記録装置は、1つの記録
ヘッドを用い、単色の画像を形成するものであって、多
色画像を得ることはできない。
ヘッドを用い、単色の画像を形成するものであって、多
色画像を得ることはできない。
一方、電子情報通信学会論文誌’87/11Vo1.J
70−CN(111には、複数の記録ヘッドと互いに色
の異なるインク層をその送り方向に順次形成したインク
シートとを用い、このインクシートの送り速さを記録紙
の送り速さの1/n(n>1)に設定した記録装置が紹
介されている。この記録装置によると、インクシートの
利用効率を高めることができるだけでなく、多色画像を
得ることも可能である。ところがここに示された記録装
置においては、インクシートに形成された各色のインク
層の配色ピッチや、各インク層の長さや、各記録ヘッド
の配置ピッチ等について特に考慮が払われていないため
、インク層に使用されない部分ができたり、逆に所定の
色で画像を記録できなくなる恐れがあった。
70−CN(111には、複数の記録ヘッドと互いに色
の異なるインク層をその送り方向に順次形成したインク
シートとを用い、このインクシートの送り速さを記録紙
の送り速さの1/n(n>1)に設定した記録装置が紹
介されている。この記録装置によると、インクシートの
利用効率を高めることができるだけでなく、多色画像を
得ることも可能である。ところがここに示された記録装
置においては、インクシートに形成された各色のインク
層の配色ピッチや、各インク層の長さや、各記録ヘッド
の配置ピッチ等について特に考慮が払われていないため
、インク層に使用されない部分ができたり、逆に所定の
色で画像を記録できなくなる恐れがあった。
本発明は上記従来の欠点を除去し、所定の正しい色で多
色画像を形成でき、インク層の使用効率を高めることが
できると共に、使用されないインク層部分が残されるよ
うな不具合を阻止した多色画像形成用の記録装置を提供
することを目的とする。
色画像を形成でき、インク層の使用効率を高めることが
できると共に、使用されないインク層部分が残されるよ
うな不具合を阻止した多色画像形成用の記録装置を提供
することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、記録紙の搬送方向
に沿って、互いに離隔して配置された複数の記録ヘッド
と、記録紙の搬送方向と同方向に送られ、その送り方向
に沿って互いに色の異なる複数のインク層が順次形成さ
れたインクシートとを具備し、nを1よりも大なる値と
したとき、前記インクシートを記録紙の送り速さの1/
nの速さで搬送し、記録ヘッドと記録紙の間に位置する
インクシートのインクを、記録ヘッドによって記録紙に
転写して多色画像を形成する記録装置において、 前記インクシートの送り方向における各インク層の配色
ピッチをL、各記録ヘッドの配置ピッチをP、各インク
層間の間隔をΔ悲、記録紙に形成される画像長さをQと
し、かつ八〇≧0としたとき、 L=P (1−1/n) =Δl+Q/n を満たすように各位を設定したことを特徴とする記録装
置を提案する。
に沿って、互いに離隔して配置された複数の記録ヘッド
と、記録紙の搬送方向と同方向に送られ、その送り方向
に沿って互いに色の異なる複数のインク層が順次形成さ
れたインクシートとを具備し、nを1よりも大なる値と
したとき、前記インクシートを記録紙の送り速さの1/
nの速さで搬送し、記録ヘッドと記録紙の間に位置する
インクシートのインクを、記録ヘッドによって記録紙に
転写して多色画像を形成する記録装置において、 前記インクシートの送り方向における各インク層の配色
ピッチをL、各記録ヘッドの配置ピッチをP、各インク
層間の間隔をΔ悲、記録紙に形成される画像長さをQと
し、かつ八〇≧0としたとき、 L=P (1−1/n) =Δl+Q/n を満たすように各位を設定したことを特徴とする記録装
置を提案する。
また本発明は同じ目的を達成するため、記録紙の搬送方
向に沿って、互いに離隔して配置された複数の記録ヘッ
ドと、記録紙の搬送方向と逆方向に送られ、その送り方
向に沿って互いに色の異なる複数のインク層が順次形成
されたインクシートとを具備し、nを1よりも大なる値
としたとき、前記インクシートを記録紙の送り速さの1
/nの速さで搬送し、記録ヘッドと記録紙の間に位置す
るインクシートのインクを、記録ヘッドによって記録紙
に転写して多色画像を形成する記録装置において、 前記インクシートの送り方向における各インク層の配色
ピッチをし、各記録ヘッドの配置ピッチをP、各インク
層間の間隔をΔl、記録紙に形成される画像長さをQと
し、かつΔl≧0としたとき、 L=P (1+1/n) ;Δα十〇/n を満たすように各位を設定したことを特徴とする記録装
置を提案する。
向に沿って、互いに離隔して配置された複数の記録ヘッ
ドと、記録紙の搬送方向と逆方向に送られ、その送り方
向に沿って互いに色の異なる複数のインク層が順次形成
されたインクシートとを具備し、nを1よりも大なる値
としたとき、前記インクシートを記録紙の送り速さの1
/nの速さで搬送し、記録ヘッドと記録紙の間に位置す
るインクシートのインクを、記録ヘッドによって記録紙
に転写して多色画像を形成する記録装置において、 前記インクシートの送り方向における各インク層の配色
ピッチをし、各記録ヘッドの配置ピッチをP、各インク
層間の間隔をΔl、記録紙に形成される画像長さをQと
し、かつΔl≧0としたとき、 L=P (1+1/n) ;Δα十〇/n を満たすように各位を設定したことを特徴とする記録装
置を提案する。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。
第1図及び第2図は本発明に係る記録装置の概略図であ
る。これらの図において、符号1はインクシートを示し
、該シート1は送り出しローラ2と巻き取りローラ3に
巻回され1巻き取りローラ3を図示していないモータに
よって反時計方向に回転邦動することにより、インクシ
ート1を送り出しローラ2から繰り出し1巻き取りロー
ラ3に巻き取ることができるように構成されている。
る。これらの図において、符号1はインクシートを示し
、該シート1は送り出しローラ2と巻き取りローラ3に
巻回され1巻き取りローラ3を図示していないモータに
よって反時計方向に回転邦動することにより、インクシ
ート1を送り出しローラ2から繰り出し1巻き取りロー
ラ3に巻き取ることができるように構成されている。
送り出しローラ2と巻き取りローラ3の間には、2個の
ガイドローラ4,5が配設され、インクシート1はこれ
らローラ4,5によってガイドされ、両ガイドローラ4
.5の間のインクシート部分は張られた状態となってい
る。
ガイドローラ4,5が配設され、インクシート1はこれ
らローラ4,5によってガイドされ、両ガイドローラ4
.5の間のインクシート部分は張られた状態となってい
る。
インクシート1の張られた部分に対向して、駆動ローラ
6と従動ローラ7とに巻き掛けられた搬送ベルト8が配
置される。駆動ローラ6が図示していないモータにより
時計方向に駆動されることによって、搬送ベルト8が矢
印X方向に駆動され。
6と従動ローラ7とに巻き掛けられた搬送ベルト8が配
置される。駆動ローラ6が図示していないモータにより
時計方向に駆動されることによって、搬送ベルト8が矢
印X方向に駆動され。
これにより搬送ベルト8に担持された記録紙9がX方向
に搬送される。このように本例では、記録紙9がその上
に位置するインクシート1の送り方向と同じ方向に搬送
される。
に搬送される。このように本例では、記録紙9がその上
に位置するインクシート1の送り方向と同じ方向に搬送
される。
搬送ベルト8の上方には、記録ヘッドの一例であるサー
マルヘッドIOY、IOM、IOCが3個配設され、こ
れらは記録紙9の搬送方向Xに沿って互いに離間してい
る。各サーマルヘッド10Y、IOM、IOCのインク
シート1を向いた側の部分に、記録紙9の搬送方向に直
交する向きに配列された多数の発熱素子15Y、15M
、15Cが配設され、また各サーマルヘッド1.0Y、
10M、IOCに対向した位置には、搬送ベルト8の上
側の走行辺を挟んでプラテンIIY、IIM。
マルヘッドIOY、IOM、IOCが3個配設され、こ
れらは記録紙9の搬送方向Xに沿って互いに離間してい
る。各サーマルヘッド10Y、IOM、IOCのインク
シート1を向いた側の部分に、記録紙9の搬送方向に直
交する向きに配列された多数の発熱素子15Y、15M
、15Cが配設され、また各サーマルヘッド1.0Y、
10M、IOCに対向した位置には、搬送ベルト8の上
側の走行辺を挟んでプラテンIIY、IIM。
11Cが配設されている。各プラテンは搬送ベルト8の
走行に従動して回転しながら、インクシート1と記録紙
9を各サーマルヘッドIOY、10M、IOCに対して
圧接させる用を為す。
走行に従動して回転しながら、インクシート1と記録紙
9を各サーマルヘッドIOY、10M、IOCに対して
圧接させる用を為す。
第3図に示すように、インクシート1にはその送り方向
Xに沿って互いに色の異なる複数のインク層が順次塗布
されている。図示した例ではイエロー色のインク層12
Yと、マゼンタ色のインク層12Mと、シアン色のイン
ク層12Cがこの順序に順次インクシート送り方向に繰
返し形成され。
Xに沿って互いに色の異なる複数のインク層が順次塗布
されている。図示した例ではイエロー色のインク層12
Yと、マゼンタ色のインク層12Mと、シアン色のイン
ク層12Cがこの順序に順次インクシート送り方向に繰
返し形成され。
各インク層の間はΔlで示した間隙があけられている。
記録動作の開始に伴って、搬送ベルト8が前述の如く矢
印X方向に駆動され、第1図に示したように記録紙9が
図の左側から所定のタイミングで搬送ベルト8とインク
シート1の間に送り込まれ、ベルト8によってX方向に
搬送される。一方、インクシート1のイエロー色のイン
ク層(以下、イエローインク層と言う)12Yの進行方
向前部に、例えば黒色ラインより成る頭出しコード14
が形成されており、一方、サーマルヘッドIOYに隣接
して、このコード14を検知するフォトセンサ16が設
けられている。記録紙9に画像を形成し始める位置、本
例では記録紙9の先端9aが、第1図のように第1のサ
ーマルヘッド10Yの発熱素子15Yのところに至った
とき1丁度センサ16がインクシート1のコード14を
検知する。この検知信号により、それまでインクシート
1から上方に離間していた第1のサーマルヘッドIOY
が下降し、ばね付勢されたプラテン11Yによって記録
紙9とインクシート1がサーマルヘッド10Yに対して
圧接される。二九と同時に、図示していない制御装置か
らサーマルヘッドIOYに画信号が入力され、これに対
応して発熱素子15Yが選択的に発熱する。このとき矢
印X方向に送られるインクシート1のイエローインク層
12YがサーマルヘッドIOYと記録紙9との間に位置
しており、従って上述の発熱素子15Yの発熱により、
イエロー色のインクが溶融(又は昇華)して、これがX
方向に搬送される記録紙9に転写され。
印X方向に駆動され、第1図に示したように記録紙9が
図の左側から所定のタイミングで搬送ベルト8とインク
シート1の間に送り込まれ、ベルト8によってX方向に
搬送される。一方、インクシート1のイエロー色のイン
ク層(以下、イエローインク層と言う)12Yの進行方
向前部に、例えば黒色ラインより成る頭出しコード14
が形成されており、一方、サーマルヘッドIOYに隣接
して、このコード14を検知するフォトセンサ16が設
けられている。記録紙9に画像を形成し始める位置、本
例では記録紙9の先端9aが、第1図のように第1のサ
ーマルヘッド10Yの発熱素子15Yのところに至った
とき1丁度センサ16がインクシート1のコード14を
検知する。この検知信号により、それまでインクシート
1から上方に離間していた第1のサーマルヘッドIOY
が下降し、ばね付勢されたプラテン11Yによって記録
紙9とインクシート1がサーマルヘッド10Yに対して
圧接される。二九と同時に、図示していない制御装置か
らサーマルヘッドIOYに画信号が入力され、これに対
応して発熱素子15Yが選択的に発熱する。このとき矢
印X方向に送られるインクシート1のイエローインク層
12YがサーマルヘッドIOYと記録紙9との間に位置
しており、従って上述の発熱素子15Yの発熱により、
イエロー色のインクが溶融(又は昇華)して、これがX
方向に搬送される記録紙9に転写され。
記録紙上にイエロー色の画像が形成される。
かかる記録動作が連続的に行われ、記録紙9の先端9a
が第2のサーマルヘッドIOMの発熱素子15Mの位置
に達すると、このサーマルヘッド10Mが下降し、プラ
テン11Mによって記録紙9とインクシート1がサーマ
ルヘッドIOMに対して圧接される。このとき、インク
シート1のマゼンタ色のインク層(以下、マゼンタイン
ク層と言う)12Mが第2のサーマルヘッドIOMと記
録紙9との間に位置しており1発熱素子15Mの選択的
な発熱によって、マゼンタ色の画像が記録紙9にイエロ
ー色の画像の上に重ねて形成される。
が第2のサーマルヘッドIOMの発熱素子15Mの位置
に達すると、このサーマルヘッド10Mが下降し、プラ
テン11Mによって記録紙9とインクシート1がサーマ
ルヘッドIOMに対して圧接される。このとき、インク
シート1のマゼンタ色のインク層(以下、マゼンタイン
ク層と言う)12Mが第2のサーマルヘッドIOMと記
録紙9との間に位置しており1発熱素子15Mの選択的
な発熱によって、マゼンタ色の画像が記録紙9にイエロ
ー色の画像の上に重ねて形成される。
全く同様にして記録紙9の先端9aが第3のサーマルヘ
ッド12Cの発熱素子15Gに至ったときから、シアン
色のインク層(以下、シアンインク層と言う)12Cの
インクが、発熱素子15Cの選択的な発熱によって記録
紙9上のイエロー色とマゼンタ色の画像の上から重ねて
転写される。
ッド12Cの発熱素子15Gに至ったときから、シアン
色のインク層(以下、シアンインク層と言う)12Cの
インクが、発熱素子15Cの選択的な発熱によって記録
紙9上のイエロー色とマゼンタ色の画像の上から重ねて
転写される。
記録紙9の後端が各サーマルヘッドIOY、10M、I
OCをそれぞれ通過するまで、各サーマルヘッドによる
上述の記録動作が実行され、記録紙後端が第3のサーマ
ルヘッド10Cを出たところで1枚の記録紙9に対する
全ての記録動作を終了する。このとき記録紙9上には3
色が重ね合された多色画像(この例ではフルカラー画像
)が形成されている。各サーマルヘッドは、その記録動
作を終了すると第1図のように上昇し、インクシート1
から離間する。
OCをそれぞれ通過するまで、各サーマルヘッドによる
上述の記録動作が実行され、記録紙後端が第3のサーマ
ルヘッド10Cを出たところで1枚の記録紙9に対する
全ての記録動作を終了する。このとき記録紙9上には3
色が重ね合された多色画像(この例ではフルカラー画像
)が形成されている。各サーマルヘッドは、その記録動
作を終了すると第1図のように上昇し、インクシート1
から離間する。
上述のように第1のサーマルヘッドIOYによってイエ
ロー色の画像が、第2のサーマルヘッド10Mによって
マゼンタ色の画像が、そして第3のサーマルヘッド10
Cによってシアン色の画像がそれぞれ記録紙9上に重ね
て転写形成される。
ロー色の画像が、第2のサーマルヘッド10Mによって
マゼンタ色の画像が、そして第3のサーマルヘッド10
Cによってシアン色の画像がそれぞれ記録紙9上に重ね
て転写形成される。
上述の記録動作が行われるとき、インクシート1は記録
紙9の搬送速度よりも遅い速さで送られる。すなわち、
nを1よりも大なる値(n>1)であるとし、搬送ベル
ト8により搬送される記録紙9の搬送速度をVとしたと
き(nは整数であっても整数でなくともよい)、インク
シート1はV/nでX方向に送られるのである。このよ
うな速度の関係が得られるように、インクシート1の巻
き取りローラ3と、搬送ベルト8を駐動する各モータの
速度が制御装置によって制御される。
紙9の搬送速度よりも遅い速さで送られる。すなわち、
nを1よりも大なる値(n>1)であるとし、搬送ベル
ト8により搬送される記録紙9の搬送速度をVとしたと
き(nは整数であっても整数でなくともよい)、インク
シート1はV/nでX方向に送られるのである。このよ
うな速度の関係が得られるように、インクシート1の巻
き取りローラ3と、搬送ベルト8を駐動する各モータの
速度が制御装置によって制御される。
以上説明した構成自体は従来より公知である。
この構成によれば、インクシートのインク層を効率よく
使用でき、しかも記録紙9に多色画像を形成することが
できる。ところが従来のこの種の記録装置においては、
先にも説明したように各インク層の配色ピッチや、各イ
ンク層の・長さや、各サーマルヘッドの配列ピッチにつ
いて特に考慮が払われていなかったため、インクシート
のインク層に使用しない部分が残ってしまう等の不具合
が発生する恐れがあった。その不具合の一例を説明する
と以下の通りである。
使用でき、しかも記録紙9に多色画像を形成することが
できる。ところが従来のこの種の記録装置においては、
先にも説明したように各インク層の配色ピッチや、各イ
ンク層の・長さや、各サーマルヘッドの配列ピッチにつ
いて特に考慮が払われていなかったため、インクシート
のインク層に使用しない部分が残ってしまう等の不具合
が発生する恐れがあった。その不具合の一例を説明する
と以下の通りである。
第7図(1)に示したようにサーマルヘッド10Y、I
OM、IOCの各ピッチをPとし、インクシート1に塗
布された各インク層12Y、12M、12Gの、送・り
方向Xにおける長さをLとしたとき、最も普通に考えら
れることは、P=Lに設定することである(この例では
説明を簡単にするため、各インク層の間に間隔がなく、
各インク層のピッチがその長さLに一致しているものと
する)。
OM、IOCの各ピッチをPとし、インクシート1に塗
布された各インク層12Y、12M、12Gの、送・り
方向Xにおける長さをLとしたとき、最も普通に考えら
れることは、P=Lに設定することである(この例では
説明を簡単にするため、各インク層の間に間隔がなく、
各インク層のピッチがその長さLに一致しているものと
する)。
今、第7図(1)に示したように記録紙9の先端9aと
イエローインク層12Yの先端aが共に第1のサーマル
ヘッドIOYの直下に位置し、この状態で記録動作が開
始されたとする。そして第7図(n)に示すように記録
紙9がピッチP (=L)だけX方向に進み、その先端
9aが第2のサーマルヘッドIOMの直下に至ったとす
ると、この間にインクシート1はP/nだけX方向に送
られる。
イエローインク層12Yの先端aが共に第1のサーマル
ヘッドIOYの直下に位置し、この状態で記録動作が開
始されたとする。そして第7図(n)に示すように記録
紙9がピッチP (=L)だけX方向に進み、その先端
9aが第2のサーマルヘッドIOMの直下に至ったとす
ると、この間にインクシート1はP/nだけX方向に送
られる。
記録紙9が第7図(II)の位置に至ると、それ以降は
第2のサーマルヘッドIOMとマゼンタインク層12M
とによってマゼンタ色の画像が記録紙9に形成され始ま
るのであるが、第7図(If)の状態では、マゼンタイ
ンク層12Mが第7図(1)の状態から既にMlで示す
長さ分だけX方向に搬送されている。このため、第7図
(II)の時点からマゼンタ色の画像を記録紙に記録し
始めると、Mlで示したマゼンタインク層の部分が全く
使用されず、この部分が無駄となってしまう。
第2のサーマルヘッドIOMとマゼンタインク層12M
とによってマゼンタ色の画像が記録紙9に形成され始ま
るのであるが、第7図(If)の状態では、マゼンタイ
ンク層12Mが第7図(1)の状態から既にMlで示す
長さ分だけX方向に搬送されている。このため、第7図
(II)の時点からマゼンタ色の画像を記録紙に記録し
始めると、Mlで示したマゼンタインク層の部分が全く
使用されず、この部分が無駄となってしまう。
同様に記録紙9がさらにPだけX方向に進み、かつイン
クシート1がさらにP/nだけ進むと第7図(III)
の状態となるが、この時点から第3のサーマルヘッド1
0Cとシアンインク層12Cによってシアン色の画像が
記録紙に形成され始まる。
クシート1がさらにP/nだけ進むと第7図(III)
の状態となるが、この時点から第3のサーマルヘッド1
0Cとシアンインク層12Cによってシアン色の画像が
記録紙に形成され始まる。
ところがこのとき、シアンインク層12Cは第7図(I
)の状態から既に2P/nに相当するC1で示した長さ
だけX方向に進んでいる。従って第7図(m)の時点か
ら記録紙にシアン色画像を形成し始めると、シアンイン
ク層12CのC1で示した部分が全く使用されずに無駄
となってしまう。
)の状態から既に2P/nに相当するC1で示した長さ
だけX方向に進んでいる。従って第7図(m)の時点か
ら記録紙にシアン色画像を形成し始めると、シアンイン
ク層12CのC1で示した部分が全く使用されずに無駄
となってしまう。
さらに記録動作が進むと、第7図(IV)に示す如く上
述のイエローインク層12Yの後端a1が第1のサーマ
ルヘッド10Yに合致し、同様に他の2つのインク層1
2M、12Cの各後端が第2、第3のサーマルヘッドI
OM、IOCに合致することになり、この状態からさら
に記録動作が実行されると、第7図(IV)に示したイ
エローインク層12Yの左隣りのシアンインク層12G
が第1のサーマルヘッドIOYの下にくるので、サーマ
ルヘッド10Yによってシアン色の画像が記録紙に形成
されることになる。同様に第2のサーマルヘッド12M
によってはイエロー色の画像が、第3のサーマルヘッド
10Cによってはマゼンタ色の画像がそれぞれ記録紙上
に形成される。このようになれば、所定色の多色画像は
得られず、多色記録装置の本来の機能が失われることに
なる。
述のイエローインク層12Yの後端a1が第1のサーマ
ルヘッド10Yに合致し、同様に他の2つのインク層1
2M、12Cの各後端が第2、第3のサーマルヘッドI
OM、IOCに合致することになり、この状態からさら
に記録動作が実行されると、第7図(IV)に示したイ
エローインク層12Yの左隣りのシアンインク層12G
が第1のサーマルヘッドIOYの下にくるので、サーマ
ルヘッド10Yによってシアン色の画像が記録紙に形成
されることになる。同様に第2のサーマルヘッド12M
によってはイエロー色の画像が、第3のサーマルヘッド
10Cによってはマゼンタ色の画像がそれぞれ記録紙上
に形成される。このようになれば、所定色の多色画像は
得られず、多色記録装置の本来の機能が失われることに
なる。
そこで本発明に係る構成においては、第3図に示したよ
うにインクシート1の送り方向における各インク層12
Y、12M、12Cの配色ピッチをLとし、第1図に示
す如く各サーマルヘッド10Y、IOM、IOCの配置
ピッチをPとし、かつ先にも示したように各インク層の
間の間隔ををΔlとしたとき、 L=P (1−1/n) (1)
を満たすように、L、P、nが設定されている。
うにインクシート1の送り方向における各インク層12
Y、12M、12Cの配色ピッチをLとし、第1図に示
す如く各サーマルヘッド10Y、IOM、IOCの配置
ピッチをPとし、かつ先にも示したように各インク層の
間の間隔ををΔlとしたとき、 L=P (1−1/n) (1)
を満たすように、L、P、nが設定されている。
さらに1本発明では記録紙9に形成される記録画像の搬
送方向長さをQとしたとき、各インク層12Y、12M
、12Cの同方向における長さQをQ/nに設定する。
送方向長さをQとしたとき、各インク層12Y、12M
、12Cの同方向における長さQをQ/nに設定する。
従って、(1)式に示したピッチLは
L=Δl+Q
=Δl+Q/n (2)と表わ
すことができる。上記の(1)式及び(2)式を共に満
足するように、各要素り、Δlsn。
すことができる。上記の(1)式及び(2)式を共に満
足するように、各要素り、Δlsn。
Q、Pを設定することにより、第7図に示した如き不具
合を完全に除去でき、記録紙9とインクシート1を連続
的に送りながら多色画像を支障なく得ることができる。
合を完全に除去でき、記録紙9とインクシート1を連続
的に送りながら多色画像を支障なく得ることができる。
なお、各インク層の間の間隔へ〇は、インクシート1を
製造する際、その製造技術上、各インク層を隙間なく形
成することが困難であるために設けられるものであって
、通常Δ2は4乃至5II1m程に設定される。但し、
今後の製造技術の進歩により、ΔΩ=Oにすることは充
分可能であり、従って本発明では、このΔlについて、
Δl≧0であるとし、Δlが零である場合を含むものと
した。
製造する際、その製造技術上、各インク層を隙間なく形
成することが困難であるために設けられるものであって
、通常Δ2は4乃至5II1m程に設定される。但し、
今後の製造技術の進歩により、ΔΩ=Oにすることは充
分可能であり、従って本発明では、このΔlについて、
Δl≧0であるとし、Δlが零である場合を含むものと
した。
次に、前述の(1)、(2)式を満たすことにより、第
7図に示した不具合を回避できる理由を第4図を参照し
ながら詳しく説明する。
7図に示した不具合を回避できる理由を第4図を参照し
ながら詳しく説明する。
第4図においても、説明の便宜上、記録紙9の先端9a
から後端9bの全長に亘って画像を形成する場合につい
て示しであるが、先端9aと後端9bよりも内側の記録
紙部分にだけ画像を形成するようにしてもよい。
から後端9bの全長に亘って画像を形成する場合につい
て示しであるが、先端9aと後端9bよりも内側の記録
紙部分にだけ画像を形成するようにしてもよい。
第4図(1)においては、記録紙9の先端9aと、イエ
ローインク層12Yの先端aが、第1のサーマルヘッド
10Yの発熱素子15Yに合致し、この時点から記録動
作が開始される。
ローインク層12Yの先端aが、第1のサーマルヘッド
10Yの発熱素子15Yに合致し、この時点から記録動
作が開始される。
記録紙9が第4図(II)に示すように、各サーマルヘ
ッドのピッチ2分だけ図における右方に前進し、その先
端9aが第2のサーマルヘッド10Mの発熱素子15M
に合致したとする。この間に、インクシート1はP/n
だけ進み、符号すで示したイエローインク層12Yの部
分が第1のサーマルヘッド12Yの発熱素子15Yのと
ころに至っている。そして第4図(n)の状態から、第
2のサーマルヘッドIOMによるマゼンタ色の画像記録
が開始される。その際、第4図(1)、(n)に示すよ
うにマゼンタインク層12Mとイエローインク層12Y
の配色ピッチLがP−P/n((1)式)に設定されて
いる。このため、第4図(II)の時点では、マゼンタ
インク層12Mの先端Aが丁度第2のサーマルヘッドI
OMの発熱素子15Mのところに合致している。すなわ
ち、第4図(1)の時点では、マゼンタインク112M
の先端Aは、第2のサーマルヘッドIOMよりもP/n
だけ後方(第4図の左方)に位置しており、インクシー
ト1がこの状態から第4図(II)に至るまでに、P/
nだけ前方(第4図の右方)に進むので、この時点でマ
ゼンタインク11112Mの先端Aが丁度第2のサーマ
ルヘッドIOMの発熱素子15Mに合致するのである。
ッドのピッチ2分だけ図における右方に前進し、その先
端9aが第2のサーマルヘッド10Mの発熱素子15M
に合致したとする。この間に、インクシート1はP/n
だけ進み、符号すで示したイエローインク層12Yの部
分が第1のサーマルヘッド12Yの発熱素子15Yのと
ころに至っている。そして第4図(n)の状態から、第
2のサーマルヘッドIOMによるマゼンタ色の画像記録
が開始される。その際、第4図(1)、(n)に示すよ
うにマゼンタインク層12Mとイエローインク層12Y
の配色ピッチLがP−P/n((1)式)に設定されて
いる。このため、第4図(II)の時点では、マゼンタ
インク層12Mの先端Aが丁度第2のサーマルヘッドI
OMの発熱素子15Mのところに合致している。すなわ
ち、第4図(1)の時点では、マゼンタインク112M
の先端Aは、第2のサーマルヘッドIOMよりもP/n
だけ後方(第4図の左方)に位置しており、インクシー
ト1がこの状態から第4図(II)に至るまでに、P/
nだけ前方(第4図の右方)に進むので、この時点でマ
ゼンタインク11112Mの先端Aが丁度第2のサーマ
ルヘッドIOMの発熱素子15Mに合致するのである。
この状態で第2のサーマルヘッドIOMとマゼンタイン
ク層12Mによって、記録紙9にマゼンタ色の画像形成
が開始されるので、第7図の場合のように無駄となるマ
ゼンタインク層部分は全く生じない。
ク層12Mによって、記録紙9にマゼンタ色の画像形成
が開始されるので、第7図の場合のように無駄となるマ
ゼンタインク層部分は全く生じない。
このようにしてイエロー色とマゼンタ色の画像記録を行
いながら記録紙9がさらにPだけ前進し。
いながら記録紙9がさらにPだけ前進し。
かつインクシート1がP/nだけ前進すると、第4図(
III)の状態となる。この時点からシアン色の画像記
録が開始されるが、このときもシアンインク412Gと
マゼンタインク層12Mの配色ピッチLが、p−p/n
((1)式)となっているので、第4図(III)の
状態では、シアンインク/i1.2cの先端αが丁度第
3のサーマルヘッド10Cの発熱素子15Cに合致して
いる。この状態からシアン色の画像を記録紙9に形成す
るので、シアンインク層12Cについても、使用されな
い無駄な部分が生じることはない、すなわち、シアンイ
ンク層12Cの先端αは、第4図(1)の初期状態では
第3のサーマルヘッドIOCの発熱素子15Cよりも2
P/nだけ後方に位置し、また第4図(n)の状態では
P/nだけ後方に位置していて、第4図(In)の状態
、すなわちシアン色の画像記録を開始する時点で、丁度
第3のサーマルヘッド15Gの発熱素子15Cに合致し
て位置するのである。
III)の状態となる。この時点からシアン色の画像記
録が開始されるが、このときもシアンインク412Gと
マゼンタインク層12Mの配色ピッチLが、p−p/n
((1)式)となっているので、第4図(III)の
状態では、シアンインク/i1.2cの先端αが丁度第
3のサーマルヘッド10Cの発熱素子15Cに合致して
いる。この状態からシアン色の画像を記録紙9に形成す
るので、シアンインク層12Cについても、使用されな
い無駄な部分が生じることはない、すなわち、シアンイ
ンク層12Cの先端αは、第4図(1)の初期状態では
第3のサーマルヘッドIOCの発熱素子15Cよりも2
P/nだけ後方に位置し、また第4図(n)の状態では
P/nだけ後方に位置していて、第4図(In)の状態
、すなわちシアン色の画像記録を開始する時点で、丁度
第3のサーマルヘッド15Gの発熱素子15Cに合致し
て位置するのである。
以上のように、各インク層の配色ピッチLをP(1−1
/n)に設定することによって、各インク層の先端側に
使用されない部分ができる不具合を除去することができ
る。
/n)に設定することによって、各インク層の先端側に
使用されない部分ができる不具合を除去することができ
る。
次に、第4図(IV)はさらに記録紙9とインクシート
1が前進し、各インク層の先端a、A、αが、第4図(
I)の初期状態から、それぞれ3P/nだけ進み、記録
紙が3Pだけ前進したときの状態を示している。
1が前進し、各インク層の先端a、A、αが、第4図(
I)の初期状態から、それぞれ3P/nだけ進み、記録
紙が3Pだけ前進したときの状態を示している。
ここで、記録紙に形成される記録画像長さ、すなわち本
例では記録紙9の全長Qが3Pよりも長ければ、記録紙
9とインクシート1は第4図(IV)の状態からさらに
前進して記録動作が続行される。
例では記録紙9の全長Qが3Pよりも長ければ、記録紙
9とインクシート1は第4図(IV)の状態からさらに
前進して記録動作が続行される。
そして記録紙9の後端9bが第1のサーマルヘッドIO
Yの発熱素子15Yを通過した時点でイエロー色の画像
記録を終え、同じく後端9bが次の発熱素子15Mを通
過すると、マゼンタ色の画像記録を終了し、後端9bが
最後の発熱素子15Cを通過した時点で3色全ての画像
記録を終了することになる。その際、インクシート送り
方向における各インク層12Y、12M、12cの長さ
QがQ/nに設定されていれば、記録紙の画像形成長さ
(本例では記録紙全長)Qに対して、所定のサーマルヘ
ッドによって正しい色のインクの画像を形成でき、しか
も各インク層12Y、12M、12Cの後端側に使用さ
れない部分が残されることもない。このQ =Q/nの
条件と、前述の配色ピッチLをP−P/nに設定すると
する条件とを同時に満足させることによって、インク層
の無駄を全く無くし、正しい色の画像を記録紙に形成す
ることができる。各インク層の配色ピッチLは、各イン
ク層の長さQにインク層間の間隔Δlを加えたものであ
るから、結局、前述の(1)式と(2)式を同時に満た
すことが、上述の2つの条件を同時に満たすことになる
。
Yの発熱素子15Yを通過した時点でイエロー色の画像
記録を終え、同じく後端9bが次の発熱素子15Mを通
過すると、マゼンタ色の画像記録を終了し、後端9bが
最後の発熱素子15Cを通過した時点で3色全ての画像
記録を終了することになる。その際、インクシート送り
方向における各インク層12Y、12M、12cの長さ
QがQ/nに設定されていれば、記録紙の画像形成長さ
(本例では記録紙全長)Qに対して、所定のサーマルヘ
ッドによって正しい色のインクの画像を形成でき、しか
も各インク層12Y、12M、12Cの後端側に使用さ
れない部分が残されることもない。このQ =Q/nの
条件と、前述の配色ピッチLをP−P/nに設定すると
する条件とを同時に満足させることによって、インク層
の無駄を全く無くし、正しい色の画像を記録紙に形成す
ることができる。各インク層の配色ピッチLは、各イン
ク層の長さQにインク層間の間隔Δlを加えたものであ
るから、結局、前述の(1)式と(2)式を同時に満た
すことが、上述の2つの条件を同時に満たすことになる
。
またこの記録装置においては、インクシート1を直線状
に張った状態にして記録動作を行えるため、特開昭61
−110571号公報に示された記録装置のように、各
サーマルヘッド間でインクシートをたるませる必要はな
く、装置をコンパクト化することが可能である。
に張った状態にして記録動作を行えるため、特開昭61
−110571号公報に示された記録装置のように、各
サーマルヘッド間でインクシートをたるませる必要はな
く、装置をコンパクト化することが可能である。
以上説明した実施例では、インクシート1と記録紙9を
同じ方向に搬送しながら、記録動作を行うように構成し
たが、これらを互いに逆方向に送りながら記録動作を行
うこともできる 第5図にその一例を示す、この例ではインクシート1用
の送り出しローラ2と巻き取りローラ3の位置が第1図
の場合と逆になっていて、インクシート1が送り出しロ
ーラ2から巻き取りローラ3へ矢印Y方向、すなわち記
録紙9の搬送方向Xと逆の方向となっている。またセン
サ16が第1のサーマルヘッドIOYの左隣りに配置さ
れている。さらにインクシート1のインク層の配色ピッ
チが、後述するように第1図乃至第4図に示した先の実
施例と相違するが、その他の点は先の実施例と変りはな
い、インクシート1が、矢印Y方向に記録紙9の搬送速
度Vの1/nで送られることも先の実施例と変りはなく
、この構成によってインクシート1の使用量を減少でき
る。
同じ方向に搬送しながら、記録動作を行うように構成し
たが、これらを互いに逆方向に送りながら記録動作を行
うこともできる 第5図にその一例を示す、この例ではインクシート1用
の送り出しローラ2と巻き取りローラ3の位置が第1図
の場合と逆になっていて、インクシート1が送り出しロ
ーラ2から巻き取りローラ3へ矢印Y方向、すなわち記
録紙9の搬送方向Xと逆の方向となっている。またセン
サ16が第1のサーマルヘッドIOYの左隣りに配置さ
れている。さらにインクシート1のインク層の配色ピッ
チが、後述するように第1図乃至第4図に示した先の実
施例と相違するが、その他の点は先の実施例と変りはな
い、インクシート1が、矢印Y方向に記録紙9の搬送速
度Vの1/nで送られることも先の実施例と変りはなく
、この構成によってインクシート1の使用量を減少でき
る。
次に、この実施例におけるインク層の配色ピッチの定め
方について、第6図を参照して説明する。
方について、第6図を参照して説明する。
第3図に示したインクシート1のコード14が第5図に
示したセンサ16によって検知され、記録動作が開始さ
れるが、このとき第6図(1)に示す如く記録紙9の先
端9aと、この図の一番左のイエローインク層12Yの
先端a8が第1のサーマルヘッドIOYの発熱素子15
Yに合致している。
示したセンサ16によって検知され、記録動作が開始さ
れるが、このとき第6図(1)に示す如く記録紙9の先
端9aと、この図の一番左のイエローインク層12Yの
先端a8が第1のサーマルヘッドIOYの発熱素子15
Yに合致している。
記録動作が開始されて第6図(■)に示すように記録紙
9がX方向に各サーマルヘッドのピッチ2分だけ前進し
たとき、インクシート1はP/nだけY方向に前進して
いる。このときマゼンタインク層12Mの先端A2が丁
度箱2のサーマルヘッド10Mの発熱素子15Mのとこ
ろに位置しており、この時点からこのインク層12Mと
第2のサーマルヘッド10Mによってマゼンタ色の画像
が記録紙9に形成される。すなわち、この例ではイエロ
ーインク層12Yとマゼンタインク層12Mの配色ピッ
チLがP+P/nに設定されているのである。
9がX方向に各サーマルヘッドのピッチ2分だけ前進し
たとき、インクシート1はP/nだけY方向に前進して
いる。このときマゼンタインク層12Mの先端A2が丁
度箱2のサーマルヘッド10Mの発熱素子15Mのとこ
ろに位置しており、この時点からこのインク層12Mと
第2のサーマルヘッド10Mによってマゼンタ色の画像
が記録紙9に形成される。すなわち、この例ではイエロ
ーインク層12Yとマゼンタインク層12Mの配色ピッ
チLがP+P/nに設定されているのである。
同様に記録紙9の先端9aが、第6図(In)に示した
ようにさらにピッチPだけ前進して、第3のサーマルヘ
ッド10Cの発熱素子15Cのところに至ったとき、シ
アンインク層12Cの先端α□がこの発熱素子15Cに
合致し、この時点からシアン色の画像が記録紙9に記録
され始まる。すなわち、マゼンタインク層12Mとシア
ンインク層12Cの配色ピッチLもP+P/nに設定さ
れているのである。このように各インク層の配色ピッチ
Lは全てP+P/nに設定され、これによって使用され
ないインク層部分が生じる不具合を防止できる。
ようにさらにピッチPだけ前進して、第3のサーマルヘ
ッド10Cの発熱素子15Cのところに至ったとき、シ
アンインク層12Cの先端α□がこの発熱素子15Cに
合致し、この時点からシアン色の画像が記録紙9に記録
され始まる。すなわち、マゼンタインク層12Mとシア
ンインク層12Cの配色ピッチLもP+P/nに設定さ
れているのである。このように各インク層の配色ピッチ
Lは全てP+P/nに設定され、これによって使用され
ないインク層部分が生じる不具合を防止できる。
また記録紙9に形成される画像の全長(この例でも記録
紙自体の長さ)Qと各インク層の長さQの関係は、先の
実施例と同じ理由によって、Q=Q/nとなっている。
紙自体の長さ)Qと各インク層の長さQの関係は、先の
実施例と同じ理由によって、Q=Q/nとなっている。
結局、この実施例では
L=P (1+1/n)
(1a)=Δ12+Q/n
(2a)(八〇≧0) を満たすように、各ピッチP、L等が設定され、これに
よって、使用しないインク層部分ができたり、色違いの
画像が形成される不具合を阻止できるのである。
(1a)=Δ12+Q/n
(2a)(八〇≧0) を満たすように、各ピッチP、L等が設定され、これに
よって、使用しないインク層部分ができたり、色違いの
画像が形成される不具合を阻止できるのである。
以上、記録ヘッドとしてサーマルヘッドを用いた実施例
を説明したが、記録ヘッドとして通電記録ヘッドを用い
ると共に、インクシートとして、一方の面にインク層、
他方の面に抵抗層を設けたものを使用し、この抵抗層に
通電記録ヘッドを接触させて選択的に抵抗層に通電し、
インクを溶融又は昇華させて記録画像を得る形式の記録
装置にも本発明を適用できる。
を説明したが、記録ヘッドとして通電記録ヘッドを用い
ると共に、インクシートとして、一方の面にインク層、
他方の面に抵抗層を設けたものを使用し、この抵抗層に
通電記録ヘッドを接触させて選択的に抵抗層に通電し、
インクを溶融又は昇華させて記録画像を得る形式の記録
装置にも本発明を適用できる。
また記録ヘッドの数は3個に限らず1例えば黒色インク
の画像形成のための記録ヘッドを追加した4個以上の記
録ヘッドを有する記録装置や、2個だけの記録ヘッドを
有する記録装置にも本発明を支障なく適用できる。
の画像形成のための記録ヘッドを追加した4個以上の記
録ヘッドを有する記録装置や、2個だけの記録ヘッドを
有する記録装置にも本発明を支障なく適用できる。
また図示した例では、搬送ベルト8と複数のプラテンI
IY、IIM、IICによって記録紙を支えながら搬送
するように構成したが、1つのドラム状のプラテンに記
録紙を巻き掛けるように支持し、複数の記録ヘッドによ
って記録動作を行うように構成することもできる。
IY、IIM、IICによって記録紙を支えながら搬送
するように構成したが、1つのドラム状のプラテンに記
録紙を巻き掛けるように支持し、複数の記録ヘッドによ
って記録動作を行うように構成することもできる。
本発明によれば、インクシートの使用量を節約できると
共に、使用しないインクシート部分を残すことなく、所
定の色の記録画像を得ることができる。
共に、使用しないインクシート部分を残すことなく、所
定の色の記録画像を得ることができる。
第1図及び第2図は本発明に係る記録装置の一例を示す
概略図、第3図はインクシートの平面図、第4図(1)
乃至(rV)は記録動作時の作用を説明する図、第5図
は他の実施例の記録装置を示す概略図、第6図(1)乃
至(Ill)は第5図に示した実施例の作用を説明する
図、第7図(1)乃至(IV)は従来の欠点を説明する
図である。 1・・・インクシート 9・・・記録紙12Y。 12M。 12G・・・インク層
概略図、第3図はインクシートの平面図、第4図(1)
乃至(rV)は記録動作時の作用を説明する図、第5図
は他の実施例の記録装置を示す概略図、第6図(1)乃
至(Ill)は第5図に示した実施例の作用を説明する
図、第7図(1)乃至(IV)は従来の欠点を説明する
図である。 1・・・インクシート 9・・・記録紙12Y。 12M。 12G・・・インク層
Claims (2)
- (1)記録紙の搬送方向に沿って、互いに離隔して配置
された複数の記録ヘッドと、記録紙の搬送方向と同方向
に送られ、その送り方向に沿って互いに色の異なる複数
のインク層が順次形成されたインクシートとを具備し、
nを1よりも大なる値としたとき、前記インクシートを
記録紙の送り速さの1/nの速さで搬送し、記録ヘッド
と記録紙の間に位置するインクシートのインクを、記録
ヘッドによって記録紙に転写して多色画像を形成する記
録装置において、 前記インクシートの送り方向における各インク層の配色
ピッチをL、各記録ヘッドの配置ピッチをP、各インク
層間の間隔をΔl、記録紙に形成される画像長さをQと
し、かつΔl≧0としたとL=P(1−1/n) =Δl+Q/n を満たすように各値を設定したことを特徴とする記録装
置。 - (2)記録紙の搬送方向に沿って、互いに離隔して配置
された複数の記録ヘッドと、記録紙の搬送方向と逆方向
に送られ、その送り方向に沿って互いに色の異なる複数
のインク層が順次形成されたインクシートとを具備し、
nを1よりも大なる値としたとき、前記インクシートを
記録紙の送り速さの1/nの速さで搬送し、記録ヘッド
と記録紙の間に位置するインクシートのインクを、記録
ヘッドによって記録紙に転写して多色画像を形成する記
録装置において、 前記インクシートの送り方向における各インク層の配色
ピッチをL、各記録ヘッドの配置ピッチをP、各インク
層間の間隔をΔl、記録紙に形成される画像長さをQと
し、かつΔl≧0としたとき、 L=P(1+1/n) =Δl+Q/n を満たすように各値を設定したことを特徴とする記録装
置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-16620 | 1989-02-15 | ||
JP1662089 | 1989-02-15 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02289370A true JPH02289370A (ja) | 1990-11-29 |
Family
ID=11921382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33531689A Pending JPH02289370A (ja) | 1989-02-15 | 1989-12-25 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02289370A (ja) |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP33531689A patent/JPH02289370A/ja active Pending
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