JPH02286611A - 外用化粧料組成物 - Google Patents

外用化粧料組成物

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JPH02286611A
JPH02286611A JP1106517A JP10651789A JPH02286611A JP H02286611 A JPH02286611 A JP H02286611A JP 1106517 A JP1106517 A JP 1106517A JP 10651789 A JP10651789 A JP 10651789A JP H02286611 A JPH02286611 A JP H02286611A
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extract
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skin
corchorus
hair
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Toshio Horiuchi
堀内 俊雄
Hiroshi Horiuchi
堀内 博史
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SANKO SEIBUTSU KAGAKU KENKYUSHO KK
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SANKO SEIBUTSU KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は外用化粧料組成物に係り、その目的はモロヘ
イヤ自身、乾燥末又はその溶媒抽出物を含有させること
により保湿性を改善できる外用化粧料組成物(医薬部外
品たる薬用化粧料を含む。
以下同じ)の提供にある。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) 化粧料は近年、皮膚、毛髪等の健康維持または損傷改善
といった有用性が重要視されてきており、各種のを効成
分を配合することが提案されている。
とりわけ、皮膚、毛髪等の水分は、皮膚、毛髪の健康維
持又は健康改善に対して極めて重要な役割を演じている
健康な皮膚や毛髪は、適度の保湿性を有するため、普通
は保湿性に関し特別な手当てを必要としないが、老化そ
の他の原因で保湿性が低下すると、乾燥肌、乾燥髪とな
り、柔軟性とか弾力性が失われ、ひいては肌あれ、鮫は
だ、ヒビ、アカギレ、フケ、カユミ、枝毛等の皮膚及び
毛髪のトラブルが発生する。
更には、それらがシミ、コジワ、抜は毛等に進展すると
言われている。
従って、従来より皮膚化粧料、毛髪化粧料に、保湿を目
的としてグリセリン、プロピレングリコール、■、3−
ブチレングリコール、多価アルコール、ピロリドンカル
ボン酸、糖類、アミノ酸、コラーゲン等の保湿剤か多用
されている。
これらの使用に当たっては、自然保湿因子(NM、F、
)に近づけるべく種々の工夫がなされているが、未だ満
足すべきものはない。
近年、ヒアルロン酸をはじめムコ多糖類等が優れた保湿
剤として提案されているが、ヒアルロン酸等は天然物特
にニワトリのトサカからの抽出物であるから価格が高い
とともに供給量が少なく一般的な化粧料には必要量を配
合し得ないのが現状である。
この発明は、以上のような従来技術に照らし優れた保湿
効果を有する外用化粧料組成物を製造するにさいし、望
ましく且つ物理化学的に安定で、安全で新規な保湿性原
料を含有する外用化粧料組成物創出せんとすることを目
的とするものである。
(問題点を解決するための手段) この発明者等は、化粧料原料となりうる保湿性物質を広
く自然界に求め、鋭意研究した結果、モロヘイヤ(Co
rchorus capsularis L、)自身又
はその溶媒抽出物が優れた保湿効果を持つことを発見し
、この発明を完成するに至ったもので、即ちモロヘイヤ
(Corchorus capsularis L、)
の水、アルコール又はそれらの混液である溶媒の溶媒抽
出物および/又はモロヘイヤ(Corchorus c
apsularisL、)そのまま又は乾燥末を含有す
ることを特徴とする外用化粧料組成物に係るものである
(発明の構成) この発明で使用するモロヘイヤ(Corchorusc
apsularis L、)とは、シナツキ科のコルコ
ルス属の1年草で、日本名は黄麻(コウマ)(ジュート
)と 呼ばれ、エジプトを中心とするアラブの熱帯地方
で栽培される緑黄色の野菜で食用植物である。
この食用植物は古代エジプト以来791人の食卓に欠か
せない野菜として愛用されている。
モロヘイヤ(Corchorus capsulari
s L、)は従来から専ら栄養豊富な食品として経口的
に使用されるのみで、皮膚とか毛髪の化粧料として使用
された例はない。
この発明に係る外用化粧料組成物はこのモロヘイヤ(C
orchorus capsularis L、)自身
又はそれらの溶媒抽出物を、化粧料組成物必須成分とし
て配合するもので、その調製法の具体例としては、採取
したモロヘイヤ(Corchorus capsula
ris L、)を生のまま摺潰して、或いは乾燥させた
後粉末としてこれをパックとかリンス等の任意形態の外
用化粧料組成物に配合して使用することも可能である。
より好ましくは溶媒抽出物が使用される。
この発明において使用する溶媒としては、モロヘイヤ(
Corchorus capsularis L、)か
ら保湿効果を有する成分が効果的に抽出され得る溶媒で
あれば、特に限定されず、その具体例としては水、エタ
ノール、多価アルコール又はそれらの混液が例示できる
こうして得られたモロヘイヤの溶媒抽出物は、化粧料組
成物の配合原料として、通常の化粧水、乳液、クリーム
、シャンプー、リンス等に配合して使用することができ
る。
モロヘイヤ抽出物は、優れた保湿効果を有しており、乾
燥肌、乾燥髪に柔軟性と弾力性を与え、肌あれ、ヒビ、
アカギレ、フケ、カユミ、枝毛の予防又は治療に対して
極めて効果的に作用し、生き生きとした皮膚とか毛髪に
蘇生させることか実験的に判明した。
モロヘイヤ(Corchorus capsulari
s L、)は独特の強力な粘性を生み出す多糖類を含有
しており、この多糖類はグルクロン酸又はガラクロン酸
を含む酸性多糖類と考えられており、この発明者らの実
験的知得によれば極めて強力な保水効果を有しており、
これがヒアルロン酸と同様に保湿効果に関与するものと
考えられる。
しかし、多糖類を殆ど含まないアルコール抽出物でも、
肌あれ、ヒビ、アカギレ、フケ、カユミ等の予防又は治
療に有効性を有することから、この多糖類の保湿効果の
みではこれらの効果の全てを説明することは困難で、モ
ロヘイヤ中の豊富なミネラル、鉄、カリウム、カルシウ
ム、またカロチン等のビタミンA動刃物質、ビタミンB
6等、その他に多数の未知化合物が含有されており、そ
れらが相加的又は相乗的に作用して効果を発揮するもの
と考えている。
従って、酸性多糖類のみを単離して取り出して使用する
必要はなく、むしろ化粧料科学的に許容される範囲で他
の成分を含有しているほうかより好ましい。
この発明に係る外用化粧料組成物の具体的形態としては
、ヘアクリーム、ヘアトリートメント、クレンジングク
リーム、コールドクリーム、日焼はクリーム、ファンデ
ーション等が挙げられるかこれらに限定されない。
(実施例) 次にこの発明の効果について実施例をもとにより詳しく
説明する。
実施例  1 (モロヘイヤの水性抽出液の調製) (モロヘイヤの乾燥葉100gをとり、60°Cの温水
中に約5時間浸して濾過し、これを数回繰り返した。
得られた温水抽出液を合わせて減圧濃縮し、再度濾過し
て粗抽出液1000ccを得た。
モロヘイヤから製造した水溶性抽出物(実施例1)の成
分組成を例示すれば次のとおりである。
実施例1て得たモロヘイヤ抽出物の成分組成粗蛋白  
    1.1% 粗脂質      0.01%以下 全糖       6.4% カルシウム   143mg% リン       22mg% 鉄             3. 8mg%ナトリウ
ム      4.1mg% カリウム     325mg% 総カロチン      1.3mg% リボフラビン     0.2mg% チアミン       0.03mg%ナイアシン  
    0.5mg% 実験例  1 (上記実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液皮膚感作試
験) 体重315〜345gの雌のモルモット20匹をとり、
10匹は感作処置用、他の10匹は誘発時の対照として
使用し、Maximization testを実施し
た。
試験群10匹に対して、上記実施例1で得られたモロヘ
イヤ抽出液及びadjuvandを皮内注射して感作し
た後、塗布による感作を行った。
次にこれ等を対照群10匹とともに誘発試験を実施した
。両群とも肉眼的になんら変化は認められなかった。こ
のことから、実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液は、
皮膚アレルギーの原因となり得るような物質は含有して
いないことが解る。
実施例  2 (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液を含有する化粧
水の調製) 処方              重量%実施例1のモ
ロヘイヤ抽出液    20.0エタノール     
         7.01.3−ブチレングリコール
     6.0グリセリン            
0.5クエン酸               0.2
クエン酸ナトリウム          O18パラオ
キシ安息香酸メチル      0.2パラオキシ安息
香酸エチル      0.02香料        
        適量精製水            
   残部上記処方で常法により化粧水を調製した。
実施例  3  (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出
液を含有するクリームの調製)処方         
     重量%ステアリン酸           
 2.0ステアリルアルコール        6.0
スクワラン             6. 0還元ラ
ノリン            2.0オクチルドデカ
ノール        6.0ポリオキシエチレンセチ
ル エーテル(20E、 0. )     4. 0親油
型モノステアリン酸グリセリン  1. 5防腐剤  
             0.3実施例1のモロヘイ
ヤ抽出液    15.0香料           
     微量精製水              残
部上記処方で常法によりクリームを調製した。
実施例  4  (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出
液を含有する乳液の調製) 処方              重量%スクワラン 
             5゜ワセリン      
          2゜セスキオレイン酸ソルビタン
      0. 8ポリオキシエチレンオレイル エーテル(20E、 O,)    1. 2プロピシ
ングリコール         5. 0エタノール 
              3. 0カルボキシビニ
ルポリマー (1%水溶液)18.0 水酸化カリウム            0. 1実施
例1のモロヘイヤ抽出液     15.0防腐剤  
              0. 3香料     
            微量精製水        
        残部上記処方で常法により乳液を調製
した。
実施例  5 (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液を含有するシャ
ンプーの調製) 処方              重量%実施例1のモ
ロヘイヤ抽出液     1o 。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 硫酸ナトリウム(2E、O)  8.5ラウリルジメチ
ルアミノ 硫酸ベタイン          5. 01.3−ブ
チレングリコール      4.0ラウリン酸ジエタ
ノールアミド     2. 0エデト酸二ナトリウム
         0. 1防腐剤         
       適量香料              
   適量精製水                残
部上記処方で常法によりシャンプーを調製した。
実験例  2 (実施例2で得た化粧水の効果) 乾燥肌を宵する被験者30名について、冬季乾燥してい
る時期に、実施例2と比較例の化粧水を左手及び右手の
甲に毎日朝夕2回、約1gずつ、3週間にわたって塗布
し改善効果を試験した。但し、比較例は実施例2で使用
したモロヘイヤ抽出液のかわりに精製水を使用した。
評価方法は、左手と右手を比較して、改善の程度により
、有効、やや有効、変化なし、悪化の4段階に分けて評
価した。
実施例2の化粧水 有効           21/30やや有効   
       3/30変化無し          
5/30悪化            1/30比較例 有効            3/30やや有効   
       7/30変化無し         1
9/30悪化            1/30実験例
  3 (実施例3で得られたクリーム使用試験)肌あれを有す
る被験者10名(女子24〜57オ)に実施例3のクリ
ームを、他の10名(女子18〜52才)には比較例の
クリームを毎日朝夕2回顔面に塗布し、肌あれ改善効果
、しっとり感、なめらかさについて試験した。
但し、比較例のクリームは実施例3で使用したモロヘイ
ヤ抽出液の代わりに精製水を使用した。
実施例3のクリーム  比較例のクリーム肌あれ改善効
果    肌あれ改善効果有効  7/10   有効
  3/10無効  3/10    無効  7/1
0しっとり感      しっとり感 有効  9/10   有効  4/10無効  1/
10   無効  6/10なめらかさ      な
めらかさ 有効  8/10   有効  4/10無効  2/
10   無効  6/10実験例  4 (実施例5で得られたシャンプー使用試験)ドライヘア
ーでフケ、カユミの多い被験者10名(男子17〜48
才)に実施例5のシャンプーを、他の10名(男子22
〜51才)に比較例のシャンプーを週3回、1箇月にわ
たって使用し、髪のしっとり感とフケ、カユミの改善に
ついて試験した。
但し、比較例のシャンプーは実施例5のシャンプーの、
モロヘイヤ抽出液の代わりに精製水を使用した。
実施例5のシャンプー  比較例のシャンプーしっとり
感      しっとり感 有効  6/10   有効  2/10無効  4/
lO無効  8/10 フケ・カユミ     フケ・カユミ 有効   5/7   有効   3/8無効   2
/7   無効   5/8(発明の効果) 以上詳述した如くこの発明に係る外用化粧料組成物は、
以上の実験例で示した如く優れた保湿効果を有しており
、乾燥肌、乾燥髪にしっとりとした柔軟性、弾力性を与
え、皮膚とか毛髪に潤いを与え健やかに保つことができ
、安全で、保湿能を付与する有効成分を安定して供給し
得る優れた効果を奏する。
手続卒甫正書(自発) 1−事件の表示 平成1年特許願第106517号 2−発明の名称 外用化粧料組成物 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所     大阪府吹田市岸辺南3丁目14番9号
名 称     株式会社 三元生物科学研究所代表者
  堀内俊雄 4、代理人 住 所    ■530 犬阪市北区堂島2丁目2番2
6号第2永和ビル 「明細書」 6、補正の内容 [別添の如く明細書を全文補正いたします。」明   
細   書 1、発明の名称 外用化粧料組成物 2、特許請求の範囲 (1)モロヘイヤ(Corchorus capsul
aris L、)又は(Corchorus 0lit
orius L、)の水、アルコール又はそれらの混液
である溶媒の溶媒抽出物および/又はモロヘイヤ(Co
rchorus capsularis L、)又は(
Corchorus 01itorius L、)  
そのまま又は乾燥末を含有することを特徴とする外用化
粧料組成物。
(2)前記溶媒抽出物がモロヘイヤに含有される酸性の
多糖類であることを特徴とする請求項第1項記載の外用
化粧料組成物。
3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) この発明は外用化粧料組成物に係り、その目的はモロヘ
イヤ自身、乾燥末又はその溶媒抽出物を含有させること
により保湿性を改善できる外用化粧料組成物(医薬部外
品たる薬用化粧料を含む。
以下同じ)の提供にある。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) 化粧料は近年、皮膚、毛髪等の健康維持または損傷改善
といった有用性が重要視されてきており、各種の有効成
分を配合することが提案されて0る。
とりわけ、皮膚、毛髪等の水分は、皮膚、毛髪の健康維
持又は健康改善に対して極めて重要な役割を演じている
健康な皮膚や毛髪は、適度の保湿性を有するため、普通
は保湿性に関し特別な手当てを必要としないが、老化そ
の他の原因で保湿性が低下すると、乾燥肌、乾燥髪とな
り、柔軟性とか弾力性が失われ、ひいては肌あれ、鮫は
だ、ヒビ、アカギレ、フケ、カユミ、枝毛等の皮膚及び
毛髪のトラブルが発生する。
更には、それらがシミ、コジワ、抜は毛等に進展すると
言われている。
従って、従来より皮膚化粧料、毛髪化粧料に、保湿を目
的としてグリセリン、プロピレングリコール、113−
ブチレングリコール、多価アルコ−ル、ピロリドンカル
ボン酸、糖類、アミノ酸、コラーゲン等の保湿剤か多用
されている。
これらの使用に当たっては、自然保湿因子(NM、F、
)に近づけるべく種々の工夫がなされているか、未だ満
足すべきものはない。
近年、ヒアルロン酸をはじめムコ多糖類等が優れた保湿
剤として提案されているが、ヒアルロン酸等は天然物特
にニワトリのトサカからの抽出物であるから価格が高い
とともに供給量が少なく一般的な化粧料には必要量を配
合し得ないのか現状である。
この発明は、以上のような従来技術に照らし優れた保湿
効果を有する外用化粧料組成物を製造するにさいし、望
ましく且つ物理化学的に安定で、安全で新規な保湿性原
料を含有する外用化粧料組成物創出せんとすることを目
的とするものである。
(問題点を解決するための手段) この発明者等は、化粧料原料となりうる保湿性物質を広
く自然界に求め、鋭意研究した結果、モロヘイヤ(Co
rchorus capsularis L、)又は(
Corchorus 01itorius L、)自身
又はその溶媒抽出物が優れた保湿効果を持つことを発見
し、この発明を完成するに至ったもので、即ちモロヘイ
ヤ(Corchorus capsularis L、
)の水、アルコール又はそれらの混液である溶媒の溶媒
抽出物および/又はモロヘイヤ(Corchorus 
capsularis L、)又は(Corchoru
s 01itorius L、)そのまま又は乾燥末を
含有することを特徴とする外用化粧料組成物に係るもの
である。
(発明の構成) この発明で使用するモロヘイヤ(Corchorusc
apsularis L、)又は(Corchorus
 01itorius L、)とは、シナツキ科のコル
コルス属の1年草で、日本名は黄麻(コウマ)(シュー
ト)と 呼ばれ、エジプトを中心とするアラブの熱帯地
方で栽培される緑黄色の野菜で食用植物である。
この食用植物は古代エジプト以来797人の食卓に欠か
せない野菜として愛用されている。
モロヘイヤ(Corchorus capsulari
s L、)又は(Corchorus 0litori
us L、)は従来から専ら栄養豊= 3 富な食品として経口的に使用されるのみで、皮膚とか毛
髪の化粧料として使用された例はない。
この発明に係る外用化粧料組成物はこのモロヘイヤ(C
orchorus capsularis L、)又は
(CorchorusoliLorius L、)自身
又はそれらの溶媒抽出物を、化粧料組成物必須成分とし
て配合するもので、その調製法の具体例としては、採取
したモロヘイヤ(Corchorus capsula
ris L、)又は(CorchorusoliLor
ius L、)を生のまま摺潰して、或いは乾燥させた
後粉末としてこれをパックとかリンス等の任意形態の外
用化粧料組成物に配合して使用することも可能である。
より好ましくは溶媒抽出物か使用される。
この発明において使用する溶媒としては、モロヘイヤ(
Corchorus capsularis L、)又
は(Corchorus 0litorius L、)
から保湿効果を有する成分が効果的に抽出され得る溶媒
であれば、特に限定されず、その具体例としては水、エ
タノール、多価アルコール又はそれらの混液が例示でき
る。
こうして得られたモロヘイヤの溶媒抽出物は、化粧料組
成物の配合原料として、通常の化粧水、乳液、クリーム
、シャンプー、リンス等に配合して使用することかでき
る。
モロヘイヤ抽出物は、優れた保湿効果を有しており、乾
燥肌、乾燥髪に柔軟性と弾力性を与え、肌あれ、ヒビ、
アカギレ、フケ、カユミ、枝毛の予防又は治療に対して
極めて効果的に作用し、生き生きとした皮膚とか毛髪に
蘇生させることが実験的に判明した。
モロヘイヤ(Corchorus capsulari
s L、)又は(Corchorus 0litori
us L、)は独特の強力な粘性を生み出す多糖類を含
有しており、この多糖類はグルクロン酸又はガラクロン
酸を含む酸性多糖類と考えられており、この発明者らの
実験的知得によれば極めて強力な保水効果を有しており
、これがヒアルロン酸と同様に保湿効果に関与するもの
と考えられる。
しかし、多糖類を殆ど含まないアルコール抽出物でも、
肌あれ、ヒビ、アヵギレ、フケ、カユミ等の予防又は治
療に有効性を有することがら、この多糖類の保湿効果の
みではこれらの効果の全てを説明することは困難で、モ
ロヘイヤ中の豊富なミネラル、鉄、カリウム、カルシウ
ム、またカロチン等のビタミンA動刃物質、ビタミン8
6等、その他に多数の未知化合物が含有されており、そ
れらか相加的又は相乗的に作用して効果を発揮するもの
と考えている。
従って、酸性多糖類のみを単離して取り出して使用する
必要はなく、むしろ化粧料科学的に許容される範囲で他
の成分を含有しているほうがより好ましい。
この発明に係る外用化粧料組成物の具体的形態としては
、ヘアクリーム、ヘアトリートメント、クレンジングク
リーム、コールドクリーム、日焼はクリーム、ファンデ
ーション等が挙げられるがこれらに限定されない。
(実施例) 次にこの発明の効果について実施例をもとにより詳しく
説明する。
実施例  l (モロヘイヤの水性抽出液の調製) モロヘイヤの乾燥葉100gをとり、60’Cの温水中
に約5時間浸して濾過し、これを数回繰り返した。
得られた温水抽出液を合わせて減圧濃縮し、再度濾過し
て粗抽出液1000ccを得た。
モロヘイヤから製造した水溶性抽出物(実施例1)の成
分組成を例示すれば次のとおりである。
実施例1で得たモロヘイヤ抽出物の成分組成粗蛋白  
    1.1% 粗脂質      001%以下 全糖       64% カルシウム   143mg% リン       22mg% 鉄             3.8rrig%ナトリ
ウム      4.1mg% カリウム     325mg% 総カロチン      1.3mg% リボフラビン     0.2mg% チアミン       0.03mg%= 8 ナイアシン      0.5mg% 実験例  1 (上記実施例1て得られたモロヘイヤ抽出液皮膚感作試
験) 体重315〜345gの雌のモルモット20匹をとり、
10匹は感作処置用、他の10匹は誘発時の対照として
使用し、MaximizaLion testを実施し
た。
試験群10匹に対して、上記実施例1で得られたモロヘ
イヤ抽出液及びad」uvandを皮内注射して感作し
た後、塗布による感作を行った。
次にこれ等を対照群10匹とともに誘発試験を実施した
。両群とも肉眼的になんら変化は認められなかった。こ
のことから、実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液は、
皮膚アレルギーの原因となり得るような物質は含有して
いないことが解る。
実施例  2 (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液を含有する化粧
水の調製) 処方              重量%実施例1のモ
ロヘイヤ抽出液    20.0エタノール     
         701.3−ブチレングリコール 
    6゜グリセリン            0.
5クエン酸               o2クエン
酸ナトリウム          o8パラオキン安息
香酸メチル      0. 2パラオキシ安息香酸エ
チル      0.02香料           
     適量精製水               
残部上記処方で常法により化粧水を調製した。
実施例  3  (実施例1て得られたモロヘイヤ抽出
液を含有するクリームの調製)処方         
     重量%ステアリン酸           
 2. 0ステアリルアルコール        6゜
スクワラン             60還元ラノリ
ン             2゜オクチルドデカノー
ル        6. 0ポリオキシエチレンセチル エーテル(20E、O,)     4.0親油型モノ
ステアリン酸グリセリン  15防腐剤       
        0. 3実施例1のモロヘイヤ抽出液
    15 0香料               
 微量精製水               残部上記
処方で常法によりクリームを調製した。
実施例  4  (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出
液を含有する乳液の調製) 処方              重量%スクワラン 
             5゜ワセリン      
          2. 0セスキオレイン酸ソルビ
タン      0.8ポリオキシエチレンオレイル エーテル(20E、 O,)1. 2 プロピシングリコール         5. 0エタ
ノール               3.0カルボキ
シビニルポリマー (1%水溶液)     18 。
水酸化カリウム            0. 1実施
例1のモロヘイヤ抽出71     15.0防腐剤 
               o3香料      
           微量精製水         
       残部上記処方で常法により乳液を調製し
た。
実施例  5 (実施例1で得られたモロヘイヤ抽出液を含をするシャ
ンプーの調製) 処方              重量%実施例1のモ
ロヘイヤ抽出液     lo 。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 硫酸ナトリウム(2E、O,)    8.5ラウリル
ジメチルアミノ 硫酸ヘタイン          5゜1.3−ブチレ
ングリコール      4゜ラウリン酸ジェタノール
アミド     2゜エデト酸二ナトリウム     
    01防腐剤                
適量香料                適量精製水
                残部= 11 = 上記処方で常法によりシャンプーを調製した。
実験例  2 (実施例2で得た化粧水の効果) 乾燥肌を有する被験者30名について、冬季乾燥してい
る時期に、実施例2と比較例の化粧水を左手及び右手の
甲に毎日朝夕2回、約Igずつ、3週間にわたって塗布
し改善効果を試験した。但し、比較例は実施例2て使用
したモロヘイヤ抽出液のかわりに精製水を使用した。
評価方法は、左手と右手を比較して、改善の程度により
、有効、やや有効、変化なし、悪化の4段階に分けて評
価した。
実施例2の化粧水 有効           21/30やや有効   
       3/30変化無し          
5/30悪化            1/30比較例 有効            3/30やや有効   
       7/30変化無し         l
 9/30悪化            1/3゜実験
例  3 (実施例3で得られたクリーム使用試験)肌あれを有す
る被験者10名(女子24〜57オ)に実施例3のクリ
ームを、他の10名(女子18〜52才)には比較例の
クリームを毎日朝夕2回顔面に塗布し、肌あれ改善効果
、しっとり感、なめらかさについて試験した。
但し、比較例のクリームは実施例3で使用したモロヘイ
ヤ抽出液の代わりに精製水を使用した。
実施例3のクリーム  比較例のクリーム肌あれ改善効
果    肌あれ改善効果有効  7/10   有効
  3/1゜無効  3/10   無効  7/1゜
しっとり感      しっとり感 有効  9/10   有効  4/1゜無効  l/
10   無効  6/lOなめらかさ      な
めらかさ 有効  8/10   有効  4/10無効  2/
10   無効  6/10実験例  4 (実施例5で得られたシャンプー使用試験)ドライヘア
ーでフケ、カユミの多い被験者10名(男子17〜48
才)に実施例5のシャンプーを、他の10名(男子22
〜51才)に比較例のシャンプーを週3回、1箇月にわ
たって使用し、髪のしっとり感とフケ、カユミの改善に
ついて試験した。
但し、比較例のシャンプーは実施例5のシャンプーの、
モロヘイヤ抽出液の代わりに精製水を使用した。
実施例5のシャンプー  比較例のシャンプーしっとり
感      しっとり感 有効  6/10   有効  2/10無効  4/
10   無効  8/10フケ・カユミ     フ
ケ・カユミ 有効   5/7   有効   3/8無効   2
/7   無効   5/8(発明の効果) 以上詳述した如くこの発明に係る外用化粧料組成物は、
以上の実験例で示した如く優れた保湿効果を有しており
、乾燥肌、乾燥髪にしっとりとした柔軟性、弾力性を与
え、皮膚とか毛髪に潤いを与え健やかに保つことかでき
、安全で、保湿能を付与する有効成分を安定して供給し
得る優れた効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モロヘイヤ(Corchorus capsul
    aris L.)の水、アルコール又はそれらの混液で
    ある溶媒の溶媒抽出物および/又はモロヘイヤ(Cor
    choruscapsularis L.)そのまま又
    は乾燥末を含有することを特徴とする外用化粧料組成物
  2. (2)前記溶媒抽出物がモロヘイヤに含有される酸性の
    多糖類であることを特徴とする請求項第1項記載の外用
    化粧料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102036860B1 (ko) * 2018-10-05 2019-10-25 한국식품연구원 몰로키아를 포함하는 장내 미생물 개선용 조성물

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