JPH02287Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、緊急時、旅行時において身体的異常
が生じた場合、医師に本人の医療記録を知らせ、
迅速に適切な処置をとることができる携帯式個人
用医療情報カードに関するものである。

近来社会生活の複雑化、高度化にともない各種
カードが使用され社会生活を営んでゆくうえに非
常に便利になつてきた。

例えば通帳によらず現金の出し入れが可能な銀
行等の金融機関が発行するキヤツシユレスカー
ド、或は現金の持ち合せがなくとも所望の商品が
購入できるクレジツトカード、また各種クラブの
会員証など種々様々なカードが発行されている。
このように各種カードが発行されるにつれて医療
機関においても病院の受付にカードを提出しカル
テ探しに寄与している。

ところでこのように各種の医療機関で診断を受
けた現代人は多用であり出張のため旅行したりす
る場合が多く、旅行先において罹患したり、或は
持病を再発する場合があり、殊に人事不省に落ち
入つたりする場合などは手当に支障を来たすこと
がある。そのため何らかの手段で患者の現在及び
過去の健康状態を正確に医師に知らせ、適確な処
理をする必要性が生じてきた。

本考案はこのような実情に鑑み案出されたもの
であつて、住所、氏名、年令、職業等が記載され
た第１枚目のカードと、常人には知られて悪い既
病症が磁気記録された第２枚目のカードと、心電
図、胸部Ｘ線写真等がマイクロフイルム化された
第３枚目のカードとを、互いに重ね合わせて集綴
してなる携帯式個人用医療情報カードを提供し
て、常にこの医療情報カードを携帯し、緊急時、
旅行時に身体的異常が起つた場合、患者の医療記
録をこのカードにより知に医師に適切な医療を施
して貰うことができる携帯式個人用医療情報カー
ドを得ることを主な目的とするものである。

以下図面に従つて本考案の一実施例を説明す
る。第１図は本考案の携帯式個人用医療情報カー
ドの斜視図で、携帯に便利なようにクレジツトカ
ードと略同じ大きさ（横85mm、縦55mm）で、三枚
のカード１，２，３を左綴じに綴じて構成されて
いる。

この三枚磁じの携帯式個人用医療情報カードの
第一枚目のカード１は表紙で、第２図に示される
ように、本人の氏名、生年月日、現住所、その他
図面には記載されていないが、職業、家族、本人
の身長、体重、視力、血液型等が記録されてい
る。

次に第二枚目のカード２は、第３図に示される
ように、他人に知られては都合が悪い病名が磁気
コート４されている。この他人に知られては都合
が悪い病気としては、例えば性病、テンカン、ガ
ン、ノイローゼ、精神障害等の病名があげられ、
これらの病名が第二枚目のカード２に磁気コート
４されているので、このカードを観ても常人には
全く病名がわからず、所要病院等で医師が再生機
にセツトしてみて始めて隠された病名が判明する
ようにしており、個人のプライバシーが守秘する
ことができる。

第三枚目のカード３は、第４図に示されるよう
に、第二枚目のカード２に記載されていない必要
な病名の総てがマイクロフイルムに映像化されて
記録されている。この第三枚目のカードに記録さ
れる病名としては、心電図５、胸部Ｘ線写真６、
図面には記載されてはいないけれども、アレルギ
ーを起す原因として考えられる諸事項、高血圧、
貧血、糖尿病等各種の病名が記載されている。特
に心電図、胸部Ｘ線写真等は目視可能程度に映像
化されており、専門家の医師が目視して患者の医
療記録を即刻に知り機敏に対処できるようになつ
ておる。

またこの三枚目のカード３と、前記第二枚目の
カード２との間に拡大鏡を介在させ、マイクロフ
イルムに映像化されている心電図５、胸部Ｘ線写
真６、他の病名等を拡大して観うるようにすれば
便利である。

なお、第三枚目のカードに記載されている病名
はマイクロフイルム化しないで、第二枚目のカー
ドのように磁気コートすることも考えられるが、
磁気コートすることは手数を要し費用もマイクロ
フイルム化に比較して高価になるので、他人に知
られてもよい病名、或は心電図、胸部Ｘ線写真等
のように、専門化の医師以外には理解できないデ
ーターはマイクロフイルム化し、他人に知られて
は都合が悪い病気は磁気コートすることにより、
比較的廉価なカードが作製可能になる。

以上本考案によれば、以上説明したような構成
の個人用医療情報カードを常に携帯させるように
しておけば、旅行時、又は緊急時に身体的異常が
発生した場合、専門家の医師が個人用医療情報カ
ードを観ることにより、即座に患者の過去、現在
の医療記録を知り、その結果適切な処置が迅速に
できることとなり、患者の治療に寄与することが
大きい。

また他人には知られては都合が悪い既病症は磁
気コートして二枚目のカードに記録してあるの
で、他人には全く病名がわからず個人のプライバ
シーを守秘することができる。

さらに第三枚目のカードには他人に知られても
よい病名や、常人が観ても理解できない医療デー
タである心電図、胸部Ｘ線写真等をマイクロフイ
ルム化したので、比較的廉価な医療情報カードが
得られる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例であつて、第１図は本
考案の携帯式個人用医療情報カードの斜視図、第
２図は第一枚目のカードの平面図、第３図は第二
枚目のカードの平面図、第４図は第三枚目のカー
ドの平面図。 １……第一枚目のカード、２……第二枚目のカ
ード、３……第三枚目のカード、４……磁気コー
ト、５……心電図、６……胸部Ｘ線写真。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 〔1〕 住所、氏名、年令、職業等が記載された第
   一枚目のカードと、常人には知られて悪い既病
   症が磁気記録された第二枚目のカードと、心電
   図、胸部Ｘ線写真等がマイクロフイルム化され
   た第三枚目のカードとを、互いに重ね合わせて
   集綴してなる携帯式個人用医療情報カード。 〔2〕 前記第二枚目のカードと、前記第三枚目の
   カードとの間に拡大鏡を介在させている、実用
   新案登録請求の範囲〔１〕項記載の携帯式個人
   用医療情報カード。