JPH02276554A - 飲食品の風味改善法 - Google Patents

飲食品の風味改善法

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JPH02276554A
JPH02276554A JP2074917A JP7491790A JPH02276554A JP H02276554 A JPH02276554 A JP H02276554A JP 2074917 A JP2074917 A JP 2074917A JP 7491790 A JP7491790 A JP 7491790A JP H02276554 A JPH02276554 A JP H02276554A
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JP
Japan
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food
drink
flavor
gelatin
added
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Mitsuo Kamata
鎌田 光雄
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、香料、゛甘味料等を含有する飲食品の風味改
善法に関する。
香料、甘味料その他の風味物質を含有する飲食品におい
ては、外観やテクスチュア等に加えて、風味がその商品
価値を決定する最大の要素になる。
特に、飲料や液状の食品にあっては、テクスチュアによ
る商品差別化は難しく、風味の維持乃至は向上が商品価
値を大きく左右する。
従来、飲食品の風味を改善する方法として、数多くの方
法が提案されているが、風味の改善法のうち、いわゆる
フレーバ一部分の改善としては、化学物質の添加、フレ
ーバー物質の選択乃至は組合せ、フレーバー濃縮若しく
は保存技術の改善等により、゛できる限り、消費者の嗜
好に合うフレーバーを付与し、再現する努力が払われて
きた。
一方、フレーバーや味そのものの改善の中には、安全性
や健康への対応も重要な課題として加味されており、ロ
ーカロリーで安全な甘味料の開発、天然若しくは安全な
合成香料の効果的な利用が要求されている。
例えば、果実飲料においては、天然の果汁を主体に、糖
に代るローカロリー甘味料を使用することが行われてい
るが、これは、天然感とローカロリーという要求を満足
する反面、糖特にグラニユー糖、転化糖等を使用した場
合に比べ、フルーツ系フレーバーの香りがひき立たず、
更に苦味、嫌味その他不快な後味が残る等の問題がある
また、果実飲料、炭酸飲料等の清涼飲料類は、爽やかな
風味が要求されるが、蔗糖、液糖を使用した場合に喉に
ひっかかるような独特のイガラっぼさ、ニゲ味を生じ、
爽やかさが損なわれたり、更に糖濃度が高い場合、フレ
ーバーの発現が抑えられる傾向も窺われる。このように
、フレーバー甘味料その他の風味成分は、相互に影響さ
れ易く、かつ微妙に変化し、それが飲食品全体の品質を
左右することから、嗜好性を充分満足し、風味成分特に
フレーバーを中心とする成分との調和がとれた飲食品を
調製することは、非常に重要かつ困難な課題である。
本発明者は、上記現状に鑑み、安全かつ経済的にフレー
バーその他の風味を改善する方法を得べ(、鋭意研究を
重ねた結果、ゼラチンを0.2%重量以下添加すること
により、上記課題が解決できるとの知見に至り、本発明
を完成したものである。
即ち、本発明は、風味物質を含有する飲食品を製造又は
使用する際、該飲食品の0.2%重量以下のゼラチンを
添加することを特徴とする飲食品の風味改善法である。
風味物質とは、香りと味に関与する天然又は合成の物質
をすべて含むが、特に香料と甘味料において、本発明の
効果が著しい。香料には、天然物より単離若しくは分離
した、オレンジ、レモン、ライム、リンゴ、コーヒー、
その他の天然香料或いは天然物中に存在する香気成分の
合成物又は未発見の香気成分の合成化学物質である合成
香料が挙げられる。
甘味料としては、蔗糖、液糖、異性化糖、グルコース、
フラクトース等の糖、ジペプチド甘味料、ステビオサイ
ド、グリチルリチン酸ナトリウム、サッカリンナトリウ
ム等が挙げられる。本発明においては、上記香料又は甘
味料を単独で又は組み合せて使用する場合において、以
下に述べるような風味改善効果を発揮する。
即ち、0.2%重量以下好ましくは0.1%重量以下、
更に好ましくは0.03〜0.07重量%のゼラチンと
共存する場合、添加した香料乃至は本来存在する香料成
分が、ゼラチン無添加の場合に比べ、よりスッキリとし
たフレーバーとなって発現し、風味全体がハヅキリし、
かつ風味が増強される。
甘味料の場合、ゼラチン無添加の場合に比べ、例えば蔗
糖にあっては特有のニゲ味を除き、また、ステビオサイ
ド等では、独特の苦味、嫌味、その他の不快な後味を感
じさせないという効果を有する。従って、風味全体とし
ては、不快な香り乃至は、味その他の雑風味が抑制され
、代わりに好ましい香り乃至は味がひき立つ。ニゲ味そ
の他、いわゆるカドのある風味、しつこさ等が消えるた
め、風味全体がマイルドになり、いわゆる口あたりの良
い飲食しやすい風味が得られる。
第1表 ゼラチン無添加品と比較した場合のゼラチン0
.1%添加ジュースの評価 ゼラチンは、背椎動物の皮、腓、筋、骨の主成分である
コラーゲンを部分的に加水分解した純蛋白質で、製法か
ら大別して、アルカリ処理法と酸処理法の2種が挙げら
れるが、製法、原料の種類などは、特に限定されず、ま
た他の不純物を含んでいてもよいが、好ましくは、精製
度が高いもの、低分子のものを使用する。精製度が低い
場合、動物質由来の雑風味が発現したり、また、高分子
のゼラチンにおいては、水溶けが悪く、目的とする効果
が得られなかったり、ゼラチン質の塊が食感を損なう場
合を生じたり、更に飲料にあっては、濁りの原因となる
場合もある。
ゼラチンの添加量は、飲食品の重量に対し、0.2%以
下、好ましくは0.1%以下、更に好ましくは0.03
〜0.07%であるが、これは、通常のゼラチンの機能
、例えば、ゼリーや氷果のボディー形成剤として使用さ
れる場合の使用量の1/200〜1/15である。ゼラ
チン量が多くなると、ゼラチン臭が強くなったり、ボデ
ィー感が強く出すぎるため、上記0.2%以下、好まし
くは0.1%以下、更に好ましくは0.03〜0.07
%が風味改善上、充分な至適範囲である。この添加量は
、飲食の際、稀釈する飲食品の場合、例えば濃縮又は粉
末のジュース、スープ類の場合では稀釈後の重量に対し
、0.2%以下とする。
本発明の対象となる飲食品は、風味物質を含有するもの
であれば、特にその種類を限定されないが、ジュース、
コーヒー、紅茶、スープ、ソース、氷菓、冷菓が、具体
的かつ、本発明の効果を取得する上で有用な飲食品の例
である。また、ジュース、コーヒー、紅茶にあっては、
甘味料としてジヘフチド甘味料特にα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステル(以下APと
略記する)を使用する場合に、APのフレーバー強化作
用も加わるため、風味全体が極めて満足できるものが得
られる。
尚、本発明でいう風味物質を含有する飲食品とは、上記
香料、甘味料等を特に添加するものに限られず、果汁、
野菜ジュース、その他主体となる素材そのものが既に風
味を有し、香料、甘味料等を添加しない飲食品も含まれ
る。
また、ゼラチンの添加時期は、飲食品の製造又は使用時
であるが、要するに飲食する際にゼラチンが共存してい
ればよい。具体的には、粉末ジュースの場合、天然果汁
の濃縮の際、ゼラチンを予め添加溶解させておいてもよ
いし、或いは、その他の粉末原料に粉末ゼラチンを添加
してもよい。
液状のジュースの場合には、ゼラチンを適量の水に予め
溶解させておいたものをその他の液体原料と混合溶解す
ればよい。液状飲食品においては、風味物質とゼラチン
を共存させて、室温で1〜lO日間保存し、エージング
を行うことにより、本発明の効果がより大きくなる。
次に実施例により本発明を更に説明する。
実施例1゜ オレンジジュースの配合 2倍濃縮オレンジ果汁     50s/!液  糖 
               8gゼラチン    
      0.05 gクエン酸         
   適  量水                 
50mj!ゼラチン粉末に水少量を添加し、60°Cに
加熱溶解したものを水、液糖及び濃縮オレンジ果汁を混
合溶解した中に添加混合した。この稀釈オレンジジュー
スにクエン酸を添加してpHを2.9に調整した後、8
0°Cで10分間加熱殺菌を行い、冷却し、室温で2日
間保存した。
更に、上記配合及び工程により、液糖をAPo、04g
”?’代替したもの、液糖4g及びAPo、02gとし
たもの並びに対照として、液糖単独、AP単独、液糖と
APの混合使用の上記3種類のオレンジジュースでゼラ
チン無添加のものをそれぞれ調製した。
上記6種類のオレンジジュースについて、よく訓練され
た味覚パネル10名を用いて官能評価を実施した。結果
を第2表に示す。
実施例2゜ 第4表の配合に従い、原料を混合溶解し、殺菌(品温で
65〜70’C30分間)を行った後、冷却した。尚、
合成系については、殺菌後にフレーバー及びエツセンス
を添加した。得られたシャーベット原料液を5℃下24
時間放置してエージングを行った後、フリージングし、
カップに分注し、−20℃下でフリーザー保存した。
上記で得られた4種類のシャーベットにつき、よく訓練
された専門パネル10名による官能評価を実施した。結
果を第5表に示す。
第5表 以上の結果から明らかなように、ゼラチンを添加した本
発明品は、無添加のものに比べ、味、フレーバー等が改
善された、満足できる風味を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチ
    ルエステルを含有する飲食品を製造又は使用する際、該
    飲食品の0.2%重量以下のゼラチンを添加することを
    特徴とする飲食品の風味改善法。
JP2074917A 1981-03-18 1990-03-24 飲食品の風味改善法 Granted JPH02276554A (ja)

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JP2074917A JPH02276554A (ja) 1981-03-18 1990-03-24 飲食品の風味改善法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56038886A JPS57152862A (en) 1981-03-18 1981-03-18 Method of improving taste of beverage
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JPH02276554A true JPH02276554A (ja) 1990-11-13
JPH0553466B2 JPH0553466B2 (ja) 1993-08-10

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013208095A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd ゼラチン成形組成物
JP2016208989A (ja) * 2016-09-07 2016-12-15 小林製薬株式会社 ゼラチン成形組成物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57152862A (en) * 1981-03-18 1982-09-21 Ajinomoto Co Inc Method of improving taste of beverage

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JPH0553466B2 (ja) 1993-08-10

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