JPH0228326Y2 - - Google Patents
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- JPH0228326Y2 JPH0228326Y2 JP1986156497U JP15649786U JPH0228326Y2 JP H0228326 Y2 JPH0228326 Y2 JP H0228326Y2 JP 1986156497 U JP1986156497 U JP 1986156497U JP 15649786 U JP15649786 U JP 15649786U JP H0228326 Y2 JPH0228326 Y2 JP H0228326Y2
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Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案は、セラミツクシートを使用した電子レ
ンジ用加熱補強シートに関する。 従来技術 電子レンジすなわちマイクロ波を利用した調理
用加熱器は、短時間で調理ができる、食品を包装
したままで加熱できるなどの点からは、近年その
需要が非常に増してきている。しかし、電子ロス
が大きい、加熱に限界があり、深い容器での加熱
では、均一な加熱が得難いなどの欠点があつた。 そこで、合成樹脂フイルムに金属薄膜を不連続
に設け、マイクロ波反射シートとして利用して、
電子レンジの加熱効率を高めようとする試みがな
されたが、このシートでは数分間の使用で、フイ
ルムの変形や燃焼が発生し、実用化できるもので
はなかつた。また、合成樹脂フイルムに金属薄膜
を不連続に設け、更に、金属薄膜の間を金属粉末
を分散含有する樹脂層で埋め、マイクロ波の反射
効率を高めると同時に蓄熱効果をも高めようとす
る試みもなされたが(実願昭61−31428号)、この
場合も前記同様の問題が生じ、実用化し難いもの
であつた。 考案の目的 本考案は、このような金属薄膜をより効率よく
使用し、電子レンジ内で安定して使用できる、電
子レンジ用加熱補強シートを提供することを目的
とする。 考案の構成 本考案のシートは、二枚のセラミツクシートの
間に、4〜100mm2の金属薄膜が間隙をあけて不連
続に存在する金属薄膜層が挟持されていることを
特徴とする。 即ち、本考案では、 a 金属薄膜を過度の大きさに形成しているた
め、電子レンジ内において、マイクロ波の照射
による加熱効率を、実用性ある範囲に高めるこ
とができると同時に、 b 該金属薄膜を間隙をあけて不連続に設け、し
かもその両面にセラミツクシートを存在させる
ため、金属薄膜へのマイクロ波の照射により生
ずる放電(スパーク)による弊害を防止でき、
使用時の安全性を確保できるものであり、また c 金属薄膜の担体として可燃性の合成樹脂フイ
ルムなどを使用しても、その両面にセラミツク
シートが存在するため、加熱又は発熱によつ
て、合成樹脂フイルムが変形したり、燃焼する
ことなく、安定して存在するものとなり、更に d セラミツクシートからは、加熱時に遠赤外線
が生じるため、熱線は被加熱物体の内部にまで
深く浸透し、被加熱物体の大きさに関係なく均
一な効率のよい加熱を可能とする、 というように、被加熱物体の下に敷くなどして電
子レンジ内に置くだけで、加熱補強材として非常
に効率よく安定して使用できる製品を得ることが
できる。 セラミツクシートとしては、セラミツク素材を
シート状に成形したものであればいずれも使用で
きるが、一般にセラミツク紙として市販されるも
のを使用するのが好ましい。 金属薄膜層は、セラミツクシート上に無電解メ
ツキ、金属蒸着などによつて、直接金属層を形成
し、これをエツチングなどによつて、一部脱落さ
せて不連続化したり、合成樹脂フイルム上に金属
蒸着などにより金属薄膜を設け、これをセラミツ
クシート上に転写するなどして、直接形成されて
もよいが、金属薄膜層を合成樹脂フイルム上で形
成し、この金属薄膜層を合成樹脂フイルムと共に
セラミツクシート間に接着挟持させてもよい。ま
た、金属薄膜層において、不連続に形成された金
属薄膜の間隙には、蓄熱効果を高めるなどの目的
で、金属粉末を含有する樹脂塗膜層を存在させて
もよい。 金属薄膜は、一個の面積を4〜100mm2程度に形
成し、該金属薄膜の径より小なる間隙(金属薄膜
の各径の1/2以下、1/3〜1/10程度であるのが好ま
しい)をあけて、並んで存在するようにするのが
一般に効果的であり、特に金属薄膜が一定幅の格
子状の間隙をあけて存在するようにするのが好ま
しい。 本考案のシートは、電子レンジ内に置いて使用
するだけでなく、電子レンジ調理用食品などのパ
ツケージの底に貼着して使用したり、または該パ
ツケージを直接本考案のシートで製造してもよ
い。 次に、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。 実施例 1 本実施例のシートは、第1図の如く、二枚のセ
ラミツクシート1の間に、片面に金属薄膜層3を
有するポリエステルフイルム5が、接着剤6によ
り接着されたものである。 金属薄膜層3は、ポリエステルフイルム5にア
ルミニウムを金属蒸着して形成した金属薄膜2に
格子状の間隙をあけてマスキング用の樹脂からな
る保護膜7を設け、該空隙に露出した金属薄膜2
をエツチング除去して、形成したものであり、金
属薄膜層3における金属薄膜2の一個の面積は3
mm×3.5mmで、金属薄膜2間の間隙4は0.5mmであ
る(第3図参照)。 セラミツクシート1としては、東海パルプ(株)製
の「コスモ」(組成:水酸化アルミナ80〜90%と
パルプ20〜10%、耐熱性:700℃)を使用し、接
着剤6としては武田薬品工業(株)製の2液型ポリウ
レタン「タケネートA−3/タケラツクA−310」
(耐熱性:220℃)を使用した。なお、金属薄膜2
の厚さは500〜600Åであつた。 実施例1で得た本考案のシート(14cm角)を敷
き、その上に、適量の水を入れたカツプラーメン
を置き、600Wの電子レンジで2分間加熱したと
ころ、水は沸騰し、対流を生じて均一に加熱さ
れ、美味しいラーメンが得られた。また、このシ
ートは使用後も何ら外観に変化なく、再使用で可
能であつた。 比較例 1
ンジ用加熱補強シートに関する。 従来技術 電子レンジすなわちマイクロ波を利用した調理
用加熱器は、短時間で調理ができる、食品を包装
したままで加熱できるなどの点からは、近年その
需要が非常に増してきている。しかし、電子ロス
が大きい、加熱に限界があり、深い容器での加熱
では、均一な加熱が得難いなどの欠点があつた。 そこで、合成樹脂フイルムに金属薄膜を不連続
に設け、マイクロ波反射シートとして利用して、
電子レンジの加熱効率を高めようとする試みがな
されたが、このシートでは数分間の使用で、フイ
ルムの変形や燃焼が発生し、実用化できるもので
はなかつた。また、合成樹脂フイルムに金属薄膜
を不連続に設け、更に、金属薄膜の間を金属粉末
を分散含有する樹脂層で埋め、マイクロ波の反射
効率を高めると同時に蓄熱効果をも高めようとす
る試みもなされたが(実願昭61−31428号)、この
場合も前記同様の問題が生じ、実用化し難いもの
であつた。 考案の目的 本考案は、このような金属薄膜をより効率よく
使用し、電子レンジ内で安定して使用できる、電
子レンジ用加熱補強シートを提供することを目的
とする。 考案の構成 本考案のシートは、二枚のセラミツクシートの
間に、4〜100mm2の金属薄膜が間隙をあけて不連
続に存在する金属薄膜層が挟持されていることを
特徴とする。 即ち、本考案では、 a 金属薄膜を過度の大きさに形成しているた
め、電子レンジ内において、マイクロ波の照射
による加熱効率を、実用性ある範囲に高めるこ
とができると同時に、 b 該金属薄膜を間隙をあけて不連続に設け、し
かもその両面にセラミツクシートを存在させる
ため、金属薄膜へのマイクロ波の照射により生
ずる放電(スパーク)による弊害を防止でき、
使用時の安全性を確保できるものであり、また c 金属薄膜の担体として可燃性の合成樹脂フイ
ルムなどを使用しても、その両面にセラミツク
シートが存在するため、加熱又は発熱によつ
て、合成樹脂フイルムが変形したり、燃焼する
ことなく、安定して存在するものとなり、更に d セラミツクシートからは、加熱時に遠赤外線
が生じるため、熱線は被加熱物体の内部にまで
深く浸透し、被加熱物体の大きさに関係なく均
一な効率のよい加熱を可能とする、 というように、被加熱物体の下に敷くなどして電
子レンジ内に置くだけで、加熱補強材として非常
に効率よく安定して使用できる製品を得ることが
できる。 セラミツクシートとしては、セラミツク素材を
シート状に成形したものであればいずれも使用で
きるが、一般にセラミツク紙として市販されるも
のを使用するのが好ましい。 金属薄膜層は、セラミツクシート上に無電解メ
ツキ、金属蒸着などによつて、直接金属層を形成
し、これをエツチングなどによつて、一部脱落さ
せて不連続化したり、合成樹脂フイルム上に金属
蒸着などにより金属薄膜を設け、これをセラミツ
クシート上に転写するなどして、直接形成されて
もよいが、金属薄膜層を合成樹脂フイルム上で形
成し、この金属薄膜層を合成樹脂フイルムと共に
セラミツクシート間に接着挟持させてもよい。ま
た、金属薄膜層において、不連続に形成された金
属薄膜の間隙には、蓄熱効果を高めるなどの目的
で、金属粉末を含有する樹脂塗膜層を存在させて
もよい。 金属薄膜は、一個の面積を4〜100mm2程度に形
成し、該金属薄膜の径より小なる間隙(金属薄膜
の各径の1/2以下、1/3〜1/10程度であるのが好ま
しい)をあけて、並んで存在するようにするのが
一般に効果的であり、特に金属薄膜が一定幅の格
子状の間隙をあけて存在するようにするのが好ま
しい。 本考案のシートは、電子レンジ内に置いて使用
するだけでなく、電子レンジ調理用食品などのパ
ツケージの底に貼着して使用したり、または該パ
ツケージを直接本考案のシートで製造してもよ
い。 次に、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。 実施例 1 本実施例のシートは、第1図の如く、二枚のセ
ラミツクシート1の間に、片面に金属薄膜層3を
有するポリエステルフイルム5が、接着剤6によ
り接着されたものである。 金属薄膜層3は、ポリエステルフイルム5にア
ルミニウムを金属蒸着して形成した金属薄膜2に
格子状の間隙をあけてマスキング用の樹脂からな
る保護膜7を設け、該空隙に露出した金属薄膜2
をエツチング除去して、形成したものであり、金
属薄膜層3における金属薄膜2の一個の面積は3
mm×3.5mmで、金属薄膜2間の間隙4は0.5mmであ
る(第3図参照)。 セラミツクシート1としては、東海パルプ(株)製
の「コスモ」(組成:水酸化アルミナ80〜90%と
パルプ20〜10%、耐熱性:700℃)を使用し、接
着剤6としては武田薬品工業(株)製の2液型ポリウ
レタン「タケネートA−3/タケラツクA−310」
(耐熱性:220℃)を使用した。なお、金属薄膜2
の厚さは500〜600Åであつた。 実施例1で得た本考案のシート(14cm角)を敷
き、その上に、適量の水を入れたカツプラーメン
を置き、600Wの電子レンジで2分間加熱したと
ころ、水は沸騰し、対流を生じて均一に加熱さ
れ、美味しいラーメンが得られた。また、このシ
ートは使用後も何ら外観に変化なく、再使用で可
能であつた。 比較例 1
【表】
例1 ラミツク 味しいラーメン
シートに が得られた
挟持
シートに が得られた
挟持
【表】
ーメンが得られ
ない
実施例 2 本実施例では、ポリエステルフイルム5上に実
施例1と同様の方法で不連続な金属薄膜2を有す
る金属薄膜層3を形成した後、金属粉末8を含有
する樹脂液を塗布し、金属薄膜2間の間隙4に金
属粉末8の分散した樹脂層9を設けた後、これを
実施例1と同様の方法で、セラミツクシート1間
に挟持させたものである(第3図参照)。 本実施例2で得られた製品は、実施例1の製品
と同様、電子レンジ内で非常に安定して、効率よ
く使用できるものであり、しかも蓄熱効果に優れ
るものであつた。 考案の効果 本考案のシートは、電子レンジ内で使用した場
合、マイクロ波の照射によつて、瞬時に放電する
金属薄膜を使用するものであるが、該金属薄膜を
適度の大きさで不連続に存在され、かつ、セラミ
ツクシート間に挟持させているため、マイクロ波
の照射による放電の弊害を防止し、しかも電子レ
ンジの加熱効率を高めることができる。 更に、本考案では、同時に、加熱によりセラミ
ツクシートから発生する遠赤外線によつて、熱線
の被加熱物体への透過効率を高め、被加熱物体の
形状及び容積に関係なく、電子レンジによる被加
熱物体の均一かつ迅速な加熱を可能とする。 なお、本考案のシートは、マイクロ波の照射
で、280〜300℃に温度上昇しても、燃焼したり変
形することなく安定して使用できる。
ない
実施例 2 本実施例では、ポリエステルフイルム5上に実
施例1と同様の方法で不連続な金属薄膜2を有す
る金属薄膜層3を形成した後、金属粉末8を含有
する樹脂液を塗布し、金属薄膜2間の間隙4に金
属粉末8の分散した樹脂層9を設けた後、これを
実施例1と同様の方法で、セラミツクシート1間
に挟持させたものである(第3図参照)。 本実施例2で得られた製品は、実施例1の製品
と同様、電子レンジ内で非常に安定して、効率よ
く使用できるものであり、しかも蓄熱効果に優れ
るものであつた。 考案の効果 本考案のシートは、電子レンジ内で使用した場
合、マイクロ波の照射によつて、瞬時に放電する
金属薄膜を使用するものであるが、該金属薄膜を
適度の大きさで不連続に存在され、かつ、セラミ
ツクシート間に挟持させているため、マイクロ波
の照射による放電の弊害を防止し、しかも電子レ
ンジの加熱効率を高めることができる。 更に、本考案では、同時に、加熱によりセラミ
ツクシートから発生する遠赤外線によつて、熱線
の被加熱物体への透過効率を高め、被加熱物体の
形状及び容積に関係なく、電子レンジによる被加
熱物体の均一かつ迅速な加熱を可能とする。 なお、本考案のシートは、マイクロ波の照射
で、280〜300℃に温度上昇しても、燃焼したり変
形することなく安定して使用できる。
第1図は本考案の一例を示す断面図、第2図は
本考案の他の一例を示す断面図、第3図は第1図
の例における金属薄膜層の拡大平面図である。 1……セラミツクシート、2……金属薄膜、3
……金属薄膜層、4……間隙、5……ポリエステ
ルフイルム、6……接着剤、7……保護膜、8…
…金属粉末、9……樹脂層。
本考案の他の一例を示す断面図、第3図は第1図
の例における金属薄膜層の拡大平面図である。 1……セラミツクシート、2……金属薄膜、3
……金属薄膜層、4……間隙、5……ポリエステ
ルフイルム、6……接着剤、7……保護膜、8…
…金属粉末、9……樹脂層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 二枚のセラミツクシート1の間に、4〜100
mm2の金属薄膜2が間隙4をあけて不連続に存在
する金属薄膜層3が挟持されていることを特徴
とする電子レンジ用加熱補強シート。 (2) セラミツクシート1がセラミツク紙である実
用新案登録請求の範囲第1項記載の電子レンジ
用加熱補強シート。 (3) 上記間隙4が上記金属薄膜2の径より小であ
る実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記
載の電子レンジ用加熱補強シート。 (4) 金属薄膜2が格子状の間隙4をあけて存在す
る実用新案登録請求の範囲第3項記載の電子レ
ンジ用加熱補強シート。 (5) 片面に金属薄膜層3を有するポリエステルフ
イルム5が、接着剤6によつて、二枚のセラミ
ツクシート1の間に接着されている実用新案登
録請求の範囲第1項〜第4項いずれか1項記載
の電子レンジ用加熱補強シート。 (6) 金属薄膜層3の金属薄膜2の上に保護膜7が
存在する実用新案登録請求の範囲第5項記載の
電子レンジ用加熱補強シート。 (7) 金属薄膜層3の金属薄膜2の存在しない間隙
に金属粉末8を分散して含有する樹脂層9が存
在する実用新案登録請求の範囲第5項又は第6
項記載の電子レンジ用加熱補強シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986156497U JPH0228326Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986156497U JPH0228326Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6363602U JPS6363602U (ja) | 1988-04-27 |
JPH0228326Y2 true JPH0228326Y2 (ja) | 1990-07-30 |
Family
ID=31078167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986156497U Expired JPH0228326Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0228326Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396422A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-27 | Dainippon Printing Co Ltd | マイクロ波調理用容器 |
-
1986
- 1986-10-13 JP JP1986156497U patent/JPH0228326Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396422A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-27 | Dainippon Printing Co Ltd | マイクロ波調理用容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6363602U (ja) | 1988-04-27 |
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