JPH02282652A - 沸騰気泡ポンプヒータ - Google Patents

沸騰気泡ポンプヒータ

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Publication number
JPH02282652A
JPH02282652A JP1101913A JP10191389A JPH02282652A JP H02282652 A JPH02282652 A JP H02282652A JP 1101913 A JP1101913 A JP 1101913A JP 10191389 A JP10191389 A JP 10191389A JP H02282652 A JPH02282652 A JP H02282652A
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JP
Japan
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pipe
hot water
water
heating
heater
Prior art date
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Pending
Application number
JP1101913A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Mori
森 和己
Takeshi Miyaji
宮地 毅
Hisao Koizumi
尚夫 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Chubu Electric Power Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Chubu Electric Power Co Inc filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1101913A priority Critical patent/JPH02282652A/ja
Publication of JPH02282652A publication Critical patent/JPH02282652A/ja
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電気ヒータを用いた沸騰気泡ポンプヒータに
関する。
(従来の技術) 周知のように、電気ヒータを熱源とする給湯器あるいは
湯沸し器には瞬間形と貯湯形とがある。
瞬間形は水道から送られてきた水を大容量の電気加熱部
で瞬時に加熱して出湯させるようにしたものであり、ま
た貯湯形は予め貯湯容器に温調を蓄えておき、この温湯
を必要時に出湯させるようにしている。瞬間形では、通
常、5〜20kwと言った大容量の電気ヒータを使用し
ない限り充分な出湯量が得られない。このため、一般住
宅では専ら貯湯形が用いられている。
ところで、貯湯形の給湯器は、通常、第11図こ示すよ
うに、外面が断熱材1で覆われた貯湯容器2を設け、こ
の貯湯容器2内の下部にシース形の電気ヒータ3を配置
したものとなっている。大型の給湯器では、貯湯容器2
の下部に給水管4を接続するとともに貯湯容器2の上部
に出湯口5を設け、この出湯口5を図示しない蛇口に接
続している。したがって、蛇口を開くと、給水管4から
貯湯容器2内の下部に水が供給され、この圧力で湯が出
湯口5を通って蛇口から出ることになる。
このタイプでは、通常、電気ヒータ3を図示しないタイ
マスイッチを介して深夜電力で付勢し、深夜に貯湯容器
2内に、たとえば85℃の温湯を蓄えるように構成され
ている。
このような深夜電力使用式の給湯器にあっては次のよう
な問題があった。すなわち、貯湯容器2の大きさは限ら
れているので、使用中に湯が無くなってしまう不便さが
ある。そのために、ji! I:j1電力で付勢できる
電気ヒータ3′を設けるようにした深夜電力給湯器も出
現している。しかし、電気ヒータ3′が貯湯容器2内の
比較的上部に配置されているので、電気ヒータ3より上
部の水だけが加熱されることになる。電気ヒータ3′が
使われる時間帯は昼間である。この時間帯では他の電力
機器も使われるので、電気ヒータ3′の容量を大きくす
るには問題がある。このため、深夜電力用の電気ヒータ
3の2〜4分の1程度の容量の電気ヒータ3′が組み込
まれるのが一般的である。このような低容量の電気ヒー
タ3′では、電源投入後、十分な温度の湯が供給できる
ようになるまでに2〜4時間かかるのが一般的で、湯が
無くなってからヒータ電源を投入したのでは役に立たな
いことになる。
そこで、最近では上述した不具合を解消できる給湯器、
つまり、貯湯容器内の水を上から任意の量だけ所定温度
に加熱できる温度層状性の保たれた給湯器を得ようとす
る試みや提案が幾つかなされている。もし、このような
給湯器が実現すれば、容量の小さな電気ヒータを用い、
通電を開始してから短時間に熱い湯の使用が可能で、し
かも必要な瓜だけ湯を蓄えることが可能となるはずであ
る。
第12図はそのような試みの1つを示している。
すなわち、この給湯器は、貯湯容器2内の底部と上部と
を管路6で接続するとともに管路6内に電気ヒータ7を
装着し、自然対流で管路6内に水を流し、加熱された温
湯を貯湯容器2内の上部に溜めるようにしている。
しかしながら、このように自然対流を利用したものにあ
っては、電気ヒータ7へ通電後、貯湯容器2内の各布温
度が第13図に示す傾向で上昇する。このため、通電後
、短時間で熱い湯を取り出すことが困難であった。
また、第12図に示す管路6に自然対流で水を流すので
はなく、ポンプを使って水を流す方式も提案されている
。しかし、このような方式では全体が高価格化すること
、機械的な可動部分が存在するため信頼性が低いこと、
水温が変わると管路6から出てぐる湯温か変化すること
、長期間に亘って管路6に流れる水量を一定に保てる保
証がないこと、等の理由からいまだに商品化されていな
い。
また最近、ポンプを使用する代わりに沸騰気泡ポンプヒ
ータを使う提案もなされている。第14図には沸騰気泡
ポンプヒータを組み込んだ給湯器の一例が示されている
この給湯器は、貯湯容器1]と、この容器を覆う断熱材
12と、貯湯容器11の下部壁に設けられた給水口13
と、貯湯容器11の上部壁に設けられた出湯口15とを
備えている。なお、給水口13は給水管14に接続され
ており、出湯口15は配管16を介して蛇口17に接続
されている。
そして、断熱材12中に沸騰気泡ポンプヒータ21を設
置している。
この沸騰気泡ポンプヒータ21は次のように構成されて
いる。すなわち、両端が閉じられた管体22を軸心線を
上下方向に向けて配置し、この管体22内に軸心線に沿
わせてシース形の電気ヒー夕23を配置している。管体
22の下部中途位置には管体22内と連通ずる関係に導
入管24が接続されており、この導入管24は圧力調整
弁25、給水管26を介して貯湯容器11の給水口13
に接続されている。また、管体22の上部中途位置には
管体22に連通ずる関係に導湯管27が接続されており
、この導湯管27は配管28を介して貯湯容器11の出
湯口15に接続されている。導入管24内および導湯管
27内には、それぞれ逆流防止弁29.30が配置され
ている。逆流防止弁29は管体22へ流れ込む方向だけ
を許容する関係に設けられており、また逆流防止弁30
は管体22から流れ出す方向だけ許容する関係に設けら
れている。なお、図中34は使用者が電気ヒータ23の
付勢時間を選択的に設定するタイマスイッチを示し、3
5はガス抜き弁を示している。
この給湯器は次のように動作する。電気ヒータ23へ通
電開始すると、管体22内の水が急速に加熱される。そ
して、管体22内の水の一部が沸騰点に達すると、蒸気
泡が発生して急速に水の体積が増加し、管体22内の圧
力が上昇する。この結果、逆流防止弁30が開いて熱い
湯が導湯管27から送り出される。蒸気泡が浮力で上昇
して導入管24との接続口近傍まで達すると、この蒸気
泡は導入管24内の冷たい水によって冷やされて凝縮す
る。この結果、管体22内の圧力が低下する。このよう
に、管体22内の圧力が低下すると、逆流防止弁30が
閉じ、代りに逆流防止弁29が開いて導入管24を介し
て冷たい水が管体22内へと流れ込む。この流入によっ
て管体22内の温度が低下し、蒸気泡が急速に消滅する
。蒸気泡が消滅すると導入管24を介しての水の流入が
止まり、この結果、管体22内の温度が再び上昇に転じ
、再び蒸気泡が発生する。以下、上述した沸騰気泡ポン
プ動作が繰り返される。したがって、導湯管27から間
欠的に、たとえば85℃の熱い湯が送り出される。この
送り出された熱い湯は、配管28を通って出湯口15か
ら貯湯容器11内の上部へと送り込まれる。したがって
、貯湯容器11内には熱い湯Hが上から層状、つまり温
度層状性を保つ状態に溜る。そして、この層の厚み、つ
まり’/la mは電気ヒータ23の付勢時間によって
決まることになる。
このような給湯器では、貯湯容器11内に熱い湯が層状
に溜まっていくので、貯湯容器11内に少量しか湯が溜
まっていない場合でも、熱い湯を確実に出すことができ
る。上述した沸騰気泡ポンプ作用を起こさせるためには
、気泡を発生させる加熱沸騰域と、その上部に気泡を消
滅させる低温領域とを存在させることである。上部に低
温水層を保つには、加熱部と低温水層との間で対流が起
き難くすることが必要である。
しかしながら、上記のように構成された沸騰気泡ポンプ
ヒータにあっても次のような問題があった。すなわち、
第15図に示すように、給水温度が変化すると、それに
伴って出湯温度も変化すると言う問題があった。第15
図は貯湯容器内を大気圧と同じ圧力に保って行った実験
結果を示している。そして、図中縦棒は、出湯温度の変
動幅を示している。この図から判るように、たとえば冬
季において冷たい水を加熱するような場合と、−度貯渇
容器に蓄えられた湯が使用されないで、50〜60℃の
状態で残っているような時に再加熱する場合とでは出湯
温度に大きな差が生じ、使い難いと言う問題があった。
また、沸騰気泡ポンプヒータを動作させると、気泡の破
壊音が発生し、これが原因して設置場所が制限される問
題もあつた。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来の沸騰気泡ポンプヒータにあっては、
給水温度が変化すると、それに応じて出湯温度が変化す
ると言う問題があるばかりか、騒音が大きいと言う問題
もあった。
そこで本発明は、給水温度が5〜60℃変化しても、出
湯温度の変化をその数分の1に抑えることができ、しか
も騒音の低減化を図ることができ、一般住宅用給1Ej
j器や風呂の追い炊き用として組み込むのに適した沸騰
気泡ポンプヒータを提f!!:することを目的としてい
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明に係る沸騰気泡ポン
プヒータでは、一端側を上に他端側を下にして配置され
た加熱管と、この加熱管内に上記加熱管とで二重管を構
成する如く挿設されるとともに、その′F端部が上記加
熱管に連結された導入管と、前記加熱管の外面に固定さ
れた電気ヒータと、前記導入管の上端部を覆うように配
置されて前記加熱管と上記導入管とで局部的に三重管を
構成するとともに上記導入管内を上昇した水を下方へと
折り返し通流させる被管と、前記導入管内もしくはこれ
に接続される給水管内に配置されて上記導入管の下端か
ら上方へ向かう流れのみを許す第1の逆流防止弁と、前
記加熱管内もしくはこれに接続される導湯系内に配置さ
れて上記加熱管から上方へ向かう流れのみを許す第2の
逆流防止弁とを備えている。
(作 用) 第1の逆流防止弁を介して導入管内に流れ込んだ水は、
導入管内を上昇する。この期間に、導入管と加熱管との
間に形成されている環状のスペス内、つまり沸騰域の熱
い湯と導入管の管壁を介して熱交換して十分に加熱され
る。この加熱によって、たとえ給水温度に変化があって
も、この変化分が吸収される。つまり、導入管を上昇し
た後の水の温度の変化分は、給水温度の変化分の数分の
1に抑えられる。したがって、出湯温度の変化分も給水
温度の変化分の数分の1に抑えられる。
また、導入管を上昇した水は上述した熱交換によって十
分な高温となっている。この高温水は、導入管の上端部
から導入管と被管との間に入り、下方向へと折り返して
流れ、沸騰域へと流れ込む。
沸騰域で発生して気泡は、導入管を介して流れ込んだ水
に接触して凝縮するのであるが、導入管を介して流れ込
んだ水が十分に高温に保たれているので、気泡の激しい
破壊が防止され、騒音の発生も抑制される。また、導入
管から出て下方向へと流れる水は、被管の壁を介して加
熱管から流れ出ようとしている湯と熱交換する。このた
め、沸騰気泡ポンプ作用によって加熱管から流れ出る湯
の温度、つまり出湯温度も高くなり過ぎないように抑え
られる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら実施例を説明する。
第1図には本発明の一実施例に係る沸騰気泡ポンプヒー
タを組み込んだ給湯器が示されている。
同図において、51は縦長の貯湯容器を示し、52は貯
湯容器51を覆うように設けられた断熱機構を示してい
る。
貯湯容器51の下壁部分には、この貯湯容器51内に給
水するための給水口53が形成されており、この給水口
53は給水管54に接続されている。なお、給水管54
の途中には貯湯容器51内に流入する水の圧力を1Kg
/c+n2以下の値まで減圧する減圧弁55が直列に接
続されている。貯湯容器51の上壁部分には、この貯湯
容器51内の湯を外部へ導くための出湯口56が形成さ
れており、この出湯口56は給湯管57を介して厨房や
浴室等に配置された蛇口58に接続されている。
断熱機構52内には、沸騰気泡ポンプヒータ60が埋め
込まれている。この沸騰気泡ポンプヒータ60は、下端
開口部が貯湯容器51の下壁部分に形成された吸込み口
61に接続され、上端開口部が貯湯容器51の上壁部分
に形成された吐出口62に接続され、貯湯容器51とで
閉ループを形成する温水路63と、この温水路63内の
特定区間に位置する水、この例では中In2部に位置す
る水を加熱するための電気ヒータ64と、温水路63内
で上述した中間部の両端位置にそれぞれ設けられ、温水
路63内を通って吸込み口61から吐出口62に向かう
方向の水の流れだけを許す逆流防止弁65.66とで構
成されている。
温水路63は、第2図にも示すように、軸心線を上下方
向に向けて配置され、両端開口が閉じられた厚さ1.G
5■のステンレス鋼で形成された加熱管67と、この加
熱管67の下部閉塞壁68を液密に貫通して加熱管67
の軸心線に沿って上方まで延び、上端開口部を加熱管6
7内の上部に位置させた導入管69と、一端側が導入管
69の下端部に通じるとともに他端側か吸込み口61に
通じた給水管70と、加熱管67の上部閉寒壁71を液
密に貫通して下端開口部側を導入管69の上部外側、つ
まり導入管69の上部を覆うように位置させた被管72
と、下端側が被管72に通じ、上端側が吐出口62に通
じた導湯管73とで構成されている。
導入管69は、実際には第2図に示すように、下部導入
管74と、この下部導入管74に直列に接続された下部
導入管74より小径の上部導入管75とで構成されてい
る。下部導入管74は、第4図に示すように、厚さ1.
Ommのステンレス鋼で形成された内側管76と、厚さ
1.0 Immの四弗化エチレンで形成された外側管7
7とで構成されている。なお、この実施例の場合、外側
管77は内側管76の上端部から閉塞壁68の約40m
1上方位置までの区間に設けられている。したがって、
下部導入管74は、完全な二重管構造ではない。一方、
上部導入管75も第3図に示すように、厚さ1.0 s
llのステンレス鋼で形成された内側管78と、厚さ1
.Oa+11の四弗化エチレンで形成された外側管79
とで構成されている。そして、下部導入管74内で、加
熱管67で囲まれた部分より下方位置に前述した逆流防
止弁65が装着されている。
被管72は、厚さ1.01のステンレス鋼で形成されて
いる。この被管72内で導入管69の上端より約61上
方位置には被管72内を上下に仕切る仕切壁80が設け
られている。そして、仕切壁80と加熱管67の上部閉
塞壁71との間に位置する周壁には周方向に複数の孔8
1が設けられている。また、被管72内で孔81より上
方位置には前述した逆流防止弁66が装着されている。
電気ヒータ64は、ステンレス鋼製の加熱管67の外面
で、下部導入管74の加熱管67内に位置する部分を囲
む領域に設けられている。この電気ヒータ64は、加熱
管67の外面に設けられた厚さ0.3mm程度のセラミ
ックコーティング層(たとえば、低アルカリホーローま
たは低温焼結セラミック)の上面に帯状の鉄クロム合金
からなる抵抗発熱体82を巻回し、両端に電極83を取
り付けた後に低温焼結セラミックを塗布して固着されて
いる。
ここで、実施例に係る沸騰気泡ポンプヒータの各部寸法
を第2図から第4図に示す符号に対応させて示しておく
。すなわち、Ω、−270a+m SD 2−122−
12Oφ+=18sm、φ2−1811111.φ3=
27111゜φ4−10ia、φ、−1.2mm、φ、
、m1.7■、電気ヒータ64の容量900vである。
断熱機構52の外側面には端子ボックス85が設けてあ
り、この端子ボックス85を介して電気ヒータ64へ図
示しない給電制御装置から給電される。なお、貯湯容器
51の外面下部には温度センサ86が取り付けてあり、
この温度センサ86が動作したとき、または人為的な操
作が行われたときに給電が停止される。なお、図中87
はガス抜き弁を示し、88は流量調整弁を示している。
次に、上記のように構成された給湯器の作用を説明する
まず、貯湯容器51内は低温の水で満たされており、ま
た蛇口58は閉じらでいるものとする。
この状態では水の流れが全くないので逆流防止弁65.
66は共に閉じられており、また沸騰気泡ポンプヒータ
60の加熱管67内は低温の水で満たされている。
給電制御装置を動作させて電気ヒータ64へ給電を開始
させると、加熱管67と導入管6つとの間に存在してい
る水が急速に加熱される。そして、水の一部が沸騰点に
達すると、蒸気泡が発生して急速に水の体積が増加し、
加熱管67内の圧力が上昇する。この結果、逆流防止弁
66が開いて熱い湯が加熱管67から導湯管73へと送
り出される。そして、蒸気泡が浮力で上昇して被管72
の下端部位置まで達すると、この蒸気泡は上記近傍に存
在する比較的冷たい水によって冷やされて凝縮する。こ
の結果、加熱管67内の圧力が低下する。加熱管67内
の圧力が低下すると、逆流防止弁66が閉じ、代りに逆
流防止弁65が開いて貯湯容器51内の下部に存在して
いる冷たい水が導入管69を介して加熱管67内へと流
れ込む。この流入によって加熱管67内の温度がさらに
低下し、蒸気泡が急速に消滅する。蒸気泡が消滅すると
導入管6つを介しての水の流入が止まる。この結果、加
熱管67内の温度が再び上昇に転じ、再び蒸気泡が発生
する。以下、上述した動作が繰返される。したがって、
加熱管67から間欠的に。
たとえば85℃の熱い湯が送り出される。この熱い湯は
貯湯容器51内に上部から層状に溜まっていく。
この場合、従来のものとは異なり、給水温度が変化して
も第5図に示すように、沸騰気泡ポンプヒータ60から
の出湯温度の変化を数分の1と小さくでき、しかも騒音
も小さくできる。すなわち、この例では導入管69内を
上昇する水が沸騰域の飽和温度の湯と熱交換し、温度上
昇した状態で沸騰域に入り込む経過を辿る。このため、
給水温度の変化分に対して出湯温度の変化分を極めて小
さくできる。沸騰温度は圧力によって決まり、入り口水
温の影響で変化することはないので、給水を導入管69
で熱交換させて、沸騰域に流れ込む前に給水温度を沸騰
温度近くまで上昇させておくと、入り口水温が変化して
も沸騰域に達するときの給水温度の変化を小さくできる
。この結果、出湯温度の変化を小さくできる。また、沸
騰域に供給される水の温度が高ければ、気泡消滅時に急
速に消滅して衝撃音を発生することも少なく、騒音も低
減できることになる。なお、沸騰域に流れ込む供給水の
温度が高くなると、出湯温度も高くなる。
たとえば、深夜電力給湯器に利用する場合、貯湯容器内
の圧力が1 kg / am 2(ゲージ)であるとす
ると、沸騰温度が120℃であるから、出湯温度が10
0℃を越える可能性がある。したがって、安全性に適合
しなくなる。しかし、この例では被管72を設けている
ので、被管72の外側を流れる高温水と被管72の内側
を流れる低温の供給水とを熱交換させることができるの
で、出iA ?R度を下げることができる。また、沸騰
域に供給する水温が高くなると、何等かのきっかけで沸
騰域の気泡全体が増大し、液が減少して、ヒータ温度が
上り、気泡消滅サイクルに入ること無く、加熱管67内
が気泡で充満するベーパロック不安定現象を起し易いと
いう問題も出てくる。しかし、被管72が存在している
と、加熱管67内が気泡で充満されそうになったとき、
被管72内の上部に存在している低温水が落下してくる
ので、蒸気が冷却される。そして、気泡が収縮すると、
さらに下部の逆流防止弁65が開いて給水される。した
がって、ベーパーロックに至ることがない。このように
、被管72の存在によって気泡ポンプの動作を安定化さ
せることができる。なお、実施例のように、導入管69
を内側管と外側管との二重管構造に構成し、外側管を四
弗化エチレン樹脂で形成すると、導入管6つへの水垢の
付着を大幅に少なくできる。勿論、外側管を弗素樹脂コ
ーティング層で形成しても同様の結果を得ることができ
る。
弗素樹脂製の外側管を設けない場合には、数千時間の運
転で導入管の外面に水垢が多量に付着する。
このとき、電気ヒータ64で直接的に加熱される加熱管
67の内面には、弗素樹脂製の外側管の有無に関係なく
、水垢の付着は極めて僅かである。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
すなわち、上述した実施例では、電気ヒタを1つだけ設
けているが、第6図に示すように、深夜電力利用の電気
ヒータと64aと、これとは絶縁された昼間電力利用の
電気ヒータ64bとを設けるようにしてもよい。この場
合、下側の電気ヒータ64aを4.4KV 、上側の電
気ヒータ64、 bを2にνとすると、昼間に電気ヒー
タ64bを付勢すると、深夜に電気ヒータ64aを付勢
したときに比べて出湯温度が高くなる傾向にある。
したがって、この場合には電気ヒータ64bの容量を上
記値よりさらに小さくする必要がある。
第7図の例では、加熱管67の外面に下、中、上の関係
に電気ヒータ64 a、64 b、64 cを設け、上
と下の電気ヒータ64c、64aとを深夜7に内用ヒー
タとし、真ん中の電気ヒータ64bを昼間電力用ヒータ
として使用することにより、深夜と昼間とでの出湯温度
の差を少なくするようにしている。
また、第8図および第9図に示すように加熱管67の外
面に熱伝導性の良いブロック90を固定し、このブロッ
ク90内に、たとえば6本のシス形電気ヒータ91を埋
め込み、そのうちの4本を深夜電力用ヒータとして使用
し、残りの2本を昼間電力用ヒータとして使用するよう
にしている。
また、本発明に係る沸騰気泡ポンプヒータは、給湯器と
の組み合わせに限らず、たとえば第10図に示すように
風呂桶95と組み合わせて主として追い炊き用として使
うこともできる。また、仕切壁80に、当初において有
効な空気抜き用の小さい孔を設けるようにしてもよい。
[発明の効果コ 以上述べたように本発明によれば、沸騰気泡ポンプヒー
タで起こり易い出湯温度の変動や騒音の発生を抑制でき
、使い品さを一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る沸騰気泡ポンプヒータ
を組み込んだ給湯器の構成図、第2図は同沸騰気泡ポン
プヒータの主要部の縦断面図、第3図は同ヒータを第2
図におけるA−A線に沿つて切断し矢印方向に見た図、
第4図は同ヒータを第2図におけるB−B線に沿って切
断し矢印方向に見た図、第5図は同ヒータの出湯温度特
性を示す図、第6図および第7図は沸騰気泡ポンプヒー
タの変形例をそれぞれ示す図、第8図は沸騰気泡ポンプ
ヒータのさらに別の変形例を示す図、第9図は同ヒータ
を第8図におけるC−C線に沿って切断し矢印方向に見
た図、第10図は沸騰気泡ポンプヒータの別の使用例を
説明するための図、第11図から第14図は給湯器の従
来例をそれぞれ説明するための図、第15図は第14図
に示す給湯器の出湯温度特性を示す図である。 5 ]、−・・貯貯容容器60.60a、60b。 60c1・・・沸騰気泡ポンプヒータ、63・・・温水
路、64.64a、64b、64cm 電気ヒータ、6
5.66・・・逆流防1F弁、67・・・加熱管、6つ
・・・導入管、72・・・被管。 出願人代理人  弁理士 鈴江武彦 第1図 第4図 叫 咽 0 第 図 第 図 第 図 第 図 第10 図 第12 第11 図 図 第13図 筑14図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端側を上に他端側を下にして配置された加熱管
    と、この加熱管内に上記加熱管とで二重管を構成する如
    く挿設されるとともに、その下端部が上記加熱管に連結
    された導入管と、前記加熱管の外面に固定された電気ヒ
    ータと、前記導入管の上端部を覆うように配置されて前
    記加熱管と上記導入管とで局部的に三重管を構成すると
    ともに上記導入管内を上昇した水を下方へと折り返し通
    流させる被管と、前記導入管内もしくはこれに接続され
    る給水管内に配置されて上記導入管の下端から上方へ向
    かう流れのみを許す第1の逆流防止弁と、前記加熱管内
    もしくはこれに接続される導湯系内に配置されて上記加
    熱管から上方へ向かう流れのみを許す第2の逆流防止弁
    とを具備してなることを特徴とする沸騰気泡ポンプヒー
    タ。
  2. (2)前記電気ヒータは、前記加熱管の軸方向に2つ以
    上に分割されている請求項1に記載の沸騰気泡ポンプヒ
    ータ。
  3. (3)前記電気ヒータは、前記加熱管の外面に施された
    セラミックコーティング層上に帯状電気発熱体を巻回し
    、これをセラミックで上記コーティング層に固定したも
    のである請求項1に記載の沸騰気泡ポンプヒータ。
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