JPH02282925A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気テープなどの磁気記録媒体に関し、さら
に詳しくは全厚が１６μｍ以下の薄くてしかも実用的に
充分な機械的強度を有する磁気テープなどの磁気記録媒
体に関する。

〔従来の技術〕

近年、特にビデオ用磁気テープ等においてはカートリッ
ジケースに組み込んだ際の記録、再生時間をできるだけ
長くするため、磁気テープの厚みを可及的に薄くするこ
とが試みられている。ところが磁気テープの厚みを薄く
するとテープの機械的強度が弱くなるため、記録再生時
、回転ビデオヘッドとの接触状態が悪化し、正常な再生
波形が得られなくなってエンベローブ不良となる。また
、記録、再生、早送り、巻き戻しあるいはローディング
、アンローディング時に磁気テープのエツジ部が磁気テ
ープの走行を規制するガイド部材やローディングポスト
の磁気テープ規制用鍔縁に接して座屈を生じたり、折損
したりする場合があり、さらにカールやしわが生じ易く
なる。

このため、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフ
ィルム製造時に、長手り向もしくは幅方向に延伸し７て
強化［−ｚたグラスチンク強化りイルムをｖＡ気テープ
の−・−スフイル入に使用するなどしで、２厚みを薄く
した１發気テープの機械的強度を補強することが試みら
れている。

〔発明が解決しよ）とする課題］ ところが、長子方向および幅方向にバランス１，７で延
伸強化し７たもの１．よ、１％伸び時のヤング率（以■
・ヤング率と略１）が長子方向および幅方向とも５３０
−５５０　ｋｇ　、、、、、、／　ｒｕｎ　′Ｌであり
、長手方向に延伸強化＋、たちのは、Ａ・ング率が長手
方向で７５〇−・８５０　ｋｇ／’騙２、幅方向で３５
０〜４３０ｋｇ／１１１１１１”であっ゛乙全厚を１６
μｍ以下とすると、特にＶ　Ｉ４　Ｓ・タイプおよびＶ
　ＨＳ−・ＣタイプのＶＴＲにかげた場；）、実用１−
１充分な機械的強度が得られ４″５、正常ムエンベ１″
ｊ−ブ波形や、各種走行モー　ドでの安定ｊ、た走行が
得られない。

（課題を解決するための手段〕 この発明は、かかる現状に鑑み種々検討を行った結４！
、なされたもので、長手方向および幅方向のヤング率が
いずれも７００眩／　ｒｍ　”以ｊ−で、厚さが１１ａ
ｍ以上のプラスチックフィルムをベースフィルムとして
使ＪＩＩＬ、このベースフィルムの表面に磁性層を設け
、２裏簡にバラフコ−１・層を設げて全厚を１６μｍ以
下にすることによって、磁気記録媒体の長手方向および
幅方向のヤング率をいずれも６５旧＜、ｇ　／　ｍｓ　
”以１−にし２．全厚が１６μｍ以下でも実用り充分な
機械的強度が得られるよ・うにしたものである、また、
ベースフィルムの表面粗さを中心線平均粗さで０．０１
μｍ以下にするとともに、磁性層の厚さを２．５〜□３
．５　μｍの範囲内にすることによって、実用上の機械
的強度をさらに補強し、さらに、磁性層のステンレスに
対する摩擦係数、７バツクコ一ト層のステンレスに対す
る摩擦係数およびプラスチックに対する摩擦係数をいず
れも０８２５以下とすることによって、全厚１Ｇμｍ以
下の磁気記録媒体の機械的強度をさらに一段と向」二さ
せたものである７ この発明において使用するー・ン〜スフイルムは、長平
方向および幅方向のヤング率がいずれも７０Ｏｋｇ　／
””’　＋□＋以上で、Ｉｙさが】１μｍ以上のブレ・
ス１′・ツクフィルムであることが好ましく、長手方向
ノ？よび輻方向のヤング率のいずれか一力”でも７０［
’ｌ　ｋｇｙ’　ｍがより小さか、ったり、厚さが１］
μｍよｐｖ　ｒＮいも（２）では、このベースフィルム
の表面Ｃ−磁性Ｉ（を形成１１、裏面にバックコート層
を形成１．てグン・ド１ター１６μｎ１以下にしたとき
、磁気記録媒体のＪｉ　：ｌ’力方向よび幅方向のヤン
グ率をいずれも６５０　ｋｇ、／　ｙｒｔｐ　”以ＪＪ
”することができず、実用−Ｊ−充分な機械的強）ｔが
得られない。このよ・うなベースフィルム、と１．ては
、長子方向４′５よび幅方向に延伸し”０強化し、た長
手方向および幅方向のヤング率がいずれも７００　ｋｇ
／ｍｎ＋”以上のポリエチレンナツタｔ−トノ、イル入
などが好適なものとして使用されるい また、長子方向および幅方向のヤング率がい３”れも７
００　ｋｇ／　ｖｉａ”以上で、厚さがｌ１μｍ以」−
θ）ペースフィルノ、は７、表面粗さを中心線平均粗さ
−Ｑ０．０１　ｐ　ｒ１′Ｌ以Ｆにし、コノ１−７ｊｒ
形成される磁性層の厚さ４÷２．５〜３．５〃ｒｎにす
るのが好ましく、ベス′、・”イル入の表面粗さが粗Ｖ
ぎるとカラ−４１マ号帯域おｄ、びビデオ信号帯域のＳ
／Ｎが劣化し、また９４、二の」、に形成される磁性層
の厚さが２．５μｍより薄くてはオーディオ信号の出力
が不充分となり、　３．５　μｍより厚くするとテープ
幅方向の強度が不充分となる。

さらに、長手方向および幅方向のヤング率がいずれも７
００ｋｇ／皿２以上で、厚さが１１μｍ以」−のベース
フィルムの表面に形成した磁性層のステンレスに対する
摩擦係数を０．２５以下に１７、裏面に形成したバラフ
コ〜・Ｉ・層のステンレスに対する摩擦係数およびプラ
スチックに対する摩擦係数をいずれも０．２５以下にす
るのが好まし２く、磁性層のステ・ンレスに対する摩擦
係数、バラフコ−］・層のステンレスに対する摩擦係数
およびプラスチ、ツクに対するＰ！、擦係数を、０６２
５より大きくすると走行テンションが大となり、チー・
ブエッジの損傷等が発生する。このように、磁性層のス
テンレスに対するｌ’Ｉｉ、擦係数およびバックコート
層のステンＩ／スおよびプラスチックに対する摩擦係数
を、いずれも０．２５以下にするため、磁性層およびバ
ックコート層中に潤滑剤を含有させることが好ましく、
これら磁性層およびバックコート層中に含有させる潤滑
剤としては、脂肪酸、脂肪酸エステル、流動パラフィン
などの炭化水素系潤滑剤、パーフルオロポリエーテルな
どのフッ素系潤滑剤、シリコーンオイルなどのシリコー
ン系潤滑剤など、通常、磁気記録媒体に使用される潤滑
剤がいずれも使用される。

ベースフィルムの表面に形成される磁性層は、磁性粉末
、結合剤樹脂、潤滑剤、有機溶剤等をその他の必要成分
とともに混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料
を前記の長手方向および幅方向のヤング率がいずれも７
００　）ｃｇ／ｍ”以上で、厚さが１１μｍ以上のベー
スフィルム表面に、乾燥厚が２．５〜３．５μｍとなる
ように、塗布、乾燥して形成される。

ここで、磁性粉末としては、γ−Ｆｅ、Ｏ，粉末、Ｆｅ
、Ｏ，粉末、Ｃｏ含有７−Ｆｅ、Ｏ，粉末、Ｃｏ含有Ｆ
ｅ、Ｏ，粉末、Ｃｒ０ｔ粉末、Ｆｅ粉末等の金属磁性粉
末など従来公知の磁性粉末がいずれも使用される。また
、結合剤樹脂としては、繊維素系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、インシアネート化合物など、一般に磁気記
録媒体に使用されるものが広く使用され、有機溶剤とし
ては、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢
酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン
、キシレンなど、一般に磁気記録媒体に使用される有機
溶剤が単独で或いは二種以上混合して使用される。

この他、磁性層中に必要に応じて、α−Ｆｅ。

０、　、Ｔｉｅ、　、ＣａＣ０，などの充填剤、カーボ
ンブラックなどの帯電防止剤、さらに分散剤などを含有
させてもよい。

また、ベースフィルムの裏面に形成されるバックコート
層は、非磁性粉末、結合剤樹脂、潤滑剤、有機溶剤等を
その他の必要成分とともに混合分散してバックコート層
用塗料を調製し、このバックコート層用塗料を前記の表
面に磁性層を形成したベースフィルムの裏面に塗布、乾
燥して形成される。

このようなバックコート層に使用される非磁性粉末とし
ては、αＦ　ｅｘ　Ｏｓ　、Ｔ　ｉｏｇ　、ＣａＣ０１
、カーボンブラック等、通常、磁気記録媒体のバックコ
ート層に使用されるものが広く使用され、結合剤樹脂お
よび有機溶剤としては、前記の磁性層で使用したものと
同じ結合剤樹脂および有機溶剤がいずれも使用される。

〔実施例〕

次に、この発明の実施例について説明する。

実施例１ 長手方向のヤング率が７１０　ｋｇ／ｍ”　、幅方向の
ヤング率が７４０　ｋｇ／ｒｍ”　、厚さが１１．７μ
ｍで、表面粗さが中心線平均粗さで０．００８μｍのポ
リエチレンナフタレートフィルムの表面に、下記の組成
物からなる磁性塗料を乾燥厚が３．０μｍとなるように
塗布、乾燥して磁性層を形成し、裏面に下記の組成物か
らなるバックコート層用塗料を乾燥厚が１．０μｍとな
るように塗布、乾燥してバックコート層を形成した。し
かる後、所定の巾に裁断して、全厚が１５．７μｍの磁
気テープをつくった、得られた磁気テープの磁性層のス
テンレスに対する摩擦係数は０．２２、バックコート層
のステンレスに対する摩擦係数は０．２２、バックコー
ト層のプラスチックに対する摩擦係数は０．２１であっ
た。

磁性塗料 Ｃｏ含有７−Ｆｅ、Ｏ，粉末　　１００重量部塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニ　ｌＯＩルアルコール共重合体（
積木 化学工業社製、エスレックＡ） ポリウレタン樹脂（日本ボリウ　　９Ｉレタン社製、Ｎ
２３０１） デスモジュールＬ（バイエル社　　３．５〃製、イソシ
アネート化合物） カーボンブラック　　　　　　　　４　＃ステアリン酸
−ｎ−ブチル　　　　０．５１ミリスチン酸　　　　　
　　　　　０．５＃シクロへキサノン　　　　　　　　
９５〃トルエン　　　　　　　　　　　９５＃バック、
Ｊ〜　１・層相塗料 ＣａＣ０，扮２．；、　　　　　　　　３３．５１１ｔ
ｉｆｆｉ部α−Ｆｅ、Ｏ，粉末　　　　　　　１．５〃
カー”ポンプラック　　　　　　　２０ノ／塩化ビニル
−酢酸ビニル−ビ　　２０Ａ−ニルアル」　ル共重合体 （漬水化学工業社製、ニス ラックＡ） ポリウレタンＵ月階（日本ポリ　　２０〃ウレタン社製
、Ｎ　２３０１　） デスモジュ　ルしくバイエル社１．８　　〃製、イソシ
′ノ′ネ・−ト化合物） ミリスチン酸　　　　　　　　　　０，５〃ステ”ｊリ
ン酸　ｎ−ブチル　　　０．５〃シクロへキザノン　　
　　　　　２００〃トルエン　　　　　　　　　　２０
０〃比較例１ 実施例１において、長手方向のヤング率が７１０ｋｇ／
ｍ”、幅方向のヤング率が７４０　ｋｇ／ｎ”、厚さが
１１．７μｍで、表面粗さが中心線平均粗さテ０．００
８μｍのポリエチ！ノンナフタｔｚ−＋−フィルム１．
ご代えて、２長手方向のヤング率が５５０　ｋｚ／　ｍ
ｎ＋”、幅方向のヤング率が５３０　ｋｇ／ｙｕ”　、
厚さが１１．７μｍで、表面粗さが中心線平均粗さで０
．００８μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムを
使用した以外は、実施例１と同様にし’ｒａａが１１）
。１４ｍの磁気テープをつくった。

比較例２ 実施例１において、長手方向のヤング率が７１０ｋｇ／
ｌｌｌｌ１１２、幅方向のヤング率が７４０ｋｇ／ｍ２
、厚さが１１．７μｍで、表面粗さが中心線平均粗さで
０．００８μｍのポリエチレンナフタレートフィルムに
代えて、長手方向のヤング率が８５０ｋｇ／Ｍ”、幅方
向のヤング率が３８０　ｋｇ／＝２、厚さが１１．７μ
ｍで、表面粗さが中心線平均粗さで０．００８μｍのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを使用した以外は、
６実施例１と同様にして全厚が１５．７μｍの磁気テー
プをつくった。

比較例３ 実施例１において、磁性層の厚みを３．０μｍから（ｉ
、０８ｍに変更し、長手方向のヤング率が７１０ｋｇ／
ｍ”、幅方向のヤング率が７４０ｋｇ／ｍｔ、厚さが１
１．７μｍご、表面粗さが中心線平均粗さで０．０ＯＢ
μｍのポリエチレンナフタレートフィルムに代え′Ｃ１
長千方向のヤング率が７１０　ｋｇ／ｖｉａ”、幅方向
のヤングヤング率が７４０　ｋｇ／　ｗｍ”　、、厚さ
が９．７μｍで、表面粗さが中心線平均粗さで０．００
８μｍのポリエチレンナフタレートフィルムを使用した
以列は５、実施例１と同様番こして全厚が１５．７μｍ
の磁気テ〜ブをつくった。

比較例４ 実施例１，３二おいＣ、バ・ツクコート層用塗料の組成
中、ＣａＣＯ５粉末の使用量を３３．５重量部から１６
．５重１部に変更し、力〜ボンブラックの使用量を２０
重量部から３７重量部に変更し、ミリスチン酸およびス
テアリン酸＝ｎ−ブチルを省いた以外は、実施例１と同
様にして厚さが１．０μｍで、バック”ｘ−ト層のステ
ンレスに対する摩擦係数が０．２５、バックコート層の
プラスチックに対する摩擦係数が０．３５のバラフコ−
１−層を形成し、さらに磁性層を形成して全厚が１５゜
７μｍの正５１気テープをつくった。

各実施例および各比較例で得られた磁気テープについて
、長手方向および幅方向のヤング率を測定した。また、
得られた磁気テープをＶＨ３−Ｃカセットに組み込み、
ＶＨ３−Ｃムービおよびアダプターを介して据え置きタ
イプのＶＨＳビデオテープレコーダに装填し、ビデオ信
号の再生エンベロープ波形の平坦度の評価（エンベロー
プ）およびローディング／アンローディング（ロードア
ンロード）　、Ｃｕｅ／Ｒｅｖ　、　ＦＦ／Ｒｅ１ｍ、
Ｒｅｅ／Ｐｌａｙの各モードでの繰り返し走行試験を各
々１００回実施し、実施後のテープ傷およびダメージを
観察して、テープ傷およびダメージが全く認められない
ものを（○）１．、テープ傷およびダメージがやや認め
られるものを（Δ）、テープ傷およびダメージが著しく
認められるものを（×）として評価した。

下記第１表はその結果である。

〔発明の効果〕

上記第１表から明らかなように、実施例１で得られた磁
気テープは、エンベロープが良好で、各モードでの繰り
返し走行試験の結果もよく、このことからこの発明によ
って得られる磁気テープは全厚１６μｍ以下で実用上充
分な機械的強度を有していることがわかる。

特許出願人　　日立マクセル株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、長手方向および幅方向の１％伸び時のヤング率がい
   ずれも７００ｋｇ／ｍｍ＾２以上で、厚さが１１μｍ以
   上のベースフィルムの表面に磁性層を設け、裏面にバッ
   クコート層を設けてなる長手方向および幅方向の１％伸
   び時のヤング率がいずれも６５０ｋｇ／ｍｍ＾２以上で
   全厚が１６μｍ以下の磁気記録媒体 ２、ベースフィルムの表面粗さが中心線平均粗さで０．
   ０１μｍ以下であり、磁性層の厚さが２．５〜３．５μ
   ｍである請求項１記載の磁気記録媒体３、磁性層のステ
   ンレスに対する摩擦係数、バックコート層のステンレス
   に対する摩擦係数およびプラスチックに対する摩擦係数
   がいずれも０．２５以下である請求項１および２記載の
   磁気記録媒体