JPH021637B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、馬れいしよ、きゆうり、にんじ
ん、果物或いは類似のもののような食料品を擦り
砕き、輪切りにし、細刻して粉砕するための食品
粉砕装置に関する。

この装置では被粉砕材が最後の残り迄損傷の危
険もなく加工される。

この発明の目的は、食品粉砕装置として、被粉
砕材を最後の残り迄損傷の危険なく加工をするた
めの残分保持器を備えることにある。

残分保持器は基板の上側面に平行に延長する壁
部に当接されるリング状の円板を備える。この円
板には、被粉砕材を収容し且つ中に摺動可能の押
圧部分を有する、附加形成された管状収容部が突
き通つており、管状収容部は基板に向けられた側
面でもリング状円板から突出しており、ほゞ基板
の表面迄達している。このようにして被粉砕材は
簡単な仕方で管状収容部において基板の表面迄案
内され、押圧部分によつて作動位置にある粉砕板
に押しつけられる。

リング状板は附加形成された管状延長部で上に
向けられた壁部間に案内されることができる。管
状延長部は板の外縁部と管状収容部の外径との間
のほゞ中間にある。これによつて簡単な仕方で残
部保持器の確実な案内が行なわれる。

管状の収容部は外側に向つて彎曲した側面を有
する三角形の横断面をもつことができる。これに
よつて管状収容部は非円形の姿となり、こうして
操作者による固定的保持を容易にする。

管状収容部は基板と反対側の端部に押圧部分の
押圧突起のためのいくつかの開口部をもつた端壁
を有することができる。管状の収容部はそのよう
にしてそれ自体下側面迄閉鎖された被粉砕材のた
めの室を形成し且つ押圧部分の押圧突起によつて
作用位置にある粉砕板に押しつけることができ
る。

押圧突起用開口部を有する管状収容部の端壁は
開口部間に被粉砕材の刺しピンをもつことができ
る。該刺しピンは管状の延長部に保持されてい
る。これによつて簡単な仕方で管状収容部内の被
粉砕材が辷らなくなる。

押圧部材は管状収容部上に制限付で摺動可能に
案内された被いによつて形成することができる。
該被いはその端壁に押圧突起を有する。こうして
押圧部材を形成する被いは簡単な仕方でその内壁
部で管状収容部の外壁部上を案内されるようにな
つている。

被い端壁に附加形成された押圧突起は中空体と
して形成されており、端壁の方に向けられたその
側面は開けておくことができる。このようにして
簡単に壁の肉厚がほゞ同じプラスチツク被いの完
成が可能になる。

管状収容部は基板と反対側の端部に横断面が
ほゞ半円形の係止突起を有することができる。前
記係止突起は押圧突起の自由端部に設けられてい
る停止部と共働する。これによつて簡単に管状収
容部上に被いの摺動のための最終停止部が作られ
る。この構造では強力な引張りによつて被いを管
状収容部からひきはなすことができる。従つて清
掃のために容易に引きはなすことができる。

被いは押圧突起間の端部に直立する中間壁を差
込み停止部材としてもつことができる。前記差込
み停止部材は管状収容部の端部と接触することに
なる。このようにして簡単の被いの摺動に対する
停止部材が他端位置における管状収容部上に作ら
れている。

被いは中心に円形の横断面を有する押圧突起を
もつことができる。該押圧突起は更に別の三つの
押圧突起によつて囲まれている。該三つの突起は
それぞれ一つのほゞだ円形の横断面を有する。こ
れによつて簡単に管状収容部の横断面の大部分が
押圧突起によつてうめられる。

押圧突起はその自由端面に押込又圧入尖端部を
有することができ、該押込尖端部がそれぞれ被粉
砕食品に押込まれ、辷りを防止する。

把持部側端部の基板には、残部保持器のために
基板の表面から突出する停止部を設けることがで
きる。これによつて簡単に残部保持器が把持部を
握る操作者の手には押しつけられない。

停止部はほゞ矩形横断面を有し、プラスチツク
製基板の端部中心に附加形成される。これによつ
て基板の完成が妨げられず、停止部は基板上を前
後運動する残部保持器に対してほゞ中心にあるの
で、該残部保持器は最も長く突出する、そのリン
グ状板の部分で停止部に接触することになる。

停止部は同時に残分保持器の懸吊に役立つて有
利である。装置を使用しない場合には該装置は把
持部で壁鉤或いはそれに類似のものに吊り懸ける
ことができる。その場合同時に残分保持器は停止
部に吊りかけることができるので、装置は関連ユ
ニツトを形成する。

停止部の自由端部はほゞ把持部の方へ向けて曲
げておくことができ且つ残分保持器はそのリング
状板に長穴をもつことができる。残分保持器はこ
のようにしてその長穴を停止部に懸けることがで
きる。この構造では前記の曲つている自由端部は
残分保持器の不用意の落下を防止する。

残分保持器はその場合係止部によつて停止部か
ら不用意に離れないようにしてある。こうして残
分保持器は確実に装置に保持されている。

残分保持器のリング状板にあいている長穴は弓
形にあけることができる。このようにして簡単な
仕方で係止作用の締付けが停止部上で実現され
る。

実施例を示した図について更に詳しく説明す
る。

図示した食品粉砕装置は、ばれいしよ、きゆう
り、にんじん、果物或いはそれらのものの類似物
のような食品を擦り潰し、輪切りにし、細刻し、
或いはそれに類似なことのように粉砕するのに役
立てられる。この装置は把持部２０をそなえた長
い基板２１から構成されており、この基板の表面
２２を介して被粉砕材を手りよることも可能であ
るが残分保持器２３によつて前後運動させること
ができる。基板２１にはその中心領域に下側面迄
通り抜けた切欠部２４が有る。この切欠部中に
は、何枚かの異なる粉砕板２５の各々が定まつた
利用のための各種の粉砕作業を行なうように挿入
することができる。

プラスチツク製基板２１にはその背側面の縦の
縁部に下向きの壁部２６が附加形成されており、
これらの下向き壁部は、同様に基板２１に附加形
成されたいくつかの補強リブ２７によつて相互に
連結されている。基板２１にある使用されるべき
粉砕板２５のために設けられた切欠部２４は両方
の壁部２６と二つの補強リブ２７とに囲まれてい
る。

基板２１の突き抜けている切欠部２４には作用
位置にある粉砕板２５のための収容部２８があ
る。今丁度使用される粉砕板２５のための収容部
２８は粉砕板２５の縁部の収容のために使われ溝
形の案内溝２９によつて形成される。これらの案
内溝は補強リブ２７によつて拡げられた二つの境
界面３０に設けてある。その間にあつて、下向き
壁部２６によつて拡げられた第三の、矩形切欠部
の境界面３１にも同様に案内スリツト３２を設け
てあり、該スリツトは運動方向に押し込む際に前
方にある粉砕板２５の縁部を収容する。粉砕板２
５の側面導入は導入スリツト３３から行なわれ、
該導入スリツトは基板２１の縦方向の縁辺部の外
側から始つて切欠部２４に入つている。こうして
粉砕板２５は簡単に側方から導入することができ
て、保持は摩擦係合的に行なわれる。

基板２１は突き抜け切欠部２４に設けられ使用
される粉砕板２５の収容部２８の外に、切欠部２
４と並んで下側に非使用粉砕板２５の更に別の収
容部３４を有する。これによつて非使用粉砕板が
同様に確実に基板２１に保持され、従つて支承部
を別に分けて設ける必要はなく、非使用粉砕板が
失われることはない。

非使用粉砕板２５の収容部３４は同じく該非使
用粉砕板の縁部の収容に使用される溝形の案内ス
リツト３５によつて形成される。前記案内スリツ
トは相隣接する二つの補強リブ２７の相互に向き
合う側面と一つの側壁部２６とに設けられてお
り、他の側壁部２６には対応する導入スリツト３
６がある。粉砕板２５は収容部３４を形成するこ
の溝形案内スリツト３５においても締付係合的に
保持されている。

特に第１図から明らかなように、粉砕板２５
は、深く彎曲したナイフエツジ３７を有する薄板
３８によつて形成されており、挿入方向に次のよ
うな長さに、即ち挿入後後端部３９が基板２１か
ら横に突出するような長さに延在している。粉砕
板２５のこの後端部３９は取扱い易いように管状
に巻き込まれている。これによつて操作者は簡単
に粉砕板２５を収容部２８からとり出すことがで
き且つ他の粉砕板を再び挿入することができる。

基板２１の背面に設けられた、下向きの壁部２
６は、特に第４図からわかるように一端に基板２
１をこえて突出する延長部４０を有する。この延
長部の間にほゞ管状の把持部２０が形成されてい
る。基板２１の背面に設けられた壁部２６の高さ
は、把持部２０から基板２１の他端迄低くなつて
いるので、生じる負荷に適合している。特に第３
図から明らかなように、基板２１の背側面に設け
られた下向き壁部２６はその自由な下向き端面に
壁部２６の端部領域で波形に形成されている。こ
の波形の形成部は基板２１を深鍋又は深皿の上に
のせるときに該基板の上縁部を掴むので、基板２
１の辷りが防止される。この場合には突起をピン
によつても形成することができ或いは鋸歯状に形
成することができる。

特に第６図から明らかなように、基板２１はそ
の表面２２の縦の縁部に上方に向けて把持部２０
迄届く壁部４１を有する。該壁部は外側に向け
て、基板２１の上側面に平行で、残部保持器２３
の載置のために役立てられる壁部４２に移行す
る。残部保持器２３は基板２１の上側面２２に平
行に延在する壁部４２に当接されるリング状板４
３を備えており、このリング状板には被粉砕材を
収容し且つその中で摺動可能な押圧部分４４を有
する、附加形成された管状収容部４５が貫通され
ている。その場合管状収容部４５は基板２１の方
に向けられた側面でもリング状板４３から突き出
しており、ほゞ基板２１の表面２２迄届いてい
る。リング状板４３は、それに附加形成された管
状の延長部４６によつて基板２１の上向きの壁部
４１の間に案内されており、管状延長部４６は板
４３の外縁部と管状の収容部４５の外径との間の
ほゞ中間にある。その場合管状収容部４５は外側
へ彎曲した側面４７を有する三角形の横断面を有
することができるので、管状収容部４５は非円形
横断面を有する。管状収容部４５は基板２１と反
対側の端部に押圧部分４４の押圧突起５０のため
のいくつかの貫通孔４９を有する。管状収容部４
５の端壁４８は前記貫通孔４９間に被粉砕材用の
金属製刺しピン５１を有する。該刺しピンは管状
延長部５２に保持されている。該延長部の刺しピ
ン５１によつて被粉砕材は管状収容部４５中での
位置ずれに抗して保持される。

押圧部分４４は管状収容部４５上を限定摺動し
て案内されている被い５３によつて形成されてい
る。該被いはその端壁５４に押圧突起５０を有す
る。該突起は中空体であり、端壁５４の方に向け
られた側面が開いている。これによつてプラスチ
ツクからの射出成形において被い５３を完成する
のが簡単になる。その場合壁部肉厚が一様に維持
される。

管状収容部４５は基板２１と反対側の端部に
ほゞ半円形の横断面を有する係止突起５５を有す
る。この係止突起５５は押圧突起５０の自由端部
に設けられた停止部５６と共働する。その場合係
止突起５５は押圧突起５０のスリツト５７中に係
合し、一方停止部５６は押圧突起５０の端面壁５
８の背側面によつて形成される。これらの係止突
起５５によつて管状収容部４５から被い５３が不
用意に離れるのが防止される。しかし残部保持器
２３の掃除のために被い５３を強く引つ張れば管
状収容部４５から外すことはできる。他の方向の
制限のために被い５３はその端壁５４に押圧突起
５０の間に直立の中間壁５９を挿入停止部として
もつている。この挿入停止部は管状収容部の端壁
４８に接触するようになる。

こうして管状の収容部４５上での被い５３の摺
動が限定されている。しかし清掃のために分解す
ることは可能である。

係止突起５５はほゞ半円形の横断面によつて導
入傾斜部６０を有し、従つて管状収容部４５上へ
被い５３を押しかぶせることが容易になる。

被い５３は中心に横断面が円形の押圧突起５０
を有する。該押圧突起は別の三つの押圧突起５０
によつて囲まれており、該三つの押圧突起はそれ
ぞれほゞだ円形の横断面を有する。これによつて
簡単に管状収容部４５の内径横断面の殆んど全体
が押圧突起５０によつて埋められる。押圧突起５
０はその自由端面５８に押込尖端部６１を有す
る。定まつている使い方をする場合にはこれらの
押込尖端部６１が被粉砕食品中に押し込まれるの
で、これらの尖端部によつつて同じく管状収容部
４５の内部で食品が辷るのを防止する。

基板２１には把持部２０の方に向けられた端部
に残分保持器２３のための停止部６２を設けてあ
り、該停止部は基板２１の表面から突出してい
る。こうして残部保持器２３のリング状板４３は
操作者の把持部２０を掴んでいる指の方には来な
い。停止部６２はほゞ矩形の横断面を有しており
且つ補強リブ２７のほゞ中心に附加形成されてい
る。しかし停止部６２は簡単な仕方で基板２１の
上側面に附加形成することができる。

停止部６２の自由端部６３はいくらか把持部２
０の方へ曲つている。これによつて停止部６２は
簡単に残部保持器２３のための吊懸具として利用
することができる。残分保持器２３のリング状の
板４３はその上、特に第７図から明らかなよう
に、長穴６４を有し、この長穴によつて残分保持
器２３は停止部６２に懸けることができる。その
場合停止部６２は長穴６４に係合する。それは第
３図に示されている。次いで全装置は把持部２０
で壁部鈎或いはそれに類似のものに懸けることが
できる。

その場合不用意に外れることのないように、係
止部を設けることができる。第７ａ図から判るよ
うに、残分保持器２３のリング状板４３に設けら
れた長穴６４は弓形に形成することができる。こ
れによつて停止部６２での係止締付が簡単にでき
る。

既に記載したように、以上の態様は一例であつ
て、この発明はそれに限定されるものではない。
それどころかむしろ他にもいろいろの態様が考え
られる。

たとえば粉砕板２５は、中に金属製のナイフエ
ツジが挿入されたプラスチツク摺動部材によつて
も形成できよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、残分保持器を外した、この発明によ
る食品粉砕用の装置の斜視図、第２図はその装置
の平面図、第３図は同装置の側面図、第４図は、
第２図の−線に沿う断面図、第５図は第４図
の−線に沿う断面図、第６図は、第３図の
−線に沿う断面図、第７図は残分保持器の平面
図、第７ａ図は、第７図に示した残分保持器の、
一部破砕した、変形図、第８図は、第７図の−
線に沿う断面図、第９図は、第８図に対応する
が、単一部分が他の位置にある場合の図、第１０
図は残分保持器の上部々分の下面図である。 図中符号２１……基板、２３……残部保持器、
４３……リング状板、４４……押圧部分、４５…
…管状収容部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 食品粉砕装置の被粉砕食品のための残部保持
   器において、前記食品粉砕装置には一端に把持部
   ２０を有しかつ中央部分に粉砕板２５を有する細
   長い基板２１が設けられ、その基板の上面の上で
   は被粉砕食品が残部保持器に保持されながら手に
   よつて可動であり、前記保持器は、被粉砕食品を
   収容するための管状収容部４５と、被粉砕食品を
   管状収容部に沿つて基板の上面に向かつてかつ反
   対方向に変位させるために管状収容部に対してそ
   の軸方向に変位可能である押圧部分４４とを有
   し、管状収容部には、基板の二つの長手方向縁に
   設けられていて基板の上面側に対し平行に延在す
   る壁部４２に載るように形成された一体のリング
   状板４３が設けられ、残部保持器の押圧部分４４
   は、管状収容部４５の外端に係合する被い５３に
   より形成され、この被いは、その端壁５４の内面
   から管状収容部の中へ延びる複数個の押圧突起５
   ０を有し、これらの押圧突起は、端壁５４と一体
   でかつ被いの端壁の外面で開口する中空部材の形
   をしており、また押圧部分は、中央の押圧突起
   と、中央の突起を囲みかつ管状収容部の横断面の
   主要部分を充満する別の押圧突起とから成ること
   を特徴とする残部保持器。 ２ 管状収容部の内端がリング状板４３を越えて
   突出している、特許請求の範囲１記載の残部保持
   器。 ３ リング状板４３がその上に形成された一体の
   環状延長部４６を有し、この環状延長部は、リン
   グ状板の外側縁と管状収容部４５の外側面の間の
   ほぼ中心部に延在している、特許請求の範囲１ま
   たは２記載の残部保持器。 ４ 管状収容部は、外側へ湾曲した側壁の有る三
   角形横断面を有する、特許請求の範囲１〜３の何
   れか一記載の残部保持器。 ５ 管状収容部の外端には、押圧部分４４の押圧
   突起５０を受け入れるために複数の貫通孔４９を
   有する端壁４８が設けられている、特許請求の範
   囲１〜４の何れか一記載の残部保持器。 ６ 管状収容部の端壁の貫通孔の間に設けられて
   いてかつ管状延長部に取りつけられている被粉砕
   食品のための刺しピン５１を有する、特許請求の
   範囲５記載の残部保持器。 ７ 管状収容部４５には、その外端部近くに、押
   圧突起の内端に設けられた停止部５６と協働する
   係止突起５５を設けた、特許請求の範囲１〜６の
   何れか一記載の残部保持器。 ８ 被いは、管状収容部の上壁と係合するために
   被いの端壁の内面上の押圧突起の間に位置する中
   間壁５９を有する、特許請求の範囲１〜７の何れ
   か一記載の残部保持器。 ９ 中央の押圧突起５０は円形横断面を有し、別
   の押圧突起５０は数が三個でありかつ各々がほぼ
   楕円形横断面を有する、特許請求の範囲１〜８の
   何れか一記載の残部保持器。 １０ 押圧突起５０の自由端面がその上に押込尖
   端部を有する、特許請求の範囲１〜９の何れか一
   記載の残部保持器。