JPH02286816A - エンジンの主軸受フレーム構造 - Google Patents

エンジンの主軸受フレーム構造

Info

Publication number
JPH02286816A
JPH02286816A JP11016589A JP11016589A JPH02286816A JP H02286816 A JPH02286816 A JP H02286816A JP 11016589 A JP11016589 A JP 11016589A JP 11016589 A JP11016589 A JP 11016589A JP H02286816 A JPH02286816 A JP H02286816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
passage
crank chamber
peripheral wall
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11016589A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2686644B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Yamauchi
山内 和行
Toshihiko Ito
壽彦 伊藤
Satoyuki Seto
智行 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP1110165A priority Critical patent/JP2686644B2/ja
Publication of JPH02286816A publication Critical patent/JPH02286816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2686644B2 publication Critical patent/JP2686644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/02Arrangements of lubricant conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/0004Oilsumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は多気筒V形ディーゼルエンジン等において、ク
ランクケース部の下半部を形成する主軸受フレームの構
造に関し、より具体的には、クランク室の下半部を囲む
周壁と、クランク室を複数の部分に区画する複数の隔壁
とを一体に有する主軸受フレームにおいて、クランク室
からのオイル洩れを防止するための構造や、そのような
周壁に併設される潤滑油関係の機器の構造等についての
改良技術に関する。
[従来の技術] 従来上記形式の主軸受フレームはラダーフレームとも呼
ばれるもので、実開昭6(1−65417号や実公昭6
2−18683号等に記載されている。このような主軸
受フレームでは周壁部(1対の側壁及び1対の端壁)と
一体の人形の隔壁によりクランク軸の軸受部を下方から
支持することができるので、クランク軸の支持強度を高
めることができる。
そして近年、エンジンのコンパクト化を図るために、エ
ンジンの総排気量に対してクランク室容積が比較的小さ
く設定されてきている。又、同様の目的で、オイルパン
も浅い構造のものが採用されてきている。
[発明が解決しようとする課題] このようにクランク室容積が相対的に低減してきている
ことにより、クランク室内におけるブローバイガスの密
度が高くなる傾向にある。
特に、V形エンジンでは、直列型エンジンに比べて、ク
ランク室の容積が狭く、ピストンの往復動によるクラン
ク室の圧力変動幅が大きいとともに、ブローバイガスの
密度も高い。一方、クランク軸を支持するために上述の
如く隔壁を採用した構造では、その支持強度をできるだ
け向上さ−せるために、隔壁の広さを極力人きく設定す
ることが望ましく、より具体的には、軸受用の凹部を除
いて、隔壁の上縁と下縁とを、それぞれ、全長にわたっ
て周壁の上縁及び下縁と概ね同一平面上に並べることが
好ましい。
ところが、隔壁をそのように広く設定すると、隔壁の両
側のクランク室部分が隔壁により完全に遮断されてしま
い、個々のクランク室部分はその下面開口(オイルパン
内部と連通ずる部分)を除いて完全に密閉される。その
結果、オイルパン内の潤滑油の曲面が上昇して下面開口
内に入り込むと、各クランク室部分は完全な密閉空間と
なる。
その結果、内部圧力の変動幅が非常に大きくなり、ブロ
ーバイガスや潤滑油がシリンダブロックと主軸受フレー
ムとの間や、主軸フレームとオイルパンとの合せ面、あ
るいは、クランク軸端部のオイルシール部等から漏れる
恐れがあり、最悪の場合、クランク室から燃焼室へ潤滑
油が上昇するいわゆるオイルアップ現象が生じたりする
更に主軸受フレームの剛性を高めるためには、その周壁
等をコンパクトに構成する必要があるが、これに対し、
オイルパンの所定の容量を確保するためには、オイルパ
ンの内部の幅を上記周壁よりも広くすることが望ましい
場合がある。ところが、オイルパンの開口幅を主軸受フ
レームの周壁の狭い幅に対応させ、かつ、オイルパンの
内部の幅を広げようとすると、オイルパンの形状が複雑
になり、その製造が困難となって、コストアップの要因
となる。
更に前述の如く、v形エンジンは直列エンジンに比べて
クランク室外壁の面積が比較的狭く、特に、上述の如く
剛性の向上等を目的として主軸受フレームをコンパクト
化した構造では、その外面の面積が非常に狭くなる。従
って、潤滑油関係の機器、すなわち、潤滑油ポンプや潤
滑油フィルタ、潤滑油冷却器、配管等を主軸受フレーム
の外面に取り付けることが困難な場合がある。特に、潤
滑油フィルターは定期的交換を必要とする部品であり、
容易に取り付は及び取り外しができる場所に設置するこ
とが必要であるか、そのような取り付は条件を満たすこ
とも困難である。
又、潤滑油冷却器は、従来の舶用エンジン等では、分解
掃除が可能ではあるが大きくて重いシェルアンドチュー
ブ型熱交換器が採用されているが、そのような大形の潤
滑油冷却器を設置することも困難である。熱論、そのよ
うな潤滑油冷却器を使用すると、全体構造の大形化及び
型口増加という不具合も生じる。又、車両用エンジン等
では軽量コンパクトな多板式熱交換器が潤滑油冷却器と
して使用されているが、そのような冷却器は分解掃除が
不可能であるので、舶用エンジン等では使用できない。
[問題を解決するための手段] 本発明は、クランク室の下半部を囲む1対の側壁及び1
対の端壁からなる周壁と、気筒に対応させてクランク室
下半部を区画してクランク室部分を形成する複数の隔壁
とを一体に設け、各隔壁を、クランク軸の軸受用凹部を
除く上縁全体と下縁全体とがそれぞれ上記周壁の上縁及
び下縁と概ね同一平面上に並ぶ無孔構造の板状部分で形
成し、上記周壁の外面に外側かつ下方へ張り出して周壁
外面との間にガス空間を形成する脚状壁部を設け、該脚
状壁部の下端にオイルパンの上端を固定し、各クランク
室部分とガス空間とをつなぐ連通孔を上記周壁に設けた
ことを特徴としている。
又、本発明は、クランク室の下半部を囲む1対の側壁及
び1対の端壁からなる周壁と、気筒に対応させてクラン
ク室下半部を区画してクランク室部分を形成する複数の
隔壁とを一体に設け、周壁の外面の異なる位置に、潤滑
油ポンプのケースと潤滑油フィルターのケースとを取り
付け、潤滑油ポンプのケースと上記外面との間にポンプ
室を形成し、潤滑油フィルターのケースと上記外面との
間にフィルター室を形成し、オイルパン内に配置した潤
滑油吸入パイプの出口が接続する入口孔を周壁の内部に
設け、該入口孔の出口を周壁の外面に開口させて潤滑油
ポンプ室に連通させ、潤滑油ポンプ室を潤滑油フィルタ
ー室につなぐ通路孔と、潤滑油フィルター室をシリンダ
ブロック内のオイルギヤラリ−に接続するための通路孔
とを上記周壁の内部に設けたことを特徴としている。
更に、本発明は、クランク室の上半部を囲む1対の側壁
及び1対の端壁からなる周壁と、気筒に対応させてクラ
ンク室下半部を区画してクランク室部分を形成する複数
の隔壁とを一体に設け、上記周壁の外面に潤滑油冷却器
の取付座を形成し、上記周壁に、その内部に設けた潤滑
油通路孔に接続して上記取付座に開口する入口通路孔と
出口通路孔とを設け、上記取付座に沿って延びる複数の
冷却板を互いに間隔を隔てて積層状態で配置し、冷却板
を挟んで隣接する潤滑油通路と冷却水通路とを冷却板の
間の隙間により形成し、隣接する2個の冷却板の間に、
各潤滑油通路及び各冷却水通路を外周から密封するシー
ルを設け、冷却板に入口用及び出口用の潤滑油通路孔と
入口及び出口用の冷却水通路孔とを設け、潤滑油通路を
形成する上記隙間に、該隙間を挟んで対向する各2個の
入口用冷却水通路孔の間及び各2個の出口用冷却水通路
孔の間の空間を潤滑油通路に対して密封するシールを設
け、冷却水通路を形成する上記隙間に、該隙間を挟んで
開口する各2個の入口用潤滑油通路孔の間及び各2個の
出口用潤滑油通路孔の間の空間を冷却水通路に対して密
封するシールを設け、入口用及び出口用の潤滑油通路孔
を上記周壁内部の潤滑油通路孔に接続し、入口用及び出
口用の冷却水通路孔をそれぞれ冷却水供給通路及び排出
通路に接続し、上記取付座から最も離れた冷却板を、上
記各シールを圧縮した状態で、取付座に固定するための
手段を設けたことを特徴としている。
[実施例] 第1図は本発明実施例を採用したエンジンの断面を側方
から示す断面図、第2図は第1図のエンジンの断面を後
方から見た断面図、第3図は実施例のエンジンの正面図
、第4図は実施例のエンジンの平面図である。第1図及
び第2図において、図示のエンジンはV形8気筒ディー
ゼルエンジンである。線Aはクランク軸中心線であり、
図示の例では水平になっている。第2図のBはシリンダ
中心面であり、各4個の直列に並ぶ気筒の中心線を結ん
でいる。Cはクランク軸中心線Aを含むエンジン中心面
で、上記1対のシリンダ中心面Bはエンジン中心面Cを
挟んで互いに灼象の位置関係で傾斜している。
第2図の如く、エンジンブロックはシリンダブロック2
0とシリンンダヘッド21と主軸受フレーム22との組
立体で構成されている。シリンダブロック20はクラン
ク室23の上半部を囲むクランク室壁部24と、各シリ
ンダ中心面Bに沿って延びる1対のシリンダ壁部25と
を一体に備えている。熱論、各シリンダ壁部25の内部
には4個の燃焼室26が一列に並ぶ状態で形成されてい
る。各シリンダ壁部25の上端にはシリンダヘッド21
が固定されており、各シリンダ壁部25とシリンダヘッ
ド21とによりバンク28(傾斜ブロック部分)が形成
されている。
V形に並ぶ2個のバンク28の間のバンク空間には空気
冷却器30が配置しである。空気冷却器30はエンジン
の後部、即ちクランク輔31の一端部に取り付けたフラ
イホイール32に近い位置に設けである。空気冷却器3
0は過給機33からの給気を冷却するための水冷式熱交
換器であり、全体形状は概ね箱形(立方体状)である。
過給機33は各シリンンダヘッド21の後方に配置され
ており、そのタービンに排気マニホールド34の後方湾
曲延長部(排気連絡管)が接続するとともに、第4図の
如く、そのコンプレッサーが給気連絡管35を介して空
気冷却器30の後端の入口に接続している。空気冷却器
30の前端面には、前方へ突出して下方へ湾曲した出口
ダクト36が設けである。
第5図は第4図の5−5断面部分略図、第6図は第5図
の拡大部分図、第7図はシリンダブロック20単体の平
面略図、第8図は第7図の8−8矢視略図である。第5
図から明らかなように、上記出口ダクト36は下向きに
開口した給気出口通路を形成しており、その先端部が分
配室壁部40に連結されている。第5図及び第7図から
明らかなように、分配室壁部40は、シリンダブロック
20の上記出口ダクト36(第5図)の近傍の部分を上
方へ隆起させて形成されており、上方に開いた3個の開
口41.42をエンジン幅方向に間隔を隔てて備えてい
る。
中央の開口41には前記出口ダクト36が後述する如く
連結され、開口41を介して出口ダクト36の内部の給
気出口通路が分配室壁部40の内部の分配室43に連通
している。左右の2個の開口42は分配室壁部40の傾
斜上端面に開口している。この傾斜上端面はシリンダブ
ロック20本体の傾斜上端面と概ね同一平面上にあり、
シリンダヘッド21の内側(■バンク空間側)の側面に
設けた給気マニホールド45の入口壁部46が分配室壁
部40の上記傾斜上端面に6座しており、上記分配室4
3は開口42を介して給気マニホルド45の内部通路(
給気通路)に連通している。
この構造によると、空気冷却器30から開口41を通っ
て分配室43に流入した低温給気は、分配室43におい
て左右に分配され、開口42を通って両シリンダヘッド
21の給気マニホールド45内へ流入する。
なお、図示の構造では、給気マニホールド45がシリン
ンダヘッド21と一体に形成されているが、別体に形成
することもできる。
第6図の如く、開口41及び開口42での連結構造には
短いパイプ50.51か使用されている。
分配室壁部40はそれぞれ開口41.42を囲む筒状部
を備え、それらの筒状部の内周面の途中に環状段部52
が形成されている。パイプ50.51は、それぞれ下半
部が上記筒状部の内周にOリング53を介して嵌合して
おり、下端面が、環状段部52に当接又は近接している
。パイプ50.51の上半部は、それぞれOリング53
.54を介して出口ダクト36及び給気マニホールド4
5の入口壁部46の筒状内周面に嵌合しており、それら
の上端面が上記内周面に設けた環状段部55に当接又は
近接している。
上述の構造では、分配室壁部40をシリンダブロック2
0と一体に形成したが、この構造に代えて、第9図の如
く、分配室壁部40をシリンダブロック20と別体に形
成することもてきる。
第5図及び第7図において、分配室43の底面を形成す
る壁部56は水平に延びており、両端がシリンダ壁部2
5の上下方向中間部に連続している。この壁部56はシ
リンダブロック20の全長にわたって設けである。第5
図の如く、両シリンダ壁部25の間において、壁部56
の下側には2個の冷却水通路60.61が垂直な隔壁6
2により互いに区画された状態で設けである。隔壁62
は上端が壁部56の幅方向中間部に連続し、下端部がク
ランク室壁部24の上端部に連続している。
これらの冷却水通路60.61は後端部が入口となって
おり、第1図に示す如く、それらの入口にサーモスタッ
ト64を介して冷却水が択一的に流入する。
サーモスタット64は壁部56(Vバンタ空間の底壁)
の後部を利用して取り付けである。サーモスタット64
が設置される室65は、冷却水通路60.61の後部の
上側において、シリンダブロック20に形成されており
、シリンダブロック20、シインダヘッド21、排気マ
ニホールド34を冷却した冷却水が室65に流入するよ
うになっている。サーモスタット64は、冷却水温度が
低い場合、室65を冷却水通路60に連通させ、冷却水
温度が高い場合、室65を冷却水通路61に連通させる
。サーモスタット64とそれを上方から覆うケースは、
前記空気冷却器30の下側において、シリンダブロック
20に上方から固定されている。
第7図及び第8図の如く、上記両冷却水通路60.61
の出口側端部はシリンダブロック20の前端部近傍に位
置している。冷却水通路60の出口端部は、シリンダブ
ロック20の前端面に設けた入口孔70を介してポンプ
室71に連通している。ポンプ室71の周囲においてシ
リンダブロック20の前端面には冷却水ポンプ72(第
7図)のケースが固定されている。このポンプケースと
シリンダブロック20の前端面に設けた四部とにより前
記ポンプ室71が形成されている。
ポンプ室71には、前記冷却水通路60の他に、入口孔
70を介して入口孔73も接続している。
入口孔73は入口孔70からシリンダ傾斜方向に上方へ
延びて隣接するシリンダブロック端面に開口している。
ポンプ室71の出口通路74(第8図)はシリンダブロ
ック20の内部に形成されており、出口通路74から排
出された冷却水がシリンダブロック20及びシリンンダ
ヘッド21、排気マニホールド34の内部の冷却水ジャ
ケット75(第1図)を流れた後に、サーモスタット室
65へ戻るようになっている。
上記冷却水通路61の出口側端部は、出口孔80を介し
てホース81に接続している。出口孔80は、通路61
から斜め上方に延びて前記入口孔73と反対側のシリン
ダブロック上端面に開口している。ホース81の出口は
膨張タンク82及び冷却水冷却器83に接続している。
冷却水冷却器83は海水により冷却水を冷却するための
もので、その出口はホース84を介して前記入口孔73
に接続している。
上記構成によると、エンジン各部を冷却した後の冷却水
の温度が比較的低い場合、サーモスタット64は冷却水
を冷却水通路60に流入させる。
従って、冷却水は冷却水冷却器83へは送られず、冷却
水通路60からポンプ室71へ流入し、そこで加圧され
てジャケット75へ送られる。冷却水温度が高い場合、
サーモスタット64は冷却水を冷却水通路61へ送るの
で、冷却水はそこからホース81を介して膨張タンク8
2及び冷却水冷却器83へ送られ、冷却水冷却器83で
冷却された後にホース84から入口孔73.70を経て
ポンプ室71へ送られる。
上述の如く冷却水通路60.61がシリンダブロック2
0の中央上部に形成されているが、その鋳造作業を容易
化するためには、次のような構造を採用することもでき
る。すなわち、第7図の如く、壁部56の前部には比較
的大きいスリット状の砂出し用開口85が設けてあり、
鋳造作業後はその間口85が蓋86で閉鎖されている。
冷却水冷却器83の下側において、クランク軸31の前
端部には、種々の補機やカム軸101を駆動するための
タイミングベルト機構が設けである。上記タイミングベ
ルト機構は、2個のタイミングベルト102.103と
、それらを駆動する2個の駆動プーリー104.105
(第1図)、ならびに、それらにより駆動される腹数の
後述するプーリを備えている。
駆動プーリー104はエンジンブロックの前端面に隣接
した位置においてクランク軸31に固定されており、駆
動プーリー105は駆動プーリ104の前側においてク
ランク軸31に固定されている。従って、タイミングベ
ルト102はタイミングベルト103よりもエンジンブ
ロックに近い位置にある。
第1図から明らかなように、図示のエンジンはオーバー
ヘッドバルブ型であり、従って、吸排気弁駆動用カム軸
101はシリンダヘッド21の上端部近傍をほぼエンジ
ンの全長にわたってクランク軸中心線Aと平行に延びて
いる。
第3図において、エンジンブロックに近いタイミングベ
ルト102は両カム軸101の前端部に設けたカムプー
リー110に掛は渡されており、更に、前記冷却水ポン
プ72の入力プーリー111及びエンジンブロックの前
端面中央部に設けたアイドルプーリー112に掛は渡さ
れている。
他方のタイミングベルト103は、クランク軸31の真
上に位置する燃料噴射ポンプ115(第1図)の入力部
プーリー116と、主軸受フレム22(クランク室下半
壁部)の前端面左部に位置する潤滑油ポンプ117の入
力プーリー118等に掛は渡されている。
更にクランク軸31の左側方には発電機120と海水ポ
ンプ121とが配置されており、それらの入力プーリー
は、第1図の始く、■ベルト122によりクランク軸3
1上のプーリー123に連結されている。このブー9−
123は、駆動プーリー105よりも前方において、ク
ランク軸31の前端部に固定されている。
■ベルト122及びプーリー123とエンジンブロック
との間には、上述のタイミングベルト機構を覆うベルト
カバー130が設けである。ベルトカバー130はタイ
ミングベルト機構の前面及び周囲を覆っており、その縁
部がエンジンブロックに固定されている。第3図におい
て、130aはベルトカバー130上縁中央部を示し、
130bは上縁側部を示し、130Cは側縁を示し、1
30dは下縁を示している。この図から明らかなように
、ベルトカバー130の外周は上記タイミングベルト及
びそれらにより駆動されるブーりの設置範囲に比較的正
確に沿う形状である。
第1図において、前述の燃料噴射ポンプ用プリー116
は、燃料噴射ポンプ115の入力軸に対してギヤ機構1
31を介して連結されている。
図示の構造では、第2図及び第4図から明らかなように
、燃料噴射ポンプ115は2台使用されており、■バン
ク空間の前部に設置されている。両燃料噴射ポンプ11
5はエンジン幅方向に並置されており、第1図の如く、
それらの入力軸の前端に取り付けた入力ギヤ132が両
者に共通の中間ギヤ133に連結している。ギヤ133
はクランク軸中心線Aと平行な軸134の後端部に固定
されている。軸134は中間部がエンジンブロック上の
ギヤケース又はブラケット部により軸受を介して支持さ
れており、その前端部に前記プーリー116が固定され
ている。
上記構造ではクランク軸31の一端部(前端部)でカム
軸101や種々の補機を駆動するので、クランク軸31
の複数箇所に設けられる軸受ブツシュ135.136の
内、最も前端の軸受ブツシュ135に比較的大きい荷重
が及ぼされる。この点を考慮して、図示の実施例では、
前端部の軸受ブツシュ135の長さがその他の軸受ブツ
シュ136の長さよりも大きく設定してあり、これによ
り、各軸受ブツシュ135.136の面圧の均等化が図
られている。
次に主軸受フレーム22及びそのド側に設けられるオイ
ルパン150について説明する。第10図は第1図の主
軸受フレーム22の底面略図である。又、第11図は第
10図の11−11矢視図、第12図は第1図の12−
12断面部分略図である。第10図から明らかなように
、主軸受フレーム22は、エンジン中心面Cと概ね平行
に延びる1対の側壁151と、クランク軸中心線Aと概
ね直角に延びる1対の(前後の)端g 152.153
と、それらの端壁と平行に延びる3個の隔壁154とを
一体に備えており、側壁151と端壁152.153と
が主軸受フレーム22の周壁を形成している。3個の隔
壁154はそれぞれ、両端が側壁151に連続しており
、互いにクランク軸長手方向に間隔を隔てている。
これらの隔壁154は、クランク室23(正確にはクラ
ンク室下半部)を4個のクランク室部分155に区切っ
ている。第12図の如く、各隔壁154はクランク軸用
の軸受ブツシュ136(第1図)を支持する半円形の凹
部を除いて、上面全体が側壁151や端壁152.15
3の上端面と同一平面上にあり、又、下端面も側壁15
1や端壁152.153の下端面と同一平面上にある。
すなわち、主軸受フレーム22はその上端面全体が、上
記軸受用凹部を除いて、単一の平坦な平面を形成してお
り、下端面も全体が単一の平面を形成している。
このように隔壁154は各クランク室部分155を前方
又は後方から完全に閉鎖するだけの広さを有しているの
で、その強度は高く、従って、クランク軸31に対する
隔壁154(従って主軸受フレーム22)の支持強度及
び剛性は高い。
このように各クランク室部分155を隔壁154で閉鎖
するような構造を採用すると、エンジンの揺れ等により
オイルパン150内のオイルレベルが隔壁154の下端
よりも上昇した場合、仮に後述する圧力逃し構造を設け
ない場合、各クランク室部分155は密閉空間となる。
そして、クランク室部分155の圧力は対応するピスト
ンの往復運動等により周期的に増加するので、そのよう
な密閉空間となった場合、著しい圧力増加が生じ、クラ
ンク室部分155内の潤滑油飛沫などが外部へ漏れる恐
れがある。
そのような事態を防止するために、上記圧力逃し構造が
設けてあり、該構造は、脚状壁部160や連通孔161
、ガス空間162等で構成されている。脚状壁部160
は側壁151及び端壁152.153の外面に一体に設
けられており、第12図の如く、それらの上部から斜め
下方へ延びて対応する壁(側壁151、端壁152.1
53)との間に下方に開口したガス空間162を形成し
ている。この脚状壁部160は主軸受フレーム22の全
周にわたって設けてあり、従って、ガス空間162は主
軸受フレーム22の全周にわたって延びる概ね矩形の溝
状空間を形成している。上記連通孔161はこのガス空
間162と各クランク室部分155とを連通させるため
に設けてあり、各クランク室部分155ごとに、いずれ
か一方の側壁151の1箇所に設けである。この構造に
よリ、特定のクランク室部分155の圧力だけが異常に
増加することを防止できる。
各クランク室部分155にはブローバイガスが流入する
。このガスがオイルパン150内の潤滑油に混入すると
、潤滑油が劣化する。そのような事態を防止するために
以下のような構造が採用されている。すなわち、前記脚
状壁部160の1n所には、第12図の如く、上方へ張
り出した張出部163が設けてあり、張出部163の内
部に、ガス空間162に連通する空間164が形成され
ている。この空間164は張出部163にボルト止めし
た多孔板165(第10図)により下方から閉鎖されて
おり、その内部に金網状部材166を収容することによ
りブリーザ−167が形成されている。空間164は、
張出部163の側面の孔に取り付けた接続パイプ168
を介して外部のブローバイガス排出パイプ169に接続
している。
排出パイプ169はその出口が例えば大気に開放してい
る。
前記オイルパン150はその上端周縁部が脚状壁部16
0の下端にボルト止めされている。オイルパン150内
の潤滑油は吸入パイプ170(第1図)から以下のよう
な経路を経て潤滑油ポンプ117(第10図)へ供給さ
れる。
第10図において、吸入パイプ170(第1図)の出口
が接続する入口孔171が主軸受フレーム22の側部の
前部の下面に開口している。この入口孔171は主軸受
フレーム22の内部をその一方の側部の前端面まで延び
ている。第10図及び第11図の如く、入口孔171は
主軸受フレーム22の前端面(取付座172)に開口し
て潤滑油ポンプ117の吸入口を形成している。取付座
172には潤滑油ポンプ117のポンプケーシングが固
定されている。入口孔171よりも内側(クランク軸中
心面C側)において、取付座172には連通孔173の
一端部が開口してポンプ吐出口を形成している。
連通孔173は主軸受フレーム22の前端壁部(端壁1
52と脚状壁部160との集合体)の内部を潤滑油ポン
プ117側の側部から他方の側部まで延びてその側部前
端面(取付座174)に開口している。
取付座174には潤滑油フィルター175が取り付けで
ある。上記連通孔173の出口は潤滑油フィルター17
5の内部のフィルター設置空間(ろ過処理空間)の入口
に接続している。連通孔173の出口、すなわち、潤滑
油フィルター175の入口は、第11図の如く、環状で
あり、それよりも中心側にフィルター175の出口(通
路孔176の入口)が設けである。
この構造によると、ポンプ117で加圧された潤滑油が
連通孔173を通って潤滑油フィルター175へ供給さ
れるが、過大な油圧が潤滑油フィルター175へ供給さ
れることを防止するために、連通孔173の途中(実施
例では潤滑油ポンプ117の近傍)に安全弁180が設
けである。第10図の13−13断面略図である第13
図の如く、安全弁180は次のように構成されている。
すなわち、連通孔173に連通する垂直孔が主軸受フレ
ーム22の下面に設けてあり、その孔に下方から筒状ケ
ース181が固定されている。筒状ケース181の内周
には、弁体であるボール182と、ボール182を下方
から付勢する圧縮コイルばね183と、ケース181の
下端部に固定されてばね183を下方から支持するばね
受184とが取り付けである。
この構造では、連通孔173内の油圧が所定値を越える
と、その油圧によりボール182が下方へ押し下げられ
ケース181とボール182の間に隙間が形成される。
その隙間を通って連通孔173内の潤滑油がオイルパン
150の内部へ逃される。
第10図の如く、通路孔176は主軸受フレーム22の
フィルター175側の側壁部(側壁151とそれに連続
する脚状壁部160との集合体)の内部を後端部の近傍
まで延びている。
通路孔176には差圧弁190と調圧装置191と潤滑
油冷却器192が併設されている。又、上記側壁部には
、通路176からその外側側面まで延びる通路孔193
.194が設けである。上記差圧弁190は通路孔17
6の長手方向中間部に位置しており、通路孔193と通
路孔194は差圧弁190の上流側及び下流側にそれぞ
れ位置している。上記側壁部の外側側面には通路孔19
3.194の周囲及び両者の間において、潤滑油冷却器
192を取り付けるための取付座195(平坦面)が設
けてあり、取付座195に取り付けた潤滑油冷却器19
2の内部には、通路孔193.194が直接接続してい
る。
上記差圧弁190は、潤滑油冷却器192の入口通路孔
193と出口通路孔194との間の油圧差が所定値より
も大きくなった時に、両者間の圧力差を解消するための
もので、それにより、潤滑油冷却器192に過大な油圧
が加わることが防止される。
第10図の14−14断面略図である第14図において
、上記差圧弁190は、上端が閉鎖した筒状のピストン
200と、その下方に配置されるボルト状のケース20
1と、両者間に配置される圧縮コイルばね202とを備
えており、それらは上記側壁部に設けた筒状のボス20
3の内周に取り付けられている。図示の弁閉鎖状態にお
いて、ピストン200の上端外周はボス203の内周に
設けた環状の弁座204(段部)に着座している。
通路孔176の上流部は通路孔193から差圧弁190
まで概ね水平に延びており、下流側端部が下方へ湾曲し
てピストン20.0の上端面に対向している。通路孔1
76の下流側部分は、閉鎖位置にあるピストン200の
上部外周面に対向する位置に開口しており、その位置か
ら斜め上方へ延びて通路孔194に達している。又、ボ
ス203には、ばね202の設置空間と通路孔176の
下流側部分とをつなぐ背圧−逃し通路205が設けであ
る。
この構造によると通路孔】93の油圧が異常に高い場合
、その油圧に押されてピストン200が下方へ移動して
差圧弁190が開き、潤滑油冷却器192(第10図)
へ過大な油圧が加わることを防止できる。又以上から明
らかなように、通路孔176の入口通路孔193と出口
通路孔194との間の部分は、差圧弁190により開閉
されるバイパス通路を形成している。
第10図の15−15断面部分略図である第15図の如
く、前記調圧装置191は第14図の差圧弁190と基
本的に同様の弁で構成されており、筒状ピストン210
とボルト状ケース211と両者間に配置した圧縮コイル
ばね212とを鉄製の筒状インサート213の内部に組
み込んで構成されている。インサート213は、主軸受
フレーム22に設けられた筒状のボス214内に固定さ
れている。このボス214は通路孔176の近傍からエ
ンジン幅方向外側へ延びており、ケース211の頭部は
主軸受フレーム22の外側側面上に露出している。
ピストン210は、その先端部外周がインサート213
の端部内周の環状弁座215に着座するようになってお
り、通路孔176は、インサート213の先端部開口を
介してピストン210の先端面に対向している。ピスト
ン2i0の下側において、インサート213とボス21
4には、排出孔216と背圧逃し通路217が設けであ
る。排出孔216は、図示の閉鎖状態にあるピストン2
10の外周面の下側から下方へ延びてオイルパン150
の内部空間に連通している。背圧逃し通路217は、ば
ね212の設置空間から斜め下方に延びてオイルパン1
50の内部空間に連通している。
更に、第15図から明らかなように、主軸受フレーム2
2には、調圧装置191の近傍において、通路孔176
から上端面まで延びる短い油路219が設けてあり、こ
の油路219を介して通路孔176はシリンダブロック
20内のオイルギヤラリ−に接続している。
上記構造によると、通路孔176内の油圧が所定値より
も高くなると、その油圧によりピストン210が押され
て排出孔216が開口し、余剰潤滑油は排出孔216か
らオイルパン150内へ排出される。従って、通路孔1
76内の油圧、すなわち、オイルギヤラリ−へ供給され
る油圧は常に適当な値に保たれる。
第16図は第10図の16−16矢視図、第17図、第
18図はそれぞれ第16図の17−17及び18−18
断面略図である。これらの図において、潤滑油冷却器1
92は、前述の取付座195と平行な多数の冷却板23
0と、それらを挟んで取付座195に対向するプレート
231とを備えている。冷却板230は、互いに間隔を
隔てて積層状態で配置されており、隣接する2個の冷却
板230の間及び取付座195とそれに隣接する冷却板
230との間にシール232.233.234が介装さ
れている。これらのシールはそれら本来の、密封機能の
他に、隣接する冷却板230の間に適当な間隔を保つた
めのスペーサーとしても機能している。
プレート231と接する冷却板230を除いて、各冷却
板230の両側には潤滑油通路235と冷却水通路23
6が上記隙間により形成されている。
すなわち、潤滑油通路235と冷却水通路236は交互
に形成されている。シール232は、各冷却板230の
外周に沿って矩形に延びている。このシール232の内
側において、各冷却板230の4隅には2個の通路孔2
37と2個の通路孔238とがそれぞれ対角線上に並ぶ
ように設けである。
第17図の如く、各冷却板230において、2個の通路
孔237の一方は前記入口通路孔193と同一直線上に
並んでおり、他方の通路孔237は出口通路孔194と
同一直線上に並んでいる。
前記シール233は冷却水通路236を形成する隙間だ
けに配置されており、隣接する2個の通路孔237の間
の空間を冷却水通路236に対して遮蔽している。
第18図の如く、他方のシール234は潤滑油通路23
5を形成する隙間に配置されており、隣接する各2個の
通路孔238の周囲に配置されて通路孔238をIR滑
油通路235に対して遮蔽している。従って、シール2
34で囲まれる空間及び通路孔238により各冷却水通
路236に連通ずる冷却水入口通路及び出口通路が形成
されている。それらの冷却水通路は、それぞれ、プレー
ト231に取り付けた入口側ホース84及び出口側ホー
ス87に接続している。
プレート231は冷却板230の上記集合体に対して取
付座195と反対側から圧接しており、4隅が長いボル
ト242により取付座195に固定されている。個々の
冷却板230にはボルトなどの固定手段が取り付けられ
ておらず、このボルト242とプレート231とにより
、冷却板230及びシール232.233.234は図
示の組立状態に維持されている。
なお、第19図の如く、取付座195と冷却板230と
の間にプレート243を設け、プレート243にボルト
242を固定し、プレート243を別のボルト244で
取付座195に取り付けることもできる。
又、第20図の如く、出口側の潤滑油通路孔194を潤
滑油冷却器192の設置範囲外に設け、潤滑油冷却器1
92の内部の潤滑油出口通路を、プレート231の外面
から通路孔194まで延びる外部接続パイプ245によ
り接続することもできる。
[発明の構成] 特許請求の範囲第1項の発明によると、主軸受フレーム
22の周囲にガス空間162を形成し、そのガス空間1
62とクランク室部分155とを連通孔161で接続し
たので、オイルパン150内の油面が上昇した場合でも
、クランク室部分155が完全に密閉されることを防止
できる。従って個々のクランク室部分155の異常な圧
力上昇やそれによる油漏れを確実に防止できる。
換言すれば、このようにクランク室部分155が完全に
密閉されることを、周壁(実施例では側壁151)に設
けた連通孔161により防止したので、隔壁154自体
には連通孔用の切欠や通路孔を設ける必要がなく、従っ
てその強度を高め、主軸受フレーム22全体の剛性を高
めることができる。
特許請求の範囲第2項の構造によると、ガス空間162
がブリーザ−167を介して外部空間に開放しているの
で、クランク室部分155の内部の有害なブローバイガ
スを確実かつ速やかに排出することができる。しかも、
ブリーザ−167は側壁151の外側のガス空間162
を利用して設けであるので、クランク室部分155内の
潤滑油飛沫がブリーザ−167へ直接飛散することを側
壁151で確実に防止できる。
特許請求の範囲第3項の発明によると、潤滑油ポンプ1
17や潤滑油フィルター175を主軸受フレーム22の
外面に取り付けるとともに、それらに接続する入口側及
び出口側の通路を主軸受フレーム22の内部通路により
形成したので、通路部を含む潤滑油冷却関係の装置全体
をコンパクトにまとめることができ、潤滑油ポンプ11
7や潤滑油フィルター175を主軸受フレーム22の外
面に問題なく取り付けることができる。
特許請求の範囲第4項の発明によると、潤滑油冷却器1
92は、基本的には、複数の冷却板230を積層状態で
主軸受フレーム22の外面に固定するだけで構成できる
ので、その構造が簡単かつコンパクトであるとともに、
プレート231及びポルl−242(取付座195から
最も離れた冷却板230の固定手段)を取付座195か
ら外すだけで、潤滑油冷却器192の分解掃除を簡単に
行なうことができる。又潤滑油冷却器192は、このよ
うにコンパクトであるので、外面面積の比較的狭いV形
エンジンの主軸受フレーム22の外面にも容易に取り付
けることができる。
特許請求の範囲第5項の構造によると、潤滑油冷却器1
92に異常な油圧が加わることを確実に防止できる。
又、実施例構造では、調圧装置192が主軸受フレーム
22の外面(側面)に露出しており、安全弁180及び
差圧弁190も主軸受フレーム22の下面(オイルパン
150を外すと露出する而)に設けであるので、それら
の機器の保守点検が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例を採用したエンジンの断面を側方
から示す断面図、第2図は第1図のエンジンの断面を後
方から見た断面図、第3図は実施例のエンジンの正面図
、第4図は実施例のエンジンの平面図、第5図は第4図
の5−5断面部分略図、第6図は第5図の拡大部分図、
第7図はシリンダブロック単体の平面略図、第8図は第
7図の8−8矢視路図、第9図は別の実施例の断面略図
、第10図は主軸受フレームの底面略図で、第11図は
第10図の11−11矢視路図、第12図、第13図、
第14図、第15図は、それぞれ、第1図の12−12
.13−13.14−14.15−15断面略図、第1
6図は第10図の16−16矢視略図、第17図及び第
18図はそれぞれ第16図の17−17.18−18断
面略図、第19図は別の実施例の断面部分略図、第20
図は更に別の実施例の略図である。 20・・・シリンダブロック、23・・・クランク室、
117・・・潤滑油ポンプ、150・・・オイルパン、
151・・・側壁、152.153・・・端壁、154
・・・隔壁、155・・・クランク室部分、160・・
・脚状壁部、161・・・ガス空間連通孔、162・・
・ガス空間、167・・・ブリーザ−1170・・・潤
滑油吸入パイプ、171・・・潤滑油入口孔、173・
・・潤滑油通路孔、175・・・潤滑油フィルター、1
76・・・潤滑油通路孔、190・・・差圧弁、230
・・・冷却板、232.233.234・・・シール、
235・・・潤滑油通路、236・・・冷却水通路、2
37・・・潤滑油通路孔、238・・・冷却水通路孔、
244・・・ボルト(固定手段)特許出願人 ヤンマー
ディーゼル株式会社第5図 第7図 第13図 第16図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、クランク室の下半部を囲む1対の側壁及び1対の端
    壁からなる周壁と、気筒に対応させてクランク室下半部
    を区画してクランク室部分を形成する複数の隔壁とを一
    体に設け、各隔壁を、クランク軸の軸受用凹部を除く上
    縁全体と下縁全体とがそれぞれ上記周壁の上縁及び下縁
    と概ね同一平面上に並ぶ無孔構造の板状部分で形成し、
    上記周壁の外面に外側かつ下方へ張り出して周壁外面と
    の間にガス空間を形成する脚状壁部を設け、該脚状壁部
    の下端にオイルパンの上端を固定し、各クランク室部分
    とガス空間とをつなぐ連通孔を上記周壁に設けたことを
    特徴とするエンジンの主軸受フレーム構造。 2、クランク室内のブローバイガスを外部へ排出するた
    めのブリーザー装置を上記ガス空間に設けた請求項1記
    載のエンジンの主軸受フレーム構造。 3、クランク室の下半部を囲む1対の側壁及び1対の端
    壁からなる周壁と、気筒に対応させてクランク室下半部
    を区画してクランク室部分を形成する複数の隔壁とを一
    体に設け、周壁の外面の異なる位置に、潤滑油ポンプの
    ケースと潤滑油フィルターのケースとを取り付け、潤滑
    油ポンプのケースと上記外面との間にポンプ室を形成し
    、潤滑油フィルターのケースと上記外面との間にフィル
    ター室を形成し、オイルパン内に配置した潤滑油吸入パ
    イプの出口が接続する入口孔を周壁の内部に設け、該入
    口孔の出口を周壁の外面に開口させて潤滑油ポンプ室に
    連通させ、潤滑油ポンプ室を潤滑油フィルター室につな
    ぐ通路孔と、潤滑油フィルター室をシリンダブロック内
    のオイルギャラリーに接続するための通路孔とを上記周
    壁の内部に設けたことを特徴とするエンジンの主軸受フ
    レーム構造。 4、クランク室の下半部を囲む1対の側壁及び1対の端
    壁からなる周壁と、気筒に対応させてクランク室下半部
    を区画してクランク室部分を形成する複数の隔壁とを一
    体に設け、上記周壁の外面に潤滑油冷却器の取付座を形
    成し、上記周壁に、その内部に設けた潤滑油通路孔に接
    続して上記取付座に開口する入口通路孔と出口通路孔と
    を設け、上記取付座に沿って延びる複数の冷却板を互い
    に間隔を隔てて積層状態で配置し、冷却板を挟んで隣接
    する潤滑油通路と冷却水通路とを冷却板の間の隙間によ
    り形成し、隣接する2個の冷却板の間に、各潤滑油通路
    及び各冷却水通路を外周から密封するシールを設け、冷
    却板に入口用及び出口用の潤滑油通路孔と入口及び出口
    用の冷却水通路孔とを設け、潤滑油通路を形成する上記
    隙間に、該隙間を挟んで対向する各2個の入口用冷却水
    通路孔の間及び各2個の出口用冷却水通路孔の間の空間
    を潤滑油通路に対して密封するシールを設け、冷却水通
    路を形成する上記隙間に、該隙間を挟んで開口する各2
    個の入口用潤滑油通路孔の間及び各2個の出口用潤滑油
    通路孔の間の空間を冷却水通路に対して密封するシール
    を設け、入口用及び出口用の潤滑油通路孔を上記周壁内
    部の潤滑油通路孔に接続し、入口用及び出口用の冷却水
    通路孔をそれぞれ冷却水供給通路及び排出通路に接続し
    、上記取付座から最も離れた冷却板を、上記各シールを
    圧縮した状態で、取付座に固定するための手段を設けた
    ことを特徴とするエンジン用潤滑油冷却装置。 5、上記周壁内の潤滑油冷却器用の上記入口通路孔と上
    記出口通路孔とを接続できるバイパス通路を上記周壁の
    内部に設け、該バイパス通路に、上記入口通路孔と出口
    通路孔との圧力差が所定値を越えた時に開く差圧弁を設
    け、差圧弁の取付座を上記周壁に設けた請求項4記載の
    エンジン用潤滑油冷却装置。
JP1110165A 1989-04-28 1989-04-28 エンジンの主軸受フレーム構造 Expired - Lifetime JP2686644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1110165A JP2686644B2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 エンジンの主軸受フレーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1110165A JP2686644B2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 エンジンの主軸受フレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02286816A true JPH02286816A (ja) 1990-11-27
JP2686644B2 JP2686644B2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=14528698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1110165A Expired - Lifetime JP2686644B2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 エンジンの主軸受フレーム構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2686644B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07180523A (ja) * 1993-11-10 1995-07-18 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の潤滑装置
JP2002242772A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 船外機における吸気負圧検知装置
EP1918537A1 (en) * 2005-08-25 2008-05-07 Hino Motors, Ltd. Oil flow passage formation in cylinder block

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57171152U (ja) * 1981-04-22 1982-10-28
JPS63131812A (ja) * 1987-02-13 1988-06-03 Honda Motor Co Ltd エンジンのオイルパン装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57171152U (ja) * 1981-04-22 1982-10-28
JPS63131812A (ja) * 1987-02-13 1988-06-03 Honda Motor Co Ltd エンジンのオイルパン装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07180523A (ja) * 1993-11-10 1995-07-18 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の潤滑装置
JP2002242772A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 船外機における吸気負圧検知装置
EP1918537A1 (en) * 2005-08-25 2008-05-07 Hino Motors, Ltd. Oil flow passage formation in cylinder block
EP1918537A4 (en) * 2005-08-25 2009-04-08 Hino Motors Ltd STRUCTURE FOR PASSING OIL FLOWS IN A CYLINDERS BLOCK

Also Published As

Publication number Publication date
JP2686644B2 (ja) 1997-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6029638A (en) Internal combustion engine with dry sump lubricating system
KR20000047595A (ko) 일체형 오일 여과 및 냉각 시스템을 구비한 오일 팬
US4541399A (en) Breather arrangement for internal combustion engine
US7343907B2 (en) Crankcase lower part
EP1514016B1 (en) Internal-combustion engine
JPH07109951A (ja) 多気筒2サイクルエンジンの冷却構造
RU140662U1 (ru) Узел (варианты)
US6279554B1 (en) Engine crankcase ventilation system including a blowby gas passage defined between crankcase members
US3400695A (en) Internal combustion engine and cylinder block
JPH02286816A (ja) エンジンの主軸受フレーム構造
JP2601719B2 (ja) V形エンジンの給気装置
JPS6326246B2 (ja)
JP2010500500A (ja) 内燃エンジン用クランクケース
JP2888383B2 (ja) 内燃機関のブリーザ室配置構造
JPH09236019A (ja) 過給機取付台
JP2631014B2 (ja) V形エンジンの冷却装置
JPH02286832A (ja) V形ディーゼルエンジンのタイミングベルト装置
JP4252844B2 (ja) バーチカルエンジン
CN109026321B (zh) 发动机的冷却用油通路构造
CA2273261C (en) Intake manifold in engine
JP3892948B2 (ja) 船外機用dohc型エンジンの潤滑装置
US7100563B2 (en) Vertical engine and outboard engine system
JP2014077377A (ja) エンジン
JP2006057464A (ja) 自動二輪車用エンジン
US6234133B1 (en) Balancer shaft support structure in engine and engine hanger device in outboard engine