JPH02275287A - 焼結機のシール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野ｊ 本発明は、ＤＬ式連続可動焼結機のウィンドボックス群
のパレット進行方向両端部におけるエアシール装置に関
するものである。

〔従来の技術］ Ｄ　Ｌ　”Ｊ移動床式焼結機は、移動床（パレット）上
に可燃成分を含んだ焼結原料を載せで移動して焼結する
装置である。この装置では、焼結原料の上表面から焼結
原料中の可燃成分に着火し、パレット下方のウィンドボ
ックスに接続した吸弓ファンによってガスを吸引し、前
記可燃成分の燃焼を焼結原料の上層から下層に進行させ
、パレット上の焼結原料を焼結する。

ＤＬ式焼結機では、給鉱１１１１１　ｉ３よび排鉱側の
ウィンドボックスのエアシール構造は、従来、平板状の
シールプレートの面をバレ・ソト下面に押しつける形式
となっている。しかし、実際にはパレットのたわみ変形
のために密着させることができない状態にあった。

従って、給鉱側および排鉱側のシール部からウィンドボ
ックス内への外気の流入によって排ガス処理設備での消
費エネルギーや処理コストが増大するという大きな問題
があった。

これに対して最近、実開昭６２−３８５９８号公報に、
パレットの進行方向に対して傾斜させたシール板を複数
個植立させたシール装置で、シール板の頂部をパレット
下面と並行するように曲折させてｍ部並行面にセラミッ
クスのシール部材を装着した焼結機用シール装置が提案
された。この装置は、複数個のシール板間に繊維状物体
を挟み込んでシール板のたわみ変形を防止しているが。

パレット側からの焼結原料の落下物が繊維状物体内に堆
積してシール板の動きを妨害して円滑なシール性を発揮
せず耐久性に問題があった。また、シール板の傾斜角が
徐々に垂直側に移行し、たわみ変形の大きいパレットと
の接触度合いが強（なり押え部材の摩耗・脱落およびセ
ラミックス板の脱落等が見られた。

第６図はＤＬ式焼結機１０の全体模式図である。ウィン
ドボックス１２群のパレット１４の進行方向Ｉ００に対
して給鉱側エアシール１６ｉ３よび排鉱側エアシール１
８の構造は、第７図、第８図に示されるようなエアシー
ル装置３０が用いられている。第７図は側面図、第８図
は正面図で第８図は一部省略した図である。

このエアシール装置３０は、シールプレート３２をヒン
ジ機構３４で支持し、カウンターウェイト３６で押上げ
てパレット■４下面との間で外気のウィンドボックス１
２内への流入を防止するものである。

パレット１４は、使用中に搭載原料の荷重・熱および吸
引圧のためにたわみ変形を生じやす（、通常１０ｍｍ以
内のたわみ変形を生じている。従来のエアシール装置３
０は、シールプレート３２をカウンターウェイト３６を
用いて、パレット１４下面に押しつけて接触させるよう
になってはいるが、実際にはパレットＩ４のたわみ変形
に対応させるために、正常なパレット１４の下端より５
ｍｍ程度下げた位置にシールプレートの上面があるよう
に制限してセットされている。

このためにたわみ変形を生じていないパレット１４に対
しては５ｍｍの隙間が生じて外気がウィンドボックス１
２内へ流入するという問題があった。一方パレット１４
のたわみ変形が５ｍｍを越えているパレット１４の場合
にはエアシール装置３０が押し下げられ、シールプレー
ト３２がパレット１４下面に接触してこすりながら通過
する。この場合、パレット１４の下面とシールプレート
は１部分例えばパレット１４の中央部のたわみの大きい
部分のみの接触となり、シールプレート３２が接触して
いない部分においては、隙間が生じて外気がウィンドボ
ックス１２内へ流入する。

焼結機の排ガス系統は、第９図に示す通り、焼結機１０
の排ガスをウィンドボックス１２．ウィンドレッグ２０
．ガスメインダクト２２、集塵機４０を経てメインブロ
ワ４２によって吸引するようになってＳす、メインブロ
ワ４２の後流には、脱硫装置４４、熱交換機４５．脱硝
ブロワ４６、脱硝装置５０、ＣＯガス酸化装置５２など
が配設され、排ガスはこれらを経由して煙突５４より大
気放散されるようになっている。

外気がウィンドボックス１２内へ流入すると、排ガス量
が増大し、メインブロワ４２や脱硝ブロア４６での消費
電力が増加し、脱硫装置４４や脱硝装置５０での処理費
が増大する。また、焼結機ｌＯの排ガス中のＣＯガス濃
度は外気の流入によって低下する。そうすると、ＣＯガ
ス酸化装置５２では第１Ｏ図に示すごとく、酸化率が低
下し、その結果酸化熱量の低下によって熱交換機４５で
の熱交換量が低下し、従って、熱量を補給するために脱
硝加熱炉４８に投入する熱量が増大することとなる。

〔発明が解決しようとする課題Ｊ 本発明の目的は漏風の少ない焼結機の給鉱側および排鉱
側のウィンドボックスのシール装置を提供することにあ
る。

本発明の他の目的は、わずかな漏風すらもウィンドボッ
クス内へ流入することを防ＩＦする手段を提供すること
にある。

さらに本発明の目的は焼結機の排ガス処理設婦における
消費エネルギーや処理コストの削減を図ることにある。

［課題を解決するための手段１ 本発明者は、焼結機の給鉱側および排鉱側のウィンドボ
ックスのシール装置の漏風防止について検討を重ねた結
果、パレット下面に対接する複数の直列に配設したシー
ル部材と、該複数のシール部材間の空間に連通したシー
ルチャンバと、このシールチャンバから抽気する独立の
排気ファンとを備えたシール装置を開発した。

上記シール部材としてシールプレートを外周に放射状に
突設した回転可能なロールを用いることが好ましく、こ
のロールの放射状に突設したシールプレートの先端をパ
レット底面および前記シールチャンバ内面に緊密に当接
させて構成するとシール性能が好適なシール装置を得る
ことができる。このシールプレート付ロールのシールプ
レートの両面に沿って多数のワイヤを放射状に突設する
と、さらに好適である。

シールチャンバはこのシールプレート付ロールの下方に
外気と隔絶して配設されている。このチャンバにはチャ
ンバ内の空気を抽気し焼結機排ガス系外へ放出するため
のダクト、焼結機のファンとは独立な排気ファン、およ
び排気筒を備えている。

本発明はまた、シール部材としてパレット下面に平板面
を圧着する平板状シールプレートを有するエアシール装
置を複数組取付け、その中間部にシールチャンバを設け
、このシールチャンバより侵入外気を焼結機排ガス系外
へ放出させるためのダクト、排気ファン、排気筒を備え
たシール装置を包含する。

［作用］ 本発明は、焼結機の給鉱側および排鉱側のウィンドボッ
クスに回転ロール式シール部材および漏風を焼結排ガス
系外へ放出するためのダクト、漏風排気ファン、排気筒
を取付け、ウィンドボックス内への外気の流入を防止す
る装置である。

回転ロール式シール装置は１本または複数本のシールプ
レート付ロールとシールチャンバとの組合わせで構成さ
れている。シールプレート付ロールのシールプレート先
端部をパレット下面に接触させてシールプレート付ロー
ルを回転させることによってウィンドボックス内へ流入
しようとする外気を外向きに吐出させてシールをするこ
とかできる。

この場合に、シールプレート付ロールが外気の流入を完
全に防止できずに若干量の外気の侵入が発生する場合が
ある。仮に外気が侵入してもチャンバ内空気の排気ファ
ンによって侵入外気が系外に放出されるのでウィンドボ
ックス内への外気の流入を防止することができる。

このシールおよびチャンバ内空気の放出を行うことによ
り、焼結排ガス量の減少、ブロワ電力の削減および後続
設備の脱硫・脱硝装置の処理コストの低減を図ることが
できる。併せて、ＣＯガス酸化装置の酸化率の向上によ
る脱硝加熱炉での燃料消ｇ量の削減を図ることができる
。

〔実施例］ 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例の回転ロール式シール装置の側
面図、第２図はその正面図である。第１図に示すように
、実施例の焼結機のシール装置として用いる回転ロール
式シール装置６０は複数本のシールプレート付ロール（
シール部材）６２とその下部のシールチャンバ６６とか
ら構成されている。

シールプレート付ロール６２は、第３図に示すようにシ
ャフト付ロール６２の外周に放射状にシールプレート８
２を取りつけたものである。このシールプレート８２は
第４図に示すように多数のワイヤブラシ８０で補強され
た１枚ないし複数枚の薄鋼板製である。このシールプレ
ート８２は芯棒８４を中心に鋼板製キャップ８６で固縛
されている。このようなシールプレート８２がロール６
２の外周に放射状に取りつけられている。またロール６
２の両端面には熱伸縮を考慮して円板状のワイヤブラシ
８８で補強された側面シールプレートが取りつけられて
いる。

シールプレート付ロール６２は、シールプレート８２が
パレット下面に緊密に接触している。こ・のためにシー
ルプレート８２の先端は約１０ｍｍ程度パレット下面に
食い込むように設置される。

またシールプレート付ロール６２の側部のワイヤ８８の
先端がチャンバ６６の内面と１０ｍｍ程度重なる寸法に
製作され、強く接触しているにのような状態のシールプ
レート付ロール６２を電動機６８でチェーン７０および
スプロケットなどの駆動伝達装置を介して高速回転させ
る。外気の流入方向１０２と逆の方向１０４に高速回転
させる。これによってウィンドボックス１２内へ流入し
ようとする外気の進入を防止し、逆向きに吐出させる。

パレット１４から落下した焼結原料はシールチャンバ６
６下部から定期的に排出する。

本発明のシールプレート付ロール６２を第１図に示すよ
うに、３本を組込み１回転ロール式シール装置６０を焼
結ｆｉ　１０のウィンドボックスの給鉱ＩＩ＋および排
鉱側エアシール装置として取付けて、シールプレート付
ロール６２の回転数を毎分５０回転で操業を行った。そ
の結果、従来焼結機の給鉱側および排鉱側から流入して
いた漏風が約１０％に減少した。

さらに、シールプレート付ロール６２を回転させながら
、漏風排気ファン７４を運転したところ漏風をほぼ完全
に防止することができた。このことにより、焼結機の排
ガスブロワ電力および脱硫・脱硝処理コストを約２５％
削減することができた。

一方、焼結排ガス中への外気の流入（漏風）がなくなっ
たことによって、焼結排ガス中のＣＯガス濃度が上昇し
、ＣＯの酸化率が向上し、脱硝加熱炉での燃料使用量を
約２０％削減することができた。

別の実施例として第５図に示す通り、従前のエアシール
装置３０と同様のエアシール装置を中間チャンバ９０を
挟んで設置し、この中間チャンバ９０部の漏風を焼結排
ガス系外へ放出させるためのグクト７２、漏風放出ブロ
ワ７４および排気筒７６を設ける。この装置によっても
焼結排ガス１が減少し、ブロワ電力の削減および後続設
備の脱硫、脱硝装置の処理コストの低減を図ることがで
き、併せてＣＯガス酸化装置の向上による脱硝加熱炉で
の燃料消費量の削減を図ることができる。

〔発明の効果〕

本発明に係る焼結のシール装置により前述のように焼結
機の給鉱側および排鉱側から流入していた漏風をほぼ完
全に防止することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る実施例装置の側面図、第２図はそ
の正面図、第３図はシールプレート付ロールの部分断面
図、第４図はシールプレートの詳細断面図、第５図は別
の実施例の側面図、第６図はＤＬ式焼結機の全体概略説
明図、第７図は従来のシール装置の側面図、第８図はそ
の正面図、第９図は焼結排ガス処理系統図、第１０図は
排ガス中のＣＯ濃度と酸化率との関係を示すグラフであ
る。 １０・・・焼結機　　　　１２−・−ウィンドボックス
１４・・・パレット １６、Ｉ８・・−エアシール装置 ６０・・一回転ロール式シール装置 ６２・・−シールプレート付ロール（シール部材）６６
・・・チャンバ　　　６４・−・シャフト付ロール８０
−・−ワイヤブラシ　８２−・・シールプレート１００
−・・パレットの進行方向 １０２・・・外気の流入方向

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ＤＬ式焼結機の給鉱側および排鉱側におけるウイン
   ドボックスのシール装置において、焼結機のパレット下
   面に対接して直列に配 設した複数のシール部材と、該複数のシール部材間の空
   間に連通したシールチャンバと、該シールチャンバから
   抽気する独立の排気 ファンとを備えた焼結機のシール装置。 ２　シール部材はシールプレートを外周に放射状に突設
   した回転可能なロールとし、該ロールのシールプレート
   をパレット底面および前記シールチャンバ内面に緊密に
   当接させてなる請求項１記載の焼結機のシール装置。 ３　シールプレートの両面に沿って多数のワイヤを放射
   状に突設した請求項２記載の焼結機のシール装置。 ４　シール部材が、パレット底面に平板面を圧着する平
   板状シールプレートである請求項１記載の焼結機のシー
   ル装置。