JPH02288849A - 新規な合成脂質 - Google Patents

新規な合成脂質

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JPH02288849A
JPH02288849A JP10569690A JP10569690A JPH02288849A JP H02288849 A JPH02288849 A JP H02288849A JP 10569690 A JP10569690 A JP 10569690A JP 10569690 A JP10569690 A JP 10569690A JP H02288849 A JPH02288849 A JP H02288849A
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lipid
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synthetic lipid
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JP10569690A
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Kazuhiro Taguchi
和宏 田口
Kazuhisa Hiratani
和久 平谷
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は2分子膜形成能を有する新規な合成脂質に関す
るものである。
〔従来技術〕
従来より、2分子脂形成能を有する脂質は知ら(前記式
中、nは11.]、3.15又は17である)しかしな
がら、このような脂質は、2分子膜形成能を有するもの
の、得られる2分子膜は、相転移温度が高く、室温では
ゲル状態(一種の固体状態)を示し、流動性に欠けると
いう欠点がある。
一般に、生体膜は脂質2分子膜を基本骨格とし、また生
体膜の機能は2分子膜の流動性を必要としているが、こ
の生体膜の場合、その流動性は極めて多種類の脂質の混
合によって保持されている。
従って、生化学分野や薬学分野における研究では、流動
性の脂質2分子膜を得るために、天然より得られる混合
脂質を用いたり、あるいはそれ単独では相転移温度の高
い脂質にコレステロール等を配置 合して用いているのが現状であり、単一脂質で流動性の
高い2分子膜形成能を有する脂質が強く要望されている
。また、工学的にも、流動性のある2分子膜は要望され
ている。従来、脂質2分子膜を高分子フィルムに固定化
したものが知られているが、この場合の脂質2分子膜固
定化高分子フィルムも、その脂質2分子膜の相転移温度
が室温以上であるために、硬い上に、中には脆いものさ
えある。
〔目   的〕
本発明は、相転移温度が室温以下の2分子膜を形成し得
る合成脂質を提供することを目的とする。
〔構  成〕
本発明によれば、下記一般式(1)で表わされる脂質が
提供される。
前記式中、R1,R2は長鎖炭化水素基であるが、少な
くともその一方は鎖式テルペン構造炭化水素基である。
これらの炭化水素基の炭素数は10〜20個程度である
。R3,R4はアルキル基であり、その炭素数は1〜2
0個程度である。Xは塩形成性陰イオンを表わし、塩素
、臭素、ヨウ素等のハロゲンイオンや、P−トルエンス
ルホン酸イオン等である。
本発明で言う鎖式テルペン構造炭化水素基とは、その構
造が鎖式構造のテルペンの炭化水素残基と同一ないし類
似構造の炭化水素基を意味し、天然の鎖式テルペン由来
のものの他、合成テルペンから誘導されたものが包含さ
れる。この鎖式構造テルペン炭化水素基は、通常、10
〜20個の炭素数を有し、かつ複数のメチル基を有する
もので、その具体例としては、例えば、ライ1−−ル由
来の炭化水素基c20 R39−や、ファルネソール由
来の炭化水素基C1582G−等を挙げることができる
。なお、この場合、フィトールやファルネソール等の鎖
式テルペンは、天然品又は合成品であることができる。
また、これらのテルペン中の不飽和2重結合は、還元し
て飽和結合とし、その化学的安定性を高めることが好ま
しい。
前記一般式(I)で表わされる化合物のうち、Xがハロ
ゲンであるものは、鎖式テルペンアルコールを原料とし
て用い、これをハロゲン化剤と反応させてその水酸基を
ハロゲンに変換させた後、第3級アミンと反応させるこ
とによって得ることができる。また、Xがハロゲン以外
の陰イオンであるものは、その陰イオンを含む酸又は塩
と反応させることによって形成することができ、例えば
、P−トルエンスルホン酸ナトリウムと反応させること
により、XがP−トルエンスルホン酸イオンである化合
物を得ることができる。
本発明の脂質は超音波処理や加熱処理を併用して水中や
分散させることができ、そしてこの分散によって2分子
膜構造を有する会合体が形成される。この2分子膜は、
その疎水基を構成する炭化水素基の少なくとも1個が炭
素数10〜20個のテルペン構造炭化水素基であること
から、その相転移温度は室温以下であり、高い運動性と
流動性を有する。脂質の運動性及び流動性は、熱分析、
核磁気共鳴、電子スピン共鳴蛍光分析等で測定できるが
、脂質2分子膜固定化高分子フィルムを作り、このもの
の性質を調べることによっても確認することができる。
本発明の脂質より得られた脂質2分子膜固定化フィルム
は、その脂質2分子膜の相転移温度が室温以下であるた
め、しなやかな性状を有する。
本発明の脂質を用いて脂質2分子膜固定化高分子フィル
ムを製造するには、本発明の脂質を水中に分散させ、こ
の分散液に高分子水溶液を混合して、脂質2分子膜の固
定化した高分子沈殿物を得る。この沈殿物を有機溶媒に
溶解し、キャスティング法により製膜し、脂質2分子膜
固定化高分子フィルムを得ることができる。この場合、
高分子としては、脂質のイオン性基との間でイオン結合
や水素結合等の錯形成の可能であるイオン性基を有する
ものが用いられる。このような高分子としては、例えば
、ポリ(4−ビニルベンジル1−リメチルアンモニウム
クロリド)、ポリ(4−ビニルピリジン)、ポリ(4−
ビニル−N−メチルピリジニウムブロマイド)、ポリア
クリルアミン、ポリスチレンスルホン酸す1〜リウム、
キトサン、ヘパリン等が挙げられる。また、脂質2分子
膜固定化高分子を溶解させる溶媒としては、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等が用い
られる。脂質2分子膜とその固定化用高分子との割合は
、高分子1重量部に対し、脂質2〜10重量部、好まし
くは3〜4重量部の割合である。
〔効  果〕
本発明の脂質は、前記したように、室温以下の相転移温
度を有する2分子膜を形成する性質を有する。本発明の
脂質によって形成される2分子膜はそれ単独で生体膜に
近い流動性を持ち、生化学、薬学分野における生体膜モ
デルとして用いられる他、薬物キャリアとしてのリポリ
ーム材料としても利用し得る。また、本発明の脂質2分
子膜固定化高分子フィルムは、軟かく、しなやかで、強
度にもすぐれており、生体膜類似の機能材料として用い
ることができる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 フィトール12g、2,6−シメチルピリジン5g及び
塩化リチウム2gのジメチルホルムアミド溶液に水冷下
メタンスルホニルクロリド6gを反応させることによっ
て、相当するフィトールの塩化物(1−クロロ−3,7
,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセン)11
gを得た。この塩化物をアルコール中で等モル量のジメ
チルオクタデシルアミンと反応させることによって次の
構造の脂質を合成した。
この化合物は室温で無色粘稠性のもので、その同定は、
IR及びNMRによって行った。次に、そのNMR測定
値を示す。
δ値(溶媒coc n 、 ) 0.8−1.9(m、71H1−CH3、−CHCI(
、)3.2−3.5(m、8H1−N” −C1(3、
−N”C)12−)4.2(d、211、=CHCH□
N+)5.3(m、IHl”CH(lJL4  )次に
、この脂質の1%超音波分散液及び脂質に対し等荷電量
の1%ポリスチレンスルホン酸ナトリウム水溶液を50
〜70℃において混合し、脂質とポリマーとの間のイオ
ン対形成によって2分子膜を固定し、これを沈澱物とし
て回収した。この沈澱物を再沈澱により精製後、クロロ
ホルム溶液としてキャスティング法によりフィルム状に
成形した。このフィルムは機械的強度もあり、透明でし
なやかな性状であった。
実施例2 フィトール50gをエタノール中で5%パラジウムカー
ボン2.5gで接触水素添加して、飽和アルコル(3,
7,11,15−テトラメチルへキサデカ−1−オール
)34gを得た。このアルコール12gを48%臭化水
素酸13gと少量の硫酸とともに加熱することによって
相当する臭化物(X−ブロモ−3,7,11,15−テ
トラメチルヘキサデカン)7gを得た。また、この臭化
物7gを含水アルコール中でジメチルアミンと加熱反応
させることによって三級アミン(N、Nジメチル−3,
7,11,15−テトラメチルヘキサデシルアミン)5
gを得た。
次に、このアミンと先に合成した臭化物をアルコール中
で加熱反応することによって、はぼ定量的に次の構造式
の脂質を得た。
この化合物は無色粘稠性のもので、その同定は、丁R及
びNMRで行った。次にこのNMR測定値を示す。
δ値(溶媒CDCQ3) 0.8−1.0(m、30I(、−CH3)1.2−1
.6(m、48H1−CH2−1−CI −CH3)3
.6(bs、10)1、N+Cl42−1N+CH3)
次に、この脂質を用い、実施例1と同様にして2分子脂
質固定化フィルムを得た。このものは透明で、室温でし
なやかな性状を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (前記式中、R^1、R^2は長鎖炭化水素基であるが
    、少なくともその一方は炭素数10〜20を有し、複数
    のメチル基を有する鎖式テルペン構造炭化水素基であり
    、R^3、R^4はアルキル基を示し、Xは塩形成性陰
    イオンを示す) で表わされる合成脂質。
JP10569690A 1990-04-20 1990-04-20 新規な合成脂質 Granted JPH02288849A (ja)

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JPH0317820B2 JPH0317820B2 (ja) 1991-03-11

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