JPH02274282A - ブレード抜取器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の背景］ 本発明は、刃物の可換ブレード、即ち交換可能な刃を抜
き取るための抜取器に関する。更に詳細には、使い古し
たブレードや切れ味が鈍くなったブレードを、未使用の
ブレードと交換するために刃物から抜き取るブレード抜
取器に関するものである。尚、「刃物」とは、外科用メ
スの如き器具や手工芸用ナイフの如き工具を含むものと
する。

例えば通常のメスのブレードには、縦方向に延在した二
線溝が設けられ、このブレードを支持するメスの支持ヘ
ッドには、二線溝に対応する形状の対応リブが設けられ
ている。上記の二線溝は、先ず対応リブに沿って滑動し
、このリブを嵌め込む。そして最終的には、ブレードの
傾斜面を支持ヘッドの対応傾斜面に接する保持位置へス
ナップ係合させるか、或いは押圧する。

一方、手工芸用ナイフのブレードは、スナップ係会式の
小力を含む様々な手段により保持される。

使用済みまたは磨耗したブレードは、指先の操作により
取り去ることができる。しかしながら、その操作は、特
にブレードが汚染された外科用ブレードを含むとすれば
、危険を伴なわないものではない。この危険のために、
外科用の公知のブレード抜取器は次のような構成を採っ
ている。このものは、内面にブレード係合手段を有する
箱状容器を備えている。そして係合手段に係合したブレ
ードは、メスの柄から引き出され、箱の内部へ自動的に
落とされ得る。この箱内部は多数のブレードを収容可能
とされ、この箱が満杯となると、箱ごと安全に廃棄され
る。

上記のような従来の抜取器に伴う一つの問題点は、係る
ブレード抜取器が時には誤操作し、抜き取りを遂行させ
るためには反復操作しなければならないという操作の信
頼性である。他の問題点は、容器が仮に転倒したとする
と、容器内部のブレードが容器の外側へ晒されるか、或
いは容器から完全に落下することにより手作業の危険性
がもたらされることである。この場合、汚染された外科
ブレードは、医療職員の健康を損なう危険性をも惹起す
る。

［発明の概要］ 本発明に係わるブレード抜取器は、刃物の可換ブレード
を抜き取るためのブレード抜取器であって；手動で開閉
可能なように一体的にヒンジ結合されると共に、各々の
長さと幅とが抜き取り対象のブレードのそれよりも僅か
に大きくされた上側と下側とのタブと；その一方または
両方のタブの縦縁に沿って設けられた側部スカートと一
一方の前記タブに設けられた接合手段とを備え；前記上
側と下側とのタブは、前記開閉動作に伴って、この両タ
ブを広げた後に開状態から閉状態へと漸次に移行可能で
あり；その閉状態にあっては、前記両タブが前記ブレー
ドの周囲で略平行面を成して係合することにより、前記
両タブが前記ブレードを被包し；前記スカートは、前記
両タブの閉動作に際して、前記両タブの前記縦縁が対向
し合うことにより前記閉動作を終了させ；前記接合手段
は、ブレード抜き取り作業の間に前記ブレードが前記両
タブに安全に被包されるように、前記閉状態の際に前記
ブレードの一部分と係合することを特徴とするものであ
る。

従って本発明に係わるブレード抜取器は、ブレード抜き
取り作業中に人の指がブレードに触れる必要性を絶対的
に回避して、ブレード抜き取りの安全性を保証する。ま
た、使い古されて頻繁に汚染した外科用ブレードまたは
他のブレードの除去作業や取扱いにおける人体への如何
なる危険性も除外する。

ブレードの被包は、−時的または長期的に可能である。

−時的な被包の場合は、危険なブレードの抜き取り過程
期間を通じてのみ成される。そして抜き取り作業の後は
抜取器が開かれ、例えば安全な廃棄に先立って多数のブ
レードを収容可能な容器や瓶内ヘブレードを落とし得る
。長期的な被包の場合は、従来技術の廃棄と対照的に単
に一枚のブレードの長期的且つ安全な保管に適用され、
抜き取られたブレードの廃棄における人体への接触の如
何なる危険性も完全に除去される。何れの場合において
も、−時的か長期的のどちらでもタブを互いに係合させ
るように係合手段を備え得る。

通常、抜取器は合成プラスチック素材から成り、射出成
形により製造され、好ましくはその性質および／または
プラスチック素材の壁厚が、タブを半ば柔軟にする。使
用済みのブレードが抜取器内に収容されている際に使用
者が容易に視認できるように、プラスチック素材は透明
にしてもよい。

それに代えて、プラスチック素材が透明でなければ、両
タブの一方または両方に窓を設けてもよい。

詳細には、２個のタブは共通の相互連結ヒンジと共に一
体的になり得る。このヒンジは、プラスチック素材の横
屈折部または薄肉部分により形成される。

外科用ブレードの抜き取りに際しては、よく知られてい
るように、先ずブレードの傾斜端部をその保持位置から
強制的に離すか或いは曲げる。この動作を成すために本
発明においては、一方のタブには横圧縮バーを、他方の
タブには内方延出部および好ましくは二叉突器を備え得
る。ここで突器と圧縮バーが曲げられ、使用者によりタ
ブが傾斜端部に隣接するブレードの一部分の反対側と接
触させられることにより、ブレードの周囲で２個のタブ
が閉じる。その閉動作の間、ブレードの傾斜端部は曲げ
られ、そして自動的にまたは抜出器とメスとの間の僅か
な移動の後に、メスのヘッドの傾斜面から離れる。解除
においては、先ずヘッドのリブに沿っ・たブレードの縦
方向滑動を行う。

そして次に抜き取りを完遂するために抜取器とメスを引
き離す。この引き離し過程は、通常は他方のタブに接合
手段を設けることにより達成される。

この接合手段は、ブレードの傾斜面と係合するように形
成されている。それ故にブレードが捕捉されるから、ブ
レードが抜取器内に保持されつつ、メスのヘッドが抜取
器から引き出される。接合手段は一方のタブの横リブま
たは端壁によって構成可能である。或いは略Ｖ字状に形
成してもよい。

この場合の略Ｖ字状接合手段は、例えば一方のタブの内
表面から直立する２個のリブにより形成される。

手工芸ナイフの場合は、接合手段と係合可能な適切な部
位が備えられていなければ、ブレードの適宜な切除およ
び／またはブレードに刻み目（ノッ・チ）を施すことに
より、接合手段と係合可能な部位を設けることができる
。

係合手段は通常、タブの縦側部に配置されると共に、一
方のタブ上に少なくとも１対の突器を含む。この各突器
は、他方のタブにより導かれた係合表面と係合するよう
に形成されている。１対の突器と係合表面に関しては、
これらがヒンジから離れた個々のタブの一端に向かって
設けられていることが好ましい。２対の突器と係合表面
に関しては、これらはタブの縦方向に離隔されている。

ブレードの周囲の抜取器の閉動作に際して自動的に係合
させるためには、突器が柔軟であることも好ましい。通
常、各突器は傾斜導入面および係合面を有し、この係合
面は他方のタブの係合表面と係合するように形成されて
いる。また、係合表面として、タブの外縁表面上か或い
はそれに代えて突器の端部に適宜な穴（例えば縦溝）を
通すことにより、係合表面は単にタブの表面となり得る
。

側部スカートは、一方のタブ（例えば接合手段を支持す
る側のタブ）のみの向かい合った側縁に沿って設けても
よいが、好ましくは両方のタブに設ける。この場合、一
方のタブのスカートが他方のタブのスカート内に正しく
嵌め込まれるように、幅の異なるタブを用いるものとす
る。このような配置によれば、突器は一方のタブ（即ち
二叉柔軟突器を有するタブ）のスカートの外縁上に設け
てもよい。この突器が設けられたタブは好ましくは幅狭
の方のタブであって、幅広の方のタブとスカートとの接
合部に受は穴が設けられる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例について、添付図面を参照して詳
細に説明する。

第１図乃至第４図には、外科用メス３から可換ブレード
（メス刃）２を抜き出すためのブレード抜取器が示され
ている。ここで外科用メス２は柄４と一体的ヘッド５と
を備えた通常の形式であり、傾斜接合面６と伸長リブ７
とを有している。リブ７は、その端部に隣接する面６を
除いた部分８において下側を繰り抜かれている。ブレー
ド２は、通常のものと同様に弓状に形成された小刃（カ
ッティングエツジ）９、リブ７の長さに応じた長さの二
線スロット１０を備えている。スロット１０はリブ７全
体が嵌め込まれるように形成され、更に接合面６との係
合部の内側から外側への傾斜端部１１を備えている。

抜取器１は基本的に上側および下側のタブ１２゜１３を
備え、これらタブ１２．１３は、ブレード２の寸法相当
よりも仁かに大きな幅と長さを有している。

タブ１２．１３は、共通の相互連結ヒンジ１４を伴う一
連の射出成形のように、合成プラスチック素材で透明に
製造される。ヒンジ１４は、抜取器１を短手方向に横断
する方向に沿って薄くされた部分のプラスチック素材に
より形成され、プラスチック素材の性質および／または
壁厚により、タブ１２．１３は半ば柔軟となる。各タブ
１２゜１３は基本的に溝状部分であり、直立側縁１６゜
１７と一体的に形成されたウェブ１５を有する。

直立側部スカート１６，１７は各長手縁に沿って形成さ
れ、ヒンジ１４へ向かうにつれて高さか低くなる。これ
らスカート１６．１７は、ヒンジ１４から離れて首部１
８まで並行を成している。但し、位置１９においては、
一方の縁１７か広げられている。これは、ブレード２の
弓なりの小刃９を収容するのみならず、ブレード抜き出
し作業中の使用者の指の握り部に利用されている。更に
、下側タブ１３のウェブは、浮き彫りにされた周囲部２
０を有する。この周囲部２０は、その輪郭がブレード２
の輪郭に対応してブレード収容ベツドを構成し、外面２
１は使用者の握り部を成すように形成されている。また
、上側タブ１２のウェブ１５は、下側タブ１３のウェブ
１５よりも僅かに幅広にされている。これにより、第４
図に示される如く抜取器１がブレード２の周囲で閉じた
際に、下側タブ１３のスカート１６．１７は上側タブ１
２のスカート１６．１７の中へ正しく嵌め込まれる。

ヒンジ１４から離れた端部において、上側タブ１２は横
延出接合手段を一体的に錨え、この横延出接合手段は、
端部壁２２の形状中に壁２２および圧縮バー２３から内
側へ間隔を持って配置されている。一方、下側タブ１３
は二叉突器２４を有し、この突器２４は、その二叉の間
にメスのヘッド５が収容されるように形成されている。

また、離隔した２本の縦方向上には横リブ（内方延出部
材）２５が据えられている。

２個のタブは、抜取器が閉じた際に、係合手段によって
互いに係合するようにしてもよい。この係合手段は２対
の突器２６を含み、この突器２６は、下側タブ１３上に
該タブに沿った縦方向に間隔を持って配置されると共に
、スカート１６，１７の外縁と一体的に形成されている
。各突器は、傾斜導入面２７および係合面２８を含む。

上側タブ１２には、スカート１６１７とそれらのウェブ
１５との間の接合部において、上記２対の突器２６に対
応して配置された４個の伸長溝２９が設けられている。

この谷溝２９は突器２６と係合可能であって、個々の係
合面２８との係合のための係合表面３０へ向かっている
。

最後に、上側タブ１２がその内面に補強リブ３１の陣列
を有する一方、下側タブ１３には、縦横の補強リブ３２
の配列が設けられている。上側タブ１２の外表面上と柄
４上との同心リング３３は、商標を表示するのみならず
、その凹凸が両部材４゜１２に対する使用者の握りに利
用される。

ブレード抜き出しの実行のためには、先ず抜出器１を第
１図中に示される広げた開放状態に開き、次に第２図に
示される如く、ブレード２とヘッドとを下側タブ１３内
に配置する。そして上側タブ１２を第３図に示された位
置まで矢印３４で示される如くヒンジ１４回りに回動さ
せる。上側タブ１２が上記位置へ達っした結果、突器２
６がその係合位置へ自動的に締まる。しかも圧縮バー２
３および突器２４が傾斜端部１１に隣接するブレード２
の端部へ曲ることに起因する抜出器１とメス３との間の
僅かな移動により、端部１１が接合面６から係合解除さ
れる。その後、抜出器１とメスとは、第４図に矢印３５
で示される如く、ブレード２の傾斜端部１１が上側タブ
１２の端壁２２に接するように引き離せる。この引き離
し動作の間、端壁２２はブレード２をリブ７に沿って押
す。そしてリブ７が抜出器１から現れると、ヘッド５は
自由になって、ブレード２を伴わずに抜出器１から出て
来ることができる。抜出器１のプラスチック素材の透明
性により、使用者はブレード２が完全に抜き取られて収
容されているのを視認できる。

図示の係合手段は、−枚のブレードの長期的な収納を意
図した形を例示している。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明に係わるブレード抜取器を開状態で示
す斜視図、 第２図乃至第４図は、前回の抜取器によるメスのブレー
ドの抜き取りの過程を説明するための図であって、 第２図は、開状態のブレード抜取器にメスのブレードを
配置した状態を示す斜視図、 第３図は、前回のブレード抜取器を閉じつつある状態を
示す斜視図、 第４図は、閉状態のブレード抜取器から、ブレードが分
離されたメスの柄を引き出した状態を示す斜視図である
。 １・・・・・・ブレード抜取器、２・・・・・・ブレー
ド、３・・・・・・メス、１２・・・・・・上側タブ、
１３・・・・・・下側タブ、 １６．１７・・・・・・側部スカート、２２・・・・・
・接合手段 代理人　弁理士　鈴　江　武　彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 刃物の可換ブレードを抜き取るためのブレード抜取器で
   あって、 手動で開閉可能なように一体的にヒンジ結合されると共
   に、各々の長さと幅とが抜き取り対象のブレードのそれ
   よりも僅かに大きくされた上側と下側とのタブと、 その一方または両方のタブの縦縁に沿って設けられた側
   部スカートと、 一方の前記タブに設けられた接合手段とを備え、前記上
   側と下側とのタブは、前記開閉動作に伴って、この両タ
   ブを広げた後に開状態から閉状態へと漸次に移行可能で
   あり、 その閉状態にあっては、前記両タブが前記ブレードの周
   囲で略平行面を成して係合することにより、前記両タブ
   が前記ブレードを被包し、 前記スカートは、前記両タブの閉動作に際して、前記両
   タブの前記縦縁が対向し合うことにより前記閉動作を終
   了させ、 前記接合手段は、ブレード抜き取り作業の間に前記ブレ
   ードが前記両タブに安全に被包されるように、前記閉状
   態の際に前記ブレードの一部分と係合することを特徴と
   するブレード抜取器。