JPH02283922A - 二層構造焼結摩擦材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 不発１ｊｌｌは摩擦摩耗に１！える優れた摺動材を金属
板へ強固に接着することで安全性を高めた二層構造焼結
ブレーキ摩擦材料に関するものである。

（従来の技術） ブレーキ用摩擦材としては、繊維成分、充填材笠を樹脂
で結合させた有機系と、金属あるいは合金で結合させた
メタリック系とが利用されている。

特に高ｆ１荷で高温となる高速ｄｉ両のブレーキにおい
ては、メタリック系が主流で使用されている。

Ｃｕ基メタリックブレーキ材の摺動材を裏板と呼ばれる
金属板に接合するには、金属板にあらかじめＣｕ鍍金を
行ない、摺動材の焼結と同時に摺動材と金属板を拡散接
合する方法が、はとんどすべての場合に用いられている
。そしてこの方法は強固な接着を簡便に得られるすぐれ
たものであって。

この方法が可能であることがメタリック系ブレーキ材の
長所となっていたのである。

しかし近年になって内燃機関の高性能化、車両の大型化
に伴ないブレーキ材の使用条件が過酷となり、これに耐
えるためＦｅ、　Ｎｉ等の高融点金属の添加量を多くし
たり、潤滑成分としての黒鉛の添加量増加および粗粒化
を行なう等の対策が必要となった。その結果２接着面積
が減少して、金属板と摺動材の接着強度の低下という問
題が生じている。

リベット【ｌ−め等の他の強固な機械的接着方法を用い
ればこの問題は解消するのであるが、工程上コストアッ
プになるという欠点があった。

（本発明が解決しようとする課題） 本発明は摩擦、摩耗に優れた摺動材を強固に金属板に接
着し安全性向」−を計ったブレーキ用摩擦材を提供する
ものである。すなわち過酷な使用条件に適合するような
摺動材を用いても、焼結と同時に金属板に拡散接合させ
て強固な接着の１“ｔられる摩擦材に関するものである
。

（課題を解決するための丁段） 本発明は、摺動面を構成するメタリック系摺動材からな
る外層と、　１ｉｉｉ記外層を金属板に強固にｔａ着す
ることができ、しかも慴動材の性能をも兼ねる接着材の
内層とからなることを特徴とする一層構造焼結摩擦材を
内容とするものである。すなわち本発明は摩擦摩耗に優
れた摺動材と金属板の間に接青件の優れた専用材を用い
ることを特徴とし、しかも摺動材が摩耗し接７１層にお
よんでも急激に摩擦係数が低下することのないよう硬Ｔ
１粒子および黒鉛を添加する等で摺動材としての性能も
持たせた接着剤を用いた一層構造を特徴としたブレーキ
用摩擦材料を提供するものである。

摺動材と接着材は、粉末から一層状にプレス成形するな
ど同時成形も可能で、同時焼結で相Ｌ１：にも金属扱と
も強１．’ｉｌに接着されるから、従来のメタリック系
ブレーキ材の製造１゛−の長所が活かされる。

本発明の好適な実Ｉ＆態様においては、動摩擦係数が０
．３５以上であり、金属板と一体化した剪断強度が５０
ｋｇ／ｃｍ’以］−である。この範囲であれば、摩耗が
接着材におよんでも摺動材に劣らない性能な発揮し、摺
動材、接着材、金属板の接着強度が充分であるから、特
に好適である。

また本発明の好適な実施態様においては、内層の成分が
ＳｎおよびＺｎから選ばれた１種または２種以上５〜Ｉ
　５　ｇＪｉ礒％、ＳｉＯ□、Ａ氾ｇｏｓ等モース硬度
４以上の金属酸化物および黒鉛より選ばれた１種または
２種以上５〜１５屯ｆ％、残部が不純物を除いてＣｕか
らなり、内層の厚さが０．２−Ｉｍｒ＠である。硬質粒
子、黒鉛の添加量が多過ぎると金属板との接着面積が減
少し接着強度低ドをまねくなど、１１；１２成分範囲を
はずれるとブレーキ用摩擦材としての性能が不充分にな
る。内層の厚さは薄すぎると金属板との接着強度が不充
分になり、厚ずぎると価格、０２ｉｊｔの面で無駄であ
る。前記成分以外でも本発明の効果カ月５昇られるもの
はあるが、１１石ｊ記成分のものは安価に得られて製造
が容易である。

（実施例） 摺動材としてＣｕ６９重＋ｄ％、ＳｎＴ申Ｇｔ％、Ｓ１
０゜５１晴％、黒鉛１１重量％、１ｌｂＢｆｎ量％より
なる粉末を、成形ダイス、ローア−バング−、アッパー
バンブーよりなる粉末成形装置に充填して予備成形し、
その後アッパーパンチをＩ′８．７？させたのちにでき
たキャビデイ内に接着材として第１表の１〜７（組成の
数字は市：、１％）に示す粉末を充填し、アッパーパン
チによりｉＱ度油加圧て接着材および摺動材の二層構造
の成形体を一体成形した。

その成形体を、金属扱く鋼板）に接着材側を接して　７
５０℃で６０分間、還元雰囲気中で焼結して。

金属扱と一体化したー１層構逍の焼結摩擦材を得た。

これについてう“Ｊ断強度（ｋｇ／ｃｍ′）を測定した
結果を第１表に示す。実験番５；８に示したのは、慴動
材のみを金属板と　一体焼結したもののり；Ｊ断強度で
ある。本発明品は剪断強度が「、″Ｊ、＜１本発明の効
果が現われている。

以下余白 以Ｆ余白 （発明の効果） 本発明は、１−Ｘ、負ｒ；ｊに耐える摺動材を用いてし
かも裏抜との接着が強固であるメタリック材ブレーキ材
料を提供するから、本発明の工業的価値は人きい。

特許出願人　東芝タンガロイ株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）摺動面を構成するメタリック系摺動材からなる外
   層と、前記外層を金属板に強固に接着することができ、
   しかも摺動材の性能をも兼ねる接着材の内層とからなる
   ことを特徴とする二層構造焼結摩擦材。
2. （２）動摩擦係数が０．３５以上であり、金属板と一体
   化した剪断強度が５０ｋｇ／ｃｍ＾２以上であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の二層構造焼結摩
   擦材。
3. （３）内層の成分が、ＳｎおよびＺｎから選ばれた１種
   または２種以上５〜１５型用％、ＳｉＯ＿２、Ａｌ＿２
   Ｏ＿３等モース硬度４以上の金属酸化物および黒鉛より
   選ばれた１種または２種以上５〜１５重量％、残部が不
   純物を除いてＣｕからなり、内層の厚さが０．２〜１ｍ
   ｍであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   二層構造焼結摩擦材。