JPH02283589A - 浮遊物体の係留ライン端部結合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は海底に固定したアンカーなどに係留ライン等を
介して係留する浮遊物体の係留ライン端部結合装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、浅海または深海などに浮遊物体を係留する場合に
は、第４図に示すように、海面Ｗ。

Ｌ上の浮遊物体１を海底Ｂに固定したアンカー２に対し
複数の係留ライン３をカテナリー状に張設して係留して
いるが、この係留ライン３の結合装置は、第５図および
第６図において、破線で示す係留ライン３の端部とアン
カー２の端部とをリング状金物４で結合するものである
。

このようなリング状金物４からなる従来の結合装置では
、係留ライン３の曲り変形により、リング状金物４がそ
のエンドシャンクル部分４Ａで擦過されて切断し、その
結果、浮遊物体１が流失するという事故が多く発生して
いる。

その対策としては、リング状金物４の部分のチェーンと
チェーンとの間にラバーを鋳込んだラバーカバーチェー
ンが開発されているが、この場合、ラバー内部でのチェ
ーンの損傷状態が判らないと共に、長期に及ぶ使用中に
ショックロードを柔軟に吸収することができないという
問題があった。

〔発明の解決しようとする課題〕

本角明は、係る従来の問題点を解決するためになされた
ものであり、係留ラインの曲り変形を吸収し、しかも、
ショックロードも柔軟に吸収できる浮遊物体の係留ライ
ン端部結合装置を提供することを解決課題としたもので
ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するための手段として、本発明の浮遊
物体のライン端部結合装置は、浮遊物体を海底のアンカ
ー等に係留する係留ラインの端部及びその端部との結合
部材の端部相互の曲り変形を吸収し、かつ、これら端部
相互の圧縮及び引張り力を吸収するラバーとスチールと
からなる積層材を配設すると共に、これらの端部相互に
上記積層材を介して所定のプレストレスをかけておくこ
とにより構成される。

従って、係留ラインの端部はアンカーなどの結合部で積
層材を介してプレストレスをかけた状態で結合されてお
り、しかも、その積層材の特性により係留ラインの曲り
変形に対し、圧縮方向につよく、かつ、横揺れが可能な
ためある程度の回転を吸収でき、しかも、プレストレス
をかけているのでショックロードも柔軟に吸収できる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

この装置は、第４図中に示す係留ライン３とアンカー２
とを結合するための結合装置であり、第１図に示すよう
に、上下２つのカバー７Ａ。

７Ｂから構成されている。これらはフランジ８゜８をボ
ルト９によって相互に締付は構造になっている。

また、係留ライン３の端部３Ａとアンカー２の端部２Ａ
の半円形部の各先端は楕円球状のセンターラバー６を介
して接解しており、さらに、係留ライン３の端部３Ａ及
びアンカー２の端部２Ａが相互に角度αの範囲で回転可
能な開口部１０をその上下に有している。

また、各端部３Ａ、２Ａの半円形部の左右両側と上下の
カバー７Ａ、７Ｂとの間にはバックフランジ１１を介し
てそれぞれ積層材１２がプレストレスをかけた状態で配
設されており、この積層材１２により各端部３Ａ、２Ａ
の相互の曲り変形を吸収し、かつ、圧縮及び引張り力を
吸収するようになっている。

上記の積層材１２は、ラバーとスチールとの複数層を積
層したものであり、これらのラバーとスチールとの各厚
さを調整することにより、矢印Ｐの圧縮に対しては強く
、かつ、ある程度の横揺れは吸収する特性を有している
。

また、上下のカバー７Ａ、７Ｂは、ボルト９によって締
めつける代わりに、第２図に示すように、ねじ部５によ
り螺着させてもよい。

また、第３図に示す例は、係留ライン３の円形断面の端
部３への外周にラバーとスチールとからなる複数の積層
材１２を介して上部に開口部１０を有するカバー７０の
フランジ８，８をボルト９で取付けたアンカー２の端部
２Ａを結合したもので、この積層材１２を介して所定の
プレストレスをかけた状態でこれら係留ライン３の端部
３Ａとアンカー２の端部２Ａとをボルト９によって結合
させている。

〔発明の効果〕

上記のように、本発明の係留ライン端部結合装置によれ
ば、アンカ一部材などに結合された係留ラインのアンカ
一部材などに対する曲り変形をある程度積層材で吸収す
ることができるので、従来の如き摩耗の発生が防止でき
、その結合部での損傷事故を防止できるという効果があ
る。

また、これら結合装置における係留ラインとアンカーと
の結合部分では適度に圧縮によるプレストレスがかけら
れているので、ショックロードを柔軟に吸収できるとい
う利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る係留ライン端部結合装置の要部断
面図、第２図は本発明に係る係留ライン端部結合装置の
他の例を示す要部側面図、第３図は本発明に係る係留ラ
イン端部結合装置の更に他の例を示す要部側面図、第４
図は従来の浮遊物体の係留状態を示す側面図、第５図は
第４図に示した係留ラインの結合部の拡大側面図、第６
図はその平面図である。 １・・・浮遊物体、２・・・アンカー、２Ａ・・・端部
、３・・・係留ライン、３Ａ・・・端部、１２・・・積
層材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 係留ラインの端部及びその端部との結合部材の端部相互
   の曲り変形を吸収し、かつこれらの端部相互の圧縮及び
   引張り力を吸収するラバーとスチールとからなる積層材
   を配設すると共に、これらの端部相互に上記積層材を介
   して所定のプレストレスをかけている浮遊物体の係留ラ
   イン端部結合装置。